JP2003279092A - 給気用換気扇及びそれを用いた住宅用換気システム - Google Patents

給気用換気扇及びそれを用いた住宅用換気システム

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JP2003279092A
JP2003279092A JP2002080766A JP2002080766A JP2003279092A JP 2003279092 A JP2003279092 A JP 2003279092A JP 2002080766 A JP2002080766 A JP 2002080766A JP 2002080766 A JP2002080766 A JP 2002080766A JP 2003279092 A JP2003279092 A JP 2003279092A
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ventilation fan
opening
window
floor
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JP2002080766A
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Tetsumi Nakamura
哲己 中村
Kenji Hasegawa
賢司 長谷川
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Daiken Trade and Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiken Trade and Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓等の開閉部を開けたときに特に操作を要す
ることなく、電源をオフにできる給気用換気扇を提供す
る。 【解決手段】 給気用換気扇SFは、屋外に面する壁に
設けられた開閉可能な開閉部11を有する居室における
屋外との連通部に取り付けられ屋外の空気を屋内に供給
する。給気用換気扇SFは、開閉部11が所定の開状態
となったときに運転を停止させる運転制御手段Sを備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋外に面する壁に
設けられた開閉可能な開閉部を有する居室における屋外
との連通部に取り付けられ屋外の空気を屋内に供給する
給気用換気扇、及び、その給気用換気扇を用いて屋外の
空気を屋内に取り入れる一方、排気用換気扇を用いて屋
内の空気を屋外に排出し、それによって住宅の屋内空気
を清浄に保つようにした住宅用換気システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー住宅として、住宅の
高気密化及び高断熱化が進んでいる。しかしながら、住
宅の高気密化が進むと、屋内の空気が汚れても、それが
そのまま維持されることとなる。そこで、屋内の空気を
常に清浄に保つための24時間換気システムが導入され
ている。かかる24時間換気システムは、例えば、リビ
ングルーム等の居室に取り付けられた給気用換気扇によ
り屋外の空気を屋内に供給する一方、トイレ等の排気ゾ
ーンに取り付けられた排気用換気扇により屋内の空気を
屋外に排出し、しかも、居室及び排気ゾーンの出入り口
である引き戸やドアに通気口を設けて居室の空気が排気
ゾーンへと流通できるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、冷暖房を使
用しない春や秋の季節には、窓を開けて換気を行うこと
が多い。そして、このように窓を開けることにより充分
な給気量を確保できる場合には、給気用換気扇の運転を
停止させてもよい。しかしながら、その場合、窓を開け
る度に給気用換気扇の電源をオフにしなければならず、
また、給気用換気扇が壁の上部に取り付けられるために
電源の切替がしづらい、という問題がある。そのため、
春や秋といった窓を開けることによる換気の方が快適に
感じる季節でも、上記のような24時間換気システムで
は、ダクト式及びノンダクト式を問わず給気用換気扇を
窓等の開閉に関係なく常時運転するようにしている。
【0004】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、窓等の開閉部を開け
たときに特に操作を要することなく、電源をオフにでき
る給気用換気扇及びそれを用いた住宅観気システムを提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、窓等の開閉部
が所定の開状態となったときに運転を停止するようにし
たものである。
【0006】具体的には、請求項1に係る発明は、屋外
に面する壁に設けられた開閉可能な開閉部を有する居室
における屋外との連通部に取り付けられ屋外の空気を屋
内に供給する給気用換気扇を前提とする。そして、開閉
部が所定の開状態となったときに運転を停止させる運転
制御手段を備えていることを特徴とする。
【0007】上記の構成によれば、開閉部が所定の開状
態となったときに運転を停止するように構成されている
ので、開閉部を開ける度に電源をオフにする必要がな
く、また、壁の上部に取り付けられた給気用換気扇の電
源の切替もする必要がなく、開閉部を開けたときに特に
操作を要することなく給気用換気扇の電源をオフにする
ことができる。
【0008】また、開閉部が所定の開状態以上に開いて
いる間は、給気用換気扇が運転を停止するので、その間
の給気用換気扇による電力消費を無くすことができる。
【0009】ここで、開閉部とは、屋外に面する壁に設
けられた開閉可能な窓やドアを意味する。
【0010】居室とは、リビングルーム、和室、洋室、
寝室など、人間が長時間滞在することを目的とし、新鮮
な空気の常時供給が必要とされるところを意味する。
【0011】所定の開状態とは、開閉部の閉状態が解除
された状態、開閉部が全開となった状態、或いは、それ
らの2つの中間状態のいずれかを意味する。
【0012】運転制御手段とは、例えば、開閉部の開閉
状態を検知するセンサ等である。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1に記載さ
れた給気用換気扇において、上記運転制御手段は、開閉
部が所定の開閉状態となったときに運転を開始させるこ
とを特徴とする。
【0014】開閉部を開けたときに給気用換気扇の電源
がオフにされても開閉部を閉めたときに電源をオンにす
るのを忘れると換気量不足を引き起こすおそれがある。
しかしながら、上記の構成によれば、開閉部が所定の開
閉状態となったときに運転を開始するように構成されて
いるので、電源をオンにするのを忘れて換気量不足を引
き起こすのを防止することができる。
【0015】ここで、所定の開閉状態とは、開閉部が完
全に閉鎖された状態、開閉部が全開から僅かに閉まる方
向に移動した状態、或いは、それらの2つの中間状態の
いずれかを意味し、また、給気用換気扇の電源がオフに
される所定の開閉状態と境界をなすものであっても、そ
うでないものであってもよい。
【0016】請求項3に係る発明は、住宅用換気システ
ムを前提とする。そして、屋外に面する壁に設けられた
開閉可能な開閉部を有する少なくとも1つの居室におけ
る屋外との連通部に取り付けられ屋外の空気を屋内に供
給する給気用換気扇と、少なくとも1つの排気ゾーンに
おける屋外との連通部に取り付けられ屋内の空気を屋外
に排出する排気用換気扇と、上記居室及び上記排気ゾー
ンの出入り口に取り付けられ該居室の空気が上記排気ゾ
ーンへと流通可能に構成された間仕切手段と、を備え、
上記給気用換気扇は、上記開閉部が所定の開状態となっ
たときに運転を停止するように構成されていることを特
徴とする。
【0017】上記の構成によれば、開閉部が所定の開状
態となったときに運転を停止するように給気用換気扇が
構成されているので、開閉部を開ける度に給気用換気扇
の電源をオフにする必要がなく、また、壁の上部に取り
付けられた給気用換気扇の電源の切替もする必要がな
く、開閉部を開けたときに特に操作を要することなく給
気用換気扇の電源をオフにすることができる。
【0018】また、開閉部が所定の開状態以上に開いて
いる間は、給気用換気扇が運転を停止するので、その間
の給気用換気扇による電力消費を無くすことができる。
【0019】ここで、排気ゾーンとは、トイレ、浴室、
台所、洗面所、ホール、納戸、ウォークインクローゼッ
トなど、人が特別に目的があるときに使用され、特に排
気の必要性が高いところや屋外の空気の常時供給が不要
なところをいう。
【0020】間仕切手段とは、例えば、各居室や排気ゾ
ーンの出入り口に取り付けられたドアや引き戸であっ
て、閉めた状態であっても空気の流通が可能なように
「がらり」や下部のアンダーカット(5mm以上が望ま
しい)による隙間等が設けられたものである。
【0021】請求項4に係る発明は、請求項3に記載さ
れた住宅用換気システムにおいて、上記給気用換気扇
は、上記開閉部が所定の開閉状態となったときに運転を
開始するように構成されていることを特徴とする。
【0022】上記の構成によれば、開閉部が所定の開閉
状態となったときに運転を開始するように給気用換気扇
が構成されているので、給気用換気扇の電源をオンにす
るのを忘れて換気量不足を引き起こすのを防止すること
ができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0024】図1〜3は、本発明の実施形態に係る住宅
用24時間換気システムが設けられた住宅Hを示し、図
1は1階部分100の平面図、図2は2階部分200の
平面図、及び図3は図1及び2のIII-III断面図であ
る。以下、この住宅Hが南玄関であるものとして説明す
る。
【0025】この住宅Hの1階部分100は、図1に示
すように、その南側の中心よりやや東寄りに配置された
玄関110と、玄関110から上がって北に真っ直ぐ進
んだ後に西に折れて延びるように配置されたL字状の1
階廊下120と、玄関110から上がって直ぐ東側に配
置された8畳の和室(居室)130と、玄関110の西
側に配置された床面L字状のリビング・ダイニング・キ
ッチン(以下「LDK」という)(居室)140と、1
階廊下120の北側でLDK140と和室130とで挟
まれるように西から東に向かって順に配置された洗面所
150、浴室160、1階トイレ170及び階段180
(以上、排気ゾーン)と、を備えている。
【0026】玄関110の屋外からの入り口には、外開
きの玄関ドア111が設けられている。この玄関ドア1
11は、大きい本体ドア111aと小さい補助ドア11
1bとからなる。玄関110の入って直ぐ西側には、玄
関収納ユニット112が設けられている。
【0027】玄関110から1階廊下120に上がって
東側の壁、すなわち、和室130の西側の壁には、和室
130の出入り口としてがらりを有する引き戸D1が設
けられている。この引き戸D1のがらりによって引き戸
D1が閉まっていても、和室130と1階廊下120と
の間で空気が流通するようになっている。和室130の
北側には、床の間131、両開き戸132aを有する小
クローゼット132及び両開き戸133aを有する大ク
ローゼット133が東から西に向かって順に設けられて
いる。また、和室130の南側には、東西方向に延びる
縁側134が設けられており、その縁側134の南側の
壁には、その東西方向のほぼ中央に引き戸式の掃き出し
窓135が設けられている。和室130の東側の壁に
は、その南北方向のほぼ中央に引き戸式の窓W1が設け
られており、また、その窓W1の北側上方の屋外との連
通孔に給気用換気扇SF1が取り付けられている。この
給気用換気扇SF1は、基本的には24時間常時運転さ
れるものであるが、窓W1の南側端に取り付けられた開
閉検知センサ(運転制御手段)S1により、窓W1が開
いたことを検知したときには運転を停止する一方、窓W
1が閉じたことを検知したときには運転を再開するよう
に構成されている。
【0028】L字状の1階廊下120の角部を西側に折
れて直ぐの南側の壁には、LDK140の出入り口とし
てLDK140側に開くドアD2が設けられている。ま
た、L字状の1階廊下120の角部を西側に折れた突き
当たったところにも、LDK140の出入り口として1
階廊下120側に開くドアD3が設けられている。これ
らのドアD2,D3は、下部がアンダーカットされて床
面から5mm以上の隙間を形成しており、これによって
ドアD2,D3が閉まっていても、LDK140と1階
廊下120との間で空気が流通するようになっている。
LDK140の北西の角には、西側にコンロ141a及
び東側にシンク141bを備えた流し台141が設けら
れている。LDK140の北側の壁には、コンロ141
aの上方にレンジフード142及びシンク141bの前
に小窓143がそれぞれ設けられている。レンジフード
142は、調理等の時にのみ運転されるものである。L
DK140の西側の壁には、コンロ141aの直ぐ横に
外開きのドア144aからなる勝手口144及び勝手口
144の南側に引き戸式の窓145がそれぞれ設けられ
ている。LDK140の南側の壁には、一対の引き戸式
の窓W2,W3が東西に間隔をおいて設けられ、また、
東側の窓W2の東側上方及び西側の窓W3の西側上方の
屋外との連通孔にそれぞれの窓W2,W3に対応して給
気用換気扇SF2,SF3が取り付けられている。これ
らの給気用換気扇SF2,SF3は、基本的には24時
間常時運転されるものであるが、対応した窓W2,W3
の東側端に取り付けられた開閉検知センサS2,S3に
より、窓W2,W3が開いたことを検知したときには運
転を停止する一方、窓W2,W3が閉じたことを検知し
たときには運転を再開するように構成されている。
【0029】1階廊下120の北側の壁には、その西側
に洗面所150の出入り口としてがらりを有する引き戸
D4が設けられている。この引き戸D4のがらりによっ
て引き戸D4が閉まっていても、洗面所150と1階廊
下120との間で空気が流通するようになっている。洗
面所150の北東の角には、洗面台151が設けられて
いる。洗面所150の北側の壁には、洗面台151の西
側位置に小窓152が設けられ、洗面台151の上方の
屋外との連通孔に排気用換気扇EF4が取り付けられて
いる。この排気用換気扇EF4は、24時間常時運転さ
れるものである。
【0030】洗面所150の東側の壁には、洗面所15
0に入って直ぐのところに浴室160の出入り口として
折り畳み式ドア161が設けられている。浴室160の
北西の角には、浴槽162が設けられている。浴室16
0の北側の壁には、浴槽162の上方位置の屋外との連
通孔に排気用換気扇163及び浴槽162の東寄り斜め
上方位置に小窓164がそれぞれ設けられている。排気
用換気扇163は、常時運転されるものではなく、入浴
時等のみに運転されるものである。
【0031】1階廊下120の北側の壁には、その東端
に1階トイレ170の出入り口として1階廊下120側
に開くドアD5が設けられている。このドアD5は、下
部がアンダーカットされて床面から5mm以上の隙間を
形成しており、これによってドアD5が閉まっていて
も、1階トイレ170と1階廊下120との間で空気が
流通するようになっている。1階トイレ170の奥側中
央には、洋式便座171が設けられている。1階トイレ
170の北側の壁には、洋式便座171の上方位置の屋
外との連通孔に排気用換気扇EF1が取り付けられてい
る。この排気用換気扇EF1は、24時間常時運転され
るものである。1階トイレ170に入って直ぐの西側の
壁には、トイレ用収納箱172が設けられている。
【0032】1階廊下120の角部に配置された階段1
80は、北向きに進んだ後に右回りに折り返して上るよ
うに2階部分200に続いている。階段180の北側の
壁には、その西寄りに形成された屋外と連通孔に排気用
換気扇EF2が取り付けられている。この排気用換気扇
EF2は、24時間運転されるものである。
【0033】この住宅の2階部分200は、図2に示す
ように、そのほぼ中央に配置された2階廊下210と、
2階廊下210の北東に配置された第1洋室(居室)2
20と、2階廊下210の南東であって第1洋室220
の南側に配置された第2洋室(居室)230と、2階廊
下210の南側に配置された書斎(居室)240と、2
階廊下210及び書斎240の西側に配置された主寝室
(居室)250と、階段の西側に配置された2階トイレ
(排気ゾーン)260と、を備えている。また、主寝室
250、書斎240及び第2洋室230の南側には、東
西方向に延びるベランダ270が設けられている。
【0034】2階廊下210の東側の壁には、その北側
の端に第1洋室220の出入り口として2階廊下210
側に開くドアD6が設けられている。このドアD6は、
下部がアンダーカットされて床面から5mm以上の隙間
を形成しており、これによってドアD6が閉まっていて
も、第1洋室220と2階廊下210との間で空気が流
通するようになっている。第1洋室220の東側の壁に
は、その南寄りに引き戸式の窓W4が設けられており、
また、その窓W4の北側上方の屋外との連通孔に給気用
換気扇SF4が設けられている。この給気用換気扇SF
4は、基本的には24時間常時運転されるものである
が、窓W4の北側端に取り付けられた開閉検知センサS
4により、窓W4が開いたことを検知したときには運転
を停止する一方、窓W4が閉じたことを検知したときに
は運転を再開するように構成されている。第1洋室22
0の北側の壁には、その東西方向の中央よりやや東寄り
に小窓221が設けられている。第1洋室220に入っ
て奥の南側には、折り畳み戸222aを有するクローゼ
ット222が設けられている。
【0035】2階廊下210の東側の壁には、その南側
の端に第2洋室230の出入り口として2階廊下210
側に開くドアD7が設けられている。このドアD7は、
下部がアンダーカットされて床面から5mm以上の隙間
を形成しており、これによってドアD7が閉まっていて
も、第2洋室230と2階廊下210との間で空気が流
通するようになっている。第2洋室230の東側の壁に
は、その北寄りに引き戸式の窓W5が設けられており、
また、その窓W5の南側上方の屋外との連通孔に給気用
換気扇SF5が設けられている。この給気用換気扇SF
5は、基本的には24時間常時運転されるものである
が、窓W5の南側端に取り付けられた開閉検知センサS
5により、窓W5が開いたことを検知したときには運転
を停止する一方、窓W5が閉じたことを検知したときに
は運転を再開するように構成されている。第2洋室23
0の南側の壁には、その東西方向のほぼ中央に窓231
が設けられている。第1洋室220に入って直ぐの北側
には、折り畳み戸232aを有するクローゼット232
が設けられている。
【0036】2階廊下210の南側の壁には、その東西
方向のほぼ中央に書斎240の出入り口としてがらりを
有する引き戸D8が設けられている。この引き戸D8の
がらりによって引き戸D8が閉まっていても、書斎24
0と2階廊下210との間で空気が流通するようになっ
ている。書斎240の南側の壁には、その東西方向のほ
ぼ中央に引き戸式の窓W6が設けられており、また、そ
の窓W6の西側上方の屋外との連通孔に給気用換気扇S
F6が設けられている。この給気用換気扇SF6は、基
本的には24時間常時運転されるものであるが、窓W6
の西側端に取り付けられた開閉検知センサS6により、
窓W6が開いたことを検知したときには運転を停止する
一方、窓W6が閉じたことを検知したときには運転を再
開するように構成されている。
【0037】2階廊下210の西側の壁には、その南北
方向のほぼ中央に主寝室250の出入り口として2階廊
下210側に開くドアD9が設けられている。このドア
D9は、下部がアンダーカットされて床面から5mm以
上の隙間を形成しており、これによってドアD9が閉ま
っていても、主寝室250と2階廊下210との間で空
気が流通するようになっている。主寝室250の南側の
壁には、その東寄りに引き戸式の窓W7が設けられてお
り、また、その窓W7の西側上方の屋外との連通孔に給
気用換気扇SF7が設けられている。この給気用換気扇
SF7は、基本的には24時間常時運転されるものであ
るが、窓W7の西側端に取り付けられた開閉検知センサ
S7により、窓W7が開いたことを検知したときには運
転を停止する一方、窓W7が閉じたことを検知したとき
には運転を再開するように構成されている。主寝室25
0の西側の壁には、その南北方向に間隔をおいて1対の
小窓251,252が設けられている。第1洋室220
の北側には、折り畳み戸253aを有するクローゼット
253が設けられている。
【0038】2階廊下210の北側の壁には、階段の西
側に隣接して2階トイレ260の出入り口として2階廊
下210側に開くドアD10が設けられている。このド
アD10は、下部がアンダーカットされて床面から5m
m以上の隙間を形成しており、これによってドアD10
が閉まっていても、2階トイレ260と2階廊下210
との間で空気が流通するようになっている。2階トイレ
260の奥側中央には、洋式便座261が設けられてい
る。2階トイレ260の北側の壁には、洋式便座261
の上方位置の屋外との連通孔に排気用換気扇EF3が設
けられている。この排気用換気扇EF3は、24時間常
時運転されるものである。2階トイレ260に入って直
ぐの西側の壁には、トイレ用収納箱262が設けられて
いる。2階廊下210の西側の壁の主寝室250のドア
D9の基端部には、東向きに突出した突出壁211が設
けられており、2階トイレ260から2階廊下210に
出たところがその突出壁211に面するようになってい
る。
【0039】次に、この住宅の換気システムについて説
明する。
【0040】1階部分100の居室(和室130及びL
DK140)及び2階部分200の居室(第1洋室22
0、第2洋室230、書斎240及び主寝室250)の
いずれにおいても窓Wが閉まっている場合、図1及び2
に白抜きの矢印で示すように、各居室には給気用換気扇
SFにより屋外の空気が屋内に常時供給される。一方、
図1及び2に黒塗りの矢印で示すように、排気ゾーン
(洗面所150、1階トイレ170、階段180及び2
階トイレ260)からは排気用換気扇EFにより屋内の
空気が屋外に排出される。ここで、各居室及び各排気ゾ
ーンに設けられた引き戸D又はドアDにはがらん又はア
ンダーカットが設けられており、図1〜3にハッチング
入りの矢印で示すように、仮に引き戸D又はドアDが閉
まっていても空気の流通が可能であるために、各居室か
ら1階廊下120又は2階廊下210を経て排気ゾーン
に至る空気の流れができ、それによって住宅内全体の換
気が行われる。また、春や秋等の過ごしやすい季節など
に1階部分100及び2階部分200のいずれかの居室
で窓Wが開けられた場合、そのときにはその居室で給気
用換気扇SFが停止することとなるが、排気用換気扇E
Fが常時運転されているために、そこから排出される空
気を補うべく開かれた窓Wから屋外の空気が流入し、窓
Wが閉まっている場合と同様に住宅内全体の換気が行わ
れる。
【0041】次に、居室における窓Wの開閉による給気
用換気扇SFの切替について説明する。図4及び5は、
窓W及びその右上方に給気用換気扇SFが壁に設けられ
た例を示す。
【0042】窓Wは、窓ガラス11aがはめ込まれた可
動枠11bからなる一対の窓板11を横長の固定枠12
に左右に設けた引き戸式のものであり、右側の窓板11
の可動枠11bの右上部に開閉検知センサSの可動側セ
ンサ部21及び固定枠12の対応する部分に固定側セン
サ部22がそれぞれ設けられている。給気用換気扇SF
は、壁に設けられた屋外との連通孔に取り付けられてお
り、屋内側にグリル23を有すると共に内部に送風機を
有している。開閉検知センサSは、壁内に埋設された配
線24によって給気用換気扇SFに電気的に接続されて
おり、窓Wが開いたときには給気用換気扇SFの運転を
停止させる一方、窓Wが閉じたときには給気用換気扇S
Fの運転を再開させる。より具体的には、この開閉検知
センサSは、可動側センサ部21がマグネットからなる
と共に固定側センサ部22が不活性ガスの封入されたガ
ラス管内に接点を設けたリードスイッチからなり、窓W
が閉まっているときにはリードスイッチとマグネットと
が近接していてマグネットの磁力によりリードスイッチ
が閉じ、窓Wが開くとリードスイッチとマグネットとが
離れてリードスイッチに対するマグネットの磁力が弱ま
ってリードスイッチが開となり、再び窓Wが閉まるとリ
ードスイッチとマグネットとが近接していてマグネット
の磁力によりリードスイッチが閉じ、これにより窓Wの
開閉を検知するものである。すなわち、この開閉検知セ
ンサSは、いわゆるマグネットスイッチである。
【0043】以上の構成の住宅用24時間換気システム
によれば、窓Wが開いたときに給気用換気扇SFが運転
を停止するように構成されているので、窓Wを開ける度
に給気用換気扇SFの電源をオフにする必要がなく、ま
た、壁の上部に取り付けられた給気用換気扇SFの電源
の切替もする必要がなく、窓Wを開けたときに特に操作
を要することなく給気用換気扇SFの電源をオフにする
ことができる。
【0044】また、窓Wが開いている間は、給気用換気
扇SFが運転を停止するので、その間の給気用換気扇S
Fによる電力消費を無くすことができる。
【0045】さらに、窓Wが開いたときに給気用換気扇
SFが運転を開始するように構成されているので、給気
用換気扇SFの電源をオンにするのを忘れて換気量不足
を引き起こすのを防止することができる。
【0046】なお、上記実施形態では、窓Wの閉状態が
解除されたときに給気用換気扇SFを運転を停止するよ
うにしたが、特にこれに限定されるものではなく、窓W
が全開となったとき、或いは、それらの2つの中間状態
となったときに給気用換気扇SFを運転を停止するよう
にしてもよい。
【0047】また、上記実施形態では、窓Wが完全に閉
鎖されたときに給気用換気扇SFの運転を再開するよう
にしたが、特にこれに限定されるものではなく、窓Wが
全開から僅かに閉まる方向に移動したとき、或いは、そ
れらの2つの中間状態のときに給気用換気扇SFの運転
を再開するようにしてもよい。
【0048】また、上記実施形態では、開閉検知センサ
Sとしてマグネットスイッチを用いたが、特にこれに限
定されるものではなく、窓Wが閉まっているときには接
点が閉じられる一方、窓Wが開くと接点が開くマイクロ
スイッチや、送信機から受信機に送られる超音波の波形
により窓Wの開閉を検知するセンサや、光ファイバから
受光素子に送られる光の遮断の有無により窓Wの開閉を
検知するセンサや、窓Wの開閉により生じる圧力変化を
検知する感圧スイッチを用いてもよい。
【0049】また、上記実施形態では、開閉検知センサ
Sと給気用換気扇SFとを壁内に埋設した配線24によ
り接続したが、特にこれに限定されるものではなく、壁
の表面に配線を設けるようにしてもよい。
【0050】また、上記実施形態では、開閉検知センサ
Sと給気用換気扇SFとを配線24で繋いだが、特にこ
れに限定されるものではなく、ワイヤレスで検知結果を
伝達できるようにしてもよい。このようにすれば、配線
24の施工を省くことができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1及び3に
係る各発明によれば、開閉部が所定の開状態となったと
きに給気用換気扇が運転を停止するように構成されてい
るので、開閉部を開けたときに特に操作を要することな
く給気用換気扇の電源をオフにすることができる。ま
た、開閉部が所定の開状態以上に開いている間は、給気
用換気扇が運転を停止するので、その間の給気用換気扇
による電力消費を無くすことができる。
【0052】請求項2及び4に係る各発明によれば、開
閉部が所定の開閉状態となったときに給気用換気扇が運
転を開始するように構成されているので、電源をオンに
するのを忘れて換気量不足を引き起こすのを防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】住宅の1階部分の平面図である。
【図2】住宅の2階部分の平面図である。
【図3】図1及び2のIII−III断面図である。
【図4】窓の開閉による給気用換気扇の運転切替を示す
説明図である。
【図5】窓に取り付けられた開閉検知センサを示す説明
図である。
【符号の説明】
D ドア,引き戸(間仕切り手段) EF 排気用換気扇 S 開閉検知センサ(運転制御手段) SF 給気用換気扇 W 窓(開閉部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋外に面する壁に設けられた開閉可能な
    開閉部を有する居室における屋外との連通部に取り付け
    られ屋外の空気を屋内に供給する給気用換気扇であっ
    て、 開閉部が所定の開状態となったときに運転を停止させる
    運転制御手段を備えていることを特徴とする給気用換気
    扇。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された給気用換気扇にお
    いて、 上記運転制御手段は、開閉部が所定の開閉状態となった
    ときに運転を開始させることを特徴とする給気用換気
    扇。
  3. 【請求項3】 屋外に面する壁に設けられた開閉可能な
    開閉部を有する少なくとも1つの居室における屋外との
    連通部に取り付けられ屋外の空気を屋内に供給する給気
    用換気扇と、 少なくとも1つの排気ゾーンにおける屋外との連通部に
    取り付けられ屋内の空気を屋外に排出する排気用換気扇
    と、 上記居室及び上記排気ゾーンの出入り口に取り付けられ
    該居室の空気が上記排気ゾーンへと流通可能に構成され
    た間仕切手段と、を備え、 上記給気用換気扇は、上記開閉部が所定の開状態となっ
    たときに運転を停止するように構成されていることを特
    徴とする住宅用換気システム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載された住宅用換気システ
    ムにおいて、 上記給気用換気扇は、上記開閉部が所定の開閉状態とな
    ったときに運転を開始するように構成されていることを
    特徴とする住宅用換気システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006052923A (ja) * 2004-07-13 2006-02-23 Max Co Ltd 換気装置と換気システムと住宅構造
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JP2007198722A (ja) * 2005-12-26 2007-08-09 Asahi Kasei Homes Kk 建物用常時換気システムおよびこれを備えた住宅

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