JPH0823060A - リード切断成形方法及びリード切断成形金型 - Google Patents

リード切断成形方法及びリード切断成形金型

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JPH0823060A
JPH0823060A JP15735394A JP15735394A JPH0823060A JP H0823060 A JPH0823060 A JP H0823060A JP 15735394 A JP15735394 A JP 15735394A JP 15735394 A JP15735394 A JP 15735394A JP H0823060 A JPH0823060 A JP H0823060A
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JP
Japan
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lead
punch
die
bending
forming
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JP15735394A
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Inventor
Fumio Miyajima
文夫 宮島
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Apic Yamada Corp
Original Assignee
Apic Yamada Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工品がきわめて薄厚のリードであっても
高精度に切断および曲げ加工を可能にする。 【構成】 リードの先端を所定の長さに揃えて切断し、
リードをZ形に曲げ成形するリード切断成形方法におい
て、リードフォーミングパンチ34が曲げ成形部10a
の底部にリード20を完全に押接させる直前に、リード
20の曲げ部分よりも先側に配置したパンチ32及びダ
イ42により前記リード20の少なくとも一方の面に切
り離し用のノッチを形成しつつノッチよりも先側のリー
ドの移動を阻止してリードを支持し、前記リードフォー
ミングパンチ34によりさらにリード20を突くことに
よって、リードフォーミングパンチ34の押接力により
リード20を前記ノッチ位置から引きちぎるように切り
離すとともに、リード20を前記曲げ成形部10aに完
全に押接してリード20を曲げ成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTABテープを用いた半
導体装置のリード曲げ成形等に用いられるリード切断成
形金型及びこれを用いたリード切断成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図7〜9はTABテープに半導体チップ
を搭載して樹脂封止した後、アウターリードに曲げ加工
を施す従来方法を示す。TABテープではアウターリー
ドがベースフィルムで支持されているから、アウターリ
ードを曲げ加工する際にはまずTABテープの外縁部を
切り離してから曲げ成形する必要がある。図7は曲げダ
イ10とリード押さえ12とでアウターリード20の基
部位置をクランプし、ストリッパープレート14とフィ
ルム切り離しダイ16とでTABテープ22の外縁部を
クランプして支持した状態から切断パンチ18を下降さ
せてTABテープ22の外縁部を切り離す状態を示す。
【0003】図8は切断パンチ18でTABテープ22
を切り離した後、曲げパンチ24でアウターリード20
を曲げ成形している状態である。曲げパンチ24による
曲げ加工は曲げダイ10にアウターリード20を押圧し
て曲げ成形することによる。この状態ではアウターリー
ド20は所定長さよりも長くなっているから、切断パン
チ18をさらに下降させ曲げダイ10の端面でアウター
リード20を切り落とすことによってアウターリード2
0を切り揃える(図9)。こうして、アウターリード2
0を曲げ成形した半導体装置が得られる。
【0004】ところで、上記例は切断パンチ18でアウ
ターリード20を下向きに切り落とすからリードの下側
にばりが出る。この下ばりは半導体装置を実装する際に
問題となることがあり、図10〜12はこのため上ばり
として加工する従来方法である。図10は樹脂封止後の
TABテープをクランプし、曲げ切断パンチ26の外側
面部でまずTABテープの外縁部を切断する状態を示
す。図11はTABテープの外縁部を切断した後、曲げ
切断パンチ26でアウターリード20を曲げ加工した状
態である。アウターリード20は曲げダイ10の端面位
置で切り揃える(図12)。この加工方法では曲げダイ
10の端面位置に沿って切断刃28を突き上げてアウタ
ーリード20を切断することで、下ばりを出させないで
曲げ加工することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TABテー
プのようにきわめて薄厚の材料を切断する際には切断パ
ンチとダイとのクリアランスを高精度に設定しなければ
ならないという困難さがある。通常、刃物間で切断する
際のクリアランスは被切断物の材厚の5%程度にする。
TABテープのアウターリードの厚さは0.035mm 程度で
あるから、アウターリードを切断する際のクリアランス
は0.035 ×0.05=1.75 (μm)となる。このようなクリア
ランスを達成するためには、金型部品の寸法精度を±0.
5 μm 程度に設定しなければならない。
【0006】しかしながら、このように高精度に金型部
品を製作することは困難であり製作コストがかかるとい
う問題がある。また、切断パンチあるいはダイが消耗し
た際には交換しなければならないが、切断パンチあるい
はダイを交換して所定精度の互換性を保証することはき
わめて困難である。このように、薄物の切断加工では被
切断物の材厚が薄くなればなるほど金型部品の製作が困
難になるという問題点がある。
【0007】また、TABテープを用いた半導体装置の
リード曲げ加工ではアウターリードの位置精度を落とさ
すに曲げ加工する必要があり、従来方法でも図8、11
に示すようにアウターリード20の先端に一部ベースフ
ィルムを被着させアウターリード20がばらけないよう
にして曲げ成形している。しかしながら、従来方法の場
合はベースフィルムで支持するのみであるため、アウタ
ーリードの支持が十分とはいえないという問題点があっ
た。
【0008】また、従来のアウターリードの切断方法に
よる場合は、上述したように、リードを切断した際に下
ばりあるいは上ばりが生じることが避けられず、半導体
装置を実装する際に問題となったり、切断面には地金が
そのまま露出するためはんだの濡れ性を悪くしたりする
といった問題点があった。
【0009】そこで、本発明はこれら問題点を解消すべ
くなされたものであり、その目的とするところは、TA
Bテープを用いた半導体装置のアウターリードの切断・
曲げ加工のようにきわめて薄厚の被加工品を切断・曲げ
加工する際であっても、金型を精度よく製作することが
可能であり、金型を長寿命化することができ、またアウ
ターリードの曲げ加工が精度よくできるリード切断成形
金型及びこれを用いたリード切断成形方法を提供しよう
とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、リードの先端を
所定の長さに揃えて切断し、リードをZ形に曲げ成形す
るリード切断成形方法において、リード押さえおよび曲
げダイによりリード基部位置を両面からクランプして被
加工品を支持し、前記曲げダイから外方に延出したリー
ド部分をリードフォーミングパンチで突くことにより前
記曲げダイの外面に設けた曲げ成形部にリードを押接し
ながらリードを曲げ開始し、前記リードフォーミングパ
ンチが前記曲げ成形部の底部にリードを完全に押接させ
る直前に、リードの曲げ部分よりも先側に配置したパン
チ及びダイにより前記リードの少なくとも一方の面に切
り離し用のノッチを形成しつつノッチよりも先側のリー
ドの移動を阻止してリードを支持し、前記リードフォー
ミングパンチによりさらにリードを突くことによって、
リードフォーミングパンチの押接力によりリードを前記
ノッチ位置から引きちぎるように切り離すとともに、リ
ードを前記曲げ成形部に完全に押接してリードを曲げ成
形することを特徴とする。また、リードの曲げ部分より
も先側に配置したパンチ及びダイにより前記リードの先
端側を支持する際に、前記パンチ及びダイにより併せて
リードの先端側をクランプすることによりリードの切り
離し側を支持することは、リード曲げ成形の際にリード
が位置ずれしたりすることを防止して高精度の曲げ成形
ができる点で有効である。
【0011】リードの先端を所定の長さに揃えて切断
し、リードをZ形に曲げ成形するリード切断成形金型で
あって、被加工品のリード基部位置を両面からクランプ
して被加工品を支持するリード押さえおよび曲げダイ
と、前記リード押さえの側面に摺接して押動され、前記
曲げダイから外方に延出したリード部分をリードフォー
ミングパンチで突くことにより前記曲げダイの外面に設
けた曲げ成形部にリードを押接して曲げ成形するリード
フォーミングパンチと、リードの曲げ部分よりも先側に
配置され、前記リードフォーミングパンチが前記曲げ成
形部の底部にリードを完全に押接する直前に、前記リー
ドの少なくとも一方の面に、前記リードフォーミングパ
ンチが最終的に前記リードを曲げ成形部に押接する際の
押接力によりリードを引きちぎるための切り離し用のノ
ッチを形成してリードの先端側の移動を阻止して支持す
る刃部を有するパンチおよびダイとを具備することを特
徴とする。また、前記パンチおよびダイに前記リードに
ノッチを形成する刃部に加えてリードの先端側を厚み方
向にクランプしてリードを確実に支持するためのクラン
プ部を設けたことを特徴とする。また、前記パンチおよ
びダイの両方に前記リードにノッチを形成するための刃
部を設け、該刃部として前記パンチのリードに当接する
下面に先鋭なVノッチ刃を設け、また前記ダイには前記
Vノッチ刃に対向する位置に突設刃を設けたことは、切
断ばりを生じさせずにリードの切断および曲げ成形がで
きる点で好ましい。また、前記パンチを平パンチとし前
記ダイにのみリードにノッチを形成する突設刃を設けた
ことは、リード切断およびリード曲げが好適にできると
ともに、金型の製作および部品の互換性を向上させるこ
とができる点で好ましい。また、前記ダイを前記パンチ
との間でリードにノッチを形成して支持するリード押さ
えダイと、前記パンチとの間でリードをクランプして支
持するリードクランプダイとによって構成したことを特
徴とする。
【0012】
【作用】本発明に係るリード切断成形方法及びリード切
断成形金型によってリードを曲げ成形する特徴点は、リ
ードフォーミングパンチでリードを曲げダイに押接して
所定形状に曲げ成形する際に、最終的にリードフォーミ
ングパンチを曲げダイに押接する直前で、リードの先端
側をリードにノッチを入れて移動阻止するようにクラン
プし、リードフォーミングパンチで最終的に曲げ成形す
る際の押接力を利用してリードを切り離すとともにリー
ドを所定形状に曲げ成形するところにある。リードはノ
ッチ部分から引きちぎられるようにして切り離されるか
ら、従来のような上ばりや下ばりを出さずに切断するこ
とができる。また、リードは曲げ成形の最終状態の直前
でパンチとダイによって支持されているから、曲げ成形
の際の位置ずれ等を防止して高精度の曲げ加工を可能に
する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るリード切断
成形金型の一実施例の構成を示す部分断面図である。実
施例のリード切断成形金型はフリーシャンク方式によっ
て構成したものであり、可動プラテン30側にリード押
さえ12、ストリッパープレート14、リード押さえパ
ンチ32、リードフォーミングパンチ34を設け、ベー
ス40側に曲げダイ10、フィルム切り離しダイ16、
リード押し切りダイ42、リードクランプダイ44を設
けている。
【0014】リード押さえ12、ストリッパープレート
14の構成は従来例と同様で、リード押さえ12とスト
リッパープレート14との間にリード押さえパンチ32
とリードフォーミングパンチ34を配置する。リード押
さえ12とストリッパープレート14はスプリングによ
り弾性的に可動プラテン30に支持され、リード押さえ
パンチ32はスプリング36を介して弾性的に可動プラ
テン30に支持される。ベース40に設置した曲げダイ
10およびフィルム切り離しダイ16の構成も従来例と
同様で、曲げダイ10とフィルム切り離しダイ16との
間にリード押し切りダイ42とリードクランプダイ44
とを設置する。リードクランプダイ44とフィルム切り
離しダイ16との間には切除したアウターリードを排出
する排出穴46を設ける。
【0015】図2はTABテープ22をリード切断成形
金型にセットした状態を示す。曲げダイ10およびリー
ド押さえ12は従来例と同様に互いに対向する端面でア
ウターリード20の基部位置を挟圧して支持するととも
に、TABテープ22の外縁部側をストリッパープレー
ト14とフィルム切り離しダイ16とでクランプして支
持する。曲げダイ10の外側面にはアウターリード20
を所定形状に曲げ成形するための曲げ成形部10aが設
けられる。実施例の曲げ成形部10aはアウターリード
20をZ形に曲げ成形するため断面Z字状の外面形状に
形成している。
【0016】リードフォーミングパンチ34はアウター
リード20を突き下げ、前記曲げ成形部10aの外面形
状にならってアウターリード20を曲げ成形するもので
ある。そのため、曲げ成形部10aの上方にリード押さ
え12の外面に沿って上下動可能に可動プラテン30に
取り付ける。なお、リード押さえ12の外側面位置はア
ウターリード20の厚さを逃がすためアウターリード2
0の厚さ分だけ曲げ成形部10aの立ち上がり面位置よ
りも外側に突出させて設ける。また、リードフォーミン
グパンチ34の厚さはリードフォーミングパンチ34の
外側面位置と曲げ成形部10aの外面位置が一致するよ
うに規定する。
【0017】リード押さえパンチ32はフィルム切り離
しダイ16との間でTABテープ22の外縁部を切断
し、アウターリード20を切り揃えるためリード押し切
りダイ42との間でアウターリード20を切断する。こ
のため、リード押さえパンチ32はリードフォーミング
パンチ34とストリッパープレート14の各々と摺接し
て上下方向にスライド可能に設けるとともに、フィルム
切り離しダイ16と摺接する外側面に切り刃を設ける一
方、リードフォーミングパンチ34に摺接する内側面近
傍の下面にVノッチ刃32aを設ける。このVノッチ刃
32aは先端をV形の先鋭な形状に形成した刃で、リー
ド押し切りダイ42との間でアウターリード20を挟圧
してVノッチを入れるように作用する。
【0018】リード押さえパンチ32はTABテープ2
2の外縁部を切り離した後、リードクランプダイ44と
の間でTABテープ22を支持して曲げ成形の際にアウ
ターリード20がばらつかないように支持する作用もな
す。このため、リード押さえパンチ32の下面にリード
クランプダイ44との間でTABテープ22を挟圧した
際にTABテープ22を収容する凹部32bを設ける。
リードクランプダイ44の上部にはリード押さえパンチ
32の下面との間でアウターリード20を挟圧するため
の突起部44aを設ける。この突起部44aは前記凹部
32bとの間でTABテープ22を収納する空間を形成
する。突起部44aの上端面およびリード押さえパンチ
32の下面は平坦面に形成し、これらの間でアウターリ
ード20がクランプされる。
【0019】前述したようにアウターリード20はVノ
ッチ刃32aとリード押し切りダイ42との間で挟圧さ
れるが、アウターリード20にVノッチを設ける際にア
ウターリード20が若干たわんで変形する。このアウタ
ーリード20の変形を逃がすため、Vノッチ刃32aの
側方に逃げ空間32cを設ける。また、リード押し切り
ダイ42はVノッチ刃32aと対向する位置に突設刃4
2aを設け、突設刃42aの頂点から側方に向けて傾斜
面に形成する。Vノッチ刃32aと突設刃42aはいず
れも、その頂点位置を曲げダイ10の外面に接近させて
配置するが、この位置はアウターリード20の切り揃え
長さに合わせて設定される。
【0020】以下、上記リード切断成形金型を用いてT
ABテープ22を曲げ成形する作用について説明する。
図2はTABテープを成形金型にセットした状態で、リ
ード押さえパンチ32およびリードフォーミングパンチ
34が上位置にある状態である。この状態からリード押
さえパンチ32とリードフォーミングパンチ34が下降
開始し、まず、リード押さえパンチ32とフィルム切り
離しダイ16との間でTABテープ22の外縁部が切り
離される。この切り離しはベースフィルムと配線パター
ンを一体にして切り離すから、切り離されたアウターリ
ード20の先端側にベースフィルムが若干被着された状
態になっている。アウターリード20の先端にベースフ
ィルムを被着させておくのは曲げ成形の際にアウターリ
ード20がばらけないように支持するためである。
【0021】リード押さえパンチ32とリードフォーミ
ングパンチ34はそのままさらに下降し、リードフォー
ミングパンチ34がアウターリード20の上面に当接し
てアウターリード20を突き下ろし、曲げ成形部10a
の立ち上がり面に沿ってアウターリード20を曲げはじ
める。図3はリード押さえパンチ32のVノッチ刃32
aとリード押し切りダイ42の突設刃42aがアウター
リード20の上下面に当接した状態である。なお、この
場合、リードフォーミングパンチ34はアウターリード
20が曲げ成形部10aの底部に完全に押接される位置
よりも若干浮いた状態にある。
【0022】アウターリード20はリードフォーミング
パンチ34が下降して曲げ成形部10aに沿って曲げら
れ、その先端部が曲げダイ10側に引き寄せられ、凹部
32b内にベースフィルムが被着されたTABテープ2
2の部分が収容されている。リードクランプダイ44の
突起部44aとリード押さえパンチ32はベースフィル
ムが被着されていないアウターリード20部分をクラン
プする。なお、図3の状態で突起部44aとリード押さ
えパンチ32とはアウターリード20をクランプする直
前の状態にあり、完全にはクランプしていない。
【0023】図4はリード押さえパンチ32を完全に押
し下げ、アウターリード20を突起部44aとリード押
さえパンチ32とで完全にクランプするとともに、Vノ
ッチ刃32aとリード押し切りダイ42の突設刃42a
とによってアウターリード20にノッチを入れ終わった
状態を示す。Vノッチ刃32aと突設刃42aによるV
ノッチ入れはアウターリード20の両面にVノッチを形
成するものであるが、このノッチ入れ作用でアウターリ
ード20を完全に切り離すわけではない。図ではVノッ
チを入れたことによってアウターリード20が若干たわ
んでいる。
【0024】図4に示すようにアウターリード20にV
ノッチを入れた状態でリードフォーミングパンチ34は
アウターリード20の上面を押さえてはいるが、曲げダ
イ10の曲げ成形部10aの成形面に対してアウターリ
ード20は浮いている。図5はこの状態からリードフォ
ーミングパンチ34を突き下ろし、アウターリード20
を曲げ成形部10aの成形面に当接させてアウターリー
ド20を完全に曲げ成形した状態である。図4に示す状
態ではアウターリード20はまだ切り離されていない
が、突起部44aとリード押さえパンチ32とでアウタ
ーリード20をクランプした状態でリードフォーミング
パンチ34を突くことによりアウターリード20がVノ
ッチ部分から引きちぎられるようにして切り離され、続
いて曲げ成形される。
【0025】アウターリード20は切り離された後、リ
ードフォーミングパンチ34によって曲げ成形部10a
に押し付けられるから、その押しつけた量だけ曲げダイ
10側に寄せられる。Vノッチ刃32aと突設刃42a
を配置する場合、刃の頂点位置を曲げダイ10の側面か
ら若干離間させるが、この離間量はリードフォーミング
パンチ34でアウターリード20を切り離して最終的に
曲げ成形する際の移動量を考慮してアウターリード20
が所定の長さ延出するように設定する。
【0026】上記のVノッチ刃32aと突設刃42aで
ノッチを設けてから切断する方法による場合は、Vノッ
チ刃32aと突設刃42aでアウターリード20の表面
を押さえるようにして切断するから、アウターリード2
0の表面に設けためっき層が剥離されず、めっき層が被
覆されたままの状態で切断でき、アウターリード20の
地金の露出を少なくすることができる。これによって、
曲げ成形後のはんだの濡れ性を良好にすることが可能で
ある。また、アウターリード20を切断する際にはVノ
ッチ刃32aと突設刃42aで切断面を面取りするよう
な形でアウターリード20を押さえたまま引きちぎるよ
うにして切断するから、上ばりや下ばりを生じさせずに
切断することができる。
【0027】また、本実施例の曲げ成形にあっては、T
ABテープ22の外縁部を切断した後ベースフィルムを
アウターリード20の先端側に被着させアウターリード
20がばらけることを防止するとともに、アウターリー
ド20を最終的に切断して曲げ成形する直線までリード
押さえパンチ32と突起部44aでアウターリード20
をクランプした状態でいるから、アウターリード20の
支持が確実にでき、これによってきわめて精度の高い曲
げ成形が可能になる。
【0028】また、本実施例の成形金型の製作でもっと
も精度が要求されるのは、Vノッチ刃32aと突設刃4
2aの平面配置における頂点位置の相対的な位置ずれ
と、Vノッチを形成する際における刃頂点間の厚さ方向
のクリアランスである。このうち、前記平面配置におけ
る位置ずれは被切断物の厚さの50%程度は十分に許容
されるから、アウターリードの厚さが35μm程度の場
合の場合の位置ずれは17μm程度は許容される。ま
た、厚さ方向のクリアランスについては被切断物の厚さ
の2/3程度までは許容され、上記のアウターリードの
場合のクリアランスは23μm程度まで許容される。
【0029】このように、本実施例の方法による場合は
被加工品の材厚がきわめて薄い製品の場合であっても成
形金型の製作精度は従来の精度にくらべてはるかに緩や
かな条件を設定でき、成形金型の製作における困難さを
解消することが可能になる。また、成形金型の刃先位置
の精度がある程度緩和されることから、リードフォーミ
ングパンチ34やリード押し切りダイ44を交換した際
における互換性も十分に得ることができ、部品交換も容
易になる。
【0030】上記実施例はVノッチ刃32aと突設刃4
2aによってアウターリード20の両面にVノッチを設
けてアウターリード20を曲げ成形した例であるが、図
6に示すようにリード押さえパンチ32のVノッチ刃3
2aをこれにかえて平パンチ32dとし、平パンチ32
dと突設刃42aとでアウターリード20にノッチを入
れて切断するように構成することもできる。なお、この
場合も、リードクランプダイ44とリード押さえパンチ
32との間でアウターリード20をクランプし、アウタ
ーリード20にノッチを入れた後、リードフォーミング
パンチ34でアウターリード20を切断して曲げ成形す
ることは上記例と同様である。
【0031】この実施例の場合には、アウターリード2
0は突設刃42aのみによって下面にのみノッチが入れ
られて切断される。アウターリード20の片面のみにノ
ッチを入れるから先の実施例にくらべてばりが出やすく
はなるが、Vノッチ刃32aとの間のクリアランスの設
定条件はさらに緩和され、成形金型の製作はさらに容易
になり、刃合わせは容易になって互換性はさらに高くな
る。なお、アウターリード20の片面のみにノッチを入
れる方法としては、リード押し切りダイ42を平ダイと
して、リード押さえパンチ32にVノッチ刃32aを設
けるようにする方法も可能である。
【0032】Vノッチ刃32aおよび突設刃42aはア
ウターリード20を切断した際の切断面の形状を規定す
ることができるから、切断端面の形状に合わせてこれら
Vノッチ刃32a、突設刃42aの刃形状を設定するこ
とも可能である。上記のように一方を平パンチあるいは
平ダイとする方法は、アウターリード20の切断ばりが
生じる方向等を考慮して適宜使用することができる。
【0033】上記実施例でリード押さえパンチ32とリ
ード押し切りダイ42及びリードクランンプダイ44は
アウターリード20を曲げ成形する際にアウターリード
20をクランプして支持する作用と、アウターリード2
0を切り離すためのノッチを形成する作用を有するもの
であり、リードの先端側を支持するパンチおよびダイと
してとらえられる。たとえば、実施例ではリード押し切
りダイ42の交換等を勘案してリードクランプダイ44
とリード押し切りダイ42とを別部品としたが、これら
を一体としてアウターリード20を支持するダイとして
とらえることもできる。
【0034】これら部品の設計にあたってはアウターリ
ードの曲げ量、アウターリードの切り離し位置、アウタ
ーリードの厚さ等を勘案して適宜設計すればよい。ま
た、上記例は樹脂封止したTABテープについてアウタ
ーリードの切断および曲げ成形について説明したが、本
発明はTABテープを用いた製品以外にも同様に適用す
ることが可能であって、とくに被加工品、被切断品とし
て材厚がきわめて薄い製品に好適に適用することができ
る。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るリード切断成形方法及びリ
ード切断成形金型によれば、上述したように、被加工品
がきわめて薄厚のリードであるような場合であっても高
精度に切断および曲げ成形加工を行うことが可能にな
る。また、金型を製作する際のクリアランス精度も従来
のような高精度である場合よりも緩やかにでき、金型の
製作が容易になるとともに、部品の互換性を高めて取り
扱いを容易にすることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】リード切断成形金型の一実施例の構成を示す部
分断面図である。
【図2】リード切断成形金型の要部構成および金型にT
ABテープをセットした状態を示す説明図である。
【図3】リード切断成形金型によるリードの曲げ加工方
法を示す説明図である。
【図4】リード切断成形金型によるリードの曲げ加工方
法を示す説明図である。
【図5】リード切断成形金型によるリードの曲げ加工方
法を示す説明図である。
【図6】リード切断成形金型の他の構成例を示す説明図
である。
【図7】リード切断成形金型の従来例の構成及びその動
作を示す説明図である。
【図8】リード切断成形金型の従来例の動作を示す説明
図である。
【図9】リード切断成形金型の従来例の動作を示す説明
図である。
【図10】リード切断成形金型の他の従来例の構成及び
その動作を示す説明図である。
【図11】リード切断成形金型の他の従来例の動作を示
す説明図である。
【図12】リード切断成形金型の他の従来例の動作を示
す説明図である。
【符号の説明】
10 曲げダイ 10a 曲げ成形部 12 リード押さえ 14 ストリッパープレート 16 フィルム切り離しダイ 20 アウターリード 22 TABテープ 32 リード押さえパンチ 32a Vノッチ刃 32b 凹部 32c 逃げ空間 34 リードフォーミングパンチ 42 リード押し切りダイ 42a 突設刃 44 リードクランプダイ 44 突起部 46 排出穴

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リードの先端を所定の長さに揃えて切断
    し、リードをZ形に曲げ成形するリード切断成形方法に
    おいて、 リード押さえおよび曲げダイによりリード基部位置を両
    面からクランプして被加工品を支持し、 前記曲げダイから外方に延出したリード部分をリードフ
    ォーミングパンチで突くことにより前記曲げダイの外面
    に設けた曲げ成形部にリードを押接しながらリードを曲
    げ開始し、 前記リードフォーミングパンチが前記曲げ成形部の底部
    にリードを完全に押接させる直前に、リードの曲げ部分
    よりも先側に配置したパンチ及びダイにより前記リード
    の少なくとも一方の面に切り離し用のノッチを形成しつ
    つノッチよりも先側のリードの移動を阻止してリードを
    支持し、 前記リードフォーミングパンチによりさらにリードを突
    くことによって、リードフォーミングパンチの押接力に
    よりリードを前記ノッチ位置から引きちぎるように切り
    離すとともに、リードを前記曲げ成形部に完全に押接し
    てリードを曲げ成形することを特徴とするリード切断成
    形方法。
  2. 【請求項2】 リードの曲げ部分よりも先側に配置した
    パンチ及びダイにより前記リードの先端側を支持する際
    に、前記パンチ及びダイにより併せてリードの先端側を
    クランプすることによりリードの切り離し側を支持する
    ことを特徴とする請求項1記載のリード切断成形方法。
  3. 【請求項3】 リードの先端を所定の長さに揃えて切断
    し、リードをZ形に曲げ成形するリード切断成形金型で
    あって、 被加工品のリード基部位置を両面からクランプして被加
    工品を支持するリード押さえおよび曲げダイと、 前記リード押さえの側面に摺接して押動され、前記曲げ
    ダイから外方に延出したリード部分をリードフォーミン
    グパンチで突くことにより前記曲げダイの外面に設けた
    曲げ成形部にリードを押接して曲げ成形するリードフォ
    ーミングパンチと、 リードの曲げ部分よりも先側に配置され、前記リードフ
    ォーミングパンチが前記曲げ成形部の底部にリードを完
    全に押接する直前に、前記リードの少なくとも一方の面
    に、前記リードフォーミングパンチが最終的に前記リー
    ドを曲げ成形部に押接する際の押接力によりリードを引
    きちぎるための切り離し用のノッチを形成してリードの
    先端側の移動を阻止して支持する刃部を有するパンチお
    よびダイとを具備することを特徴とするリード切断成形
    金型。
  4. 【請求項4】 前記パンチおよびダイに前記リードにノ
    ッチを形成する刃部に加えてリードの先端側を厚み方向
    にクランプしてリードを確実に支持するためのクランプ
    部を設けたことを特徴とする請求項3記載のリード切断
    成形金型。
  5. 【請求項5】 前記パンチおよびダイの両方に前記リー
    ドにノッチを形成するための刃部を設け、該刃部として
    前記パンチのリードに当接する下面に先鋭なVノッチ刃
    を設け、また前記ダイには前記Vノッチ刃に対向する位
    置に突設刃を設けたことを特徴とする請求項3または4
    記載のリード切断成形金型。
  6. 【請求項6】 前記パンチを平パンチとし前記ダイにの
    みリードにノッチを形成する突設刃を設けたことを特徴
    とする請求項3または4記載のリード切断成形金型。
  7. 【請求項7】 前記ダイを前記パンチとの間でリードに
    ノッチを形成して支持するリード押さえダイと、前記パ
    ンチとの間でリードをクランプして支持するリードクラ
    ンプダイとによって構成したことを特徴とする請求項4
    記載のリード切断成形金型。
JP15735394A 1994-07-08 1994-07-08 リード切断成形方法及びリード切断成形金型 Pending JPH0823060A (ja)

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Cited By (7)

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KR20030042746A (ko) * 2001-11-23 2003-06-02 주식회사 씨피씨 엠엘피 성형방법
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