JPH08230909A - チューブ容器 - Google Patents

チューブ容器

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JPH08230909A
JPH08230909A JP7061878A JP6187895A JPH08230909A JP H08230909 A JPH08230909 A JP H08230909A JP 7061878 A JP7061878 A JP 7061878A JP 6187895 A JP6187895 A JP 6187895A JP H08230909 A JPH08230909 A JP H08230909A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 チューブ容器において、少量かつ定量のクリ
ーム状物を容易に得ることができるよう形成した。 【構成】 口頸部3の下部内面に下方小径のテ−パ状弁
座7を形成し、該弁座上面に玉弁8を載置させて吐出弁
9を形成したチューブ容器本体1と、口頸部3の上部内
面に、頂壁14周縁から垂設した筒部15を嵌着させ、頂壁
14に透孔17を穿設し、かつ頂壁14上面を凹面とした栓体
13と、口頸部3外面に有頂の周壁24を嵌合させたキャッ
プ22とからなり、栓体13上面と、該栓体上面を囲むチュ
ーブ容器本体1の口頸部3上端面部分とを色違いに形成
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチューブ容器に係る。
【0002】
【従来の技術】
【発明が解決しようとする課題】胴部上端から起立する
口頸部内面に注出栓を、かつ口頸部外面にキャップを、
それぞれ嵌合させたチューブ容器が広く知られている。
【0003】上記従来チューブ容器では、収納クリーム
状物を目分量で吐出させるから、少量のクリーム状物が
必要な場合でも、往々にして必要以上に吐出して無駄と
なることがあり、該不都合を解消するために、例えば計
量キャップを添付することも考えられるが、計量に手間
がかかって面倒であり、かつ計量キャップを紛失し易い
不都合がある。
【0004】図1ないし図8が示す請求項1の発明は、
チューブ容器の口頸部内に吐出弁を形成すると共に、注
出栓の頂壁上面を凹面とし、かつ該頂壁に吐出孔を穿設
することで、略定量のクリーム状物を容易に得ることが
できるよう設けた。
【0005】図9,図10が示す請求項2の発明は、注
出栓の頂壁上面を凹面とし、かつ該頂壁に吐出孔を穿設
することで、略定量のクリーム状物を容易に得ることが
できるように、かつ吐出弁を省略することによって、請
求項1の発明の容器に比して簡易な構成となるよう設け
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】胴部2上端から起立する
口頸部3の下部内面に下方小径のテ−パ状弁座7を形成
し、かつ該弁座上面に玉弁8を載置させて吐出弁9を形
成したチューブ容器本体1と、上記口頸部3の上部内面
に、頂壁14周縁から垂設した筒部15を嵌着させると共
に、頂壁14に透孔17を穿設し、かつ頂壁14上面を凹面と
した栓体13と、上記口頸部3外面に有頂の周壁24を嵌合
させたキャップ22とからなり、上記栓体13上面と、該栓
体上面を囲むチューブ容器本体1の口頸部3上端面部分
とを色違いに形成した。
【0007】胴部2上端から口頸部3を起立するチュー
ブ容器本体1と、上記口頸部3内面に、頂壁14周縁から
垂設した筒部15を嵌着させると共に、頂壁14に透孔17を
穿設し、かつ頂壁14上面を凹面とした栓体13と、上記口
頸部3外面に、上端面を頂壁部23で閉塞した周壁24を嵌
合させ、かつ頂壁部23下面を、上記頂壁14上面ないし該
頂壁を囲むチューブ容器本体1の口頸部3上端面へ気密
に圧接させたキャップ22とからなり、上記栓体13上面
と、該栓体上面を囲むチューブ容器本体1の口頸部3上
端面部分とを色違いに形成した。
【0008】
【作用】図1の状態から図2が示すように、キャップ22
を螺脱させ、かつ正立状態でチューブ容器本体1の胴部
2を圧搾すると、吐出弁9が開弁して、チューブ容器本
体1内のクリーム状物が栓体13の透孔17…から頂壁14上
面へ吐出され、かつ図4, 図5が示すように、クリー
ム状物が頂壁14上面の窪み、即ち凹面を満たすまで吐出
させることによって、略定量かつ少量のクリーム状物を
得ることができ、該吐出終了後、チューブ容器本体1の
胴部2を解放し、頂壁14上面のクリーム状物を指先で拭
って使用し、かつ使用後、チューブ容器本体1の口頸部
3へキャップ22を螺合させる。当該実施例では、口頸部
3内下部に弁座7と玉弁8とで吐出弁9を付設したか
ら、チューブ容器本体1内へ外気が吸入されることを阻
止できる。
【0009】図6、図7が示す第2実施例および図8が
示す第3実施例においても、栓体13の頂壁14上面の凹面
がクリーム状物で満たされるまで、チューブ容器本体1
内のクリーム状物を吐出させることによって、略定量の
クリーム状物を得ることができる。
【0010】図9が示す第4実施例および図10が示す
第5実施例においても、栓体13の頂壁14上面の凹面がク
リーム状物で満たされるまで、チューブ容器本体1内の
クリーム状物を吐出させることによって、略定量のクリ
ーム状物を得ることができる。また、該第4, 第5実施
例の容器には、上記第1から第3実施例の容器のように
吐出弁9が付設されてないので、キャップ22をチューブ
容器本体1の口頸部3外面へ螺合させた後に、チューブ
容器本体1胴部2の圧搾を解放し、チューブ容器本体1
内へ外気が吸入されるのを阻止する。
【0011】
【実施例】図1から図5は、本発明チューブ容器の第1
実施例を示す。該第1実施例において、1はチューブ容
器本体であり、該チューブ容器本体は、下端を板状に潰
しかつ熱溶着により閉塞した胴部2上端から肩部を介し
て口頸部3を、かつ該口頸部の内面下端に付設した内向
きフランジ状壁4を介して内筒部5を、それぞれ起立す
ると共に、内筒部5の内面下端に内向きフランジ状の底
壁6を付設し、かつ該底壁内周部を斜め下内方へ屈曲さ
せて形成した下方小径のテ−パ状弁座7と、該弁座上面
へ載置させた玉弁8とで吐出弁9を形成し、また、上記
内筒部5の下部外面に細溝部10を周設し、かつ内筒部5
内面に複数のリブ11を等間隔に縦設して、内筒部5内面
と上記玉弁8外面との間にクリーム状物流出用の通路を
形成している。
【0012】13は栓体であり、該栓体は、上記口頸部3
内面と内筒部5外面との間に、頂壁14周縁から垂設した
筒部15を嵌合させ、かつ該筒部の下部内面に周設した係
合突条を既述細溝部10内へ係止させ、また、上記頂壁14
上面を凹面とすると共に口頸部3上端面と色違いに形成
し、更に、頂壁14上面の半径方向中間に穿設したリング
状溝16の底壁に小径の透孔17…を複数穿設し、更に、そ
れ等透孔17…直ぐ外方の頂壁14部分下面から垂設した短
周壁19を既述内筒部5の上端部内面へ水密に嵌合させ、
かつ頂壁14の下面中央部から上記玉弁8の動きを所定範
囲に制限する棒部18を垂設している。
【0013】22はキャップであり、該キャップは、頂壁
部23周縁から垂設した周壁24を上記口頸部3外面へ螺合
させ、かつ頂壁部23中央部に形成した凹部下面を上記栓
体13の頂壁14上面へ気密に圧接させて既述透孔17…を密
閉している。
【0014】上記第1実施例では、栓体13の頂壁14上面
の半径方向中間に穿設したリング状溝16の底壁に透孔17
…を複数穿設したから、粘性がやや大きいクリーム状物
を収納させ、かつ図2が示す状態としてチューブ容器本
体1の胴部2を圧搾すると、各透孔17…から吐出された
クリーム状物がリング状溝16内方の頂壁14部分上面へ集
まり、かつ徐々に頂壁14上面の凹面を満たして、最終的
には、図5が示すように山状に盛り上がることとなり、
よって、計量時にクリーム状物が溢れてチューブ容器本
体1外面を汚すようなことがない。
【0015】図6, 図7は第2実施例を示すもので、
該実施例のチューブ容器本体1は、胴部2上端から肩部
を介して起立する螺筒部26、該螺筒部上端に付設した内
向きフランジ状の上端壁部27および該上端壁部内周縁か
ら垂設した内周壁28によって口頸部3を形成し、また、
内周壁28下端から内向きフランジ状壁4を介して垂設す
る内筒部5下部を斜め下内方へ屈曲させて形成したテ−
パ状弁座7と、該弁座上面に載置させた玉弁8とで吐出
弁9を形成し、更に、上記内筒部5内面に複数のリブ11
を縦設し、かつ内周壁28内面の上下に係合溝29, 29を周
設している。また、栓体13は、上記内周壁28内面へ筒部
15を水密に嵌合させ、かつ該筒部外面の上下に周設した
係合突起30, 30を上記係合溝29, 29内へ係止させ、また
図6が示すように、頂壁14全体に相互に近接する小径の
透孔17…を多数穿設し、更に、頂壁14の下面中央部から
玉弁8制御用の棒部18を垂設している。また、キャップ
22は、頂壁部23周縁から垂設した周壁24をチューブ容器
本体1の口頸部3外面へ螺合させ、かつ頂壁部23下面に
周設した短筒部31の下端面を、上記チューブ容器本体1
の上端壁部27上面内周部へ気密に圧接させている。当該
第2実施例のものは、高粘性のクリーム状物を収納する
容器として適し、栓体13の頂壁14全体に相互に近接する
小径の透孔17…を多数穿設したから、各透孔17…から吐
出されたクリーム状物が互いに結合し、かつ徐々に盛り
上がって頂壁14上面の凹面を満たし、最終的には、図5
が示すクリーム状物のように山状に盛り上がることとな
り、よって、クリーム状物が高粘性である場合も何ら支
障なく計量できる。
【0016】図8は第3実施例を示すもので、該実施例
は、以下の点においてのみ、図6,図7が示す第2実施
例と異なる。即ち、胴部2上端から起立する螺筒部26
と、該螺筒部の上部内面に嵌合させた上方筒33とで口頸
部3を形成し、その上方筒33は、基筒部34上端に付設し
た外向きフランジ状壁35を上記螺筒部26上端面へ、かつ
基筒部34下端に付設した内向きフランジ36を、螺筒部26
内面中間に付設した内向きフランジ状壁4上面へ、それ
ぞれ係合させて、基筒部34を内向きフランジ状壁4上方
の螺筒部26部分内面へ嵌着させ、また、上記内向きフラ
ンジ36内周縁から内筒部5を垂設し、かつ該内筒部の上
部外面に周設した小突部37を上記内向きフランジ状壁4
の下面内周部に係合させている。また、栓体13は、上記
基筒部34内へ筒部15を水密に嵌合させ、かつ該筒部外面
の上下に周設した係合突起30, 30を上記上方筒33の係合
溝29, 29内へ係止させている。また、キャップ22の頂壁
部23下面に周設した短筒部31を上記上方筒33の外向きフ
ランジ状壁35上面内周部へ気密に圧接させている。当該
第3実施例では、上方筒33に弁座7を形成したから、上
記第1,第2実施例のように、弁座7をチューブ容器本
体1の一部として一体成形する場合に比べて、チューブ
容器本体1の成形が容易となる。
【0017】図9は第4実施例を示すもので、以下の点
についてのみ、図1ないし図5が示す第1実施例と相違
する。即ち、チューブ容器本体1の内筒部5下端に内向
きフランジ状の底壁6を付設して、該底壁内周部に形成
した弁座7と、該弁座上面へ載置させた玉弁8とで吐出
弁9を形成すること、また内筒部5内面にリブ11を縦設
すること、更に、栓体13の頂壁14下面から棒部18を垂設
することを省略している。
【0018】図10は第5実施例を示すもので、以下の
点についてのみ、図8が示す第3実施例と相違する。即
ち、上方筒33の内向きフランジ36内周縁から内筒部5を
垂設して、該内筒部下部に形成した弁座7と、該弁座上
面に載置させた玉弁8とで吐出弁9を形成すること、ま
た栓体13の頂壁14下面から棒部18を垂設することを省略
している。
【0019】尚、透孔17は必ずしも複数穿設することを
要せず、また、透孔17の数、透孔17相互の間隔は、収納
するクリーム状物の粘性を考慮して適宜設定するものと
し、高粘性の場合は、透孔17の数を増やして透孔17間の
間隔を狭めればよい。
【0020】上記各部材は、玉弁8を除き合成樹脂材で
適宜形成するものとし、かつ玉弁8は金属製とするとよ
い。
【0021】
【発明の効果】本発明は上記構成とするものであり、各
請求項の発明によれば、栓体13の頂壁14上面を凹面と
し、かつ頂壁14に透孔17を穿設したから、クリーム状物
が頂壁14上面の凹面を満たすまで、クリーム状物を吐出
させることによって、定量かつ少量のクリーム状物を容
易に得ることができ、また、栓体13上面と、該栓体上面
を囲むチューブ容器本体1の口頸部3上端面部分とを色
違いに形成したから、栓体13の頂壁14上面の凹面がクリ
ーム状物で満たされたか否かを容易に目視により識別す
ることができ、かつ栓体13の頂壁14に穿設する透孔17の
数、透孔17相互の間隔を適宜設定することによって、高
粘性のクリーム状物にも容易に対応することができる。
【0022】図1ないし図8が示す請求項1の発明は、
チューブ容器本体1の口頸部3下部内面に形成した弁座
7と、該弁座上面に載置させた玉弁8とで吐出弁9を形
成したから、チューブ容器本体1内へ外気が吸入されの
を確実に阻止でき、よって、外気が吸入して収納クリー
ム状物が酸化等して変質するのを防止することができ
る。
【0023】図9, ,図10示す請求項2の発明は、
吐出弁9を付設することを省略したから、請求項1の発
明の容器に比して構造が簡易となり、廉価に形成するこ
とができ、また、キャップ22の頂壁部23下面を、栓体13
の頂壁14上面ないし該頂壁を囲むチューブ容器本体1の
口頸部3上端面へ気密に圧接させたから、クリーム状物
吐出後、チューブ容器本体1胴部3の圧搾を解放する前
に、キャップ22をチューブ容器本体1の口頸部3外面へ
螺合させることによって、チューブ容器本体1内へ外気
が吸入されるのを阻止でき、よって、外気が吸入して収
納クリーム状物が酸化等して変質するのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例チューブ容器の一部切欠き側面図
である。
【図2】 キャップを取り外した状態での同実施例要部
の斜視図である。
【図3】 キャップを取り外した状態での同実施例の平
面図である。
【図4】 クリーム状物を吐出させた状態を示す同実施
例要部の斜視図である。
【図5】 クリーム状物を吐出させた状態を示す同実施
例要部の拡大縦断面図である。
【図6】 第2実施例チューブ容器の要部拡大縦断面図
である。
【図7】 同実施例の栓体の平面図である。
【図8】 第3実施例チューブ容器の要部拡大縦断面図
である。
【図9】 第4実施例チューブ容器の要部拡大縦断面図
である。
【図10】 第5実施例チューブ容器の要部拡大縦断面
図である。
【符号の説明】
1…チューブ容器本体 13…栓 体 22…キャップ 33
…上方筒

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部2上端から起立する口頸部3の下部
    内面に下方小径のテ−パ状弁座7を形成し、かつ該弁座
    上面に玉弁8を載置させて吐出弁9を形成したチューブ
    容器本体1と、上記口頸部3の上部内面に、頂壁14周縁
    から垂設した筒部15を嵌着させると共に、頂壁14に透孔
    17を穿設し、かつ頂壁14上面を凹面とした栓体13と、上
    記口頸部3外面に有頂の周壁24を嵌合させたキャップ22
    とからなり、上記栓体13上面と、該栓体上面を囲むチュ
    ーブ容器本体1の口頸部3上端面部分とを色違いに形成
    したことを特徴とするチューブ容器。
  2. 【請求項2】 胴部2上端から口頸部3を起立するチュ
    ーブ容器本体1と、上記口頸部3内面に、頂壁14周縁か
    ら垂設した筒部15を嵌着させると共に、頂壁14に透孔17
    を穿設し、かつ頂壁14上面を凹面とした栓体13と、上記
    口頸部3外面に、上端面を頂壁部23で閉塞した周壁24を
    嵌合させ、かつ頂壁部23下面を、上記頂壁14上面ないし
    該頂壁を囲むチューブ容器本体1の口頸部3上端面へ気
    密に圧接させたキャップ22とからなり、上記栓体13上面
    と、該栓体上面を囲むチューブ容器本体1の口頸部3上
    端面部分とを色違いに形成したことを特徴とするチュー
    ブ容器。
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