JPH08225539A - 2−シアノイミダゾール系化合物の製造方法 - Google Patents

2−シアノイミダゾール系化合物の製造方法

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JPH08225539A
JPH08225539A JP7301977A JP30197795A JPH08225539A JP H08225539 A JPH08225539 A JP H08225539A JP 7301977 A JP7301977 A JP 7301977A JP 30197795 A JP30197795 A JP 30197795A JP H08225539 A JPH08225539 A JP H08225539A
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JP
Japan
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formula
compound
reaction
cyanoimidazole
chloride
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JP7301977A
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Tokiya Kimura
時也 木村
Fumihiro Fukui
文浩 福井
Akimasa Takenaka
彰正 竹中
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Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工業的に有利な2−シアノイミダゾール系化
合物の製造方法を提供する。 【解決手段】 式(II): 【化1】 (式中、Rは置換されてもよいフェニル基又は置換され
てもよいアルキル基である)で表わされる化合物と塩化
チオニル又は臭化チオニルとをN,N−ジアルキルアミ
ド類の存在下に反応させ、次いで反応生成物と塩化イオ
ウとを反応させることを特徴とする式(I): 【化2】 (式中、Rは前述の通りであり、Xは塩素原子又は臭素
原子である)で表わされる2−シアノイミダゾール系化
合物の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農園芸用殺菌剤と
して有用な1−置換−2−シアノイミダゾール系化合物
の中間体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記1−置換−2−シアノイミダゾール
系化合物は特開平1−131163号公報に記載されて
いる。また、その製造方法としてはいくつかの方法が提
案されている。しかしながら、そこには本発明の方法は
記載されていない。特開平4−59766号公報には、
1−ヒドロキシ−2−オキシイミノメチルイミダゾール
−3−オキシド系化合物とリン或はイオウの塩素化物又
はオキシ塩素化物とを反応させて2−シアノイミダゾー
ル系化合物を製造する方法が開示されている。しかしな
がら、そこには、後記式(I)の2−シアノイミダゾー
ル系化合物を選択的に、かつ、高収率で製造する本発明
の方法は記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平4−597
66号公報に開示された方法において、反応に使用され
るリン或はイオウの塩素化物又はオキシ塩素化物として
は三塩化リンが好ましく、オキシ塩化リン、一塩化リ
ン、一塩化イオウ、二塩化イオウ、塩化チオニル又は塩
化スルフリルを用いたときには反応条件によっては還元
反応が不充分となる場合があった。そして、三塩化リン
を使用するとき反応後の排水処理に多大な労力及び設備
を必要とする問題点があった。また、三塩化リンを使用
するその反応は、誘導期があることから反応温度の制御
が困難であるという欠点もあった。また反応の目的化合
物にはイミダゾール環の4位(又は5位)が塩素化され
ない化合物が含まれ、イミダゾール環の4位(又は5
位)が塩素化された化合物を得るためには、別途塩素化
工程を必要とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、リン排水
処理の問題点及び反応温度制御の問題点を回避すべく研
究を重ねた結果、三塩化リンにかえて、反応条件によっ
ては還元反応が不充分となる場合がある塩化チオニル及
び一塩化イオウ又は二塩化イオウを使用し、しかも特定
の溶媒の存在下に第1段階の反応として塩化チオニルを
使用し、次いで第1段階の反応生成物との反応である第
2段階の反応に一塩化イオウ又は二塩化イオウを使用す
ることにより、目的とする2−シアノイミダゾール系化
合物を選択的に、かつ高収率で製造することができると
の知見を得て、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、式(II):
【0005】
【化4】
【0006】(式中、Rは置換されてもよいフェニル基
又は置換されてもよいアルキル基である)で表わされる
化合物と塩化チオニル又は臭化チオニルとをN,N−ジ
アルキルアミド類の存在下に反応させ、次いで反応生成
物と塩化イオウとを反応させることを特徴とする式
(I):
【0007】
【化5】
【0008】(式中、Rは前述の通りであり、Xは塩素
原子又は臭素原子である)で表わされる2−シアノイミ
ダゾール系化合物の製造方法に関する。Rで表わされる
置換されてもよいフェニル基のその置換基としては、弗
素、塩素、臭素、沃素などのハロゲン原子、メチル、エ
チル、プロピルなどのC1-3 アルキル基、メトキシ、エ
トキシ、プロポキシなどのC1-3 アルコキシ基などが挙
げられる。置換基の数は1〜5であり、2以上の場合は
それらは同じであっても異なっていてもよい。また、R
の置換されてもよいアルキル基のその置換基としては、
弗素、塩素などのハロゲン原子、フェニル基、C1-3
ルコキシ基などが挙げられる。置換基の数は1又は2以
上であり、2以上の場合はそれらは同じであっても異な
っていてもよい。Rの置換されてもよいアルキル基のア
ルキル部分は、炭素数1〜8の直鎖又は枝分かれ鎖のア
ルキル基であればよく、例えばメチル、エチル、プロピ
ル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル
が挙げられる。
【0009】Rとしては、具体的にはフェニル基;2
−、3−又は4−フルオロフェニル基;2−、3−又は
4−クロロフェニル基;2−、3−又は4−ブロモフェ
ニル基;2−、3−又は4−メチルフェニル基;2−、
3−又は4−エチルフェニル基;2−、3−又は4−プ
ロピルフェニル基;2−、3−又は4−メトキシフェニ
ル基;2−、3−又は4−エトキシフェニル基;3,4
−ジクロロフェニル基;3,4−ジメチルフェニル基;
3,4−ジメトキシフェニル基;3−メチル−4−メト
キシフェニル基;3−クロロ−4−メチルフェニル基;
3−クロロ−4−メトキシフェニル基;tert−ブチル
基;1,1−ジメチルプロピル基などが挙げられる。
【0010】本発明の方法は2つの反応から構成され
る。即ち、式(II)の化合物と塩化チオニル又は臭化チ
オニルとをN,N−ジアルキルアミド類の存在下に反応
させる第1段階の反応及び第1段階の反応生成物と塩化
イオウとを反応させる第2段階の反応である。第1段階
の反応に使用される塩化チオニル又は臭化チオニルの量
は、式(II)の化合物1モルに対して1〜5モル、望ま
しくは1.5〜3モルである。
【0011】反応は、溶媒としてのN,N−ジアルキル
アミド類の存在下に行われる。N,N−ジアルキルアミ
ド類としては、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセト
アミド、N−メチルピロリドンなどが使用される。N,
N−ジアルキルアミド類の使用量は、式(II)の化合物
1重量部当り0.5〜10重量部、望ましくは1.5〜
5重量部である。またN,N−ジアルキルアミド類は非
プロトン性溶媒との混合溶媒として使用することができ
る。非プロトン性溶媒としては例えば塩化メチレン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンのよ
うなハロゲン化炭化水素類;ジエチルエーテル、ジプロ
ピルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ンのようなエーテル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトンのようなケトン類;アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルのような
ニトリル類;酢酸エチル、酢酸メチルのようなエステル
類;ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼンの
ような芳香族炭化水素類;などが挙げられる。この反応
の反応温度は−10〜+80℃、望ましくは0〜50℃
である。反応時間は0.1〜10時間である。この反応
の主な反応生成物は、式(I)の2−シアノイミダゾー
ル系化合物及び式(III):
【0012】
【化6】
【0013】(式中、R及びXは前述の通りである)で
表わされる化合物であり、少量の式(IV):
【0014】
【化7】
【0015】(式中、Rは前述の通りである)で表わさ
れる化合物を生成することもある。第1段階の反応終了
後、通常の後処理、例えば反応混合物を氷水中に投入
し、塩化メチレンなどの有機溶媒で抽出を行い、抽出液
を留去し、さらにシリカゲルクロマトグラフィーで分離
することにより、これらの生成物を取得することができ
る。しかし、目的化合物である式(I)の2−シアノイ
ミダゾール系化合物を選択的に、かつ、高収率で製造す
るためには、第1段階の反応終了後、後処理することな
く、第2段階の反応を行うことが有効である。一方、第
1段階の反応において塩化チオニル又は臭化チオニルを
式(II)の化合物に対して過剰量使用する場合、反応条
件によっては副生成物が生成し易くなることがある。そ
のような場合には、反応後にメタノールなどの低級アル
コールを、反応混合物中に加えることにより副生成物の
生成を抑制することができる。低級アルコールの使用量
は、使用される塩化チオニルの量、その他の反応条件に
よって一概には規定することができないが、式(II)の
化合物1モルに対して0.5〜2モルの範囲で使用する
ことができる。
【0016】第2段階の反応に使用される塩化イオウと
しては、一塩化イオウ、二塩化イオウが挙げられる。そ
れらは単独で、或は混合して使用することができる。塩
化イオウの使用量は、式(II)の化合物1モルに対して
0.5〜5モル、望ましくは0.7〜3モルである。こ
の反応は溶媒の存在下に行われる。この反応に使用され
る溶媒としては前述のN,N−ジアルキルアミド類、前
述の非プロトン性溶媒が挙げられるが、第1段階の反応
後、後処理することなく第2段階の反応を行う場合に
は、前段階の溶媒がそのまま使用される。この反応の反
応温度は−10〜+80℃、望ましくは0〜50℃であ
る。反応時間は0.1〜10時間である。反応終了後、
通常の後処理、例えば反応混合物を氷水中に投入し、析
出した結晶を濾取し、洗浄、乾燥することにより生成物
を取得することができる。本発明に係る目的化合物は式
(I)の2−シアノイミダゾール系化合物である。式
(I)の化合物は以下の互変異性体を有する。
【0017】
【化8】
【0018】式(I)の2−シアノイミダゾール系化合
物は、公知の方法によりスルファモイル化することによ
り特開平1−131163号公報に記載の1−置換−2
−シアノイミダゾール系化合物に変換することができ
る。変換された1−置換−2−シアノイミダゾール系化
合物は農園芸用殺菌剤として有用である。また、前記式
(II) で表される化合物には、1−ヒドロキシイミダゾ
ール−3−オキシド骨格と2位のオキシム結合のために
異性体が存在する。
【0019】
【実施例】
実施例1 温度計、冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた10
0ml四つ口フラスコに、1−ヒドロキシ−4(5)−
(4−メチルフェニル)−2−オキシイミノメチルイミ
ダゾール−3−オキシド11.65gおよびジメチルホ
ルムアミド35mlを仕込み、撹拌下に系内の温度が2
5℃以下になるように冷却しながら塩化チオニル11.
9gを滴下し、さらに室温で約1時間撹拌を行った。再
び反応系内を冷却して、10℃前後の温度で二塩化イオ
ウ7.73gを滴下した後、約1時間撹拌を行った。反
応混合液を200mlの氷水にゆっくりと滴下した後、
一夜撹拌を行って結晶化させた。析出した結晶を濾取し
乾燥を行って、10.39gの4(5)−クロロ−2−
シアノ−5(4)−(4−メチルフェニル)イミダゾー
ルの粗結晶を得た。この結晶を液体クロマトグラフィー
(内部標準分析法)にて分析したところ、純度は74.
7%であった。
【0020】実施例2 温度計、冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた10
0ml四つ口フラスコに、1−ヒドロキシ−4(5)−
(4−メチルフェニル)−2−オキシイミノメチルイミ
ダゾール−3−オキシド5.83g、ジメチルホルムア
ミド35mlおよび酢酸エチル30mlを仕込み、撹拌
下に系内の温度が20〜30℃になるように冷却しなが
ら塩化チオニル6.0gを滴下し、さらに室温で約1時
間撹拌を行った。再び反応系内を冷却して、10℃前後
の温度で二塩化イオウ2.7gを滴下した後、約1時間
撹拌を行った。反応混合液を200mlの氷水にゆっく
りと滴下した後、有機層を200mlの水で2回洗浄
し、溶媒を留去して4(5)−クロロ−2−シアノ−5
(4)−(4−メチルフェニル)イミダゾールの粗結晶
5.96g(純度68.6%)を得た。
【0021】実施例3 温度計、冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた10
0ml四つ口フラスコに、1−ヒドロキシ−4(5)−
(4−メチルフェニル)−2−オキシイミノメチルイミ
ダゾール−3−オキシド11.65gおよびジメチルホ
ルムアミド35mlを仕込み、撹拌下に系内の温度が2
5℃以下になるように冷却しながら塩化チオニル14.
87gを滴下し、さらに室温で約1時間撹拌を行った。
さらに室温下、一塩化イオウ13.5gを滴下し、4時
間撹拌を行った。反応混合液にメタノール4mlを加え
た後、氷水200mlへ投入して析出した結晶を濾取
し、再び酢酸エチル200mlに溶解させ不溶物を濾別
した後、溶媒を留去して4(5)−クロロ−2−シアノ
−5(4)−(4−メチルフェニル)イミダゾールの粗
結晶9.97g(純度64.1%)を得た。
【0022】実施例4 温度計、冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた10
0ml四つ口フラスコに、1−ヒドロキシ−4(5)−
(4−メチルフェニル)−2−オキシイミノメチルイミ
ダゾール−3−オキシド11.65gおよびジメチルホ
ルムアミド35mlを仕込み、撹拌下に系内の温度が2
5℃以下になるように冷却しながら塩化チオニル14.
87gを滴下し、さらに室温で約1時間撹拌を行った。
再び反応系内を冷却して、メタノール0.8gを添加し
た後、一塩化イオウ6.75gを滴下し、40〜50℃
で約3時間反応させた。反応混合液にメタノール1.6
gを添加した後、不溶解物を濾別し、20mlの酢酸エ
チルでその不溶解物を洗浄した。濾液および洗浄液を合
わせて200mlの氷水へゆっくりと滴下した後約4時
間撹拌を行い結晶化させた。析出した結晶を濾過および
水洗を行った後、乾燥して4(5)−クロロ−2−シア
ノ−5(4)−(4−メチルフェニル)イミダゾールの
粗結晶10.74g(純度67.4%)を得た。
【0023】実施例5 温度計、冷却器、撹拌機および滴下ロートを備えた10
0ml四つ口フラスコに、1−ヒドロキシ−4(5)−
(4−メチルフェニル)−2−オキシイミノメチルイミ
ダゾール−3−オキシド11.65gおよびジメチルホ
ルムアミド35mlを仕込み、撹拌下に系内の温度が2
5℃以下になるように冷却しながら塩化チオニル14.
87gを滴下し、さらに室温で約1時間撹拌を行った。
反応混合液にメタノール1.6gを添加した後、氷水2
00ml中へ投入し、塩化メチレン200mlで抽出を
行った。その抽出液を200mlの水で2回洗浄したの
ち溶媒を留去して4(5)−クロロ−2−シアノ−5
(4)−(4−メチルフェニル)イミダゾール(純度3
7.0%)、4−クロロ−2−シアノ−1−ヒドロキシ
−5−(4−メチルフェニル)イミダゾールおよび2−
シアノ−1−ヒドロキシ−5−(4−メチルフェニル)
イミダゾールの混合物12.54gを得た。この混合物
3.0gをシリカゲルクロマトグラフィーで分離を行い
0.94gの4−クロロ−2−シアノ−1−ヒドロキシ
−5−(4−メチルフェニル)イミダゾール(融点21
2〜215℃)および少量の2−シアノ−1−ヒドロキ
シ−5−(4−メチルフェニル)イミダゾール(融点2
24〜228℃)を得た。なお、上記混合物は実施例1
〜4の後段の反応と同様の反応を行うことにより4
(5)−クロロ−2−シアノ−5(4)−(4−メチル
フェニル)イミダゾールを得ることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の方法によれば、式(II)の化合
物から式(I)の2−シアノイミダゾール系化合物を製
造する方法において、先行技術中で述べているようなリ
ン排水処理設備を必要とせず、工業的製造に有利であ
る。また、反応の温度制御が容易であり、工業的製造に
際して安定した操業が可能となる。更に、脱水還元反応
と同時に塩素化反応が進行し、目的化合物である式
(I)の2−シアノイミダゾール系化合物を選択的に、
かつ、高収率で製造することができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(II): 【化1】 (式中、Rは置換されてもよいフェニル基又は置換され
    てもよいアルキル基である)で表わされる化合物と塩化
    チオニル又は臭化チオニルとをN,N−ジアルキルアミ
    ド類の存在下に反応させ、次いで反応生成物と塩化イオ
    ウとを反応させることを特徴とする式(I): 【化2】 (式中、Rは前述の通りであり、Xは塩素原子又は臭素
    原子である)で表わされる2−シアノイミダゾール系化
    合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 塩化チオニル又は臭化チオニルが式(I
    I)の化合物1モルに対して1〜5モル使用される請求
    項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 N,N−ジアルキルアミド類がジメチル
    ホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メチルピ
    ロリドンから選ばれた少なくとも1種のものである請求
    項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 式(II)の化合物1重量部当りN,N−
    ジアルキルアミド類を0.5〜10重量部使用する請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 式(II)の化合物と塩化チオニル又は臭
    化チオニルとをN,N−ジアルキルアミド類の存在下に
    反応させる前段の反応の温度が−10〜+80℃である
    請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前段の反応の生成物が式(I)の2−シ
    アノイミダゾール系化合物及び式(III): 【化3】 (式中、Rは置換されてもよいフェニル基又は置換され
    てもよいアルキル基であり、Xは塩素原子又は臭素原子
    である)で表わされる化合物である請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 前段の反応後、式(II)の化合物1モル
    に対して低級アルコールを0.5〜2モル反応混合物に
    加える請求項1に記載の方法。
  8. 【請求項8】 塩化イオウが一塩化イオウ及び二塩化イ
    オウから選ばれる少なくとも1種のものである請求項1
    に記載の方法。
  9. 【請求項9】 塩化イオウが式(II)の化合物1モルに
    対して0.5〜5モル使用される請求項1に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 後段の反応の温度が−10〜+80℃
    である請求項1に記載の製造方法。
JP7301977A 1994-10-28 1995-10-25 2−シアノイミダゾール系化合物の製造方法 Pending JPH08225539A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021246455A1 (ja) 2020-06-03 2021-12-09 石原産業株式会社 ヒト用抗真菌剤
WO2021246453A1 (ja) 2020-06-03 2021-12-09 石原産業株式会社 非ヒト動物用抗菌剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021246455A1 (ja) 2020-06-03 2021-12-09 石原産業株式会社 ヒト用抗真菌剤
WO2021246453A1 (ja) 2020-06-03 2021-12-09 石原産業株式会社 非ヒト動物用抗菌剤

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