JPH08230209A - インクタンクと該インクタンクの製造方法、インクジェットカートリッジ、およびインクジェット記録装置 - Google Patents

インクタンクと該インクタンクの製造方法、インクジェットカートリッジ、およびインクジェット記録装置

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JPH08230209A
JPH08230209A JP7320899A JP32089995A JPH08230209A JP H08230209 A JPH08230209 A JP H08230209A JP 7320899 A JP7320899 A JP 7320899A JP 32089995 A JP32089995 A JP 32089995A JP H08230209 A JPH08230209 A JP H08230209A
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ink tank
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットカートリッジとして物流等の
いかなる姿勢および環境条件を経験した場合でも常に安
定に記録を行えるインクタンクおよびインクジェットカ
ートリッジさらにこれらを用いたインクジェット記録装
置を提供する。 【構成】 インクジェットヘッドにインクを供給するイ
ンク供給口7と大気に連通する大気連通部8とを備えか
つ負圧発生部材を収容した第1収納室6bと、微小連通
部11のみを介して前記第1収納室5に連通するが実質
的に密閉状態の第2収納室9とを備えたインクタンクで
あって、前記微小連通部11は前記負圧発生部材を挟ん
で前記インク供給口に対して略対面の位置に配置されて
おり、かつ前記負圧発生部材6の前記インク供給口7と
前記微小連通部11とに挟まれた領域6aは他の領域6
bに比して高圧縮に保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用のインクを保有するインクタンク、それに記録ヘッ
ドを備えたインクジェットカートリッジ、それを製造す
る製造方法に関する。本発明は、インクジェット技術を
使用する、複写機、ファクシミリ等の記録機器、通信機
器、事務機器、複合機器、プリンタ等に適用可能であ
る。
【0002】なお、ここで、記録とは、文字等の意味の
ある画像だけでなく、パターン画像等の無意味な画像を
も含むものである。記録機器は、各種情報処理装置全て
あるいはその出力器としてのプリンタを含むものであ
る。
【0003】
【従来の技術】パソコン端末、コピー、FAX等の出力
装置として、熱転写・LBP・ドットインパクト、イン
クジェット等の方式が用いられた記録装置が使用されて
いる。各種記録方式のなかで、インクジェット方式は、
静粛性に優れる印刷方法として注目を浴びているが、こ
のうち加熱による液体の発泡を利用したものは、記録ヘ
ッドの構成上高密度化が容易である・静粛性に優れる・
カラー化が容易・高速印刷に耐え得る等の優れた特徴を
有し、高品位で安価な印刷方法として注目を浴びてい
る。インクジェット記録装置に適用される記録手段の一
例として、インクジェット記録ヘッドとインクジェット
記録ヘッドに供給されるインクを貯留するインクタンク
とを一体化し、装置の備える走査キャリッジに対して交
換可能とする形態のインクジェットカートリッジがあ
る。
【0004】ところで、インクジェットカートリッジ
は、インクタンク内のインクが記録ヘッドから吐出でき
ない状態になると、ヘッドと共に廃棄される。つまり、
インクジェットカートリッジのインクタンクは、内部に
負圧発生体が収納され、これにインクが保持されてお
り、記録ヘッドに対して所望の負圧が発生するようにな
っているが、インクの消費に伴って負圧発生体によって
生起される負圧が次第に大きくなり、記録ヘッドからの
インクの吐出に応じたインクのリフィルが行えなく成
り、インクジェットカートリッジの使用が不可能とな
る。ところで、この状態のカートリッジ内には、負圧発
生体の能力にもよるが比較的多くのインクが残存してし
まっていた。インクの残存量は、インクタンク内のほぼ
全体に収納されている負圧発生体であるスポンジのイン
ク保持能力に支配されるのがスポンジの能力を改善する
ことは容易ではない。
【0005】また、負圧発生体は、インク消費に応じて
負圧が徐々に大きくなる方向に変化してしまい、ほぼ一
定の負圧を使用開始から終了まで維持することが困難で
あった。このようなインクジェットカートリッジの一例
として特開昭63−87242号が挙げられる。
【0006】かかる現状に対して、実質的にインクのみ
を保持する構成を採用したインクジェットカートリッジ
が開発されている。例えば、特開平2−522号公報に
は、上方に位置してインクのみを大量に保持する1次イ
ンク貯蔵部と、下方に位置したインクジェット記録ヘッ
ドとの間にわずかな多孔質部材を配置したインクジェッ
トカートリッジが開示されている。この発明では、多孔
質部材をインク貯蔵部には内蔵せずにインク流路中に配
置したことによりインクの使用効率を向上出来るとして
いる。また、多孔質部材の側方にインクを保持可能な空
間としての2次インク貯蔵部を設けることにより、温度
上昇(圧力低下)が生じた場合等の環境変化があった場
合に1次インク貯蔵部内の空気が膨張することによる1
次インク貯蔵部からの流出インクを溜め、記録時の記録
ヘッドへの負圧を実質上一定に維持出来るとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た公報の発明では、非記録時においては、上方に位置し
てインクのみを大量に保持する1次インク貯蔵部からの
インクにより多孔質部材はインクが充分過ぎるほど含浸
せしめられているので、多孔質部材自体の負圧の発生が
ほとんど無くなっている。そのため、わずかな衝撃によ
りインクジェット記録ヘッドのオリフィスからインクが
漏れることが生じ得、実用に適したものとは必ずしも言
えない。
【0008】一方、特開平7−125232号公報に
は、インクタンク部の内部をほぼ半分に壁によって2分
割し、記録ヘッドが装着される側の室に負圧発生体を収
納した構成が開示されている。そして、分割壁と底部と
の間に連通部を有しており、インクの供給がなされるよ
うになっている。この出願では、記録ヘッド部とインク
タンク部とは分離可能な構成として開示されており、記
録ヘッド部がインクタンク部に取り付けられたとき、記
録ヘッド部が備えたインク供給管がインクタンク部の負
圧発生体側に挿入されることになるが、これによってイ
ンク供給管の周囲の負圧発生体が圧縮される領域となっ
ていることが開示されている。
【0009】このインクタンク部の構成を記録ヘッドを
一体的に備えるインクジェットカートリッジに適用した
ところ、インク供給に関しては良好な結果が得られた
が、物流状態における安定性を検討すると例えばカート
リッジの配置、温度変化、気圧変化、振動、衝撃などの
環境の変化によっては負圧発生体内に空気が入り込みイ
ンクの分布が変化する場合が考えられる。したがって連
通部とインク供給管との間の領域に存在する負圧発生部
材に保持されているインクにも分布が生じる場合が考え
られ、この状態で、記録装置に搭載し、初期回復動作を
実行した場合連通部からインク供給管に至る間のインク
経路において、介在した空気がインク供給管側に移動
し、十分なインクの通路が確保できなくなることが起こ
り得る。
【0010】ところで、特開平7−125232号公報
に開示されるインクタンクは、底部が開放され、分割壁
を一体的に有した2分割された部材に対して負圧発生部
材を底部から挿入し、最後に底部壁を接合することで構
成されると開示される。しかし、これはインクタンクの
みを構成するもので、記録ヘッドを一体的に備えるイン
クジェットカートリッジの製造にあたって、適用するこ
とは難しい。
【0011】本発明の主たる目的は、上記従来技術で着
眼された課題を解消し、かつインクジェットカートリッ
ジとして物流等のいかなる姿勢および環境条件を経験し
た場合でも常に安定に記録ヘッドに対してインクの供給
が行え、その結果良好な記録を行えるインクタンクおよ
びインクジェットカートリッジおよび該カートリッジの
製造方法を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、簡単な構成でかつ安
価にインクタンクおよびインクジェットカートリッジお
よび該インクジェットカートリッジの製造方法を提供す
ることにある。
【0013】本発明の他の目的は、インクジェット装置
に着脱自在とされるインクジェットヘッドとインクタン
クとを備えたインクジェットカートリッジの以下の構成
を有するインクタンクを提供することである;前記イン
クタンクを構成する容器本体と、該容器本体内部を第1
収納室と第2収納室とに分割する仕切り壁。
【0014】ここで、前記第1収納室は、前記仕切り壁
と対向した面に設けられた、前記インクジェットヘッド
が連結し、インクを供給するインク供給口と、大気に連
通する大気連通部とを備え、かつ負圧発生部材を収納し
ている。
【0015】また、前記仕切り壁はインク供給口と略対
面した領域に、前記第2収納室から前記第1収納室への
インクの移動と、前記第1収納室から前記第2収納室へ
の空気の移動とを行わせる微小連通部を備える。
【0016】そして、前記インク供給口と前記微小連通
部とを結ぶ経路にある前記負圧発生部材は、他の領域に
比して高圧縮に保持されている。
【0017】本発明の他の目的は、インクジェット装置
に着脱自在とされるインクジェットヘッドとインクタン
クを備えたインクジェットカートリッジの以下の構成を
有するインクタンクを提供することである;一端が開放
された容器。
【0018】該容器の開放部に相対する面に設けられた
インク供給口。
【0019】前記開放部に相対向する面に対して接する
ように前記開放部から収容される負圧発生部材。
【0020】前記開放部から収容された前記負圧発生部
材に対して接し、開放部に相対向して当該容器内壁に対
して密接的に接合されて前記容器を第1収納部と第2収
納部とに仕切るとともに、前記第1収納部と前記第2収
納部とを連通させる微小連通部を有する仕切り壁。
【0021】前記容器の開放部を覆うことで前記仕切り
壁との間に前記第2収納室を構成する蓋部材。
【0022】これによって、前記負圧発生部材の前記イ
ンク供給口と前記微小連通部とに挟まれた領域が他の領
域に比して高圧縮に保持されている。
【0023】本発明の他の目的は、以下の工程を含むイ
ンクジェットプリンタに対して着脱自在に構成されるイ
ンクタンクの製造方法を提供することである;一端面に
開口部を有し、開口部と相対する面に、インクジェット
記録ヘッドにインクを供給するインク供給口と大気に連
通する大気連通部とを備える容器を用意する工程。
【0024】前記容器の前記開口部に相対向する面に接
するように前記開口部から負圧発生部材を収容する工
程。
【0025】微小連結部を有する仕切り壁を開口部に、
前記負圧発生部材および容器周囲に密着するように仕切
り壁を挿入する工程。
【0026】前記容器の開口部に蓋部材を接合する工
程。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明では、以上の構成
により、微小連通部とインク供給口との間の負圧発生部
材の圧縮が高く保持されている。したがって、第2収納
室内のインクは微小連通部から高圧縮領域、すなわち毛
管力の大きい領域に直接導入されてそのままインク供給
口へと導かれることから、どんな保存状態におかれても
常にインクが第2収納室から供給口へと安定して供給で
きる。つまり、負圧発生部材の他の領域のインクの状態
に無関係でインク供給路が保たれる。また、インク供給
口の内側端部に負圧発生部材と圧接する形でフィルタを
設けることによりフィルタ部にメニスカスができ、負圧
発生部材側からインクとともに供給されようとする微小
気泡をトラップすることができより効果的である。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0029】図1(A)は本発明の一実施形態にかかる
インクジェットカートリッジを示す断面を示すものであ
り、(B)は図中X方向から見た部分を拡大して示すも
のである。
【0030】図1(A)において、インクジェットカー
トリッジはインクジェット記録ヘッド1を具備するイン
クジェットユニット29と、該インクジェットユニット
に供給するインクを収容するインクタンク部2とに分け
られる。
【0031】ここで、前記インクタンク部2は、タンク
容器3と蓋部材12、および仕切り壁4により構成され
ているが、前記仕切り壁4によって、第1収納室5と第
2収納室9とに分割された構造となっている。
【0032】前記第1収納室5は、負圧発生部材6を収
容し、該負圧発生部材6へ大気を供給する大気連通部8
と、前記インクジェット記録ヘッド1へインクを供給す
るインク供給口7とを具備する。
【0033】該インク供給口には前記インクタンク部2
内のゴミを排除するためのフィルタ14が設けられてい
る。
【0034】また、前記大気連通部8と前記負圧発生部
材6との間には、充分な大気連通空間15が存在し、該
大気連通空間15は、前記負圧発生部材6を圧縮保持す
る押さえ板13によって形成されている。
【0035】前記仕切り壁4上には、前記インク供給口
7とほぼ対向する位置に微小連通部11が存在する。
【0036】該微小連通口11は、前記仕切り壁4によ
って周囲を囲まれており、前記タンク容器3と前記仕切
り壁4との境界4Aからは離れている。
【0037】前記第2収納室9は、前記微小連通部11
で前記第1収納室5に連通しており、前記第1収納室に
供給するインクのみを収容するものである。
【0038】インクは、蓋部材12上のインク充填口1
0から前記第2収納室9に注入される。インク注入後、
前記インク注入口19からのインク漏れを防止するた
め、前記インク充填口10はSUS製ボール10Aによ
って封止される。
【0039】本実施形態におけるインク供給について説
明する。
【0040】インクジェット記録装置が稼働するとイン
クジェット記録ヘッドのオリフィスからインクが吐出さ
れインクタンクITにインク吸引力が発生する。インク
はこの吸引力により第2収納室(インク収納部)9から
微小連通部11を通り第1収納室(負圧発生部材収納
部)5へ、そして負圧発生部材6を通ってインク供給部
材7内に引き込まれインクジェット記録ヘッドへ供給さ
れる。
【0041】これにより微小連通部11以外は密閉して
いるインク収納部9の内部の圧力が低下し、インク収納
部9と負圧発生部材収納部5との間に圧力差が生じる。
記録が継続するとその圧力差は上昇を続けるが、負圧発
生部材6は大気連通口8で大気に開放されているため、
空気は負圧発生部材6を通って微小連通部11からイン
ク収納部9に入る。この時点でインク収納部9と負圧発
生部材収納部5との間の圧力差が解消される。インクジ
ェット記録中はこの動作が繰り返され、ある一定の負圧
がインクタンク内に得られる。また、インク収納部内の
インクは、インク収納部内の壁面に付着するインク以外
はほぼ全て使用できるためインク使用効率が向上する。
【0042】このインクタンク部の構造上重要なことは
インク収納部9内のインクが微小連通部11を介してイ
ンク供給口17へ確実に供給されることである。本例に
おいては、インク供給口7と微小連通部11とではさま
れる領域に存在する負圧発生部材6aを他の領域に存在
する負圧発生部材6bに比べて高圧縮状態に保持する構
成を採用している。
【0043】ここで負圧発生部材収納部5に収容された
負圧発生部材6のインク供給口7と微小連通部11との
間に挟まれた領域を他の領域に比して高圧縮に保持せし
めた状態について説明する。
【0044】負圧発生部材6は、第1収納室5に収納前
は、ほぼ直方体の形状をしている。前記負圧発生部材6
は図4に示すように、インクタンク本体3の開口部25
から前記第1収納室5へ組み込まれる際に圧縮され、図
5に示すように仕切り壁4を前記インクタンク本体3に
溶着封止することで、インク供給口7側の膨らみも、他
の領域と同様に仕切り壁4に密着するまで圧縮される。
【0045】図1(B)に示すように、前記仕切り壁4
に設けられた微小連通部11は前記インク供給口7にほ
ぼ対面する位置に設けられているので、前記微小連通部
11と前記インク供給口7の突出部26との間に挟まれ
た領域6aが、他の領域6bに比べて高圧縮となる。よ
ってインク収納部9から供給されるインクは微小連通部
11を出ると直接に微小連通部11と供給口7に挟まれ
た負圧発生部材6の高圧縮部に入り込みそのままインク
供給口へと導かれる。
【0046】なお、吸収体の圧縮の様子を示す模式図
を、図7に示す。
【0047】本発明では、以上の構成により、微小連通
部11とインク供給口7との間の負圧発生部材6の圧縮
が高く保持されている。したがって、第2収納室9内の
インクは微小連通部11から高圧縮領域6a、すなわち
毛管力の大きい領域に直接導入されてそのままインク供
給口7へと導かれることから、どんな保存状態におかれ
ても常にインクが第2収納室9から供給口7へと安定し
て供給できる。つまり、負圧発生部材6の他の領域のイ
ンクの状態に無関係でインク供給路が保たれる。また、
インク供給口7の内側端部に負圧発生部材6と圧接する
形でフィルタ14を設けることによりフィルタ部にメニ
スカスができ、負圧発生部材側からインクとともに供給
されようとする微小気泡をトラップすることができより
効果的である。
【0048】また、第1収納室5内の大気連通口8近傍
を空間としたバッファ室15を形成して当該大気連通口
8と負圧発生部材6との接触をなくすことで、大気連通
口8からのインクもれをさらに防止する利点がある。
【0049】さらにまた、負圧発生部材6の該大気連通
部側領域をインクを保持していない領域とすることで、
環境条件の変動に対して、インクタンク内のインクが大
気連通部から漏れることを防止できる利点がある。
【0050】また、使用状態にあっては、このインクを
保持していない大気連通側領域は、大気がカートリッジ
内に必要に応じた量が効率よく供給でき、インクタンク
内の負圧変化を抑制する効果もある。この大気連通部側
領域は、全くインクによる濡れがないものであると、イ
ンク自体の浸透速度をより減速させることができるので
好ましいが、インクにより予め濡らした後にそのインク
を除去した領域としても良い。
【0051】一方、本発明前提構成のインクタンク3
は、操作者の手指に触れることになるが、通常は不都合
は発生しにくいが、強力に圧力を加えたりするとインク
のみを収納する収納室9は大きさにもよるが変形しやす
い。従って、この外圧による課題を解決する構成とし
て、第1収納室5と第2収納室9との間隙を仕切る仕切
り壁4に形成された微小連通部11よりも大きな連通部
を形成する仕切り板(不図示)をインクのみを収容する
第2収納室に設けることは好ましいものである。また、
変形の観点から、これらのカートリッジを樹脂で形成し
た場合には、実用上、インクのみの収納室の壁の厚さT
iを0.8mm以上、負圧発生部材としてのスポンジ等
を収納する収納室の壁の厚さTsを1.3mm以上とす
ることが好ましい。更には、壁の厚さTsは壁の厚さT
iの1.2倍以上3倍以下の範囲内にあることが実用
上、より好ましいものと判明した。
【0052】ここで、本実施形態において、収納されて
いる吸収体の圧縮率は約4.5倍程度とされている。こ
れに対し、インク供給口7が設けられている部分とそれ
と対面する仕切り壁4との間はインク供給口7の周囲に
突出部26が突出して設けられているため、領域6aは
全体に渡り高圧縮部とされており、その領域の圧縮率は
約6.3倍とされている。
【0053】上記構成を達成した図1(A)の示す吸収
体収納部の長さl2 は約14mm、インク供給口突出部
から仕切り壁までの長さl1 は約10mmであり、図1
(B)に示される吸収体収納部の奥行きtは約22mm
である。
【0054】なお、本発明者等は、図1と同様の構造
で、吸収体収納部の長さl2 が約15mm、インク供給
口突出部から仕切り壁までの長さl1 が約10mmのタ
ンクを試作した。この構成においても、本発明の期する
高圧縮領域を形成することができ、インク収納部からイ
ンク供給口へ安定してインクを供給できる。
【0055】領域6aを高圧縮領域として形成するため
には、吸収体収納部の長さl2 とインク供給口突出部か
ら仕切り壁までの長さl1 の関係が重要な因子の一つと
なる。インク供給口と仕切り壁までの長さがあまり長い
と所望の高圧縮状態が領域6aにおいて得られなくなる
恐れがある。逆に、インク供給口突出部から仕切り壁ま
での長さが、吸収体収納部の長さに比べてあまりに短い
場合、領域6aは高圧縮領域として形成されるものの、
インクの供給性が充分に得られなくなる恐れがある。
【0056】また、吸収体収納部の長さl2 と、吸収体
収納部の奥行きtとの関係も重要な因子の一つである。
吸収体収納部の長さl2 に対して、吸収体収納部の奥行
きtがあまり狭いと、吸収体の奥行き方向の圧縮率が一
様に大きくなるために、高圧縮領域を容易に形成するこ
とは難しくなる。
【0057】そこで、本発明の期する領域6aに対して
高圧縮領域を容易に形成するためには、インク供給口突
出部から仕切り壁までの長さの、吸収体収納部の長さに
対する割合が、2/3以上3/4以下であり、かつ、吸
収体収納部の奥行きが、吸収体収納部の長さより長いこ
とが望ましい。
【0058】ところで、本実施形態では図1(B)に示
すように、微小連通部11は容器本体3の壁面から離れ
た位置に形成されている。
【0059】これは、前記微小連通部11を容器本体3
の壁面に接する位置に形成した場合、物流時などにおい
て微小連通部11が上方の位置を占めるようにインクジ
ェットカートリッジが放置されると、容器3の壁面と仕
切り壁4とが交差する壁の隅部4Aに毛管力が作用し、
隅部4Aを伝わって第2収納室9内のインクが連続的に
微小連通部11の位置にまで汲み上げられ、第1収納室
5の負圧発生部材6に吸収される結果、前記負圧発生部
材6に吸収しきれなかったインクが大気連通口8の周り
に溜まり、大気連通口から外部にインクが漏れる恐れが
あった。一方、本実施形態では、微小連通部11は容器
本体3の壁面から離れた位置に形成されているので、た
とえ微小連通部11が上方の位置を占めるような状態に
IJCが置かれたとしても、毛管力により隅部4Aを伝
って導かれてきたインクが微小連通部11から第1収納
室5側に侵入するのを防止することができる。また、侵
入したとしても第1収納室5の大気連通口9の手前には
十分な大気連通空間15が設けられているので、ここに
インクが上述の理由や環境条件の変動等により充満して
も、外部に漏れ出すのを抑制することができる。
【0060】図2は本発明にかかる微小連通部11の他
の構成例を示す。なお、その形状や寸法は図2に示す例
に限られるものではなく、要は、かかる微小連通部16
が先にも述べたように隅部4Aから離れた仕切壁4上に
穿設されるものであればよい。ただし、余りにもその面
積が微小に過ぎるとインクとの間のメニスカス力が強く
なり過ぎて、第2収納室9から第1収納室5へのインク
補給力が不足し、記録ヘッド1からのインク吐出時にイ
ンク切れを起す誘因となる虞がある。また、余りに大き
過ぎると逆の現象が発生しがちであり、以上のことから
微小連通部11の形成高さは負圧発生部材9に形成され
る平均孔径(好ましくは微小連通部11近傍の負圧発生
部材6に形成される平均孔径)よりも大きく、実用上か
らいうと0.1mm以上5mm以下であることが好まし
い。ただし、より一層安定が期待できる最適寸法として
は3mm以下とすることが望ましい。
【0061】これまでに述べてきた実施形態でインクカ
ートリッジ(IJC)を構成する材料としては従来の成
形品に用いられるいかなる材料であってもよいが、イン
クジェット用インクへの影響がないような材料あるいは
影響がないように処理された部材から選択する必要があ
る。また、容器本体3を形成するための樹脂材料に透明
あるいは半透明の材料を選択すればインクを収容する第
1収納室5および第2収納室9内のインクがインクカー
トリッジ外部から視認することができるのでインクカー
トリッジの交換時期を目視にて判断することもできる。
【0062】インクタンクITは、容器本体3と、負圧
発生部材6と、インク室9と、負圧発生部材収納部5を
連通する微小連通部11を有する仕切り壁4と、蓋部材
12およびインク注入後、インク室を密閉するためのS
US製のボール10Aとで構成されている。かかるイン
クタンクITを構成するには、図4に示すようにインク
タンク本体3の開口25側から負圧発生部材6を負圧発
生部材収納部5へ組み込む。この際、負圧発生部材6は
あらかじめ圧縮されたものを用いてもかまわない。無圧
縮のものを組込み時に圧縮しながら組み込んでもかまわ
ない。どちらの場合でも負圧発生部材6はインク供給口
7の負圧発生部材収納部側の周囲に内方に突出する突出
部26を設けることにより、負圧発生部材6のインク供
給口7側にある部分は他の部分よりタンク容器の開口2
5側に押圧された状態となる。ここで27は負圧発生部
材収納部5と、インク収納部9を仕切り壁4によって形
成する際の溶着部である。本実施形態において、溶着部
27は、容器本体3に対する段差として構成されちえる
ので、仕切り壁を所定の位置に容易に固定させることが
できる。負圧発生部材6は仕切り壁4との密着を良好に
するためにこの27の溶着部よりやや開口25側へふく
らんだ状態になるような形状とするのが望ましい。ま
た、13は押さえ部材で負圧発生部材6が負圧発生部材
収納部5の所望の位置に収まるようにするためのガイド
の役割を持っている。
【0063】次に、図5で仕切り壁4をやはりタンク本
体3の開口25側から組込み超音波溶着等の手段により
仕切り壁4とインクタンク本体3をインクタンク本体内
部の溶着部で微小連通部11以外を完全に溶着封止す
る。これにより図4で示した様な負圧発生部材6のイン
ク供給部材7側のふくらみも他の領域と同様に仕切り壁
4に密着するまで圧縮される。
【0064】次に、図6に示すように蓋部材12とイン
クタンク本体3とを超音波溶着等で完全に封止する。そ
の後蓋部材12のインク充填口10よりインクを注入
し、図9に示すようにSUS製のボール10Aを蓋部材
12に圧入し、内部容器内のインク室9(後述)を、微
小連通部11を除く部分を密閉状態とする。
【0065】負圧発生部材6は、インクタンク本体3の
内壁、および仕切り壁4の微小連通部11を設けた面に
隙間なく密着させるようにすることが好ましい。
【0066】続いて、図3,図11により本発明が実施
もしくは適用される好適なインクジェットユニットIJ
U、インクカートリッジIJC、および、本発明にかか
るIJCを搭載して記録を行うインクジェット記録装置
の構成例について説明する。
【0067】本例でのインクジェットカートリッジIJ
Cは、図3(A)の斜視図でわかるように、インクの収
納割合が大きくなっているもので、インクタンクITの
前方面よりもわずかにインクジェットユニットIJUの
先端部が突出した形状である。インクジェットカートリ
ッジは図3(B)に示すように、蓋部材12、インク注
入口10を封入するためのSUS製ボール10A、微小
連通部11を有する仕切り壁4、負圧発生部材6を収容
し、インクを蓄える容器本体3と、該容器本体3に設け
られたインク供給口7からジョイントパイプ(不図示)
を介しインクジェット記録ヘッド1にインクを供給する
とともにインクジェット記録装置本体IJRAからの印
字信号を伝達する部分を有するインクジェットユニット
(IJU)29と、該インクジェットユニット(IJ
U)29を保護するヘッドカバー28により構成されて
いる。ここで負圧発生部材6は圧縮された状態で示され
ているが、すでに述べ手いるように容器本体3へ組み込
む前に所定の圧縮率に圧縮しても、無圧縮のものを組み
込み時に圧縮して用いても良い。このインクジェットカ
ートリッジIJCは、インクジェット記録装置本体IJ
RAに載置されているキャリッジHC不図示の位置決め
手段および電気接点とによって固定支持されると共に、
該キャリッジHCに対して着脱可能な交換タイプであ
る。
【0068】なお、インクジェットユニットIJU29
は、電気信号に応じて膜沸騰をインクに対して生じせし
めるための熱エネルギを生成する電熱変換体を用いて記
録を行う方式のユニットである。
【0069】図11は本発明が適用されるインクジェッ
ト記録装置IJRAの外観図で、駆動モータ63の正逆
回転に連動して駆動力伝達ギア61,59を介して回転
するリードスクリュー55の螺旋溝54に対して係合す
るキャリッジHCはピン(不図示)を有し、矢印a,b
方向に往復移動される。52は紙押え板であり、キャリ
ッジ移動方向にわたって紙をプラテン50に対して押圧
する。57,58はフォトカプラでキャリッジのレバー
56のこの領域での存在を確認してモータ63の回転方
向切換等を行うためのホームポジション検知手段であ
る。66は記録ヘッドの前面をキャップするキャップ部
材72を支持する部材で、65はこのキャップ内を吸引
する吸引手段でキャップ内開口73を介して記録ヘッド
の吸引回復を行う。67はクリーニングブレードで、6
9はこのブレードを前後方向に移動可能にする部材であ
り、本体支持板68にこれらは支持されている。ブレー
ドは、この形態でなく周知のクリーニングブレードが本
例に適用できることはいうまでもない。また、62は、
吸引回復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジ
と係合するカム70の移動に伴って移動し、駆動モータ
からの駆動力がクラッチ切換等の公知の伝達手段で移動
制御される。
【0070】これらのキャッピング,クリーニング,吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側領域にきた
ときにリードスクリュー55の作用によってそれらの対
応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、
周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれば、本
例にはいずれも適用できる。
【0071】図8は負圧発生部材6を異形にしてインク
供給口7,微小連通部11側に位置する領域の寸法を
(B)に示すように他の部分より大きくしてある例を示
す。この場合も同様に仕切り壁4を組付けることにより
インク供給口7と微小連通部11に挟まれた領域が高圧
縮になるため、上述した実施形態と同様に微小連通部1
1から出たインクは直接高圧縮領域に入りそのままイン
ク供給口へと導かれる。
【0072】図8ではインク供給口7の周囲が負圧発生
部材収納室5側に突き出ていない形状を示したが、もち
ろん、突出した状態のものとし、さらに負圧発生部材6
を異形にすることにより、さらに高圧縮化を計っても良
い。
【0073】また、かかる突出部を設ける構成としてイ
ンク供給部を形成する部材をインク容器に挿入してその
端部を内方に突出させるようにしてもよい。
【0074】さらにまた、負圧発生部材6の形状は図8
に示した形状に限定されるものでなく台形等の形状でも
前記領域を高圧縮化するものであれば何でも良い。
【0075】図9は本発明の第3実施形態によるIJC
の構成を示す。本実施形態によるIJCの基本的構成に
ついては図1に示したものと変わらないが、本実施形態
ではインク残量検知手段として、蓋部材12を透明な材
料、例えばアクリル樹脂等耐インク性のあるプラスチッ
ク系の材料で形成すると共に、第2収納室9の下部に光
学的にインクを検知するための反射板20を設けた。な
お、ここでは図示しないが、記録装置(プリンタ)側の
例えばキャリッジ上に発光素子と受光素子とからなる光
学的センサが設けられていて、第2収納室9におけるイ
ンクが無くなると、発光素子から透光された光が透光性
蓋部材13を介して第2収納室9内に導かれ、さらに反
射板20によって反射されて受光素子に受光されること
でインク無しの状態が検知される。なお、本例では第2
収納室9内に反射板20を設け、第2収納室9内のイン
クの有無(インク残量が所定量以下か以上か)を反射型
光センサによって検知するようにしたが、反射板20を
設けず、透光型の光センサによってインクの有無が検知
されるようにした公知のものを用いることも可能であ
る。さらにまた、図10に示すように第2収納室9の底
部近傍に少なくとも一対の電極19を設け、インクが存
在する限り一対の電極間に電気的導通が得られ、インク
が無くなることにより前記導通が無くなるが電気抵抗が
変化することからインク無しを検知するようにしてもよ
い。
【0076】このような残量検知機構を設けることによ
り、使用者がインクタンクのインクを全て使い切る前に
インク残量が少ないことを知ることができる。このた
め、特にこのようなインクタンクを備えたインクジェッ
トカートリッジを用いるファックスでは、インク切れに
より受信結果を出力できないという自体を、未然にかつ
安価な方法で避けることができる。
【0077】次に、インクの充填方法、およびその装置
構造の概略を説明する。
【0078】本発明のインクタンクにおけるインクの充
填は減圧法によって行われる。図12は、本発明の一実
施形態に係わるインクタンクのインク注入工程に用いら
れる装置の構造を示す説明図である。
【0079】はじめに、容器3を治具30にセットし、
大気連通口8に大気連通ノズル39を、インク供給口7
に線36を、インク充填口10に排気/注入ノズル40
を、それぞれセットする。バルブA31とバルブC33
を閉じ、バルブB32を開けて、ポンプ35で充分排気
を行うとともに、バルブD34を開けて、インク溜38
よりインク定量注入器37に必要な分だけインクを補充
する。補充が終了した後バルブD34を閉じ、ポンプ3
5での排気が充分行われたら、バルブB32を閉じる。
【0080】次にバルブC33を開け、インク定量注入
器37からインクを容器3内部に定量注入する。定量注
入を完了した時点で、すぐにバルブC33を閉じるとと
もに、バルブA31を開けて、タンク内に残っている負
圧を開放する。ここで、インクを容器3に入れる工程か
らバルブA31を開けてタンク内に残る負圧を開放する
工程をほぼ連続して行うことは、タンク内のインクが平
衡になろうとして大気連通空間15に流れ出るのを避け
ることができるので、極めて重要である。
【0081】ここまでの工程が終わった後、バルブA3
1を閉じ再びタンクを密閉し、排気/注入ノズル40を
インク充填口10からはずしてSUS製ボール10Aで
インク充填口10を封止する。大気連通ノズル39を大
気連通口8から、線36をインク供給口7からはずし、
治具からタンクを取り出すことにより、減圧法によるイ
ンクの注入工程は完了する。
【0082】このようにインクを減圧注入によって行う
ことにより、インクの流れは重力の影響や吸収体の疎密
の影響を受けることなく、Z方向に進んでからX方向へ
と進み、負圧発生部材6のインク供給口7と微小連通部
11との間に挟まれた領域にも充分インクを含ませるこ
とが容易に実現可能である。
【0083】通常、黒インクにおいて、文字をはっきり
見せ、印字品質を向上させるためにはそのインク組成中
に界面活性剤の入っていないものを用いるのが望ましい
が、従来行われている加圧法による注入では、負圧発生
部材に対する充分な浸透性がないためにインクが必要部
分に充分供給されないという問題があった。
【0084】これは、インクを充填する前の負圧発生部
材はインクのかわりに空気が充填されており、負圧発生
部材の高圧縮領域は、他の領域に比べてインクの流抵抗
が大きくなっているためである。つまり、加圧法による
注入の場合、この流抵抗の違いから、インクは負圧発生
部材の高圧縮領域、すなわち微小連通部11とインク供
給口7にはさまれた領域6aに充分浸透せず、圧縮率の
小さい他の領域6bに偏って充填されてしまう。
【0085】その結果、負圧発生部材6の高圧縮領域6
aは内部に気泡を残した形でインク注入が終えられるこ
とになり、インク収納部9からインク供給口7へインク
が移動する際、内部の気泡が高流抵抗となり、安定した
インクの供給を阻害する場合がある。
【0086】しかし、上記の減圧工程を用いることによ
り、このように界面活性剤のない、浸透性の低いインク
についても、重力の影響や吸収体の疎密の影響を受ける
ことなく容易にインクを必要な部分、すなわち負圧発生
部材6の、微小連通部11とインク供給口7にはさまれ
た高圧縮領域6aにも充分注入できる。
【0087】これは、インクを注入する前に容器本体を
減圧することで、負圧発生部材中に充填されている空気
が取り除かれるため、流抵抗の差が無視できる範囲にな
るためである。
【0088】この結果、上記負圧発生部材6の高圧縮領
域6aは、他の領域6bに比べてインク保持力が高いの
で、前述したとおり、保存、物流時等の姿勢によらず常
に安定してインクを保持できる。また、加圧法による注
入と異なり、高圧縮領域6a内部を、気泡を残すことな
くインクで充填させることができるので、流抵抗は低く
なり、インク収納部9からインク供給口7へ安定してイ
ンクを供給できる。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インク収納部内のインクが微小連通部を介して直接負圧
発生部材の高圧縮領域に導入され、さらにこの高圧縮領
域がインク供給口へ連通するように形成されているた
め、いかなる姿勢での物流、保存や環境変化によっても
インク収納部内とインク供給口の間のインクが他の領域
へ移動して空気が入り込むことがないので、非常にイン
ク供給性の優れたインクタンクおよびインクジェットカ
ートリッジを提供できる。
【0090】また、微小連通部を前記大気連通口から離
隔し、かつ、第2収納室の内壁に沿わない仕切壁の位置
に穿設したので、簡易な構造で、姿勢差に関わらず、保
存安定性の良好なインクジェットカートリッジを提供す
ることができる。
【0091】また、かかるインクジェットカートリッジ
から記録ヘッドに安定したインクの供給が得られるイン
クジェット記録装置を提供することができる。
【0092】また、本発明における製造方法によれば、
上記インクカートリッジを簡単な構成で製造することが
でき、かつ、このような構造のインクタンクに対し、重
力の影響や吸収体の粗密の影響を受けずに安定してイン
クを注入することができる。
【0093】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるインクジェットカ
ートリッジの構成例を断面図(A)および(A)のX方
向から見た矢視図(B)によって示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる微小連通部の形状
例を(A)および(B)によって示す説明図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるインクジェットカ
ートリッジの外観図(A)および分解斜視図(B)であ
る。
【図4】本発明の一実施形態にかかるインクタンクの負
圧発生部材を組み込んだ状態を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるインクタンクの仕
切り壁を取付けた図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるインクタンクの蓋
部材を取り付けた図である。
【図7】本発明の吸収体の圧縮の状態を示す模式図であ
る。
【図8】本発明の他の実施形態にかかるインクタンクを
示す図である。
【図9】本発明の他の実施形態にかかるインクタンクを
示す図である。
【図10】本発明の他の実施形態にかかるインクタンク
を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかるインクジェット
カートリッジを搭載するプリンタを示す図である。
【図12】本発明の一実施形態にかかるインクタンクの
製造装置を示す説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録ヘッド 1A インク吐出口 2 インクタンク部 3 容器(本体) 4 仕切り壁 4A 隅部 5 第1収納室(負圧発生部材収納室) 6 負圧発生部材 6a インク供給口と微小連通部に挟まれた領域 6b 6a以外の領域 7 インク供給口 8 大気連通口 9 第2収納室(インク収納部) 10 インク充填口 10A SUS製ボール 11 微小連通部 12 蓋部材 13 押さえ部材 14 フィルタ 15 大気連通空間 16 バッファ部 25 インクタンク本体の開口 26 突出部 27 溶着部 28 ヘッドカバー 29 IJU 30 治具 31 バルブA 32 バルブB 33 バルブC 34 バルブD 35 ポンプ 36 線 37 インク定量注入器 38 インク溜 39 大気連通ノズル 40 排気/注入ノズル

Claims (47)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット装置に着脱自在とされる
    インクジェットヘッドとインクタンクとを備えたインク
    ジェットカートリッジのインクタンクにおいて、 前記インクタンクを構成する容器本体と、該容器本体内
    部を第1収納室と第2収納室とに分割する仕切り壁とを
    具え、 前記第1収納室は、前記仕切り壁と対向した面に設けら
    れた、前記インクジェットヘッドが連結し、インクを供
    給するインク供給口と、大気に連通する大気連通部とを
    備え、かつ負圧発生部材を収納し、 前記仕切り壁はインク供給口と略対面した領域に、前記
    第2収納室から前記第1収納室へのインクの移動と、前
    記第1収納室から前記第2収納室への空気の移動とを行
    わせる微小連通部を備え、および前記インク供給口と前
    記微小連通部とを結ぶ経路にある前記負圧発生部材は、
    他の領域に比して高圧縮に保持されていることを特徴と
    するインクタンク。
  2. 【請求項2】 前記インク供給口の周囲は内方へ突出し
    ていることを特徴とする請求項1に記載のインクタン
    ク。
  3. 【請求項3】 前記インクジェットヘッドはインクを導
    入するためのインク供給管を備えており、前記インク供
    給管が、前記負圧発生部材側へ突出していることを特徴
    とする請求項1に記載のインクタンク。
  4. 【請求項4】 前記容器の前記仕切り壁から前記突出部
    の内方へ突出している部分までの長さと、前記仕切り壁
    から該仕切り壁に対向する第1収納室のインク供給口が
    配されていない領域までの長さの比が、2/3から3/
    4の範囲であることを特徴とする請求項2に記載のイン
    クタンク。
  5. 【請求項5】 前記容器の仕切り壁から該仕切り壁に対
    向する第1収納室のインク供給口が配されていない領域
    までの長さより、前記容器の奥行きが長いことを特徴と
    する請求項4に記載のインクタンク。
  6. 【請求項6】 前記容器の前記仕切り壁から前記インク
    ジェットヘッドのインク供給管の内方へ突出している部
    分までの長さと、前記仕切り壁から該仕切り壁に対向す
    る第1収納室のインク供給管が配されていない領域まで
    の長さの比が、2/3から3/4の範囲であることを特
    徴とする請求項3に記載のインクタンク。
  7. 【請求項7】 前記容器の仕切り壁から該仕切り壁に対
    向する第1収納室のインク供給管が配されていない領域
    までの長さより、前記容器の奥行きが長いことを特徴と
    する請求項6に記載のインクタンク。
  8. 【請求項8】 前記負圧発生部材の前記第1収納室に収
    容される前の寸法の、当該第1収納室の内寸法に対する
    比が領域によって異なり、前記インク供給口と前記微小
    連通部に挟まれる領域に相当する領域が他の領域より大
    きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の
    インクタンク。
  9. 【請求項9】 前記微小連通部は仕切り壁によって囲ま
    れていることを特徴とする請求項1に記載のインクタン
    ク。
  10. 【請求項10】 前記インク供給口の前記第1収納室側
    にフィルタが設けられており、当該フィルタに前記負圧
    発生部材が圧接されることを特徴とする請求項1に記載
    のインクタンク。
  11. 【請求項11】 前記第1収納室の大気連通部近傍に
    は、前記負圧発生部材の存在しない領域があることを特
    徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  12. 【請求項12】 前記容器内部には、前記仕切り壁を所
    定位置に固定するための段差を具備することを特徴とす
    る請求項1に記載のインクタンク。
  13. 【請求項13】 少なくとも前記第2収納室を形成する
    外壁のうち一面が透光性を有していることを特徴とする
    請求項1に記載のインクタンク。
  14. 【請求項14】 少なくとも前記第2収納室のインクが
    所定量以下になったことを検知するための手段を具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載のインクタンク。
  15. 【請求項15】 前記インクが所定量以下になったこと
    を検知するための手段として、前記第2収納室を形成す
    る透光可能な外壁と前記第2収納室内に配設した反射板
    を有することを特徴とする請求項14に記載のインクタ
    ンク。
  16. 【請求項16】 前記インクが所定量以下になったこと
    を検知するための手段として、前記第2収納室内でイン
    クに接するように配設された少なくとも一対の電極を有
    することを特徴とする請求項14に記載のインクタン
    ク。
  17. 【請求項17】 インクジェット装置に着脱自在とされ
    るインクジェットヘッドとインクタンクを備えたインク
    ジェットカートリッジのインクタンクにおいて、 一端が開放された容器と、 該容器の開放部に相対する面に設けられたインク供給口
    と、 前記開放部に相対向する面に対して接するように前記開
    放部から収容される負圧発生部材と、 前記開放部から収容された前記負圧発生部材に対して接
    し、開放部に相対向して当該容器内壁に対して密接的に
    接合されて前記容器を第1収納部と第2収納部とに仕切
    るとともに、前記第1収納部と前記第2収納部とを連通
    させる微小連通部を有する仕切り壁と、 前記容器の開放部を覆うことで前記仕切り壁との間に前
    記第2収納室を構成する蓋部材と、 を具え、前記負圧発生部材の前記インク供給口と前記微
    小連通部とに挟まれた領域が他の領域に比して高圧縮に
    保持されていることを特徴とするインクタンク。
  18. 【請求項18】 前記インク供給口の周囲は内方へ突出
    していることを特徴とする請求項17に記載のインクタ
    ンク。
  19. 【請求項19】 前記インクジェットヘッドはインクを
    導入するためのインク供給管を備えており、前記インク
    供給管が、前記負圧発生部材側へ吐出していることを特
    徴とする請求項17に記載のインクタンク。
  20. 【請求項20】 前記容器の前記仕切り壁から前記突出
    部の内方へ突出している部分までの長さと、前記仕切り
    壁から該仕切り壁に対向する第1収納室のインク供給口
    が配されていない領域までの長さの比が、2/3から3
    /4の範囲であることを特徴とする請求項18に記載の
    インクタンク。
  21. 【請求項21】 前記容器の仕切り壁から該仕切り壁に
    対向する第1収納室のインク供給口が配されていない領
    域までの長さより、前記容器の奥行きが長いことを特徴
    とする請求項20に記載のインクタンク。
  22. 【請求項22】 前記容器の前記仕切り壁から前記ヘッ
    ドのインク供給管の内方へ突出している部分までの長さ
    と、前記仕切り壁から前記仕切り壁に対向する第1収納
    室のインク供給口が配されていない領域までの長さの比
    が、2/3から3/4の範囲であることを特徴とする請
    求項19に記載のインクタンク。
  23. 【請求項23】 前記容器の仕切り壁から該仕切り壁に
    対向する第1収納室のインク供給管が配されていない領
    域までの長さより、前記容器の奥行きが長いことを特徴
    とする請求項22に記載のインクタンク。
  24. 【請求項24】 前記負圧発生部材の前記第1収納室に
    収容される前の寸法の、当該第1収納室の内寸法に対す
    る比が領域によって異なり、前記インク供給口と前記微
    小連通部に挟まれる領域に相当する領域が他の領域より
    大きく設定されていることを特徴とする請求項17に記
    載のインクタンク。
  25. 【請求項25】 前記微小連通部は仕切り壁によって囲
    まれていることを特徴とする請求項17に記載のインク
    タンク。
  26. 【請求項26】 前記インク供給口の前記第1収納部側
    にフィルタが設けられており、当該フィルタに前記負圧
    発生部材が圧接されることを特徴とする請求項17に記
    載のインクタンク。
  27. 【請求項27】 前記第1収納室の大気連通部近傍に
    は、前記負圧発生部材の存在しない領域があることを特
    徴とする請求項17に記載のインクタンク。
  28. 【請求項28】 前記容器内部には、前記仕切り壁を所
    定の位置に固定するための段差を具備することを特徴と
    する請求項17に記載のインクタンク。
  29. 【請求項29】 少なくとも前記第2収納室を形成する
    外壁のうち一面が透光性を有していることを特徴とする
    請求項17に記載のインクタンク。
  30. 【請求項30】 少なくとも前記第2収納室のインクが
    所定量以下になったことを検知するための手段を具備す
    ることを特徴とする請求項17に記載のインクタンク。
  31. 【請求項31】 前記インクが所定量以下になったこと
    を検知するための手段として、前記第2収納室を形成す
    る透光可能な外壁と前記第2収納室内に配設した反射板
    を有することを特徴とする請求項30に記載のインクタ
    ンク。
  32. 【請求項32】 前記インクが所定量以下になったこと
    を検知するための手段として、前記第2収納室内でイン
    クに接するように配設された少なくとも一対の電極を有
    することを特徴とする請求項30に記載のインクタン
    ク。
  33. 【請求項33】 インクジェットプリンタに対して着脱
    自在に構成されるインクタンクの製造方法において、 一端面に開口部を有し、開口部と相対する面に、インク
    ジェット記録ヘッドにインクを供給するインク供給口と
    大気に連通する大気連通部とを備える容器を用意する工
    程と、 前記容器の前記開口部の相対向する面に接するように前
    記開口部から負圧発生部材を収容する工程と、 微小連結部を有する仕切り壁を開口部に、前記負圧発生
    部材および容器周囲に密着するように仕切り壁を挿入す
    る工程と、 前記容器の開口部に蓋部材を接合する工程と、 を有したことを特徴とするインクタンクの製造方法。
  34. 【請求項34】 前記仕切り壁を挿入する工程におい
    て、前記負圧発生部材を、前記インク供給口と前記微小
    連通部に挟まれた領域が他の領域に比して高圧縮に保持
    されるように密着することを特徴とする請求項33に記
    載のインクタンクの製造方法。
  35. 【請求項35】 前記大気連通口、およびインク供給口
    を密閉し、前記容器あるいは前記蓋部材上に存在するイ
    ンク注入口から減圧注入によってインクを注入する工程
    を有することを特徴とする請求項33に記載のインクタ
    ンクの製造方法。
  36. 【請求項36】 前記インクを注入する工程において、
    前記容器を第1収納室が第2収納室の鉛直上方になるよ
    うな姿勢でインクを減圧注入することを特徴とする請求
    項35に記載のインクタンク製造方法。
  37. 【請求項37】 前記インクを注入する工程において、
    インクを所定量注入直後、前記大気連通口を開放し、タ
    ンク内に残る負圧を解消する工程を有することを特徴と
    する請求項35に記載のインクタンクの製造方法。
  38. 【請求項38】 前記インクを注入する工程において、
    注入するインクの組成に、界面活性剤を含まないことを
    特徴とする請求項35に記載のインクタンクの製造方
    法。
  39. 【請求項39】 請求項1に記載のインクタンクと、該
    インクタンクの前記インク供給口に接合されるインクジ
    ェットヘッドからなることを特徴とするインクジェット
    カートリッジ。
  40. 【請求項40】 請求項17に記載のインクタンクと、
    該インクタンクの前記インク供給口に接合されるインク
    ジェットヘッドからなることを特徴とするインクジェッ
    トカートリッジ。
  41. 【請求項41】 請求項33に記載の製造方法によって
    製造されるインクタンクと、該インクタンクの前記イン
    ク供給口に接合されるインクジェットヘッドからなるこ
    とを特徴とするインクジェットカートリッジ。
  42. 【請求項42】 前記インクジェットヘッドは、インク
    を吐出するための吐出口を有する液流路と、前記インク
    吐出口からインクを吐出するための発熱抵抗素子を有す
    ることを特徴とする請求項39に記載のインクジェット
    カートリッジ。
  43. 【請求項43】 前記インクジェットヘッドは、インク
    を吐出するための吐出口を有する液流路と、前記インク
    吐出口からインクを吐出するための発熱抵抗素子とを有
    することを特徴とする請求項40に記載のインクジェッ
    トカートリッジ。
  44. 【請求項44】 前記インクジェットヘッドは、インク
    を吐出するための吐出口を有する液流路と、前記インク
    吐出口からインクを吐出するための発熱抵抗素子とを有
    することを特徴とする請求項41に記載のインクジェッ
    トカートリッジ。
  45. 【請求項45】 請求項39に記載のインクジェットカ
    ートリッジを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェットヘッドカートリッジが記録装置本体
    に対して着脱可能であることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  46. 【請求項46】 請求項40に記載のインクジェットカ
    ートリッジを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェットヘッドカートリッジが記録装置本体
    に対して着脱可能であることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  47. 【請求項47】 請求項41に記載のインクジェットカ
    ートリッジを備えたインクジェット記録装置であって、
    前記インクジェットヘッドカートリッジが記録装置本体
    に対して着脱可能であることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
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