JPH08225578A - セファロスポリン中間生成物の新規安定な結晶形 - Google Patents

セファロスポリン中間生成物の新規安定な結晶形

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JPH08225578A
JPH08225578A JP8005639A JP563996A JPH08225578A JP H08225578 A JPH08225578 A JP H08225578A JP 8005639 A JP8005639 A JP 8005639A JP 563996 A JP563996 A JP 563996A JP H08225578 A JPH08225578 A JP H08225578A
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cephem
imino
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D501/00Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • C07D501/14Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7
    • C07D501/16Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7 with a double bond between positions 2 and 3
    • C07D501/207-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids
    • C07D501/247-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids with hydrocarbon radicals, substituted by hetero atoms or hetero rings, attached in position 3
    • C07D501/38Methylene radicals, substituted by nitrogen atoms; Lactams thereof with the 2-carboxyl group; Methylene radicals substituted by nitrogen-containing hetero rings attached by the ring nitrogen atom; Quaternary compounds thereof
    • C07D501/46Methylene radicals, substituted by nitrogen atoms; Lactams thereof with the 2-carboxyl group; Methylene radicals substituted by nitrogen-containing hetero rings attached by the ring nitrogen atom; Quaternary compounds thereof with the 7-amino radical acylated by carboxylic acids containing hetero rings

Abstract

(57)【要約】 【課題】 (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−
チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニ
ル−1−メチルエトキシ)−イミノ]アセトアミド]−3
−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カル
ボキシレート(セフタジジム−t−ブチルエステル)の新
規安定な結晶形およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−
4−チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカル
ボニル−1−メチルエトキシ)イミノ]−アセトアミド]
−3−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−
カルボキシレート(セフタジジム−t−ブチルエステル)
の新規結晶性、安定形(β−形)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、式
【化3】 で示される(6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−
チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニ
ル−1−メチルエトキシ)−イミノ]アセトアミド]−3
−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カル
ボキシレート(セフタジジム−t−ブチルエステル)の新
規安定な結晶形およびその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【発明の構成】式(I)で示される化合物は、セフタジジ
ムの製造において重要な中間生成物である。セフタジジ
ムは、微生物に対して、特にグラム陰性領域に広範囲の
活性を有することによって大きな重要性を示す高活性抗
生物質であって、特に病院における非経口的医薬として
用いられるが、そこではシュードモナス(pseudomonas)
のような問題のある細菌に対する活性がまた重要であ
る。
【0003】セフタジジムの製造は、チアゾール環のア
ミノ基、側鎖のカルボキシル基、時にはまたチアゾリジ
ン環のカルボキシル基に保護基を含む中間段階を経て、
通常実施される。これらの保護基は一つまたはいくつか
の反応段階で開裂される。
【0004】式(I)で示される化合物は、たとえば酸加
水分解によりさらにセフタジジムに加工される際、イソ
ブテンのみしか副産物として生成せず、セフタジジムが
高純度および良好な収率で分離され得るところから、こ
れらの保護されたセフタジジム中間段階で注目に値す
る。国際出願公開WO85/4659において、式
【化4】 で示される活性チオールエステルのシン形を式
【化5】 で示される化合物と反応させることにより、式(I)で式
される化合物を製造する特に簡単な方法が記載されてい
る。
【0005】しかしながら、この出願に示される方法を
用いると、式(I)で示される化合物は分離することが難
しい無定形でしか得られない。
【0006】適当な溶媒を用いる場合、式(I)で示され
る化合物が単なる濾過により、結晶形で、好収率、好純
度で反応混合物より分離され得、その際副産物および不
純物は溶液に残留することが、この発明により見出され
た。
【0007】適当な溶媒は、ハロゲン化された脂肪族炭
化水素、たとえばジクロロメタンまたはクロロホルム、
低級脂肪族アルコール、たとえばメタノールからn−ブ
タノール、低級脂肪族カルボン酸エステル、たとえば酢
酸エチルまたは酢酸ブチル、ジメチルホルムアミドまた
はジメチルスルホキシドおよびこれら溶媒の混合物であ
る。一方が低級アルコール、ジメチルホルムアミドまた
はジメチルスルホキシド、他方が芳香族炭化水素、たと
えばベンゼン、トルエン、クロロベンゼンまたはアセト
ン、アセトニトリルである混合物も溶媒として用いられ
得る。好ましい溶媒は、一方がジクロロメタン、クロロ
ホルム、酢酸ブチル、酢酸エチル、トルエン、他方がメ
タノールまたはジメチルスルホキシドの混合物である。
混合物の比は通常20:1および1:20の間で、最終
生成物の溶解度によって異なる。
【0008】式(II)で示される活性チオールエステルは
たとえばビス−(ベンゾチアゾール−2−イル)ジスルフ
ィドおよびトリフェニルホスフィンと対応する酸を反応
させることにより既知の方法で製造され、その際反応混
合物はチオールエステルを分離することなく、式(IIIa)
で示される化合物との反応に用いられ得る。しかし、分
離したチオールエステルを使用するとより好ましい好収
率およびより純度の高い生成物が得られる。
【0009】式(IIIa)で示される化合物は分子内塩また
は有機または無機酸の付加塩として用いられ得る。これ
らの化合物の溶媒和化合物もまた用いられ得る。用いら
れる式(IIIa)で示される化合物の形の例は、二水化物、
塩酸塩一水化物、ジ塩酸塩二水化物、よう化水素酸塩一
水化物およびしゅう酸塩である。酸付加塩を用いる場
合、酸と当量である塩基(たとえばトリエチルアミン)を
おそくとも生成物の濾過前に添加されなければならな
い。
【0010】式(IIIa)で示される化合物は、それ故一般
に次の様に定義され得る:
【化6】 ここで、HXは有機または無機酸を意味し、LMは水ま
たは有機溶媒を意味し、nおよびmは0、1または2であ
る。
【0011】反応温度は0℃と室温の間であることが好
ましい。しかしながら、反応はより低温または高温で実
施され得、その際、より長い反応時間または副反応の増
加が考慮されなければならない。
【0012】生成物の濾過は普通反応と同じ温度で実施
される;生成物の収率を高かめるかまたは純度を改善す
るために、濾過はまたより低温かまたは高温で行なわれ
得る。同じ根拠で(収率、純度)、反応混合物は、既に用
いられる溶媒または別の溶媒により濾過前に希釈してい
てもよく、また用いられる溶媒の一部を蒸溜して除去し
てもよい。
【0013】既述のように、セフタジジム−t−ブチル
エステルは、結晶形で得られ、偏光顕微鏡下複屈折であ
る小針状の形で得られる。生成物の結晶性は粉末試料の
X線回折法により確認された:
【0014】この結晶形を以下α−形と称する。このα
−形は本発明の方法で高収率で得られるが、それぞれ保
存中の安定性は低い。たとえば、この生成物が室温(〜
25℃)で数日間保存される場合、分解が観察される。
この分解性(ピリジン臭を伴なう)は好ましくなく、乾燥
の問題は別として、保存および別の加工の間中、経費の
増加に関する問題を起す。
【0015】式(I)で示される化合物が最高の純度(
97%)で、別の、さらに安定な形で、得られ得ること
がこの発明により見出された。以下β−形と称するこの
新規の結晶性修飾物は、無定形から、または、α−形の
中間分離を経るかまたは経ずしてα−形製造の分離法を
修飾することにより製造され得る。新規の修飾物は、偏
光顕微鏡下で小複屈折性針状結晶として認められ、その
X線スペクトルがα−形のスペクトルと異なる特性を示
す結晶性粉末として存在する: α(Å) I 22.0 m 10.0 w 8.5 m 7.3 w 6.7 m 5.9 md 5.6 m 5.3 wd 4.2 w 3.94 w w:低位 3.82 w m:中位 3.7 w d:拡散 3.3 w
【0016】本発明の本方法に対応している式(I)で示
される化合物の新規β−形は水相から回収され、その
際、水相はまた水と混合され得る溶媒を含んでいてもよ
い。
【0017】本発明の方法は、無定形またはα−形で反
応混合物中に含有される式(I)で示される化合物が、水
または水と混合され得る溶媒と水の混合物による抽出に
より、pH値3以下、特にpH1.0−2.0で水相に転溶
され、その際少くとも50%の水が用いられ、この水相
はまた水と混合され得る溶媒を含有し得ることを特徴と
する。この水相から、式(I)で示される化合物の等電点
の範囲またはその付近すなわち、3.5−7.5、特に
4.2−5.2の範囲にpH値を調節することにより、β
−形の式(I)で示される化合物は結晶化する。式(I)で
示される化合物は、こうして高結晶性、無色の沈澱物の
形で得られ、濾過により容易に分離され得る。しかしな
がら、無定形またはα−形として分離された化合物もま
た水または水と混合され得る1ないし数種の溶媒と水の
混合物に(有利には高濃度溶液として)所望により約pH
2.0または、その付近まで酸を添加して、溶解され
得、次に本発明の新規の結晶性β−形はpH値を3.5−
7.5特に4.2−5.2に調節することにより晶出し、
こうして容易に分離され得、高純度の形で(98%)本
発明の式(I)で示される化合物のβ−形を示す無色の結
晶性沈澱物を得る。
【0018】上記のように、方法が無定形または分離し
たα−形で始まる場合、α−形は水または中和域または
3.5および7.5の間のpH値で水と混合され得る溶媒
と水との混和物によく溶解するから、3.0以下にpH値
を定めることは絶対に必要ではない。実際、溶解の際、
発明の式(I)で示される化合物の新規β−形が、α−形
が全部溶解する前に既に晶出し始めることもあり得る。
このことは、特に高濃度溶液(>10%)を用い溶媒を添
加することなく、純水を用いる場合に起る。原則的に、
中間に透明な溶液が得られなかった場合でも、出発物質
が既存の懸濁液(既に沈澱した新規β−形が存在する)に
完全に溶解し、本発明の新規β−形に変換されるから、
本発明の新規のβ−形が沈澱する前に、全てのα−形が
溶液中に入ることが必要ではない。
【0019】特に、大規模の場合に、これをさらに澄明
化して、安定、澄明な溶液を得るため(異物の濾過また
は精製の目的で活性炭などの補助剤の添加後の濾過の可
能性に備えて)、透明な、耐性の溶液(新規β−形が晶出
することを予想する必要がない)を製造する試みがなさ
れるべきである。このことは、酸を添加することにより
達成され得、その際、式(I)で示される化合物が酸付加
物(塩)として溶液に保有されるように、少くとも、1当
量の酸を用いることが好適である。本発明の目的とする
新規結晶性β−形を得るためには、あらかじめ添加され
た酸を中和するのに必要とする量の塩基が次に添加さ
れ、その際式(I)で示される化合物の新規β−形が水溶
液から晶出され、分離され得る。
【0020】反応混合物からの分離の間、および分離し
たα−形からの変換による新規β−形の製造用に用いら
れる酸類は、全ての既知の無機酸および有機酸、特に硫
酸および塩酸であり得、特に、塩酸が適当である。
【0021】水と混合され得る溶媒は、アルコール類、
アセトン、アセトニトリルおよび本発明の式(I)で示さ
れる化合物のβ−形が溶解しないかまたはわずかにしか
溶解しない溶媒であり得る。
【0022】アルコール類の中では、エタノール、イソ
プロパノール、n−プロパノールおよびまたn−ブタノー
ルが適当であり、一方メタノールは、高濃度では式(I)
で示される化合物の新規β−形の溶解度が高すぎるか
ら、低濃度でのみ適合している。一般に、水と混合され
得る溶媒の添加は必要ではなく、本発明の式(I)で示さ
れる化合物の新規β−形の溶解度が最低であるとき最高
の収率が得られるから、抽出または溶解および沈澱の媒
体として水のみを用いることが好適である。下記の実施
例は、本発明を説明するものであり、いかなる意味でも
その範囲を制限するものでなく、全ての温度は摂氏で示
される。比旋光度[α]D 20は1g/100mlの濃度で水と
メタノール1:1中で測定された。
【0023】生成物の同定は核磁気共鳴分析で調べられ
た: プロトン磁気共鳴(90メガヘルツ、DMSO−d6/重
水/DCL):8.1−9.1(5H、ピリジニウム);7.
15(1H、S、チアゾール);5.92(1H、d、J=
5ヘルツ、H7);5.6(2H、CH2−N);5.32(1
H,d、J=5ヘルツ、H6);3.6(2H、S−CH2);
1.55(6H、S、C(CH3)2);1.40(9H、C(C
3)3)。
【0024】
【実施例】
実施例1: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級−ブトキシカルボニル−1
−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピ
リジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシ
レート(α−形):2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−
(Z)−2−[[1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチ
ルエトキシ]イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾチアゾール−
2−イル−エステル12g、(6R,7R)−7−アミノ−
3−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カ
ルボン酸・クロリド・一水和物7.7gおよびトリエチル
アミン3.8mlをジクロロメタン7.5mlおよびメタノー
ル5mlの混合物中、0℃で10時間攪拌する。固体物質
を濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、室温で真空乾燥す
る。標記の化合物10.5gを無色の結晶性粉末の形で得
る。(=理論値の78%)。 純度:97%;[α]D 20=−36.4°。
【0025】実施例2: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル−1−
メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリ
ジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシレ
ート(α−形):実施例1記載の標品をジクロロメタン8
0ml中で室温で4時間攪拌する。反応懸濁液を40℃に
加温し、固体物質を濾過する。標記の化合物10gを結
晶性の形で得る(=理論値の75%)。 純度:95%;[α]D 20=−36.2°。
【0026】実施例3: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル−1−
メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリ
ジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシレ
ート(α−形):実施例1記載の標品をメタノール50ml
中0℃で20時間、次いで−20℃で2時間攪拌する。
固体物質を実施例1記載の通り分離する。標記の化合物
9gを結晶性形で得る(=理論値の67%)。 純度:98%;[α]D 20=−35.6°。
【0027】実施例4: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル−1−
メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリ
ジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシレ
ート(α−形):反応を実施例1記載の通り実施するが、
ジクロロメタン70mlおよびジメチルスルフォキシド1
0mlの混合物中で実施する。標記の化合物8gを結晶と
して得る(=理論値の60%)。 純度:95%;[α]D 20=−35.8。
【0028】実施例5: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル−1−
メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリ
ジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシレ
ート(α−形):2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−
(Z)−2−[(1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチ
ル−1−メチルエトキシ)イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾ
チアゾール−2−イル−エステル2.4gおよび(6R,7
R)−7−アミノ−3−(1−ピリジニウムメチル)−3
−セフェム−4−カルボキシレート・1水和物1.3gを
ジクロロメタン15mlおよびメタノール5mlの混合物
中、0℃で6時間攪拌する。固体物質を実施例1記載の
通り分離する。標記の化合物1.9gを結晶形で得る(=
理論値の75%)。 純度:98%;[α]D 20=−36.5°。
【0029】実施例6: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(第3級ブトキシカルボニル−1−メチ
ルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリジニ
ウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシレート
(α−形):2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)−
2−[(1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチルエト
キシ)イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾチアゾール−2−イ
ル−エステル19.1g、(6R,7R)−7−アミノ−3
−(1−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4
−カルボン酸・ヨウ化物・一水化物14.6gおよびトリ
エチルアミン5.6mlをジクロロメタン142.5mlおよ
びメタノール7.5mlの混合物中、0℃で24時間攪拌
する。固体物質を濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、室
温で真空乾燥する。標記の化合物16.0gを結晶形で得
る(=理論値の79.6%)。純度:97%;[α]D 20=−
36.7°。
【0030】実施例7: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル−1−
メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリ
ジニウムメチル)−3−セフェム−4−カルボキシレー
ト(β−形):(6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4
−チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボ
ニル−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3
−(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(α−形)40gを水400mlに溶解す
る。この溶液にβ−形の結晶を注入する。その際無色の
結晶性沈澱物を生成する。約+4℃に冷却後、結晶を分
離し、水で洗浄および乾燥後、β−形27gを得る。
【0031】実施例8: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル−1−
メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリ
ジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシレ
ート(β−形):2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−
(Z)−2−[1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチ
ルエトキシ)イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾチアゾール−
2−イル−エステル24g、(6R,7R)−7−アミノ−
3−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カ
ルボン酸・クロリド15.4gおよびトリエチルアミン
7.6mlをジクロロメタン150mlおよびメタノール5m
lの混合物中で、0℃で20時間攪拌する。次に、水1
00mlおよび濃塩酸20mlを反応混合物に添加し、相を
分離する。冷水相を濾過し、次に溶液のpH値を3N水
酸化ナトリウムで4.8−5.0に調節する。その際温度
は20−22℃に上昇し、標記の化合物が晶出する。2
時間約4℃で冷却後、結晶を濾過し、少量の冷水で洗浄
し、真空乾燥後、標記の化合物16gをβ−形で得る。
【0032】実施例9: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾリ
ル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル−1−
メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1−ピリ
ジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボキシレ
ート(β−形):(6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−
4−チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカル
ボニル−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−
3−(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−
カルボキシレート(α−形;85%)70gを濃塩酸25m
lおよび氷水500mlの混合物に添加する。約pH1.5
の透明な溶液を得る。pH値を次に2N水酸化ナトリウ
ムで4.8−5.0に調節し、温度は18−22℃に上昇
する。標記の化合物は無色の沈澱物の形で晶出する。つ
いで冷却は+4℃で2時間行ない、次に結晶を分離し、
冷水で洗浄し、湿ったケーキを45−50℃の空気によ
り、流動床上で乾燥する。この方法で、β−形の高純度
(98%)で含水量8.6%の標記の化合物52gを得
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール・ベゼリー オーストリア国アー−6330クフスタイン、 シュツツェンストラッセ12番 (72)発明者 ベルナー・バイト オーストリア国アー−6330クフスタイン、 カイゼルイェーゲルストラッセ27番

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線スペクトル α(Å) I 22.0 m 10.0 w 8.5 m 7.3 w 6.7 m 5.9 md 5.6 m 5.3 wd 4.2 w 3.94 w w:低位 3.82 w m:中位 3.7 w d:拡散 3.3 w を有している式 【化1】 で示される(6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−
    チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニ
    ル−1−メチルエトキシ)イミノ]−アセトアミド]−3
    −(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カル
    ボキシレート(セフタジジム−t−ブチルエステル)の新
    規結晶性、安定形(β−形)。
  2. 【請求項2】 式 【化2】 で示される化合物をpH3.5−7.5で水性溶液から晶
    出させることを特徴とする、X線スペクトル α(Å) I 22.0 m 10.0 w 8.5 m 7.3 w 6.7 m 5.9 md 5.6 m 5.3 wd 4.2 w 3.94 w w:低位 3.82 w m:中位 3.7 w d:拡散 3.3 w を有している上記式(I)で示される化合物の新規結晶
    性、安定形(β−形)の製造方法。
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