JPH08231664A - タイバー形成用樹脂組成物 - Google Patents

タイバー形成用樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08231664A
JPH08231664A JP8974595A JP8974595A JPH08231664A JP H08231664 A JPH08231664 A JP H08231664A JP 8974595 A JP8974595 A JP 8974595A JP 8974595 A JP8974595 A JP 8974595A JP H08231664 A JPH08231664 A JP H08231664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tie bar
resin
formula
diacrylate
resin composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8974595A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
隆 鈴木
Yuji Sakamoto
有史 坂本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
Priority to JP8974595A priority Critical patent/JPH08231664A/ja
Publication of JPH08231664A publication Critical patent/JPH08231664A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記式のジアクリレート、光増感剤及び揺変
剤を必須成分とし、かつ下記式のジアクリレートを全ア
クリレート中に25重量%以上含むタイバー形成用樹脂
組成物。 【化1】 【効果】 多ピンリードフレームに対し、安価なモール
ド樹脂成形を行うための樹脂タイバーを生産性良く形成
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂封止型半導体素子に
用いられるリードフレームのモールド樹脂流れ止めタイ
バー用樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】樹脂封止型半導体素子は、一般にリード
フレームに半導体チップを接着し、ワイヤボンディング
後モールド樹脂により封止される。通常このリードフレ
ームにはモールド樹脂がリード間に漏れでてくることを
防止するために、リードフームの成形品となる部分の外
側にタイバーが設けられている。
【0003】このタイバーの作用について、図面を用い
て説明する。図1はリードフレーム1の二辺を示す模式
図である。リードフレーム1にはリード間から漏れだし
たモールド樹脂の流れ止め用タイバー2がリードフレー
ム1の成形品となる部分の外側に設けられている。図2
はモールド樹脂が充填された模式図を示す。モールド樹
脂5はバリとしてモールドライン4から、更にタイバー
リード間まで充填される。図3は、図2においてモール
ドライン4とタイバー2の間の充填されたモールド樹脂
5をタイバー2と共に金型プレスにより打抜き除去した
後の状態を示す模式図である。
【0004】最近の半導体素子の大型化、高密度化に伴
うリードの多ピン化によりリード線間の間隔が益々狭く
なり、金型プレスによる打抜法は限界となってきてい
る。即ち打抜き金型の加工が困難になったり、プレスに
よる摩耗が大きくなり、高価な金型の寿命が短くなるた
めパッケージ全体のコトスアップにつながるっている。
そこで、予めタイバーを具備しないリードフレームを作
成し、このリードフレームに絶縁性の有機材料からなる
タイバーを形成する方法(例えば、特開平1−2418
50号公報、特開平2−122660号公報)が提案さ
れている。このリードフレームに絶縁性の有機材料を用
いてタイバーを形成する方法には、2通りある。まず従
来の方法と同様に成形品となる部分の外側に絶縁性の有
機材料を用いてタイバーを形成し、後工程で除去する方
法、又成形品となる部分の輪郭と同じ位置に絶縁性の有
機材料を用いてタイバーを形成し、モールド樹脂と一体
化する方法である。
【0005】前者の場合、タイバー用有機材料としては
以下のような特性が必要となる。 1)リード間を隙間なくうめることができること 2)リードフレームへの半導体素子の接着及びワイヤボ
ンディング時の温度で変形、アウトガスがないこと 3)モールド樹脂の成形温度、成形圧力及び金型の圧縮
圧に耐えモールド樹脂の流れを止めることができること 4)型締圧によりリードの変形及び圧縮変形がないこと 5)成形後、除去が容易なこと 後者の特性としては、 1)リード間を隙間なくうめることができること 2)、3)上記に同じ 4)正確な位置にタイバーが形成できること 5)モールド樹脂との密着性に優れ、吸湿した時リード
間のリーク電流が発生することのないこと等が挙げられ
る 又、上記の各特性に加えて、更に生産性を考慮するとタ
イバー用有機材料としては、特開平3−218032号
公報に開示されている光硬化型樹脂、特開昭62−15
8351号公報に開示されているテフロンテープに代表
される耐熱テープ等が挙げられる。光硬化型樹脂に関し
ては、一般に紫外線硬化型樹脂が使用されている。しか
し、上記の公報においては具体的な樹脂の例示がなく特
徴が明白でない。本発明者らは紫外線硬化型樹脂につい
て種々検討した結果、以下のことが判明した。紫外線硬
化型樹脂は硬化物が一般に脆かったり、紫外線硬化後は
柔らかく、可撓性があるものでも、半導体チップの接着
やワイヤボンディング時にかかる熱により脆くなり、モ
ールド成形時の金型の圧力により金型に接触したタイバ
ーにクラックが発生し、モールド樹脂がはみ出すことが
あり成形歩留りの低下をきたしていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、特にモール
ド後除去する方法に適用する樹脂の検討を行った結果、
リードフレームへのタイバー成形性、低アウトガス性、
モールド樹脂の流れ止め性に優れ、更にモールド樹脂成
形後、加圧水をかけることにより容易に除去し得るタイ
バー用樹脂組成物を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は式(1)で示さ
れるジアクリレート、光増感剤及び揺変剤を必須成分と
し、かつ式(1)で示されるジアクリレートを全アクリ
レート中に25重量%以上含むタイバー形成用樹脂組成
物である。
【0008】
【化2】 (m1〜m8は1以上の整数)
【0009】又、式(1)のジアクリレートにおいて、
重量平均分子量は特に限定されないが500以上から1
0,000以下であることが好ましい。500未満では
樹脂の硬化物が硬過ぎて、モールド成形時の金型の圧力
により金型に接触したタイバーにクラックが発生したり
して好ましくない。10,000を超えると樹脂の硬化
物が柔らか過ぎモールド成形性に劣る。重量平均分子量
は、ゲルパーミュエーションクロマトグラフィーで測定
する。又、全アクリレート中の式(1)で示されるジア
クリレートが、25重量%未満だと、可撓性、除去性に
劣り好ましくない。式(1)の構造のものは、市場より
容易に入手可能であり、例えば商品名アロニックスM−
1100,M−1200,M−1210,M−131
0,M−1600(東亜合成化学工業・製)、ビスコー
ト812,813,823(大阪有機化学工業・製)、
NKオリゴU−108A,U−1084A,U−122
A(新中村化学工業・製)等挙げられる。粘度低下、耐
熱性の向上、硬化性の向上等の目的で併用する場合のア
クリレートとしては、フェノールエチレンオキサイド変
性アクリレート、ノニルフェノールエチレンオキサイド
変性アクリレート、ノニルフェノールプロピレンオキサ
イド変性アクリレート、ビスフェノールAエチレンオキ
サイド変性アクリレート、イソシアヌル酸エチレンオキ
サイド変性ジアクリレート、イソシアヌル酸エチレンオ
キサイド変性トリアクリレート、1,6−ヘキサンジオ
ールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリ
レート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ジペンタエリスリトールヘ
キサアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレ
ート、テトラメチロールメタンテトラアクリレート等が
挙げられるがこれらに限定されるものではない。
【0010】本発明に用いる光増感剤としては、ミヒラ
ーケトン系、チオキサントン系、ベンゾフェノン系、ベ
ンゾインエーテル系化合物等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。本発明に用いる揺変剤として
は、例えばアエロジル(商品名)のようなサブミクロン
粒径の超微細フィラーを加えチキソトロピー性を付与す
る。これによりディスペンス、スクリーン印刷法等でリ
ードフレームにタイバーを形成させることが可能とな
る。更に硬化性を高めるためにチオール化合物、アミン
系化合物を少量加えることができる。又、タイバーの強
度を向上させるためにシリカ等のフィラーを添加するこ
ともできる。その際使用されるフィラーはリードフレー
ムの圧縮変形を防ぐため、平均粒径10μm以下の球状
フィラーが好ましい。更にその添加量は組成物の硬化性
も考慮し、全組成物中の75重量%以下であることが好
ましい。75重量%を越えるとペースト粘度が増加し、
印刷等でリードフレームへの形成が困難となる。
【0011】
【作用】本発明の紫外線硬化樹脂組成物は、モールド樹
脂の流れ止めとしての作用を示し、成形温度により硬化
物が適度な柔らかさを有するため、金型の圧締に対し、
リード線の圧縮変形がないため何ら支障なくアウターリ
ードの曲げ加工を行うことができる。更に柔軟な構造の
ため成形後は、ウォータージェット等の加圧水により、
容易にタイバーを除去することができる。本発明の樹脂
組成物は、式(1)のジアクリレート、光増感剤及び揺
変剤を必須成分とするが、必要に応じて硬化促進剤、フ
ィラー、シリコーンオイルや液状ゴム等の低応力化剤、
消泡剤等の添加剤を予備混合し、三本ロールを用いて混
練し製造することができる。
【0012】以下本発明を実施例を用いて説明する。 実施例1 式(1)において、R1:O−(CH24,R2:(CH
24,R3:O−(CH24、m1=1であるジアクリレ
ート100重量部、光増感剤として商品名イルガキュア
ー184(チバガイギー・製)3重量部、フィラーとし
て平均粒径1μmの球状シリカ93重量部、揺変剤とし
てアエロジルR805(日本アエロジル社・製)10重
量部を混練しタイバー用樹脂組成物を調製した。このペ
ーストを厚さ125μm、0.3mmピッチ、リード数
344のQFP銅フレーム上に、モールドラインの外側
に厚み30μm、線幅0.3mmのワク状にスクリーン
を通して印刷し、80W/cm2の高圧水銀灯を15c
mの高さから1分間照射し硬化させた。次いで、ダイパ
ット上に銀ペーストを用いて半導体素子をマウントし、
ワイヤボンディングした。エポキシモールド樹脂を用い
て樹脂封止をした。モールド樹脂はタイバー部分で完全
に止まっていた。最後に高圧水によるホーニングにより
タイバーを完全に除去することができた。タイバー除去
後のリード線は圧縮変形、その他の変形は全くなかっ
た。 実施例2 式(1)において、R1:(O−CH2−CH22
2:(CH24,R3:O−(CH24、m1=3であ
るジアクリレートを用いた以外は、実施例1と同様に樹
脂組成物を調製し、同様にモールド性、除去性を調べ同
様の結果が得られた。 実施例3 式(1)において、R1:O−(CH24,R2:(CH
24,R3:O−(CH24、m1=5であるジアクリレ
ートを用いた以外は、実施例1と同様に樹脂組成物を調
製し、同様にモールド性、除去性を調べ同様の結果が得
られた。
【0013】比較例1 実施例1で用いたジアクリレート20重量部、ペンタエ
リスリトールトリアクリレート80重量部とした以外
は、全て実施例1と同様に樹脂組成物を調製した。実施
例1と同様に評価を行った結果、モールド樹脂封止時に
タイバー用樹脂にクラックが発生し、モールド樹脂の漏
れがあった。 比較例2 式(1)のジアクリレート100重量部に替えて、テト
ラプロピレングリコールジアクリレート100重量部を
用いた以外は、全て実施例1と同様に樹脂組成物を調製
した。実施例1と同様に評価を行った結果、モールド樹
脂封止時にタイバー用樹脂にクラックが発生し、モール
ド樹脂の漏れがあった。 比較例3 実施例1のジアクリレートに替えて、トリメチロールプ
ロパントリアクリレートを用いた以外は、全て実施例1
と同様に樹脂組成物を調製した。実施例1と同様に評価
を行った結果、モールド樹脂封止時にタイバー用樹脂に
クラックが発生し、モールド樹脂の漏れがあった。
【0014】
【発明の効果】本発明に従うと、多ピンリードフレーム
に対し、安価なモールド樹脂成形を行うめたの樹脂タイ
バーを生産性よく形成させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リードフレームの二辺の模式図を示す。
【図2】モールド樹脂が充填された模式図を示す。
【図3】モールドラインとタイバーの間に充填されたモ
ールド樹脂をタイバーと共に金型プレスにより打抜き除
去した後の状態の模式図を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で示されるジアクリレート、光
    増感剤及び揺変剤を必須成分とし、かつ式(1)で示さ
    れるジアクリレートを全アクリレート中に25重量%以
    上含むことを特徴とするタイバー形成用樹脂組成物。 【化1】 (m1〜m8は1以上の整数)
  2. 【請求項2】 式(1)の重量平均分子量が500〜1
    0,000である請求項1記載のタイバー形成用樹脂組
    成物。
JP8974595A 1994-12-28 1995-04-14 タイバー形成用樹脂組成物 Pending JPH08231664A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8974595A JPH08231664A (ja) 1994-12-28 1995-04-14 タイバー形成用樹脂組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32818294 1994-12-28
JP6-328182 1994-12-28
JP8974595A JPH08231664A (ja) 1994-12-28 1995-04-14 タイバー形成用樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08231664A true JPH08231664A (ja) 1996-09-10

Family

ID=26431150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8974595A Pending JPH08231664A (ja) 1994-12-28 1995-04-14 タイバー形成用樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08231664A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5949132A (en) Dambarless leadframe for molded component encapsulation
US6458628B1 (en) Methods of encapsulating a semiconductor chip using a settable encapsulant
KR100756303B1 (ko) 몰드수지 밀봉형 파워 반도체장치 및 그 제조방법
JP2020074267A (ja) 異方性導電フィルムの製造方法及び異方性導電フィルム
KR100700427B1 (ko) 반도체 장치의 제조 방법
KR20130063027A (ko) 광반도체소자 탑재용 패키지 및 이것을 이용한 광반도체장치
KR101748897B1 (ko) 유동 특성 측정용 금형, 유동 특성 측정 방법, 반도체 봉지용 수지 조성물 및 반도체 장치의 제조 방법
KR20100099627A (ko) 전자부품 제조용 점착테이프
JP2001504273A (ja) 改良されたリードフレーム構造および集積回路のパッケージ方法
CN102013402A (zh) 粘接带和引线框架的层压方法
JPH08231664A (ja) タイバー形成用樹脂組成物
JPH08186223A (ja) タイバー形成用樹脂組成物
JP3456598B2 (ja) タイバー形成用樹脂組成物
JPH0733838A (ja) タイバー用ペースト
CN108300368A (zh) 抗电浆胶带以及半导体封装的制程方法
JP3259968B2 (ja) 半導体装置の製法
JP4400121B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置
JPH0689112B2 (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物
JPH09176454A (ja) タイバー形成用樹脂組成物
JP2922672B2 (ja) 半導体装置の製法
JPH1036634A (ja) タイバー形成用樹脂組成物
JPH10173102A (ja) 半導体装置
JP6950854B2 (ja) 半導体封止用樹脂組成物および半導体装置
JP3047716B2 (ja) 半導体装置用リードフレーム
JP2003212957A (ja) 半導体封止用エポキシ樹脂組成物及び半導体装置