JPH08230122A - 多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルム及び その製造方法 - Google Patents
多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルム及び その製造方法Info
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- JPH08230122A JPH08230122A JP6155895A JP6155895A JPH08230122A JP H08230122 A JPH08230122 A JP H08230122A JP 6155895 A JP6155895 A JP 6155895A JP 6155895 A JP6155895 A JP 6155895A JP H08230122 A JPH08230122 A JP H08230122A
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Abstract
として好適な自動包装機適性及び変形回復性を有し、且
つ種々の被包装物に対して防曇性が優れた多層ポリエチ
レン系ストレッチシュリンクフィルム及びその製造方法
を提供する。 【構成】 特定の線状低密度ポリエチレン70重量%、
特定の線状低密度ポリエチレン25重量%及びエチレン
−α−オレフィン共重合体5重量%の組成物を中間層と
し、高圧法ポリエチレン25重量%、特定の線状低密度
ポリエチレン25重量%及びエチレン−α−オレフィン
共重合体50重量%の組成物を内外層とし、各層にはポ
リエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチ
レンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル及び25℃以上の融点を有するジグリセリン脂肪酸
エステルを1.15重量%含有させた三層の未延伸フィ
ルムを得た。これをチューブラーニ軸延伸装置に導き、
抗張力70kg/cm3 で面積延伸倍率20倍に延伸
し、三層のフィルムを得た。
Description
レッチシュリンクフィルム及びその製造方法に関する。
より詳しくは本発明は特に食品を主体とする、小売商品
のプレパッケージに使用されるストレッチ包装やシュリ
ンク包装用フィルムとして好適な自動包装機適性及び変
形回復性を有し、種々の被包装物に対して防曇性が優れ
た多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルムに
関する。
等の食品包装用ストレッチフィルムの需要は、スーパー
マーケット、コンビニエンスストアーの拡大にともない
さらに増えつつある。従来、上記ストレッチフィルムと
しては可塑化ポリ塩化ビニルを素材としたフィルムが透
明性及び自己粘着性等において優れた性能を有している
ため、最も多用されているが、大量の可塑剤を使用して
いるため水蒸気の透過量が多くなり、被包装物の目減り
や変質が起こり易いとか、可塑剤が被包装物に移行して
汚染しやすいとか、また、フィルム成型時或いは包装作
業中のフィルム溶断時、さらには廃棄焼却時に有害な塩
化水素ガスが発生する等の安全衛生、公害の問題を有し
ている。
フィルムの開発がポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル
共重合体等のエチレン系樹脂又はポリブタジエン樹脂等
で活発に行われている。しかしながら、前記ポリエチレ
ン系樹脂又はポリブタジエン樹脂等で得られるフィルム
は安全衛生、公害は問題ないものの、ストレッチフィル
ムとしてはまだ満足すべきものではない。例えば低密度
ポリエチレンの無延伸フィルムはストレッチ包装しよう
として引き延ばすと、ある部分だけが伸び、極端な厚み
斑が発生するネッキング現象が起こり、変形回復性も小
さいため美麗な包装仕上がりが得られない。また、フィ
ルム強度も小さく、透明性も十分なものではない。これ
らの欠点を解決するため、2軸延伸により、高度の延伸
配向をセットする試みがなされているが、例えば低密度
ポリエチレンの場合、加工時に破れてしまうなど技術的
な問題点があり、得られるフィルムは有効な分子配向が
行われないためフィルム強度も弱く、熱収縮性も融点近
い高い温度でないと発現しない。また、結晶性1,2−
ポリブタジエン系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系を
主体として、これらに防曇剤、粘着剤を添加して得られ
たフィルムも報告されているが、熱収縮性を発現せず、
これらのフィルムを用いて包装した場合、フィルム強度
が弱いためにトレーの角などで破れが起こりやすいとい
う欠点を有している。更に近年、被包装物の多様化に伴
い、ヒートシール可能なもの、また熱収縮性を併せ持つ
もの等の自動包装機適性を有する包装材料が、自動包装
機の普及により望まれてきた。
ィルムが有する欠点を解決し、これら要望に応えるべ
く、ポリエチレン系樹脂を用いて、熱収縮性及びストレ
ッチ性を有し、且つ熱板により、ヒートシールが可能で
あり、水分が付着してもシール部が剥離しない、収縮包
装仕上がりが良い多層ポリエチレン系ストレッチシュリ
ンクフィルムを提案した。(特開平3−215034
号)
層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルムにおい
ても、自動包装機の種類あるいは紙トレーなどのように
強度の弱いトレーを包装する場合に要求される横方向の
ストレッチ性、あるいは折り込み性、低温ヒートシール
性においては、必ずしも満足すべきものではなかった。
また、一般的に低温ヒートシール性の改良に用いられる
樹脂として比較的融点の低い樹脂が使用され、その添加
量に従って低温シール性の改良効果を示すが、同時に発
生するブロッキング及び滑り性の低下が欠点となり、相
反する特性を両立させる事が困難であった。
は、被包装物から蒸散する水分により、包装フィルム内
面が曇らない性質、いわゆる防曇性が要求され、この防
曇性能が不十分なフィルムで包装すると、フィルム内面
に付着した水滴のために、内容物の識別が出来なかった
り、商品価値を低下させるという問題が発生する。また
要求される防曇性は、被包装物の種類によって大きく異
なる。例えば、肉類では、包装から3日間程度ではレベ
ルの高い初期防曇性が要求され、しょうが、しめじなど
の生鮮野菜類に対しては包装から2週間程度の防曇持続
性が要求される。しかしながら、上記多層ポリエチレン
系ストレッチシュリンクフィルムでは、内容物によって
は、防曇性の要求に十分に応えるものではなかった。ま
た、防曇性効果の向上を達成出来ても、ストレッチフィ
ルムあるいはストレッチシュリンクフィルムとしてのそ
の他の特性、例えば透明性、光沢性、粘着性、滑り性等
が低下したり、厚みムラが大きくなる等の問題を生じ、
目的とするフィルムを得る事が困難な場合があった。
込み性、横方向ストレッチ性及びフィルムの滑り性低下
及びブロッキングの欠点を有することなく低温ヒートシ
ール性の優れた自動包装機適性を有し、且つ種々の被包
装物に対して優れた防曇効果を発現するフィルムを開発
すべく鋭意検討した結果、特定の線状低密度ポリエチレ
ン2種の混合物を主成分とする中間層、特定の高圧法ポ
リエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体、線状
低密度ポリエチレンの混合組成物を主成分とする最内層
及び最外層において、少なくとも2層以上に特定の界面
活性剤組成物を配合して得られる多層フィルムがその目
的に適合し得る事を見いだし本発明を完成するに至っ
た。
低密度ポリエチレンと下記(D)の線状低密度ポリエチ
レンを主成分とし、最内層及び最外層が下記(B)の高
圧法ポリエチレン15〜50重量%と下記(C)のエチ
レン−α−オレフィン共重合体60〜20重量%と下記
(D)の線状低密度ポリエチレンを主成分とし、下記
(D)の線状低密度ポリエチレンは各層に対しての最大
添加量を30重量%とし、全層に対して10〜30重量
%添加した組成物において、下記に示す(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)からなる界面活性剤組成物を少
なくとも2層以上に0.5〜4.0重量%含有し、中間
層の厚みが全層の60%以上であり、最内層及び最外層
の厚みがそれぞれ1μm以上である多層ポリエチレン系
ストレッチシュリンクフィルム、及び溶融共押出後、一
旦急冷固化した未延伸フィルムを延伸配向可能な温度域
で、数2で表される抗張力Sが40≦S≦130Kg/
cm2 となる条件で延伸する多層ポリエチレン系ストレ
ッチシュリンクフィルムの製造方法を提供するものであ
る。
cm3 、メルトインデックス(以下、MIと略す)が、
0.1〜1.5g/10分であり、又、示差走査熱量計
(以下、DSCと略す)による融点測定において、19
0℃において30分保持後降温速度10℃/分で20℃
まで降温し、その後昇温速度10℃/分で昇温するとき
得られる融解曲線のメインピーク温度(融点)が121
℃以上にあり、且つ、融解熱量が120〜150mJ/
mgの範囲にある線状低密度ポリエチレン。 (B)密度が0.917〜0.935g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分の高圧法ポリエチレン。 (C)密度が0.870〜0.900g/cm3 、MI
が0.1〜20g/10分、又、DSCによる融点測定
において、190℃において30分保持後降温速度10
℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度10℃/分
で昇温するとき得られる融解曲線のメインピーク温度
(融点)が50〜100℃のエチレン−α−オレフィン
共重合体。 (D)密度が0.890〜0.920g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分であり、又、DSCによる
融点測定において、190℃において30分保持後降温
速度10℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度1
0℃/分で昇温するとき得られる融解曲線のメインピー
ク温度(融点)が112℃以上であり、且つ、融解熱量
が75〜130mJ/mgの範囲にある線状低密度ポリ
エチレン。 (イ)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル1種以上 (ロ)ポリオキシエチレンアルキルアミン1種以上 (ハ)ポリオキシエチレンアルキルエーテル1種以上 (ニ)少なくとも1種以上が25℃以上の融点を有する
ジグリセリン脂肪酸エステル1種以上
径(cm)、tはフィルムの厚み(cm)を示す。)
アルミパンに封入し窒素気流中にて実施し、190℃に
おいて30分保持後降温速度10℃/分で20℃まで降
温し、直ちに昇温速度10℃/分で昇温するとき得られ
る融解曲線のピークトップ温度(メインピーク温度)及
び融解熱量を測定した。
密度ポリエチレン(A)は、密度が0.915〜0.9
35g/cm3 、MIが、0.1〜1.5g/10分で
あり、又、DSCによる融点測定において、融解曲線の
メインピーク温度(融点)が121℃以上にあり、且
つ、融解熱量が120〜150mJ/mgの範囲にある
ものであり、具体的には、エチレンとプロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、オ
クテン−1、デセン−1、ドデセン−1を含む炭素数3
〜20個、好ましくは炭素数が4〜8個の1種または2
種以上のα−オレフィンとの共重合体が挙げられ、好ま
しくはエチレンと4−メチル−ペンテン−1との共重合
体、エチレンとブテン−1との共重合体、エチレンと4
−メチルペンテン−1、ブテン−1との3元共重合体、
エチレンとオクテン−1、ブテン−1との3元共重合体
が好適である。
m3 未満の場合はフィルムの腰(特に縦方向)が小さく
なりすぎ自動包装機での走行性が安定せず折り込み不良
が発生する欠点があり、密度が0.935g/cm3 を
越える場合はストレッチ性が低下する。MIが0.1g
/10分未満の場合は加工性が低下する点で好ましくな
く、1.5g/10分を越えると延伸加工を行う際のチ
ューブの延伸安定性が低下し好ましくない。また、DS
C測定におけるメインピーク温度(融点)が121℃未
満の場合あるいは融解熱量が120mJ/mg未満の場
合は、フィルムの耐熱性が低下し、ヒートシール適性温
度及び熱収縮適性温度範囲の上限が低くなり好ましくな
く、150mJ/mgを越える場合は引裂強度及び延伸
加工時の均一延伸性が低下する点で好ましくない。
(A)及び(D)の他に15重量%以下の他のエチレン
系共重合体を含有することが出来る。このようなエチレ
ン系共重合体としては例えば後述の低融点エチレン−α
−オレフィン共重合体、高圧法ポリエチレン、エチレン
とプロピレンの共重合体、エチレンとメタクリル酸との
共重合体、エチレンとアクリル酸との共重合体が例示さ
れる。上記の他のエチレン系共重合体が15重量%を越
えると低抗張力における延伸時の延伸安定性が不十分と
なる。
れる、密度が0.917〜0.935g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分の高圧法ポリエチレン
(B)は後述のエチレン−α−共重合体(C)を低温ヒ
ートシール性付与第一成分とし、それと併用してブロッ
キング抑制効果を有する低温ヒートシール性付与第二成
分として添加される。樹脂(B)の密度が0.917g
/cm3 未満の場合は、ブロッキング抑制効果が小さく
なり、滑り性及びロール剥離性が悪くなり自動包装機適
性に支障を生じ、0.935g/cm3 を越える場合に
は粘着性が小さくなり、折り込み不良の原因となる。ま
た、MIが、0.3g/10分未満の場合は成形加工
性、透明性及び光沢性が低下し好ましくなく、7.0g
/10分を越える場合は熱収縮包装後の透明性、光沢性
が低下する傾向にあり好ましくない。
一成分として用いられるエチレン−α−オレフィン共重
合体は、密度が0.870〜0.900g/cm3 、M
Iが0.1〜20g/10分、又、DSCによる融点測
定において、融解曲線のメインピーク温度(融点)が5
0〜100℃のエチレン−α−オレフィン共重合体であ
り、例えばエチレンとプロピレン、ブテン−1、ペンテ
ン−1、ヘキセン−1、4−メチルペンテン−1、オク
テン−1、デセン−1、あるいはこれらの混合物との共
重合体が挙げられ、特にエチレンとブテン−1との共重
合体が好適に用いられる。
未満のものは低温ヒートシール性は良好になるが、界面
活性剤組成物を添加してもフィルムのブロッキングが起
きやすく、密度が0.900g/cm3 を越えるものは
低温ヒートシール性が小さくなり好ましくない。またM
Iが0.1g/10分未満のものは線状低密度ポリエチ
レンの場合と同様に加工性の低下及びストレッチ性の低
下の点で好ましくない。20g/10分を越えるものは
延伸チューブの安定性が悪くなるという問題点がある。
(D)は、横方向ストレッチ性を付与する目的で各層に
添加される。また、最内外層に添加される場合は低温ヒ
ートシール付与第二成分としての効果を示すものもある
が、ブロッキングを生じ易いため、上述の樹脂(B)と
併用されなければならない。用いる線状低密度ポリエチ
レン(D)としては例えばエチレンとプロピレン、ブテ
ン−1、ヘキセン−1、4−メチル−ペンテン−1、オ
クテン−1、デセン−1、ドデセン−1を含む炭素数3
〜20個、好ましくは炭素数が4〜8個の1種または2
種以上のα−オレフィンとの共重合体が上げられる。
920g/cm3 の範囲であるが、好ましくは0.89
5〜0.915g/cm3 の範囲である。密度が0.8
90g/cm3 未満の場合はフィルムの腰が小さくな
り、密度が0.920g/cm3 を越える場合には横方
向ストレッチ性改良効果がない。またMIは、0.3〜
7.0g/10分の範囲であるが、好ましくは1.0〜
5.0g/10分の範囲である。MIが0.3g/10
分未満であると横方向ストレッチ性改良効果が小さくな
り、7.0g/10分を越えるとストレッチ性改良効果
は変わらないが、チューブ延伸安定性が低下する傾向に
あるため好ましくない。DSC測定におけるメインピー
ク温度が112℃未満あるいは融解熱量が75mJ/m
g未満になると、特に中間層に添加した場合のフィルム
の耐熱性が低下し、130mJ/mgを越えると横方向
ストレッチ性改良効果が無くなり好ましくない。
度ポリエチレン(D)の配合比は全層に対して10〜3
0重量%であり、10重量%未満の場合横方向ストレッ
チ性付与の効果が小さく好ましくなく、30重量%を越
えるとフィルムの耐熱性及び縦方向のフィルムの腰が低
下し好ましくない。最内外層に添加される高圧法ポリエ
チレン(B)の配合比は、15〜50重量%であり、1
5重量%未満の場合は低温ヒートシール性及びブロッキ
ング抑制効果がなくなり、50重量%を越える場合は、
粘着性が低下し好ましくない。
加されるエチレン−α−オレフィン共重合体(C)の配
合比は60〜20重量%であり、20重量%未満の場合
は低温ヒートシール性が劣り自動包装機でのトレー底面
の熱板ヒートシール性が悪いものとなる。また、粘着性
が小さくなり自動包装機における粘着性を利用した製袋
がうまく出来ず好ましくない。逆に60重量%を越える
場合は、低温ヒートシール性、ストレッチ性は良好であ
るが、界面活性剤組成物を添加した場合でもフィルムロ
ールから繰り出し時のロール剥離性、自動包装機での滑
り性、フィルム同士の粘着性を同時に満足する性能を得
ることが出来ない。
合される。該組成物は、少なくとも2層以上に添加され
るが、全層に添加した方が、製造直後から長期間にわた
って防曇効果が安定している点で好ましい。要求される
防曇性のレベルは、被包装物により異なり、例えば肉類
(冷蔵品)では、他の食品に比べより効果のある初期防
曇性、特には包装後から数時間以内の速効性が要求され
る。しょうが、しめじ等の長期間店頭に陳列される生鮮
野菜類に対しては、効果をより持続させる防曇持続性が
要求される。これらの食品に対して、その他のストレッ
チシュリンクフィルムとしての特性、例えば透明性、光
沢性、粘着性、滑り性が低下したり、厚みムラが大きく
なる等の問題を生じることなく、優れた防曇性を達成す
るには、(イ)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル
1種以上、(ロ)ポリオキシエチレンアルキルアミン1
種以上、(ハ)ポリオキシエチレンアルキルエーテル1
種以上、(ニ)少なくとも1種以上が25℃以上の融点
を有するジグリセリン脂肪酸エステル1種以上からなる
界面活性剤組成物が特に好ましい。
コール脂肪酸エステルとしては、脂肪酸基の炭素数が8
〜22のいずれかが主成分であればよく、不飽和結合を
有していてもよい。その中でも、ポリエチレングリコー
ルオレイン酸エステル、ポリエチレングリコールラウリ
ン酸エステルなどが、厚みムラ、界面活性剤のブリード
促進、滑り性、透明性の点から好ましい。また、ポリエ
チレングリコール部分の分子量に特に制限はないが、6
00以下が、滑り性、透明性、防曇性の点からより好ま
しい。
としては、脂肪酸基の炭素数が8〜22のいずれかが主
成分であればよく、不飽和結合を有していてもよい。そ
の中でも、ポリオキシエチレンオレイルアミン、ポリオ
キシエチレンラウリルアミンが、界面活性剤のブリード
促進、光沢性、粘着性の点から好ましい。
ルとしては、脂肪酸基の炭素数が8〜22のいずれかが
主成分であればよく、不飽和結合を有していてもよい。
その中でも、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテルなどが、速効性、初期防曇性の点
から好ましい。
は、脂肪酸基の炭素数が8〜22のいずれかが主成分で
あればよく、不飽和結合を有していてもよい。この成分
は、初期防曇性、粘着性付与の為に添加されるが、特に
防曇持続性が要求される場合には、少なくとも1種以上
に、融点が25℃以上であるジグリセリン脂肪酸エステ
ルが用いられる。本発明に使用するジグリセリン脂肪酸
エステルには、例えばジグリセリンオレイン酸エステ
ル、ジグリセリンステアリン酸エステル、ジグリセリン
パルミチン酸エステル、ジグリセリンミリスチン酸エス
テル、ジグリセリンラウリン酸エステル、ジグリセリン
牛脂脂肪酸エステルなどが上げられる。
(ニ)からなる界面活性剤組成物の添加量は、0.5〜
4.0重量%であり、0.5重量%未満であると、防曇
性能が発現せず、またフィルムの滑り性も劣り好ましく
なく、4.0重量%を越えても、防曇性能に向上は見ら
れず、コストの面より好ましくない。(イ)、(ロ)、
(ハ)、(ニ)からなる界面活性剤組成物における配合
比は、防曇性能及び透明性、光沢性、粘着性、滑り性等
の特性を同時に満足させる点から、(イ):(ロ):
(ハ):(ニ)=1〜5:1.5〜8:1:1〜10が
好ましい。
い範囲で、更にフィルムの粘着性、滑り性、光沢性を向
上させる目的で、他の界面活性剤を添加する事が出来
る。このような界面活性剤としては、ソルビタンオレイ
ン酸エステル、ソルビタントリオレイン酸エステル、ソ
ルビタンオレイン酸エステル、オレイン酸ジエタノール
アミド、ショ糖脂肪酸エステル等が上げられる。
と相まってフィルムのロールからの剥離性、自動包装機
との滑り性、包装、梱包作業の効率を向上させる為の滑
り性を付与する目的で適量の滑剤、ブロッキング防止
剤、帯電防止剤など通常使用される添加剤がそれぞれの
有効な作用を具備させる目的で適宜添加することができ
る。
さが60%未満であると延伸時のバブルの安定性が悪く
なり、また、延伸後の最内層、最外層の厚さがそれぞれ
1μm未満の場合は低温ヒートシール性が発揮出来ず、
いずれも本発明の目的を発揮できない。
限、即ち中間層の厚さが全体の60%以上、最内外層の
延伸後の厚さがそれぞれ1μm以上であるとの条件を満
たす範囲で、前記の中間層と最内層又は最外層の間に1
層又は2層以上のポリエチレン系樹脂層を含んでも良
い。このような層を構成する事が出来るポリエチレン系
樹脂としては例えば汎用の線状低密度ポリエチレン樹
脂、エチレン−α−オレフィン共重合体、高圧法ポリエ
チレン、エチレンとプロピレンとの共重合体、アイオノ
マー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレンとメタ
クリル酸との共重合体、エチレンとアクリル酸との共重
合体等が例示される。
未延伸フィルムを製造する方法及びこの未延伸フィルム
を延伸して延伸フィルムを製造する方法は公知の手段で
行うことができるが、抗張力Sが40≦S≦130kg
/cm2 となる条件で延伸することが必要であり、以
下、最内層、中間層、最外層、の三層からなる管状製
膜、延伸の場合を例にあげ、具体的条件を説明する。
組成物を3台の押出機により加熱溶融・混練して三層環
状ダイスからチューブ状に共押出し、延伸する事なく一
旦急冷固化して得た未延伸フィルムを作製する。得られ
たチューブ状未延伸フィルムを例えば図1に示すような
チューブラー延伸装置に供給し、配向可能な温度範囲、
例えば中間層樹脂の融点以下10℃、好ましくは融点以
下15℃よりも低い温度でチューブ内部にガス圧を適用
して膨張延伸により同時2軸延伸を起こさせるが、この
時抗張力Sが40≦S≦130kg/cm2 となるよう
に調節することが必要である。
は、横方向ストレッチ性は良好になるが、縦方向のフィ
ルムの腰が低下し、折り込み性が悪くなり、また延伸バ
ブルの安定性が低下する傾向にある他、得られるフィル
ムの変形回復性が低下し、本発明の特徴の一つでもある
収縮包装後の戻り性が悪い。抗張力Sが130kg/c
m2 を越えると、得られるフィルムの熱収縮性は優れる
が、50%伸張したときの横方向引張抵抗が大きくな
り、伸度も小さくなり、本発明の目的である横方向スト
レッチ性の改良を達成することが出来ない。
を得るためには縦横同程度であるのが好ましいが、得ら
れる延伸フィルムの縦方向の腰及び横方向のストレッチ
性をより効果的に発現させるためには、やや縦方向の延
伸倍率を高めにする方が良い。延伸倍率は面積倍率で8
〜25倍が好ましい。尚、前記のようにして延伸され、
延伸装置から取り出したフィルムは必要に応じてアニー
リングすることが出来る。また防曇剤を更に早くブリー
ドさせる目的で、コロナ放電等の処理も行う事が出来
る。
明する。尚、本実施例の中で示した各物性測定は以下の
方法によった。 (1)包装後のヘイズ 下記(3)の包装品について、ヘイズ値の測定を行っ
た。 (2)包装後のグロス 下記(3)の包装品について、グロス値の測定を行っ
た。 (3)自動包装機適性 巾105mm、長さ195mm、深さ20mmの発泡ポ
リスチレン製トレーの上に高さ約10cmのりんご2個
をのせて、熱板シール、収縮トンネルを備えた市販の自
動包装機により包装テストを行った。包装機適性評価は
下記の基準によった。 ○:フィルムの走行も安定しており、折込及び底シール
の状態も良く、熱収縮により、タイトで美麗な包装仕上
がりが得られた。 △:折込の状態があまり良くなく、底シールが不十分
で、タイト感が劣る仕上がりであった。 ×:ロールの繰り出し、フィルムの走行も安定せず、折
込はめくれてしまい、全く製袋できなかった。 (4)防曇性 長さ20cm、幅10cm、深さ1.8cmの発泡ポリ
スチレン製トレーに、豚ばら肉150g(冷蔵品)、牛
カルビ150g(冷蔵品)、生姜250g(冷蔵品)、
しめじ150g(冷蔵品)をそれぞれ入れ、市販のスト
レッチシュリンク自動包装機にて、包装後、豚ばら及び
牛カルビの包装品は5℃雰囲気のオープンショーケース
へ、生姜、しめじの包装品は10℃雰囲気のオープンシ
ョーケースに保存し、経時によるフィルム内面の観察評
価を行った。評価は、以下の基準をもとに行った。 ◎:フィルム内面の水分がほとんど見えず、内容物がは
っきりと識別出来る。 ○:フィルム内面に薄い水膜が見られるが、内容物はは
っきりと識別出来る。 Δ:フィルム内面にうろこ状の厚い水膜が見られ、内容
物がぼやけて見える。 ×:フィルム内面に小さな水滴が見られ、内容物が識別
出来ない。
組成物を配合した中間層組成物及び最内外層組成物を3
台の押出機(内層用、中間層用、外層用)でそれぞれ1
70〜240℃で溶融混練し、表1に示す厚み比を想定
して各押出機からの押出量を調節して240℃に保った
3層環状ダイスのスリットより下向きに押し出した。環
状ダイスのスリットの直径は75mmでスリットのギャ
ップは0.8mmであった。押し出された三層構成溶融
チューブ状フィルムをダイス直下に取り付けた外径76
mmで内部に20℃の冷却水を循環している円筒状マン
ドレルの外表面を摺動させながら外側は水槽を通すこと
により水冷して室温にて冷却して引き取り、直径約75
mm、厚さ240μmのチューブ状未延伸フィルムを得
た。このチューブ状未延伸フィルムを第1図に示したよ
うなチューブラー二軸延伸装置に導き、膨張延伸を行っ
た。この時、予熱器4の環状赤外線ヒーターの電圧、電
流を調節し、予熱器出口のフィルム温度を調節した。主
熱器5の8本の環状赤外線ヒーターを4区分して各々の
電圧、電流を調節してフィルムを加熱し、主熱器下方よ
りチューブに沿って流れる空気を供給する中で低速ニッ
プロール2、高速ニップロール3間の管状フィルムに加
圧空気を送り込んで該空気圧と低速、高速ニップロール
の周速比によって縦5.0倍、横4.0倍(面積延伸倍
率20倍)にバブル延伸した。尚、延伸時の空気圧(チ
ユーブ内圧)は抗張力が70kg/cm2 になるように
予熱器及び主熱器の環状赤外線ヒーターの電圧、電流、
更には冷却エヤーリング6の風量、風の温度により調節
した。延伸中の安定性は良好で延伸点の上下動や延伸チ
ユーブの摺動もなく、又、ネッキングなどの不均一延伸
状態も観察されなかった。表3に示すように、このフィ
ルムを用いて、ピロータイプの自動包装機にて嵩高いり
んご2個のトレー包装テストを行ったところ、きれいな
折り込みができ、トレー底部のヒートシールも十分に行
われ、トンネル部における収縮も良好でフィルムの皺や
たるみもなく包装の仕上がりは美麗であり、自動包装機
適性は良好であった。また、包装後のフィルムの透明
性、光沢性も良好で、美麗な外観であった。更に包装物
の表面を指で押しても、指の跡が残る事無く2〜3秒後
で元の状態に戻り、変形回復性も良好であった。このフ
ィルムを用いて肉類(豚ばら及び牛カルビ)、野菜類
(生姜及びしめじ)防曇性を調べたところ、初期防曇性
及び防曇持続性は良好で、水滴による曇りはまったく見
られなかった。原料処方、延伸条件、延伸後のフィルム
の特性及び各テスト結果を纏めて表1、表2及び表3に
示した。
樹脂、界面活性剤組成物、配合比、添加量及び各層の厚
み比設定、延伸時の抗張力を変えた他は実施例1と同様
にして積層ストレッチシュリンクフィルムを製造し、自
動包装機適性、物性及び防曇性の評価を行った。いづれ
の実施例においても、延伸中の安定性は良好で延伸点の
上下動や延伸チユーブの摺動もなく、又、ネッキングな
どの不均一延伸状態も観察されなかった。得られたフィ
ルムを実施例1と同様に評価したところ、いずれも自動
包装機適性は良好で、透明性、光沢性に優れる美麗な包
装仕上がりが得られ、変形回復性も良好であった。また
初期防曇性及び防曇持続性に優れ、フィルム内面の曇り
は見られなかった。尚、夫々の試験・評価結果を実施例
1の場合と同様に表3に纏めて示した。
他は実施例1と同様にして積層ストレッチシュリンクフ
ィルムを製造し、自動包装機適性、物性及び防曇性の評
価を行った。表6に示すように、得られたフィルムは、
自動包装機は良好で、透明性、光沢性が優れ、皺やたる
みのない美麗な包装仕上がりが得られた。しかし、肉類
を包装したところ、フィルム内面に水滴が付着し、内容
物の識別が出来ない時もあった。生姜、しめじに対して
は、良好な防曇性を示した。
量を変えた他は実施例1と同様にして積層ストレッチシ
ュリンクフィルムを製造し、自動包装機適性、物性及び
防曇性の評価を行った。表6に示すように、得られたフ
ィルムは、自動包装機は良好で、透明性、光沢性が優
れ、皺やたるみのない美麗な包装仕上がりが得られた。
肉類に対する防曇性は、包装後2日目までは、良好であ
った。生姜、しめじに対しては、包装後3〜4日目か
ら、フィルム内面に水滴が付着し始め、内容物の識別が
出来ない程になった。
樹脂、界面活性剤組成物、配合比、添加量及び各層の厚
み比設定、延伸時の抗張力を変えた他は実施例1と同様
にして積層ストレッチシュリンクフィルムを製造し、自
動包装機適性、物性及び防曇性の評価を行った。延伸中
は、延伸点の上下動や延伸チユーブの摺動が見られ、
又、ネッキングによる不均一延伸の傾向が観察され、厚
みムラが大きかった。表6に示すように、得られたフィ
ルムは、自動包装機での折り込みがめくれてしまい、十
分には製袋できなかった。包装品について透明性及び光
沢性を評価したが、それも外観から予想される通り、劣
っていた。防曇性の評価では、初期防曇性及び防曇持続
性の効果は全く不十分なものであった。
他は実施例1と同様にして積層ストレッチシュリンクフ
ィルムを製造し、自動包装機適性、物性及び防曇性の評
価を行った。延伸中は、延伸点の上下動や延伸チユーブ
の摺動が少し見られ、又、ネッキングによる不均一延伸
の傾向が観察され、やや厚みムラが大きかった。表6に
示すように、得られたフィルムの防曇性は、肉類及び野
菜類に対しても良好であったが、自動包装機の折り込み
ではめくれ不良が発生し、十分に製袋出来なかった。包
装品について透明性及び光沢性を評価したが、外観から
予想される通り、劣っていた。
他は実施例1と同様にして積層ストレッチシュリンクフ
ィルムを製造し、自動包装機適性、物性及び防曇性の評
価を行った。延伸中は、延伸点の上下動や延伸チユーブ
の摺動が大きく、又、ネッキングによる不均一延伸の傾
向が観察され、厚みムラが大きかった。表6に示すよう
に、自動包装機の折り込みではめくれ不良が発生し、十
分に製袋出来なかった。包装品について透明性及び光沢
性を評価したが、外観から予想される通り、劣ってい
た。防曇性についても、初期防曇性及び防曇持続性と
も、全く満足出来るものではなかった。
物を主成分とする中間層、特定の高圧法ポリエチレン、
エチレン−α−オレフィン共重合体、線状低密度ポリエ
チレンの混合組成物を主成分とする最内層及び最外層に
おいて、少なくとも2層以上に特定の界面活性剤組成物
を有する未延伸フィルムを抗張力Sが40≦S≦130
kg/cm2 なる条件下で延伸配向させて得られる本発
明のフィルムは、自動包装機適性、変形回復性、特に初
期防曇性及び防曇持続性が優れたポリエチレン系ストレ
ッチシュリンクフィルムである。
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 中間層が下記(A)の線状低密度ポリエ
チレンと下記(D)の線状低密度ポリエチレンを主成分
とし、最内層及び最外層が下記(B)の高圧法ポリエチ
レン15〜50重量%と下記(C)のエチレン−α−オ
レフィン共重合体60〜20重量%と下記(D)の線状
低密度ポリエチレンを主成分とし、下記(D)の線状低
密度ポリエチレンは各層に対しての30重量%未満と
し、全層に対して10〜30重量%添加した組成物から
なり、少なくとも2層以上に下記に示す(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)からなる特定の界面活性剤組成
物を0.5〜4.0重量%配合し、中間層の厚みが全層
の60%以上であり、最内層及び最外層の厚みがそれぞ
れ1μm以上であることを特徴とする多層ポリエチレン
系ストレッチシュリンクフィルム。 (A)密度が0.915〜0.935g/cm3 、メル
トインデックス(以下MIと略す)が、0.1〜1.5
g/10分であり、又、示差走査熱量計(以下、DSC
と略す)による融点測定において、190℃において3
0分保持後降温速度10℃/分で20℃まで降温し、そ
の後昇温速度10℃/分で昇温するとき得られる融解曲
線のメインピーク温度(融点)が121℃以上にあり、
且つ、融解熱量が120〜150mJ/mgの範囲にあ
る線状低密度ポリエチレン。 (B)密度が0.917〜0.935g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分の高圧法ポリエチレン。 (C)密度が0.870〜0.900g/cm3 、MI
が0.1〜20g/10分、又、DSCによる融点測定
において、190℃において30分保持後降温速度10
℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度10℃/分
で昇温するとき得られる融解曲線のメインピーク温度
(融点)が50〜100℃のエチレン−α−オレフィン
共重合体。 (D)密度が0.890〜0.920g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分であり、又、DSCによる
融点測定において、190℃において30分保持後降温
速度10℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度1
0℃/分で昇温するとき得られる融解曲線のメインピー
ク温度(融点)が112℃以上であり、且つ、融解熱量
が75〜130mJ/mgの範囲にある線状低密度ポリ
エチレン。 (イ)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル1種以上 (ロ)ポリオキシエチレンアルキルアミン1種以上 (ハ)ポリオキシエチレンアルキルエーテル1種以上 (ニ)少なくとも1種以上が25℃以上の融点を有する
ジグリセリン脂肪酸エステル1種以上 - 【請求項2】(イ)、(ロ)、(ハ)、(ニ)からなる
界面活性剤組成物が、下記の組成比である事を特徴とす
る請求項1の多層ポリエチレン系ストレッチシュリンク
フィルム。 (イ) 1〜5 (ロ) 1.5〜8 (ハ) 1 (ニ) 1〜10 - 【請求項3】中間層が下記(A)の線状低密度ポリエチ
レンと下記(D)の線状低密度ポリエチレンを主成分と
し、最内層及び最外層が下記(B)の高圧法ポリエチレ
ン15〜50重量%と下記(C)のエチレン−α−オレ
フィン共重合体60〜20重量%と下記(D)の線状低
密度ポリエチレンを主成分とし、下記(D)の線状低密
度ポリエチレンは各層に対しての最大添加量を30重量
%とし、全層に対して10〜30重量%添加した組成物
からなり、少なくとも2層以上に下記に示す(イ)、
(ロ)、(ハ)、(ニ)からなる界面活性剤組成物を
0.5〜4.0重量%配合し、中間層の厚みが全層の6
0%以上であり、最内層及び最外層の厚みが後工程の延
伸処理後それぞれ1μm以上となるように溶融共押出し
し、一旦急冷固化した未延伸フィルムを延伸配向可能な
温度域で数1で表される抗張力Sが40≦S≦130K
g/cm2 となる条件で延伸することを特徴とする多層
ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルムの製造方
法。 (A)密度が0.915〜0.935g/cm3 、MI
が、0.1〜1.5g/10分であり、又、示差走査熱
量計(以下、DSCと略す)による融点測定において、
190℃において30分保持後降温速度10℃/分で2
0℃まで降温し、その後昇温速度10℃/分で昇温する
とき得られる融解曲線のメインピーク温度(融点)が1
21℃以上にあり、且つ、融解熱量が120〜150m
J/mgの範囲にある線状低密度ポリエチレン。 (B)密度が0.917〜0.935g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分の高圧法ポリエチレン。 (C)密度が0.870〜0.900g/cm3 、MI
が0.1〜20g/10分、又、DSCによる融点測定
において、190℃において30分保持後降温速度10
℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度10℃/分
で昇温するとき得られる融解曲線のメインピーク温度
(融点)が50〜100℃のエチレン−α−オレフィン
共重合体。 (D)密度が0.890〜0.920g/cm3 、MI
が0.3〜7.0g/10分であり、又、DSCによる
融点測定において、190℃において30分保持後降温
速度10℃/分で20℃まで降温し、その後昇温速度1
0℃/分で昇温するとき得られる融解曲線のメインピー
ク温度(融点)が112℃以上であり、且つ、融解熱量
が75〜130mJ/mgの範囲にある線状低密度ポリ
エチレン。 (イ)ポリエチレングリコール脂肪酸エステル1種以上 (ロ)ポリオキシエチレンアルキルアミン1種以上 (ハ)ポリオキシエチレンアルキルエーテル1種以上 (ニ)少なくとも1種以上が25℃以上の融点を有する
ジグリセリン脂肪酸エステル1種以上 【数1】 (但し、pはバブル内圧(Kg/cm2 )、dはバブル
径(cm)、tはフィルムの厚み(cm)を示す。)
Priority Applications (7)
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---|---|---|---|
JP6155895A JP3258849B2 (ja) | 1995-02-27 | 1995-02-27 | 多層ポリエチレン系ストレッチシュリンクフィルム及びその製造方法 |
EP95931420A EP0729831B1 (en) | 1994-09-20 | 1995-09-18 | Multilayer stretchable and shrinkable polyethylene film and process for producing the same |
DE69527934T DE69527934T2 (de) | 1994-09-20 | 1995-09-18 | Mehrschichtiger streckbarer und schrumpffähiger polyethylenfilm und verfahren zu seiner herstellung |
US08/646,260 US5759675A (en) | 1994-09-20 | 1995-09-18 | Multi-layer stretchable, shrinkable polyethylene film and process for the preparation thereof |
DK95931420T DK0729831T3 (da) | 1994-09-20 | 1995-09-18 | Flerlags, strækbar og krympbar polyethylenfilm og fremgangsmåde til fremstilling deraf |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007045855A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-22 | Asahi Kasei Life & Living Corp | ポリオレフィン系樹脂組成物 |
JP2008174700A (ja) * | 2006-12-19 | 2008-07-31 | San Nopco Ltd | 界面活性剤及びこれを含有してなる樹脂 |
JP2012183732A (ja) * | 2011-03-07 | 2012-09-27 | Kohjin Co Ltd | 収縮仕上がり性に優れたポリエチレン系架橋シュリンクフィルム |
JP2020075407A (ja) * | 2018-11-07 | 2020-05-21 | 興人フィルム&ケミカルズ株式会社 | オーバーラップ熱収縮包装用ポリエチレン系多層フィルム |
-
1995
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