JP3009958B2 - ヘアーリンス組成物 - Google Patents
ヘアーリンス組成物Info
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Description
且つコンディショニング効果にすぐれ、毛髪に対し艶、
指どおりおよびなめらかさを大幅に改善し、自然に且つ
均一に毛髪を着色する効果を有するヘアーリンス組成物
に関する。
洗髪処理した後の毛髪は艶及び指通りが悪くなる為に、
洗髪後の毛髪にコンディショニング効果を付与する為に
ヘアーリンスあるいはヘアーコンディショナーと呼ばれ
る毛髪処理剤を施す。それら処理剤は、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウム等の第四級アンモニウム塩及び
高級アルコールを主成分としたものが一般的であり、更
にその効果を増強する為に種々の添加剤の配合が為され
ている。
のなかには、高齢により毛髪が白髪化したり、あるいは
ブラッシング、パーマ等により毛髪が損傷したりして、
生来の毛髪色が変化している場合がある。これらの人た
ちが毛髪を本来の色に戻すには、酸性染料あるいは酸化
染料等の染毛剤により染毛するのが最も効果的である。
しかしながらそれらは操作が繁雑であり、又、急激に毛
髪色を変化させる為に第三者に染毛している事がすぐに
判ってしまう。更に、毛髪の成長に伴い施術している部
分と新生毛との間に境界が生じ、外観上好ましくない結
果となるという問題点があった。その為、それらの人た
ちは、急激な色の変化を伴わずに自然に徐々に毛髪色が
生来の色に変化するものを望んでいた。更に、日常の生
活習慣となっている前述のヘアーリンス等の毛髪処理組
成物により、艶あるいは指通り等の高いコンディショニ
ング効果を毛髪に付与しながら、これらの事を行う事が
できれば繁雑さが解消され、より有用であると考えられ
る。これらの事を達成する手段としては既に、特開昭4
7−23543号公報および特開昭59−231009
号公報が提案されているが、これらは染料として酸化染
料を使用しており、感作性を有する人には使用できない
という問題がある。又、特開平1−132512号公報
では塩基性及び中性染料を使用したものが提案されてい
るが、充分な染色力は得られない。更に酸性染料を利用
したものとして、特開平1−308215号公報が提案
されているが、分岐鎖を有する第四級アンモニウム塩を
必須成分としており、ヘアーリンスとしての風合等の改
善には有効であろうが、アニオン性である酸性染料とカ
チオン性である第四級アンモニウムとが不溶性塩をつく
り、充分な染着力は得られず、安定性にも問題がある。
従って、充分に上述の効果を有する物は、現在まで得ら
れていないのが実情である。
つ高いコンディショニング効果を有し、毛髪に対し、艶
及び指どおり、なめらかさを大幅に改善するヘアーリン
ス組成物であって、白髪の人においては白髪を均一に黒
髪化して白髪を目立たなくするといった、自然に均一に
毛髪を着色する事ができるヘアーリンス組成物を提供す
る事を目的としている。
発明のヘアーリンス組成物は、次のような構成をとって
いる。すなわち、 (A)下記一般式(1)
R2 は−CH 2 OH基、−CH2 CH2 OH基、−CH
(CH3 )OH基、−CH2 CH2 CH2 OH基、−C
(CH3 )2 OH基、−CH2 CH(CH3 )OH基、
−CH(CH3 )CH2 OH基、−CH=CHCH2 O
H基または−OCH2 CH2 OH基を表す。]で表され
る化合物からなる群より選ばれる芳香族アルコールの一
種または二種以上と、 (B)下記一般式(2)
ニル基、R4 は総べてがメチル基またはそのうち一方が
水酸基を示し、nは200〜2000を示す。]で表さ
れるシリコーンの一種又は二種以上と (C)キサンタンガムおよび/またはヒドロキシエチル
セルロースと、 (D)平均分子量20,000〜800,000のポリ
エチレングリコールと、 (E)酸性染料と、 (F)酸を含有し、pHが2.0〜5.5である事を特
徴とするヘアーリンス組成物である。
る芳香族アルコールとしては、例えばベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、γ−フェニルプロピルアル
コール、桂皮アルコール、アニスアルコール、P−メチ
ルベンジルアルコール、α−α−ジメチルフェネチルア
ルコール、α−フェニルエタノール、フェノキシエタノ
ールなどがあげらる。
芳香族アルコールの一種または二種以上を組成物総量を
基準として、好ましくは0.5〜15.0重量%(以下
wt%と略記する)が配合される。配合量が0.5wt
%未満では、毛髪を着色するのに充分な効果が得られに
くく、15wt%を超えると、べたつき及び強烈な芳香
族アルコール臭が生じ、官能上好ましくない傾向とな
る。
るシリコーンとしては、例えばジメチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、末端水酸基含有ジ
メチルポリシロキサン、末端水酸基含有メチルフェニル
ポリシロキサンなどがあげられ、それらシリコーンの平
均重合度nは200〜2000である。平均重合度が2
00未満のものは艶および指どおり等のコンディショニ
ング効果がなく、2000を越えるものは、連用した際
になめらかさが失われるので好ましくない。
成分の一種または二種以上を組成物総量の好ましくは、
0.05〜5.0wt%配合される。0.05wt%未
満では、毛髪に艶を与え、指どおり、なめらかさを改善
するのに充分な効果が得られにくく、5.0wt%を超
えると、べたつきを生じ官能上好ましくない傾向にある
とともに、組成物の安定性が維持しにくくなる。
キサンタンガムおよびヒドロキシエチルセルロースは、
毛髪に塗布しやすくするとともに系を安定化させる事を
目的として配合されるものであり、たとえば平均重合度
400〜1000のヒドロキシエチルセルロース、米国
KELCO社からケルトロールという商品名で発売され
ているようなD−グルコース、D−マンノース、D−グ
ルクロン酸から構成される多糖類であるキサンタンガム
等がある。
高分子化合物の単独または両方が配合されるが、組成物
の外観、塗布しやすさの点で両者を含有した方がより好
ましい。更に、これらは、組成物総量に対し、好ましく
は0.2〜4.0wt%が配合される。0.2wt%未
満では系が不安定となり経時で分離するとともに液だれ
がして毛髪へ塗布しずらく、4.0wt%を超えるとべ
たつきが生じ、組成物の粘度が高くなり、やはり毛髪に
塗布しづらくなる傾向にある。
は、塗布時にすべりを与える事により、毛髪に塗布し易
くするとともに、毛髪上に組成物が均一に塗布される為
に毛髪をムラなく均一に着色する事を目的として配合さ
れるものであり、その平均分子量は、20,000〜8
00,000である。平均分子量が20,000未満で
は、その効果がなく、800,000を超えるとべたつ
きを生じ、官能上、使用に耐え難い。又、その配合量
は、組成物総量に対し、0.001wt%〜0.1wt
%が好ましく、0.001wt%未満では、その効果が
なく、0.1wt%を超えるとべたつきを生じ、官能上
好ましくない傾向にある。
系色素であり、化学構造から大別すると、ニトロ染料、
アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キ
サンテン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、イ
ンジゴイド染料などがあげられる。
酸性染料の一種または二種以上を組成物総量に対し、好
ましくは0.005〜0.2wt%が配合される。
リチル酸、酢酸、乳酸、プロピオン酸、酒石酸、リン
酸、塩酸等があげられ、その配合量は組成物のpHが
2.0〜5.5に調整するにたる必要量である。pHが
2.0より低いと、安定性上問題があり、pHが5.5
より高いと毛髪を着色するに充分な効果が得られない。
述した成分を必須成分とするが、当該組成物には、本発
明の目的を達成する範囲で他の成分を適宜配合すること
ができる。
ロピルパルミテート等のエステル油ツバキ油、オリーブ
油、アボガド油、ホホバ油等の植物油、ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート等の
非イオン界面活性剤、プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、1.3−ブチレングリコール、グリセ
リン等の保湿剤、防腐剤、キレート剤、香料などがあげ
られ、これらの一種または二種以上を配合する事ができ
る。
発明はこれにより限定されるものではない。尚、実施例
および比較例中の数値は重量%である。ここで、実施例
の説明に先立ち、各例において採用した試験方法につい
て説明する。
間洗浄し、1分間温湯にてすすいだ後、試験試料ヘアー
リンス2gを塗布し、3分放置後、水洗いし、風乾し
た。これを1サイクルとし、5サイクル行った。 (ロ)評価法 試験試料リンス処理前及び処理後のサンプル試験毛束に
ついて、高速色彩計(村上色材(株)製CMS−100
0型)を用いて測色を行い、各サンプル試験毛のX,
Y,Z値をHunterのL,a,b表色系へ変換し、
下記の式により処理前と処理後の色差(△E)を求め、
その数値から、下記基準により評価した。△Eが大きい
程、毛髪が着色した事になる。 △E={(L−L0 )2 +(a−a0 )2 +(b−b0 )2 }1/2 L0 ,a0 ,b0 :処理前のサンプル毛のL,a,b値 L,a,b :処理後のサンプル毛のL,a,b値 ×;△E値が5以下 「ほとんど着色効果がない。」 △;△E値が6〜15 「やや着色効果がある。」 ○;△E値が16〜25 「着色効果がある。」 ◎;△E値が26以上 「非常に着色効果がある。」
名に5回使用してもらい、着色効果を、白髪隠し効果に
より下記基準で評価を行った。 ◎;自然に均一に白髪が目立たなくなったと答えた人が
18人以上の場合 ○;自然に均一に白髪が目立たなくなったと答えた人が
14〜17人の場合 △;自然に均一に白髪が目立たなくなったと答えた人が
8〜13人の場合 ×;自然に均一に白髪が目立たなくなったと答えた人が
7人以下の場合
ス後のコンディショニング効果(艶、指通り、なめらか
さ) 各例における毛髪への塗布し易さ及びヘアーリンス後の
仕上がりについて「艶」「指通り」「なめらかさ」を2
0名のパネラ−により官能的に比較し、下記基準で評価
を行った。 ◎;良いまたはあると答えた人が18人以上の場合 ○;良いまたはあると答えた人が14〜17人の場合 △;良いまたはあると答えた人が8〜13人の場合 ×;良いまたはあると答えた人が7人以下の場合
常の方法で調製し、前記諸試験を行い表3にその結果を
示した。
布し易く、且つ高いコンディショニング効果を有し、毛
髪に対し艶、指通り、なめらかさを大幅に改善するとと
もに自然に均一に毛髪を着色する効果に優れたヘアーリ
ンス組成物を提供する事は明らかである。
Claims (1)
- 【請求項1】 下記(A)〜(F)を含有し、pHが
2.0〜5.5である事を特徴とするヘアーリンス組成
物。 (A)下記一般式(1) 【化1】 [式中、R1 は水素原子、メチル基またはメトキシ基、
R2 は−CH2 OH基、−CH2 CH2 OH基、−CH
(CH3 )OH基、−CH2 CH2 CH2 OH基、−C
(CH3 )2 OH基、−CH2 CH(CH3 )OH基、
−CH(CH3 )CH2 OH基、−CH=CHCH2 O
H基または−OCH2 CH2 OH基を表す。]で表され
る化合物からなる群より選ばれる芳香族アルコールの一
種または二種以上 (B)下記一般式(2) 【化2】 [式中、R3 は総べてがメチル基またはその一部がフェ
ニル基、R4 は総べてがメチル基またはそのうち一方が
水酸基を示し、nは200〜2000を示す。]で表さ
れるシリコーンの一種又は二種以上 (C)キサンタンガムおよび/またはヒドロキシエチル
セルロース (D)平均分子量20,000〜800,000のポリ
エチレングリコール (E)酸性染料 (F)酸
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---|---|---|---|
JP4037036A JP3009958B2 (ja) | 1992-01-27 | 1992-01-27 | ヘアーリンス組成物 |
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-
1992
- 1992-01-27 JP JP4037036A patent/JP3009958B2/ja not_active Expired - Fee Related
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