JPH08225435A - 酸性毛髪用組成物 - Google Patents

酸性毛髪用組成物

Info

Publication number
JPH08225435A
JPH08225435A JP33489295A JP33489295A JPH08225435A JP H08225435 A JPH08225435 A JP H08225435A JP 33489295 A JP33489295 A JP 33489295A JP 33489295 A JP33489295 A JP 33489295A JP H08225435 A JPH08225435 A JP H08225435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
hair
composition
alcohol
acidic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33489295A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3765857B2 (ja
Inventor
Akio Yonetani
明雄 米谷
Mariko Kaji
真理子 梶
Akio Fukumasu
章夫 福増
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunstar Inc filed Critical Sunstar Inc
Priority to JP33489295A priority Critical patent/JP3765857B2/ja
Publication of JPH08225435A publication Critical patent/JPH08225435A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3765857B2 publication Critical patent/JP3765857B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪への塗布時に垂れ落ちることなく適用で
き、かつ染毛性に優れた酸性毛髪用組成物の提供。 【解決手段】 酸性染料、組成物中の不揮発性水性部に
対して室温で過飽和となる量の芳香族アルコール、その
過飽和部分の芳香族アルコールを溶解する量の揮発性溶
剤、熱ゲル化性を有する水溶性高分子および酸を含有さ
せる。毛髪への塗布時には保形性を有し、頭髪から皮膚
および衣類に垂れ落ちることなく、施術中に組成物の粘
度が低下して酸性染料が容易に毛髪内部に浸透すること
により優れた染毛性が発揮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、毛髪への塗布時に
は保形性を有し、施術中またはその後に揮発性溶剤が揮
発することにより組成物の粘度が変化し、浸透性が向上
して優れた染毛性を発揮する酸性毛髪用組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来は、パラフェニレンジアミン等の酸
化染料を用いた酸化染毛剤が主流であったが、これら
は、強いアルカリ条件下で施術する必要があり、毛髪ま
たは皮膚に損傷を生じる等の安全性上の問題、臭気の問
題、あるいは染毛後の毛髪の風合等の使用感上の問題が
あった。このために、これらの問題が少ない酸性染料を
用いた染毛剤の開発がなされており、このような例とし
ては、特開昭61−53211号、特開昭62−164
612号、特開昭63−239209号、特開平5−2
21840号、特開平6−107529号等が挙げられ
る。
【0003】しかし、これらの酸性染料を用いた染毛剤
の染毛性は依然として極めて低く、その解決策として、
組成物の粘度を低く調整し浸透性を向上させることによ
り染毛性を向上せしめる方法も考えられるが、その場
合、毛髪への塗布時に垂れ落ちて地肌や衣服を汚すとい
う欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、毛髪
への塗布時には保形性を有し、垂れ落ちて地肌や衣服を
汚すことが防止でき、塗布中あるいは塗布後放置の際に
粘度が低下し、組成物中の酸性染料が容易に毛髪内部へ
浸透して、優れた染毛性を発揮する酸性毛髪用組成物を
提供することにある。
【0005】本発明者らは、かかる酸性毛髪用組成物を
得るため、鋭意検討を重ねた結果、酸性染料、芳香族ア
ルコール、揮発性溶剤、水溶性高分子および酸を特定の
量にて配合することにより所望の性質を有する組成物が
得られ、前記課題を解決できることを見い出し、さら
に、水溶性高分子としてのキサンタンガムと特定の酸と
を該組成物に配合することにより、染毛性および安定性
がより向上することも見い出し、本発明を完成するに至
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、酸性染料、組
成物中の不揮発性水性部に対して室温で過飽和となる量
の芳香族アルコール、その過飽和部分の芳香族アルコー
ルを溶解する量の揮発性溶剤、熱ゲル化性を有する水溶
性高分子および酸を含有する酸性毛髪用組成物を提供す
るものある。本発明の酸性毛髪用組成物は、毛髪への塗
布時には保形性を有するので、垂れ落ちて地肌や衣服を
汚すことが防げ、また、施術中やその後に揮発性溶剤が
揮発することにより組成物の粘度が低下して毛髪への浸
透が促進され、優れた染毛性を発揮する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いる酸性染料は特に限
定されるものでなく、例えば、赤色2号、赤色3号、赤
色102号、赤色104号、赤105号、赤色201
号、赤色227号、赤色230号、赤色232号、赤色
401号、赤色502号、赤色503号、黄色4号、黄
色5号、黄色202号、黄色203号、黄色402号、
黄色406号、青色1号、青色2号、青色202号、青
色203号、青色205号、橙色205号、橙色207
号、橙色402号、緑色3号、緑色204号、緑色20
5号、緑色401号、緑色402号、褐色201号、紫
色401号、黒色401号等を挙げることができる。
【0008】該酸性染料の配合量は、組成物全量に対し
て0.001〜5.0重量%の範囲が好ましく、0.1〜
1.0重量%が特に好ましい。0.001重量%未満では
染毛性が十分に発揮できず本発明の目的が達成できな
い。一方、5.0重量%を超えて配合してもそれ以上の
染毛性の向上が望めない。また、所望の色合を提供する
ために、これらの1種または2種以上を任意に組み合わ
せて用いることもできる。
【0009】本発明で用いる芳香族アルコールは、例え
ば、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコー
ル、ケイ皮アルコール、フェニルプロパノール、α−メ
チルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノー
ル、2−ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノ
ール、フェネチルアルコール、p−アニシルアルコー
ル、2−ベンジルオキシアルコール等が挙げられ、これ
らの中でも、ベンジルアルコール、2−フェニルエチル
アルコール、ケイ皮アルコール、フェニルプロパノー
ル、フェノキシエタノール、α−メチルベンジルアルコ
ール、ジメチルベンジルカルビノールが好ましく、特に
ベンジルアルコールが好ましい。また、これらの芳香族
アルコールは、1種または2種以上を任意に組み合わせ
て用いることもできる。
【0010】該芳香族アルコールの配合量は、組成物中
の不揮発性水性部に対して室温で過飽和となる量、すな
わち、室温、例えば、10℃〜30℃の温度範囲にて本
発明の組成物中の該水性部に対する溶解度を超える量で
あればよく、配合量がそれ以下では組成物の粘度の変化
が得られ難く、本発明の目的が達成できない。該水性部
に含有される成分としては、水の他、特に限定されるも
のではないが、例えば、イソプロピルアルコール、グリ
セリン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、イソプレングリコール、ジグリセリン、マルチ
トール、ソルビトール、ポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、アルキ
ルグルコシド等の保湿剤、湿潤剤、および親水性界面活
性剤等の不揮発性水溶性成分が挙げられ、これらの2種
類以上を混合したものでもよい。例えば、25℃におけ
る水に対する芳香族アルコール、例えば、ベンジルアル
コールの溶解度は約4%であって、同温度のイソプロピ
ルアルコールに対するベンジルアルコールの溶解度は無
限である。通常、芳香族アルコールの配合量は、組成物
全量に対して、2〜15重量%の範囲である。
【0011】本発明で用いる揮発性溶剤は特に限定され
るものでなく、例えば、メタノール、エタノール等の低
級アルコール、アセトン等の低級ケトン、ジエチルエー
テル等の低級エーテル等が挙げられ、特にエタノールが
好ましい。また、これらの揮発性溶剤は、1種または2
種以上を任意に組み合せて用いることができる。該揮発
性溶剤の配合量は、過飽和部分の芳香族アルコールを溶
解するのに必要な量を超える量であり、配合量がそれ以
下では組成物の粘度の変化が得られ難く、本発明の目的
が達成できないので好ましくない。通常、揮発性溶剤の
量は、組成物全量に対して5〜40重量%である。
【0012】本発明で用いる水溶性高分子は、ある温度
でゲル特性が変化する熱ゲル化性を有するものであれば
よく、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルメチルセルロース、メチルエチルセルロース等が挙げ
られ、特にメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロースが好
ましい。これら水溶性高分子は、1種または2種以上を
任意に組合せて用いることができ、通常、その配合量は
組成物全量に対して0.01〜10重量%であり、特に
0.1〜5重量%が好ましく、配合量がそれ未満やそれ
を超える場合には、所望のゲル特性の変化が得ら難く、
好ましくない。
【0013】本発明で用いるキサンタンガムは、天然多
糖類高分子であり、その配合比が、重量比において、キ
サンタンガム:水溶性高分子=4:1〜1:30の範囲
で染毛性および安定性が相乗的に向上し、特に2:1〜
1:10の配合比でその効果が高い。
【0014】本発明の酸性毛髪用組成物のpHは、1.
5〜5.0、好ましくは1.5〜4.0であり、該pHが
1.5未満であると皮膚刺激などの安全性より、5.0を
超えると染毛性が低下することより好ましくない。該組
成物を好適なpHに調整するには酸を用いる。この酸と
しては、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、硝酸等の無機
酸、あるいは、酢酸、クエン酸、酒石酸、プロピオン
酸、乳酸、サリチル酸、グリコール酸、コハク酸、リン
ゴ酸、酪酸等の有機酸等が挙げられ、このうちの1種ま
たは2種以上を任意に用いることができ、中でも塩酸、
硫酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸、サリチル
酸、グリコール酸、コハク酸が好ましく、特に、リン
酸、酢酸、グリコール酸は染毛性を顕著に向上させるた
め好ましい。また、これらの酸のアルカリ金属塩等、例
えばクエン酸ナトリウム、水酸化ナトリウム、リン酸水
素二ナトリウム、水酸化カリウム等を組合せることによ
り、好適なpHの範囲内にpH緩衝能をもたせることも
できる。
【0015】本発明の組成物は、ジェル状、ペースト
状、クリーム状など種々の形態にすることができ、それ
ぞれの形態に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、
例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性
剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活
性剤;高級アルコール、高級脂肪酸、パラフィンワック
ス、炭化水素油、エステル油、シリコーン油等の油剤;
防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、金属キレート剤、
および着香剤等の公知の化粧品成分を適宜配合すること
ができる。
【0016】本発明の酸性毛髪用組成物を製造するに
は、例えば、常温の適量の不揮発性水性部に水溶性高分
子を均一に分散し、予め高温に加熱し酸性染料等を溶解
した多量の精製水に迅速に添加して均一溶解する。均一
溶解したのを確認してから、徐冷して40℃とし、予め
芳香族アルコールを溶解した揮発性溶剤および酸等を適
量添加して所望のpHに調整する。
【0017】本発明の酸性毛髪用組成物を使用するに
は、通常、毛髪に適量を適用した後、シャンプー等で洗
髪する。特に、本発明の組成物は、その適用前、適用時
または適用後のいずれかで、毛髪に加温処理を施すと、
その染毛性がより向上するので好ましい。この加温処理
は、本発明の組成物を毛髪に塗布した後、例えば、スチ
ーマー、蒸しタオルなどの蒸気、ドライヤーの温風、遠
赤外線などの熱で塗布部を加温し、ついで、余分な組成
物を洗い流すことにより行うことができる。加温処理
は、通常、約50〜90℃、約30秒〜30分が適当で
ある。また、加温した組成物を適用することによっても
同様な効果が得られる。
【0018】
【実施例】以下に実験例および実施例を挙げて本発明を
さらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定される
ものではない。また、実施例中の「%」は特に断わらな
い限り重量%を意味する。表1に示す実施例および比較
例の成分から前記した方法に従ってジェル状の酸性毛髪
用組成物を製造し、以下の方法で種々評価した。
【0019】
【表1】
【0020】実験例1 酸性毛髪用組成物の粘度変化の評価 表1中の実施例1および比較例1〜2の組成物各々30
gを、恒温槽(30℃)中で0分、3分、7分、15分間
撹拌した後、その粘度(cp)を粘度計(東機産業製 B
L型回転式粘度計、ローターNo.4、60rpm)にて測
定した。その結果を図1に示す。
【0021】図1から明らかなごとく、本発明の実施例
の組成物は、比較例に比して経時的に著しい粘度低下を
起こし、粘度低下性があると認められた。
【0022】実験例2 染毛性に及ぼす粘度の影響の評価 予め洗浄し風乾した白髪毛束約2gに、比較例2〜4の
組成物1gを2分間適用し、その後、3分間放置して流
水ですすぎ、ついで、10%ラウリル硫酸ナトリウム水
溶液で2回洗浄し、乾燥した。この一連の処理を3回繰
り返した後、色差計(村上色彩研究所製 CMSー12
00)を用いて、対照との色差(ΔE)を測定した。ま
た、同時に、これらの組成物の粘度(cp)も、前記と
同様に粘度計で測定した。対照には、実施例(比較例)
の組成物を適用しない以外は前記と同様の処理をした白
髪毛束を用いた。それらの結果を図2に示す。
【0023】図2から明らかなごとく、組成物の粘度が
高いほど染毛性が低下することが認められた。
【0024】実験例3 染毛性に及ぼす粘度変化の影響の評価 (1)毛束試験 実施例1および比較例1の組成物を用いて、前記の染毛
性評価と同様の処理を行い、色差計(村上色彩研究所製
CMS−1200)にて対照との色差(ΔE)を測定
した。その結果を図3に示す。 (2)実使用試験 実施例1および比較例1の組成物を白髪まじりの専門パ
ネラー10名に実際に使用してもらい、染毛性を評価し
た。その結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】図3および表2のごとく、実施例1は比較
例1に比して明らかに優れた染毛性を発揮することが、
物性値および官能評価にて認められた。
【0027】実験例4 酸性毛髪用組成物の染毛性の評価 予め洗浄し風乾した白髪まじりの毛束(日本人)約2g
に、実施例1〜8および比較例1〜7の組成物1gを2
分間適用し、その後3分間室温下に放置して流水ですす
ぎ、ついで、10%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液で2
回洗浄し乾燥した。この一連の処理を3回繰り返した
後、専門パネラー10名により官能評価した。評価基準
を以下に示す。 5:9名以上が染毛効果ありと認めた。 4:7〜8名が染毛効果ありと認めた。 3:5〜6名が染毛効果ありと認めた。 2:3〜4名が染毛効果ありと認めた。 1:2名以下が染毛効果ありと認めた。
【0028】実験例5 酸性毛髪用組成物の安定性の評価 実施例1〜8および比較例1〜7の組成物を、50℃お
よび40℃の恒温下に1ヶ月放置し、その後に取り出し
て目視にてその安定性を評価した。評価基準を以下に示
す。 5:40℃、50℃共に全く分離しない。 4:40℃では分離しないが、50℃で僅かに分離す
る。 3:40℃では分離せず、50℃で分離する。 2:40℃で僅かに分離する、50℃で分離する。 1:40℃、50℃共に完全に分離する。
【0029】実験例6 酸性毛髪用組成物の粘度低下率の評価 実施例1〜8および比較例1〜7の組成物30gの初期
粘度を粘度計で(試験例1と同様に)測定し、ついで、
撹拌しつつ恒温槽(30℃)中に10分間放置し、再度
同様に粘度(cp)を測定して、粘度変化比率を評価し
た。評価基準を以下に示す。 5:初期粘度の10%以下まで低下し保形なし。 4:初期粘度の40%以下まで低下し保形なし。 3:初期粘度の70%以下まで低下し保形なし。 2:初期粘度の70%以下まで低下するが保形あり。 1:初期粘度と粘性がほとんど変わらない(70%を超
える値)。
【0030】実験例7 総合判定 以上の実験結果をまとめて評価した。評価基準を以下に
示す。 ◎:染毛性、安定性、粘度低下率の評価が全て5。 ○:染毛性、安定性、粘度低下率の評価が全て3以上で
あって、その平均値が4以上。 △:染毛性、安定性、粘度低下率の評価が全て3以上で
あって、その平均値が4未満。 ×:染毛性、安定性、粘度低下率のうち、少なくとも1
項目が2以下。 その結果を表1に示す。表1に示すごとく、実施例は、
比較例に比して染毛性、安定性および粘度低下率に優れ
ていることが認められ、特に、水溶性高分子としてキサ
ンタンガムを配合すると安定性が著しく向上することが
認められた。
【0031】実験例8 染毛性に及ぼす酸の効果 実施例1のリン酸を、グリコール酸、酢酸、クエン酸に
代用し、各々、pH3、4および5に調整し、前記の染
毛性の評価に基づいて評価した。その結果を図4に示
す。図4に示すごとく、リン酸、酢酸、グリコール酸に
優れた染毛性の向上効果が認められた。
【0032】実験例9 加温処理の効果 (1)毛髪染毛性向上度 予め洗浄し、風乾した白髪毛束約2gに、表3に示す本
発明品または比較品1gを2分間で均一にのばした後、
スチーマー(蒸気出口温度:60℃)を用いながら、約
5分間ブラッシングした。その後、10%ラウリス硫酸
ナトリウム水溶液で2度洗いし、流水ですすいで、乾燥
した。対照として、スチーマーを用いずに染毛した毛束
を用いた。評価は専門パネラー10名で、以下の基準に
より染毛性向上度を官能評価した。 ◎:8名以上が加温処理での染毛性向上を認めた。 ○:6〜7名が加温処理での染毛性向上を認めた。 △:4〜5名が加温処理での染毛性向上を認めた。 ×:0〜3名が加温処理での染毛性向上を認めた。 (2)粘度低下性 実験例6と同様に評価した。これらの結果を表3に示
す。
【0033】
【表3】
【0034】表3に示すごとく、本発明品は、毛髪に適
用した後に加温処理を施す染毛方法において、比較品に
比べて、組成物の粘度低下性を損なうことなく、染毛性
向上度に優れていると認められた。
【0035】実施例9 クリーム状酸性染毛料 成 分 配合量(%) 黄色402号 0.50 黒色401号 0.20 フェネチルアルコール 9.00 プロピレングリコール 5.00 エタノール 25.00 セトステアリルアルコール 5.00 ポリオキシエチレン(2EO) 2.00 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 高分子量ジメチルポリシロキサン 0.80 ジメチルポリシロキサン 2.80 ポリオキシエチレン(3EO)ステアリルエーテル 1.00 グリコール酸 1.50 ヒドロキシエチルメチルセルロース 1.10 精製水 残 部 合 計 100.00 この処方に従って前記の製法によりクリーム状酸性染毛
料を調製し、アルミ内覆製チューブに充填した。これを
パネラーに供したところ、塗布時には剤が垂れ落ちるこ
となく、施術後には優れた染毛効果が得られた。
【0036】実施例10 ジェル状酸性染毛料 成 分 配合量(%) 黄色203号 0.25 黒色401号 0.25 橙色205号 0.25 ベンジルアルコール 7.50 グリセリン 1.00 ジグリセリン 0.50 エタノール 20.00 メチルセルロース 2.00 リン酸 0.50 キサンタンガム 1.00 精製水 残 部 合 計 100.00 この処方に従って前記の製法によりジェル状酸性染毛料
を調製し、アルミ内覆製チューブに充填した。これをパ
ネラーに供したところ、塗布時には剤が垂れ落ちること
なく、施術後には優れた染毛効果が得られた。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、毛髪へ塗布時には保形
性を有し、垂れ落ちることなく毛髪に適用でき、施術中
に粘度が低下して優れた染毛性を発揮する酸性毛髪用組
成物が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 酸性毛髪用組成物の経時的な粘度変化を示す
グラフである。
【図2】 酸性毛髪用組成物の粘度と染毛性との関係を
示すグラフである。
【図3】 酸性毛髪用組成物と対照との染毛性を示すグ
ラフである。
【図4】 各種の酸を用いた酸性毛髪用組成物のpHと
染毛性との関係を示すグラフである。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性染料、組成物中の不揮発性水性部に
    対して室温で過飽和となる量の芳香族アルコール、その
    過飽和部分の芳香族アルコールを溶解する量の揮発性溶
    剤、熱ゲル化性を有する水溶性高分子および酸を含有す
    ることを特徴とする酸性毛髪用組成物。
  2. 【請求項2】 該水溶性高分子が、メチルセルロース、
    ヒドロキシプロピルメチルセルロース、およびヒドロキ
    シエチルメチルセルロースよりなる群から選ばれる1種
    または2種以上である請求項1記載の酸性毛髪用組成
    物。
  3. 【請求項3】 該揮発性溶剤がエタノールである請求項
    1または2記載の酸性毛髪用組成物。
  4. 【請求項4】 該芳香族アルコールが、ベンジルアルコ
    ール、2−フェニルエチルアルコール、ケイ皮アルコー
    ル、フェニルプロパノール、フェノキシエタノール、α
    −メチルベンジルアルコール、およびジメチルベンジル
    カルビノールよりなる群から選ばれる1種もしくは2種
    以上である請求項1、2または3のいずれか1項に記載
    の酸性毛髪用組成物。
  5. 【請求項5】 キサンタンガム:水溶性高分子の配合比
    が、重量比にて、4:1〜1:30のキサンタンガムを
    配合することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の酸性毛髪用組成物。
  6. 【請求項6】 該酸が、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、乳
    酸、グリコール酸、およびコハク酸よりなる群から選ば
    れる1種または2種以上である請求項1〜5のいずれか
    1項に記載の酸性毛髪用組成物。
  7. 【請求項7】 組成物適用前、適用時または適用後に加
    温処理を施す染毛方法用である請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の酸性毛髪用組成物。
JP33489295A 1994-12-22 1995-12-22 酸性毛髪用組成物 Expired - Fee Related JP3765857B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33489295A JP3765857B2 (ja) 1994-12-22 1995-12-22 酸性毛髪用組成物

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-319953 1994-12-22
JP31995394 1994-12-22
JP33489295A JP3765857B2 (ja) 1994-12-22 1995-12-22 酸性毛髪用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08225435A true JPH08225435A (ja) 1996-09-03
JP3765857B2 JP3765857B2 (ja) 2006-04-12

Family

ID=26569892

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33489295A Expired - Fee Related JP3765857B2 (ja) 1994-12-22 1995-12-22 酸性毛髪用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3765857B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10245327A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Lion Corp 染毛剤組成物
EP1060733A3 (en) * 1999-06-03 2001-01-03 Shiseido Company Limited Hairdressing cosmetic preparation and hairdressing method using the same
JP2002104942A (ja) * 2000-09-22 2002-04-10 Kaminomoto Co Ltd 酸性染毛料組成物
JP2003171246A (ja) * 2001-11-29 2003-06-17 System Kyokai:Kk 染毛料
US7766978B2 (en) 2007-10-18 2010-08-03 Kokyu Alcohol Kogyo Co., Ltd. Acidic hair dyeing method

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10245327A (ja) * 1997-03-03 1998-09-14 Lion Corp 染毛剤組成物
EP1060733A3 (en) * 1999-06-03 2001-01-03 Shiseido Company Limited Hairdressing cosmetic preparation and hairdressing method using the same
US6649154B1 (en) 1999-06-03 2003-11-18 Shiseido Co., Ltd. Hairdressing cosmetic preparation and hairdressing method using the same
JP2002104942A (ja) * 2000-09-22 2002-04-10 Kaminomoto Co Ltd 酸性染毛料組成物
JP2003171246A (ja) * 2001-11-29 2003-06-17 System Kyokai:Kk 染毛料
US7766978B2 (en) 2007-10-18 2010-08-03 Kokyu Alcohol Kogyo Co., Ltd. Acidic hair dyeing method

Also Published As

Publication number Publication date
JP3765857B2 (ja) 2006-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20010095145A (ko) 염모 고정화제, 염모료 및 염모방법
US5288484A (en) Cationic cellulose derivative containing fatty quaternum groups in a pre-shampoo conditioning composition
US10456341B2 (en) Compositions and methods for simultaneous reshaping and direct coloring of hair
JP2001192326A (ja) 染色毛髪用処理組成物
CN107157827B (zh) 基于核桃青皮色素的单剂型护发染发剂及其制备和使用方法
JP4070711B2 (ja) 酸性染毛剤用水性前処理剤組成物
WO2013150268A2 (en) Hair treatment methods
JPH09278634A (ja) 毛髪処理剤組成物
JP3765857B2 (ja) 酸性毛髪用組成物
JP3009959B2 (ja) ヘアーリンス組成物
JP3765858B2 (ja) 頭髪処理剤組成物
JPH11217319A (ja) 染毛剤組成物
JP2003252735A (ja) 酸化型染毛剤1剤およびその製造方法
JPH04342518A (ja) 染毛剤
JP3065776B2 (ja) ヘアーリンス組成物
JPH09249538A (ja) 染毛剤組成物
JP2001342120A (ja) 染毛料、染毛固定化剤及び染毛方法
JPH09278636A (ja) 毛髪用染色剤
JP2000128747A (ja) 毛髪染毛剤組成物
JP3179590B2 (ja) 毛髪処理剤
JP5489425B2 (ja) 酸性染毛料組成物の製造方法
JP3427240B2 (ja) 毛髪用組成物
JP3009958B2 (ja) ヘアーリンス組成物
JPH0920627A (ja) 酸化染毛剤組成物
JPH06345628A (ja) 酸性毛髪用組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090203

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees