JPH08227918A - ヒ−タツ−ルの構造と熱圧着方法および熱圧着装置 - Google Patents

ヒ−タツ−ルの構造と熱圧着方法および熱圧着装置

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JPH08227918A
JPH08227918A JP5507395A JP5507395A JPH08227918A JP H08227918 A JPH08227918 A JP H08227918A JP 5507395 A JP5507395 A JP 5507395A JP 5507395 A JP5507395 A JP 5507395A JP H08227918 A JPH08227918 A JP H08227918A
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heating
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 圧着物である配線基板上にチップとリ−ド部
とが同一線上に配列されてた配線パタ−ンに,被圧着物
を熱圧着するヒ−タツ−ルの構造と熱圧着方法および熱
圧着装置とを提供する。 【構成】 電源から加熱電流が給電され,圧着物と被圧
着物との接合領域の長さ方向に沿って長く,且つ,この
接合領域の巾方向に対応する巾を有する平坦に形成され
た圧着面30aを有する加熱部と,この加熱部の巾方向
両端から長溝を介在させて加熱部に一体的に形成された
一対の支持部とを有するヒ−タツ−ルの構造において,
加熱部の圧着面に対向する面の中心点32から,加熱部
の長手方向両端へと順次その容積が大きく形成された温
度制御用開口部34を,加熱部の中心点32から両端へ
と対をなすように複数箇所圧着面方向へ向けて形成し
て,ヒ−タツ−ルの圧着面34a全体の接合温度を一定
に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,圧着物である配線基
板上にチップとリ−ド部とが同一線上に配列されている
配線パタ−ンに,被圧着物を熱圧着するヒ−タツ−ルの
構造と熱圧着方法および熱圧着装置とに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来,図10,図11に示すように,フ
ェノ−ル樹脂,ガラスエポキシ樹脂等からなる硬質の絶
縁基板や,ポリイミド樹脂,ポリエステル樹脂等の柔軟
な絶縁基板上や液晶基板等の配線基板1の周囲には,ピ
ッチがミクロン単位であるTAB等のリ−ド部2bから
なる配線パタ−ン2が形成されている。この配線パタ−
ン2は,絶縁基板上に導電層を形成し,その形成は導電
層の所要部分以外をエッチング等で除去することにより
なされている。
【0003】そして,この配線パタ−ン2上には,半田
や異方性導電膜3等が形成されて配線基板1が構成され
ている。そして,この配線基板1上には,配線パタ−ン
2と同様にLSIリ−ドやICリ−ドが多数並列に形成
されているリ−ド線(被圧着物)4が接続されるが,こ
の接合方法としては,図12,図13に示すように,M
oやチタン等の高熱高抵抗部材で形成されているヒ−タ
ツ−ル6,20にパルス状の大電流を流すことにより,
そこに発生したジュ−ル熱を利用して接合するパルスヒ
−ト接合方法がある。
【0004】このパルスヒ−ト接合方法は,配線基板1
の配線パタ−ン(圧着物)2と被圧着物4との接合手段
として,熱可塑性の異方性導電膜3が使用されているた
めに,接合領域をヒ−タツ−ル6で加熱した後,この異
方性導電膜3が固まるまで待機する必要がある。そのた
め,パルスヒ−ト接続方式では,ヒ−タツ−ル6常時加
熱しているのではなく,熱圧着時だけパルス状の加熱電
流を給電し,熱圧着終了後には,ヒ−タツ−ル6は冷却
されるから,この方法は最適である。
【0005】そして,パルスヒ−ト接合方法を用いた熱
圧着装置としては,図10に示す装置があり,配線パタ
−ン2にリ−ド線4等を接続する場合には,可撓性を有
する一対の給電帯7にボルト8により固定されている一
対の導電板9,この導電板9にボルト10により固定さ
れている一対の導電ブロック11,互いに対向する導電
ブロック11の間隙12に挿入支持されている断面略U
字型のヒ−タツ−ル6(図12),導電ブロック11に
ボルト13により固定され,スピンドル14が固定され
ている絶縁ブロック15とにより構成されている。
【0006】ヒ−タツ−ル6は,パルス状の加熱電流を
供給する電源からの加熱電流により加熱するとともに,
熱圧着装置5のスピンドル14を上下方向に移動させる
ことにより,接合領域は加圧,加熱され,半田あるいは
熱可塑性の異方性導電膜3等により熱圧着されている。
【0007】そして,配線基板1の配線パタ−ン2と外
部基板4aのリ−ド線(被圧着物)4等との接合領域に
圧接して熱圧着するためのヒ−タツ−ル6は,図10,
図12に示すように,導電ブロック11に挟持され,固
定するために,ねじ孔18が透設されている支持部6b
と,導電ブロック11から突出してこの支持部6bから
テ−パ−状に形成されているテ−パ−状部分6dと,こ
のテ−パ−状部分6dに連接されている矩形状の先端部
分を構成する加熱部6cとが一体的に形成されている。
なお,テ−パ状部分6dは,加熱部6cと支持部6bと
を連結するためのもので,加熱部6cと支持部6bとは
直接連結されてもよい。
【0008】そして,このヒ−タツ−ル6の加熱部6c
は,接合領域の長さ方向,即ち,配線基板1に形成され
ている配線パタ−ン2に沿う方向の長さ方向に長く,且
つ,接合領域の巾方向,即ち,配線パタ−ン2に熱圧着
されるリ−ド線4のリ−ド線の長さに対応する巾を有す
る平坦に形成された圧着面を有している。そして,この
加熱部の巾方向両端から長溝19を介在させて加熱部6
cに一体的に形成された一対の支持部6bとにより形成
されている。
【0009】このような構造であるから,ヒ−タツ−ル
6の加熱部6cの長さ方向が一群のリ−ド線4の巾に対
応し,加熱部6cの巾方向がリ−ド部を構成するリ−ド
線4の長さ方向に対応し,この加熱部6cの下端外面が
一群のリ−ド線4を圧着するための圧着面6aとなって
いる。
【0010】又,図13に示すヒ−タツ−ル20は,高
熱高抵抗部材により形成されており,接合領域の長さ方
向に沿って長く,且つ,接合領域の巾方向に対応する巾
を有する加熱部20aと,この加熱部20aの両端に一
体的に形成された両端部20b,20cとにより略コ字
状に形成されており,加熱部20aの下面は平坦に形成
されて圧着面20dとなっている。そして,ヒ−タツ−
ル20の加熱部20a両端からの冷えを補正するため
に,圧着面20dに対向する面20eは,両端部が細
く,中心部分が太く盛り上がった山形に形成されてい
る。
【0011】従って,上記ヒ−タツ−ル6と同様に,こ
のヒ−タツ−ル20の長さ方向が一群のリ−ド部のリ−
ド線4の巾に対応し,加熱部20aの巾方向がリ−ド部
を構成するリ−ド線4の長さ方向に対応している。
【0012】ヒ−タツ−ル20の両端部20b,20c
に開設されているねじ穴21に一対の導電ブロック(図
示せず)が接続され,この導電ブロックを介して電源
(図示せず)から加熱電流が給電されて,加熱部20a
が加熱され,圧着面20dが加熱される。
【0013】一方,最近は,配線基板1の配線パタ−ン
(圧着物)2と外部基板4aのリ−ド線(被圧着物)4
とを接合する手段として,熱硬化性の異方性導電膜が使
用されはじめている。この熱硬化性の異方性導電膜を使
用する場合には,ヒ−タツ−ルに電源から常時加熱電流
を給電して,このヒ−タツ−ルを常時一定の加熱温度に
保持して接合する常時加熱接合方法が採用されている。
【0014】この常時加熱接合方法に使用されるヒ−タ
ツ−ルとしては,略コ字状のヒ−タツ−ル(図示せず)
の加熱部に,多数のカ−トリッジヒ−タ(図示せず)を
埋設して,加熱部,即ち,圧着面を長く形成したカ−ト
リッジヒ−タ式のヒ−タツ−ルがある。
【0015】
【発明が解決しようとする問題点】このように,接合領
域に圧接されるヒ−タツ−ルには,各種の形式のものが
あるが,この内,パルスヒ−ト接合方法において使用さ
れるヒ−タツ−ル6,20は,加熱電流がオン・オフさ
れるが,加熱電流がオフとなると,ヒ−タツ−ル6,2
0の加熱部6c,20aの両端から順次中心方向へと冷
えていくため,これを再度加熱した場合には,加熱部6
c,20aの両端近傍は,所定の温度まで加熱されず,
圧着面6a,20dの温度にばらつきが発生する。そし
て,均一に加熱されている箇所は,中心部から両端近傍
を除く範囲となり,圧着面6a,20dの有効長Lが実
際の圧着面6a,20dより短くなるという問題があ
る。
【0016】実際問題として,上記ヒ−タツ−ル6,2
0の形状の場合には,圧着面6a,20dの使用範囲
は,100mm程度が限界であった。最近のように,L
ED等の大きさが240〜360mm程度の場合には,
ヒ−タツ−ル6,20の圧着面6a,20dの長さ方向
の長さもそれだけ必要であるが,あまり長い加熱部6
c,20aを持つヒ−タツ−ルを形成しても,パルスヒ
−ト接合方法の場合には,すぐこの加熱部6c,20a
の両端から急速に冷えてしまい,再度加熱しても全体と
して充分に加熱されず,加熱温度のばらつきが大きくな
り,あまり有効長Lの長いものは使用出来ないという問
題がある。
【0017】さらに,図13に示すヒ−タツ−ル20
は,価格的には安価であるが,加熱部20aの長さ方向
両端からの温度低下を補正するために,この両端が細く
形成されているので,強度上からも有効長Lの長いもの
は使用できなかった。その上,加熱電流は,加熱部20
aの長さ方向に流れるため,圧着面20dに電圧が発生
し,圧着物2(図10)および被圧着物4(図10)が
破壊される恐れがある。さらに,圧着面20dの有効長
Lが長くなると,それだけ発生電圧も大となるととも
に,上記のように加熱温度のばらつきも大きくなり,そ
のため,有効長Lをあまり長くとれない。その上,熱圧
着回数が増すにつれて圧着面20dに歪みが発生し,そ
のため寿命が短いという問題がある。
【0018】一方,図12に示すヒ−タツ−ル6は,ヒ
−タツ−ル20とは違い,その加熱部6cに流れる加熱
電流は,加熱部6cの巾方向に流れるため,この巾は短
く,発生する電圧はほとんど無視することが出来る。
又,圧着面6aの加熱温度は,均一であり,有効長Lも
上記ヒ−タツ−ル20より長くなるが,この加熱部6c
をあまり長く形成すると,上記ヒ−タツ−ル20と同様
に,圧着面6aに歪みが発生するため,寿命が短い。そ
の上,価格的にも高価である等の問題がある。
【0019】又,常時加熱方法に使用されるカ−トリッ
ジヒ−タ方式のヒ−タツ−ルは,カ−トリッジヒ−タが
多数加熱部に埋設されて,ヒ−タツ−ルが常時加熱され
ているものである関係上,長い有効長Lのものを作成す
ることが出来る。しかしながら,この形式のものは,ヒ
−タツ−ルが接合領域に接触した瞬間に圧着面の熱が接
合領域に奪われて加熱温度が下がり,所定の接合温度が
得られないという問題がある。その上,この形式のヒ−
タツ−ルは,一般に温度精度が悪い等の問題もある。そ
こで,上記欠点を除去するために,熱硬化性の異方性導
電膜を使用し,常時加熱方法を採用している場合でも,
この常時加熱温度を接合温度より低い温度に保持し,接
合時に所定の接合温度に加熱したいとの要望が提案され
ている。
【0020】
【問題点を解決するための手段】この発明は,電源から
加熱電流が給電され,圧着物と被圧着物との接合領域の
長さ方向に沿って長く,且つ,この接合領域の巾方向に
対応する巾を有する平坦に形成された圧着面を有する加
熱部と,この加熱部の巾方向両端から長溝を介在させて
加熱部に一体的に形成された一対の支持部とを有するヒ
−タツ−ルの構造において,加熱部の圧着面に対向する
面の中心点から,加熱部の長手方向両端へと順次その容
積が大きく形成された温度制御用開口部を,加熱部の中
心点から両端へと対をなすように複数箇所圧着面方向へ
向けて形成して,ヒ−タツ−ルの圧着面全体の接合温度
を一定に保持するようにしたものである。
【0021】又,この発明は,温度制御用開口部とし
て,圧着面に対向する面から圧着面方向へ向けて円筒状
の孔を凹設したり,又,温度制御用開口部として,圧着
面に対向する面から圧着面方向へ向けて圧着面に対向す
る面の巾方向に切られた切り溝を形成するようにしたも
のである。
【0022】又,この発明は,電源から加熱電流が給電
され,圧着物と被圧着物との接合領域の長さ方向に沿っ
て長く,且つ,この接合領域の巾方向に対応する巾を有
する平坦に形成された圧着面を有する加熱部と,この加
熱部の長さ方向両端に一体的に形成された両端部とによ
り略コ字状に形成されたヒ−タツ−ルの構造において,
加熱部の圧着面に対向する面の中心点から,加熱部の長
手方向両端へと順次その容積が大きく形成された温度制
御用開口部を,加熱部の中心点から両端へと対をなすよ
うに複数箇所圧着面方向へ向けて形成するようにしたも
のでる。
【0023】又,この発明は,温度制御用開口部とし
て,圧着面に対向する面から圧着面方向へ向けて円筒状
の孔を凹設したり,又,温度制御用開口部として,圧着
面に対向する面から圧着面方向へ向けて圧着面に対向す
る面の巾方向に切られた切り溝を形成するようにしたも
のでる。
【0024】さらに,この発明は,略コ字状に形成され
たヒ−タツ−ルの加熱部を,平坦な板状に形成するとと
もに,このヒ−タツ−ルの開口部分を,超硬部材でこの
開口部分の形状に形成された補強部で補強したものであ
る。
【0025】さらに,又,この発明は,ヒ−タツ−ルの
圧着面を,弾性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,こ
の絶縁シ−トを圧着面に対向する部分だけ順次巻き取り
可能な手段を設けるようにしたものである。
【0026】さらに,この発明は,電源から加熱電流を
ヒ−タツ−ルに供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接
合ヘッド部の上下動により,ヒ−タツ−ルにより接合領
域を熱圧着する熱圧着方法において,ヒ−タツ−ルの圧
着面を弾性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,ヒ−タ
ツ−ルに所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加
熱し,接合ヘッド部が下降してヒ−タツ−ルにより,圧
着物と被圧着物との接合領域に所定の圧力が加えられる
と同時に,このヒ−タツ−ルにパルス状の加熱電流を給
電して,このヒ−タツ−ルを接合温度に加熱して接合領
域を熱圧着し,この接合領域を熱圧着した後,ヒ−タツ
−ルを所定温度に冷却し,接合領域の熱圧着工程を所定
回数終了した後,絶縁シ−トを圧着面に対向した部分だ
け移動させて新たな絶縁シ−ト部分で圧着面を覆うよう
にしたものである。
【0027】さらに,この発明は,電源から加熱電流を
ヒ−タツ−ルに供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接
合ヘッド部の上下動により,ヒ−タツ−ルにより接合領
域を熱圧着する熱圧着装置において,ヒ−タツ−ルの圧
着面を覆う弾性を有する絶縁シ−トと,この絶縁シ−ト
を圧着面の両側近傍に配置されており,絶縁シ−トの送
りと巻き取りを行う一対のロ−ラと,ヒ−タツ−ルに所
定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱するため
の電源と熱圧着時に,ヒ−タツ−ルにパルス状の加熱電
流を給電して,ヒ−タツ−ルを接合温度に加熱するため
のパルス状加熱電流の電源と,圧着面に対向する部分だ
け絶縁シ−トを巻き取るために,ロ−ラを所定数回転駆
動する駆動手段と,ヒ−タツ−ルによる接合領域の熱圧
着回数を計算して所定数に達した後に,駆動手段を駆動
するカウンタ手段とを設けた熱圧着装置である。
【0028】
【作用】ヒ−タツ−ル30,31,40,41の圧着面
30a,31a,40d,41dに対向する面30e,
31e,40e,41eには,温度制御用開口部34,
35,44,45が,それぞれ加熱部30c,31c,
40a,41aの長さ方向両端に近づくほど大きく形成
されているので,長さ方向両端に近づくほど加熱電流の
通路が制限され,中心部分より抵抗値が大となり,発生
するジュ−ル熱が大きくなる。このように,加熱部30
c,31c,40a,41aの両端近傍の温度を高くし
て,両端近傍が中心部分より温度が低下しないように構
成して,全体として平均した温度分布が得られる
【0029】ヒ−タツ−ル50の加熱部50aに電圧が
発生することはない。又,接合領域の接合手段として,
異方性導電膜を使用した場合には,ヒ−タツ−ル50の
圧着面50cに対して,接合に際して,厳しい平坦度が
要求されるが,この圧着面50cは弾性のある絶縁シ−
ト52で覆われているので,異方性導電膜の凹凸を緩和
することも出来る。
【0030】熱圧着装置60では,ヒ−タツ−ル50の
圧着面50cは,弾性を有する絶縁シ−ト52で覆われ
ているので,電圧が発生することはない。ヒ−タツ−ル
50は予め所定温度T2 に常時加熱されており,接合ヘ
ッド部が下降してヒ−タツ−ル50により,圧着物2と
被圧着物4との接合領域に所定の圧力が加えられると同
時に,このヒ−タツ−ル50にパルス状の加熱電流が給
電されて,このヒ−タツ−ル50を接合温度T3 に加熱
して接合領域は熱圧着される。
【0031】この接合領域を熱圧着した後,ヒ−タツ−
ル50は所定温度T2 に冷却され,次の熱圧着工程をお
こなう。このようにして,所定回数終了した後,絶縁シ
−ト52を圧着面50cに対向した部分,即ち,巾部分
だけ移動させて新たな絶縁シ−ト52部分で圧着面50
cを覆う。
【0032】
【発明の実施例】この発明の各実施例を,図1〜図9に
基づいて詳細に説明する。図1〜図2は,この発明の実
施例を示すもので,ヒ−タツ−ル30,31の一部切欠
斜視図である。図3〜図4は,この発明の実施例を示す
もので,ヒ−タツ−ル40,41の斜視図である。図5
はこの発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ−タツ
−ルの斜視図,図6はこの発明のさらに他の実施例を示
す一部切欠部を含む要部斜視図,図7はこの発明による
熱圧着装置の実施例を示す要部斜視図である。図8はこ
の発明の実施例を示すもので,ヒ−タツ−ルの加熱温度
と時間との関係を示すグラフ,図9は動作状態を示すフ
ロ−である。なお,従来例と同一のものは同一名称,同
一符号を付し,その説明を省略する。
【0033】図1〜図2において,ヒ−タツ−ル30,
31は,外形形状は従来例として図12に記載されてい
るものと同一形状で,それぞれ支持部30b,31b,
加熱部30c,31c,テ−パ−状部分30d,31d
により構成されているが,加熱部30c,31cの圧着
面30a,31aに対向する面30e,31eには,そ
れぞれこの面30e,31eの中心点32,33から,
加熱部30c,31cの長さ方向両端へと順次その容積
が大きく形成された温度制御用開口部34,35が,加
熱部30c,31cの中心点32,33から両端へと対
をなすように複数箇所圧着面30a,31a方向へ向け
て形成されている。
【0034】図1に示す実施例の場合には,温度制御用
開口部34としては,圧着面30aに対向する面30e
から圧着面30a方向へ向けて円筒状の孔34aが凹設
されている。
【0035】一方,図2に示す実施例の場合には,温度
制御用開口部35としては,圧着面31aに対向する面
31eから圧着面31a方向に向けてワイヤカッタ−等
で巾方向に切られた切り溝35aが形成されている。
【0036】図3〜図4において,ヒ−タツ−ル40,
41は,いずれも高熱高抵抗部材で形成されており,接
合領域の長さ方向に沿って長く,且つ,接合領域の巾方
向に対応する巾を有する加熱部20aと,この加熱部4
0a,41aの両端に一体的に形成されている両端部4
0b,40c,41b,41cとにより略コ時状に形成
されている。加熱部40a,41aの下面は,平坦に形
成されて圧着面40d,41dとなっている。そして,
この圧着面40d,41dに対向する面40e,41e
と圧着面40d,41dとは平行に形成されているとと
もに,それぞれこの面40e,41eの中心点42,4
3から,加熱部40a,41aの長手方向両端へと順次
その容積が大きく形成された温度制御用開口部44,4
5が,加熱部40a,41aの中心点42,43から両
端へと対をなすように複数箇所圧着面40d,41d方
向へ向けて形成されている。
【0037】図3に示す実施例の場合には,温度制御用
開口部44としては,圧着面40dに対向する面40e
から圧着面40d方向へ向けて円筒状の孔44aが凹設
されている。
【0038】一方,図4に示す実施例の場合には,温度
制御用開口部45としては,圧着面41dに対向する面
41eから圧着面41d方向に向けて,図2に示すヒ−
タツ−ル31の場合と同様に,ワイヤカッタ−等で面4
1eの巾方向に切られた切り溝45aが形成されてい
る。
【0039】このように,図1〜図4に示すいづれの形
状のヒ−タツ−ル30,31,40,41も,温度制御
用開口部34,35,44,45が,それぞれ加熱部3
0c,31c,40a,41aの長さ方向両端に近づく
ほど大きく形成されているので,長さ方向両端に近づく
ほど加熱電流の通路が制限され,中心部分より抵抗値が
大となり,発生するジュ−ル熱が大きくなる。このよう
に,加熱部30c,31c,40a,41aの両端近傍
の温度を高くして,両端近傍が中心部分より温度が低下
しないように構成して,全体として平均した温度分布が
得られるように構成されている。従って,圧着面30
a,31a,40d,41d全体の接合温度を一定に保
持することが出来,有効長Lがそれだけ長いものが得ら
れる。
【0040】しかしながら,上記,図1〜図4に示す構
造のヒ−タツ−ル30,31,40,41は,その構造
上,あまり長い有効長Lのものを作成しても,圧着面3
0a,31a,40d,41dの使用関数が増すにつれ
て歪み等の問題が発生し,あまり長い有効長Lのものは
使用できない。
【0041】そこで,図5に示すように,ヒ−タツ−ル
50は,有効長Lの長いものとして,例えば,240〜
360mmあるいはそれ以上の大型のLCD等を配線基
板1に接合する場合のものとして発明されたもので,ヒ
−タツ−ル50は,加熱部50aとその両端に延設され
ている両端部50b,50bとにより構成されている。
このヒ−タツ−ル50は,単なる矩形状の棒材を略コ字
状に屈折して形成されており,電源からの加熱電流は,
一方の両端部50bから加熱部50aを介して他方の両
端部50bへと給電される。
【0042】そして,このヒ−タツ−ル50の開口部分
には,超硬部材でこの開口部分の形状に形成した補強部
51で補強されて,ヒ−タツ−ル50の機械的な強度が
保持されている。従って,このヒ−タツ−ル50は,補
強部51により機械的に補強されているので,充分長い
有効長Lのものを形成することが出来る。なお,補強部
51の材質としては,セラミック,タングステン,ニク
ロム,チタン,スーパ−インバ−,モリブデン,タング
ステンカ−バイト等の超硬部材が適している。
【0043】上記のように構成されているので,ヒ−タ
ツ−ル50の場合には,加熱部50aの長さを充分長く
形成することが出来,接合領域が長いLCD等も接合す
ることが出来るとともに,作成費用,材料ともに安価で
ある。
【0044】しかしながら,このヒ−タツ−ル50は,
加熱電流が直接加熱部50aに流れるため,図13に示
す従来のヒ−タツ−ル20と同様に,有効長Lがあまり
長い場合には,圧着面50cに電圧が発生する恐れがあ
る。そこで,図6に示すように,ヒ−タツ−ル50の圧
着面50cには,弾性を有する絶縁シ−ト52で覆われ
た状態で,接合領域を熱圧着するように構成されてい
る。なお,ヒ−タツ−ル50の圧着面50cの両側近傍
には,この絶縁シ−ト52の送りと巻き取りを行う一対
のロ−ラ53が配置されている。
【0045】絶縁シ−ト52の送りと巻き取りは,所定
回数熱圧着工程が行われた後に,手動であるいはステッ
ピングモ−タ(図示せず)等によりロ−ラ53が駆動さ
れて,圧着面50cに対向する部分だけ,即ち,この実
施例の場合には,圧着面50cの巾は2mm程度である
から,2mmずつ順次巻き取られるように構成されてい
る。
【0046】なお,この実施例の場合には,絶縁シ−ト
52としては,テ−プ厚が50μ〜80μ程度のシリコ
ンゴムが使用されているが,これに限定されることな
く,絶縁性で弾性のあるシ−トであればいかなるもので
あってもよい。又,絶縁シ−ト52は,この実施例の場
合には,圧着面50cの長さ方向の長さに対応する巾を
有するものが使用されており,ヒ−タツ−ル50の圧着
面50cの長さ方向に直交する方向に,即ち,巾方向に
沿って巻き取られるように構成されているが,これに限
定されることなく,圧着面50cの巾に相当する細い絶
縁シ−トで圧着面50cを覆うとともに,この細い絶縁
シ−トを圧着面50cの長さ方向に沿って巻き取るよう
に構成しても上記実施例と同様な作用効果がある。
【0047】このように構成されているので,ヒ−タツ
−ル50の加熱部50aに電圧が発生することはない。
その上,接合領域の接合手段として,異方性導電膜を使
用した場合には,圧着面50cに対して,接合に際し
て,厳しい平坦度が要求されるが,この圧着面50cは
弾性のある絶縁シ−ト52で覆われているので,異方性
導電膜の凹凸を緩和することも出来る。
【0048】図7は,この発明の実施例で,熱圧着装置
60の斜視図,図8は,加熱電流を給電する時間と加熱
温度との関係を示すグラフである。なお,従来例および
この発明の実施例としてすでに述べたものと同一のもの
は,同一名称,同一番号を付すとともに,その説明を省
略する。
【0049】熱圧着装置60は,接合ヘッド部61,加
熱電源部62,Y軸移動テ−ブル63,加圧制御部6
4,装置制御部65および専用架台66と,安全仕様と
してシグナルタワ−67と非常停止スイッチ68とによ
り構成されており,この装置では,ヒ−タツ−ルとして
は,図6に示す構造のものが用いられている。
【0050】接合ヘッド部61は,加圧制御部64でそ
の上昇下降が制御されているエアシリンダ69により,
ヒ−タツ−ル50を把持して上下動するように構成され
ている。絶縁シ−ト52は,ヒ−タツ−ル50の圧着面
50cに接触してこれを覆い,その両端は,圧着面50
cの両側近傍に配置されている一対ロ−ラ53に巻回さ
れている。この実施例の場合には,一対のロ−ラ53
は,ベルト70を介して互いに連結されており,つまみ
71を手動で回転して巻き取るように構成されている。
なお,このロ−ラ53は,ステッピングモ−タ等に連結
して自動的に一定の巾ずつ,順次巻き取り動作をするよ
うに構成しても良い。
【0051】この発明による熱圧着装置60は,上記従
来例の問題点において述べたように,常時加熱方法を採
用するとともに,この常時加熱温度接合温度より低い温
度に保持し,熱圧着時に所定の接合温度に加熱したいと
の要望に基づいて発明されたものである。
【0052】従って,この熱圧着装置60では,パルス
ヒ−ト方法と常時加熱方法とが併用されている。そこ
で,加熱電源部62は,図8に示すように,ヒ−タツ−
ル50に所定加熱電流を給電して予め所定温度T2 に常
時加熱するための電源(図示せず)とパルス状の加熱電
流を給電して,熱圧着時に,ヒ−タツ−ル50を接合温
度に加熱するためのパルス状の加熱電流の電源(図示せ
ず)とを備えており,この実施例の場合には,加熱温度
は,常温T1 から490°迄1°間隔で調整することが
出来るように構成されている。
【0053】図8は,加熱電流を給電する時間と温度と
の関係を示すもので,ヒ−タツ−ル50は,作業開始時
間t1 において,加熱電流を給電するための電源から一
定の加熱電流が給電されて,常温T1 から予め所定温度
2 に保持されている。
【0054】熱圧着開始時間t2 において,パルス状の
加熱電流の電源からパルス状の加熱電流が給電される
と,ヒ−タツ−ル50の圧着面50cは,接合温度T3
まで加熱される。接合が終了すると,このパルス状の加
熱電流はオフとなるから,圧着面50cの温度は,所定
温度T2 まで下降する。この実施例の場合には,接合温
度T3 と所定温度T2 との差は,100°程度に設定さ
れており,ヒ−タツ−ル50の圧着面50cの加熱温度
を接合温度T3 から所定温度T2 へ冷却する方法とし
て,エアにより強制空冷方法が採用されている。
【0055】Y軸移動テ−ブル63は,上面に熱圧着す
るためのワ−ク(即ち,圧着物と被圧着物とが位置決め
された状態のワ−ク)(図示せず)が載置されるもの
で,このワ−クを接合ヘッド部61の下方向の所定位置
に位置決めするために移動させるが,駆動手段として
は,この実施例の場合には,パルスモ−タ(図示せず)
によるボ−ルネジ式が採用されており,平行度調整機構
も備えており,移動範囲は420mm,位置決め精度は
±0.5mmである。そして,Y軸移動テ−ブル63上
にワ−クを固定する方法としては,このワ−クをガイド
ピン(図示せず)に付き当てるとともに,真空吸着によ
り固定している。
【0056】加圧制御部64では,エアシリンダ69の
加圧力や,ヒ−タツ−ル50を所定温度T2 まで冷却す
るための冷却用のエアの圧力等が制御されている。
【0057】装置制御部65では,各種の動作がプログ
ラムに従ってシ−ケンス制御されている。専用架台66
には,キャスタ−72と固定用のレベラ−73とが取り
付けられており,移動,固定できるように構成されてい
る。
【0058】シグナルタワ−67は,1工程終了時に緑
色のランプが点灯し,非常停止時には,赤のランプが点
灯するように構成されている。非常停止スイッチ68
は,装置制御部65のケ−ス上面に配設されている。
【0059】装置制御部65の上面と専用架台66の角
部にそれぞれスタ−トスイッチ74,75が配設されて
おり,両手スタ−ト式となっている。なお,スタ−トス
イッチ74,75をオンすると,シグナルタワ−67の
緑色のランプが消灯するように構成されている。又,ヒ
−タツ−ル50による接合領域の熱圧着回数を計算して
所定数に達した後に,ロ−ラ53を手動あるいは自動で
回転駆動させるためのカウンタ手段として,通常のカウ
ンタ(図示せず)が配置されている。
【0060】次に,図9に示す動作フロ−により,この
熱圧着装置60の作用動作について説明する。まず,Y
軸移動テ−ブル63上の治具テ−ブル(図示せず)にワ
−クとして,配線基板1と被圧着物4としてLCDパネ
ルとをセットした後(ステップ81),パネル吸着スイ
ッチ(図示せず)をオンしてLCDパネルを吸着させる
(ステップ82)。
【0061】次いで,両手で,スタ−トスイッチ74,
75をオンすると(ステップ83),Y軸移動テ−ブル
63は前進して,接合ヘッド部61が下降する位置に移
動し(ステップ84),位置決めされ,停止する。次い
で,接合ヘッド部61が下降を開始する(ステップ8
5)。なお,この際,ヒ−タツ−ル50は,予め所定温
度T2 に加熱されている。
【0062】接合ヘッド部61に支持されているヒ−タ
ツ−ル50がワ−クに所定の加圧力を加えると同時にパ
ルス状の加熱電流の電源からパルス状の加熱電流が給電
され,ヒ−タツ−ル50は,接合温度T3 まで加熱さ
れ,ワ−クの接合領域は接合される(ステップ86)。
接合が終了すると,ヒ−タツ−ル50に向けてエアが吹
き出し,ヒ−タツ−ル50は急速に所定温度T2 迄冷却
される(ステップ87)。次いで,接合ヘッド部61が
上昇し(ステップ88),1サイクルの熱圧着工程が終
了する。
【0063】1サイクル終了後,Y軸移動テ−ブル63
は,再び前進してワ−クの次の接合領域が接合ヘッド部
61の下降位置へと位置決めされ,停止する(ステップ
89)。次いで,ステップ85〜ステップ88の動作が
繰り返された後(ステップ90),Y軸移動テ−ブル6
3は後退し(ステップ91),パネルの吸着が解除され
(ステップ92),ワ−クがY軸移動テ−ブル63から
取り出される(ステップ93)。なお,1サイクルで熱
圧着工程が終了する場合には,ステップ88からステッ
プ91へと移動する。
【0064】なお,絶縁シ−ト52は,例えば,100
回程度使用したら,手動あるいは,ステッピングモ−タ
でロ−ラ53を回転させて,圧着面50cに対向してい
る部分だけ巻き取り,次の新しい絶縁シ−ト52部分で
圧着面50cが覆われるように,所定の使用回数が初期
設定されている。
【0065】
【発明の効果】この発明は,電源から加熱電流が給電さ
れ,圧着物と被圧着物との接合領域の長さ方向に沿って
長く,且つ,この接合領域の巾方向に対応する巾を有す
る平坦に形成された圧着面を有する加熱部と,この加熱
部の巾方向両端から長溝を介在させて加熱部に一体的に
形成された一対の支持部とを有するヒ−タツ−ルの構造
において,加熱部の圧着面に対向する面の中心点から,
加熱部の長手方向両端へと順次その容積が大きく形成さ
れた温度制御用開口部を,加熱部の中心点から両端へと
対をなすように複数箇所圧着面方向へ向けて形成したの
で,ヒ−タツ−ルの圧着面全体の接合温度を一定に保持
することが出来,有効長Lがそれだけ長いものが得られ
る。
【0066】この発明は,略コ字状に形成されたヒ−タ
ツ−ルの加熱部を,平坦な板状に形成するとともに,こ
のヒ−タツ−ルの開口部分を,超硬部材でこの開口部分
の形状に形成された補強部で補強したので,機械的な強
度が大であるから,加熱部の長さを充分長く形成するこ
とが出来,有効長の長いものが得られとともに,作成費
用,材料ともに安価である。
【0067】この発明は,ヒ−タツ−ルの圧着面を,弾
性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,この絶縁シ−ト
を圧着面に対向する部分だけ順次巻き取り可能な手段を
設けるようにしたので,ヒ−タツ−ルの圧着面に電圧が
発生することはない。その上,絶縁シ−トは,弾性のあ
る部材が使用されているので,接合領域の接合手段とし
て,異方性導電膜を使用した場合には,接合に際して,
厳しい平坦度が要求されるが,圧着面は絶縁シ−トで覆
われているので,異方性導電膜の凹凸を緩和することが
出来る。
【0068】この発明は,電源から加熱電流をヒ−タツ
−ルに供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接合ヘッド
部の上下動により,ヒ−タツ−ルにより接合領域を熱圧
着する熱圧着方法において,ヒ−タツ−ルの圧着面を弾
性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,ヒ−タツ−ルに
所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱し,接
合ヘッド部が下降してヒ−タツ−ルにより,圧着物と被
圧着物との接合領域に所定の圧力が加えられると同時
に,このヒ−タツ−ルにパルス状の加熱電流を給電し
て,このヒ−タツ−ルを接合温度に加熱して接合領域を
熱圧着し,この接合領域を熱圧着した後,ヒ−タツ−ル
を所定温度に冷却し,接合領域の熱圧着工程を所定回数
終了した後,絶縁シ−トを圧着面に対向した部分だけ移
動させて新たな絶縁シ−ト部分で圧着面を覆うようにし
たので,接合時に所定温度から接合温度まで加熱しても
圧着面の加熱温度は安定し,温度精度が良い。又,加熱
温度は所定温度と接合温度との差の温度だけ加熱急冷さ
れるだけであるから,圧着面全体の温度むらもなく,短
時間で安定的に上昇下降し,1サイクルの作業時間を短
縮することが出来る。その上,絶縁シ−トで圧着面が覆
われているので,圧着面に電圧が発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので,ヒ−タツ−ル
30の斜視図である。
【図2】この発明の実施例を示すもので,ヒ−タツ−ル
31の一部切欠を含む斜視図である。
【図3】この発明の他の実施例を示すもので,ヒ−タツ
−ル40の斜視図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ
−タツ−ル41の斜視図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ
−タツ−ル50の斜視図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示す一部切欠部
を含む要部斜視図である。
【図7】この発明による熱圧着装置の実施例を示す要部
斜視図である。
【図8】この発明の実施例を示すもので,加熱温度と時
間との関係を示すグラフである。
【図9】この発明の実施例を示すもので,熱圧着装置の
動作状態を示す動作フロ−である。
【符号の説明】
2 圧着物 4 被圧着物 19 長溝 30,31,40,41,50 ヒ−タツ−
ル 30a,31a,40d,41d,50c 圧着面 30c,31c,40a,41a,50a 加熱部 30e,31e,40e,41e 圧着面に対向する
面 32 面30eの中心点 33 面31eの中心点 34,35,44,45, 温度制御用開口部 34a,44a 穴 35a,45a 切り溝 52 絶縁シ−ト 53 ロ−ラ 60 熱圧着装置 61 接合ヘッド部 62 加熱電源部
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月31日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すもので,ヒータツール
30の斜視図である。
【図2】この発明の実施例を示すもので,ヒータツール
31の一部切欠を含む斜視図である。
【図3】この発明の他の実施例を示すもので,ヒータツ
ール40の斜視図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ
ータツール41の斜視図である。
【図5】この発明のさらに他の実施例を示すもので,ヒ
ータツール50の斜視図である。
【図6】この発明のさらに他の実施例を示す一部切欠部
を含む要部斜視図である。
【図7】この発明による熱圧着装置の実施例を示す要部
斜視図である。
【図8】この発明の実施例を示すもので,加熱温度と時
間との関係を示すグラフである。
【図9】この発明の実施例を示すもので,熱圧着装置の
動作状態を示す動作フローである。
【図10】従来の熱圧着装置の要部正面図である。
【図11】従来の絶縁基板1の平面図である。
【図12】従来のヒータツール6の斜視図である。
【図13】従来のヒータツール20の斜視図である。
【符号の説明】 2・・・・圧着物 4・・・・被圧着物 19・・・長溝 30,31,40,41,50・・・・・・ヒータツー
ル 30a,31a,40d,41d,50c・圧着面 30c,31c,40a,41a,50a・加熱部 30e,31e,40e,41e・・・・・圧着面に対
向する面 32・・・面30eの中心点 33・・・面31eの中心点 34,35,44,45・・・・温度制御用開口部 34a,44a・・・・・・・・穴 35a,45a・・・・・・・・切り溝 52・・・絶縁シート 53・・・ローラ 60・・・熱圧着装置 61・・・接合ヘッド部 62・・・加熱電源部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から加熱電流が給電され,圧着物と
    被圧着物との接合領域の長さ方向に沿って長く,且つ,
    この接合領域の巾方向に対応する巾を有する平坦に形成
    された圧着面を有する加熱部と,この加熱部の巾方向両
    端から長溝を介在させて前記加熱部に一体的に形成され
    た一対の支持部とを有するヒ−タツ−ルの構造におい
    て,前記加熱部の前記圧着面に対向する面の中心点か
    ら,前記加熱部の長手方向両端へと順次その容積が大き
    く形成された温度制御用開口部を,前記加熱部の中心点
    から両端へと対をなすように複数箇所前記圧着面方向へ
    向けて形成したことを特徴とするヒ−タツ−ルの構造。
  2. 【請求項2】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて円筒状の孔
    を凹設したことを特徴とする請求項1に記載のヒ−タツ
    −ルの構造。
  3. 【請求項3】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて前記圧着面
    に対向する面の巾方向に切られた切り溝を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載のヒ−タツ−ルの構造。
  4. 【請求項4】 電源から加熱電流が給電され,圧着物と
    被圧着物との接合領域の長さ方向に沿って長く,且つ,
    この接合領域の巾方向に長さに相当する巾を有する平坦
    に形成された圧着面を有する加熱部と,この加熱部の長
    さ方向両端に一体的に形成された両端部とにより略コ字
    状に形成されたヒ−タツ−ルの構造において,前記加熱
    部の前記圧着面に対向する面の中心点から,前記加熱部
    の長手方向両端へと順次その容積が大きく形成された温
    度制御用開口部を,前記加熱部の中心点から両端へと対
    をなすように複数箇所前記圧着面方向へ向けて形成した
    ことを特徴とするヒ−タツ−ルの構造。
  5. 【請求項5】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて円筒状の孔
    を凹設したことを特徴とする請求項4に記載のヒ−タツ
    −ルの構造。
  6. 【請求項6】 前記温度制御用開口部として,前記圧着
    面に対向する面から前記圧着面方向へ向けて前記圧着面
    に対向する面の巾方向に切られた切り溝を形成したこと
    を特徴とする請求項4に記載のヒ−タツ−ルの構造。
  7. 【請求項7】 略コ字状に形成されたヒ−タツ−ルの加
    熱部を,平坦な板状に形成するとともに,このヒ−タツ
    −ルの開口部分を,超硬部材でこの開口部分の形状に形
    成された補強部で補強したことを特徴とする請求項4〜
    請求項6にそれぞれ記載のヒ−タツ−ルの構造。
  8. 【請求項8】 ヒ−タツ−ルの圧着面を,弾性を有する
    絶縁シ−トで覆うとともに,この絶縁シ−トを前記圧着
    面に対向する部分だけ順次巻き取り可能な手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜請求項7にそれぞれ記載の
    ヒ−タツ−ルの構造。
  9. 【請求項9】 電源から加熱電流を前記ヒ−タツ−ルに
    供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接合ヘッド部の上
    下動により,前記ヒ−タツ−ルにより接合領域を熱圧着
    する熱圧着方法において,前記ヒ−タツ−ルの圧着面を
    弾性を有する絶縁シ−トで覆うとともに,前記ヒ−タツ
    −ルに所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱
    し,前記接合ヘッド部が下降して前記ヒ−タツ−ルによ
    り,圧着物と被圧着物との前記接合領域に所定の圧力が
    加えられると同時に,このヒ−タツ−ルにパルス状の加
    熱電流を給電して,このヒ−タツ−ルを接合温度に加熱
    して前記接合領域を熱圧着し,この接合領域を熱圧着し
    た後,前記ヒ−タツ−ルを前記所定温度に冷却し,前記
    接合領域の熱圧着工程を所定回数終了した後,前記絶縁
    シ−トを前記圧着面に対向した部分だけ移動させて新た
    な絶縁シ−ト部分で圧着面を覆うことを特徴とする熱圧
    着方法。
  10. 【請求項10】 電源から加熱電流を前記ヒ−タツ−ル
    に供給し,このヒ−タツ−ルを保持する接合ヘッド部の
    上下動により,前記ヒ−タツ−ルにより接合領域を熱圧
    着する熱圧着装置において,前記ヒ−タツ−ルの圧着面
    を覆う弾性を有する絶縁シ−トと,この絶縁シ−トを前
    記圧着面の両側近傍に配置されて,前記絶縁シ−トの送
    りと巻き取りを行う一対のロ−ラと,前記ヒ−タツ−ル
    に所定加熱電流を給電して予め所定温度に常時加熱する
    ための電源と,熱圧着時に,前記ヒ−タツ−ルにパルス
    状の加熱電流を給電して,前記ヒ−タツ−ルを接合温度
    に加熱するためのパルス状の加熱電流の電源と,前記圧
    着面に対向する部分だけ前記絶縁シ−トを巻き取るため
    に,前記ロ−ラを所定数回転駆動する駆動手段と,前記
    ヒ−タツ−ルにより,前記接合領域の熱圧着回数を計算
    して所定数に達した後に,前記駆動手段を駆動するカウ
    ンタ手段とを備えたことを特徴とする熱圧着装置。
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