JPH08230553A - トラック - Google Patents

トラック

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Publication number
JPH08230553A
JPH08230553A JP7036927A JP3692795A JPH08230553A JP H08230553 A JPH08230553 A JP H08230553A JP 7036927 A JP7036927 A JP 7036927A JP 3692795 A JP3692795 A JP 3692795A JP H08230553 A JPH08230553 A JP H08230553A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cab
open space
seat
opening
wall
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7036927A
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English (en)
Inventor
Shoji Yamamoto
祥二 山本
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、長尺物を搭載させる機能を補うこと
が可能なトラックを提供する。 【構成】本発明は、キャブ11の後部の車幅方向左側
に、後列のシート16aを囲む車幅方向左側をコーナー
部でL字形に分割するとともにこのキャブ開口に位置す
る後列のシート16aを退避させてなる互換スペース2
0を形成し、分割した壁部18を互換スペース20と荷
台14とが連続するように、互換スペース20の周囲の
内側に逆L形に置換えてキャブ開口を閉じ、同互換スペ
ース20を荷台14の一部にした。これによって、荷台
14の車幅方向左側に、互換スペース20で荷台長さが
増加した荷台部分Rを形成して、長尺物を荷台40aに
搭載できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートが車体前後方向
に複数列、並んでいるキャブの後方に荷台を設けたトラ
ックに関する。
【0002】
【従来の技術】トラックには、図13に示されるように
ダブルキャブを採用したピックアップと称されるトラッ
クがある。このトラックは、図14の概略図で示される
ようにキャブ1内に運転席および助手席を構成する前席
シート2と、例えばベンチシートで構成される後席シー
ト3とを据付けて総乗員数を増やし、またこの後席シー
ト据付け分、キャブ1の後部に在る荷台4の長さを短く
した構造である。なお、図13,図14中、6はキャブ
1の前部に設けたエンジンルーム、7は同エンジンルー
ム6に収容されたエンジン、8は前後輪を示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このトラックは、シー
トが前後方向に複数、配列されていることから、荷5を
積載できるだけでなく、多くの乗員も併せて運ぶことが
できる利点があるものの、荷台スペースの一部が後席シ
ート3の据付スペースとして占有されるために、構造
上、荷台4の荷台長は十分には確保されていない。
【0004】このため、この種のトラックの荷台4に
は、図14に示されるように全長が短い荷4は搭載でき
るものの、長尺物と呼ばれる全長の長い荷(図示しな
い)は搭載できない難点があった。本発明は上記事情に
着目してなされたもので、その目的とするところは、長
尺物を搭載させる機能を補うことが可能なトラックを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために請求項1に記載した発明は、キャブ後部の
車幅方向片側に、後列のシートを囲む車幅方向片側を分
割して開放するとともに同キャブ開口に位置する後列の
シートを退避させてなる開放スペースを形成し、かつ開
放スペースと荷台とが連続するように、分割した壁部を
開放スペースの周囲の部位に置換えてキャブ開口を閉
じ、同開放スペースを荷台の一部とする壁部置換え手段
を設けたことにある。
【0006】請求項2に記載した発明は、上記目的に加
えて、容易に開放スペースが切換えられるようにするた
めに、キャブ後側の壁部の車幅方向片側をコーナー部で
略L字状に分割する構造とするとともに、同略L字状に
分割した壁部を開放スペースの周囲に逆向きに置換えて
同開放スペースを荷台の一部とする壁部置換え手段を設
けたことにある。
【0007】請求項3に記載した発明は、上記目的に加
え、容易に開放スペースを荷台の一部にする作業を行え
るとともに、キャブルーフからの雨水の侵入を防ぐため
に、請求項1又は請求項2に記載した分割した壁部は、
ルーフ部分を着脱自在とし、かつ上端部に開放スペース
を荷台の一部に切換えたとき、周辺のキャブルーフに重
なるひさし部を設けたことにある。
【0008】請求項4に記載した発明は、上記目的に加
え、さらにシール性を高めるために、請求項3に記載の
ひさし部とキャブルーフとの間にシール部材を設けたこ
とにある。
【0009】請求項5に記載した発明は、上記目的に加
え、キャブ周側からの雨水の侵入を防ぎつつ、簡単な差
込作業で開放スペースを荷台の一部にするために、請求
項1又は請求項2に記載した壁部置換え手段を、分割し
た壁部の側端部に長手方向に沿って設けたほぞ状の一対
の突起と、この壁部と組合うキャブ開口の側端部にそれ
ぞれ置換わる二つの向きで設けた前記突起をスライド自
在に嵌挿する一対の溝部とを有して構成したことにあ
る。
【0010】
【作用】請求項1に記載した発明によると、通常は、キ
ャブ内の前後にはシ−トが並ぶので、従来と同様、前後
のシートおよび荷台を用いた使い方を行えばよい。また
全長が長い荷、すなわち長尺物を荷台に搭載するとき
は、キャブの車幅方向片側の壁部分を分割して、同部分
を開放するとともに、キャブ開口に位置する後列のシー
トを退避させる。
【0011】ついで、分割した壁部分を、開放スペース
と荷台とが連続するように開放スペースの周囲に置換え
て、キャブ開口を閉じる。すると、いままで客室の一部
であった開放スペースは、荷台の一部となり、荷台の車
幅方向片側には開放スペースで荷台長さが増加した部分
が形成される。
【0012】この荷台長さが増した部分に長尺物を載せ
れば、今まで搭載できなかった全長の長い荷の積載が行
われる。請求項2に記載した発明によると、キャブ後側
の車幅方向片側の部分を略L字状に分割して、同部分を
開放するとともに、キャブ開口に位置する後列のシート
を退避させた後、同分割した略L字状の壁部分を開放ス
ペースの周囲に逆向きに置換えてキャブ開口を閉じれ
ば、請求項1のときと同様、荷台の車幅方向片側に長尺
物が搭載可能な荷台長さの長い荷台部分が形成される。
【0013】請求項3に記載した発明によると、分割し
た壁部は、ルーフ部分が別体となっているから、取扱い
が簡単で、開放スペースを切換える作業が容易となる。
また開放スペースが荷台に連続した状態のときは、分割
した壁部に在るひさし部が、キャブルーフに重なるか
ら、キャブルーフからの雨水の侵入は防がれる。
【0014】請求項4に記載した発明によると、シール
部材により、分割した壁部のひさし部とキャブルーフと
の間はシールされ、高いシール性をもたらす。請求項5
に記載した発明によると、分割した壁部をキャブから取
り外すには、キャブ開口の溝部に沿って、同壁部の突起
を溝部から引き出せばよく。
【0015】また同壁部をキャブに取付けるときは、逆
に壁部の突起をキャブ開口の溝部に差し込むだけでよ
く、簡単な作業で分割した壁部の着脱が行える。しか
も、この突起と溝部との嵌挿が、キャブの周側からの雨
水の侵入を防ぐシールともなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を図1ないし図12に示す一実
施例にもとづいて説明する。図1は、本発明を適用した
例えば二ドア式ダブルキャブのピックアップトラックを
示し、図中11は客室を構成するキャブ、12は同キャ
ブ11の前部両側にに設けた乗降ドア(片側しか図示せ
ず)、13は同キャブ11の前部に設けたエンジンルー
ム、14は同キャブ11の後部に設けた荷台である。
【0017】キャブ11内の前部には、運転席,助手席
を構成する前席シート15,15が据付けられている。
同じく後部には、セパレート式の後席シート16が据付
けられている。この後席シート16には、助手席の後方
に配置されるシート部分16aが格納してある。
【0018】この助手席後方のシート部分16aを囲
む、キャブ後部の車幅方向片側、すなわち左側(助手席
側)は、左側のコーナー部17を中央として、略L字状
に分割されている。具体的には、キャブ11は、後部壁
11a側が後席シート16の左側端(助手席側)に近い
部位で、左側壁11bが乗降ドア12に近い部位で、そ
れぞれ切り離されて、略L字状に分割してある。
【0019】分割したL字状の壁部18で囲まれるキャ
ブ11のルーフ11rは、略矩形状に切欠され、キャブ
後部の車幅方向左側を大きく開放させている。これによ
り、キャブ11の左側、後部、上部の各開口部11x〜
11zで挟まれる助手席後方の客室部位に、互換スペー
ス20(開放スペース)を形成させている。
【0020】またL字状の壁部18は、キャブ11の開
口部11x〜11zに対して、90°左右方向に反転し
た逆向きで置換え可能な構造になっていて、この置換え
構造および後席シート13の格納構造を併用して、互換
スペース20を客室あるいは荷台2として用いられるよ
うにしてある。
【0021】詳しくは、運転席の後方の後席シート16
には、図3および図4に示されるような格納構造が用い
てある。すなわち、図中21は客室のフロア面11fに
据付けた脚部22で所定の高さに支えられたシートクッ
ション、23はこのシートクッション21の後部から立
ち上がるシートバックである。
【0022】このシートクッション21の左側部(助手
席側)には、一対のヒンジ25を介して、上述のシート
部分16aが上下方向に回動自在に支持してある。この
シート部分16aは、図3に示されるようなシートクッ
ション21の側部にならって下方へ折り畳まれる格納位
置Aと、図4に示されるようにシ−トクッション21の
座面に沿って張出す座面形成位置Bとの間を移動できる
ようになっている。
【0023】またシート部分16aの自由端の裏面部分
には、例えばコ字形に成形された脚部26が一対のヒン
ジ27を介して起倒可能に据付けられている。脚部26
は、例えばヒンジ27に内蔵されたトグルばねを用いた
位置決め機構(図示しない)によって、図3に示される
ようにシート部分16aの裏面にならって折り畳まれる
格納位置aとシート部分16aの裏面から起立する起立
位置bとの二点で位置決められる構造となっている。
【0024】これにより、図3に示されるようにシート
部分16aを座面形成位置Bへ回動させつつ、脚部26
を起立位置bへ回動させると、助手席の後方の互換スペ
ース20に向かってシート部分16aが張出し、逆にシ
ート部分16aを格納位置aへ回動、脚部26を格納位
置aへ回動させると、互換スペース20からシート部分
16aが退避するようにしてある。
【0025】なお、シート部分16aの後部には、折り
畳み可能な背もたれ16bが設けてある。但し、シート
部分16aの幅寸法は、許される限り、大きな寸法に設
定してある(座面の確保による)。
【0026】一方、壁部18の置換え構造について説明
すれば、壁部18はつぎのようなっている。すなわち、
図2にも示されるように壁部18は、コーナー部17か
ら左右の側端部までの距離が等しい寸法(L=L)に設
定してある。
【0027】壁部18の各辺壁18a,18aの上段に
は、キャブ11のリアウインド28と同様の高さに窓部
29がそれぞれ設けてある。また壁部18の左右の側端
部となる、辺壁18a,18aの左右端には、辺壁18
aに沿って延びるほぞ状をなした一対の突起30,30
が形成してある。
【0028】壁部18の上端には、辺壁18a,18a
に沿って延びる、L字形の帯板の中央部が取着されてい
て、同部分にひさし部31を構成している。ひさし部3
1の下面には、例えば凸側の縁および端部の縁に沿って
シール部材32が設けられている。
【0029】なお、ひさし部31の上面には、スナップ
33を構成する凸形部品33aが所定の間隔で設けてあ
る。また壁部18が組合うキャブ後部には、つぎのよう
な構造が用いてある。
【0030】すなわち、開口部11xの側端部となる左
側壁11bの端面と、開口部yの側端部となる後部壁1
1aの端面には、上下方向に沿って連続する一対の溝部
34,34が設けられている。
【0031】溝部34,34は、いずれも突起30と嵌
挿自在な形状をなし、開口が壁面方向に向いていて、こ
れら溝部34,34へ上側から突起30,30を嵌挿す
ることで、図7に示されるように壁部18が左側壁11
bと後部壁11bに連続するようL字形に配置されて、
ほぼ原キャブの後部形状が組み上がるようにしてある。
【0032】また左側壁11bの端部分は、開口部11
zの開口縁に沿って内方に延びていて、溝部34からず
れたこの端部分の端面にも、上下方向に沿って、溝部3
4と同じ構造の溝部34aが設けてある。
【0033】さらに開口部11zの開口縁と交わる後部
壁11bの端部内面には、溝部34aと対となる同一の
溝部34aが設けられている。これら溝部34a,34
a間は、溝部34,34と同じ関係が成立する設定にし
てあり、これら溝部34a,34aへ上側から逆向きし
た壁部18の突起30,30を嵌挿することで、図9に
示されるように壁部18が左側壁11bと後部壁11a
に連続するよう逆L字形に配置されて、車幅方向左側が
へこむ形状に組み上がるようにしてある。
【0034】このL字形、逆L字形の壁部18の配置で
重なる開口部11cの縁部を含め開口部11cの周辺の
ルーフ11rには、図1、図11、図12に示されるよ
うに他のルーフより低位となる段差35が形成してあ
る。またこの段差35の縁部全体を含む左側壁11bお
よび後部壁11a間をつなぐ部分には、シール部材32
aが突設してある。
【0035】またこの段差35の縦壁に近い部位にも、
所定の間隔で、上記スナップ33を構成する凸形部品3
3aが設けてある。そして、この凸形部品33aを用い
て、別途、ルーフ部分36を、壁部18をL形に組んだ
開口部11zに着脱自在に装着できるようにしてある。
【0036】すなわち、ルーフ部分36は、例えば開口
部11zを塞ぐのに必要な大きさを有した矩形シート状
の幌から構成してある。このルーフ部分36の周縁部に
は、凸形部品33aと組合う凹形部品33bが所定の間
隔で設けてある。
【0037】これにより、ルーフ部分36は、L字形に
壁部18をキャブ後部に組んだ後、開口部11cの開口
を覆って、ルーフ部分36の周縁部に在る凹形部品33
bを、段差35およびひさし部31に在る凸形部品33
aに嵌めれば、開口部11zに装着されるようにしてあ
る。
【0038】これによって、壁部18のL形組付け、シ
ート部分16aの張出し、ルーフ部分36を組付けとい
う作業を施せば、互換スペース20は客室に含まれ、逆
に壁部18を逆L形に組付け、シート部分16aを格納
するという作業を施せば、互換スペース20は荷台14
に連続するスペースに切換わるようになる。
【0039】なお、図1中において、37は互換スペー
ス20が荷台14に連続するときに形成される、互換ス
ペース20の側方の開口38を塞ぐための、例えば幌で
構成されたカバーである。このカバー37の着脱も例え
ばスナップ39(凸形部品39a、凹形部品39bを組
合わせたもの)を用いている。
【0040】但し、図中13aはエンジンルーム13に
収容されたエンジン、41は前後輪を示す。しかして、
こうしたトラックにおいて、今までと同様、キャブ11
に多くの乗員を載せるときは、まず、図1に示される壁
部18を角部を外側に向けて、同壁部18の各突起3
0,30を後部壁11aおよび左側壁11bに在る溝部
34,34に上側から差し込む。
【0041】すると、図5に示されるように壁部18
は、後部壁11aと左側壁11bとの間をL形に連続す
るように互換スペース20の周囲に装着される。この
後、図6に示されるようにルーフ部分36で開口部11
zの開口を塞ぎ、ルーフ部分36の縁部に在る凹形部品
33bを段差35およびひさし部31に在る凸形部品3
3aを嵌める。
【0042】これにより、互換スペース20は客室の一
部となる。なお、開口部11zは、図10に示されるよ
うにルーフ部材32aと幌との接触、ルーフ部分36と
ひさし部31との接触によりシールされ、開口部11
x,11yは突起30と溝部34との嵌挿によりシール
される。但し、溝部34aが在る地点に生ずる隙間は、
図11に示されるようにルーフ部分36に設けたブロッ
ク状のシール体36aでシールされる。
【0043】この後、図3に示されるように後席シ−ト
16に格納して在るシート部分16aを倒して、図4に
示されるようにシートクッション21と連続するように
助手席の後方にシート部分全体を配置すれば、互換スペ
ース20が着座スペースとなる。
【0044】これにより、図7に示されるように今まで
と同様、前後に並んだシート列に乗員を着座させたり、
荷台14に全長の短い荷40を搭載したりすればよい。
また全長が長い荷、すなわち長尺物40aを荷台に搭載
するときは、まず、客室を形成しているルーフ部分36
を取り去り、ついで開口部11x,11yから壁部18
を引抜く。
【0045】すると、キャブ後部の車幅方向左側は分割
される。ついで、シート部分16aを後席シート16に
折り畳む。これにより、互換スペース20のフロア部分
11fは何も機器が据付けられていない平坦面となる。
【0046】この後、壁部18を90°左右に反転して
逆L形の向き(角部が内方に向く状態)にして、壁部1
8の各突起30,30を、今度は後部壁11aおよび左
側壁11bに在る溝部34aに上側から差し込む。
【0047】すると、図8および図9に示されるように
壁部18は、後部壁11aと左側壁11bとの間を逆L
形に連続するように互換スペース20の周囲に装着され
る。この壁部18の置換え(L形から逆L形へ)にした
がって、キャブ開口の全体は閉じられる。
【0048】このとき、図10に示されるようにひさし
部31に在るシール部材32が段差35の水平面に重な
り、段差35に在るシール部材32aがひさし部31の
裏面と接触して、キャブ11と壁部18との間のシール
がなされる。むろん、後部壁11a,左側壁11bと壁
部18との間は、先にも述べたように突起30と溝部3
4aとの嵌挿によりシールされるものである。
【0049】すると、いままで客室の一部であった互換
スペース20は、荷台14の一部となり、荷台14の車
幅方向左側には互換スペース20で荷台長さが増加した
荷台部分Rが形成される。この後、開口部38をカバー
37で塞ぐ。
【0050】こうして形成された荷台部分Rに長尺物と
なる荷40aを載せれば、今まで搭載できなかった全長
が長い荷でも搭載させられる(図9)。つまり、荷台全
長の短いピックアップトラックは、客室あるいは荷台1
4に切換えることが可能な互換スペース20により、ト
ラックの使用状況に応じて、総定員の乗降可能なレイア
ウト、全長の長い荷40aの搭載が可能なレイアウトに
変えられる。
【0051】それ故、この機能を利用して、不足してい
た長尺物の搭載機能を得ることができ、ピックアップト
ラックの性能を高めることができる。またコーナー部1
7で略L字状に分割した壁部18を用いると、90°左
右に反転して互換スペース20の周囲に置換えるだけ
で、容易に互換スペース20を客室の一部あるいは荷台
14の一部に切換えることができる。
【0052】しかも、壁部18は、ルーフ部分36が別
体なので、取扱いは簡単となり、その分、互換スペース
20を切換える作業が容易となる。そのうえ、陽射しを
避けるひざし部31とキャブ11のルーフとが重なるこ
とを利用して、壁部18とキャブ11のルーフとの間を
シールする構造は、簡単な構造でキャブ11のルーフか
らの雨水の侵入を防げる。
【0053】加えて、同ひさし部31とキャブ11のル
ーフとの間にシール部材32,32aを設ける構造を採
用すると、一層、高いシール性をもたらすことができ
る。さらに壁部18と各後部壁11a,左側壁11bと
を、ほぞ状の突起30と溝部34,34aとの嵌挿で結
合する構造だと、壁部18をキャブ14から取り外すと
きは、溝部34,34,34a,34aから突起30,
30を引き出し、壁部18をキャブ14に取付けるとき
は溝部34,34,34a,34aに突起30,30を
差し込むだけでよく、簡単な作業で壁部14の着脱が行
える。しかも、この突起30,30と溝部34,34,
34a,34aとの嵌挿が、キャブ14の周側からの雨
水の侵入を防ぐシールともなる。
【0054】なお、上述した一実施例ではキャブ14の
車幅方向左側に互換スペース20を形成したが、逆に車
幅方向右側に互換スペース20を形成するようにしても
よい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、開放スペースの切換えにより、トラックの
使用状況に応じて、総定員の乗降可能な開放スペースを
客室となるレイアウト、全長の長い荷の搭載が可能な開
放スペースを荷台とするレイアウトに変えることができ
る。
【0056】それ故、不足していた長尺物を搭載させる
機能をもつトラックを提供することができる。請求項2
に記載の発明によれば、上記効果に加え、容易に開放ス
ペースを切換えることができる。
【0057】請求項3に記載の発明によれば、上記効果
に加え、ルーフ部分が別体となっているので壁部の取扱
いが簡単となり、容易に開放スペースを荷台の一部にす
る作業を行うことができる。しかも、壁部に在るひさし
部がキャブルーフに重なることを利用したシールによ
り、キャブルーフからの雨水の侵入を防ぐことができ
る。
【0058】請求項4に記載の発明によれば、上記効果
に加え、シール部材により、壁部のひさし部とキャブル
ーフとの間に、一層、高いシール性をもたらせることが
できる。
【0059】請求項5に記載の発明によれば、上記効果
に加え、キャブ周側からの雨水の侵入を防ぎつつ、簡単
な差込作業で開放スペースを荷台の一部にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のトラックの開放スペースを
形成する構造を説明するための斜視図。
【図2】同開放スペースを切換えるための、キャブから
分割した壁部の構造を説明するための斜視図。
【図3】開放スペースからシートを移動させる構造を、
開放スペースからシートを退避させた状態と共に示す斜
視図。
【図4】同じく開放スペースにシートを張出させた状態
を示す斜視図。
【図5】開放スペースを客室として用いるべく、開放ス
ペースの外側に壁部を装着した状態を示す斜視図。
【図6】同じく開口スペースの天部にルーフを装着した
状態を示す斜視図。
【図7】開口スペースが客室となる状態を説明するため
の平面図。
【図8】開口スペースを荷台として用いるべく、開放ス
ペースの内側に壁部を装着した状態を示す斜視図。
【図9】開口スペースが荷台となる状態を説明するため
の平面図。
【図10】図6中のA−A線に沿うル−フの取付構造を
説明するための断面図。
【図11】図6中のB線に沿う、ル−フとキャブ開口と
の間のシール構造を示す断面図。
【図12】図8中のC−C線に沿う、ひさし部とキャブ
開口との間のシール構造を示す断面図。
【図13】従来のダブルキャブのピックアップトラック
の外観を示す斜視図。
【図14】同トラックの内部構造を説明するための平断
面図。
【符号の説明】
11…キャブ 11a…後部壁 1
1b…左側壁 11x〜11z…開口部 12…乗降ドア
13…エンジンルーム 14…荷台 15…前席シート
16…後席シート 16a…シ−ト部分 17…左側のコーナー部
18…壁部 20…互換スペース(開放スペース)
30…突起 31…ひさし部 32,32a…シール部材
33…スナップ 34,34a…溝部 35…段差
36…ルーフ部分 36a…シール体 40a…長尺の荷。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートが車体前後方向に複数列の据付け
    られたキャブ、このキャブの後部側に設けられた荷台を
    有してなる車体と、 前記後列のシートを囲むキャブ後側の壁部から車幅方向
    片側を分割して開放するとともに同キャブ開口に位置す
    る後列のシートを進退させて形成された、前記キャブ後
    部の車幅方向片側の開放スペースと、 前記開放スペースと前記荷台とが連続するように、前記
    分割した壁部を前記開放スペースの周囲の部位に置換え
    てキャブ開口を閉じ、前記開放スペースを前記荷台の一
    部とする壁部置換え手段と、 を具備してなることを特徴とするトラック。
  2. 【請求項2】 シートが車体前後方向に複数列の据付け
    られたキャブ、このキャブの後部側に設けられた荷台を
    有してなる車体と、 前記後列のシートを囲むキャブ後側の壁部から車幅方向
    片側をコーナー部で略L字状に分割して開放するととも
    に同キャブ開口に位置する後列のシートを退避させて形
    成された、前記キャブ後部の車幅方向片側の開放スペー
    スと、 前記開放スペースと前記荷台とが連続するように、前記
    分割した壁部を前記開放スペースの周囲に逆向きに置換
    えてキャブ開口を閉じ、前記開放スペースを前記荷台の
    一部とする壁部置換え手段と、 を具備してなることを特徴とするトラック。
  3. 【請求項3】 前記分割した壁部は、ルーフ部分が着脱
    自在であり、かつ上端部には開放スペースを荷台の一部
    に切換えたとき、周辺のキャブルーフに重なるひさし部
    が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項
    2に記載のトラック。
  4. 【請求項4】 シール部材が重なるひさし部とキャブル
    ーフとの間に設けられていることを特徴とする請求項3
    に記載のトラック。
  5. 【請求項5】 前記壁部置換え手段は、前記分割した壁
    部の側端部に長手方向に沿って設けたほぞ状の一対の突
    起と、この壁部と組合うキャブ開口の側端部に沿ってそ
    れぞれ置換わる二つの向きで設けた前記突起をスライド
    自在に嵌挿する二対の溝部とを有して構成したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のトラック。
JP7036927A 1995-02-24 1995-02-24 トラック Withdrawn JPH08230553A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11301512A (ja) * 1998-04-16 1999-11-02 Nissan Diesel Motor Co Ltd ダブルキャブ車両
USD796415S1 (en) 2016-02-29 2017-09-05 Kenichiro Tsukamoto Pickup truck
WO2019031152A1 (ja) * 2017-08-10 2019-02-14 ヤマハ発動機株式会社 車両

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