JPH08229027A - X線装置 - Google Patents

X線装置

Info

Publication number
JPH08229027A
JPH08229027A JP7041032A JP4103295A JPH08229027A JP H08229027 A JPH08229027 A JP H08229027A JP 7041032 A JP7041032 A JP 7041032A JP 4103295 A JP4103295 A JP 4103295A JP H08229027 A JPH08229027 A JP H08229027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding drum
arm
electric wire
wire
drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7041032A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Kadowaki
利生 門脇
Naojiro Yamaguchi
尚二郎 山口
Hajime Takemoto
肇 武本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP7041032A priority Critical patent/JPH08229027A/ja
Publication of JPH08229027A publication Critical patent/JPH08229027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】電線をC形アームの外部にたるませずに装置本
体に接続できるようにしたX線装置を得る。 【構成】C形アーム10の回動に伴って回動する巻取ドラ
ム23a をC形アーム10のアーム保持部20に設け、C形ア
ーム10に装着されたX線管と受像装置にそれぞれ接続す
る電線を前記X線管の近くで一束にまとめ、その一束に
まとめた電線CをC形アーム10の外周面に沿わせて前記
巻取ドラム23a に巻き付け、巻取ドラム内部に形成した
電線導入部23' で複数回緩く巻回して後、中空軸22に貫
通させ、前記中空軸22の内部に導き外部に導出するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、外科診断用X線装
置、循環木器系診断用X線装置、移動形X線装置、天井
吊形X線装置等のように、X線管および受像装置支持用
のC形アームを備えたX線装置に係り、とくにC形アー
ムの両端に配備されたX線管と受像装置に接続された複
数本の電線の配線処理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば外科診断用X線透視撮影装
置として、図17に示すような装置が知られている。この
装置は、X線管1を一端にX線イメージインテンシファ
イヤおよびテレビカメラからなる受像装置2を他端にそ
れぞれ装着させたC形アーム3が、その円弧中心の回り
に回動できるように、アーム保持部4に摺動自在に保持
されている。ベッド等に載置された被検体にC形アーム
3の円弧中心部が位置するようにセットし、被検体を動
かすことなくC形アーム3の回転角度を変えることによ
って、被検体の必要な検査位置にX線管1からX線を照
射し、被検体を透視して得られたX線像を受像装置2で
撮像するように構成されたものである。このような装置
において、C形アーム3の両端でX線管1と受像装置2
に個別に接続された複数本の電線は、中空状に形成され
たC形アーム3の内部に沿って導かれ、C形アーム3の
中央付近で一束の電線Cとしてまとめられる。まとめら
れた電線Cは、C形アーム3の側面から外部へ導出さ
れ、C形アーム3の動きに必要なたるみを持たせて装置
本体5に至るように配線されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに一束の電線CをC形アーム3の側面から外部へ導出
し、C形アーム3の動きに必要なたるみを持たせて装置
本体5に接続されていると、つぎの問題がある。すなわ
ち、C字形アーム3は診断部位、診断目的に応じてその
円弧中心の回りに回動されるので電線Cのたるみ部分が
診断・治療あるいは操作作業に支障をきたしたり、C形
アームの回動駆動時に妨げとなるという問題がある。C
形アームが回動し電線Cのたるみが被検体の上部に位置
するような場合、そのたるみ部分が垂れ下がって、手術
中の被検体等に触れて清潔を損なう恐れがあると共に、
手術に障害を与えるという問題がある。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、電線をCアームの外部にたるませず
に装置本体に接続できるようにしたX線装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するために、次のような構成をとる。すなわち、
請求項1に記載の発明は、C形アームをその円弧中心の
回動可能に保持するアーム保持部に前記円弧中心の軸線
と略平行に中空軸を設け、この中空軸に巻取ドラムを回
動自在に軸支し、前記C形アームの回動に伴って前記巻
取ドラムを回転させるドラム駆動手段を設けると共に前
記C形アームに対向して装着されているX線管と受像装
置それぞれに接続する電線が、X線管または受像装置の
近傍で一束にまとめられ、前記C形アームの円弧外周面
に案内されて前記巻取ドラムに巻き付けられて後、巻取
ドラム内部に形成された中空軸を中心とする空所部内で
複数回巻回され、次いで前記中空軸に貫通されて中空軸
の内部に導かれて外部に導出されていることを特徴とす
るものである。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、上記請求
項1に記載のX線装置において、前記巻取ドラムは、一
束にまとめられた前記電線を重ねながら巻き取るよう
に、前記電線の太さと略同じ幅をもつ電線案内溝と、前
記電線案内溝と前記中空軸との間に前記電線を複数回巻
回する電線導入部とが形成されるものであり、前記ドラ
ム駆動手段は、前記巻取ドラムと同心に一体回転するプ
ーリと、前記プーリに一端が取り付けられ、他端が前記
C形アームの円弧外周面に案内されて前記C形アームの
一方の端部に取り付けられたワイヤとを含み、前記プー
リは、ワイヤの巻き取り半径を前記巻取ドラムに重なり
ながら巻き取られた前記電線の巻き取り半径と等しくな
るように、円錐筒面に螺旋状にワイヤ案内溝が形成され
たものであることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】この発明の作用は次の通りである。請求項1に
記載の発明によれば、C形アームを回転する際、ドラム
駆動手段によって巻取ドラムが回転され、C形アームの
円弧外周面に案内されてきた電線が巻取ドラムに巻き取
られ、あるいは巻き取られた電線が巻取ドラムから引き
出されるので、電線がC形アームの外側にたるむことが
ない。従って、電線が手術中の作業やアームの駆動時に
妨げとならず、また手術中の清潔を損なったり、手術に
支障を与えるといった不都合を防止することができる。
また巻取ドラムの内部に形成された中空軸を中心とする
空所部で、電線が複数回巻回されているので、電線の長
さに余裕がもたされ、巻取ドラムの回転時において電線
にネジレ等の負荷が加わることはない。その結果、電線
が損傷することなく巻き取られたり、あるいは引き出さ
れる。
【0008】請求項2に記載の発明では、C形アームを
回転させると、電線が引っ張られ、巻取ドラムが回転さ
れる。巻取ドラムの回転と同時に、プーリが回転を始め
ワイヤが巻き取られる。この時、ワイヤによって巻取ド
ラムの回転が規制されているので、電線はたるむことな
く巻取ドラムから引き出される。また、C形アームを逆
方向へ回転させると、上記した逆の手順でワイヤによる
巻取ドラムの回転によって、巻取ドラムに電線が巻き取
られる。この時、巻取ドラムへの電線の巻き取り半径と
ワイヤ案内溝へのワイヤの巻き取り半径が等しくなるよ
うに構成されているので、C形アームの回転角度に応じ
た長さの電線がたるむことなく巻取ドラムに巻き取られ
る。また、回転する前記電線案内溝と回転しない前記中
空軸との間で、電線が複数回巻回されているので、電線
の長さに余裕がもたされ、巻取ドラムの回転時において
電線にネジレ等の負荷が加わることがない。その結果、
電線が損傷することなく巻き取られたり、あるいは引き
出される。
【0009】
【実施例】以下、この発明の好適な実施例を図面に基づ
いて説明する。図1はこの発明に係るX線装置の一例の
概略構成を示す全体斜視図である。このX線撮影装置
は、図示しない被検体にX線を照射するX線管11と、被
検体を透視して得られるX線像を撮像するX線イメージ
インテンシファイヤ及びテレビカメラからなる受像装置
12と、その両端に前記X線管11と受像装置12とを対向さ
せた状態で支持するC形アーム10と、C形アーム10を、
その円弧中心の回りに回動できるように摺動自在に保持
するアーム保持部20と、装置本体50とから構成されてい
る。装置本体50は、X線管11に接続される高電圧発生装
置などを内臓するとともに、その上面部に操作部51や、
前記アーム保持部20を水平軸回りに回動自在に支持する
昇降自在のアーム軸受部52等を備えている。
【0010】C形アーム10は、その上部に把手19が設け
られ、その把手19をもって動かすことにより、X線管11
から受像装置12へのX線の照射方向を所定の角度に変え
ることができるように構成されている。すなわち、ベッ
ド等に載置された被検体に円弧中心部が位置するように
C形アーム10をセットし、被検体を動かすことなくC形
アーム10の回転角度を変えることによって、被検体の必
要な検査位置にX線管11からX線を照射し、被検体を透
過したX線像を受像装置12で検出して、その画像信号を
出力するように構成されている。その画像信号は、図示
しないテレビモニタに与えられことにより、X線透視像
が表示される。
【0011】次に、この発明の要部である電線の処理機
構の各種の実施例を説明する。
【0012】〈第1実施例〉図2ないし図5を参照す
る。図2ないし図5は図1のアーム軸受部52内に設けら
れた電線処理機構の第1実施例の概略構成を示す図であ
る。なお、この第1実施例装置は、請求項1に記載した
発明に対応するものである。図2、図5に示すように、
C形アーム10は、Cの字形の角筒部材14の外周面に断面
形状が中空矩形に形成され、一対のフランジ16が対向配
備された構造であり、角筒部材14の内部空間13にX線管
11と受像装置12に個別に接続された各々の複数本の電線
1 ,C2 が案内されている。図3に示すように、C形
アーム10の角筒部材14の外周面には、X線管11の近辺、
すなわち、C形アーム10が反時計方向に最大回転変位さ
れた場合に、後述する巻取ドラム23aを越えない位置
に、案内孔15aが貫通して形成されている。
【0013】案内孔15aは、一束にまとめられた電線C
が巻取ドラム23aに螺旋状に巻き取られていくように、
電線Cの径にほぼ等しい幅で、巻き取り方向と直交する
方向へ細長い形に形成されている。その案内孔15aを介
して、電線C1 と電線C2 とが一束の電線Cにまとめら
れて角筒部材14の内部空間13から導出される。導出され
た電線Cと後述するワイヤYとが、一対のフランジ16間
の角筒部材14の外周面に沿ってそれぞれ案内されるよう
に構成されている。また、フランジ16は、それぞれの先
端が内側に折り曲げられ、角筒部材14の外周面に案内さ
れた電線CとワイヤYがC形アーム10がら外れないよう
に構成されている。
【0014】アーム保持部20に、C形アーム10の円弧中
心、すなわち回動中心Oの軸線と平行になるように、中
空軸22が取り付けられており、その中空軸22に一対の軸
受21を介して中空の巻取ドラム23aが回転自在に軸支さ
れている。巻取ドラム23aは、その外周に電線Cを巻回
案内する電線案内溝24aが形成され、その電線案内溝24
aが、C形アーム10の一対のフランジ16間に進入して角
筒部材14の外周面に接近するように配置されている。巻
取ドラム23aの内部には、中空軸22を中心とする空所部
(電線導入部)23' が設けられており、巻取ドラム23a
に形成された電線案内溝24aと空所部23' とを画成する
隔壁には、電線Cを巻取ドラム23aの内部の空所部23'
に導入するために導入孔25が形成されている。また、中
空軸22には、その内部に電線Cを導くための貫通孔22'
が形成されている。
【0015】以上の構成によって、X線管11に接続され
た電線C1 と、受像装置12に接続された電線C2 とが、
C形アーム10の角筒部材14の内部空間13を円弧方向に沿
って導かれ、X線管11の付近で一束の電線Cにまとめら
れた後、貫通孔15から導出され、角筒部材14の外周面に
案内され、角筒部材14と巻取ドラム23との間隙を通って
巻取ドラム23aに巻き付けられる。巻取ドラム23aに巻
き付けられた電線Cは、貫通孔23' から巻取ドラム23a
の内部に導入され、その内部で複数回緩く巻回され、貫
通孔22' を介して中空軸22の内部に導かれ、中空軸22の
先端から装置本体50へ導出されるように配線されてい
る。従って、C形アーム10から導出された電線Cは、た
るむことなく巻取ドラム23aに巻き付けられる。
【0016】巻取ドラム23aの一側端に、プーリ31aが
一体に固定され、巻取ドラム23aとともに回転するよう
に構成されている。プーリ31aは、その外周にワイヤ案
内溝32aが形成され、そのワイヤ案内溝32aにワイヤY
が巻回される。ワイヤ案内溝32aは、その外径が巻取ド
ラム23aへの電線Cの巻き取り半径とワイヤの巻き取り
半径が等しくなるように形成されている。プーリ31aに
巻回されたワイヤYの一端はC形アーム10の角筒部材14
の外周面に案内されてX線管側の端部に取り付けられ、
一方、ワイヤYの他端はそれとは逆に角筒部材14の外周
面に案内されて受像装置12側の端部に取り付けられる。
このプーリ31aとワイヤYとでドラム駆動手段が構成さ
れている。
【0017】次に、図6、図7を参照して動作を説明す
る。図6に示すように、C形アーム10の両端が鉛直状態
にある場合において、C形アーム10を手動で時計方向へ
回転させることにより、X線管11側のワイヤYの一端が
C形アーム10の回転とともに同じ方向へ引っ張られて移
動を開始する。このワイヤYの移動にともなって、プー
リ31aが反時計方向へ回転される。すなわち、プーリ31
aがC形アーム10と同じ回転移動量だけ反時計方向へ回
転される。プーリ31aと共に巻取ドラム23aが回転さ
れ、予め巻取ドラム23aにC形アーム10の回転移動量に
対応した長さだけ巻き付けられていた電線Cが引き出さ
れる。この時、巻取ドラム23aへの電線Cの巻き取り半
径とワイヤ案内溝32aへのワイヤYの巻き取り半径が等
しくなるように構成されているので、C形アーム10の回
転角度に応じた長さの電線Cがたるみなく巻取ドラム23
aから引き出される。また、図7に示すように、C形ア
ーム10の両端が水平状態にある場合において、C形アー
ム10を反時計方向に回転させると、上記した逆の手順で
ワイヤYの移動により、巻取ドラム23aが時計方向へ回
転され、電線案内溝24aに電線Cがたるみなく巻き取ら
れる。
【0018】次に、上記第1実施例に対するドラム駆動
手段の変形例を以下に説明する。 〔第1変形例〕第1変形例の構成を図8を参照して説明
する。この第1変形例のドラム駆動手段は、巻取ドラム
23に連結されて一体に回転するスプロケット60と、スプ
ロケット60に噛み合わされ、その両端がC形アーム10の
角筒部材14の外周面に案内されてアーム両端部に連結固
定されたチェン61を案内する複数個の案内プロケット62
と、C形アーム10を駆動するモータ63に連結された駆動
スプロケット64とを備え、駆動スプロケット64の回転で
チェン61が移動することによって、C形アーム10が回転
されるとともに、スプロケット60が回転され、C形アー
ム10の回転角度に応じた長さの電線Cが巻取ドラム23
に巻き取られたり、あるいは巻取ドラム23から引き出さ
れるように構成されている。
【0019】なお、上記したチェンとスプロケットにか
えて、噛み合い歯をもつ歯付きベルトと歯付きプーリを
用いてもよい。
【0020】〔第2変形例〕第2変形例の構成を図9を
参照して説明する。この第2変形例のドラム駆動手段
は、巻取ドラム23に連結されて一体に回転するピニオン
65と、ピニオン65に噛み合うようにC形アーム10の角筒
部材14の外周面に固定されたラック歯66とを備え、C形
アーム10を回転することにより、ラック歯66に噛み合わ
されたピニオン65が回転され、C形アーム10の回転角度
に応じた長さの電線Cが、巻取ドラム23に巻き取られた
り、あるいは巻取ドラム23から引き出されるように構成
されている。なお、上記したピニオン65とラック歯66に
かえて、摩擦車を用いてもよい。
【0021】〈第2実施例〉第2実施例装置の構成を図
10ないし図13を参照して説明する。なお、この第2実施
例は、請求項2に記載の発明に対応するものである。図
10は、第2実施例に係るX線撮影装置の要部を示す縦断
面図である。図中、図1ないし図7中の符号と同一符号
で示す部分は、第1実施例の装置と同一構成であるの
で、ここでの説明は省略する。各部の構成を、図11ない
し図13を参照して説明する。C形アーム10の角筒部材14
の外周面には、上記した第1実施例と同様に、X線管11
の近辺に貫通する案内孔15bが形成されている。案内孔
15bは、第1実施例と異なり、一束にまとめられた電線
Cが後述する巻取ドラム23bに半径方向に重なりながら
巻き取られるように、かつ巻取ドラム23bの電線案内溝
24bへ真っ直ぐ導かれるように、電線Cの径にほぼ等し
い幅で、電線案内溝24bへ向かって細長い形で形成され
ている。複数本の電線C1 ,C2 が一束の電線Cにまと
められて案内孔15bを介して角筒部材14の内部空間13か
ら導出される。
【0022】中空軸22に軸受け21を介して回転自在に支
持された巻取ドラム23bは、その外周に電線Cが半径方
向に重なりながら巻き付くように、電線Cの一束の太さ
にほぼ等しい幅で電線案内溝24bが深く形成されてい
る。巻取ドラム23bの一側端に、この実施例ではプーリ
31bが一体に形成され、巻取ドラム23bとともに回転す
るように構成されている。プーリ31bは、その外周にワ
イヤ案内溝32bが形成され、そのワイヤ案内溝32bにワ
イヤYが巻回される。ワイヤ案内溝32bは、重ね巻きさ
れる電線Cの巻き取り半径と、ワイヤYの巻き取り半径
とが等しくなるように、かつ、回転するにつれて連続的
に半径が変化するように、すなわち円錐筒面に螺旋状に
形成されている。
【0023】プーリ31bのワイヤ案内溝32bの外周にワ
イヤYの一端が取り付けられ、ワイヤYの他端は角筒部
材14の外周面に案内されて受像装置12側の端部に取り付
けられる。このプーリ31bとワイヤYと電線Cとでドラ
ム駆動手段が構成されている。なお、電線案内溝24bと
空所部23' とを画成する隔壁には、電線Cを巻取ドラム
23bの内部の電線導入部23' に導入する斜めの導入孔2
5' が形成されている。
【0024】次に、図14ないし図16を参照して動作を説
明する。図14A〜図16Aは、電線CとワイヤYの巻き取
り状態の展開図であり、図14B〜図16Bは、図14A〜図
16Aの巻き取り状態に対応したC形アーム10の状態を示
す図である。図14Bに示すように、C形アーム10の両端
が鉛直状態にある場合において、予め、電線Cは巻取ド
ラム23bに巻き取られている。すなわち、図14Aに示す
ように、C形アーム10のX線管11側が巻取ドラム23bに
接近して電線Cが巻取ドラム23bに巻き付けられ、一
方、受像装置12側は、プーリ31bから離れてプーリ31と
の間でワイヤYを張設した状態にある。
【0025】上記の状態において、図15Bに示すよう
に、C形アーム10を手動で時計方向へ回転させると、図
16Aに示すように、X線管11側の移動によって、電線C
が引っ張られ、X線管11側の移動量に応じた長さだけ巻
取ドラム23bが反時計方向へ回転される。巻取ドラム23
bの回転と同時に、プーリ31bが回転を始めプーリ31b
にワイヤYが巻き取られる。この時、受像装置12側とプ
ーリ31bとの間でワイヤYが張設されているので、巻き
取りドラム23bの回転が規制されながら電線Cが引き出
される。従って、電線Cはたるむことなく巻き取りドラ
ム23bから引き出される。
【0026】また、図16Bに示すように、C形アーム10
の両端が水平状態にある場合において、C形アーム10を
反時計方向へ回転させると、上記した逆の手順で、ワイ
ヤYによる巻取ドラム23bの時計方向への回転によっ
て、巻取ドラム23bに電線Cが巻き取られる。この時、
巻取ドラム23bへの電線Cの巻き取り半径とワイヤ案内
溝32bへのワイヤYの巻き取り半径が等しくなるように
構成されているので、C形アーム10の回転角度に応じた
長さの電線Cがたるみなく巻取ドラム23bに巻き取られ
る。なお、この発明は天井より懸垂されたアーム保持部
により支持されたC形アームを備えたX線撮影装置等に
も適用される。
【0027】この発明の実施の態様としては、上記の実
施例以外に以下の態様がある。 (1) 請求項1に記載の装置において、前記巻取ドラム
は、前記中空軸に回転自在に軸支されているものであ
り、前記ドラム駆動手段は、前記巻取ドラムと同心に一
体回転するプーリと、前記プーリに巻回され、その両端
が前記C形アームの円弧外周面に案内されて前記C形ア
ームの両端部で固定されたワイヤとを含み、前記プーリ
へのワイヤの巻き取り半径が、前記巻取ドラムへの前記
電線の巻き取り半径と等しくなるように形成されたもの
であることを特徴とするX線装置。このような構成によ
れば巻取ドラムと同心に一体回転するプーリにワイヤが
巻回され、ワイヤの両端がC形アームの両端部で固定さ
れているので、C形アームの回転とともに、ワイヤが移
動することによりプーリが回転される。プーリと連動し
て巻取ドラムが回転され、巻取ドラムに電線が巻き取ら
れる。また、巻取ドラムに巻き取られる電線は、C形ア
ームを逆方向へ回転させることによって、巻取ドラムか
ら引き出される。従って、電線がたるむことなくC形ア
ームを回転することができるので、電線が手術中の作業
の妨げや、また手術中の清潔を損なうことがない。
【0028】(2) 請求項1に記載の装置において、前記
巻取ドラムは、前記中空軸と同心に一体回転され、一束
にまとめられた前記電線を重ねながら巻き取るように、
前記電線の太さと略同じ幅をもつ電線案内溝が形成され
るものであり、前記ドラム駆動手段は、前記巻取ドラム
と同心に一体回転するプーリと、前記プーリに一端が取
り付けられ、他端が前記C形アームの円弧外周面に案内
されて前記C形アームの一方の端部に取り付けられたワ
イヤとを含み、前記プーリは、ワイヤの巻き取り半径が
前記巻取ドラムに重なりながら巻き取られた前記電線の
巻き取り半径と等しくなるように、円錐筒面に螺旋状に
ワイヤ案内溝が形成されたものであることを特徴とする
X線装置。このような構成によれば、C形アームを回転
させると、電線が引っ張られ、巻取ドラムが回転され
る。巻取ドラムの回転と同時に、プーリが回転を始めワ
イヤが巻き取られる。この時、ワイヤによって巻取ドラ
ムの回転が規制されているので、電線はたるむことなく
巻取ドラムから引き出される。また、C形アームを逆方
向へ回転させると、上記した逆の手順で、ワイヤによる
巻取ドラムの回転によって、巻取ドラムに電線が巻き取
られる。この時、巻取ドラムへの電線巻き取り半径とワ
イヤ案内溝へのワイヤの巻き取り半径が等しくなるよう
に構成されているので、C形アームの回転角度に応じた
長さの電線がたるみなく巻取ドラムに巻き取られる。
【0029】(3) 請求項1に記載の装置において、前記
巻取ドラムは、前記中空軸と同心に一体回転するもので
あり、前記ドラム駆動手段は、前記巻取ドラムと同心に
一体回転するスプロケットと、前記スプロケットに噛み
合わされ、その両端が前記C形アームの円弧外周面に案
内されて前記C形アームの両端部で固定されたチェンと
を含み、前記スプロケットへのチェンの巻き取り半径
が、前記巻取ドラムへの前記電線の巻き取り半径と等し
くなるように形成されたものであることを特徴とするX
線装置。このような構成によれば、C形アームの回転と
ともに移動するチェンと、チェンに噛み合うスプロケッ
トとでドラム駆動手段が構成されているので、C形アー
ムの回転を巻取んドラムに確実に伝えることができる。
従って電線が巻取ドラムに確実に巻き取られ、あるいは
巻き取られた電線が巻取られ、あるいは巻き取られた電
線が巻取ドラムから確実に引き出される。
【0030】
【発明の効果】この発明の構成によれば、C形アームか
ら出る電線がC形アームの姿勢に応じて、必要最小限の
長さだけ巻取ドラムから供給ないし巻き取られるので、
電線がたるむことがない。従って、電線が手術中の作業
やアームの駆動時に妨げとなったり、手術場の清潔を損
なったり、手術に支障を与える不都合を防止することが
できる。また、電線が、回転する巻取ドラムの電線案内
溝と回転しない中空軸との間で、複数回巻回されている
ので、電線の長さに余裕がもたされ、巻取ドラムの回転
時において電線にネジレ等の負荷が加わることがない。
その結果、電線が損傷することなく巻き取られたり、あ
るいは引き出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るX線装置の第1実施例の全体斜
視図である。
【図2】第1実施例の要部の縦断面図である。
【図3】図2の底面図である。
【図4】巻取ドラムの斜視図である。
【図5】図2のlo−lo矢視断面図である。
【図6】動作説明図である。
【図7】動作説明図である。
【図8】第1実施例に対する第1変形例に係るX線装置
のドラム駆動手段の要部正面図である。
【図9】第1実施例に対する第2変形例に係るX線装置
の要部縦断面図である。
【図10】第2実施例の要部の縦断面図である。
【図11】図10の底面図である。
【図12】図10のl−l矢視断面図である。
【図13】図12のl−l矢視断面図である。
【図14】動作説明図である。
【図15】動作説明図である。
【図16】動作説明図である。
【図17】従来のX線装置の全体斜視図である。
【符号の説明】
10…C形アーム 11…X線管 12…受像装置 20…アーム保持部 21…軸受 22…中空軸 22' …導入孔 23、23a、23b…巻取ドラム 23' …空所部(電線導入部) 24a,24b …電線案内溝 25…導入孔 31a,31b …プーリ 32a,32b …ワイヤ案内溝 60…スプロケット 61…チェン 62…案内スプロケット 63…モータ 64…駆動スプロケット 65…ピニオン 66…ラック歯 C,C…電線 C…一束にまとめられた電線 O…C形アームの回転中心 Y…ワイヤ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にX線管、他端に受像装置を装着
    するC形アームと、前記C形アームをその円弧中心の回
    りに回動できるように摺動自在に保持するアーム保持部
    と、前記X線管および前記受像装置に個別に接続される
    電線を備えたX線撮影装置であって、前記アーム保持部
    に前記円弧中心の軸線と略平行に取り付けられた中空軸
    と、前記中空軸に回転自在に支持された内部に中空軸を
    中心とする空所部が形成された巻取ドラムと、前記C形
    アームの回動に伴って前記巻取ドラムを回転させるドラ
    ム駆動手段とが設けられており、前記電線が、前記X線
    管または前記受像装置の付近で1束にもとめられ、前記
    C形アームの円弧周面に案内されて前記巻取ドラムの外
    周面に巻き付けられて後、巻取ドラム内部の空所部で複
    数回巻回され、次いで、前記中空軸に貫通され、前記中
    空軸の内部に導かれて外部に導出されていることを特徴
    とするX線装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のX線装置において、前
    記巻取ドラムは、一束にまとめられた前記電線を重ねな
    がら巻き取るように、前記電線の太さと略同じ幅をもつ
    電線案内溝と、前記電線案内溝と前記中空軸との間に前
    記電線を複数回巻回する電線導入部とが形成されるもの
    であり、前記ドラム駆動手段は、前記巻取ドラムと同心
    に一体回転するプーリと、前記プーリに一端が取り付け
    られ、他端が前記C形アームの円弧外周面に案内されて
    前記C形アームの一方の端部に取り付けられたワイヤと
    を含み、前記プーリは、ワイヤの巻き取り半径を前記巻
    取ドラムに重なりながら巻き取られた前記電線の巻き取
    り半径と等しくなるように、円錐筒面に螺旋状にワイヤ
    案内溝が形成されたものであることを特徴とするX線装
    置。
JP7041032A 1995-02-28 1995-02-28 X線装置 Pending JPH08229027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7041032A JPH08229027A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 X線装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7041032A JPH08229027A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 X線装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08229027A true JPH08229027A (ja) 1996-09-10

Family

ID=12597068

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7041032A Pending JPH08229027A (ja) 1995-02-28 1995-02-28 X線装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08229027A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010300A1 (fr) * 1999-08-06 2001-02-15 Hitachi Medical Corporation Appareil de radiographie mobile
JP2006158443A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Shimadzu Corp 放射線撮影装置
WO2021085244A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 富士フイルム株式会社 放射線撮影装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001010300A1 (fr) * 1999-08-06 2001-02-15 Hitachi Medical Corporation Appareil de radiographie mobile
JP4666857B2 (ja) * 1999-08-06 2011-04-06 株式会社日立メディコ 移動形x線撮影装置
JP2006158443A (ja) * 2004-12-02 2006-06-22 Shimadzu Corp 放射線撮影装置
JP4617857B2 (ja) * 2004-12-02 2011-01-26 株式会社島津製作所 放射線撮影装置
WO2021085244A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 富士フイルム株式会社 放射線撮影装置
JPWO2021085244A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5450466A (en) Radiographic apparatus having a C-shaped arm for supporting an x-ray tube and an image receiving unit
JP4813544B2 (ja) X線装置の天井支持システム
US8052325B2 (en) X-ray fluoroscope table and X-ray fluoroscope system
JP4481392B2 (ja) X線診断装置
JP2008125981A (ja) 一般撮影システム
JPH08229027A (ja) X線装置
JP4768695B2 (ja) X線ct撮影装置
JP3216412B2 (ja) X線装置
JP2546106B2 (ja) X線装置
US6220752B1 (en) X-ray examination apparatus
JP5850727B2 (ja) X線撮影診断装置
JP2008113702A (ja) X線撮影装置
JPH08168480A (ja) X線診断装置
JP2005177047A (ja) アーム駆動式放射線断層撮影装置
JPH06327662A (ja) X線回転撮影装置
JP2001061825A (ja) 放射線照射装置
JP3441163B2 (ja) X線透視撮影装置
JPH0910193A (ja) X線診断装置
CN217960072U (zh) 一种心血管护理监控仪用导线收纳机构
JP4466338B2 (ja) Cアーム形x線透視撮影装置
JP4617857B2 (ja) 放射線撮影装置
JPH0852131A (ja) 医用画像検査システム
CN114983451A (zh) 一种ct诊疗用多功能ct防护装置
CN117100302A (zh) 一种具有非照射部位防辐射保护机构的放射检查装置
JP2000262503A (ja) X線透視撮影装置