JPH08225832A - フェライト系耐熱鋼の熱処理方法 - Google Patents

フェライト系耐熱鋼の熱処理方法

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JPH08225832A
JPH08225832A JP2697595A JP2697595A JPH08225832A JP H08225832 A JPH08225832 A JP H08225832A JP 2697595 A JP2697595 A JP 2697595A JP 2697595 A JP2697595 A JP 2697595A JP H08225832 A JPH08225832 A JP H08225832A
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steel
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strength
heat
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JP2697595A
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Masahiro Ogami
正浩 大神
Hiroshi Hasegawa
泰士 長谷川
Hisashi Naoi
久 直井
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フェライト系耐熱鋼において、靭性としては
シャルピー衝撃試験における0℃の衝撃吸収エネルギー
の向上およびクリープ破断強度の向上を目的としたもの
である。 【構成】 合金成分の最適化をはかり、MoとW量の添
加量を適正化したと同時に、Ni,CoあるいはCuの
積極的な利用等により、δフェライトの生成を抑制し、
高温強度と靭性の優れたフェライト系耐熱鋼を提供する
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フェライト系耐熱鋼に
関するものであり、さらに詳しくは高温におけるクリー
プ破断特性および靭性に優れたフェライト系Cr含有ボ
イラ鋼管用鋼の熱処理に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、火力発電においては熱効率を向上
させる観点から蒸気条件の高温高圧化が進められ、現行
の超臨界圧条件から中間ステップを経て超々臨界圧条件
に引き上げる計画が推進されている。このような発電条
件の動向に伴い、ボイラ管等の材料選択において、耐酸
化性と高温強度の観点から現在使用されている2.25
Cr−1Mo鋼では適用が難かしい。一方、オーステナ
イト系耐熱鋼の適用が考えられるが、コストアップ等の
問題がある。したがって、この二者の間に位置する高強
度高靭性のフェライト系耐熱鋼の開発が望まれている。
【0003】このような事情に鑑みクリープ破断強度が
従来材を大幅に上回る新しい鋼種が開発され提案が行な
われている。これまで9Cr−1Mo鋼および9Cr−
2Mo鋼などの高Crフェライト系耐熱鋼が提案されて
いるが、これらは何れも上記の超々臨界圧蒸気条件では
クリープ破断強度の点から適用が難しい。これらの要求
特性を向上させた鋼が開発され、(Mo+W)とNb量
の関係を定めてクリープ特性と靭性の向上を図り、ま
た、クリープ強度の向上に最適範囲のW,Nb添加が有
効なことが知られている。
【0004】しかしながら、ボイラの使用部位によって
は厚肉材を必要とする箇所があり、製造工程の中でもと
りわけ熱間加工後焼ならしにより製造するものはオース
テナイト域からの冷却速度が小さくなるため、特に板厚
中心部では充分な強度、靭性を維持することが困難とな
る。そのため、強度、靭性に優れた鋼の開発および熱処
理方法が必要となる。
【0005】従来の熱処理方法は、1回の焼ならし、焼
戻し処理がほとんどであり、昇温および冷却速度の規制
も厳密には行われておらず、十分な特性を引き出すこと
ができていなかった。
【0006】特公昭58−11504号、特公昭58−
13608号、特公昭58−13609号の各公報にお
いて、厚肉の蒸気タービン用ロータの鍛造材でのオース
テナイト化後の冷却速度の規制による靭性の向上が開示
されている。しかし、これらの熱処理は靭性向上に有効
であるが、冷却速度の規制のみであるため、靭性の大幅
な向上は期待できない。
【0007】また、Cr系厚肉材の靭性向上に対して
も、熱処理条件が検討されており、特開昭59−285
21号公報においては目標とするγ粒度を得るため冷却
速度の規制を伴う前処理を行う熱処理方法、また、特開
昭63−100125号公報においては材質の均一化、
炭化物の固溶化および結晶粒の調整のため同一条件で2
度のオーステナイト化処理を行い、かつ冷却速度を規制
する熱処理方法が開示されているが、何れも2回のオー
ステナイト化処理および冷却速度の規制を行うが、熱処
理に時間を要し、かつ靭性の大幅な向上は期待できな
い。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の欠点を改良して、旧γ結晶粒度を細かくし、か
つδフェライトの生成を抑制することにより、靭性とし
てはシャルピー衝撃試験における0℃の衝撃吸収エネル
ギーの向上およびクリープ破断強度の向上を目的とした
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の目的を達
成するために、合金成分の最適化をはかり、MoとW量
の添加量を適正化したと同時に、Ni,CoあるいはC
uの積極的な利用等により、δフェライトの生成を抑制
し、高温強度と靭性の優れたフェライト系耐熱鋼を提供
するものである。
【0010】すなわち本発明は、重量%で、C :0.
01%〜0.15%、 Si:0.01%〜0.80
%、Mn:0.05%〜1.50%、 Cr:8.0
0%〜13.00%、Mo:0.05%〜1.50%、
W :0.05%〜4.00%、V :0.05%
〜0.50%、 Nb:0.02%〜0.15%、N
:0.010%〜0.110%、Al:0.002%
〜0.050%を含有し、P :0.030%以下、
S :0.010%以下、O :0.015%
以下に制限し、さらにNi:0.01%〜3.00%
、 Co:0.01%〜5.00%、Cu:0.01
%〜5.00%のうちの1種以上をも含み、N/14+
C/12≧0.7V/51+Nb/93+0.5Al/
27を満足し、残部がFeおよび不可避の不純物よりな
る鋼を熱間加工後、[Ac3 点+50℃]から500℃
の温度域を1℃/min以上の冷却速度で冷却し室温まで降
温し、続いて昇温途中でAc3 点以上[Ac3 点+50
℃]以下の温度範囲で1段目の保持をした後、引き続い
て2℃/min以上の昇温速度で[Ac3 点+140℃]以
上1150℃以下の温度範囲にまで昇温して当該温度域
で2段目の保持をした後、[Ac3 点+50℃]から5
00℃の温度域を1℃/min以上の冷却速度で冷却し室温
まで降温する焼きならしを行った後、[Ac1 点−10
0℃]以上Ac1 点以下の温度範囲で焼戻しを行うこと
を特徴とするフェライト系耐熱鋼の熱処理方法である。
【0011】
【作用】本発明は靭性の優れた高クリープ破断強度を有
する耐熱鋼の熱処理方法を提供するものである。焼なら
しにおいて、昇温時オーステナイト領域の低温部におい
て1段目の保定を行い窒化物を微細に分散させ、次の2
段目のオーステナイト領域高温部における、均一化およ
び固溶化処理時の結晶粒の粗大化を1段目の窒化物の P
inning効果を利用して抑制することを特徴とする靭性に
優れたフェライト系耐熱鋼の熱処理方法である。更に
は、昇温および冷却速度の制限を行いδフェライトの生
成を抑制し靭性の向上を図るフェライト系耐熱鋼の熱処
理方法である。
【0012】本発明者らは火力発電ボイラのヘッダー等
に使用される高Crフェライト系耐熱鋼の熱処理特性に
着目し、厚肉材の場合においても優れたクリープ特性と
靭性を確保するために研究を重ねた結果、最終熱処理段
階でオーステナイト結晶粒の微細化を考慮した2段階加
熱の熱処理および昇温および冷却速度の制限を施した場
合、高温強度および靭性に優れた厚肉材が製造可能なこ
とを見い出した。
【0013】すなわち、厚肉材を従来法で製造した場
合、オーステナイト結晶粒の粗大化およびδフェライト
の生成により靭性の低下が生じるが、本発明の熱処理を
施すことによりオーステナイト結晶粒を細粒にすること
ができ、かつδフェライトの生成を抑制することができ
るため、優れた靭性およびクリープ強度を得ることがで
きる。
【0014】本発明において熱処理の各条件を前記の如
く限定した理由を下記に述べる。焼ならし後のマルテン
サイト組織を微細にし靭性を確保するために、熱間加工
後、[Ac3 +50℃]から500℃の間の冷却速度を
1℃/min以上とした。この温度範囲の冷却速度が1℃/m
inより遅い場合、フェライトの析出、粗大炭化物の形成
が生じ、焼ならしおよび焼戻し後の靭性が低下する。
【0015】1段目の保定温度範囲は2段目の保定で P
inning効果として利用できる析出物を微細に分散させる
ためにAc3 点以上[Ac3 点+50℃]とした。1段
目の保定から2段目の保定に移行する際の昇温速度は、
Pinning効果を有効に利用するため2℃/min以上とし
た。
【0016】2段目の保定温度範囲は固溶強化の効果を
十分なものとするために[Ac3 点+140℃]以上と
し、結晶粒粗大化防止のため上限を1150℃とした。
2段目の保定後の冷却速度はオーステナイト領域から冷
却中に通過するオーステナイト−δフェライト2相領域
で生成するδフェライトを抑制するために冷却速度を1
℃/min以上とした。焼戻しの温度範囲は析出強化の効果
を高める析出物を微細にかつ多量に析出させるために
[Ac1 点−100℃]以上Ac1 点以下の温度範囲と
した。
【0017】尚、本発明における変態点Ac1 ,Ac3
は下記の式により求めることができる。 Ac1 =723+16.9Cr+29.1Si+6.38W−10.7Mn −200C−200N−16.9Ni Ac3 =910+50Si+45Mo+40W+120V+400Al −11Cr−30Mn−15Ni−20Cu−100C
【0018】本発明鋼は鋼管のみならず、厚板および薄
板の形で提供することも可能であり、熱処理を施した板
を用いて種々の耐熱材料の形状で使用することが可能で
ある。また、この発明鋼の熱間加工の例として圧延が挙
げられるが、発明の効果は鍛造等でも変わらず、熱間加
工の手法にはよらない。
【0019】本発明において使用した鋼の各成分範囲を
前記の如く限定した理由を以下に述べる。Cは主にMC
(Mは合金元素を指す。以下も同じ)およびM236
の炭化物として析出し、強度および靭性に大きな影響を
及ぼす。0.01%未満では析出量が少なく、析出強化
に不十分であり、0.15%超では靭性が低下するとも
に、炭化物の凝集粗大化が促進され、高温長時間側のク
リープ破断強度を低下させるので、0.01%〜0.1
5%に限定する。
【0020】Siは脱酸効果、強度確保および耐酸化性
のために添加されるが、靭性に悪影響を及ぼす元素であ
る。したがって脱酸、強度、耐酸化性の点から下限を
0.01%とし、靭性の点から上限を0.80%とし
た。Mnは脱酸のためのみでなく強度の改善に必要な元
素であり、最低0.05%以上の添加が必要である。し
かし、過剰な添加は高温強度および靭性を低下させるた
め上限を1.50%とした。
【0021】Crは高温の耐酸化性を確保する上で必要
不可欠な元素であり、マトリックス中へM236 型炭化
物を析出させる効果を有し、高温強度を高めている。
8.0%未満では高温での耐酸化性が不足となり、高温
強度も低下する。一方、13.0%以上ではδフェライ
トの抑制が難しくなり、強度と靭性の低下が生じるの
で、Cr量を8.0%〜13.0%に限定する。
【0022】Moは固溶強化をもたらすと同時に、M23
6 を安定化させ、高温強度を向上させる。0.05%
未満では効果が小さく、1.50%超ではδフェライト
の生成を促進すると同時に、M6 Cと Laves相の析出お
よび凝集粗大化を促進させるので、0.05%〜1.5
0%とした。
【0023】Wは固溶強化とM236 の微細析出に寄与
すると同時に、炭化物の凝集粗大化を抑制し、高温長時
間側のクリープ破断強度を著しく向上させる。最低0.
05%以上が必要であるが、4.0%を越えると、δフ
ェライトと粗大な Laves相が生成しやすくなり、高温強
度と靭性を低下させるため、0.05%〜4.0%とし
た。
【0024】Vは析出強化元素として微細な炭窒化物を
析出し、高温強度を高める。0.05%未満では効果が
不十分であり、0.50%超ではV(C,N)の粗大化
を招くだけではなく、M236 として析出しうるC量を
減少させ、高温強度を低下させるので、0.05%〜
0.50%に限定する。
【0025】Nbは炭窒化物として析出し、高温強度を
高めるとともに、組織微細化の作用により靭性を改善す
るため、最低0.02%が必要である。しかし0.15
%超えて過剰添加すると、焼きならし温度ではマトリッ
クスに完全に固溶しきれず、十分な強化効果が得られな
いので、0.02%〜0.15%に限定する。
【0026】Nは窒化物または炭窒化物を析出させ、高
温強度を高める重要な元素の一つである。0.01%以
上の添加により効果を発揮するが、0.11%を超える
と、窒化物の粗大化と靭性の低下をもたらすだけではな
く、製造上も困難となるため、0.01%〜0.11%
に限定する。
【0027】Alは脱酸材として使われるが、その量は
結晶粒径や機械的性質に大きな影響を及ぼす。0.00
2%未満では脱酸として不十分で、0.05%超ではク
リープ破断強度が低下するので、0.002%〜0.0
50%に限定する。
【0028】Pは焼戻し脆化および再熱割れ感受性に悪
影響を及ぼすため上限を0.030%とした。Sは靭性
劣化、異方性および再熱割れ感受性の増大の原因となる
ので上限を0.010%とした。Oは靭性に悪影響を及
ぼす酸化物の生成の原因となるので上限を0.015%
とした。
【0029】Niはオーステナイト生成元素であり、δ
フェライトの生成を抑制する効果を有し、靭性の改善に
も有効であり、最低0.01%が必要である。しかし、
3.00%超では析出物の凝集粗大化を招き、長時間側
のクリープ破断強度が低下するため上限を3.00%と
した。
【0030】Coの積極的な利用は本発明の大きな特徴
の一つである。Coはオーステナイ生成元素であり、δ
フェライトの生成を抑制すると同時に、析出物を安定化
させ、高温強度を高める。0.01%未満では効果が小
さく、また5.00%超ではコストが高く、脆化も起こ
りやすくなるので、0.01%〜5.00%に限定す
る。
【0031】Cuはオーステナイト生成元素であり、δ
フェライトの生成を抑制する。0.01%未満では効果
が小さく、また5.00%超では脆化も起こりやすくな
るので、0.01%〜5.00%に限定する。
【0032】尚、本発明は高クリープ破断強度を有する
耐熱鋼を提供するものであるので、本発明鋼は使用目的
に応じて種々の製造方法、および熱処理を施すことが可
能であり、またそれにより本発明の効果を何等妨げるも
のではない。本発明鋼は鋼管のみならず、厚板および薄
板の形で提供することも可能であり、熱間圧延まま、も
しくは必要とされる熱処理を施した板を用いて種々の耐
熱材料の形状で使用することが可能であって、本発明の
効果に何等影響を与えない。以上の鋼管、板、各種形状
の耐熱部材にはそれぞれ目的、用途に応じて各種熱処理
を施すことが可能であって、また本発明の効果を十分に
発揮する上で重要である。
【0033】通常は焼きならし+焼戻し工程を経て製品
とする場合が多いが、これに加えて焼入れ、焼戻し、焼
きならし工程を単独で、あるいは併用して施すことが可
能であり、また有用である。材料特性の十分な発現に必
要な範囲で、以上の工程は各々の工程を複数回繰り返し
て適用することもまた可能であって、本発明の効果に何
等影響を与えるものではない。以上の工程を適宜選択し
て、本発明鋼の製造プロセスに適用すればよい。
【0034】
【実施例】表1に供試鋼の化学成分を示す。これらの鋼
を真空炉で溶解し、熱間圧延にて板厚50mmの板を製造
し、図1、図2および表2に示す条件で熱処理を行っ
た。尚、図1は本発明熱処理方法を、図2は従来熱処理
方法を示す図である。
【0035】それぞれの熱処理を行った板材の板厚中心
部より試験片を採取し、クリープ破断試験および衝撃試
験を実施した。図3は熱処理条件のシャルピー衝撃特性
に与える影響を示す。本発明方法で製造すると結晶粒の
細粒化が達成され、かつδフェライトの生成を抑制する
ことができるため、シャルピー衝撃特性が著しく向上す
ることがわかる。また、図4は600℃×1万時間まで
のデータで直線外挿して求めた600℃×10万時間ク
リープ破断推定強度に与える熱処理条件の影響を示す。
本発明方法で鋼を製造するとクリープ破断強度が低下す
ることはなく、目標値の140MPaを上回っている。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【発明の効果】以上の如く本発明方法は従来のフェライ
ト系耐熱鋼の厚肉材と比較して、クリープ破断強度およ
び靭性ともに薄肉材と同等以上の材質特性を確保するこ
とが可能であり、高温用厚肉部材の製造に対して非常に
有効である。また、装置の高温化、高圧化に対応可能な
高温強度の優れた鋼において、靭性等実用上の特性も優
れた鋼を製造することができるため、産業界に貢献する
ところが極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例における熱処理方法を示す図。
【図2】比較例における熱処理方法を示す図。
【図3】各熱処理を実施した試験片のシャルピー衝撃特
性の比較図。
【図4】各熱処理を実施した試験片のクリープ破断強度
の比較図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C :0.01%〜0.15%、 Si:0.01%〜0.80%、 Mn:0.05%〜1.50%、 Cr:8.00%〜13.00%、 Mo:0.05%〜1.50%、 W :0.05%〜4.00%、 V :0.05%〜0.50%、 Nb:0.02%〜0.15%、 N :0.010%〜0.110%、 Al:0.002%〜0.050%を含有し、 P :0.030%以下、 S :0.010%以下、 O :0.015%以下に制限し、更にNi:0.01
    %〜3.00%、 Co:0.01%〜5.00%、 Cu:0.01%〜5.00%のうちの1種以上をも含
    み、 N/14+C/12≧0.7V/51+Nb/93+
    0.5Al/27を満足し、残部がFeおよび不可避の
    不純物よりなる鋼を熱間加工後、[Ac3点+50℃]
    から500℃の温度域を1℃/min以上の冷却速度で冷却
    し室温まで降温し、続いて昇温途中でAc3 点以上[A
    3 点+50℃]以下の温度範囲で1段目の保持をした
    後、引き続いて2℃/min以上の昇温速度で[Ac3 点+
    140℃]以上1150℃以下の温度範囲にまで昇温し
    て当該温度域で2段目の保持をした後、[Ac3 点+5
    0℃]から500℃の温度域を1℃/min以上の冷却速度
    で冷却し室温まで降温する焼きならしを行った後、[A
    1 点−100℃]以上Ac1 点以下の温度範囲で焼戻
    しを行うことを特徴とするフェライト系耐熱鋼の熱処理
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007049915A1 (en) * 2005-10-25 2007-05-03 Posco Corrosion resistance improved steel sheet for autmotive muffler and method of producing the steel sheet
JP2022501515A (ja) * 2018-09-28 2022-01-06 コーニング インコーポレイテッド オーステナイト変態温度を上昇させた合金金属、及びこれを含む物品

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