JP3598200B2 - 建物 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、窓の配置によって居住性が考慮された建物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図3に示すように、建物aには、室内bに人cが立った際の上半身に相当する外壁面dの上半部が開口するように設けられた腰窓eや、室内bの床面fから、室内bに人cが立った際の頭上付近までに到る外壁面dの略全体が開口するように設けられた掃出窓gなどが設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、隣接する建物hの窓iと対面しているような都会の狭小地の建物の場合、上記従来の腰窓eや掃出窓gだと、室内bが覗かれ易くなるといった不都合を生じることとなる。
【0004】
また、このような室内bにおいて、天井面jを明るくすると、上方へ拡がるような感じになって室内b全体を広く感じることとなるが、上記従来の腰窓eや掃出窓gの場合、天井面jへ直接採光するといったことが難しいといった不都合を生じることとなる。
【0005】
さらに、近頃の建物aは、気密性が高められているため、上記従来の腰窓eや掃出窓gだと、室内bに取り入れた風を逃がすために、室内bの他の外壁面dにこのような腰窓eや掃出窓gを設けて通風性を確保しなければならない。ところが、室内bによっては、外壁面dが一面しか無い場合があるので、上記従来の腰窓eや掃出窓hでは、外壁面dに二箇所以上設けることができず、充分な通気性を確保することができないといった不都合を生じることとなる。
【0006】
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、外部からの視線をカットするとともに、空間的拡がりのある快適な室内空間を得ることができる建物を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の建物は、建物の室内の床面から、この床面に人が座った際の視線高さまでに到る開口範囲と、この床面に人が立った際の頭上から、天井面までに到る開口範囲との双方の開口範囲に開口するように、前記室内の一面しかない外壁面に開閉式の窓が設けられたものである。
【0008】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0009】
図1は建物1の要部構成の概略を示している。
【0010】
すなわち、この建物1は、都会に建てられた三階建住宅であって、一階の居間11の外壁面12に下部窓2と上部窓3とが設けられている。
【0011】
建物1は、居間11の外壁面12が、隣地建物4に設けられた腰窓41と対面することとなる。
【0012】
そのため、居間11は、例えば、室内高を2500mmとした場合に、床面13から750mmの範囲で開口した下部窓2と、天井面14から750mmの範囲で開口した上部窓3とが設けられ、隣地建物4の腰窓41と対面しないようになされている。この下部窓2および上部窓3としては、引き違い窓、片開き窓、両開き窓、固定窓などの各種のものであってもよい。
【0013】
これにより、居間11の下部窓2および上部窓3が、隣地建物4の腰窓41と対面しないので、居間11を利用する人5にとっては、隣地建物4の人と視線が合うといったことも無くなる。特に、都市型の建物1の場合、限られた土地を有効に生かすため、無駄な塀(図示省略)を作らず、外壁12をそのまま隣地建物4や道路(図示省略)との境界として、すっきりした外観に仕上げることが好ましいが、このように下部窓2と上部窓3とを設けることによって視線を遮ることができるので、すっきりした外観に仕上げることを実現することができる。また、通常の窓と設置位置が異なるこのような下部窓2および上部窓3を使用することで、建物1の外観の意匠性を向上させることもできる。
【0014】
また、下部窓2からの採光により床面13が明るくなり、上部窓3からの採光により天井面14が明るくなるので、居間11の内部空間が広く感じられることとなる。
【0015】
さらに、下部窓2および上部窓3を共に開閉式のものにした場合、居間11の内部空間の上下の二箇所を開口させることができるので、風の通りが良くなり、優れた通風性が得られることとなる。
【0016】
なお、本実施の形態では、居間11について述べているが、図2(a)に示すようなダイニングルーム15であっても良いし、図2(b)に示すようなベッドルーム16であっても良いし、図2(c)に示すような和室17であっても良い。図2において、15aはダイニングテーブル、16aはベット、その他、図1と同部材には同符号を付す。また、部屋と部屋とをつなぐ廊下などであっても良い。特に、図2(c)に示すような和室17の場合、畳18に座った人5が外の植え込み6を眺めるのに下部窓2の位置が丁度良い。また、下部窓2は、低い位置に設けられるため、建物1の外の植え込み6の外側に小さな塀7を設けるだけで、外部の通行人8の視線を防ぐことができる。
【0017】
また、建物1の二階以上の階の各部屋に下部窓2および上部窓3を設けても良い。ただし、二階以上の階の場合、下部窓2が引き違い窓、片開き窓、両開き窓などの開閉式だと、この下部窓2から人5や物が落下する危険性を生じるので、下部窓2の外側に面格子(図示省略)やガラリ(図示省略)などを固定したものを使用する。特に、建物1の二階に下部窓2を設けた場合、地上から見上げることで、下部窓2を介して部屋の内部が覗かれ易くなるので、面格子やガラリなどを設けることで、これらの視線をカットして通風と採光を確保することができる。
【0018】
さらに、本実施の形態では、下部窓2および上部窓3の双方を居間11に設けているが、下部窓2または上部窓3の何れか一方だけであっても良い。
【0019】
さらに、本実施の形態では、居間11の単一の外壁面12に下部窓2および上部窓3を設けているが、隣接する二つの外壁面12に跨がるように、出隅コーナータイプの下部窓2および上部窓3としても良い。
【0020】
さらに、本実施の形態では、下部窓2は、床面13から750mmの範囲で開口するようになされているが、この開口高さとしては特に750mmに限定されるものではなく、室内高に応じて適宜決定すれば良い。下部窓2の開口高さの目安としては、床面13に人5が座った際の視線高さ程度が良い。また、上部窓3についても、天井面14から750mmの範囲で開口するようになされているが、この開口高さとしても特に750mmに限定されるものではなく、室内高に応じて適宜決定すれば良い。上部窓3の開口高さの目安としては、床面13に人5が立った際の頭上から天井面14に至る開口範囲が良い。
【0021】
さらに、本実施の形態では、都市型の三階建て住宅の建物1について述べているが、特に三階建て住宅の建物1に限定されるものではなく、平屋建て、二階建ての建物1であっても良い。
【0022】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によると、建物の室内の床面から、この床面に人が座った際の視線高さまでに到る開口範囲と、この床面に人が立った際の頭上から、天井面までに到る開口範囲との少なくとも一方の開口範囲に開口するように窓を設けているので、この建物に隣接する道路や隣地建物からの視線を遮って、建物内の通風性および採光性を得ることができる。したがって、建物の外壁をそのまま道路や隣地建物との境界としてすっきりした外観の建物とすることができ、限られた土地を最大限に生かすことが可能となる。
【0023】
また、建物の室内は、この窓からの採光によって床面およびまたは天井面を明るくすることができ、室内空間を広く感じさせることができる。
【0024】
さらに、室内の一面しかない外壁面の双方の開口範囲に開閉式の窓を設けているので、一方から取り入れた風を他方から出すといった具合に風の通りを良くすることができ、気密性が高い室内においても、優れた通風性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物の要部構成の概略を説明する部分断面図である。
【図2】(a)ないし(c)は、建物の他の実施の形成を示す部分断面図である。
【図3】従来の建物の要部構成の概略を示す部分断面図である。
【符号の説明】
1 建物
11 居間(室内)
12 外壁
13 床面
14 天井面
15 ダイニングルーム(室内)
16 ベットルーム(室内)
17 和室(室内)
2 下部窓
3 上部窓
5 人
Claims (1)
- 建物の室内の床面から、この床面に人が座った際の視線高さまでに到る開口範囲と、この床面に人が立った際の頭上から、天井面までに到る開口範囲との双方の開口範囲に開口するように、前記室内の一面しかない外壁面に開閉式の窓が設けられたことを特徴とする建物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13084797A JP3598200B2 (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 建物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP13084797A JP3598200B2 (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 建物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10317686A JPH10317686A (ja) | 1998-12-02 |
| JP3598200B2 true JP3598200B2 (ja) | 2004-12-08 |
Family
ID=15044091
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP13084797A Expired - Fee Related JP3598200B2 (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | 建物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3598200B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7165302B2 (ja) * | 2018-06-28 | 2022-11-04 | 積水ハウス株式会社 | 住宅 |
-
1997
- 1997-05-21 JP JP13084797A patent/JP3598200B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10317686A (ja) | 1998-12-02 |
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