JPH08229872A - フローティング機構付ハンド - Google Patents

フローティング機構付ハンド

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JPH08229872A
JPH08229872A JP3961295A JP3961295A JPH08229872A JP H08229872 A JPH08229872 A JP H08229872A JP 3961295 A JP3961295 A JP 3961295A JP 3961295 A JP3961295 A JP 3961295A JP H08229872 A JPH08229872 A JP H08229872A
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JP
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floating
positioning
floating body
intermediate member
hand
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JP3961295A
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Akio Endo
秋男 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】フローティング機構を有し、ワーク取付け部と
のあいだで、ワークを授受する際、水平方向に突出した
ロケートピンに合わせてワークを位置決めすることがで
きるフローティング機構付ハンド。 【構成】フローティング基体26,27 と、軸体27に対し回
転する回転支持手段50a,50b と、中間部材28と、ハンド
の把持部が取り付けられるフローティング体29,31,29c
と、フローティング体が下方に位置したとき水平面内に
移動自在とする第1の移動体30a と、フローティング体
が上方に位置したとき水平面内に移動自在とする第2の
移動体30b と、フローティング基体に対してフローティ
ング体を引っ張り上げている弾性部材32と、位置決め部
材35を駆動する駆動体36と、フローティング基体に対し
てフローティング体を垂直方向、水平方向、回転方向の
各方向にフローティング可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水平、垂直方向に移
動自在なローディング装置の先端に懸架され、ワーク
(被搬送物)を把持して搬送するハンドに係り、特にワ
ークを治具等取付け装置の位置決め部材に水平方向から
嵌入させて取付ける際に、上下方向、水平方向および垂
直面内の回転方向にフローティング可能なフローティン
グ機構付ハンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水平、垂直方向に移動自在なローディン
グ装置の先端に設けらされたハンドにワークを把持し、
把持したワークを治具の位置決め部材にならわせて位置
決めし、ワークを治具に固定する場合がある。かかる場
合において、ワークを治具に位置決めする時には、ロー
ディング装置の位置決め誤差、加工誤差、形状誤差等誤
差を吸収するフローティング機構が必要となる場合があ
る。かかるフローティング機構としては、水平方向の誤
差を吸収する構成のものが知られている。例えば、特開
昭58−77482号公報にロボットハンド1aを有す
る下部遊動子1が、中空固定子3に対し移動、回転自在
に支持されている。ロボットハンド1aで把持したワー
クWを穴4に挿入する際、位置決めに誤差があった場合
でも、挿入可能にした技術が記載されている。また、実
開平3−59192号の「ロボットハンド装置」は治具
に長手方向を上下にして置いた軸状ワークを抜き取るも
のであるが、その構成はハンド本体に水平面上で任意の
方向にフローティング自在に支持されるフローティング
板と、このフローティング板に自在継手を介して任意の
方向に傾動自在に立設したシリンダ等とからなる。すな
わち、ハンド本体の把持部がフローティング板および自
在継手を介して水平方向および垂直面内の回転方向に移
動・傾動自在となる構成である。このように、従来のフ
ローティング機構は、水平な取付け面上にワークを位置
決めするために提案されたものである。すなわち、取付
け面上の位置決め部、又は、位置決め部が上下方向に中
心を向いて形成されており、この位置決め部にワーク又
はワークの位置決め部を一致させて挿入するために、従
来のフローティング機構は水平方向の誤差と垂直面内の
回転方向すなわち水平方向と直交する軸線に対する傾動
方向誤差を吸収するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、垂直な取付
け面に設けられ、水平方向に突出した位置決め部(ロケ
ートピン)にワーク側の位置決め部(ロケート穴)を一
致させて位置決めしながら取り付ける場合は、従来の水
平方向の誤差および傾動方向誤差を吸収する構成に加え
て、上下方向の誤差を吸収する構成が必要となる。しか
し、従来のフローティング機構には上下方向の誤差を吸
収する構成がないため、取り付けることが困難なことが
ある。ワークの重量が軽い場合はハンドも小型軽量であ
り、位置決め精度がよいので、上下方向誤差を吸収する
構成を必要としないことが多かった。しかし、重いワー
クの場合はハンド等も大型化するため位置決め誤差等も
生じやすく、この誤差のためにワークを取付けることが
できないという問題点があった。この発明は前記のよう
な問題点を解決するためになされたもので、水平方向の
誤差、傾動方向誤差および上下方向の誤差を吸収するフ
ローティング機構を有し、ワーク取付け部とのあいだ
で、ワークを授受する際、水平方向に突出したロケート
ピンに合わせてワークを位置決めすることができるフロ
ーティング機構付ハンドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は搬送装置の先端に設けられ、被搬送物を
把持して搬送するためのハンドにおいて、前記搬送装置
の先端に設けられ、下部に垂直方向に軸線を有する軸体
が形成されたフローティング基体と、前記軸体に挿嵌さ
れ、凹球面部とこの凹球面部に嵌合する凸球面部を有
し、前記軸体に対し外周部が回転する回転支持手段と、
この回転支持手段の外周に挿嵌され、外周部に鍔を有す
る円筒形状の中間部材と、この中間部材の鍔を所定間隔
を有して挟むように上下に鍔部を形成するとともに、前
記中間部材外周部を所定の間隔を有して囲むように内周
部が形成され、前記ハンドの把持部が取り付けられるフ
ローティング体と、このフローティング体の上側鍔部と
前記中間部材の鍔との間に設けられ、前記フローティン
グ体が下方に位置したとき水平面内に移動自在とする第
1の移動体と、前記フローティング体の下側鍔部と前記
中間部材の鍔との間に設けられ、前記フローティング体
が上方に位置したとき水平面内に移動自在とする第2の
移動体と、前記フローティング基体とフローティング体
との間に設けられ、前記フローティング基体に対して前
記フローティング体を前記軸線方向に引っ張り上げてい
る弾性部材と、前記フローティング基体に進退移動自在
に設けられ、前記フローティング体に形成された位置決
め穴に係脱し、係合したときに前記フローティング基体
に対して前記フローティング体を位置決め固定する位置
決め手段と、前記フローティング基体に設けられ、前記
位置決め部材を駆動する駆動体と、前記位置決め手段が
前記フローティング体に形成された位置決め穴より離脱
したとき、前記フローティング基体に対して前記フロー
ティング体を垂直方向、水平方向、回転方向の各方向に
フローティング可能にしたことを特徴とするフローティ
ング機構付ハンドとしたものである。
【0005】
【作用】治具の垂直な治具面に水平方向に突出して設け
られた位置決め部材に被搬送物側の位置決め穴を一致さ
せて挿入し、治具面に被搬送物を位置決めする場合、ハ
ンドで把持した被搬送物を搬送装置により水平方向から
治具の所定位置の直前、例えば位置決め部材の先端が被
搬送物側の位置決め穴にのぞく位置まで移動する。制御
部の指令により、位置決め手段とフローティング体の位
置決め穴との係合を離脱させると、フローティング機構
は中間部材とフローティング基体が球面軸受の凸球面部
の嵌合によりフローティング基体に対しフローティング
体やハンドが回転自在となり、弾性部材または第1転動
体、第2転動体、中間部材、フローティング体が水平方
向および垂直方向に移動自在、回転自在となる。従っ
て、水平方向の誤差、傾動方向誤差および垂直方向の誤
差を吸収することができるから、治具側の位置決め部材
に被搬送物側の位置決め穴に一致するようにフローティ
ング可能となる。そこで、固定部材で被搬送物を引き込
むと、被搬送物は治具側の位置決め部材にと被搬送物側
の位置決め穴に案内されてフローティングしながら引き
込まれ、固定部材で固定できる。
【0006】
【実施例】この発明のフローティング機構付ハンドの一
実施例について、図面に基づき説明する。図1はこの発
明のフローティング機構付ハンドの全体図である。10
は水平、垂直方向に移動自在な搬送装置(ローディング
装置)、11はフローティング機構、12はハンドであ
る。ハンド12はフローティング機構11を介してロー
ディング装置10の先端に懸架され、図面左右方向に開
閉動してワークを把持する。ハンド12の構造を詳述す
ると、13はフローティング機構11と接続される基台
である。この基台13の両端にはエンドプレート14
a、エンドプレート14bが固定され、中央部には中支
え部材15が固定されている。このエンドプレート14
a、エンドプレート14b、中支え部材15を貫いてガ
イドバー16が基台13に2本平行に設けられている。
中支え部材15を境に図面左側にはガイドバー16に貫
通され摺動自在なガイドブロック17a,ガイドブロッ
ク17bが配設されている。18は把持部材Aであり、
ガイドブロック17a,ガイドブロック17bに懸架さ
れてガイドバー16に沿って動く。中支え部材15を境
に図面右側にはガイドバー16に貫通され摺動自在なガ
イドブロック19a,ガイドブロック19bが配設され
ている。20は把持部材Bであり、ガイドブロック19
a,ガイドブロック19bに懸架されてガイドバー16
に沿って動く。
【0007】21は基台13に固定されたシリンダーで
あり、このシリンダー21のピストンロッド先端がガイ
ドブロック17bと連結され、このシリンダー21のピ
ストンロッド進退動に追随してガイドブロック17a,
ガイドブロック17bおよび把持部材A18がガイドバ
ー16に沿って動く。22はレバーであり、中支え部材
15に回転自在に支持された軸部(図示せず)を支軸と
して回転し、ガイドブロック17bの移動に連動させ
て、前記軸部を中心に回転することによりガイドブロッ
ク19bを移動させる。また、レバー22に取付けられ
たカムフォロア(図示せず)が、ガイドブロック17b
およびガイドブロック19bに形成された溝(図示せ
ず)に係合している。従って、このシリンダー21のピ
ストンロッドの進退動に追随してガイドブロック19
a,ガイドブロック19bおよび把持部材B20がガイ
ドバー16に沿って動く。
【0008】図2はこの発明のフローティング機構の側
断面図であり、図3はこの発明のフローティング機構の
平面図である。25はローディング装置10の上下スラ
イド機構の昇降体であり、この昇降体25の下部にフロ
ーティング機構11は懸架される。26は昇降体25の
下部にボルト結合するための座板である。27は座板2
6の下部中心に固設された軸体である。座板26と軸体
27とでフローティング基体を構成している。50はこ
の軸体27に挿嵌された球面軸受であり、この球面軸受
50は凹球面部50bとこの凹球面部50bに嵌合する
凸球面部50aを有し、軸体27を中心に中間部材28
を水平面内回転方向(C方向)および垂直面内回転方向
(A方向)に回転自在とするものである。中間部材28
はこの球面軸受50を挿嵌し、外部に鍔を有する円筒形
状のものである。この中間部材28の鍔の上部には端部
円周長溝28aが形成され、この端部円周長溝28aに
は第1の移動体(球体群)30aが円周状に並べて配設
されており、第1の球体群30aは端部円周長溝28a
内を転動可能である。
【0009】29はフローティング部材であり、このフ
ローティング部材29は第1の球体群30aおよび中間
部材28を収納する。フローティング部材29の内周側
鍔部29aには端部円周長溝29b内に第2の移動体
(球体群)30bが円周状に並べて配設されている。す
なわち、中間部材28は第1の球体群30aおよび第2
の球体群30bを介して水平方向(X,Y方向)および
水平面内回転方向(C方向)に移動自在である。また、
このフローティング部材29は中間部材28の鍔の外周
との間に第1の隙間αが設けられており、この第1の隙
間αにより水平方向(X,Y方向、特にX方向)の移動
を規制する。39は上下方向規制部材であり、このフロ
ーティング部材29とフローティング基体側との間に設
けられている。この上下方向規制部材39の先端とフロ
ーティング部材29に固定されたカバー体29cとの間
に第2の隙間βが設けられており、この第2の隙間βを
用いて上下方向(垂直方向:Z方向)の移動を規制す
る。この第2の隙間βは図2における第2の球体群30
bと中間部材28との隙間と略同一に調整されている。
【0010】32はフローティング部材29を昇降体2
5またはフローティング基体に懸吊し、上下方向、水平
方向および回転方向(A方向、C方向)の誤差を吸収す
る弾性部材、例えばスプリングであり、このスプリング
32は図3に示すように複数設けられる。33は昇降体
25側に固定されたスプリング取付部材、34はフロー
ティング板31に固定されたフック穴付ボルトである。
スプリング32は1個のスプリング受け33に対して2
個ずつ(図3参照)、計6個設けられている。35は位
置決めシャフト、36はこの位置決めシャフト35を上
下方向に進退移動させる位置決めシリンダ、37は位置
決め部材である。また、位置決めシャフト35がフロー
ティング部材29の位置決め穴部37aより離脱したと
き、位置決めシャフト35と位置決め部材37との間の
第3の隙間γによって、位置決めシャフト35の水平方
向内Y方向の移動および水平面内の回転方向(C方向)
の回転を規制する。この位置決め部材37には位置決め
穴37aに穿設され、この位置決め穴37aに位置決め
シャフト35が嵌入することによってフローティング基
体に対してフローティング部材29、フローティング板
31、カバー体29cで構成されているフローティング
体を位置決め、固定する。すなわち、フローティング基
体に固定された位置決めシリンダ36のロッド側は位置
決めシャフト35に連設される。53は位置決めシリン
ダ36のストローク端と位置決めシャフト35との間を
調整する調整ねじであり、この調整ねじ53の調整によ
り位置決めシリンダ36のロッドと位置決めシャフト3
5とはねじ結合されており、この結合位置の調整により
フローティング体を所定以上、下方に押圧しないように
されている。同様にフローティング基体に固定されたシ
ャフトガイド38に位置決めシャフト35は上下方向の
み移動可能に規制されている。
【0011】位置決め穴部37はフローティング板31
側に固設される。位置決め穴部37に位置決めシャフト
35先端のピン部35aが挿入されると、フローティン
グ基体とフローティング板31との遊動状態が規制され
る。また、フローティング体はスプリング32の弾性力
に抗して下降し、フローティング部材29に固定された
カバー体29cが第1の球体群30aに当接する。すな
わち、フローティング体は、カバー体29c、第1の球
体群30a、中間部材28、又は中間部材28、第2の
球体群30b、フローティング部材29が各々当接する
位置まで上下方向に移動する。このフローティング基体
とフローティング体との遊動状態規制はワーク搬送時に
行い、治具にワークを位置決めするときは、位置決め穴
部37から位置決めシャフト35先端のピン部35aを
引き抜いてフローティング基体とフローティング体とを
遊動状態にする。なお、51は近接スイッチ、52は位
置決めシリンダ36の進退動により180度位置を変化
させる被検知部材である。この被検知部材52の位置変
化を近接スイッチ51で検知する。
【0012】この遊動状態では、スプリング32の弾性
力と搬送されるワークWの重量との関係により上下方向
に次のような態様をとる。ワークWの重量のほうがスプ
リング32の弾性力より大幅に大きい場合には、フロー
ティング体は上方に位置し、フローティング体は第1の
球体群30a、中間部材28を介して水平方向に移動可
能となる。ワークWの重量のほうがスプリング32の弾
性力より大幅に小さい場合には、フローティング体は下
方に位置し、フローティング体は第2の球体群30b、
中間部材28を介して水平方向に移動可能となる。さら
に、この中間として、ワークWの重量とスプリング32
の弾性力とに大幅な差がない場合には、中間部材28は
第1の球体群30aおよび第2の球体群30bのどちら
にも接することなく、スプリング32に遊動状態で支持
されることになり水平方向に移動可能になる。また、こ
の遊動状態で支持された状態になるように、搬送される
ワークWの重量とスプリング32の弾性力との関係を考
慮することが必要となる。
【0013】図4はこの発明のフローティング機構付ハ
ンドの作動図である。この作動図を用いてこの発明のフ
ローティング機構付ハンドの動作を説明する。なお、ワ
ークWは予めハンド12に把持され、治具40の近傍ま
でローディング装置10により移動しているものとす
る。また、ここでいう位置決めは治具40の垂直な治具
面に水平方向に突出して設けられたロケートピン40
a,40bにワークWのロケート穴Wa,Wbを一致さ
せて挿入して位置決めし、図示しない固定部材で固定す
るものとする。ハンド12で把持したワークWをローデ
ィング装置10により水平方向から治具の所定位置の直
前、例えばロケートピン40a,40bの先端がワーク
Wのロケート穴Wa,Wbにのぞく位置まで移動する。
図示しない制御部の指令により、位置決めシリンダ36
を作動させ、位置決め穴部37aから位置決めシャフト
35先端のピン部35aを引き抜いてフローティング基
体とフローティング体を遊動状態にする。
【0014】この発明のフローティング機構11は中間
部材28と軸体27とが球面軸受50の凸球面部50a
の嵌合によりフローティング体、ハンド12が回転自在
となる。また、フローティング体はスプリング32によ
る遊動状態になっているので、水平方向および水平面内
回転移動自在となる。また、フローティング体と第1の
球体群30a、第2の球体群30bおよび中間部材28
との隙間により上下方向も移動自在となる。ただし、第
1の隙間α、第3の隙間γにより水平面内(X方向、Y
方向、C方向)の移動を規制し、第2の隙間βにより上
下方向の移動量を規制する。従って、水平方向の誤差、
回転方向誤差および上下方向の誤差を吸収することがで
きるから、治具40のロケートピン40a,40bにワ
ークWのロケート穴Wa,Wbに一致するようにフロー
ティング可能となる。そこで、固定部材でワークWをひ
きこむと、ワークWはロケートピン40a,40bとロ
ケート穴Wa,Wbに案内されてフローティングしなが
らひきこまれる。つぎに、固定部材でワークWを固定す
る。
【0015】シリンダ21により、把持部材A18、把
持部材B20による把持を開放状態にする。位置決めシ
リンダ36の作動により、位置決めシャフト35のピン
部35aを位置決め部材37の位置決め穴部37aに係
合させるとともにフローティング体を下方に押圧し、フ
ローティング基体に対してフローティング体を固定す
る。ハンド12は治具40より離れる方向に移動する。
なお、この実施例では、固定部材でワークWを引き込ん
で位置決め固定しているが、ハンド12の移動によりワ
ークWを治具40に接近する側に移動させ、この後、固
定部材で治具40に固定してもよい。治具40によりワ
ークWを取り出すときには、ワークWを把持する位置ま
で、開放状態のハンド12を移動させる。位置決めシリ
ンダ36の作動により、位置決めシャフト35のピン部
35aを位置決め部材37の位置決め穴部37aより離
脱させ、フローティング基体に対するフローティング体
の固定を解除し、フローティング状態にする。シリンダ
21を作動させ、ワークWを把持部材A18、把持部材
B20で把持する。固定部材によるワークWの固定を解
除する。ハンド12を治具40より離れる方向に水平方
向に移動させる。ロケート穴Wa,Wbよりロケートピ
ン40a,40bが離脱した位置で一旦停止させ、位置
決めシリンダ36の作動により、位置決めシャフト35
のピン部35aを位置決め部材37の位置決め穴部37
aに係合させるとともにフローティング体を下方に押圧
し、フローティング基体に対してフローティング体を固
定する。ローディング装置でワークWを搬送する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
垂直な取り付け面に水平方向に突出して設けられた位置
決め部材に被搬送物の位置決め孔を一致させて挿入する
場合、水平方向の誤差、回転方向誤差および上下方向の
誤差を吸収することができ、治具側の位置決め部材に被
搬送物側の位置決め穴に一致するようにフローティング
可能となるから、容易に正確な位置決めができるという
効果を有する。また、この発明によれば、位置決め手段
を円周上に少なくとも3個以上設けることにより、フロ
ーティング動作以外のときに、安定した搬送を行うこと
ができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフローティング機構付ハンドの全体
図である。
【図2】この発明のフローティング機構の側断面図であ
る。
【図3】この発明のフローティング機構の平面図であ
る。
【図4】この発明のフローティング機構付ハンドの作動
図である。
【符号の説明】
10…ローディング装置 11…フローティング機構 12…ハンド 25…昇降部 27…軸体 28…中間部材 29…フローティング部材 30a…第1の移動体 30b…第2の移動体 31…フローティング板 32…スプリング 35…位置決めシャフト 36…駆動体 37…位置決め部材 37a…位置決め穴部 50…球面軸受

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送装置の先端に設けられ、被搬送物を把
    持して搬送するためのハンドにおいて、 前記搬送装置の先端に設けられ、下部に垂直方向に軸線
    を有する軸体が形成されたフローティング基体と、 前記軸体に挿嵌され、凹球面部とこの凹球面部に嵌合す
    る凸球面部を有し、前記軸体に対し外周部が回転する回
    転支持手段と、 この回転支持手段の外周に挿嵌され、外周部に鍔を有す
    る円筒形状の中間部材と、 この中間部材の鍔を所定間隔を有して挟むように上下に
    鍔部を形成するとともに、前記中間部材外周部を所定の
    間隔を有して囲むように内周部が形成され、前記ハンド
    の把持部が取り付けられるフローティング体と、 このフローティング体の上側鍔部と前記中間部材の鍔と
    の間に設けられ、前記フローティング体が下方に位置し
    たとき水平面内に移動自在とする第1の移動体と、 前記フローティング体の下側鍔部と前記中間部材の鍔と
    の間に設けられ、前記フローティング体が上方に位置し
    たとき水平面内に移動自在とする第2の移動体と、 前記フローティング基体とフローティング体との間に設
    けられ、前記フローティング基体に対して前記フローテ
    ィング体を前記軸線方向に引っ張り上げている弾性部材
    と、 前記フローティング基体に進退移動自在に設けられ、前
    記フローティング体に形成された位置決め穴に係脱し、
    係合したときに前記フローティング基体に対して前記フ
    ローティング体を位置決め固定する位置決め手段と、 前記フローティング基体に設けられ、前記位置決め部材
    を駆動する駆動体と、 前記位置決め手段が前記フローティング体に形成された
    位置決め穴より離脱したとき、前記フローティング基体
    に対して前記フローティング体を垂直方向、水平方向、
    回転方向の各方向にフローティング可能にしたことを特
    徴とするフローティング機構付ハンド。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記弾性部材、前記位
    置決め手段、前記駆動体とを円周方向交互に、かつ、少
    なくとも3個以上設けたことを特徴とするフローティン
    グ機構付ハンド。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000006078A (ja) * 1998-06-25 2000-01-11 Mitsubishi Electric Corp ロボットハンド装置
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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