JPH08228965A - トイレ自動化システム - Google Patents

トイレ自動化システム

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JPH08228965A
JPH08228965A JP3989495A JP3989495A JPH08228965A JP H08228965 A JPH08228965 A JP H08228965A JP 3989495 A JP3989495 A JP 3989495A JP 3989495 A JP3989495 A JP 3989495A JP H08228965 A JPH08228965 A JP H08228965A
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toilet
door
sensor
ventilation fan
automation system
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Isao Masuda
勲 増田
Motohisa Suzuki
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トイレ使用時にドアノブやスイッチ類などに一
切手を触れなくても済み、衛生面の確保を図るととも
に、使い勝手に優れたトイレ自動化システムを提供す
る。 【構成】制御信号に応答して自動開閉可能なトイレ1の
折戸10と、トイレ1の利用者の入室および退室を事前
に検知する光センサ12、14と、光センサ12、14
による利用者の入室および退室に応じた検知信号に基づ
いて折戸10を自動的に開閉駆動させるドア制御手段
(ドア駆動機構11、コントロールボックス20)とを
備えたトイレ自動化システムとする。好適には、光セン
サ12、14の検知信号に応答してトイレ1に設置され
ている少なくとも照明灯15および換気扇16を自動的
にオン・オフさせるトイレ機器制御手段(コントロール
ボックス20)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トイレのドア開閉から
トイレ照明,換気扇などの設置機器の作動を全自動化
し、トイレに入ってから出てくるまでドアノブやスイッ
チなどに一切手を触れる必要の無いトイレ自動化システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、家庭用トイレは手動で開閉する
ドアにより隔絶されているとともに、トイレ内側または
外側の壁面にトイレ室の照明灯を点灯/消灯させるスイ
ッチを備えている。トイレ使用時にはドアのノブを把ん
で開閉し、照明用スイッチも手動で操作する。この照明
用スイッチのオン・オフに連動して換気扇を回すように
なっていることもあるし、また換気扇は別個に手動操作
するようになっていることもある。
【0003】また、家庭用トイレなどのトイレシステム
の一部には、利用者の便宜を考えてドアを自動開閉する
自動ドアを設置しているものもある。この自動ドアあっ
ても、その多くは利用者がドアや壁面に設置したスイッ
チを手動操作することで自動開閉するものである。
【0004】一方、オフィスビルや病院など不特定多数
の人々が利用するトイレは、トイレスペース全体を仕切
るドアは無いこともあるが、トイレスペース内の各トイ
レは通常、男子用の一部を除いて個室化され、ドアで仕
切られている。したがって、これらのトイレを利用する
ときは、ドアを手動で開閉する。
【0005】さらに、近年、トイレ使用中の音洩れを消
すための擬音を発生させる装置が組み込まれているトイ
レも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
トイレ設備には以下に記す種々の不都合がある。
【0007】第1に従来のトイレを利用する際、必ずド
アノブや照明用スイッチなどの何らかの共通部分に手を
触れなければならない。これらのドアノブや照明用スイ
ッチは通常何気なく触っているが、非常に不衛生な場合
が多く、病理学見地からは「細菌の巣」となり易く、特
に不特定多数の人が利用するトイレではその傾向が強
い。近年、医療関係の従事者は特に院内感染防止のた
め、かかる対策に苦慮しているのが現状である。トイレ
使用後に折角手洗いを励行しても、再びドアノブや照明
スイッチを触ることは、衛生的ではないことが非常に多
い。
【0008】第2に、高齢者にとってはトイレ使用時の
照明や換気扇などのスイッチ類の操作は意外に煩わしく
負担になっている。特にトイレ使用後には電源類の消し
忘れが多く見られる。一方で、そのような電源オフに神
経を使うということが高齢者にとっては、一つの精神的
な負担になっていることも多い。
【0009】とくに、擬音発生装置を別体として取り付
けると、使用の際、その装置のスイッチを触ることにな
り、上述した問題に帰着するとともに、工事コストも割
高になる。
【0010】本発明は以上の状況に鑑みてなされたもの
で、トイレ使用時にドアノブやスイッチ類などに一切手
を触れなくても済み、衛生面の確保は勿論のこと、使い
勝手に優れたトイレ自動化システムを提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のトイレ自動化システムは、制御信号に応答
して自動開閉可能なトイレのドアユニットと、前記トイ
レの利用者の入室および退室を事前に検知するセンサ
と、このセンサによる利用者の入室および退室に応じた
検知信号に基づいて前記ドアユニットを自動的に開閉駆
動させるドア制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】好適には、前記センサの検知信号に応答し
て前記トイレに設置されている少なくとも照明灯および
換気扇を自動的にオン・オフさせるトイレ機器制御手段
をさらに備えることである。さらに、前記トイレ機器制
御手段は、前記センサによる利用者の退室に応じた検知
信号の受信時から一定時間の経過を判断する判断手段
と、この判断手段が一定時間の経過を判断したときに前
記換気扇の駆動をオフさせる換気扇停止手段とを備えた
ことが望ましい。
【0013】前記ドアユニットはトルクモータを用いた
電動式折戸であることがとくに望ましい。
【0014】
【作用】本発明では、利用者がトイレの出入り口に接近
すると、センサによりその接近が検知され、ドア制御手
段が電動式の折戸などのドアユニットを自動開閉する。
このため、トイレへの入室及びトイレからの退室の際、
ドアは自動的に開閉されるからドアノブに手を触れなく
ても済む。とくに、トイレ内での手洗い後、ドアノブに
触る必要は無いので、衛生的であり、またドア開閉の手
間が省け、トイレの使い勝手にも優れている。
【0015】また、本発明の別の態様によれば、センサ
の検知信号に応答してトイレに設置されている少なくと
も照明灯および換気扇がトイレ機器制御手段によりオン
・オフ制御される。つまり、トイレへの入室及びトイレ
からの退室に伴って上述の如くドアが自動開閉されるだ
けでなく、照明灯や換気扇が自動的にオン、オフされる
ので、スイッチなどに触れる必要が無く、一層衛生的に
なり、自動化の度合いも高くなる。
【0016】さらに、本発明のさらに別の態様では、セ
ンサによる利用者の退室に応じた検知信号の受信時から
一定時間の経過が経って初めて、換気扇の駆動がオフさ
れる。これにより、トイレ使用後の脱臭も確実になり、
一層適確な自動化が進む。
【0017】さらに、本発明のさらに別の態様によれ
ば、ドアユニットとしてトルクモータを用いた電動式折
戸が使用される。この折戸の使用により、開き戸に比べ
て狭いスペースでもドアの自動開閉が可能になるととも
に、トルクモータの拘束運転によって折戸が殆どロック
状態となり、折戸の閉時にトイレ外側からは容易には開
かないため、ドアにロック機構を設置しなくても済む。
一方、停電時などの電気系統の故障時にはトルクモータ
への通電が切れるため、拘束運転が解除され、トイレ内
側からはドアを押すだけで簡単に開く。勿論、折戸の場
合にも、別途、ドアロック機構を設けてもよい。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜図6に基づ
いて説明する。
【0019】図1および図2に、本発明のトイレ自動化
システムを採用したトイレ1の概要を示す。トイレ1の
出入口には電動式の折戸10が設置されている。この折
戸10は2枚のパネル体が蝶番を介して折り畳み可能に
なっている。折戸10はその上端の軸が出入口の壁Wの
上端に設けた案内溝に摺動可能になっており、電圧制御
型の電動トルクモータやギヤ機構などから成るドア駆動
機構11により上記軸が移動し、開閉可能になってい
る。トルクモータには、折戸10の開状態及び閉状態に
て開時及び閉時の回転方向のトルクが常に発生するよう
に、微電流が夫々流し続けられ、これにより拘束運転が
行われる。ドア駆動機構11には、後述するコントロー
ラから所定のシーケンス制御に基づいたドア開閉の制御
信号が供給される。
【0020】壁Wの出入口外側(トイレ外側)の所定上
側位置には、外側光センサ12が設置されており、その
下方を通過する利用者を検知する。この外側光センサ1
2としては例えば光拡散形や光反射形の光センサから成
り、利用者の通過に応答してパルス状のオン信号をコン
トローラに供給する。また、出入口横の壁面Wにはトイ
レ1の使用表示灯13が取り付けられており、コントロ
ーラから点灯信号を受けて点灯可能になっている。
【0021】一方、トイレ1の内部の壁Wの所定位置に
は図2に示すように、内側光センサ14が設置されてい
る。この内側光センサ14は本実施例では出入り口横の
両壁Wにわたって各別に設置された光ビームの発光素子
とその受光素子とから成り、横方向に光ビームを常時伝
播させている。このため利用者がその光ビームを横切る
と、パルス状のオン信号が検出され、後述するコントロ
ーラに供給される。
【0022】トイレ1の内部にはさらに照明灯15,換
気扇16および音響発生器17がその所定位置に設けら
れている。これらの機器もコントローラからの制御信号
によってオン・オフ駆動するようになっている。また、
トイレ1の温度を検知するための室温センサ18がトイ
レ内部に設置されるとともに、外気温度を検知するため
の外気温センサ19(図3参照)が設置されている。
【0023】図2において、符号20はコントローラ2
1は内蔵したコントローラボックスであり、内部壁Wの
所定位置に取り付けられている。また、符号22は便器
ユニットであり、23は手洗器ユニットである。これら
の便器ユニット22および手洗器ユニット23は、利用
者の重量や存在をセンサにより自動的に感知して、ウォ
ッシュアウトしたり、水を出すようにしている。
【0024】コントローラ21は図3に示す如く、イン
ターフェース回路30,CPU31,メモリ32,タイ
マ33および出力インターフェース回路34を有するマ
イコンを搭載している。なお、このコントローラ21は
マイコンの代わりに、ロジック回路,リレー駆動回路,
リレーなどを組み合せたシーケンス回路で構成してもよ
い。
【0025】入力インターフェース回路31には、前述
したトイレ室温センサ18,外気温センサ19,外側光
センサ12,および内側光センサ14が接続され、それ
らのセンサの検知信号が供給される。出力インターフェ
ース回路34には、ドア駆動機構11,照明灯15,換
気扇16,音響発生器17,および使用表示灯13が接
続されている。メモリ32にはトイレ自動化のための少
なくとも図4および図5に示す処理プログラムが予め記
憶してあり、CPU31はそのプログラムに沿って処理
を行なう。
【0026】図4の処理は、外気温とトイレ室内との温
度情報を使って、夏場タイプ、冬場タイプ、及び春・秋
タイプの制御モードを設定し、各制御モードで換気扇1
6の駆動時間帯を変更しようとするものである。
【0027】夏場タイプの制御モードは、換気扇をトイ
レ使用時の最初から駆動させ、換気と共に冷房機能をも
発揮させるモードである。冬場タイプの制御モードは、
トイレの使用後に一定時間換気させて、使用中に換気に
よりトイレ室内温度が下がることを防止したモードであ
る。これにより、とくにトイレ使用時間が長いと言われ
るている高齢者にとって、温度差に伴う体力的負担を軽
減させることができる。春・秋タイプはそれらの中間の
制御態様をとる。ここで、夏場タイプ、冬場タイプ、及
び春・秋タイプの制御モードは必ずしも、後述するよう
に春夏秋冬の季節に拘らない時間依存型の処理となって
いる。例えば、冬場でも日中にはそのときの温度条件に
応じて夏場タイプのモードで制御するものである。
【0028】なお、本実施例ではトイレ1には前述した
ように、冷暖房関係では換気扇16のみを設置している
が、空調機や暖房機を設置してある場合には、それらの
冷暖房能力や作動希望条件に応じて、前記制御モードも
当然に変わってくる。
【0029】続いて、CPU31で実施される図4およ
び図5の処理を説明する。
【0030】図4の処理は、例えば3時間毎などの比較
的長期の一定時間毎にタイマ割込処理として実施され、
その結果得られた情報は一旦メモリ32に記憶され、後
述する図5の自動化処理に反映される。
【0031】まずCPU31は外気温センサ19の検知
信号を読込み、外気温度(建物の外の温度)Tout を算
出する(図4ステップ50)。次いで、トイレ室温セン
サ18の検知信号を読込み、トイレ1の室内温度Tinを
算出する(ステップ51)。次いで、予めメモリ32に
記憶してある基準温度Tref をワークエリアに読みだ
し、外気温度Tout がTout <Tref か否かをステップ
52で判断する。この判断結果がNO(Tout ≧Tref)
ならば外気温度Tout は比較的高いと認識し、ステップ
53の夏場タイプの制御モード設定を行う。ステップ5
3では、制御モードパラメータMに夏場タイプを表すパ
ラメータMsum が設定され、さらに換気扇駆動パラメー
タTに、夏場タイプの駆動継続時間T1 が設定される。
【0032】ステップ52でYES(Tout <Tref)の
判断が下されたときは外気温が比較的低い状態であるか
ら、次いでTin−Tout =Tdif の演算が行われ、温度
差Tdif が求められる(ステップ54)。そして予め定
めてある基準温度差ΔTに対してTdif >ΔTか否かが
さらに判断される(ステップ55)。ステップ55にお
いてYES(Tdif >ΔT)のときは、温度差が大きく
冬場タイプであると認識される。そこでステップ56に
移行して、制御モードパラメータMに冬場タイプを表す
パラメータMwin を設定し、換気扇駆動パラメータTに
冬場タイプの換気扇駆動継続時間T2 を設定する。
【0033】ステップ55でNO(Tdif ≦ΔT)のと
きは春・秋モードであると認識する。そしてステップ5
7で、制御モードパラメータMに春・秋タイプを表すパ
ラメータMS/A を設定し、換気扇駆動パラメータTに春
・秋タイプの換気扇停止継続時間T3 及び換気扇駆動継
続時間T4 を設定する。
【0034】以上の処理は一定時間毎に、1日の内に複
数回実施される。
【0035】さらに図5の処理を図6と伴に説明する。
【0036】CPU31は図4の処理で設定されている
制御モードパラメータMを読出し(図5ステップ6
0)、制御モードを判定する(ステップ61)。制御モ
ードM=Msum であれば夏場タイプなのでステップ62
以降の処理を順次行う。
【0037】最初に換気扇駆動パラメータTがCPU3
1に読み出され(ステップ62)、制御開始より一定時
間Tc (例えば3時間)が経過したか否か判断される
(ステップ63)。この判断でYESの場合は、1日の
内でも温度環境が変化して別の制御モードMを設定する
必要があるかもしれないと認識し、ステップ60〜62
の処理を繰り返す。これにより、朝方から昼間にかけて
外気温が上昇したりする温度変化に確実に対応した制御
モードに定期的に更新できる。
【0038】ステップ63でNOの場合は、外側光セン
サ12の検知信号が読込まれ(ステップ64)、その信
号がオンか否か判断される(ステップ65)。このセン
サ信号=オフの間はトイレ1を利用する人は居ないと判
断し、ステップ64、65の処理を繰り返しながら待機
する。
【0039】いまある時刻t1 で利用者が出入り口前に
立ったとすると、図6に示す如く外側光センサ12の検
知信号=オンとなるから、ステップ65の判断がYES
になって、折り戸10の開が指令され(ステップ6
6)、照明灯15のオン(点灯)が指令される(ステッ
プ67)。この結果、図6に示すように入室しようとす
る利用者が検知されると、この検知とほぼ同時に折戸1
0が開き始めるとともに、照明灯15が点灯する。折戸
10は、トルクモータの拘束運転によって、その開状態
でロック状態となり、ふらつきが防止される。
【0040】CPU31は次いで内側光センサ14の検
知信号を読み込み、その検知信号=オンか否かを判断し
ながら待機する(ステップ68、69)。上述の如く折
戸10が開いて利用者が中に確実に入り、時刻t2 (図
6参照)で内側光センサ14の光ビームを横切ると、ス
テップ69でYESと判断される。そこで、使用表示灯
13がオン(点灯)に切り換えられる(ステップ7
0)。
【0041】CPU31はさらに時刻t2 からの経過時
間をカウントし、予め設定した待機時間TW1 が経過し
たか否かを判断する(ステップ71、72)。この待機
時間TW1 が経過すると、CPU31はステップ72で
YESと判定し、次いでステップ73に移行して折戸1
0の閉をドア駆動機構11に指令する(図6の時刻t3
参照)。このようにドア閉時に適宜な待機時間TW1
設定してあるので、利用者がトイレ1に確実に入った
後、折戸10が閉まる。折戸10はその閉状態で、モル
クモータの拘束運転によって殆どロック状態となり、外
側から容易に開けることはできない。
【0042】いま夏場タイプの制御モードであるので、
CPU31は上記ドア閉の指令に同期して、換気扇16
をオン(駆動)にし、音響発生器17をオンにする(ス
テップ74、75)。これにより、比較的暖かい季節及
び/又は時間帯のときは、換気扇16が最初から駆動し
て換気するとともに冷房効果をも得ることができる。ま
た音響発生器17が音楽などを擬音として発生するの
で、音消しになり、トイレの水を無駄に流す必要も無く
なる。
【0043】さらに、CPU31は内側光センサ14の
検知信号を読み込みながら、その検知信号がオンになる
か否かの判断を繰り返している(ステップ76、7
7)。利用者がトイレの使用後に折戸10に接近し、図
6に示すように時刻t4 で内側光センサ14の光ビーム
を通過(オン)すると、ステップ77でYESと判断さ
れる。この結果、折戸10の開が指令され(ステップ7
8)、音響発生器17のオフが指令される(ステップ7
9)。これにより、利用者はトイレ1から退室できる。
【0044】この退室終了を監視するため、さらに、外
側光センサ12の検知信号が読み込まれ、その検知信号
がオンになったか否かが判断される(ステップ80、8
1)。この検知信号がオンになると、利用者がトイレ1
から出たと認識できるから、その認識時刻t5 にて使用
表示灯13が消灯される(ステップ82)。この後、一
定時間TW2 (例えば2、3秒)をカウントしながら待
機し(ステップ83、84)、時刻t6 (=t5 +TW
2 )になると、今度は照明灯15が自動的に消され(ス
テップ85)、折戸10の閉が指令される(ステップ8
6)。
【0045】このように2つのセンサ12、14で利用
者の入室及び退室を検知し、さらに一定の待機時間TW
1 、TW2 を設けているので、その入室及び退室の誤検
知やドアに挟まれるなどの異常事態を未然に防止でき
る。
【0046】CPU31はさらに、時刻t6 から一定時
間T1 (例えば数十秒)のカウントを行いつつ待機し
(ステップ87、88)、その一定時間T1 が経過した
時刻t7 になると、最終的に換気扇16を停止させる
(ステップ89)。これによりトイレ使用後の脱臭をよ
り完全に行うことができる。
【0047】この後、CPU31はその処理を最初のス
テップ60に戻し、上述した処理を繰り返す。この繰り
返しの中で、図4の処理による制御モードが変更になる
と、その変更に応じて春・秋タイプの自動化処理(ステ
ップ90)又は冬場タイプの自動化処理(ステップ9
1)を行う。つまり、制御モードは一定時間毎に更新さ
れているから、朝晩の冷え込んだ時間帯と日中の暖かい
時間帯とでタイプの異なるタイプの自動化処理が実施さ
れる。
【0048】春・秋タイプ及び冬場タイプの自動化処理
は共に、本実施例では換気扇16の駆動態様が夏場タイ
プとは異なる。春・秋タイプの自動化処理では図6中の
一点鎖線で示すように、図4の処理により定められてい
る換気扇停止継続時間T3 及び換気扇駆動継続時間T4
のデータを使って、トイレ使用途中のある時刻t3 ′
(=t3 +T3 )からトイレ使用後のある時刻t7 ′
(=t6 +T4 )まで換気扇16が自動的に回る。これ
により、春・秋場にみられる比較的温和な季節に相当す
る時間帯のときは、換気と脱臭との中庸を考慮した駆動
が行われる。これに対し、冬場タイプの自動化処理では
図6中の二点鎖線で示すように、図4の処理で設定され
ている換気扇駆動継続時間T2 を使ってトイレ使用後の
一定時間t4〜t7 ″(=t4 +T2 )だけ換気扇16
を駆動させる。これにより、寒い冬場に相当する時間帯
には、換気扇16の駆動に伴うトイレ室温低下を重点的
に配慮しているから、トイレ使用時間が比較的長い高齢
者に対する体力的な負担を軽減させることができる。春
・秋タイプ及び冬場タイプのその他の自動化処理は夏場
と同じになっている。
【0049】このように本実施例では、トイレ1への入
室からその退室までドアやスイッチ類に一切触ること無
く、トイレ1を使用できる。勿論、トイレ1内の手洗器
23で手洗いを行った後、そのような部分に触る必要も
無い。したがって、衛生的で、使い勝手にも優れ、一般
家庭のみならず、医療関係、食品関係の施設にも好適な
トイレ自動化システムを提供できる。
【0050】さらに、季節、外気温との差などを考慮し
た複数タイプの制御モードの自動化処理を用意して、そ
れらの制御モードを一定時間毎に更新できるようにして
いるから、1日の内でも温度変化などを考慮した換気扇
駆動を行うことができ、とくに高齢者に優しいトイレ自
動化システムを提供できる。
【0051】さらにまた、擬音発生装置としての音響発
生器17を自動化に組み入れたので、別体として工事す
る必要が無く、工事コストが割安になるし、水の無駄な
使用を排除できる。
【0052】さらにまた、本実施例ではドアユニットと
して折戸10を使用しているため、比較的狭いスペース
でも容易に取付け可能である。また、電動モータとして
電圧制御型の交流トルクモータを用いているため、その
拘束運転によって、折戸10の開状態及び閉状態で殆ど
ロック状態となる。これにより、使用中に外側からは容
易に開けることができず、ドアのロック機構が不要にな
る。さらに、停電時などにはその拘束運転が切れるか
ら、利用者は内側から折戸10を押すだけで容易に退室
できる。
【0053】なお、とくに、折戸10の外側に取っ手を
設けるような場合、折戸10にロック機構を付加するこ
ともでき、ドアの開閉に伴って自動的にロック機構がオ
ンオフするように自動化処理に組み込めばよい。ロック
機構は取っ手に関係なく装備することもできる。また、
トイレ内の利用者に異常が生じて自力で退室できないよ
うな場合、折戸10に外側から救出できるように、特殊
な鍵機構をドアに設けることもできる。
【0054】なおまた、本発明の自動化処理に組み入れ
るトイレ設備機器は必ずしも上述した組み合わせに限定
されるものではなく、上述した機器の内の任意のものの
みの組み合わせであってもよいし、また空調機、暖房
機、TV受像機などを組み入れてセンサの検知信号に応
じて自動的にオン、オフさせるようにしてもよい。さら
に、制御モードも前述した3タイプに限定されるもので
はなく、少なくとも1タイプを採用すればよいし、さら
に他の部屋との温度差、湿度など多くの環境ファクタを
反映させたきめ細かな多種類のタイプを用意してもよ
い。さらに、制御モードの切替は季節などの応じて手動
スイッチで行うようにしてもよい。さらにまた、本発明
に適用するドアユニットとしては折戸に限定することな
く、例えば開き戸や引き戸であっても勿論可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、利用者のトイレへ
の入室およびトイレからの退室をセンサにより事前に検
知し、そのサンサの検知信号によりトイレのドアユニッ
トを自動的に開閉駆動したり、そのセンサの検知信号に
応答してトイレに設置されている証明灯や換気扇を自動
的にオン・オフさせるようにしたので、トイレ使用時に
ドアノブやスイッチ類などに一切手を触れなくても済む
ので、衛生的であり、不特定多数の人が利用するトイレ
にも好適であるとともに、使い勝手に優れ、高齢者にも
使い易いトイレ自動化システムを提供できる。
【0056】とくに、利用者の退室時から一定時間の経
過を判断して換気扇の駆動をオフさせることで、トイレ
臭に対する自動換気を確実に行うことができ、自動化シ
ステムを一層充実させることができる。
【0057】また、トイレのドアユニットとしてトルク
モータを用いた電動式折戸を採用すると、狭いスペース
でも容易に設置でき、しかも壁自体に大幅な取り付け工
事を施さなくても容易に実施できる一方で、トルクモー
タの拘束運転によって簡単に折戸のロック状態が得ら
れ、ロック機構を設ける必要が無いという格別の効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトイレ自動化システム
を採用したトイレの正面図。
【図2】同実施例のトイレの内部の様子を説明する内部
外観図。
【図3】同実施例の電気系統の概略ブロック図。
【図4】コントローラのCPUで実施される制御モード
の設定処理例を示すフローチャート。
【図5】コントローラのCPUで実施されるトイレ自動
化処理を一例を示すフローチャート。
【図6】トイレ自動化処理のタイミング例を示すタイミ
ングチャート。
【符号の説明】
1 トイレ 10 折戸(ドアユニット) 11 ドア駆動機構 12 外側光センサ 13 使用表示灯 14 内側光センサ 15 トイレ照明灯 16 換気扇 17 音響発生器 20 コントロールボックス 21 コントローラ 31 CPU

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御信号に応答して自動開閉可能なトイ
    レのドアユニットと、前記トイレの利用者の入室および
    退室を事前に検知するセンサと、このセンサによる利用
    者の入室および退室に応じた検知信号に基づいて前記ド
    アユニットを自動的に開閉駆動させるドア制御手段と、
    を備えたトイレ自動化システム。
  2. 【請求項2】 前記センサの検知信号に応答して前記ト
    イレに設置されている少なくとも照明灯および換気扇を
    自動的にオン・オフさせるトイレ機器制御手段をさらに
    備えた請求項1記載のトイレ自動化システム。
  3. 【請求項3】 前記トイレ機器制御手段は、前記センサ
    による利用者の退室に応じた検知信号の受信時から一定
    時間の経過を判断する判断手段と、この判断手段が一定
    時間の経過を判断したときに前記換気扇の駆動をオフさ
    せる換気扇停止手段とを備えた請求項3記載のトイレ自
    動化システム。
  4. 【請求項4】 前記ドアユニットはトルクモータを用い
    た電動式折戸である請求項1ないし3のいずれか1項記
    載のトイレ自動化システム。
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