JPH082259A - 前部開閉式キャビン - Google Patents

前部開閉式キャビン

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JPH082259A
JPH082259A JP6134003A JP13400394A JPH082259A JP H082259 A JPH082259 A JP H082259A JP 6134003 A JP6134003 A JP 6134003A JP 13400394 A JP13400394 A JP 13400394A JP H082259 A JPH082259 A JP H082259A
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roof
view
windshield
cabin
frame
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Kihei Yoshii
喜平 吉井
Takeshi Hasebe
健 長谷部
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラクター等のキャビンでフロントガラスを
開放できる構成のものにおいて、フロントガラスを保持
するフレームも除去可能として前方視界を向上させると
ともに、キャビン上部のレールにおける雨水からの防錆
を図る。 【構成】 後部門型フレーム1の上部にルーフ2を配設
し、該ルーフ2上部にレール5・5を配設して、フロン
トガラス4を保持する前部ガラスフレーム3より延設す
るヒンジ7・7先端のローラー8を該レール5に嵌入
し、ルーフ2上に収納時に、該前部ガラスフレーム3に
付設したスタンド13をノブネジ17にて該ルーフ2に
固定可能とし、ルーフ2両側端にレール溝2a及び樋溝
2bよりなる段差状の溝部を設け、底の高いレール溝に
レールを配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トラクター等の走行車
輌に搭載する前部開閉式の簡易型キャビンの構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、トラクター等の走行車輌におい
て、前方視界及び風通しを良くするために、前部のフロ
ントガラスを開閉可能としたキャビンを搭載したものは
公知となっており、例えば実開昭57─101618に
開示されている。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかし、従来はフロ
ントガラスのみが開閉し、フロントガラスを保持するフ
レームは固定されていたので、風通しがよくなるだけの
効果で、前方視界が良好となる効果は得られなかった。
また、前記従来技術においては、フロントガラスを開放
した時の固定方法が開示されていない。さらに、フロン
トガラスを上方に摺動させるためのレール部材をルーフ
に取り付けた場合に、レール部材の傍部に雨水が溜ま
り、摺動の支障や腐敗等の原因となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
問題を解決するため、次のような手段を用いるものであ
る。即ち、走行車輌のキャビンにおいて、キャビン後部
に立設する門型フレームの上部にルーフを配設し、該ル
ーフ上部にレールを配設して、キャビン前方を被覆する
前部ガラスフレームと一体状のフロントガラスを、該レ
ールを介して摺動させて該ルーフ上に収納可能とし、収
納時に、該前部ガラスフレームに付設したスタンドを該
ルーフに固定可能とした前部開閉式キャビンを構成す
る。
【0005】また、前記の前部開閉式キャビンにおい
て、ルーフ両側端に段差状の溝部を設け、高い方の溝に
レールを配設し、低い方の溝を雨樋とする。
【0006】
【作用】フロントガラスと一体にフロントガラスを保持
する前部ガラスフレームをも摺動してルーフ上方に収納
できるので、収納時の前方視界が非常に良好となる。ま
た、ルーフ上方収納時には、スタンドにて固定されて、
安全である。更に、ルーフ側端の段差状溝の構成によ
り、雨水は、レール傍部には溜まらず、雨樋状の溝内に
流れて排出される。
【0007】
【実施例】本発明の構成を添付の図面より説明する。図
1は本発明の前部開閉式キャビンAを搭載するトラクタ
ーTの全体側面図、図2は前部開閉式キャビンAの側面
図、図3は同じく平面図、図4は同じく前面図、図5は
同じく後面図、図6は後部門型フレーム1及びルーフ2
よりなるキャノピーの側面図、図7は同じくルーフ2部
分の平面図で、下半分は上面図、上半分は下面図、図8
は後部門型フレーム1の平面図、図9は同じく後面図、
図10はルーフ2の側面図、図11は前部ガラスフレー
ム3の後面図、図12は同じく側面図、図13は図11
におけるQ─Q矢視図、図14は同じくR─R矢視図、
図15は前部ガラスフレーム3上端部の部分正面断面
図、図16は図12におけるS─S矢視図、図17は前
部被覆状態における前部ガラスフレーム3下端の固定を
示す部分側面断面図、図18は前部被覆状態における前
部ガラスフレーム3上端の固定を示す部分側面断面図、
図19は同じくヒンジ7のレール5への嵌入部分を示す
部分平面図、図20は前部開放状態における前部ガラス
フレーム3の固定を示す部分側面断面図、図21はアシ
ストバー9及びスタンド13の側面図、図22は同じく
後面図、図23はサイドドア18の外側面図、図24は
同じく内側面図、図25は図23におけるU─U矢視
図、図26は同じくV─V矢視図である。
【0008】本発明の前部開閉式キャビンAのトラクタ
ーTにおける配置構成を図1より説明する。トラクター
Tの後部下方に懸架する該後輪RWの上部を被覆するフ
ェンダー26の後端より上方に後部門型フレーム1を立
設し、該後部門型フレーム1の上端に、水平状に前方に
延出させてルーフ2を固設して、キャノピーを形成して
おり、図示せぬ座席上を被覆している。そして、トラク
ターT前部のボンネット27後端とハンドル25を突設
するフロントコラム24前端との間より上方に、フロン
トガラス4を一体状に保持する後方傾斜状の前部ガラス
フレーム3を配設し、その上端部を該ルーフ2の前部に
固定して、キャビン前部を被覆しており、更にフロント
コラム24の両側より左右フェンダー26にかけてを開
閉自在のサイドドア18にて被覆して、キャビンを形成
している。そして、該フロントガラス4を保持する前部
ガラスフレーム3が、ルーフ2上に配設したレール5に
よって摺動可能であり、ルーフ2の上方に摺動させて固
定でき、前部を開閉できるようになっているのである。
【0009】前部開閉式キャビンAの構成について、図
2乃至図26より説明する。まず、トラクターTに固定
状に立設される、後部門型フレーム1及びルーフ2より
なる図6及び図7図示のキャノピー部分について説明す
る。後部門型フレーム1は、図6乃至図9の如く、左右
一対の柱フレーム1a・1aの上端間に水平フレーム1
bを横設し、更に水平フレーム1b上に一対のルーフ固
定フレーム1c・1cを配設した、正面視(後面視)門
型のフレームであって、両側の柱フレーム1a・1aの
下端を、図2及び図5の如くフェンダー26・26の上
面に固設して立設されており、両柱フレーム1a・1a
の後端間において、水平フレーム1bの下端を回動支点
として、リアガラス20を配設している。該リアガラス
20は、把手20aを回動操作してロックを外すと、両
柱フレーム1a・1a近傍に付設した空気シリンダー2
1・21の伸長力にて上方に回動できるようになってい
る。なお、該リアガラス20の後面(外側面)にはワイ
パー22が取り付けられており、該リアガラス20後面
に、図示されぬウォッシャー吹出口よりウォッシャー液
が吹きつけられるようになっていて、このウォッシャー
液は、後記の如く、サイドドア18の中に形成されたウ
ォッシャー液のタンク部18aの中から、図2図示のリ
アガラス用ウォッシャーポンプRPによって噴出駆動さ
れるものである。
【0010】一方、ルーフ2の形状について図6乃至図
8及び図10より説明する。ルーフ2は、平面視図7の
ように前端中央部が前方に延出した略方形状で、中空状
に形成されたルーフである。前端中央部を前方に張り出
しているのは、座席に座る作業者の日除けとするため
で、前端の左右両側は、前部上方の視界を広くするため
に、後方に寄せているのである。そして、上面両側に
は、段状に前後方向に溝が形成されており、内側の底面
の高い溝がレール溝2a・2a、外側の低い方が樋溝2
b・2bとなっている。更に、該ルーフ2の下面の、各
レール溝2aの下方部分において、前方より、該樋溝2
b下面に密着するストッパー取付部2c、該レール溝2
a下面に密着する前部レール取付部2d、該樋溝2b下
面に密着する樋溝連通部2e、該レール溝2a下面に密
着する後部レール取付部2fが形成されている。また、
ルーフ2上面においては、レール溝2aと、該レール溝
2aの前方における樋溝2bの張出部分に、一方、ルー
フ2下面においては、ストッパー取付部2c、前部レー
ル取付部2d、後部レール取付部2fに、係止用の長孔
2g・2g・・・が穿設されている。更に左右方向に、
後部門型フレーム1の水平フレーム1bを挟持すべく、
下方に後部門型フレーム挟持部2h・2iを突出させて
いる。
【0011】このようなルーフ2において、レール溝2
a・2a上には、図6及び図7に示す如く上方を開放状
としたコの字形状のレール5・5を配置し、各レール5
前端を下方に屈曲して形成したストッパー部5a・5a
を、該レール溝2a前方の樋溝2bの延出部分に配置す
る。更に、後部門型フレーム1の左右各固定フレーム1
cの上端を、ルーフ2下面の各後部レール取付部2f下
面に当接して、長孔2g・2gに、レール5より下方に
突設する係止ボルト5b・5bを嵌挿して、ルーフ2下
方よりナット締めし、レール5下面、ルーフ2のレール
溝2a及び後部レール取付部2f、後部門型フレーム1
の固定フレーム1cを螺止している。この状態におい
て、後部門型フレーム1の水平フレーム1bが、ルーフ
2の後部門型フレーム挟持部2h・2i間に挟持された
状態となっている。一方、ルーフ2下面において、各樋
溝連通部2e前端より前方に、前部固定板6・6が配置
され、左右各前部レール取付部2d及びストッパー取付
部2cの長孔2g・2gに嵌挿したレール5の係止ボル
ト5b・5bにて螺止されている。該前部固定板6・6
の前部は、該ルーフ2の前端より前方に延設されてい
て、該延設部分には、それぞれ上方にスタンド用ボス部
6aを突設しており、その直前には、後記ノブネジ17
嵌挿用の長孔6bが穿設されている。
【0012】こうして、上面左右にはレール5・5を、
下面左右には前部固定板6・6を固設したルーフ2が、
後部門型フレーム1上に固設されて形成されたキャノピ
ーは、ルーフ2がレール5・5にて補強されて、上方か
らの外的ショックに強い構造となっており、また、ルー
フ2上面において、図5に示すように、レール5・5の
外側近傍に一段低い樋溝2b・2bが一体成形されてい
るので、コストをかけずに雨樋を取り付けたのと同一効
果をもたらすことができ、雨天時においては、レール5
内に雨が溜まらず、樋溝2bに流れ込んで、トラクター
の進行とともに後方に流れ、ルーフ2後端部より流れ落
ちるようになっていて、レール5・5の防錆が図られ、
キャビン内に雨水が飛散することもないのである。
【0013】次に、フロントガラス4を保持する前部ガ
ラスフレーム3について説明する。従来、フロントガラ
スの保持構造は、フレーム部材にフロントガラスの窓枠
の部材を接合させて構成していたが、フロントガラス4
の窓枠である前部ガラスフレーム3は、図13乃至図1
6のように、所々によって断面形状の異なる高密度ポリ
エチレン等の合成樹脂等をブロー成形して一体に構成さ
れるものであり、製造容易となりコスト低下に貢献す
る。側面視においては、図12の如く、全体的に後方傾
斜状であり、上端が水平状に曲折している。なお、水平
状の上端部は、図13に示す厚さよりも薄くしてもよ
い。図11に示す如く、該前部ガラスフレーム3下部の
左右側には、左右方向に複数個のノブネジ嵌挿孔を有す
るノブネジ取付板28・28が固設されており、また、
該前部ガラスフレーム3の両縦部分においては、中途部
に、後記アシストバー9を取り付ける固定板12が固設
されていて、該両縦部分の外側には、サイドバイザーの
フランジ部3a・3aが一体成形にて突設されており、
サイドバイザー15・15が固設されている。以上のよ
うに構成された前部ガラスフレーム3の前面において、
図2乃至図4に示す如くに、フロントガラス4が、四隅
を固定ボルト16・16・・・にて固定されて保持され
ているのである。なお、フロントガラス4の前面には、
図4の如くワイパー22が具備されていて、トラクター
Tの本体側から、図2図示のフロントガラス用ウォッシ
ャーポンプFPによりウォッシャー液が吹きつけられる
ようになっている。
【0014】次に、前部ガラスフレーム3の上部後端部
の左右に取り付けられるヒンジ7について説明する。ヒ
ンジ7・7は、図18及び図19の如く、前部ガラスフ
レーム3の上部後端の下面に、固定ボルト16等にて螺
止されて、後方に延設されており、各ヒンジ7の後端部
にはローラー8・8が回動自在に取り付けられていて、
前記のルーフ2における左右レール5・5内に摺動自在
に嵌入されている。また、該ヒンジ7の前部ガラスフレ
ーム3への固定部分において、下方にノブネジ用ボス部
7aを突設している。
【0015】次に、前部ガラスフレーム3に取り付けら
れる図21及び図22にて図示されるアシストバー9及
びスタンド13について説明する。該前部ガラスフレー
ム3の左右縦部分後面の中途部には、前記の如く、固定
板12・12が固設されており、図22の如く上端を正
面視L字状に屈曲したアシストバー9・9の各上端部分
が保持金具10に保持されて、該保持金具10が各固定
板12に固設されて、各アシストバー9を、図2に示す
如くに、該前部ガラスフレーム3の各縦部分に略平行状
に配設し、作業者の乗降の際の握り棒となっており、ま
た、前部ガラスフレーム3の左右における補強材ともな
っている。アシストバー9の下端には、図21の如く、
「く」の字状の固定板9aが固設されていて、図22の
如く、左右方向に複数個のノブネジ嵌挿孔9b・9b・
・・が穿設されていて、前記の前部ガラスフレーム3下
端に付設したノブネジ取付板28・28に当接してい
る。左右各アシストバー9の上端屈曲部分には、正面視
略コの字形状のスタンド回動板11を外嵌固設してお
り、正面視L字状に屈曲したスタンド13の左右水平状
となった部分を該スタンド回動板11の回動孔11aに
嵌挿し、更に、スタンド13の該左右水平部分より突設
されるデテント板13aが該スタンド回動板11に当接
して、該デテント板13aより突設されるデテントピン
13bを、該スタンド回動板11に穿設されたデテント
孔11bまたは11cに嵌入されるようにして、該スタ
ンド13が側面視図21の如くX・Yに切り換えられる
ようになっている。なお、該スタンド13の該回動孔1
1aからの突出部分にバネ14を巻装して、該スタンド
13のデテント板13aを該スタンド回動板11側に付
勢している。また、スタンド13の反バネ14巻装側端
には、図21の如く、後記ノブネジ17螺装用のメネジ
13cが形成されている。
【0016】以上のように構成された前部ガラスフレー
ム3にて、前記キャノピー前部を被覆する構成について
説明する。まず、前部ガラスフレーム3の上部後端部に
おいては、左右各ヒンジ7のローラー8・8が、図18
及び図19の如くに、ルーフ2のレール5前端のスタン
ド部分5a内に嵌入していて、ローラー8・8の回転が
抑止されている。そして、図18に図示する如く、ヒン
ジ7のノブネジ用ボス部7aの下端が、ルーフ2付設の
前部固定板6の長孔6b部分に当接しており、下方より
ノブネジ17を、長孔6b及びノブネジ用ボス部7a内
に嵌挿して螺止している。こうして、左右ノブネジ17
・17にて前部ガラスフレーム3の上部をルーフ2の前
端に固定する一方、前部ガラスフレーム3の下端を、図
17の如く、フロントコラム24の直前部に配設されて
いるトラクター機体側の縦状フレーム23に嵌入し、後
方よりノブネジ17を、アシストバー9下端の固定板9
aに穿設されたノブネジ嵌挿孔の一つと、前部ガラスフ
レーム3下部に固設されたノブネジ取付板28の複数個
のノブネジ嵌挿孔の一つに嵌挿して螺止し、左右ノブネ
ジ17・17にてトラクターTの本体ボディに固定して
いるのである。こうして前部ガラスフレーム3及びフロ
ントガラス4にて前部を被覆した状態の前部開閉式キャ
ビンAにおいて、その内部に座る作業者から見ると、天
井部分においては、ルーフ2の前端が従来よりもやや後
方にあり、その前方が、フロントガラス4の上部にて覆
われているので、前部上方の視界が従来より非常に良好
となっている。なお、スタンド13は、運転に支障のな
いように、デテントピン13bをデテント孔11bに嵌
入して、図2及び図21の如く、アシストバー9に平行
状となるX状態に固定されている。
【0017】次に、前部ガラスフレーム3及びフロント
ガラス4をルーフ2の上方に摺動してキャビン前部を開
放した状態について説明する。まず、前部ガラスフレー
ム3の上端及び下端において、それぞれ該前部ガラスフ
レーム3を螺止していたノブネジ17・17・・・を抜
き、次にスタンド13を上方に回動し、デテントピン1
3bをデテント孔11cに嵌入して、Y状態に固定し、
アシストバー9を握って、前部ガラスフレーム3を上方
に持ち上げると、ルーフ2上部のレール5におけるスト
ッパー部5aの底部よりローラー8・8が持ち上げら
れ、更に後部上方に持ち上げることにより、該ローラー
8・8がレール5内を後方に摺動し、やがて、図2中の
二点破線にて示す如く、レール5の後端に当接して摺動
停止する。この時、前部ガラスフレーム3は、略水平状
にルーフ2の上方に位置しており、Y状態に固定してお
いたスタンド13・13の下端が、前部固定板6・6の
スタンド用ボス部6aの上方に位置するものであり、ア
シストバー9を握っている手を下方に引くと、前部ガラ
スフレーム3が、レール5・5内のローラー8・8,8
・8を回動支点として、下方に回動し、該スタンド13
・13がスタンド用ボス部6a・6a内に嵌入する。各
スタンド用ボス部6aの下部には、ノブネジ17嵌挿用
のネジ孔が穿設されていて、図20の如く、該ネジ孔
と、スタンド13下端のメネジ部13c内にノブネジ1
7を嵌入螺止する。こうして、ルーフ2の上方に摺動さ
れた前部ガラスフレーム及びフロントガラス4が、スタ
ンド13を介して、ルーフ2付設の前部固定板6に対し
て、ノブネジ17・17にて固定される。この時、キャ
ビン前部は、フロントガラス4の窓枠である前部ガラス
フレーム3も上方に収納されているので、前方視界が非
常に良好な状態となる。
【0018】このように前部ガラスフレーム3及びフロ
ントガラス4が、ルーフ2の上方に収納された状態にお
いて、図2に示す如く、該前部ガラスフレーム3及びフ
ロントガラス4は、ルーフ2の前端よりも前方に延出さ
れており、その前端がフロントコラム24の前端位置の
上方になっているので、フロントコラム24やハンドル
25を上方より被覆して防護している。従来、フロント
ガラスを上方摺動させて、ルーフの上方にて収納する構
成としても、これらフロントコラム24の上方を保護す
る必要から、ルーフ2の前端は、かなり前方に延設され
ていて、キャビン内に座る作業者からは、前部上方の視
界がルーフの前部に遮られていた。しかし、このように
前部ガラスフレーム3及びフロントガラス4を縦に充分
長くし、ルーフ2上方への収納時にも、該前部ガラスフ
レーム3及びフロントガラス4にてフロントコラム24
上方を被覆、保護できるようになったので、その分、ル
ーフ2の前端部を後方に寄せることができ、該ルーフ2
の前方部分は、フロントガラス4を通して視界が良好で
ある。
【0019】次に、キャビン両側のサイドドア18・1
8の構成について、図23乃至図26より説明する。サ
イドドア18・18は、前部ガラスフレーム3の如く、
高密度ポリエチレン等の合成樹脂等よりブロー成形にて
一体状に製造されるもので、前端が蝶番を介して前記ト
ラクターT本体側の縦状フレーム23に取り付けられ、
側方からキャビン内への泥等の浸入を防止できるように
なっている。なお、図示のサイドドア18はキャビンの
側面下半分を遮閉するものとなっているが、キャビン側
面全体を遮閉する、即ち、上端をルーフに当接させる如
きものとしてもよい。また、側方の視界を得るために、
中央部を窓状に穿孔して、サイドガラス19・19にて
遮閉しており、その周囲は、図25及び図6に示す如
く、袋状に成形して、タンク部18aを形成しており、
補給口18bよりウォッシャー液Wを注入できるように
なっている。更にサイドドア18後面下方には、ポンプ
取付部18dを形成しており、その下方には、汲取口1
8c・18cが穿設されていて、該ポンプ取付部18d
にフロントガラス用ウォッシャーポンプFPと、リアガ
ラス用ウォッシャーポンプRPが固設されて、該汲取口
18c・18cより、タンク部内のウォッシャー液をく
み上げて、それぞれフロントガラス4或いはリアガラス
20にウォッシャー液を噴出するようになっている。従
来は、キャビン(キャノピー)後方にウォッシャー液の
タンクを配置する等していたが、サイドドアの内部をウ
ォッシャー液のタンクとすることで、タンクの配設スペ
ースが削除され、コンパクト化されるのである。
【0020】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く構成す
ることにより、フロントガラスと一体にフロントガラス
を保持する前部ガラスフレームをも摺動してルーフ上方
に収納できるので、収納時の前方視界が非常に良好とな
る。また、レールは、ルーフの補強材としての効果を有
する。更に、ルーフ上方収納時には、スタンドにて固定
されて、急に下方にフロントガラスが摺動してくること
がなく、安全であり、またルーフ前方において、キャビ
ン内部のフロントコラム等を上方より防護する屋根部材
としても機能するのである。
【0021】更に、請求項2の如く、ルーフ側端の段差
状溝の構成により、雨水は、レール脇部には溜まらず、
雨樋状の溝内に流れて、車輌走行とともに後方に排出さ
れるので、レールの防錆効果を有し、また、キャビン内
に雨水が飛散することがないので、雨天時でも快適に作
業ができる。更に、ルーフ上面に雨樋を付設するのでは
なく、ルーフ上面に一体状に樋状の溝を設けたものなの
で、コスト低下が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前部開閉式キャビンAを搭載するトラ
クターTの全体側面図である。
【図2】前部開閉式キャビンAの側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく前面図である。
【図5】同じく後面図である。
【図6】後部門型フレーム1及びルーフ2よりなるキャ
ノピーの側面図である。
【図7】同じくルーフ2部分の平面図で、下半分は上面
図、上半分は下面図である。
【図8】後部門型フレーム1の平面図である。
【図9】同じく後面図である。
【図10】ルーフ2の側面図である。
【図11】前部ガラスフレーム3の後面図である。
【図12】同じく側面図である。
【図13】図11におけるQ─Q矢視図である。
【図14】同じくR─R矢視図である。
【図15】前部ガラスフレーム3上端部の部分正面断面
図である。
【図16】図12におけるS─S矢視図である。
【図17】前部被覆状態における前部ガラスフレーム3
下端の固定を示す部分側面断面図である。
【図18】前部被覆状態における前部ガラスフレーム3
上端の固定を示す部分側面断面図である。
【図19】同じくヒンジ7のレール5への嵌入部分を示
す部分平面図である。
【図20】前部開放状態における前部ガラスフレーム3
の固定を示す部分側面断面図である。
【図21】アシストバー9及びスタンド13の側面図で
ある。
【図22】同じく後面図である。
【図23】サイドドア18の外側面図である。
【図24】同じく内側面図である。
【図25】図23におけるU─U矢視図である。
【図26】同じくV─V矢視図である。
【符号の説明】
T トラクター A 前部開閉式キャビン 1 後部門型フレーム 1a 柱フレーム 1b 水平フレーム 1c 固定フレーム 2 ルーフ 2a レール溝 2b 樋溝 3 前部ガラスフレーム 4 フロントガラス 5 レール 5a スタンド 6 前部固定板 6a スタンド用ボス部 7 ヒンジ 7a ノブネジ用ボス部 8 ローラー 9 アシストバー 13 スタンド 17 ノブネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行車輌のキャビンにおいて、キャビン
    後部に立設する門型フレームの上部にルーフを配設し、
    該ルーフ上部にレールを配設して、キャビン前方を被覆
    する前部ガラスフレームと一体状のフロントガラスを、
    該レールを介して摺動させて該ルーフ上に収納可能と
    し、収納時に、該前部ガラスフレームに付設したスタン
    ドを該ルーフに固定可能としたことを特徴とする前部開
    閉式キャビン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の前部開閉式キャビンにお
    いて、ルーフ両側端に段差状の溝部を設け、高い方の溝
    にレールを配設し、低い方の溝を雨樋としたことを特徴
    とする前部開閉式キャビン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5759719U (ja) * 1980-09-19 1982-04-08
JPS6228626U (ja) * 1985-08-07 1987-02-21
JPH0535434U (ja) * 1991-10-18 1993-05-14 ダイハツ工業株式会社 自動車のスライドルーフ構造

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