JPH08230822A - 包装機 - Google Patents

包装機

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Publication number
JPH08230822A
JPH08230822A JP4169395A JP4169395A JPH08230822A JP H08230822 A JPH08230822 A JP H08230822A JP 4169395 A JP4169395 A JP 4169395A JP 4169395 A JP4169395 A JP 4169395A JP H08230822 A JPH08230822 A JP H08230822A
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JP
Japan
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bag
pressing member
pressing
stocker
opening
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JP4169395A
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English (en)
Inventor
Shigeki Matsuoka
茂樹 松岡
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Ogiwara Seiki KK
Original Assignee
Ogiwara Seiki KK
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Publication date
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  • Supplying Of Containers To The Packaging Station (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 扱いにくい葉野菜等の被包装物を効率よく包
装する。 【構成】 対向して平行に配設され、相対的に接離動可
能な一対の第1の押圧部材80および第2の押圧部材8
1と、両押圧部材80、81の間に供給される袋16の
開口縁の両端部から所定距離内側となる袋の表裏に対応
位置して両押圧部材80、81に設けられ、両押圧部材
80、81が接近した際、袋16の対応部位を粘着する
第1の粘着部材104、105と、両押圧部材80、8
1の各々に設けられ、各粘着部材104、105による
袋の粘着位置よりもさらに袋の開口縁の両端から内方の
部位を解放自在に保持する保持部材106、107と、
袋16をストッカー14から両押圧部材80、81の間
に供給すべく、袋16を粘着する第2の粘着部材57が
設けられた押圧バー56を先端に有する旋回アーム54
と、第1の粘着部材104、105と第2の粘着部材5
7を温めるヒータ158とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は葉野菜等の被包装物を効
率よく包装しうる包装機に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今、ほうれん草、春菊等の葉野菜は、
図23に示すようなシート状袋に収納されてスーパーマ
ーケット等の店頭に並べられている。ほうれん草、春菊
等の葉野菜は、単にテープ等の部材によって束ねられて
店頭に並べられる例も多いが、購入者は他の購入者が手
に触れたものを嫌うこと、手に触れることによって商品
が傷むこと、あるいは葉野菜同士が接触していると腐敗
部が他の商品に移りやすいこと、また包装した方が商品
の体裁もよいこと等の理由から次第に袋内に包装する例
が多くなってきた。ところで、キャベツ、レタス等の球
状野菜は取扱いが比較的容易なことから、各種の自動包
装機が普及しているが、葉野菜は量、形態等が不定形な
場合が多く、作業者が人手により袋に収納しているのが
実情である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように葉野菜を
人手により包装するときは、扱いにくい葉野菜をシート
状物に巻き込んで片手にもち、他方の手でシート状袋の
開口部を開いて後、葉野菜を根の方からシート状物と共
に袋内に押し込み、シート状物を抜き取るなどして葉野
菜をシート状袋内に収納するなどせねばならず、作業性
に劣るという問題点がある。
【0004】そこで、本発明は上記問題点を解決すべく
なされたものであり、その目的とするところは、扱いに
くい葉野菜等の被包装物を効率よく包装できる包装機を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、シート状袋の開
口部を開口させ、該開口された開口部から葉野菜等の被
包装物を挿入可能にした包装機において、対向して平行
に配設され、相対的に接離動可能に設けられた一対の第
1の押圧部材および第2の押圧部材と、該第1の押圧部
材と第2の押圧部材とを接離動させる接離動装置と、前
記第1の押圧部材および第2の押圧部材の間に供給され
る前記シート状袋の開口縁の両端部から所定距離内側と
なる袋の表裏に対応位置して前記第1の押圧部材および
第2の押圧部材に設けられ、第1の押圧部材と第2の押
圧部材が接近した際、袋の対応部位を粘着する第1の粘
着部材と、前記第1の押圧部材もしくはこれに関連する
部材、第2の押圧部材もしくはこれに関連する部材の各
々に設けられ、前記第1の粘着部材による袋の粘着位置
よりもさらに袋の開口縁の両端から内方の部位を解放自
在に保持する保持部材と、前記シート状袋を、開口部を
上にして下方側から前記第1の押圧部材、第2の押圧部
材の間に袋の開口部が位置するよう供給する袋の供給部
とを具備し、該袋の供給部は、前記第1の押圧部材と第
2の押圧部材の下方に位置して上下動可能に配設され、
シート状袋を積層して多数枚収納するストッカーと、該
ストッカーを上下動させる上下動装置と、前記ストッカ
ーに収納されたシート状袋の開口部付近と、前記第1の
押圧部材と第2の押圧部材の接近位置に近接する位置と
の間に亙って基台に旋回可能に設けられ、先端に押圧バ
ーを有する旋回アームと、前記押圧バーの、前記ストッ
カーに収納されたシート状袋の開口縁の両端部付近に対
応する部位に設けられ、前記ストッカーが上昇された
際、対応するシート状袋の開口縁両端部位を粘着する第
2の粘着部材と、前記第1の粘着部材および/または前
記第2の粘着部材を温めるヒータとを具備することを特
徴とする。
【0006】
【作用】図22のカムダイアグラムを併用して、実施例
全体の動作を説明する。開口装置22により袋16の開
口部が開かれ(図18)、挿入筒24(挿入ガイド)が
下降して、葉野菜等の被包装物が挿入筒24内に挿入さ
れた状態から説明する。まず押圧装置28が作動され、
一対の押圧アーム142a、142bにより袋16の下
部が両側から押圧される(図22a)。またストッカー
14が図3位置から上昇し、図6に示すように第2の粘
着部材57にて次回のための袋16の開口部付近の両側
を粘着する(図22e)。次いで挿入筒24が上昇され
る(図22b)。被包装物は袋16下部が押圧装置28
により両側から押さえ込まれているので、挿入筒24の
みが上昇することになる。
【0007】次いでリセットバー120、121(解除
手段の一例)によりクランプ爪106、106、10
7、107と第1の押圧部材80、第2の押圧部材81
の対向面との間による袋16のクランプが解除される。
これにより、被包装物が収納された袋16はシューター
30(図1)上に落下され、ダンボール箱内等に排出さ
れる。またストッカー14が下動、かつ図7に示すよう
に右斜め下方に移動するので、第2の粘着部材57に粘
着された袋16の開口端付近は下層の袋16の部位と間
隔が生じ、空気が入り込むので下層の袋16と分離され
る(図22e)。この際、図8に示すように引掛部材に
より積層された袋16を貫通させておく。これにより、
最上層の袋16は第2の粘着部材57からの力が作用
し、袋の一部が破れて引掛部材から離脱する。一方、下
層の袋16は最上層の袋16に静電気等により密着して
いても引掛部材が作用することから、最上層の袋16か
ら確実に分離される。次いで旋回アーム54がストッカ
ー14に垂直な位置から水平位置まで回動し(図22
d)、袋16は開口部を上にして第1の押圧部材80の
直近前方に位置するまで搬送される。旋回アーム54の
回動とほぼ同時に、移動ベース89がベース82方向に
移動を開始する。そして、第1の押圧部材80、第2の
押圧部材81の対向面に貼着した第1の粘着部材10
4、105により袋16の開口縁から所定距離内側の部
位を両側から粘着する(図22f)。
【0008】次いで移動ベース89がベース82に対し
て離反方向に移動を開始する(図22f)。この移動途
中でクランプ爪106、107が袋17の、第1の粘着
部材104、105による粘着位置よりもさらに内側と
なる部位を第1の押圧部材80、第2の押圧部材81の
対向面との間で挟圧する。移動ベース89が移動するこ
とにより袋16は第1の粘着部材104、105から剥
がれ、クランプ爪106、107に受け渡されることに
なる。移動ベース89がさらに移動して、図18に示す
ように袋16は最大限開口した状態に保持される。次い
で挿入筒24が自重により下降し、開口された袋16内
中途部まで進入する(図22b)。同時にまた旋回アー
ム54はストッカー14に垂直となる位置まで回動復帰
する(図22d)。ここで作業者は被包装物を挿入筒2
4をガイドとして袋16内に挿入することができるので
ある。また、低温時には第2の粘着部材57の粘着力が
低下するが、ヒータ158により第2の粘着部材57を
温めれば、粘着力の低下を防ぐことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は包装機10の全体の概略
図を示す。説明をわかり易くするために、まず全体装置
の概略と機能の概略から説明する。12はストッカー部
であり、ストッカー14に多数枚のシート状の袋16が
積層状態で収納される。ストッカー14はストッカー上
下動部18(上下動装置)により上下動可能に設けられ
ている。20は搬送・旋回アーム部であり、ストッカー
14に収納されている袋16を一枚宛開口縁付近を粘着
部材により粘着保持し、図の水平位置から、鉛直位置ま
で、袋16の開口縁が開口装置22に至るよう搬送す
る。開口装置22では、袋16の開口部を開口させる。
24は挿入筒(挿入ガイド)であり、挿入筒の上下動装
置26により上記開口された袋16内に進入される。
【0010】この状態にて作業者は挿入筒24内に葉野
菜を挿入する。28は押圧装置であり、挿入筒24を経
て袋16内に挿入された葉野菜を袋16の両側から押圧
する。この状態にて挿入筒24は袋16の上方に上昇さ
れる。そして開口装置22にて袋16の保持部材による
保持を解除することによって、葉野菜が挿入された袋1
6は落下して、シューター30により取り出されるので
ある。すなわち、本実施例では、袋16の開口部を自動
的に開口し、葉野菜は人手により袋16内に挿入するも
のである。袋16の開口部を人手により開口するのは厄
介で、これが作業効率を低下させていた主原因であるの
で、袋の開口を自動的に行うのである。もちろん、本実
施例では葉野菜の投入を人手によることとしたが、葉野
菜の袋内への投入を自動的に行うこともできる。
【0011】次に各部の詳細を説明する。まず図2によ
り、ストッカー部12とストッカー上下動部18を説明
する。31は上下動フレームであり、基台32に設けた
ガイドピン33にガイドされて上下動可能に設けられて
いる。34はコイルスプリングであり、上下動フレーム
31に設けたステー35と基台32の固定板36との間
に弾床されて上下動フレーム31を上方向に付勢してい
る。37はコイルスプリング34の座屈防止用のピンで
ある。上下動フレーム31の上面にはスライドシャフト
39が水平方向に支持され、このスライドシャフト39
にベアリング40を介して移動板41が移動可能に支持
されている。移動板41はスプリング38により、図2
上常時左方に引かれている。移動板41上にストッカー
14が脱着可能に取り付けられている。ストッカー14
の脱着は例えば移動板41に頭部付きピン(図示せず)
を突設し、ストッカー14下面に係合孔(図示せず)を
設けるなどの公知の機構を採用しうる。ストッカー14
の内底面にはスポンジ等の弾性シート42を貼設しおく
と好適である。弾性シート42は後記するようにコイル
スプリング34によりストッカー14と共に袋16が旋
回アームの粘着部材に押しつけられた際に、適度の押圧
力となるようにクッションとして作用する。
【0012】43は基台32から延設したガイド板であ
り、上面には図2において右斜め下方に傾斜する傾斜面
43aが形成されている。該傾斜面43aには、ベアリ
ング40下部に設けたコロ44が当接する。46はカム
アームで、軸47に取り付けられ、一端側に設けたカム
フォロワ48が共通のカム軸49に取り付けられたカム
50に当接している。カムアーム46の他端にはロッド
51が連結され、ロッド51の他端は前記上下動フレー
ム31に連結されている。カム50によりカムアーム4
6が回動されるとロッド51により上下動フレーム31
がコイルスプリング34およびスプリング38の付勢力
に抗して下動する。その際コロ44が傾斜面43aに当
接することから、ストッカー14は一定距離下動した
後、スプリング38の付勢力に抗して右斜め下方に下動
することとなる。ロッド51からの引張りが解除される
と、コイルスプリング34により上下動フレーム31が
上昇する。その際、スプリング38の引張力によりスト
ッカー14は傾斜面43aに規制されて(ストッカー1
4等は自重により傾斜面43aに当接している)、左斜
め上方に上昇する。すなわち、ストッカー14は上下動
もし、また袋16の長さ方向に移動することになる。
【0013】次に図3〜図8により、搬送・旋回アーム
部20(供給部)を説明する。54は旋回アームであ
り、ストッカー14の上方に位置して配設され、軸55
を中心として、先端がストッカー14上面に臨む垂直位
置から、前記開口装置22の直下に臨む水平位置との間
で旋回可能に設けられている。旋回アーム54の先端に
は押圧バー56が水平方向に向けて固定されている。押
圧バー56の2個所にはシート状の第2の粘着部材57
が貼設されている。第2の粘着部材57は、可塑剤入り
の低硬度ウレタンなどの他、両面テープなど種々のもの
が使用できる。低硬度ウレタンは、ゴミが付着するなど
して粘着力が低下しても洗浄することによって再使用が
可能となる。もちろん簡単に剥離できるので新らしいも
のと交換してもよい。あるいはシート状粘着部材を何枚
か重ねておいて、順次剥離して使用するようにしてもよ
い。第2の粘着部材57の貼着位置は、図4に明確なよ
うに、ストッカー14に収納されている袋16の幅方向
の両端部近傍に対応する位置になっている。また押圧バ
ー56の位置は、図3に明らかなように袋16の開口端
よりは内側となっている。
【0014】次に59は重し板(重し部材)であり、押
圧バー56の前面に上下動可能に設けられている。すな
わち重し板59には長孔(図示せず)が設けられ、この
長孔に押圧バー56に固定されている頭付きピン60が
挿通していることにより長孔の範囲で上下動可能になっ
ている。61は錘である。旋回アーム54がストッカー
14に垂直な位置にあるとき、重し板59は自重により
下降しており、その際の下端縁は第2の粘着部材57よ
りも下方に位置するようになっている。すなわち、第2
の粘着部材57により袋16を粘着するよりも前に、重
し板59により袋16上面を押圧するようになってい
る。これは図4に示すように、ストッカー14に多数枚
積層状態で収納されている袋16の上面は必ずしも平坦
ではないため、重し板59により押圧して平坦にするた
めである。特に袋16は両側端部が溶断されて形成され
ているため、該溶断によるシール位置が厚くなる。従っ
て、図4のように積層された袋16の両端部側が中央側
に比して厚くなる傾向にあり、これを重し板59により
平坦にすることも目的の1つである。
【0015】図5は旋回アーム54の駆動機構を示す。
軸55には小歯車63が嵌着され、小歯車63にはこれ
よりも大きな歯車64が噛合されている。歯車64は軸
55近傍の基台部分に回転自在に設けられている。歯車
64の回転軸にはレバー65が固定されている。66は
軸67により揺動自在に設けられたカムアームである。
カムアーム66は、カム軸49に嵌着されたカム68に
カムフォロワ69にて当接している。カムアーム66の
一端側とレバー65の一端にはロッド70が連結されて
いる。71は基台とカムアーム66間に張設された復帰
用スプリングである。旋回アーム54は通常状態にては
ストッカー14に対して垂直となる位置にある。カム6
8により復帰用スプリング71に抗してカムアーム66
が図5上左方に揺動されてロッド70が引かれ、歯車6
4、小歯車63が回転されることにより、旋回アーム5
4が垂直位置から水平位置にまで旋回される。歯車6
3、64を介して駆動されることにより、レバー65が
90度よりも小さい角度分回動されるだけで、旋回アー
ム54を90度の角度で回動させることができる。
【0016】図3と図5において、73は重し板59と
上記歯車64の回転軸間に張設された規制スプリングで
ある。旋回アーム54がストッカー14に対して垂直位
置にあるときは弛緩状態にあり、重し板59が自重によ
り降下するのを許容する。旋回アーム54が水平状態ま
で回動した際緊張し、重し板59を引っ張り、重し板5
9の先端が押圧バー56先端より引っ込む位置まで移動
されるのである。そのために歯車64の回転軸64a位
置をストッカー14側に偏奇して設けてある。
【0017】図6、図7は旋回アーム54による袋16
の粘着搬送状況を示す。図3において、旋回アーム54
はストッカー14に対して垂直となる位置にある。この
状態において、前記ストッカー上下動部18の作用によ
り、ストッカー14が上昇され、スプリング34の作用
によりストッカー14と共にストッカー14内の最上層
の袋16が押圧バー56に押しつけられる。その際、押
圧バー56より先に重し板59が袋16に当接し、袋1
6を平坦にすることは前述した。弾性部材42のクッシ
ョン力も作用して押圧バー56に袋16が適度の押圧力
で押しつけられる。これにより、押圧バー56の先端面
に貼設されている第2の粘着部材57に袋16の両端部
が粘着される(図6)。次に前記したように、カム50
の作用により、上下動フレーム31、したがってストッ
カー14が下動、かつ図2上右斜め下方に移動する。し
たがって図7に示すように、袋16の開口端側が下層の
袋16から持ち上がり、両者間に空気が入り、良好に分
離される。この段階でカム68の作用により前記したよ
うに旋回アーム54が水平位置まで回動し、また同時に
重し板59も後退し、袋16が開口端側を上にして開口
装置22下方に搬送される(図3)。なお重し板59を
設けないと、第2の粘着部材57により袋16の両端部
を粘着した際、袋16の平坦度が出ていないため、第2
の粘着部材57間の袋にたるみが生じ、後記するクラン
プ爪が袋16の開口部内に進入しがたくなるなどのおそ
れがある。
【0018】上記のように袋16の開口端側が持ち上が
って空気が入り込むことから、下層の袋16と分離され
るが、静電気により2枚の袋が持ち上げられてしまうこ
ともある。そのため、静電除去をする必要がある。静電
除去をするためには、最上層の袋16に適宜な導電体
(図示せず)を接触させておけばよい。図8は他の実施
例を示す。この実施例では、袋16の適当な個所(袋底
部のシール部分から外側の不要な部位等が好適である)
に小孔を開けておき、この小孔を貫通してピン75(引
掛部材の一例)を上下動フレーム31に貫通させるよう
にすると好適である。上下動フレーム31のピン75が
貫通する部位にはゴム板等を設けて、該ゴム板等をピン
75が貫通するようにするとよい。本実施例では、第2
の粘着部材57で袋16を粘着して、旋回アーム54が
垂直位置から水平位置まで旋回しようとするとき、当初
は押圧バー56の先端面が袋16の上面に対して平行な
方向に動こうとする。すなわち、袋16の上面に対して
シート状の第2の粘着部材57はシート面方向に動く。
この第2の粘着部材57の面方向の動きに対する抵抗力
は強く、袋16は容易に剥離せず、ピン75により袋1
6端部が破れ、袋16は旋回アーム54に伴って前記の
ごとく開口装置22の下方に移動されるのである。この
とき下層の袋16が最上層の袋16に静電気等によって
付着していても、この下層の袋16はピン75に拘束さ
れるから、袋16の分離が確実になされる。引掛部材と
しては、ピンの他に種々のものが使用できる。例えば、
解放自在なリング状の止め輪等により積層した袋を貫通
させると共に、リングの一部をストッカー14に係止す
るなどすることができる。
【0019】図9は開口装置22の平面図である。80
はバー状の第1の押圧部材、81はバー状の第2の押圧
部材であり、両者は水平、かつ平行に対向位置してい
る。なお、両者は平行に対向位置していれば足り、必ず
しも水平に位置していなくてもよい。第1の押圧部材8
0は、基台に固定されたベース82に軸83により揺動
自在に支持された揺動フレーム84の前端側に固定され
ている。軸83は第1の押圧部材80の長さ方向のほぼ
中央となる線上に位置している。揺動フレーム84の後
端には下方に延出される延出片85が設けられている
(図10)。この延出片85には、ベース82上に設け
られたコの字部材86内に配設された2つのスプリング
87a、87bが両側から作用している。このスプリン
グ87a、87bの作用により、揺動フレーム84、し
たがって第1の押圧部材80は常時は中立位置を維持し
ている。
【0020】第2の押圧部材81は前記ベース82に対
向して移動自在に配置された移動ベース89上に設けら
れている。ベース82上に設けられたスライドベアリン
グ90、90を貫通してシャフト91、91が設けら
れ、両シャフト91、91の一端が移動ベース89に固
定され、両シャフト91、91の他端側は連結棒92に
より連結されている。連結棒92にはロッド93の一端
がステー94を介して連結されている。ロッド93の他
端側は図12に示す中継器96内に臨んでいる。中継器
96は筒状をなすケーシング97を有し、ロッド93の
他端がケーシング97内に入り、ロッド93の他端に設
けた止めワッシャ98とケーシング97の内壁面との間
に緩衝スプリング99が配設されている。ケーシング9
7の他端側内壁面には雌ねじが形成され、該雌ねじにね
じ付きロッド100が螺合している。ねじ付きロッド1
00の他端は、図1に示すように軸101を中心に揺動
するカムアーム102の他端に連結されている。カムア
ーム102の中途部に設けたカムフォロワが前記共通の
軸49に配設したカム(図示せず)に当接している。な
お移動ベース89は図示しないスプリングにより、常時
はベース82に対して離反する方向に付勢されている。
該スプリング、ロッド93、カムアーム102等によっ
て第1の押圧部材80、第2の押圧部材81の接離動装
置を構成している。
【0021】前記搬送・旋回アーム部20によって粘着
された袋16は開口部を上にして第1の押圧部材80の
直近前方にその開口部が位置するまで供給される。その
際搬送アーム54は第1押圧部材80の直下に位置す
る。第1押圧部材80、第2押圧部材81の対向面の両
端近傍にはそれぞれ前記第2の粘着部材57と同様のシ
ート状の第1の粘着部材104、104、第1の粘着部
材105、105が貼着されている。なお、各第2の粘
着部材57、104、105は1枚で構成するようにし
ても良いし、また複数枚を組み合わせて構成するように
しても良い。複数枚を組み合わせる場合には、各押圧部
材80、81の長さ方向へ並設させるようにしても良い
し、また、厚み方向へ並設するようにしても良い。前記
第2の粘着部材57の貼着位置は、袋16の両側縁部近
傍であって、開口端から若干内側の部位を粘着する位置
であったが、上記各第1の粘着部材104、104、第
1の粘着部材105、105の貼着位置は、袋16の両
側縁部からはかなり内側に入った部位であって、また袋
16の開口縁と第2の粘着部材57の貼着位置との間に
位置する部位(より開口端に近い部位)を粘着するよう
設定されている。なお、図24に示すように第1押圧部
材80、第2押圧部材81を、各対向面の中央部分同士
が当接可能に形成し、中央部分にも第1の粘着部材10
4、104を貼着する構成としても良い。これにより、
袋16が後述するクランプ爪106、106、107、
107により保持された際に、中央部分が弛むことを防
止でき、挿入筒24を確実に袋16内に進入させること
ができる。この場合の第1の粘着部材104の粘着力は
袋16のみは粘着力により保持できるが、袋16内に被
包装物が挿入された場合には当該被包装物の重量を保持
できない粘着力とする。
【0022】次にクランプ装置(保持手段、保持部材の
一例)について説明する。第1の押圧部材80、第2の
押圧部材81上には各一対のクランプ爪106、10
6、クランプ爪107、107が配設されている。クラ
ンプ爪106、106は第1の粘着部材104、104
よりも袋16の幅方向に対してさらに若干内側となる位
置に、同様にクランプ爪107、107も第1の粘着部
材105、105よりも若干内側となる位置に設けられ
ている。各クランプ爪106、106、107、107
は側方形状がほぼL字状をなし、その中途部で各第1の
押圧部材80、第2の押圧部材81上に回動自在に軸着
されている(軸108、109)。そして常時は、各ス
プリング110、111によって、先端爪部が第1の押
圧部材80、第2の押圧部材81の対向面に当接するよ
う付勢されている。各クランプ爪106、106、10
7、107の後端にはピン113、114が外方に向け
て突設されている。各ピン113、114の先端にはリ
セット用のベアリング115、116が取り付けられて
いる。各クランプ爪106、クランプ爪107はそれぞ
れベース82(関連部材)、移動ベース89(関連部
材)に設けてもよい。
【0023】次にクランプ爪106、106、107、
107の開閉機構について説明する。126、126は
移動ベース89上に設けた押圧片(規制部材)であり、
先端が斜めにカットされており、ロッド93が引かれて
移動ベース89がベース82方向に移動する際、移動途
中でクランプ爪106、106側のベアリング115、
115を先端でスプリング108の付勢力に抗して押圧
してクランプ爪106を先端爪部が第1の押圧部材80
の前面から離れる方向に回動させる。127、127は
基台に固定された板体の先端を下方に折り曲げて形成さ
れた押圧片(規制部材)であり、一端が斜めにカットさ
れており、ロッド93が引かれて移動ベース89がベー
ス82方向に移動する際、移動途中でクランプ爪10
7、107側のベアリング116、116を先端でスプ
リング109の付勢力に抗して押圧してクランプ爪10
7を先端爪部が第2の押圧部材81の前面から離れる方
向に回動させる。
【0024】基台上に設けた固定軸118には2本のリ
セットバー120、121(解除手段)が基端を中心に
回動自在に取り付けられている。リセットバー120、
121他端側は連結バー122により連結されている。
各リセットバー120、121はそれぞれ前記ベアリン
グ115、116、前記ベアリング115、116の上
方に位置している。またリセットバー120、121間
には作動バー123が橋渡し状に固定されている(図9
で中央部分を切り欠いて図示)。作動バー123の両端
には図11に示すように、ロッド124の一端が接続さ
れている。ロッド124の他端は回転軸78に固定され
たレバー88の先端に連結され、また回転軸78に固定
されたレバー79が共通のカム軸49に固定されたカム
117に当接している。カム117の回転によってレバ
ー79、レバー88、ロッド124、作動バー123を
介してリセットバー120、121を固定軸118を中
心に下方に回動可能となっている。リセットバー12
0、121が下方に回動されることで、ベアリング11
5、116を下方に押圧し、もってクランプ爪106、
106、クランプ爪107、107をスプリング10
8、スプリング109の付勢力に抗して回動し、先端爪
部をそれぞれ第1の押圧部材80、第2の押圧部材81
の対向面から離反する方向に回動し、該対向面との間の
挾持力が解除されるようになっている。また連結バー1
22を下方に押し下げることで、手動にてクランプ爪1
06、107のクランプの解除も行えるようになってい
る。
【0025】また、図25に示すようにそれぞれ一対ず
つ設けられていたクランプ爪106、107を連続した
一つの部材で形成するようにしても良い。これにより図
25においては一対ずつ設けられているリセットバー1
20、121や、ベアリング115、116、さらには
押圧片126、127を各1個に削減することが可能と
なる。従って部品点数の削減による製品コストの低減が
行える。また、3個以上のクランプ爪106、107を
設けるようにしても良い。このようにクランプ爪10
6、107と第1の押圧部材80、第2の押圧部材81
の対向面との接触面積(挟持面積)を増やすことによ
り、袋16への荷重を分散させることができ、重量のあ
る被包装物でも袋16を損傷させることなく包装するこ
とが可能となる。
【0026】続いて開口装置22による袋16の開口動
作について説明する。袋16は前記のように搬送・旋回
アーム部20によって開口端を上にして第1の押圧部材
80の近傍に開口端が位置するよう搬送されている(図
1、図3、図13)。クランプ爪106、106は閉じ
ており、袋16開口端部分はクランプ爪106、106
の直前に位置している。袋16開口端は第2の粘着部材
57に粘着されていない側が若干外方に開き気味であ
る。ここでカムが駆動されてカムアーム102が図1上
左方に回動し、ロッド93が左方に引かれることによ
り、移動ベース89がベース82方向に移動を開始する
(図14)。
【0027】この移動ベース89の移動途中で、前記し
たように押圧片126、126によりベアリング11
5、115が、押圧片127、127によりベアリング
116、116が押圧されて各クランプ爪106、10
6、107、107が開く。さらに移動ベース89が移
動することにより、第1の押圧部材80と第2の押圧部
材81とが接近押圧状態となり、各第1の粘着部材10
4、104、105、105が対応する袋16の開口端
部分を粘着する(図15、図17)。前記したようにロ
ッド93の引っ張り力はスプリング99を介して行われ
ることとなり、第1の押圧部材80、第2の押圧部材8
1は所定の押圧力をもって押圧される。なお、第1の押
圧部材80は揺動フレーム84前端側に設けられている
ので、第1の押圧部材80、第2の押圧部材81が完全
に平行に保たれていない等の状態にあっても、第2の押
圧部材81が押接されると第1の押圧部材81が揺動フ
レーム84と共に回動し、これにより各第1の粘着部材
104、105による袋16の粘着は確実に行われる。
【0028】次いで図示しないスプリングの作用により
移動ベース89がベース82と離反する方向に移動す
る。これにより袋16の開口端は若干開かれる。移動ベ
ース89の移動により、第2の粘着部材57による袋1
6の両端部近傍の粘着は剥がされることとなるが、袋1
6はなおも第1の粘着部材104、105により粘着保
持されていることから落下することはない。移動ベース
89の移動途中で、押圧片126、126、押圧片12
7、127による各ベアリング115、116への押圧
が解除されるから、各クランプ爪106、106、10
7、107はスプリング108、109により回動復帰
し、先端爪部が若干開放されている袋16の開口端内に
入り込み、完全に閉じられることによって先端爪部と第
1の押圧部材80、第2の押圧部材81の対向面との間
で袋16の開口端の両シート部を挾持することとなる。
この各クランプ爪106、106、107、107によ
る挾持位置は第1の粘着部材104、105による粘着
位置よりも若干内側である。
【0029】移動ベース89がスプリングによりさらに
移動すると、第1の粘着部材104、105による袋1
6の粘着は剥がされる。すなわち袋16は第2の粘着部
材57、104、105による粘着保持からクランプ爪
106、106、107、107による保持へと完全に
受け渡されることとなる。移動ベース89が所定距離移
動したところで袋16の開口部はクランプ爪106、1
06、107、107にクランプされている部位まで完
全に開かれることとなるのである(図18)。前記リセ
ットバー120、121は、後記するように袋16内へ
の被包装物の収納が完了した後に下方に引かれ、これに
よりクランプ爪106、107による袋16の保持が解
除され、袋16をシューター30に落下させるのである
(図16)。上記実施例ではクランプ爪106、107
を機械的に開閉させるようにしたが、シリンダ等のアク
チュエータ(図示せず)にクランプ部材を取り付け、該
クランプ部材により第1の押圧部材80、第2の押圧部
材81との間で袋16を挾持するよう電気的に、あるい
は流体圧等により作動させてもよい。
【0030】次に挿入筒24および挿入筒の上下動装置
26について図19により説明する。挿入筒24は2つ
の半筒状体がその上部部分においてハト目等の軸25に
よって開閉自在に組付けられて筒状に形成されている
(図26参照)。挿入筒24は、開口装置22の上方に
位置して基台に垂直方向に固定されたガイドポール13
0に摺動する摺動体131に固定されている。132は
共通のカム軸19に固定されたカム、133は軸134
にて回動自在に軸着されたカムアームで中途部でカム1
32に当接している。135は中途部で基台に軸着され
た揺動アームで、一端と前記カムアーム133の他端間
にロッド136が連結されている。137は軸138を
中心に回動可能に設けられた回動アーム、139は該回
動アーム137にスライド自在に連結されたスライドロ
ッドであり、一端において前記摺動体131に連結され
ている。前記揺動アーム135の他端と回動アーム13
7の中途部にはロッド140が連結されている。
【0031】しかして、カム132が回転されることに
より、カムアーム133が回動され、もってロッド13
6、揺動アーム135、ロッド140、回動アーム13
7、スライドロッド139、摺動体131、ガイドポー
ル130により挿入筒24が上下動可能になる。なお、
カム132により強制的に駆動されるのは挿入筒24の
上昇過程であり、下降は自重によりなされる。前記のよ
うに開口装置22によって開口された袋16内に挿入筒
24が進入する。そして挿入筒24内に人手により葉野
菜、例えばホウレン草を挿入できる。
【0032】図20は押圧装置28を示す。押圧装置2
8は一対の押圧アーム142a、142bを有する。押
圧アーム142aはほぼL字状をなし、中途部で固定軸
143により回動自在に設けられ、一端に押圧ローラ1
44が軸着されている。押圧アーム142bは中途部で
固定軸145により回動自在に設けられ、やはり一端に
押圧ローラ146が軸着されている。押圧アーム142
a、押圧アーム142bの他端間はロッド147で連結
されている。49は共通のカム軸でカム148が固定さ
れている。149はカムアームで中途部で軸150によ
り回動自在に軸着され、一端に設けたカムフォロワがカ
ム148に当接している。カムアーム149の他端と前
記押圧アーム142bの他端側とが、図21に示す中継
部151を介してロッド152により連結されている。
中継部151は、カムアーム149にピン153により
回動自在に設けられたコの字部材154を有する。ま
た、該コの字部材154を摺動自在にロッド152の一
端側が挿通し、ロッド152の一端に設けた止め部材と
コの字部材154との間にスプリング155が介装され
ている。
【0033】しかして、カム148が回転し、カムアー
ム149が軸150を中心に揺動されることにより、ス
プリング155を介してロッド152が矢方向に回動さ
れ、またロッド147を介して押圧アーム142bが矢
方向に回動され、もって両押圧ローラ144、146で
袋16の下部を両側から挟圧可能になる。カム148で
強制的に駆動されるのは、両押圧アーム142a、14
2bによる袋16の挾持方向の動きであり、開放方向の
動きは自重、あるいはスプリング(図示せず)により復
帰するようになっている。
【0034】図22はカムダイアグラムである。該カム
ダイアグラムを併用して、全体の動作を説明する。開口
装置22により袋16の開口部が開かれ(図18)、挿
入筒24が下降して、葉野菜が挿入筒24内に挿入され
た状態から説明する。まずカム148により、前記した
ように押圧装置28が作動され、一対の押圧アーム14
2a、142bにより袋16の下部が両側から押圧され
る(図22a)。挿入筒24は袋16の最下部までは進
入されておらず、押圧装置28では、袋16の下部の上
から葉野菜の根付近を両側から挟圧保持する。このとき
ほぼ同時にカム50が作動し、ストッカー14が図3位
置から上昇し、図6に示すように第2の粘着部材57に
て袋16の開口部付近の両側を粘着する(図22e)。
【0035】次いでカム132が作動し、前記したよう
に挿入筒24が上昇される(図22b)。葉野菜は袋1
6下部が押圧装置28により両側から押さえ込まれてい
るので、挿入筒24のみが上昇することになる。葉野菜
の場合、根部よりも葉の方が空間的な広がりが大きいの
が一般的であるが、挿入筒24が上昇する際、2つの半
筒状体の下部側が軸25を中心に外方に開くので抵抗な
く上昇し、葉野菜を傷めることがない。なお、被包装物
によっては挿入筒24は単に筒状のものであってもよ
い。次いでカム117の作動によりロッド124が引か
れ(図22c)、リセットバー120、121によりク
ランプ爪106、106、107、107と第1の押圧
部材80、第2の押圧部材81の対向面との間による袋
16のクランプが解除され、葉野菜が収納された袋16
はシューター30(図1)上に落下され、ダンボール箱
内等に排出される。
【0036】これより若干先に、ストッカー14が下
動、かつ図7に示すように右下方に移動するので、第2
の粘着部材57に粘着された袋16の開口端付近は下層
の袋16の部位と間隔が生じ、空気が入り込むので下層
の袋16と分離される(図22e)。 この際、図8に
示すようにピン75を袋16に貫通させておくことによ
り前記したように袋の分離がより確実となる。次いでカ
ム68が作動し、旋回アーム54がストッカー14に垂
直な位置から水平位置まで回動し(図22d)、袋16
は開口部を上にして第1の押圧部材80の直近前方に位
置するまで搬送される。
【0037】旋回アーム54の回動とほぼ同時に、図示
しないカムの作動によりロッド93が引かれ、移動ベー
ス89がベース82方向に移動を開始し、前記したよう
に第1の押圧部材80、第2の押圧部材81の対向面に
貼着した第1の粘着部材104、105により袋16の
開口部の幅方向かなり内側の部位を両側から粘着する
(図22f)。次いで移動ベース89がベース82に対
して離反方向に移動を開始し(図22f)、この移動途
中で前記したようにクランプ爪106、107が袋17
の、前記第1の粘着部材104、105による粘着位置
よりもさらに内側となる部位を第1の押圧部材80、第
2の押圧部材81の対向面との間で挟圧する。移動ベー
ス89が移動することにより袋16は第1の粘着部材1
04、105から剥がれ、クランプ爪106、107に
受け渡されることになる。移動ベース89は図示しない
スプリングにより、図9上右方(ベース82と離反する
方向)に付勢されており、スプリングの付勢力と袋16
の張力とが均衡した位置で移動ベース89が停止し、も
って図18に示すように袋16は最大限開口した状態に
保持される。
【0038】次いで挿入筒24が自重により下降し、開
口された袋16内中途部まで進入する(図22b)。同
時にまた旋回アーム54はストッカー14に垂直となる
位置まで回動復帰する(図22d)。ここで作業者は葉
野菜を挿入筒24をガイドとして袋16内に挿入するこ
とができるのである。
【0039】なお、葉野菜は袋16との間に摩擦等によ
る抵抗があり、上記実施例のように、挿入筒24が袋1
6の中途部までしか進入しないときは、露出している袋
16の奥深くまで挿入しがたい場合がある。このような
場合には次のようにすると好適である。すなわち、挿入
筒24を袋16内下部まで進入するようにするのであ
る。このようにして葉野菜を挿入筒24をガイドに抵抗
なく袋16内に挿入して後、挿入筒24を例えば70m
m程度上昇させ、一旦停止させる。挿入筒24がこの位
置まで上昇する間は葉野菜が挿入筒24との間の若干の
抵抗により上に上がってしまわないように作業者は葉野
菜を手で押さえるようにするとよい。挿入筒24が上昇
したら押圧装置28を作動させ、前記と同様にして葉野
菜を袋16の上から押圧するようにし、しかる後再度挿
入筒24を上昇させるのである。この一連の動作はカム
面を工夫することによって行える。
【0040】あるいは、次のようにしてもよい。前記し
たように袋16は下部側が狭くなった形状をしている。
また、挿入筒24の下部外面の少なくとも一部に延出部
27を形成し、挿入筒24が袋16の最下部まで進入し
た際に、袋16下部内面と延出部27とが当接する構成
とする。これにより袋16の下部内面を挿入筒24の延
出部27が押し広げ、延出部27と袋16とが密着す
る。なお、延出部27は図26に示すように挿入筒24
の下端を外側へ折り返すことにより形成するようにして
も良いし、また図29に示すように下部外面に凸部を周
方向に沿って設けて形成するようにしても良い。また、
延出部27は挿入筒24を構成する半筒状体の一方のみ
に設けても良いが、両半筒状体に設けるようにした方が
袋16との密着度が高まり、好適である。29は挿入筒
24を構成する半筒状体同士の重なり具合を規制する規
制突起である。一例として図26における下方の半筒状
体に一体的に形成され、その形状は図30に示すように
袋16内への挿入方向に沿って外方へ突出する円弧状と
なっている。この形状により、挿入筒24は規制突起2
9が設けられていてもスムーズに袋16に挿入可能であ
る。
【0041】挿入筒24が袋16の最下部まで進入し、
延出部27が袋16と密着したら(図27参照)、前記
と同様にして一旦挿入筒24を70mm程上昇させて停
止する(図28参照)。すると袋16の下部は挿入筒2
4に密着して両者間に摩擦力が作用することから挿入筒
24と共に上昇し、各押圧部材80、81とクランプ爪
106、107により保持されている開口縁部分との間
で袋16がたくし上げられた状態となる。この状態(図
30参照)で葉野菜156を挿入筒24内に挿入し、さ
らに葉野菜156を押し下げるのである。これによりた
くし上げられた袋16下部は葉野菜156により押し下
げられ、挿入筒24下部に露出することになる。あとは
押圧装置28を作動させ、挿入筒24を上昇させればよ
い。この一連の動作もカム面を工夫して行える。葉野菜
156の挿入作業を行う作業者は、挿入筒24内に挿入
した葉野菜156の先端が袋16の内部底面と当接した
後に、密着状態となっている袋16と延出部27との間
の摩擦力に抗してさらに葉野菜156を押し下げ、当該
摩擦力を開放させることが必要となる。従って、手を通
じて葉野菜156を袋16の奥深くまで挿入したと確認
することができ、確実な挿入作業が行える。
【0042】挿入筒24は発泡ポリエチレン等の柔軟性
のある合成樹脂板を用いて形成すると、葉野菜になじ
み、また滑りもよいので好適である。場合によっては半
筒状体の内側にテフロンシートを貼着、あるいはホッチ
キス(商標)で止めるようにしてさらに滑りをよくする
ようにしてもよい。また挿入筒24はステンレススチー
ル等の金属板を用いて形成してもよい。この場合には金
属板の内側にテフロンをコーティングして滑りをよくす
ると好適である。
【0043】また、前述した第1の粘着部材104、1
05や第2の粘着部材57は、一般的に外気温度が低下
すると粘着力も低下し、袋16を粘着できなくなる場合
もある。このため、図3、図4、図6、図7および図1
8に示すように、第1の粘着部材104、105が取り
付けられた第1の押圧部材80や第2の押圧部材81、
および第2の粘着部材57が取り付けられた押圧バー5
6にヒータ158と温度センサ160をそれぞれ取り付
け、さらに温度センサ160の温度を検知して第1の押
圧部材80や第2の押圧部材81、または押圧バー56
が予め設定された第1の温度以下となった場合には各ヒ
ータ158へ電流を供給し、また予め設定された第2の
温度に達したら電流の供給を停止する温度制御部(不図
示)を設けると良い。これにより、外気温度が低下した
場合でも、第1の粘着部材104、105や第2の粘着
部材57の温度を略第1の温度以上に維持することがで
き、粘着力の低下を防ぐことが可能となる。第1の押圧
部材80や第2の押圧部材81、および押圧バー56は
金属材料を用いて形成されており、熱伝導性が良いの
で、ヒータ158を第1の粘着部材104、105、5
7から離間した位置に配する構成としても、第1の押圧
部材80や第2の押圧部材81、および押圧バー56を
介してヒータ158で第1の粘着部材104、105、
57を温めることができる。同様にして、温度センサ1
60も第1の押圧部材80や第2の押圧部材81、また
は押圧バー56を介して第1の粘着部材104、10
5、57の温度を検出することができる。また、上記実
施例のように、第1の粘着部材104、105および第
2の粘着部材57の両方にヒータ158を設ける代わり
に、どちらか一方のみでも良いが、旋回アーム54は旋
回動作を伴って袋16を搬送するため、特に袋16に大
きな空気抵抗が作用する。従って、旋回アーム54の先
端に取り付けられた第2の粘着部材57の粘着力の低下
による袋16の離脱が問題となることが多く、少なくと
も押圧バー56にはヒータ158を必ず設けるようにし
た方が良い。
【0044】以上本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるもので
はなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を
施し得るのはもちろんである。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る包装機によれば、第1の押
圧部材、第2の押圧部材に設けた粘着部材により袋の開
口部を粘着するようにしているので、吸着装置による真
空吸着などに比して簡単な構成でしかも確実に袋を粘着
でき、さらに袋の開口部を開く際に該粘着部によって粘
着した部位のさらに内側の開口部部位を保持部材によっ
て保持して粘着部材から受け取るようにしているので、
袋開口部を最大限にまで開くことができ、被挿入物の挿
入が容易に行え、特に葉野菜等の入れにくい被包装物の
挿入が容易となって作業性の改善が図れる。袋を真空ノ
ズルを用いて吸着することによって、袋開口部を開くよ
うにすることも考えられるが、真空ポンプ、そのための
配管などが必要となり、大型になり、スペースを要する
ばかりか、メンテナンスも容易でなく、コストもかかる
が、本発明では粘着部材により袋を仮止めし、次いで保
持部材により受け取るという簡易な構成としたので、メ
ンテナンスが容易でコストの低減化も図れる。また袋を
供給部によって第1の押圧部材、第2の押圧部材の間に
開口部を上にして供給する供給部を設けることで袋の自
動供給が行える。さらにヒータを設けてあるために、外
気温度が低下した場合でも粘着部材を温めることがで
き、粘着力の低下を防止することが可能となり、確実な
袋の供給が行えるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】包装機全体の概略図である。
【図2】ストッカー部とストッカー上下動部の機構図で
ある。
【図3】搬送・旋回アーム部の機構図である。
【図4】ストッカーへの袋の収納状況の説明図である。
【図5】旋回アームの旋回機構を示す機構図である。
【図6】旋回アームに袋が押しつけられた状態を示す説
明図である。
【図7】最上層の袋と下層の袋の分離状態を示す説明図
である。
【図8】静電除去部を示す説明図である。
【図9】開口装置の平面図である。
【図10】揺動フレームの揺動機構を示す機構図であ
る。
【図11】リセットバーの駆動機構を示す機構図であ
る。
【図12】ロッドの中継部の説明図である。
【図13】クランプ爪の閉状態の説明図である。
【図14】移動ベースがベース方向に接近してくる中途
段階の説明図である。
【図15】クランプ爪が開となった状態の説明図であ
る。
【図16】クランプ爪が解除手段によって開かれ、袋を
落下させる状態の説明図である。
【図17】第1の押圧部材と第2の押圧部材とが接近し
た状態の平面図である。
【図18】袋の開口部が最大限に開かれた状態を示す平
面図である。
【図19】挿入筒の上下動機構を示す機構図である。
【図20】押圧装置の開閉機構を示す機構図である。
【図21】中継部の説明図である。
【図22】カムダイアグラムである。
【図23】袋の説明図である。
【図24】第1の押圧部材と第2の押圧部材への粘着部
材の他の貼着例を示す平面図である。
【図25】クランプ爪の他の実施例を示す平面図であ
る。
【図26】挿入筒の構成を示す側面図である。
【図27】挿入筒を袋内に挿入した状態を示す側面図で
ある。
【図28】袋をたくし上げた状態を示す側面図である。
【図29】延出部の他の実施例を示す側面図である。
【図30】図28の挿入筒内への被包装物の挿入状態を
示す正面図である。
【符号の説明】
10 包装機 12 ストッカー部 14 ストッカー 16 袋 18 ストッカー上下動部 20 搬送・旋回アーム部(供給部) 22 開口装置 24 挿入筒(挿入ガイド) 26 挿入筒上下動装置 28 押圧装置 30 シューター 31 上下動フレーム 32 基台 34 コイルスプリング 41 移動板 43 ガイド板 54 旋回アーム 56 押圧バー 57 第2の粘着部材 59 重し板(重し部材) 75 ピン(導電体) 80 第1の押圧部材 81 第2の押圧部材 82 ベース 89 移動ベース 104 第1の粘着部材 105 第1の粘着部材 106 クランプ爪 107 クランプ爪 120 リセットバー 121 リセットバー 126 押圧片(規制部材) 127 押圧片(規制部材) 158 ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状袋の開口部を開口させ、該開口
    された開口部から葉野菜等の被包装物を挿入可能にした
    包装機において、 対向して平行に配設され、相対的に接離動可能に設けら
    れた一対の第1の押圧部材および第2の押圧部材と、 該第1の押圧部材と第2の押圧部材とを接離動させる接
    離動装置と、 前記第1の押圧部材および第2の押圧部材の間に供給さ
    れる前記シート状袋の開口縁の両端部から所定距離内側
    となる袋の表裏に対応位置して前記第1の押圧部材およ
    び第2の押圧部材に設けられ、第1の押圧部材と第2の
    押圧部材が接近した際、袋の対応部位を粘着する第1の
    粘着部材と、 前記第1の押圧部材もしくはこれに関連する部材、第2
    の押圧部材もしくはこれに関連する部材の各々に設けら
    れ、前記第1の粘着部材による袋の粘着位置よりもさら
    に袋の開口縁の両端から内方の部位を解放自在に保持す
    る保持部材と、 前記シート状袋を、開口部を上にして下方側から前記第
    1の押圧部材、第2の押圧部材の間に袋の開口部が位置
    するよう供給する袋の供給部とを具備し、 該袋の供給部は、 前記第1の押圧部材と第2の押圧部材の下方に位置して
    上下動可能に配設され、シート状袋を積層して多数枚収
    納するストッカーと、 該ストッカーを上下動させる上下動装置と、 前記ストッカーに収納されたシート状袋の開口部付近
    と、前記第1の押圧部材と第2の押圧部材の接近位置に
    近接する位置との間に亙って基台に旋回可能に設けら
    れ、先端に押圧バーを有する旋回アームと、 前記押圧バーの、前記ストッカーに収納されたシート状
    袋の開口縁の両端部付近に対応する部位に設けられ、前
    記ストッカーが上昇された際、対応するシート状袋の開
    口縁両端部位を粘着する第2の粘着部材と、 前記第1の粘着部材および/または前記第2の粘着部材
    を温めるヒータとを具備することを特徴とする包装機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004080811A1 (ja) * 2003-03-13 2006-06-08 福岡丸本株式会社 長尺物包装法及び包装機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2004080811A1 (ja) * 2003-03-13 2006-06-08 福岡丸本株式会社 長尺物包装法及び包装機
JP4551325B2 (ja) * 2003-03-13 2010-09-29 福岡丸本株式会社 長尺物包装機

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