JPH08228263A - ブック原稿の読み取り装置 - Google Patents

ブック原稿の読み取り装置

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JPH08228263A
JPH08228263A JP7032005A JP3200595A JPH08228263A JP H08228263 A JPH08228263 A JP H08228263A JP 7032005 A JP7032005 A JP 7032005A JP 3200595 A JP3200595 A JP 3200595A JP H08228263 A JPH08228263 A JP H08228263A
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JP
Japan
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roller
carriage
reading
book
pressing sheet
Prior art date
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Application number
JP7032005A
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English (en)
Inventor
Michiya Harada
道也 原田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
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Publication of JPH08228263A publication Critical patent/JPH08228263A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 押えシートの破損を生じ難くして安定した捲
り動作を容易に行うことができる他、一々両面テープで
接着するような面倒な作業を行わないで済ませることが
でき、作業効率を向上させることができる。 【構成】 押えシート37,38の他端部を接合して筒
状にし、筒状部内に軸50を挿通し取付部40に容易に
取りつけるようにすると共に、巻取ローラ39、従動ロ
ーラ41、キャリッジローラ42から構成し、読み取り
主走査方向のずれを防止するずれ防止手段を設けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブック原稿の読み取り
装置に係り、詳しくは、ブック原稿の頁捲り機能及び読
み取り機能を有するブック原稿の読み取り装置に適用す
ることができ、特に、押えシートの破損を生じ難くして
安定した捲り動作を容易に行うことができるブック原稿
の読み取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブック原稿の読み取り装置につい
ては、特願平5−160586号で記載されたものがあ
る。この従来のブック原稿の読み取り装置では、押えシ
ートの端部を接合して筒状にしたものに軸を通して、そ
の軸を取り付け部の係合部に引っ掛けたり、また、両面
テープで押えシートを貼り付けた後に固定部材で取り付
けたりするという方法を採っている。このため、押えシ
ートを取り付け部に容易に、かつ安定に取り付けること
ができるので、取り付け作業の作業性を向上させること
ができるという利点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のブック原稿の読み取り装置では、押えシートの
端部を接合して筒状にしたものに軸を通して取り付け部
に引っ掛けて構成していたため、押えシートが軸に対し
て読み取りの主走査方向にずれてしまう。このため、押
えシートがしわになったり、前側、奥側の端部がボロボ
ロになったりして、押えシートが破損して安定した捲り
動作を行い難いという問題があった。
【0004】また、上記した従来のブック原稿の読み取
り装置では、両面テープで接着した後、固定部材で固定
するように構成していたため、一々両面テープで接着し
なければならない等、作業性が非常に面倒で作業効率が
低下するという問題があった。そこで、本発明は、押え
シートの破損を生じ難くして安定した捲り動作を容易に
行うことができる他、一々両面テープで接着するような
面倒な作業を行わないで済ませることができ、作業効率
を向上させることができるブック原稿の読み取り装置を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
原稿読み取り位置に見開かれて載置されたブック原稿の
原稿面に対し、往復移動することにより、ブック原稿の
頁を1枚づつ分離する作業と原稿情報の読み取り走査を
行う頁捲り読み取り手段と、該頁捲り読み取り手段の移
動方向両端部に設けられ、かつブック原稿の原稿面に接
触して該原稿を押圧する一対の押えシートと、読み取り
装置本体に設けられ、かつ押えシートの一端部が取り付
けられる一対の取り付け部と、前記頁捲り読み取り手段
の移動方向両端部に設けられ、かつ押えシートの所定箇
所が摺設される従動ローラとを有し、前記頁捲り読み取
り手段の往復移動時に、移動方向の巻き取りローラが押
えシートを巻き取るブック原稿の読み取り装置におい
て、前記押えシートの他端部に、読み取り主走査方向の
ずれを防止するずれ防止手段を設けてなることを特徴と
するものである。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明では、押えシート端部の取
り付け部に主走査方向の移動を規制する手段を設けて構
成したため、押えシートが主走査方向に移動してずれた
り、しわが発生したりするのを抑えて、押えシートの破
損を生じ難くすることができる。
【0007】このため、安定した捲り動作を容易に行う
ことができる。しかも、従来のような一々両面テープで
接着するような面倒な作業を行わないで済ませることが
できるため、作業効率を向上させることができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1〜8は本発明に係る一実施例のブック原稿の
読み取り装置の構成を示す図である。図示例は、ページ
捲り機構を有するブック原稿の読み取り装置である。ま
ず、構成を説明する。図1,2において、11は読み取
り装置の本体であり、本体11の上部にはコンタクトガ
ラス12が設けられている。コンタクトガラス12は、
シート原稿及びブック原稿の1頁のみを読み取るために
使用されるものであり、シート原稿及びブック原稿が載
置された時、図示しない圧板により押えられるようにな
っている。
【0009】本体11内には、一対の原稿台13a,1
3bが設けられており、この原稿台13a,13bは、
見開かれたブック原稿14を載置して昇降するようにな
っている。また、原稿台13a,13bの上方には、頁
捲り読み取り手段15が設けられており、この読み取り
手段15は、キャリッジ16内に読み取り部17及び頁
捲り部18を収納している。
【0010】キャリッジ16には、タイミングベルト1
9が取り付けられており、このタイミングベルト19の
両端部は、駆動プーリ20a及び従動プーリ20bに巻
回されている。この駆動プーリ20aは、タイミングベ
ルト21を介して駆動モータ22のプーリモータ22a
に接続されており、プーリモータ22aの駆動力がタイ
ミングベルト21を介して伝達されると、タイミングベ
ルト19を駆動してキャリッジ16をブック原稿14の
原稿面に対して往復移動させるようになっている。
【0011】読み取り手段15は、第1光源24a,2
4b、第1ミラー25、第2ミラー26、第3ミラー2
7、結像レンズ28、光電変換素子29、第2光源30
a,30b及び第2光源反射用ミラー31から構成され
ており、キャリッジ16が矢印B方向に移動される時に
読み取り位置23で第1光源24a,24bからコンタ
クトガラス12上の原稿に光を照射すると、この光源2
4a,24bの光像は、第1ミラー25、第2ミラー2
6、第3ミラー27、結像レンズ28を介して光電変換
素子29に結像されるようになっている。
【0012】また、第1ミラー25は、実線と点線で示
す範囲で移動可能になっており、ブック原稿14の情報
の読み取りを行う時に、破線で示す位置に移動するよう
になっている。そして、第1ミラー25がこの位置に移
動してキャリッジ16が矢印B方向に移動される時に、
読み取り位置32で第2光源30a,30bからブック
原稿14上に光を照射すると、この光源30a,30b
の光が第2光源反射用ミラー31、第2ミラー26、第
3ミラー27、結像レンズ28を介して光電変換素子2
9に結像されるようになっている。
【0013】また、頁捲り部18は、捲りベルト33
と、捲りベルト33を張架するベルト駆動ローラ34及
びベルト従動ローラ35と、ベルト33に摺接する帯電
ローラ36とから構成されている。捲りベルト33は、
キャリッジ16の移動に伴い、一対のローラ34,35
に駆動されることにより、キャリッジ16と同一速度で
移動するようになっており、帯電ローラ36に電圧が印
加されると、ベルト33上に不平等電界が形成されて吸
着力を発生するようになっている。
【0014】一方、キャリッジ16の移動方向両端部に
は、一対の押えシート37,38が設けられており、こ
の押えシート37,38は、原稿台13a,13bが上
昇した時に、ブック原稿14の原稿面に接触して原稿1
4を押圧するようになっている。 押えシート37の一
端部は、キャリッジ16の移動方向一端部に位置する本
体11に設けられた巻き取りローラ39に取り付けられ
ており、この押えシート37は、この巻き取りローラ3
9に巻き取り、巻き外しされるようになっている。ま
た、押えシート37の他端部は、図3に示すように、本
体11に設けられた取り付け部40に取り付けられてお
り、この一端部と他端部の間で本体11に設けられた従
動ローラ41に摺接している。
【0015】また、キャリッジ16の移動方向一端部に
は、従動ローラとしてのキャリッジローラ42が設けら
れており、このローラ42には、押えシート37が摺接
している。また、巻き取りローラ39には、ギヤ43が
接続されており、このギヤ43は、駆動プーリ20aか
ら駆動力が伝達されるようになっている。また、押えシ
ート38の他端部は、キャリッジ16の移動方向他端部
に位置する本体11に設けられた巻き取りローラ44に
取り付けられており、この押えシート38は、この巻き
取りローラ44に巻き取り、巻き外しされるようになっ
ている。また、押えシート38の他端部は、本体11に
設けられた取り付け部45に取り付けられており、この
一端部と他端部の間で本体11に設けられた従動ローラ
46に摺接している。
【0016】また、キャリッジ16の移動方向他端部に
は、従動ローラとしての一対のキャリッジローラ47,
48が設けられており、このローラ47,48には、押
えシート38が摺接している。また、巻き取りローラ3
9には、ギヤ49が接続されており、このギヤ49は、
従動プーリ20bから駆動力が伝達されるようになって
いる。
【0017】一方、押えシート37の他端部は、図4に
示すように、接着、溶着あるいは裁縫等によって接合さ
れて筒状に形成されており、この部分は、筒状部37a
を構成し、内部に軸50が挿通されるようになってい
る。また、取り付け部40は、図5に示すように2つの
係合部40a,40bが設けられており、この係合部4
0a,40bは、原稿情報の読み取り主走査方向と平
行、即ち、巻き取りローラ39、従動ローラ41及びキ
ャリッジローラ42の軸線と平行になるように配設さ
れ、図6に示すように、軸50が係合されるようになっ
ている。また、取り付け部40には、2つの突起部40
c,40dが設けられており、この突起部40c,40
dは、軸50の軸線方向両端部外方に配設され、軸50
が押えシート37の幅方向に移動するのを規制してい
る。このように構成されるため、押えシート37,38
の巻き取り速度は、キャリッジ16の移動速度(走査速
度)の2倍になる。
【0018】なお、押えシート38の他端部及び取り付
け部45は、上述したものと同様の構成を有するため説
明を省略する。次に、作用を説明する。まず、押えシー
ト37の他端部の筒状部37a内に軸50を挿通した
後、この軸50を係合部40a,40bに係合させるこ
とにより、押えシート37の他端部を取り付け部40に
取り付ける。また、押えシート38の他端部も同様にし
て取り付け部45に取り付ける。
【0019】そして、ブック原稿14の読み取りを行う
には、ブック原稿14を原稿台13a,13b上に載置
して上昇させ、原稿面を押えシート37,38によって
押圧させる。そして、モータプーリ22aを駆動し、タ
イミングベルト21及び駆動プーリ20aを介してタイ
ミングベルト19を駆動してキャリッジ16を矢印B方
向に走査させ、読み取り位置23に光源30a,30b
から光を照射することにより、原稿情報の読み取りを行
う。
【0020】この時、駆動プーリ20a及びギヤ43に
よって巻き取りローラ39が駆動され、このローラ39
に巻き取られている押えシート37が巻き外されるとと
もに、従動プーリ20b及びギヤ49によって巻き取り
ローラ44が駆動され、キャリッジ16の走査速度の2
倍の速度で巻き取りローラ44に押えシート38が巻き
取られる。
【0021】一方、ブック原稿14の頁捲りの際には、
タイミングベルト21を駆動してキャリッジ16を矢印
A方向に移動させる。この時、帯電ローラ36に電圧を
印加し、ベルト33上に不平等電界を形成して吸着力を
発生させることにより、ベルト33によって見開かれた
頁を1枚吸着し、この頁を吸着しながらキャリッジを右
側から左側に走査させることにより、頁捲りを行う。
【0022】この時に、駆動プーリ20a及びギヤ43
によって巻き取りローラ39が駆動され、このローラ3
9に押えシート37がキャリッジ16の走査速度の2倍
の速度で巻き取られるとともに、従動プーリ20b及び
ギヤ49によって巻き取りローラ44が駆動され、巻き
取りローラ44に巻き取られている押えシート38が巻
き外される。
【0023】このように、本実施例では、押えシート3
7,38の他端部を接合して筒状にするとともに、この
筒状部37a内に軸50を挿通し、取り付け部40,4
5に軸50に係合する係合部40a,40bを設けるこ
とにより、軸50を介して押えシート37,38の他端
部を取り付け部40,45に取り付けているため、押え
シート37,38を取り付け部40,45に容易に取り
付けることができ、取り付け作業の作業性を向上させる
ことができる。
【0024】また、取り付け部40,45が、原稿情報
の読み取り主走査方向と平行になるように係合部40
a,40bを2つ有しているため、押えシート37,3
8の他端部を巻き取りローラ39,44、従動ローラ4
1,46及びキャリッジローラ42,47,48に対し
て平行に配設することができ、押えシート37,38の
テンションを容易に一定にすることができる。この結
果、キャリッジ16の往復移動をスムーズに行うことが
できる。
【0025】更に、取り付け部40,45が、軸50の
軸線方向両端部外方に配設された突起部40c,40d
を2つ有しているため、押えシート37,38の幅方向
に軸50が移動することがなく、軸50が筒状部37a
内から抜け出るのを防止することができる。この結果、
押えシート37,38を取り付け部40,45に安定し
て取り付けることができる。
【0026】次に、請求項1の発明に係る実施例を説明
する。原稿台13a,13bは、引き出し構造になって
いる。装置の前面に引き出しておいて、原稿台13a,
13bの上に見開き状態でブック原稿を載置する。原稿
台13a,13bは、本の厚さや開き具合に応じて、各
々昇降する。載置後、原稿台13aを押し込むと、中央
部に待機しているキャリッジ16の真下に滑り込む。キ
ャリッジ16は、読み取り部17と頁捲り部18を備え
ており、駆動モータ22の駆動により、タイミングベル
ト19で往復移動する。この時、ブック原稿は、押えシ
ート37,38により押えられており、押えシート3
7,38は、キャリッジの動きに伴い、巻き取りローラ
39,44に巻き取られる構成になっている。
【0027】押えシート37の一端部は、キャリッジ1
6の移動方向一端部に位置する本体11に設けられた巻
き取りローラ39に取り付けられており、この押えシー
ト37は、この巻き取りローラ39に巻き取り、巻き外
しされるようになっている。また、押えシート37の他
端部は、図3に示すように、本体11に設けられた取り
付け部40に取り付けられており、この一端部と他端部
の間で、本体11に設けられた従動ローラ41に摺接し
ている。
【0028】また、キャリッジ16の移動方向一端部に
は、従動ローラとしてのキャリッジローラ42が設けら
れており、このキャリッジローラ42には、押えシート
37が摺接している。また、巻き取りローラ39には、
ギヤ43が接続されており、このギヤ43は、駆動プー
リ20aから駆動力が伝達されるようになっている。ま
た、押えシート38の他端部は、キャリッジ16の移動
方向他端部に位置する本体11に設けられた巻き取りロ
ーラ44に取り付けられており、この押えシート38
は、巻き取りローラ44に巻き取り、巻き外しされるよ
うになっている。また、押えシート38の他端部は、本
体11に設けられた取り付け部45に取り付けられてお
り、この一端部と他端部の間で本体11に設けられた従
動ローラ46に摺接している。
【0029】また、キャリッジ16の移動方向他端部に
は、従動ローラとしての一対のキャリッジローラ47,
48が設けられており、このローラ47,48には、押
えシート38が摺接している。また、巻き取りローラ4
4には、ギヤ49が接続されており、このギヤ49は、
従動プーリ20bから駆動力が伝達されるようになって
いる。一方、押えシート37の他端部は、図4に示すよ
うに、接着、溶着あるいは裁縫等によって接合されて筒
状に形成されており、この部分は、筒状部37aを構成
し、内部に軸50が挿通されるようになっている。
【0030】また、取り付け部40は、図5に示すよう
に、2つの係合部40a,40bが設けられており、こ
の係合部40a,40bは、原稿情報の読み取り主走査
方向と平行、即ち巻き取りローラ39、従動ローラ41
及びキャリッジローラ42の軸線と平行になるように配
設され、図6に示すように、軸50が係合されるように
なっている。また、取り付け部40には、2つの突起部
40c,40dが設けられており、これらは、軸50の
軸線方向両端部外方に配設され、軸50が押えシート3
7の軸方向に移動するのを規制している。
【0031】このように、軸50を取り付け部40へ係
合した後に、その上から固定部材70を取り付けて、軸
50に対して押えシート37が主走査方向に移動するの
を規制している。なお、押えシート38の取り付け方法
も同様の構成である。また、巻き取りローラ39,44
の内部には、図示しないねじりコイルバネにより、押え
シート37,38に常にバックテンションが与えられて
いる。
【0032】次に、図2に従ってキャリッジ16内部に
設けられた読み取り部17と頁捲り部18について説明
する。キャリッジ16が左から右へ走査移動する際に
は、第2光源30a,30b、第2ミラー26、第3ミ
ラー27、第2光源反射ミラー31、結像レンズ28及
びCCD光電変換素子29等で構成される縮小光学系に
より、ブック原稿の画像読み取りを行う。また、光距切
換ミラーの第1ミラー25を介在させることで、図1の
コンタクトガラス12に載置されたシート原稿を読み取
る。
【0033】キャリッジが右から左へ移動する際は、ペ
ージ捲り動作が行われる。ベルト駆動ローラ34とベル
ト従動ローラ35により張架された捲りベルト33と、
その上部に圧接配置された帯電ローラ36により、捲り
ベルトユニットの頁捲り部18が構成されている。帯電
ローラ36は、軸が高圧の交流電源66に接続されてお
り、軸をおおうローラ部は、体積抵抗率107 〜109
Ωcm程度のヒドリンゴム等で構成されている。駆動ロ
ーラ34は、軸がアースされた導電性の高いゴムローラ
である。
【0034】捲りベルト33は、表面が体積抵抗率10
15Ωcm以上の高抵抗層、裏面が体積抵抗率105 〜1
7 Ωcmの中抵抗層からなる2層構造の合成樹脂や合
成ゴムのベルトである。捲りベルト33は、キャリッジ
が移動すると、移動方向に平行に配置した図7に示すラ
ック56とキャリッジに取り付けられたギヤ57、駆動
ローラ34の駆動ギヤ58により、キャリッジの移動方
向と同じ方向に同じ速度で回転する。
【0035】キャリッジが一定の速度で移動している時
に、帯電ローラ36に一定の周波数の高電圧を印加する
と、捲りベルト33表面には、プラスとマイナスの縞状
の帯電パターンが形成される。この帯電パターンによる
不平等電界による吸着力でブック原稿のページを1枚だ
け吸着する。例えばキャリッジの移動速度が240mm
/sで、高圧電源の周波数が60Hzとすると、捲りベ
ルト33の表面には、4mm周期の帯電パターンが形成
されることになる。
【0036】キャリッジが右端から左へ移動し、ブック
原稿14の右ページの所定の長さが捲りベルト33の下
側にかかった時、ページ端部が吸着される。この後、図
8に示すように、ベルトを傾斜して持ち上げ、キャリッ
ジ16が更に左へ移動すると、ページは捲りベルト33
に吸着したまま搬送されて、ページ収納ガイド板52へ
入り、更にその奥に配置されたページ搬送ローラ53に
より搬送される。そして、キャリッジ16が更に移動し
て、ブック原稿14の見開き中央部を通過すると、搬送
ローラ53の駆動が遮断されて、ページは自然に左側へ
排出される。
【0037】このように、本実施例では、押えシート端
部の取り付け部に主走査方向の移動を規制する手段を設
けて構成したため、押えシートが主走査方向に移動して
ずれたり、しわが発生したりするのを抑えて、押えシー
トの破損を生じ難くすることができる。このため、安定
した捲り動作を容易に行うことができる。しかも、従来
のような一々両面テープで接着するような面倒な作業を
行わないで済ませることができるため、作業効率を向上
させることができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、押えシートの破損を生
じ難くして安定した捲り動作を容易に行うことができる
他、一々両面テープで接着するような面倒な作業を行わ
ないで済ませることができ、作業効率を向上させること
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のブック原稿の読み取り
装置の全体構成を示す図である。
【図2】本発明に係る一実施例の頁捲り読み取り手段の
構成を示す図である。
【図3】本発明に係る一実施例の読み取り装置本体に対
する押えシートの取り付け状態を示す図である。
【図4】本発明に係る一実施例の押えシートの筒状部内
から棒を外した状態を示す図である。
【図5】本発明に係る一実施例の取り付け部の構成を示
す図である。
【図6】本発明に係る一実施例の押えシートを取り付け
部に取り付けた状態を示す図である。
【図7】ラックとキャリッジに取り付けられたギヤ及び
駆動ローラの駆動ギヤを示す図である。
【図8】ページが捲りベルトに吸着したまま搬送されて
ページ収納ガイド板へ入り、更にその奥に配置されたペ
ージ搬送ローラにより搬送される様子を示す図である。
【符号の説明】
11 本体 12 コンタクトガラス 13a,13b 原稿台 14 ブック原稿 15 頁捲り読み取り手段 16 キャリッジ 17 読み取り部 18 頁捲り部 19,21 タイミングベルト 20a 駆動プーリ 20b 従動プーリ 22 駆動モータ 22a プーリモータ 23 読み取り装置 24a,24b 第1光源 25 第1ミラー 26 第2ミラー 27 第3ミラー 28 結像レンズ 29 光電変換素子 30a,30b 第2光源 31 第2光源反射ミラー 32 読み取り位置 33 捲りベルト 34 ベルト駆動ローラ 35 ベルト従動ローラ 36 帯電ローラ 37,38 押えシート 37a 筒状部 39,44 巻き取りローラ 40,45 取り付け部 40a,40b 係合部 40c,40d 突起部 41,46 従動ローラ 42,47,48 キャリッジローラ 43,49,57 ギヤ 50 軸 52 ページ収納ガイド板 53 搬送ローラ 56 ラック 58 駆動ギヤ 66 交流電源 70 固定部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿読み取り位置に見開かれて載置された
    ブック原稿の原稿面に対し、往復移動することにより、
    ブック原稿の頁を1枚づつ分離する作業と原稿情報の読
    み取り走査を行う頁捲り読み取り手段と、該頁捲り読み
    取り手段の移動方向両端部に設けられ、かつブック原稿
    の原稿面に接触して該原稿を押圧する一対の押えシート
    と、読み取り装置本体に設けられ、かつ押えシートの一
    端部が取り付けられる一対の取り付け部と、前記頁捲り
    読み取り手段の移動方向両端部に設けられ、かつ押えシ
    ートの所定箇所が摺設される従動ローラとを有し、前記
    頁捲り読み取り手段の往復移動時に、移動方向の巻き取
    りローラが押えシートを巻き取るブック原稿の読み取り
    装置において、前記押えシートの他端部に、読み取り主
    走査方向のずれを防止するずれ防止手段を設けてなるこ
    とを特徴とするブック原稿の読み取り装置。
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