JP2539872B2 - セファロスポリン中間生成物の新規安定な結晶形 - Google Patents

セファロスポリン中間生成物の新規安定な結晶形

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JP2539872B2 JP62505355A JP50535587A JP2539872B2 JP 2539872 B2 JP2539872 B2 JP 2539872B2 JP 62505355 A JP62505355 A JP 62505355A JP 50535587 A JP50535587 A JP 50535587A JP 2539872 B2 JP2539872 B2 JP 2539872B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D501/00Heterocyclic compounds containing 5-thia-1-azabicyclo [4.2.0] octane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. cephalosporins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulfur-containing hetero ring
    • C07D501/14Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7
    • C07D501/16Compounds having a nitrogen atom directly attached in position 7 with a double bond between positions 2 and 3
    • C07D501/207-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids
    • C07D501/247-Acylaminocephalosporanic or substituted 7-acylaminocephalosporanic acids in which the acyl radicals are derived from carboxylic acids with hydrocarbon radicals, substituted by hetero atoms or hetero rings, attached in position 3
    • C07D501/38Methylene radicals, substituted by nitrogen atoms; Lactams thereof with the 2-carboxyl group; Methylene radicals substituted by nitrogen-containing hetero rings attached by the ring nitrogen atom; Quaternary compounds thereof
    • C07D501/46Methylene radicals, substituted by nitrogen atoms; Lactams thereof with the 2-carboxyl group; Methylene radicals substituted by nitrogen-containing hetero rings attached by the ring nitrogen atom; Quaternary compounds thereof with the 7-amino radical acylated by carboxylic acids containing hetero rings

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、式 で示される(6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4
−チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカ
ルボニル−1−メチルエトキシ)−イミノ]アセトアミ
ド]−3−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム
−4−カルボキシレート(セフタジジム−t−ブチルエ
ステル)の新規安定な結晶形およびその製造方法に関す
るものである。
式(I)で示される化合物は、セフタジジムの製造に
おいて重要な中間生成物である。セフタジジムは、微生
物に対して、特にグラム陰性領域に広範囲の活性を有す
ることによって大きな重要性を示す高活性抗生物質であ
って、特に病院における非経口的医薬として用いられる
が、そこではシュードモナス(pseudomonas)のような
問題のある細菌に対する活性がまた重要である。
セフタジジムの製造は、チアゾール環のアミノ基、側
鎖のカルボキシル基、時にはまたチアゾリジン環のカル
ボキシル基に保護基を含む中間段階を経て、通常実施さ
れる。これらの保護基は一つまたはいくつかの反応段階
で開裂される。
式(I)で示される化合物は、たとえば酸加水分解に
よりさらにセフタジジムに加工される際、イソブテンの
みしか副産物として生成せず、セフタジジムが高純度お
よび良好な収率で分離され得るところから、これらの保
護されたセフタジジム中間段階で注目に値する。国際出
願公開WO85/4659において、 式 で示される活性チオールエステルのシン形を 式 で示される化合物と反応させることにより、式(I)で
式される化合物を製造する特に簡単な方法が記載されて
いる。
しかしながら、この出願に示される方法を用いると、
式(I)で示される化合物は分離することが難しい無定
形でしか得られない。
適当な溶媒を用いる場合、式(I)で示される化合物
が単なる濾過により、結晶形で、好収率、好純度で反応
混合物より分離され得、その際副産物および不純物は溶
液に残留することが、この発明により見出された。
適当な溶媒は、ハロゲン化された脂肪族炭化水素、た
とえばジクロロメタンまたはクロロホルム、低級脂肪族
アルコール、たとえばメタノールからn−ブタノール、
低級脂肪族カルボン酸エステル、たとえば酢酸エチルま
たは酢酸ブチル、ジメチルホルムアミドまたはジメチル
スルホキシドおよびこれら溶媒の混合物である。一方が
低級アルコール、ジメチルホルムアミドまたはジメチル
スルホキシド、他方が芳香族炭化水素、たとえばベンゼ
ン、トルエン、クロロベンゼンまたはアセトン、アセト
ニトリルである混合物も溶媒として用いられ得る。好ま
しい溶媒は、一方がジクロロメタン、クロロホルム、酢
酸ブチル、酢酸エチル、トルエン、他方がメタノールま
たはジメチルスルホキシドの混合物である。混合物の比
は通常20:1および1:20の間で、最終生成物の溶解度によ
って異なる。
式(II)で示される活性チオールエステルはたとえば
ビス−(ベンゾチアゾール−2−イル)ジスルフィドお
よびトリフェニルホスフィンと対応する酸を反応させる
ことにより既知の方法で製造され、その際反応混合物は
チオールエステルを分離することなく、式(III a)で
示される化合物との反応に用いられ得る。しかし、分離
したチオールエステルを使用するとより好ましい好収率
およびより純度の高い生成物が得られる。
式(III a)で示される化合物は分子内塩または有機
または無機酸の付加塩として用いられ得る。これらの化
合物の溶媒和化合物もまた用いられ得る。用いられる式
(III a)で示される化合物の形の例は、二水化物、塩
酸塩一水化物、ジ塩酸塩二水化物、よう化水素酸塩一水
化物およびしゅう酸塩である。酸付加塩を用いる場合、
酸と当量である塩基(たとえばトリエチルアミン)をお
そくとも生成物の濾過前に添加されなければならない。
式(III a)で示される化合物は、それ故一般に次の
様に定義され得る: ここで、HXは有機または無機酸を意味し、LMは水また
は有機溶媒を意味し、nおよびmは0、1または2であ
る。
反応温度は0℃と室温の間であることが好ましい。し
かしながら、反応はより低温または高温で実施され得、
その際、より長い反応時間または副反応の増加が考慮さ
れなければならない。
生成物の濾過は普通反応と同じ温度で実施される;生
成物の収率を高かめるかまたは純度を改善するために、
濾過はまたより低温かまたは高温で行なわれ得る。同じ
根拠で(収率、純度)、反応混合物は、既に用いられる
溶媒または別の溶媒により濾過前に希釈していてもよ
く、また用いられる溶媒の一部を蒸溜して除去してもよ
い。
既述のように、セフタジジム−t−ブチルエステル
は、結晶形で得られ、偏光顕微鏡下複屈折である小針状
の形で得られる。生成物の結晶性は粉末試料のX線回折
法により確認された: α(Å) I 17.0 w 15.5 m 5.9 w 5.0 w 4.15 w 3.84 w 3.3 w w=低位 m=中位 この結晶形を以下α−形と称する。このα−形は本発
明の方法で高収率で得られるが、それぞれ保存中の安定
性は低い。たとえば、この生成物が室温(〜25℃)で数
日間保存される場合、分解が観察される。この分解性
(ピリジン臭を伴なう)は好ましくなく、乾燥の問題は
別として、保存および別の加工の間中、経費の増加に関
する問題を起す。
式(I)で示される化合物が最高の純度(97%)
で、別の、さらに安定な形で、得られ得ることがこの発
明により見出された。以下β−形と称するこの新規の結
晶性修飾物は、無定形から、または、α−形の中間分離
を経るかまたは経ずしてα−形製造の分離法を修飾する
ことにより製造され得る。新規の修飾物は、偏光顕微鏡
下で小複屈折性針状結晶として認められ、そのX線スペ
クトルがα−形のスペクトルと異なる特性を示す結晶性
粉末として存在する: α(Å) I 22.0 m 10.0 w 8.5 m 7.3 w 6.7 m 5.9 md 5.6 m 5.3 wd 4.2 w 3.94 w w:低位 3.82 w m:中位 3.7 w d:拡散 3.3 w 本発明の本方法に対応している式(I)で示される化
合物の新規β−形は水相から回収され、その際、水相は
また水と混合され得る溶媒を含んでいてもよい。
本発明の方法は、無定形またはα−形で反応混合物中
に含有される式(I)で示される化合物が、水または水
と混合され得る溶媒と水の混合物による抽出により、pH
値3以下、特にpH1.0−2.0で水相に転溶され、その際少
くとも50%の水が用いられ、この水相はまた水と混合さ
れ得る溶媒を含有し得ることを特徴とする。この水相か
ら、式(I)で示される化合物の等電点の範囲またはそ
の付近すなわち、3.5−7.5、特に4.2−5.2の範囲にpH値
を調節することにより、β−形の式(I)で示される化
合物は結晶化する。式(I)で示される化合物は、こう
して高結晶性、無色の沈澱物の形で得られ、濾過により
容易に分離され得る。しかしながら、無定形またはα−
形として分離された化合物もまた水または水と混合され
得る1ないし数種の溶媒と水の混合物に(有利には高濃
度溶液として)所望により約pH2.0または、その付近ま
で酸を添加して、溶解され得、次に本発明の新規の結晶
性β−形はpH値を3.5−7.5特に4.2−5.2に調節すること
により晶出し、こうして容易に分離され得、高純度の形
で(98%)本発明の式(I)で示される化合物のβ−
形を示す無色の結晶性沈澱物を得る。
上記のように、方法が無定形または分離したα−形で
始まる場合、α−形は水または中和域または3.5および
7.5の間のpH値で水と混合され得る溶媒と水との混和物
によく溶解するから、3.0以下にpH値を定めることは絶
対に必要ではない。実際、溶解の際、発明の式(I)で
示される化合物の新規β−形が、α−形が全部溶解する
前に既に晶出し始めることもあり得る。このことは、特
に高濃度溶液(>10%)を用い溶媒を添加することな
く、純水を用いる場合に起る。原則的に、中間に透明な
溶液が得られなかった場合でも、出発物質が既存の懸濁
液(既に沈澱した新規β−形が存在する)に完全に溶解
し、本発明の新規β−形に変換されるから、本発明の新
規のβ−形が沈澱する前に、全てのα−形が溶液中に入
ることが必要ではない。
特に、大規模の場合に、これをさらに澄明化して、安
定、澄明な溶液を得るため(異物の濾過または精製の目
的で活性炭などの補助剤の添加後の濾過の可能性に備え
て)、透明な、耐性の溶液(新規β−形が晶出すること
を予想する必要がない)を製造する試みがなされるべき
である。このことは、酸を添加することにより達成され
得、その際、式(I)で示される化合物が酸付加物
(塩)として溶液に保有されるように、少くとも、1当
量の酸を用いることが好適である。本発明の目的とする
新規結晶性β−形を得るためには、あらかじめ添加され
た酸を中和するのに必要とする量の塩基が次に添加さ
れ、その際式(I)で示される化合物の新規β−形が水
溶液から晶出され、分離され得る。
反応混合物からの分離の間、および分離したα−形か
らの変換による新規β−形の製造用に用いられる酸類
は、全ての既知の無機酸および有機酸、特に硫酸および
塩酸であり得、特に、塩酸が適当である。
水と混合され得る溶媒は、アルコール類、アセトン、
アセトニトリルおよび本発明の式(I)で示される化合
物のβ−形が溶解しないかまたはわずかにしか溶解しな
い溶媒であり得る。
アルコール類の中では、エタノール、イソプロパノー
ル、n−プロパノールおよびまたn−ブタノールが適当
であり、一方メタノールは、高濃度では式(I)で示さ
れる化合物の新規β−形の溶解度が高すぎるから、低濃
度でのみ適合している。一般に、水と混合され得る溶媒
の添加は必要ではなく、本発明の式(I)で示される化
合物の新規β−形の溶解度が最低であるとき最高の収率
が得られるから、抽出または溶解および沈澱の媒体とし
て水のみを用いることが好適である。
下記の実施例は、本発明を説明するものであり、いか
なる意味でもその範囲を制限するものでなく、全ての温
度は摂氏で示される。比旋光度▲[α]20 D▼は1g/100m
lの濃度で水とメタノール1:1中で測定された。
生成物の同定は核磁気共鳴分析で調べられた:プロト
ン磁気共鳴(90メガヘルツ、DMSO−d6/重水/DCL):8.1
−9.1(5H、ピリジニウム);7.15(1H、S、チアゾー
ル);5.92(1H、d、J=5ヘルツ、H7);5.6(2H、CH2
−N);5.32(1H,d、J=5ヘルツ、H6);3.6(2H、S
−CH2);1.55(6H、S、C(CH3);1.40(9H、C
(CH3)。
実施例1: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級−ブトキシカルボニ
ル−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3
−(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−
カルボキシレート(α−形): 2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)−2−
[[1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチルエトキ
シ]イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾチアゾール−2−イ
ル−エステル12g、(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−
ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カルボン酸
・クロリド・一水和物7.7gおよびトリエチルアミン3.8m
lをジクロロメタン7.5mlおよびメタノール5mlの混合物
中、0℃で10時間攪拌する。固体物質を濾過し、ジクロ
ロメタンで洗浄し、室温で真空乾燥する。標記の化合物
10.5gを無色の結晶性粉末の形で得る。(=理論値の78
%)。
純度=97%;▲[α]20 D▼=−36.4゜。
実施例2: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(α−形): 実施例1記載の標品をジクロロメタン80ml中で室温で
4時間攪拌する。反応懸濁液を40℃に加温し、固体物質
を濾過する。標記の化合物10gを結晶性の形で得る(=
理論値の75%)。
純度:95%;▲[α]20 D▼=−36.2゜。
実施例3: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(α−形): 実施例1記載の標品をメタノール50ml中0℃で20時
間、次いで−20℃で2時間攪拌する。固体物質を実施例
1記載の通り分離する。標記の化合物9gを結晶性形で得
る(=理論値の67%)。
純度:98%;▲[α]20 D▼=−35.6゜。
実施例4: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(α−形): 反応を実施例1記載の通り実施するが、ジクロロメタ
ン70mlおよびジメチルスルフォキシド10mlの混合物中で
実施する。標記の化合物8gを結晶として得る(=理論値
の60%)。
純度:95%;▲[α]20 D▼=−35.8゜。
実施例5: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(α−形): 2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)−2−
[(1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチル−1−
メチルエトキシ)イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾチアゾ
ール−2−イル−エステル2.4gおよび(6R,7R)−7−
アミノ−3−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェ
ム−4−カルボキシレート・1水和物1.3gをジクロロメ
タン15mlおよびメタノール5mlの混合物中、0℃で6時
間攪拌する。固体物質を実施例1記載の通り分離する。
標記の化合物1.9gを結晶形で得る(=理論値の75%)。
純度:98%;▲[α]20 D▼=−36.5゜。
実施例6: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(第3級ブトキシカルボニル−1
−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−(1
−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カルボ
キシレート(α−形): 2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)−2−
[(1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチルエトキ
シ)イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾチアゾール−2−イ
ル−エステル19.1g、(6R,7R)−7−アミノ−3−(1
−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カ
ルボン酸・ヨウ化物・一水化物14.6gおよびトリエチル
アミン5.6mlをジクロロメタン142.5mlおよびメタノール
7.5mlの混合物中、0℃で24時間攪拌する。固体物質を
濾過し、ジクロロメタンで洗浄し、室温で真空乾燥す
る。標記の化合物16.0gを結晶形で得る(=理論値の79.
6%)。純度:97%;▲[α]20 D▼=−36.7゜。
実施例7: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カル
ボキシレート(β−形): (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(α−形)40gを水400mlに溶解する。こ
の溶液にβ−形の結晶を注入する。その際無色の結晶性
沈澱物を生成する。約+4℃に冷却後、結晶を分離し、
水で洗浄および乾燥後、β−形27gを得る。
実施例8: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(β−形): 2−(2−アミノ−4−チアゾリル)−(Z)−2−
[1−第3級ブトキシカルボニル−1−メチルエトキ
シ)イミノ]チオ酢酸−S−ベンゾチアゾール−2−イ
ル−エステル24g、(6R,7R)−7−アミノ−3−(1−
ピリジニウムメチル)−3−セフェム−4−カルボン酸
・クロリド15.4gおよびトリエチルアミン7.6mlをジクロ
ロメタン150mlおよびメタノール5mlの混合物中で、0℃
で20時間攪拌する。次に、水100mlおよび濃塩酸20mlを
反応混合物に添加し、相を分離する。冷水相を濾過し、
次に溶液のpH値を3N水酸化ナトリウムで4.8−5.0に調節
する。その際温度は20−22℃に上昇し、標記の化合物が
晶出する。2時間約4℃で冷却後、結晶を濾過し、少量
の冷水で洗浄し、真空乾燥後、標記の化合物16gをβ−
形で得る。
実施例9: (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(β−形): (6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4−チアゾ
リル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカルボニル
−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトアミド]−3−
(1−ピリジニウム−メチル)−3−セフェム−4−カ
ルボキシレート(α−形;85%)70gを濃塩酸25mlおよび
氷水500mlの混合物に添加する。約pH1.5の透明な溶液を
得る。pH値を次に2N水酸化ナトリウムで4.8−5.0に調節
し、温度は18−22℃に上昇する。標記の化合物は無色の
沈澱物の形で晶出する。ついで冷却は+4℃で2時間行
ない、次に結晶を分離し、冷水で洗浄し、湿ったケーキ
を45−50℃の空気により、流動床上で乾燥する。この方
法で、β−形の高純度(98%)で含水量8.6%の標記
の化合物52gを得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 バイト、ベルナー オーストリア国アー―6330 クフスタイ ン、カイゼルイエーゲルストラッセ 27 番

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】X線スペクトル α(Å) I 17.0 w 15.5 m 5.9 w 5.0 w 4.15 w w=低位 3.84 w m=中位 3.3 w を有している式 で示される(6R,7R)−7−[[2−(2−アミノ−4
    −チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキシカ
    ルボニル−1−メチルエトキシ)−イミノ]アセトアミ
    ド]−3−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェム
    −4−カルボキシレートの新規結晶性、安定形(α−
    形)。
  2. 【請求項2】式 で示される化合物のシン形を式 [ここで、HXは有機または無機酸を意味し、LMは水また
    は有機溶媒を意味し、nおよびmは0、1または2であ
    る。] で示される化合物と所望により塩基を加えて反応させる
    ことにより、式 で示される(6R,7R)−7−[[[[2−(2−アミノ
    −4−チアゾリル)−(Z)−2−(1−第3級ブトキ
    シカルボニル−1−メチルエトキシ)イミノ]アセトア
    ミド]−3−(1−ピリジニウムメチル)−3−セフェ
    ム−4−カルボキシレートを製造するにあたり、当該反
    応を上記式(I)で示される化合物の溶解性が小さい溶
    媒または溶媒混合物中で実施し、反応直後、X線スペク
    トル α(Å) I 17.0 w 15.5 m 5.9 w 5.0 w 4.15 w w=低位 3.84 w m=中位 3.3 w を有している上記式(I)で示される化合物の新規結晶
    性、安定形(α−形)を反応混合物から濾過することを
    特徴とする方法。
  3. 【請求項3】用いる溶媒が、一方が低級脂肪族アルコー
    ル、ジメチルホルムアミドまたはジメチルスルホキシ
    ド、他方が芳香族炭化水素、アセトンまたはアセトニト
    リルの混合物であることを特徴とする請求の範囲2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】ジクロロメタンおよびメタノールの混合物
    を用いることを特徴とする請求の範囲2記載の方法。
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