JPH08232211A - 落橋防止装置 - Google Patents

落橋防止装置

Info

Publication number
JPH08232211A
JPH08232211A JP4109495A JP4109495A JPH08232211A JP H08232211 A JPH08232211 A JP H08232211A JP 4109495 A JP4109495 A JP 4109495A JP 4109495 A JP4109495 A JP 4109495A JP H08232211 A JPH08232211 A JP H08232211A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
girder
anchor plate
connecting rod
bridge
rubber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4109495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Oizumi
雄一 大泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP4109495A priority Critical patent/JPH08232211A/ja
Publication of JPH08232211A publication Critical patent/JPH08232211A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Bridges Or Land Bridges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大型地震が発生して、アンカープレート7と
桁脚2との間に大きな圧縮力が急激に加えられても、破
損することのない落橋防止装置5の提供。 【構成】 落橋防止装置5は、隣接する2つの桁脚2を
連結棒6と、この連結棒6の端部に抜け止めされたアン
カープレート7とで連結するもので、このアンカープレ
ート7と桁脚2との間には、桁材の伸縮を吸収する伸縮
スポンジ14と、アンカープレート7と桁脚2との間の
大きく急激な圧縮力を緩和する緩衝パット15とが配置
されている。この緩衝パット15は、ゴム材よりなるゴ
ム板15aの内部に、略環状の内部穴15bを2重に設
け、この内部穴15b内にシリコン液15cを封入した
ものである。この内部穴15bおよびシリコン液15c
によって、緩衝パット15による急激で大きな圧縮によ
る荷重変化を効果的に緩和する。このため、大型地震が
発生しても、落橋防止装置5の破損が防がれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一方の桁材の桁脚と他
の桁材の桁脚とを結合して、桁材の落下を防ぐ落橋防止
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】橋梁等に使用される桁材は、地震などに
よってゆらされても、桁材が橋脚等から落下しないよう
に、落橋防止装置を用いて隣接する桁材の桁脚を互いに
結合している。落橋防止装置は、図4に示すように、隣
接する桁材の桁脚101を連結棒102で貫通した後、
両端にアンカープレート103を抜け止め配置するとと
もに、アンカープレート103と桁脚101との間等
に、緩衝材104を配置したもので、緩衝材104は、
桁材の収縮を吸収する伸縮スポンジ105と、連結棒1
02の周囲の表面に溝106を形成したゴム板107
(緩衝パット)とから構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ゴム板107に形成さ
れた溝106は、ゴム板107に大きな圧縮力が加えら
れた際に、ゴム板107が容易に圧縮変形するために設
けられたものである。しかし、ゴム板107表面に形成
した溝106では、ゴム板107は大きく圧縮変形でき
ない。このため、地震等の発生により、アンカープレー
ト103と桁脚101との間に大きな圧縮力が急激に加
えられた際、従来のゴム板107では急激な圧縮力を大
きく緩和することができずに、急激な荷重変化がアンカ
ープレート103に加えられ、この結果、アンカープレ
ート103が破損したり、アンカープレート103が連
結棒102から外れる可能性がある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記の事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、地震等によって、アンカープレー
トと桁脚との間に大きな圧縮力が急激に加えられても、
急激な圧縮力を大きく緩和し、アンカープレートの破損
や、アンカープレートが連結棒から外れる可能性を低く
抑えることのできる落橋防止装置の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために次の技術的手段を採用する。落橋防止装置
は、桁材の端部において下方へ延びる桁脚と他の桁材の
桁脚とを貫通して配置される連結棒と、この連結棒の端
部に抜け止めされるアンカープレートと、少なくとも前
記アンカープレートと前記桁脚との間に配置される緩衝
材とを備える。前記緩衝材は、前記桁材の収縮を吸収す
る伸縮スポンジと、前記桁材と前記アンカープレートと
の圧縮力を緩和する緩衝パットとを備える。そして、こ
の緩衝パットは、ゴム材よりなり前記連結棒の周囲に内
部穴が形成されたゴム板と、このゴム板内の前記内部穴
内に封入されたシリコン液とから構成される。
【0006】
【発明の作用】桁材が伸縮して、桁脚とアンカープレー
トとの間が圧縮された場合は、主に伸縮スポンジが圧縮
変形して、桁材の伸縮を吸収する。地震等が発生して、
伸縮スポンジの変形量以上に桁脚とアンカープレートと
の間が、急激に且つ大きな荷重で圧縮された場合は、ゴ
ム板内部において、連結棒の周囲に形成された内部穴
が、シリコン液とともに大きく変形して、アンカープレ
ートに加わる荷重変化を大幅に抑える。
【0007】
【発明の効果】本発明の落橋防止装置は、上述のよう
に、地震等が発生した場合に、緩衝パットが急激な圧力
変化を緩和するため、アンカープレートの破損や、アン
カープレートが連結棒から外れる可能性を低く抑えるこ
とができる。この結果、例えば大型地震が発生した場合
でも、アンカープレートが連結棒から外れる可能性を抑
えて、桁材が落下するのを防ぐことができる。また、地
震発生後においても、アンカープレートが連結棒から外
れるのを抑えるとともに、アンカープレートの破損も抑
えられるため、大型地震が発生しても、補修する必要が
なくなり、長期に亘って安定して使用することができ
る。
【0008】
【実施例】次に、本発明の落橋防止装置を、図に示す実
施例に基づき説明する。 〔実施例の構成〕図1ないし図3は実施例を示すもの
で、図1は落橋防止装置の要部断面図、図2は落橋防止
装置の概略断面図である。高架や橋梁を構成する桁材1
の両端には、下方に延びて、桁材1と一体に移動する桁
脚2を備え、この桁脚2を支える橋脚3は、隣接する一
方の桁材1の端部の桁脚2と、他方の桁材1の端部の桁
脚2とを搭載する。そして、隣接する2つの桁脚2は、
橋脚3の上部に形成されたストッパー4を挟んた状態で
配置される。
【0009】この隣接する2つの桁脚2は、ストッパー
4を介在した状態で、落橋防止装置5によって連結さ
れ、地震等が発生しても、桁材1が橋脚3から落下する
のが防がれる。この落橋防止装置5は、主な構成部品と
して連結棒6、アンカープレート7、緩衝材8を備え
る。
【0010】連結棒6は、一方の桁脚2、ストッパー
4、他方の桁脚2を貫通した状態で、両端から突出する
長さのPC鋼材の棒で、表面には防錆処理が施されてい
る。この連結棒6の両端には、後述するナット10がね
じ込まれる雄ネジが形成されたものである。
【0011】アンカープレート7は、連結棒6の端部に
装着されて、連結棒6から抜け止めされる鋼板を用いた
円盤で、緩衝材8と同径に設けられている。本実施例の
アンカープレート7は、防錆のために、表面にゴム9が
所定の厚みで被覆されている。また、アンカープレート
7を連結棒6の端部から抜け止めする抜け止め手段は、
連結棒6の端部にネジ止めされるナット10と、このナ
ット10とアンカープレート7との間に配置されるワッ
シャ11とから構成される。
【0012】ワッシャ11は、後述する樹脂キャップ1
3を固定するために、周囲に複数のビス止め穴が形成さ
れたもので、表面には防錆のためにゴム12が所定の厚
みで被覆されている。また、ナット10は、連結棒6に
ネジ止めされた後、周囲に防錆のために樹脂キャップ1
3が装着される。この樹脂キャップ13は、ワッシャ1
1に設けられたビス止め穴に、ビスを用いて取り付けら
れるものである。
【0013】緩衝材8は、アンカープレート7と桁脚2
との間、桁脚2とストッパー4との間にそれぞれ配置さ
れるもので、伸縮スポンジ14と緩衝パット15とから
構成される。伸縮スポンジ14は、耐久性に優れて、且
つ変形が容易なスポンジ円盤で、桁材1の収縮を吸収す
る。緩衝パット15は、ネオプレンゴムなどのゴム材よ
りなるゴム板15aを備える。このゴム板15aの内部
には、略環状の内部穴15bが、連結棒6の周囲に2重
に形成されている。また、この内部穴15bの内部に
は、シリコン液15cが封入されている。
【0014】〔実施例の作動〕上記落橋防止装置5の作
動を説明する。気温の変化などによって桁材1が伸縮す
ると、桁脚2とアンカープレート7との間、あるいは桁
脚2とストッパー4との間が圧縮される。すると、緩衝
パット15の伸縮スポンジ14が圧縮変形して、桁材1
の伸縮による圧縮力を吸収する。
【0015】大型地震が発生した場合、橋脚3から伝わ
る揺れが桁材1に伝わり、桁材1が大きく揺れる。する
と、その桁材1の揺れによって、ナット10およびワッ
シャ11によって抜け止めされたアンカープレート7と
桁材1との間、および桁材1とストッパー4との間に、
伸縮スポンジ14の変形量以上の揺れによる圧縮力が加
わる。このような場合、ゴム板15a内部の内部穴15
bがシリコン液15cとともに大きく変形して、アンカ
ープレート7に加わる荷重変化や、ストッパー4に加わ
る荷重変化を大幅に抑えることができる。
【0016】〔実施例の効果〕本実施例の落橋防止装置
5は、上述のように、大型地震が発生した場合であって
も、緩衝材8の緩衝パット15が急激な圧縮力を緩和す
るため、アンカープレート7の破損を防ぐことができる
とともに、アンカープレート7が連結棒6から外れるこ
とを防ぐことができる。つまり、大型地震が発生した場
合でも、2つの隣接する桁材1は、落橋防止装置5によ
って連結状態が維持され、桁材1が橋脚3より落下する
のを防ぐことができる。また、地震発生後においても、
アンカープレート7が連結棒6から外れるのが防がれる
とともに、アンカープレート7の破損も抑えられるた
め、大型地震が発生した後であっても、落橋防止装置5
を補修する必要がなく、長期に亘って安定して使用する
ことができる。つまり、落橋防止装置5は、保守点検等
の費用が抑えられ、経済的である。
【0017】連結棒6は、防錆処理によって、錆による
劣化が防がれている。また、アンカープレート7および
ワッシャ11は、ゴム9およびゴム12によって被覆さ
れており、アンカープレート7およびワッシャ11が錆
によって劣化することが確実に防がれる。さらに、ナッ
ト10および連結棒6の端部は、樹脂キャップ13によ
って覆われている。特に、樹脂キャップ13は、ワッシ
ャ11のゴム12によるシール力によって内部が気密に
保たれる。このため、ナット10および連結棒6の端部
が錆により劣化することが確実に防がれる。つまり、落
橋防止装置5は、錆による劣化がなく、長期に亘って安
定して落橋防止機能を果たすことができる。
【0018】〔変形例〕上記の実施例では、ゴム板15
aの内部に形成した内部穴15bを、連結棒6の周囲に
略環状に設けた例を示したが、連結棒6の周囲に放射状
に設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】落橋防止装置の要部断面図である(実施例)。
【図2】落橋防止装置の概略断面図である(実施例)。
【図3】緩衝パットの断面図である(実施例)。
【図4】落橋防止装置の要部断面図である(従来技
術)。
【符号の説明】
1 桁材 2 桁脚 5 落橋防止装置 6 連結棒 7 アンカープレート 8 緩衝材 14 伸縮スポンジ 15 緩衝パット 15a ゴム板 15b 内部穴 15c シリコン液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】桁材の端部において下方へ延びる桁脚と他
    の桁材の桁脚とを貫通して配置される連結棒と、 この連結棒の端部に抜け止めされるアンカープレート
    と、 少なくとも前記アンカープレートと前記桁脚との間に配
    置される緩衝材とを備える落橋防止装置において、 前記緩衝材は、前記桁材の収縮を吸収する伸縮スポンジ
    と、前記桁材と前記アンカープレートとの圧縮力を緩和
    する緩衝パットとを備え、 この緩衝パットは、ゴム材よりなり前記連結棒の周囲に
    内部穴が形成されたゴム板と、このゴム板内の前記内部
    穴内に封入されたシリコン液とから構成されることを特
    徴とする落橋防止装置。
JP4109495A 1995-02-28 1995-02-28 落橋防止装置 Pending JPH08232211A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4109495A JPH08232211A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 落橋防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4109495A JPH08232211A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 落橋防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08232211A true JPH08232211A (ja) 1996-09-10

Family

ID=12598898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4109495A Pending JPH08232211A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 落橋防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08232211A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262746A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Asahi Engineering Kk 落橋防止構造
KR101306266B1 (ko) * 2013-05-22 2013-09-17 케이에스엠기술 주식회사 철도교량용 신축이음장치
JP2014148868A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Kurosawa Construction Co Ltd 桁橋間の連結構造および桁橋構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007262746A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Asahi Engineering Kk 落橋防止構造
JP2014148868A (ja) * 2013-02-04 2014-08-21 Kurosawa Construction Co Ltd 桁橋間の連結構造および桁橋構造
KR101306266B1 (ko) * 2013-05-22 2013-09-17 케이에스엠기술 주식회사 철도교량용 신축이음장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4633628A (en) Device for base isolating structures from lateral and rotational support motion
JPH0643856B2 (ja) 構造物の免震装置
JPH0358009B2 (ja)
US5115622A (en) Method of reinforcing structural components
JPS6149028A (ja) 構造物の免震装置
JP2006241726A (ja) 落橋防止装置
JPH08232211A (ja) 落橋防止装置
JP4194652B2 (ja) コイルスプリング及びこれを用いた防振装置
JP3113980B2 (ja) 落橋防止用連結装置及びそれを用いた落橋防止 方法
JPH10176308A (ja) 鉛入り積層ゴム支承の構造
JPH03202525A (ja) すべり支承装置
JPH10159022A (ja) 土木工学構造物における少なくとも1つの固定点を位置決めするための装置およびその使用
JPH09310409A (ja) 球面滑り支承装置
JP3031849B2 (ja) 連結式落橋防止装置
JP2000266116A (ja) 揺動ベアリング式免震装置
JPH11269822A (ja) 落橋防止装置
JPH08326155A (ja) 構造物の転倒制御装置
JP2004107909A (ja) 連結式落橋防止装置
JPH11303021A (ja) 落橋防止装置
JP3143688B2 (ja) 橋梁用伸縮継手
KR200266327Y1 (ko) 교좌장치
JP4286795B2 (ja) 制震装置および安全装置
JPS61189342A (ja) ダンパ
JPH01247633A (ja) 免震装置用減衰機構
JPH09242020A (ja) 構造物の連結装置