JPH08232412A - 植栽用基礎部材及びこれを用いた植栽構造 - Google Patents

植栽用基礎部材及びこれを用いた植栽構造

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JPH08232412A
JPH08232412A JP7066962A JP6696295A JPH08232412A JP H08232412 A JPH08232412 A JP H08232412A JP 7066962 A JP7066962 A JP 7066962A JP 6696295 A JP6696295 A JP 6696295A JP H08232412 A JPH08232412 A JP H08232412A
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water
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planting
planting base
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JP7066962A
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Yukio Fukazawa
幸雄 深沢
Nozomi Haraguchi
望 原口
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一部の植栽用基礎部材の保水用凹部に集中的
に給水すれば、この水が隣接する植栽用基礎部材の保水
用凹部へ等しく流入していくようにして、盛土への給水
能力を場所によらず均一にすると共に、一部の植栽用基
礎部材の保水用凹部を開放すれば、隣接する植栽用基礎
部材の保水用凹部の水まで等しく排出されるようにし
て、滞留水の入れ換えを容易に行えるようにする。 【構成】 盛土の下に設置する合成樹脂製又は発泡合成
樹脂製の植栽用基礎部材であって、央部に保水用凹部を
凹陥形成すると共に、周壁に、隣接する他の植栽用基礎
部材へ連結するための連結構造と、その連結時に保水用
凹部を隣接する他の植栽用基礎部材の保水用凹部に連通
させる連通口とを設けた。植栽用基礎部材を互いに連結
し、その周側に、非連結の連通口を閉塞した植栽用基礎
部材を連結し、少なくとも1つの植栽用基礎部材の保水
用凹部に給水するように構成すると共に、閉塞した植栽
用基礎部材のうち少なくとも1つの植栽用基礎部材の一
部の連通口を開放可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建造物の屋上等
で植物植生を行うときに盛土の下に設置する植栽用基礎
部材に係り、特に給・排水の機能を向上させたものに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、建造物の屋上等で植物植生を行う
場合、央部に保水用凹部を有した発泡樹脂製の板部材よ
りなる植栽用基礎部材を設置面上に敷き並べ、その上面
に、土の目こぼれを防止し且つ通水性を有する透水シー
トを敷き、その上に盛土し、この盛土に植物を植え付け
ることが行われていた(例えば特開昭61−96919
号公報参照)。このものでは散水時の水や雨水等が、盛
土を通過して保水用凹部に溜まり、これが随時蒸発して
透水シートを介して盛土へ吸収される。ここで、透水シ
ートとしては、不織布を含む繊維質部材、パーライトな
どの多孔質部材、又はこれらの複合体がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
成では、散水により保水用凹部に水を溜める場合、まん
べんなく散水するのは難しいから、植栽用基礎部材ごと
に保水用凹部の水位、つまり保水量がまちまちになり、
その結果、盛土への給水能力が場所に応じて不均一にな
るという欠点がある。又保水用凹部に長期にわたって溜
まった滞留水は腐り、植栽に不適となるから、これを強
制的に入れ換える必要が生じる。しかし、従来の構成で
これを行うには、水を多量に散水して保水用凹部から水
をオーバーフローさせるしかないが、オーバーフローさ
せたとしても盛土が排水を邪魔するし、保水用凹部の底
部に淀む水は入れ換わり難いという傾向を有していた。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、一部の植栽用
基礎部材の保水用凹部に集中的に給水すれば、この水が
隣接する植栽用基礎部材の保水用凹部へ等しく流入して
いくようにして、盛土への給水能力を場所によらず均一
にすると共に、一部の植栽用基礎部材の保水用凹部を開
放すれば、隣接する植栽用基礎部材の保水用凹部の水ま
で等しく排出されるようにして、滞留水の入れ換えを容
易に行えるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1は、盛土の下に設置する合成樹脂製又は発
泡合成樹脂製の植栽用基礎部材を対象とする。そして、
央部に保水用凹部を凹陥形成すると共に、周壁に、隣接
する他の植栽用基礎部材へ連結するための連結構造と、
その連結時に保水用凹部を隣接する他の植栽用基礎部材
の保水用凹部に連通させる連通口とを設ける構成とした
ものである。
【0006】請求項2は、請求項1の構成において、連
結構造を、周壁上面を横切る溝部と、隣接する他の植栽
用基礎部材との間で上記溝部の周縁同士を挟持する挟持
部材とにより構成している。
【0007】請求項3は、請求項2の構成において、連
通口を、挟持部材を貫通して形成する構成としている。
【0008】請求項4は、請求項1の構成において、連
結構造を、周壁において外側方に向かって形成された凹
部及び凸部を嵌合する構造とした構成である。
【0009】請求項5は、請求項4の構成において、連
通口を、凹部及び凸部を貫通して形成する構成としてい
る。
【0010】請求項6は、請求項1の構成において、連
結構造を、周壁を、隣接する他の植栽用基礎部材の周壁
に乗り上げて液密的に接合するように構成している。
【0011】請求項7は、請求項6の構成において、連
通口を、乗り上げた周壁に形成する構成としている。
【0012】請求項8は、請求項1の構成において、一
部の連通口を閉塞する構成としている。
【0013】請求項9は、植栽構造として、請求項1記
載の植栽用基礎部材を互いに連結し、その周側に、非連
結の連通口を閉塞した請求項8記載の植栽用基礎部材を
連結し、少なくとも1つの植栽用基礎部材の保水用凹部
に給水するように構成すると共に、少なくとも1つの請
求項8記載の植栽用基礎部材の一部の連通口を開放可能
に構成している。
【0014】
【作用】請求項1の植栽用基礎部材では、例えばこれを
設置面に敷き並べ、その上面に透水シートを配設し、そ
の上に盛土すれば植物植生が行える。或いは敷き並べた
植栽用基礎部材の保水用凹部にパーライト等の多孔質部
材を盛り、その上に透水シートを配設し、その上に盛土
すれば植物植生が行える。その場合、植栽用基礎部材を
連結構造により隣接する植栽用基礎部材に連結すると、
連結構造によって植栽構造全体の強度が向上する。しか
も、保水用凹部が連通口を介して隣接する植栽用基礎部
材の保水用凹部に連通するから、最外周の連通口を閉塞
しておいて少なくとも1つの植栽用基礎部材の保水用凹
部に給水すれば、この水が連通口を介して他方の植栽用
基礎部材の保水用凹部に流入する。ここで、連通口の高
さを揃えれば、各植栽用基礎部材で保水用凹部の水位が
等しくなる。また、最外周の連通口を開放すれば、全て
の保水用凹部の水が連通口を介して開放された連通口か
ら排出される。
【0015】請求項8では、隣接する植栽用基礎部材の
保水用凹部から、閉塞していない連通口を介して流入し
た水が、閉塞した連通口で塞き止められ、保水用凹部の
水位が確保される。
【0016】請求項9の植栽構造では、植栽用基礎部材
の保水用凹部に集中的に給水すれば、この水が連通口を
介して隣接する請求項1記載及び請求項8記載の植栽用
基礎部材の保水用凹部に流入し、請求項8記載の植栽用
基礎部材の閉塞した連通口で塞き止められる。そして、
開放可能な連通口を開くと、全ての植栽用基礎部材の保
水用凹部から滞留水が排出される。
【0017】
【実施例】以下、実施例を説明する。図1は第1実施例
の植栽用基礎部材を用いて施工された植栽構造であり、
同図において10は設置面の上に敷き並べられた発泡合
成樹脂製の植栽用基礎部材であって、その上面には例え
ば不織布よりなる透水シート(図示省略)が敷かれてい
る。透水シートは不織布以外の繊維質部材で構成しても
よいし、これに代えてパーライトを含む多孔質部材、繊
維質部材と多孔質部材との複合体、目の細かい網(金属
製、樹脂製などを含み、材質は問わない)を敷いてもよ
い。そして、透水シートの上に盛土30が盛られてい
る。
【0018】上記植栽用基礎部材10は、例えば縦横が
それぞれ1000mm、厚さが100mm程度である
が、これは一例であって、それ以外の寸法であってもよ
いのは勿論である。又材質は発泡合成樹脂又は発泡して
いない通常の合成樹脂である。発泡合成樹脂としたとき
には、例えば発泡ポリプロピレン、発泡ポリエチレンな
どに代表される発泡ポリオレフィン系樹脂のほか、発泡
ポリスチロール等の発泡スチロール系樹脂、発泡ポリウ
レタン、発泡塩化ビニール系樹脂などである。発泡して
いない合成樹脂としては、例えばプラスチックダンボー
ルと呼ばれるものを使ってもよい。これは、複数の合成
樹脂板の間にこれらを接続する波状の合成樹脂材を挟ん
でなるものであり、軽くて高い強度が得られるから、好
適である。しかし、通常の合成樹脂板で成形したもので
も十分である。
【0019】図2及び図3に示すように、上記植栽用基
礎部材10の央部には保水用凹部11,11・・・が凹
陥形成され、これらは縦壁12,12・・・で縦・横・
斜めに仕切られており、この縦壁12で植栽用基礎部材
10の強度が高められる。また、縦壁12には、保水用
凹部同士を連通する通溝13が刻設され、保水用凹部間
で水が出入りして水位を均等にするようにしている。こ
の通溝13に代えて、縦壁12を横に貫通する通孔を設
けてもよい。ただし、縦壁12を設けること、通溝13
又は通孔を設けることは、共に必須ではない。
【0020】上記植栽用基礎部材10の周壁14には、
隣接する他の植栽用基礎部材10へ連結するための連結
構造が設けられている。すなわち、図2及び図4に示す
ように、周壁14の上面には、これを横切る溝部21が
形成されている。この溝部21は、図4に正面視で示す
ように、所定深さまではほぼ等幅で形成され、それ以上
深い部位は半円状に形成されており、最深部がほぼ保水
用凹部11の底面近くにまで至っている。さらに、22
は糸巻き形をした樹脂製の挟持部材であって、上記溝部
21に密嵌合する円筒部22aと、この円筒部22aの
両端に一体形成され且つほぼ周壁14を2枚重ねた厚み
よりも若干短い距離をもって離間するフランジ部22
b,22bとからなり、図5に示すように隣接する他の
植栽用基礎部材10との間で上記溝部21,21の内側
の周縁同士を発泡樹脂材の弾性により弾発的に挟持する
ようにしている。そして、上記挟持部材22には連通口
25が貫通して形成され、挟持部材22による連結時
に、保水用凹部11を隣接する他の植栽用基礎部材10
の保水用凹部11に連通するようにしている。さらに、
上記植栽用基礎部材10の周壁14及び底壁には気溝2
7が一連に形成されており、隣接する他の植栽用基礎部
材10との連結時に周壁14の気溝27同士で位置が合
うようにしている。
【0021】また、図6は、一部の連通口25を閉塞し
た場合を示す。すなわち、23は糸巻き形をした樹脂製
の閉塞部材であって、上記溝部21に密嵌合する円筒部
23aと、この円筒部23aの両端に一体形成され且つ
ほぼ周壁14の1枚分の厚みよりも若干短い距離をもっ
て離間するフランジ部23b,23bとからなり、図5
に示すように隣接する他の植栽用基礎部材10との間で
上記溝部21,21の内側の周縁同士を発泡樹脂材の弾
性により弾発的に挟持して連通口25を閉塞するように
している。
【0022】上記植栽構造では、複数の植栽用基礎部材
10(図では中央の4枚)を上記連結構造により互いに
連結し、その周側に、非連結の連通口を閉塞した植栽用
基礎部材10(図では12枚)を上記連結構造により連
結している。この連結構造によって植栽構造全体の強度
が向上する。そして、対角線上の両端に、角筒状部材を
置いてマンホール41,42が形成され、その上端に蓋
45,45が嵌合している。従って、いずれかのマンホ
ール41,42の蓋45を開ければ、給水ホース等を挿
入することにより直下の植栽用基礎部材10の保水用凹
部11に給水することができ、この水が連通口25・・
・を介して隣接する植栽用基礎部材10の保水用凹部1
1に流入し、周辺の植栽用基礎部材10の閉塞した連通
口25・・・で塞き止められる。その場合、連通口25
・・・の高さが揃っているので、各植栽用基礎部材10
で保水用凹部11の水位が等しくなり、保水量が均一に
なる。また、いずれかのマンホール41,42の蓋45
を開けて、直下の植栽用基礎部材10の閉塞部材23を
外して連通口25を開放すれば、直下の植栽用基礎部材
10の保水用凹部11から排水することができ、全ての
植栽用基礎部材10の保水用凹部11から滞留水が排出
され、設置面のドレン口47等へ流入し、処理される。
また、滞留水の入れ換えを行うときには、いずれか一方
のマンホール41,42から給水すると共に、他方のマ
ンホール42,41の直下から排水するようにすれば、
水の流れに一定の方向性がついて滞留水の入れ換えを確
実に行える。さらに、設置面付近のエアが気溝27を介
して透水シートへ、そして盛土30へと供給されるか
ら、通気性が向上して根腐れが防止される。また、全て
の溝部21に挟持部材22又は閉塞部材23が脱着可能
であるから、挟持部材22又は閉塞部材23を適宜に選
択して装着することができる。
【0023】以下、植栽用基礎部材の連結構造の変形例
を複数の例で示す。まず、図7及び図8は第2実施例で
あり、この連結構造は、周壁114において外側方に向
かって形成された凹部121,121に凸部122,1
22を嵌合する構造である。そして、連通口125a及
び125bは、上記凹部121及び凸部122をそれぞ
れ貫通して形成されている。凹部及び凸部は、図7及び
図8に示したように周壁上面から始まって所定深さに至
るまでの間、横断面が同一になるよう一連に形成しても
よいが、別の構成としては周壁上面付近では凹部及び凸
部を形成せずに通常の周壁のままにしておき、所定深さ
付近で凹部及び凸部を形成し、これに連通口を貫通形成
するようにしてもよい。
【0024】図9は第3実施例であり、この連結構造
は、第1実施例と同様の溝部221を周壁214に形成
しているが、挟持部材222が異なる。この挟持部材2
22は、溝部221にほぼ密嵌合するU字形部222a
と、このU字形部222aの両側に連設されたフランジ
部222bとからなり、図に示すように隣接する他の植
栽用基礎部材との間で上記溝部221,221の内側の
周縁同士を挟持部材222の弾性により弾発的に挟持す
るようにしている。そして、上記U字形部222aの内
面により連通口225を形成している。
【0025】図10は第4実施例であり、この連結構造
は、第3実施例と同様の溝部321の両側上部の周壁3
14を座繰って段付き部314aを形成すると共に、挟
持部材322を縦断面コ字形に形成したものであり、図
に示すように隣接する他の植栽用基礎部材との間で上記
段付き部314a,314a同士を挟持部材322の弾
性により弾発的に挟持するようにしている。そして、挟
持部材322下方の溝部321により連通口325を形
成している。
【0026】図11は第5実施例であり、この連結構造
は、周壁414’を、隣接する他の植栽用基礎部材の周
壁414’’に乗り上げて接合するように構成してい
る。ここで、周壁414’及び414’’には、凹溝4
14’a及び凸条414’’aが形成され、これらを嵌
合させることにより、上記接合を液密的に行うようにし
ている。そして、周壁414’に連通口425を形成し
ている。
【0027】図12は第6実施例であり、この連結構造
は、第5実施例の連結構造に比して嵌合部の構成のみ異
なる。すなわち、周壁514’及び514’’に形成し
た凸条514’a及び凹溝514’’aが円みを帯びた
形状となっている。525は連通口である。
【0028】図13及び図14は第7実施例であり、こ
の連結構造は、2辺の周壁614に逆L字形の係合部材
615を複数一体形成し、この係合部材615の先端
(下端)が他の植栽用基礎部材の周壁の内面に係合して
連結するものである。そして、係合部材615、615
の間に連通口625が形成されている。
【0029】なお、上記第2実施例ないし第7実施例に
おいても、連通口を閉塞するときには、連通口に嵌入可
能なメクラ部材を用意して、これを嵌入することにな
る。また、上記マンホール41又は42の直下の植栽用
基礎部材については、一部の連通口にバルブ機能を附加
して開度を調整可能とし、排水能力を調整可能としても
よい。
【0030】さらに、上記第1実施例では、植栽用基礎
部材の上面に透水シートを配設し、その上に盛土した
が、植栽用基礎部材の保水用凹部にパーライトを盛り、
その上に透水シートを配設し、その上に盛土してもよ
く、パーライトが縦壁の機能を発揮するし、吸水して保
水機能を発揮する。また、植栽用基礎部材の上に蓋を載
せ、この蓋に蒸気を絞る小孔を開けてもよい。そうすれ
ば、蓋により強度が増すし、保水用凹部に溜まった水が
蒸気になって透水シート、盛土へ侵入するときに蒸気が
小孔で絞られるから、保水用凹部の容積を多めにすれ
ば、総じて保水期間を長くすることができ、水涸れを防
止できる。その場合、蓋の上面に、その上側に配される
透水シートを持ち上げて、小孔周囲に空気層を形成する
ための支持構造を設けてもよい。即ち、蓋の上面に小孔
を囲むように縦横格子状にリブを設ければ、その上に透
水シートが配されても、リブと透水シートとの間に隙間
ができるから、リブの両側間で横方向に水、水蒸気又は
エアが通過し易くなる。また、蓋の上側に、不織布、ガ
ーゼ等の繊維質部材を配置し、その一部を小孔から内方
に挿入し、内方の水中にまで至らしめてもよい。そうす
れば、繊維質部材の毛細管現象により、水が小孔から上
へ送られるから、盛土への給水能力が向上する。又その
分、小孔の開口面積を小さく設定することができ、強度
が増す。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項8の植栽用基礎部材を適宜に組み合わせて、例えば
請求項9の植栽構造を構成すれば、植物植生を行う場
合、連結構造によって植栽構造全体の強度を高めなが
ら、一部の植栽用基礎部材の保水用凹部への集中給水に
より、各植栽用基礎部材の保水用凹部の水位を等しくで
き、保水量が均一になって、盛土への給水能力を場所に
よらず均一にすることができると共に、一部の植栽用基
礎部材の保水用凹部を開放すれば、滞留水の入れ換えを
確実且つ容易に行うことができて、滞留水が腐ることを
有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の植栽用基礎部材を用いて施工した
植栽構造を、盛土を略して示した斜視図、
【図2】第1実施例の植栽用基礎部材の平面図、
【図3】図2のIII−III線で断面したときの端面図、
【図4】第1実施例の植栽用基礎部材の側面図、
【図5】第1実施例の接続構造を示す拡大斜視図、
【図6】第1実施例の閉塞部材の使用態様を示す拡大斜
視図、
【図7】第2実施例の接続構造を示す平面図、
【図8】第2実施例の接続構造を示す拡大斜視図、
【図9】第3実施例の接続構造を示す分解斜視図、
【図10】第4実施例の図9相当図、
【図11】第5実施例の図9相当図、
【図12】第6実施例の図9相当図、
【図13】第7実施例の植栽用基礎部材の斜視図、
【図14】第7実施例の接続構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 植栽用基礎部材 11 保水用凹部 12 縦壁 13 通溝 14 周壁 21 溝部 22 挟持部材 23 閉塞部材 25 連通口 30 盛土 114 周壁 121 凹部 122 凸部 125a 連通口 125b 連通口 214 周壁 221 溝部 222 挟持部材 225 連通口 314 周壁 321 溝部 322 挟持部材 325 連通口 414’ 周壁 414’’ 周壁 425 連通口 514’ 周壁 514’’ 周壁 525 連通口 614 周壁 615 係合部材 625 連通口

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】盛土の下に設置する合成樹脂製又は発泡合
    成樹脂製の植栽用基礎部材であって、央部に保水用凹部
    を凹陥形成すると共に、周壁に、隣接する他の植栽用基
    礎部材へ連結するための連結構造と、その連結時に保水
    用凹部を隣接する他の植栽用基礎部材の保水用凹部に連
    通させる連通口とを設けたことを特徴とする植栽用基礎
    部材。
  2. 【請求項2】連結構造が、周壁上面を横切る溝部と、隣
    接する他の植栽用基礎部材との間で上記溝部の周縁同士
    を挟持する挟持部材とにより構成されている請求項1記
    載の植栽用基礎部材。
  3. 【請求項3】連通口が、挟持部材を貫通して、形成され
    ている請求項2記載の植栽用基礎部材。
  4. 【請求項4】連結構造が、周壁において外側方に向かっ
    て形成された凹部及び凸部を嵌合する構造である請求項
    1記載の植栽用基礎部材。
  5. 【請求項5】連通口が、凹部及び凸部を貫通して形成さ
    れている請求項4記載の植栽用基礎部材。
  6. 【請求項6】連結構造が、周壁を、隣接する他の植栽用
    基礎部材の周壁に乗り上げて液密的に接合するように構
    成した請求項1記載の植栽用基礎部材。
  7. 【請求項7】連通口が乗り上げた周壁に形成されている
    請求項6記載の植栽用基礎部材。
  8. 【請求項8】請求項1記載の植栽用基礎部材において、
    一部の連通口を閉塞した植栽用基礎部材。
  9. 【請求項9】請求項1記載の植栽用基礎部材を互いに連
    結し、その周側に、非連結の連通口を閉塞した請求項8
    記載の植栽用基礎部材を連結し、少なくとも1つの植栽
    用基礎部材の保水用凹部に給水するように構成すると共
    に、少なくとも1つの請求項8記載の植栽用基礎部材の
    一部の連通口を開放可能に構成した植栽構造。
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