JPH08226716A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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Publication number
JPH08226716A
JPH08226716A JP2969695A JP2969695A JPH08226716A JP H08226716 A JPH08226716 A JP H08226716A JP 2969695 A JP2969695 A JP 2969695A JP 2969695 A JP2969695 A JP 2969695A JP H08226716 A JPH08226716 A JP H08226716A
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JP
Japan
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compressor
refrigerating
oil return
return operation
evaporator
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JP2969695A
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English (en)
Inventor
Toshio Sagara
寿夫 相良
Junichi Furukawa
純一 布留川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08226716A publication Critical patent/JPH08226716A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒と相溶性の低い冷凍機油を使用する冷凍
装置において、効率よく冷凍機油を圧縮機に戻して、冷
凍能力の低下を防止することを目的とする。 【構成】 圧縮機1と、凝縮器2と、流量抵抗が可変可
能な減圧手段4、9と、蒸発器5等の冷凍機器を順次つ
なぎ、冷媒と相溶性の低い冷凍機油を用いる冷凍装置に
おいて、これらの冷凍機器等に溜まっている冷凍機油を
圧縮機1に回収するための強制オイル戻し運転時に、減
圧手段4、9の流量抵抗を小さくする制御部11を設け
た冷凍装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、冷媒と相溶性の低い
冷凍機油を用いた冷凍装置において、冷凍機油の圧縮機
への戻りを改善した冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷媒には、CFC系冷媒であるジ
クロロジフルオロメタン(以下R12という)や、共沸
混合冷媒のR12と1,1−ジフルオロエタンとからな
るR500を用いていた。そして冷凍機油には、CFC
系冷媒等と相溶性がよい鉱物油やアルキルベンゼン系油
等を使用している。この鉱物油やアルキルベンゼン系油
は、電気絶縁性や熱安定性がよく、また吸水性も低い。
そしてこの冷凍サイクルは信頼性、耐久性などの高い品
質レベルに至っていた。
【0003】しかしながら上記の各冷媒は、その高いオ
ゾン層破壊の潜在性により、大気中に放出されて地球上
空のオゾン層に到達すると、オゾン層を破壊する。この
オゾン層の破壊は冷媒中の塩素基により引き起こされ
る。そこで、この塩素基の含有量の少ない冷媒、塩素基
を含まない冷媒、あるいはこれらの混合物がこれらの代
替冷媒として考えられている。
【0004】塩素基の含有量の少ない冷媒としては、例
えばクロロジフルオロメタン(HCFC−22)があ
り、塩素基を含まない冷媒としては、例えばジフルオロ
メタン(HFC−32)やペンタフルオロエタン(HF
C−125)がある。そしてこれらの冷媒に対する冷凍
機油としては、HFC系冷媒等と相溶性がよいエステル
系油やエーテル系油、それらの混合油などが使用されて
いる。
【0005】しかしながらエステル系油やエーテル系油
等は、アルキルベンゼン系油や鉱物油等と比べて電気絶
縁性や熱安定性がかなり劣ってしまう。特に、エステル
系油やエーテル系油は吸湿性が高く、加水分解してスラ
ッジを生成していた。そしてこのスラッジが配管内に堆
積したり、圧縮機の摺動部を傷つけたりして冷凍性能を
低下させていた。
【0006】そこでHFC系冷媒の冷凍機油に、HFC
系冷媒と相溶性は低いが特性の優れたアルキルベンゼン
系油を用いたものがある。この冷凍装置としては、例え
ば特開平5−157379号公報がある。これは圧縮機
と、凝縮器と、ドライヤと、キャピラリーチューブと、
蒸発器と、アキュムレータを順次つないで冷凍サイクル
を構成している。圧縮機内には冷凍機油としてアルキル
ベンゼン系油を貯留し、冷媒にはHFC134aを使用
している。そして圧縮機で圧縮して高温高圧になった冷
媒を、凝縮器で凝縮して液冷媒にする。キャピラリーチ
ューブで液冷媒を減圧して蒸発しやすくして、蒸発器で
熱交換を行う。蒸発器を通過した冷媒はアキュムレータ
を介して圧縮機に戻り、圧縮されて再び凝縮器に送られ
る。
【0007】そして冷凍機油の一部は、冷媒とともに圧
縮機から吐出されて、冷凍装置を循環し圧縮機に戻って
くる。この冷凍機油は冷媒と相溶性が低いため、冷媒循
環量が一定量以下になると、蒸発器やキャピラリーチュ
ーブ、配管等に溜まって圧縮機に戻りにくくなる。この
冷凍機油の圧縮機への戻りが悪いために生じる不具合を
防止するため、低粘度の冷凍機油を使用し、アキュムレ
ータに挿入される吸込配管に油戻し穴を形成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の冷
凍装置では、設定温度と冷気温度が近くなって冷凍負荷
が小さくなると、圧縮機のオンオフを頻繁に行ったり、
圧縮機の出力を小さくすることで冷気温度を設定温度付
近に維持する。このとき冷媒循環量がかなり低下するの
で、低粘度の冷凍機油を使用しても蒸発器や配管内に冷
媒が溜まってしまい、冷凍機油の戻りが悪くなってしま
う。そのため蒸発器での熱交換の障害になったり、キャ
ピラリーチューブを閉塞して冷凍能力を低下させたり、
冷凍機油切れによる圧縮機トラブルなど、様々な不具合
が生じてしまう。
【0009】また、アキュムレータ内の冷凍機油は油戻
し穴より吸込配管に流入するが、例えば圧縮機が蒸発器
よりも高い位置にある場合は、冷媒循環量を一定以上増
やさないと蒸発器からアキュムレータ、又はアキュムレ
ータから圧縮機に冷凍機油が戻りにくい。そのためアキ
ュムレータに挿入された吸込配管に油戻し穴を形成して
も、冷凍装置の設計によっては有効に作用しない場合が
あり、冷凍装置の設計の自由度が制限されてしまう。
【0010】そこで本発明は、効率よく冷凍機油を圧縮
機に戻して、冷凍能力の低下を防止することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、圧縮機と、凝縮器と、流量抵抗
が可変可能な減圧手段と、蒸発器等の冷凍機器を順次つ
なぎ、冷媒と相溶性の低い冷凍機油を用いる冷凍装置に
おいて、これら冷凍機器等に溜まっている冷凍機油を圧
縮機へ回収するための強制オイル戻し運転時に、減圧手
段の流量抵抗を小さくする制御部を設けた冷凍装置であ
る。
【0012】また請求項2の発明は、強制オイル戻し運
転時に、圧縮機の出力を通常の冷却運転時の最低出力よ
りも上げる冷凍装置である。
【0013】また請求項3の発明は、請求項1に記載の
減圧手段が、凝縮器と蒸発器の間に設けられた減圧器
と、減圧器をバイパスする補助配管に設けられた補助減
圧器と、補助配管に設けられ、強制オイル戻し運転に開
く開閉弁とで構成される冷凍装置である。
【0014】また請求項4の発明は、請求項1に記載の
制御部が、冷凍装置の冷凍負荷を検出する冷凍負荷算出
手段と、冷凍負算出手段の出力に応じて圧縮機の運転を
制御する圧縮機制御手段と、圧縮機の駆動時間より運転
率を算出する運転率算出手段と、運転率が運転率設定値
よりも小さいときは強制オイル戻し運転を行う強制オイ
ル戻し運転判断手段とで構成されている冷凍装置であ
る。
【0015】
【作用】請求項1並びに請求項2の冷凍装置は、強制オ
イル戻し運転時に圧縮機の出力を上げる。その冷凍回路
の冷媒循環量が増加し、冷凍機器やこれら機器をつなぐ
配管に溜まった冷凍機油が冷媒とともに移動するだけの
冷媒循環量が得られ、冷凍機油が冷媒とともに圧縮機に
戻ってくる。また強制オイル戻し運転時は減圧手段の流
量抵抗を小さくするので、蒸発器における冷媒の蒸発温
度が高くなり、冷媒循環量が増加しても冷気温度を維持
することができる。
【0016】請求項3の冷凍装置は、冷却運転時に開閉
弁を閉じているので、この冷却運転時には冷媒は減圧器
で蒸発しやすいように減圧されて蒸発器に流入する。そ
して強制オイル戻し運転時には開閉弁が開いているの
で、冷媒は減圧器及び補助減圧器を通過して蒸発器に流
入する。このとき減圧手段全体の流量抵抗は小さくなる
ので、冷却運転時よりも蒸発器における冷媒の蒸発温度
は高くなる。
【0017】請求項4の冷凍装置は、冷凍負荷に応じて
圧縮機を運転している。そして運転率算出手段で圧縮機
の駆動時間をもとに運転率を算出し、運転率が運転率設
定値よりも小さくなると強制オイル戻し運転を開始す
る。
【0018】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。
【0019】図1は冷凍回路図である。この冷凍回路の
冷媒にはHFC125を使用し、冷凍機油にはアルキル
ベンゼン系油を使用する。1は内部に圧縮要素と電動要
素を収納している圧縮機であり、吸込口1aから吸い込
んだHFC125を圧縮して吐出口1bより吐出してい
る。圧縮機1内の底部にはアルキルベンゼン系油が貯留
されており、圧縮要素の潤滑作用、電動要素や冷媒圧縮
による発熱を放熱するの冷却作用及びガス密閉作用の役
割を持っている。
【0020】2は凝縮器であり、駆動ファンで外気を送
ってHFC125を凝縮している。3は内部に乾燥剤を
収納しているドライヤであり、HFC125に含まれる
水分を除去している。4は減圧器であるキャピラリーチ
ューブであり、HFC125を減圧して蒸発しやすくし
ている。5は蒸発器であり、冷蔵庫の冷気通路に配設さ
れる。そして蒸発器5においてHFC125と冷蔵庫内
の冷気を熱交換させて、この冷気を冷やしている。6は
アキュムレータであり、蒸発器5で蒸発しきれなかった
液冷媒を貯留して、ガス冷媒のみを圧縮機1に戻してい
る。そして各種の冷凍機器1、2、3、4、5、6は配
管7によって連結されており、HFC125が循環でき
るようになっている。この冷凍回路のHFC125は図
1の矢印の方向に循環し、アルキルベンゼン系油の一部
もHFC125とともに循環する。
【0021】8はキャピラリーチューブ4をバイパスす
る補助配管であり、キャピラリーチューブ4の入口側の
配管7から分岐して蒸発器5の入口側の配管7に連結し
ている。9は補助減圧器である補助キャピラリーチュー
ブであり、補助配管8に設けられている。補助キャピラ
リーチューブ9の形状及び大きさは、強制オイル戻し運
転(後述する)時における蒸発器5のHFC125の蒸
発温度によって任意に設計することができる。この強制
オイル戻し運転とは、各種の冷凍機器1〜6や配管7に
溜まっている冷凍機油を圧縮機1へ回収するための運転
である。
【0022】補助キャピラリーチューブ9の入口側には
開閉弁10が設けられており、補助キャピラリーチュー
ブ9に流入する冷媒量を調節している。開閉弁10は冷
却運転中は閉じており、補助キャピラリーチューブ9に
HFC125が流入しない。この実施例の減圧手段は、
キャピラリーチューブ4と、補助キャピラリーチューブ
9と、補助配管8と、開閉弁10とで構成されている。
【0023】11はこの冷凍回路を制御する制御部であ
り、図2はこの冷凍回路の制御系のブロック図である。
この制御部11には庫内温度を設定する温度設定部12
と、冷気通路内に配設され冷気温度を検知する温度セン
サ13が接続されている。また制御部11には圧縮機1
のオン時間及びオフ時間を積算する積算部14と、強制
オイル戻し運転及び霜取運転の時間を計時するタイマ部
15とを備えている。
【0024】次にこの冷凍回路の動作を説明する。図3
はこの冷凍回路のフローチャートであり、図4はタイミ
ングチャートである。温度設定部12の設定温度Tsと
温度センサ13で検知した冷気温度T1が制御部11に
送られ、制御部11で冷凍負荷(T1−Ts)と冷凍負
荷設定値T0を比較する。この冷凍負荷設定値T0は、
冷気温度が設定温度と同じになったときの冷凍負荷であ
る。そして冷凍負荷(T1−Ts)の方が大きければ圧
縮機1をオン状態にして、冷却運転を行う。圧縮機1で
圧縮されたHFC125は凝縮器2で凝縮されて液冷媒
になり、ドライヤ3を通過する。液冷媒はキャピラリー
チューブ4に流入して減圧され、蒸発器5で冷気を冷却
する。
【0025】冷却運転を続けて冷気が冷やされると、冷
気温度がT2になり冷凍負荷(T2−Ts)が小さくな
る。そして冷凍負荷(T2−Ts)が冷凍負荷基準値T
0以下であれば、圧縮機1をオフにして冷気の冷却を停
止する。冷気温度が設定温度Tsに近くなると冷凍負荷
が冷凍負荷基準値T0に近くなり、圧縮機1のオンオフ
が頻繁に行われるようになる。
【0026】そして図3のステップS1において、積算
部14で圧縮機1のオン時間Honを計時し、ステップ
S2でオフ時間Hoffを計時する。ステップS3にお
いて、制御部11で圧縮機1の運転時間H(t)=Ho
n+Hoffを演算し、運転時間H(t)とマスク時間
H0と比較する。このマスク時間H0は、頻繁に強制オ
イル戻し運転に入らないようにするためである。すなわ
ち運転時間H(t)がマスク時間H0以上にならない
と、運転率が例え低下した状態であっても強制オイル戻
し運転には入らない。運転時間H(t)の方がマスク時
間H0よりも長ければステップS4に移り、運転時間H
(t)の方が短ければステップS7で冷却運転を続け
る。
【0027】ステップS4では、制御部で運転率Hon
/(Hon+Hoff)を演算し、運転率と運転率設定
値Kを比較する。運転率設定値Kは、冷凍能力を低下さ
せることなく冷却運転するための最小運転率である。そ
して運転率が運転率設定値Kよりも小さければステップ
S5で強制オイル戻し運転を開始し、運転率の方が大き
ければステップS7冷却運転を続ける。
【0028】ステップS5の強制オイル戻し運転では、
圧縮機1をオンにし、開閉弁10を開く。そしてタイマ
部15で強制オイル戻し運転時間を計時し、設定時間t
1を経過すると、圧縮機1をオフにし且つ開閉弁10を
閉じて強制オイル戻し運転を停止する。
【0029】強制オイル戻し運転中は、圧縮機1から吐
出されたHFC125が凝縮器2及びドライヤ3を通過
して減圧手段に流入する。減圧手段では開閉弁10が開
いているため、HFC125はキャピラリーチューブ4
及び補助キャピラリーチューブ9に流入する。ここでキ
ャピラリーチューブ4と補助キャピラリーチューブ9は
併設しているので、減圧手段全体の流量抵抗は冷却運転
時の流量抵抗よりも小さくなり、HFC125の蒸発器
5における蒸発温度が高くなる。そのため、蒸発器5で
の冷媒循環量は増加するがHFC125の蒸発温度が高
くなるために、冷気温度は強制オイル戻し運転前の冷気
温度とほとんど変化しない。
【0030】また強制オイル戻し運転では冷媒循環量が
増加するため、配管7や蒸発器5などに溜まったアルキ
ルベンゼン系油がHFC125とともに冷凍回路内を循
環して圧縮機1内に戻ってくる。強制オイル戻し運転が
終了すると、ステップS6でオン時間Hon及びオフ時
間Hoffを零にして、再びステップS1に戻る。
【0031】ステップS7で冷却運転を続け、ステップ
S8で運転時間H(t)と予め設定してあるデフロスト
周期を比較する。ここで運転時間H(t)の方が短けれ
ば再びステップS1に戻り、運転時間H(t)の方が長
ければステップS9で霜取運転を行う。霜取運転時は、
圧縮機1をオフにして蒸発器5に取付けたヒータ(図示
しない)に通電する。このヒータは蒸発器5を温めて、
蒸発器5に付いた霜を除去する。そしてタイマ部15で
霜取運転の時間を計時し、霜取設定時間t2を経過する
とヒータへの通電を停止して霜取運転を解除する。その
後ステップS6に移り、オン時間Hon及びオフ時間H
offをリセットして、再びステップS1に戻る。
【0032】図5は他の実施例である。この実施例は減
圧手段として電動式膨張弁16を設けており、他の構成
及び動作は図1の実施例と同様である。この電動式膨張
弁16は冷凍負荷及び圧縮機1の出力などに応じて流量
抵抗を変えることができる。そして強制オイル戻し運転
時には、圧縮機1をオンにするとともに電動式膨張弁1
6の流量抵抗を小さくする。強制オイル戻し運転時の流
量抵抗は、蒸発器におけるHFC125の蒸発温度が任
意の温度になるように設定する。そのため蒸発器5にお
けるHFC125の蒸発温度が強制オイル戻し運転前よ
りも高くなり、冷気通路の冷気温度は殆ど変化しない。
また冷媒循環量が増加するため、配管7内に溜まったア
ルキルベンゼン系油がHFC125とともに圧縮機1に
戻ってくる。
【0033】図6は他の実施例である。この実施例は減
圧手段以外の構成及び動作は、図1の実施例と同様であ
る。17はドライヤ3に接続されたキャピラリーチュー
ブであり、18はキャピラリーチューブ17の出口側に
つながれた補助キャピラリーチューブである。19は補
助キャピラリーチューブ18の入口側から分岐して出口
側に連結するバイパス管であり、バイパス管と配管7の
連結部には分岐装置(三方弁)20で設けられている。
そして冷却運転中は分岐装置20が補助キャピラリーチ
ューブ18側を開いてバイパス管19側を閉じている。
そのため圧縮機1から吐出されたHFC125は、キャ
ピラリーチューブ17を通過した後補助キャピラリーチ
ューブ18を通過して蒸発器5に流入する。
【0034】強制オイル戻し運転中は、分岐装置20が
補助キャピラリーチューブ18側を閉じてバイパス管1
9側を開く。このとき圧縮機1から吐出されたHFC1
25は、キャピラリーチューブ17を通過した後バイパ
ス管19を通って蒸発器5に流入する。そのため冷媒循
環量は増加しても蒸発器5のHFC125の蒸発温度が
高くなるので、冷気温度は余り変化しない。
【0035】なおこの実施例ではキャピラリーチューブ
17の下流側に補助キャピラリーチューブ18を設けた
が、減圧手段の流量抵抗が可変できる構成であればよ
く、補助キャピラリーチューブ18の位置や形状など
は、この実施例に限定されるものではない。
【0036】図7は他の実施例のフローチャートであ
り、図8はタイミングチャートである。この実施例の冷
凍回路は図1である。このフローチャートでは、ステッ
プS11において積算部でオン時間Honを計時し、ス
テップS12でオフ時間Hoffを計時してステップS
13で冷却運転を行う。そしてステップS14で運転時
間H(t)=Hon+Hoffを演算してデフロスト周
期と比較する。ここで運転時間H(t)の方が短ければ
再びステップS11に戻り、運転時間H(t)の方が長
ければステップS15で強制オイル戻し運転を行う。そ
のあとステップS16で霜取運転を行い、ステップS1
7でオン時間Hon及びオフ時間Hoffをリセットす
る。この実施例では、圧縮機1の運転率に関係なく霜取
運転前に自動的に強制オイル戻し運転を行うので、冷凍
回路の制御が容易になる。
【0037】この実施例の圧縮機1は一定の周波数で運
転されるが、圧縮機1はインバータ制御されるものでも
よい。図9はそのフローチャートであり、冷凍回路は図
1と同じである。ステップS21で設定温度及び冷気温
度より冷凍負荷Q1を算出し、ステップS22で冷凍負
荷Q1に応じた周波数f1で圧縮機1を運転する。ステ
ップS23で周波数f1と周波数設定値fsを比較し、
周波数f1の方が大きければステップS28で冷却運転
を行う。周波数設定時fsは、圧縮機1から吐出された
アルキルベンゼン系油が圧縮機1が戻るために必要な冷
媒循環量を実現できる最小周波数(冷却運転時の圧縮機
1の最低出力)であり、周波数設定値fs以下の周波数
で運転すると、冷凍回路中にアルキルベンゼン系油が溜
まってしまう。
【0038】周波数が周波数設定値よりも小さい場合、
ステップS24で運転時間tを計時する。そしてステッ
プS25で運転時間tと設定運転時間とtsを比較し、
運転時間tの方が短ければステップS28に移り、運転
時間tの方が長ければステップS26で強制オイル戻し
運転を行う。強制オイル戻し運転中は、圧縮機1の周波
数を周波数設定fs値(冷却運転時の圧縮機1の最低出
力)以上に上げるとともに、開閉弁10を開く。強制オ
イル戻し運転を終了するとステップS27で運転時間t
を零にして再びステップS21に戻る。
【0039】なお、この発明の減圧手段は流量抵抗が可
変できるものであればよく、本実施例に限定されるもの
ではない。さらに強制オイル戻し運転時に、圧縮機の出
力を上げるとともに減圧手段の流量抵抗を小さくできれ
ばよく、制御方法は実施例に限定されるものではない。
【0040】
【発明の効果】この請求項1並びに請求項2の発明によ
れば、強制オイル戻し運転時に圧縮機の出力を上げて、
冷凍回路の冷媒循環量を増加している。そのため冷媒循
環量が減少して冷凍回路中に溜まった冷凍機油を、圧縮
機に確実に戻すことができる。また冷媒循環量を増加さ
せることで冷凍回路中の冷凍機油を圧縮機に戻している
ので、冷凍装置の設計に左右されることなく確実に戻す
ことができ、冷凍装置の設計の自由度が広がる。
【0041】また、強制オイル戻し運転中は減圧手段の
流量抵抗を小さくするので、蒸発器における冷媒の蒸発
温度が高くなり、冷媒循環量の増加による冷気温度の低
下を防止することができる。そのため強制オイル戻し運
転を行っても、冷却運転中の冷気温度を維持することが
できる。
【0042】請求項3の発明によれば、減圧器と補助減
圧器を併設し、強制オイル戻し運転時には減圧器と補助
減圧器に冷媒が流れるようにしている。そのため流量抵
抗を可変できる減圧手段を、容易な構成で実現すること
ができる。
【0043】請求項4の発明によれば、圧縮機の運転率
が運転率設定値よりも小さくなったときに強制オイル戻
し運転を行う。そのため圧縮機の運転率の低下によって
冷媒循環量が減少し、それによって冷凍回路中に冷凍機
油が溜まり始めたときに強制オイル戻し運転を行うこと
ができる。つまり効率的に強制オイル戻し運転ができる
ため、圧縮機の冷凍機油切れや冷凍回路中に冷凍機油が
溜まることで生じる冷凍能力の低下を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 冷凍回路図。
【図2】 冷凍回路の制御系のブロック図。
【図3】 運転制御のフローチャート。
【図4】 運転のタイミングチャート。
【図5】 冷凍装置の他の実施例の冷凍回路図。
【図6】 冷凍装置の他の実施例の冷凍回路図。
【図7】 他の実施例の運転制御のフローチャート。
【図8】 他の実施例の運転のタイミングチャート。
【図9】 他の実施例の運転制御のフローチャート。
【符号の説明】
1 圧縮機 4 キャピラリーチューブ 8 補助配管 9 補助キャピラリーチューブ 10 開閉弁 11 制御部 16 電動式膨張弁 17 キャピラリーチューブ 18 補助キャピラリーチューブ 19 バイパス管 20 分岐装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機と、凝縮器と、流量抵抗が可変可
    能な減圧手段と、蒸発器等の冷凍機器を順次つなぎ、冷
    媒と相溶性の低い冷凍機油を用いる冷凍装置において、
    これらの冷凍機器等に溜まっている前記冷凍機油を前記
    圧縮機に回収するための強制オイル戻し運転時に、前記
    減圧手段の流量抵抗を小さくする制御部を設けたことを
    特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】 前記強制オイル戻し運転時において、前
    記圧縮機の出力は通常の冷却運転時の圧縮機の最低出力
    よりも上げることを特徴とする請求項1記載の冷凍装
    置。
  3. 【請求項3】 前記減圧手段は、前記凝縮器と前記蒸発
    器の間に設けられた減圧器と、前記減圧器をバイパスす
    る補助配管に設けられた補助減圧器と、前記補助配管に
    設けられ、強制オイル戻し運転に開く開閉弁とを設けた
    ことを特徴とする請求項1並びに請求項2記載の冷凍装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、冷凍装置の冷凍負荷を検
    出する冷凍負荷算出手段と、前記冷凍負算出手段の出力
    に応じて圧縮機の運転を制御する圧縮機制御手段と、圧
    縮機の駆動時間より運転率を算出する運転率算出手段
    と、前記運転率が運転率設定値よりも小さいときは強制
    オイル戻し運転を行う強制オイル戻し運転判断手段とを
    設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の冷
    凍装置。
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