JPH08225125A - コンベヤベルトの製造方法 - Google Patents

コンベヤベルトの製造方法

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JPH08225125A
JPH08225125A JP7033767A JP3376795A JPH08225125A JP H08225125 A JPH08225125 A JP H08225125A JP 7033767 A JP7033767 A JP 7033767A JP 3376795 A JP3376795 A JP 3376795A JP H08225125 A JPH08225125 A JP H08225125A
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JP
Japan
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belt
conveyor belt
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thermoplastic resin
tape
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JP7033767A
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Takeshi Kido
健士 城戸
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Bando Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保護材をコンベヤベルトのベルト幅方向両端
に強固に接合して耐衝撃性を高めるとともに、樹脂層及
び保護材の材質の選択の自由度を高める。 【構成】 補強帆布b1 と樹脂層b2 とが一体に積層さ
れたコンベヤベルトB´のベルト幅方向両端に樹脂層b
2 と同一の材質でかつ同一の融点を有するテープ状熱可
塑性樹脂材b4 を上方から重ねる。この重ねた部分を上
熱盤2と下熱盤1とで挟圧してテープ状熱可塑性樹脂材
b4 を加熱溶融させる。この溶融樹脂を冷却して固化し
た固化樹脂(保護材)でコンベヤベルトB´のベルト幅
方向両端を帆布切断面が露出しないように覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベヤベルトの製造
方法の改良に関し、特にベルト幅方向両端のほつれ対策
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンベヤベルトとして、搬送物を載置す
る側を熱可塑性樹脂からなる樹脂層で構成するととも
に、該樹脂層を帆布で補強したタイプのコンベヤベルト
がある。このような補強帆布と樹脂層との積層体からな
るコンベヤベルトは、予め広幅に形成されたものを得よ
うとするコンベヤベルトのベルト幅に合わせて切断する
ことにより所定幅に形成されることから、製造されたコ
ンベヤベルトのベルト幅方向両端には帆布切断面が露出
し、この帆布切断面が露出した状態でコンベヤベルトを
使用すると、コンベヤベルトが蛇行した際に帆布切断面
がコンベヤ装置のベルト支持フレーム等に接触して補強
帆布を構成する繊維がほつれ、このほつれた繊維の一部
が離脱して例えば裸で搬送される食品に付着混入するお
それがある。また、搬送物がIC等の電子部品である場
合には、上記ほつれた繊維が粉塵としてクリーンルーム
内の空気中に飛散し、製品の機能に悪影響を及ぼすおそ
れがある。
【0003】そこで、例えば特開平6−40535号公
報に開示されているように、コンベヤベルトのベルト幅
方向両端に紐状保護材(ひも状輪郭部材5)を一体に接
続して帆布切断面が露出しないようにし、コンベヤベル
トのベルト幅方向両端が蛇行した際に帆布切断面がコン
ベヤ装置のベルト支持フレーム等に接触しないようにし
て補強帆布を構成する繊維のほつれをなくし、ほつれて
離脱した繊維の一部が食品に付着混入したり、電子部品
工場のクリーンルームが汚染されるのを防止するように
したコンベヤベルトの製造方法が提案されている。この
やり方は、保護材として、搬送物を載置する側である樹
脂層を構成する熱可塑性樹脂の融点よりも低い材料を採
用し、この保護材をコンベヤベルトの幅方向両端に溶着
させるようにしているものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の提案
例の方法では、コンベヤベルトの搬送物載置面側を構成
する樹脂層と保護材との融点を異ならせていることか
ら、溶着に際し溶融するのは保護材だけであり、これで
は衝撃に対する接合強度が小さくなる嫌いがある。特に
樹脂層と保護材とが異なる材質の場合にはその傾向が大
きくなる。また、両者の材質の選択が制約されることに
もなる。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、コンベヤベルトを製造
する際、コンベヤベルトを構成する熱可塑性樹脂からな
る樹脂層との関係で材質を特定した保護材を用いること
により、保護材をコンベヤベルトのベルト幅方向両端に
強固に接合して耐衝撃性を高めるとともに、樹脂層及び
保護材の材質の選択の自由度を高めんとすることにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、所定幅に切断された補強帆布と熱可塑性
樹脂からなる樹脂層とが一体に積層され、ベルト幅方向
両端に帆布切断面が露出しないように保護材が設けられ
たコンベヤベルトの製造方法を対象とし、次のような解
決手段を講じた。
【0007】すなわち、本発明の第1の解決手段は、ま
ず、ベルト幅方向両端に帆布切断面が露出した状態のコ
ンベヤベルトを溶着装置の下熱盤上面に搬入する。次い
で、上記樹脂層と同一の材質でかつ同一の融点を有する
テープ状熱可塑性樹脂材を上記コンベヤベルトのベルト
幅方向両端に上方から重ねる。その後、このコンベヤベ
ルトのベルト幅方向両端及びテープ状熱可塑性樹脂材を
上記下熱盤とその上方に配置された上熱盤とで上下方向
から挟圧してテープ状熱可塑性樹脂材を加熱溶融させ、
このテープ状熱可塑性樹脂材の溶融樹脂でコンベヤベル
トのベルト幅方向両端を覆う。しかる後、このテープ状
熱可塑性樹脂材の溶融樹脂を冷却工程を経て固化させ、
この冷却固化した固化樹脂を保護材として該保護材でコ
ンベヤベルトのベルト幅方向両端を帆布切断面が露出し
ないように覆うことを特徴とする。
【0008】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、ベルト幅方向両端に帆布切断面が露出した
状態のコンベヤベルトを補強帆布を上に向けた姿勢で溶
着装置の下熱盤に搬入することを特徴とする。
【0009】本発明の第3の解決手段は、第1又は第2
の解決手段において、下熱盤上面のベルト搬入面を該ベ
ルト搬入面に連続する非ベルト搬入面よりもコンベヤベ
ルトの厚みに相当して下方に位置させ、ベルト搬入状態
でコンベヤベルトの上面と下熱盤の非ベルト搬入面とを
同一平面上に位置させるとともに、ベルト幅方向両端と
非ベルト搬入面との間にテープ状熱可塑性樹脂材の溶融
樹脂が浸入する隙間を設けたことを特徴とする。
【0010】
【作用】上記の構成により、本発明の第1の解決手段で
は、コンベヤベルトのベルト構成部材である樹脂層と同
一の材質でかつ同一の融点を有するテープ状熱可塑性樹
脂材は、溶着装置の下熱盤上面に搬入されたコンベヤベ
ルトのベルト幅方向両端に上方から重ねられ、上熱盤と
下熱盤とで上下方向から挟圧されて加熱溶融され、コン
ベヤベルトのベルト幅方向両端がこのテープ状熱可塑性
樹脂材の溶融樹脂で覆われる。
【0011】この際、上記コンベヤベルトのベルト幅方
向両端に露出する樹脂層も上記テープ状熱可塑性樹脂材
の溶融樹脂の熱影響によって溶融し、両者の溶融樹脂が
その境目で渾然一体となる。
【0012】このテープ状熱可塑性樹脂材の溶融樹脂
は、冷却工程を経て固化され保護材となる。この保護材
は、上述の如き溶融時の渾然一体化現象によりコンベヤ
ベルトのベルト幅方向両端に強固に接合されており、こ
の強固に接合された保護材でコンベヤベルトのベルト幅
方向両端が覆われ、帆布切断面が露出しない。
【0013】したがって、コンベヤベルトの蛇行により
コンベヤ装置のベルト支持フレーム等と接触するのは、
保護材であって帆布切断面は接触せず、よって該帆布切
断面の繊維がほつれて離脱したり空気中に浮遊すること
がなく、例えば裸で搬送される食品への離脱繊維の付着
混入やクリーンルームの汚染がない。
【0014】また、上述の如き保護材の強固な接合によ
り大きな接合強度が得られ、大きな衝撃が加わっても離
脱しない。さらに、コンベヤベルトの樹脂層と保護材と
が同一材質であることから、搬送目的・用途により樹脂
層の材質が変わっても、これと同一材質の保護材を採用
すればよく、よって両者の融点が異なる場合の如き材質
の選択の自由度が阻害されない。
【0015】本発明の第2の解決手段では、テープ状熱
可塑性樹脂材は、下熱盤に搬入されたコンベヤベルトの
上側に位置する補強帆布に重ねられることから、テープ
状熱可塑性樹脂材を溶融させる上熱盤の熱が下側に位置
する樹脂層にダイレクトに伝わらず、よって該樹脂層が
溶融してその表面が歪になることがなく、樹脂層表面が
平滑に仕上がる。
【0016】本発明の第3の解決手段では、上熱盤の上
方からの押力が下熱盤上面の非ベルト搬入面で受けられ
てコンベヤベルトのベルト幅方向両端に掛かり過ぎるこ
とがなく、押さえ過ぎによるベルト厚みのばらつきがな
く、全体として均一な厚みに仕上がる。しかも、保護材
は、上熱盤の熱で溶融したテープ状熱可塑性樹脂材の溶
融樹脂がベルト幅方向両端と非ベルト搬入面との間に隙
間に浸入して形成されることから、溶融樹脂が溢れてベ
ルト幅方向両端が大きく盛り上がることがなく、これに
よってもコンベヤベルトの平滑性が得られる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0018】図1及び図2は本発明の実施例に係る製造
方法が適用される溶着装置Aを示し、この溶着装置Aを
用いて図3に示す如きコンベヤベルトBを製造する要領
について説明する。なお、図1及び図2では溶着装置A
の片側のみを表わしているが、反対側も同様に構成され
ている。
【0019】まず、所定幅に切断されたポリエステル織
布等の2枚の補強帆布b1 ,b1 と、ポリ塩化ビニル等
熱可塑性樹脂からなる2層の樹脂層b2 ,b2 とが交互
に一体に積層されたコンベヤベルトを用意する。このコ
ンベヤベルトはベルト幅方向両端に保護材b3 ,b3 が
設けられていない状態のものであり、この状態のコンベ
ヤベルトを保護材b3 ,b3 が設けられた完成品として
のコンベヤベルトBと区別するために符号Bに「´」を
付して表わす。このコンベヤベルトB´のベルト幅方向
両端には帆布切断面が露出している。
【0020】次いで、このベルト幅方向両端に帆布切断
面が露出した状態のコンベヤベルトB´を外側に位置す
る補強帆布b1 を上に向けた姿勢、つまり搬送物を搬送
する姿勢とは逆に外側に位置する樹脂層b2 を下に向け
た姿勢で溶着装置Aの下熱盤1上面のベルト搬入面1a
に搬入する。このベルト搬入面1aは、該ベルト搬入面
1aに連続する非ベルト搬入面1bよりもコンベヤベル
トB´の厚み(例えば1.1mm)に相当して下方に位置
し、ベルト搬入面1aと非ベルト搬入面1bとの境目に
段差部1cが形成されている。そして、ベルト搬入状態
でコンベヤベルトB´の上面と下熱盤1の非ベルト搬入
面1bとが同一平面上に位置するようになされている。
【0021】また、このベルト搬入状態でコンベヤベル
トB´のベルト幅方向両端と非ベルト搬入面1bとの間
には、後に保護材b3 となるテープ状熱可塑性樹脂材b
4 の溶融樹脂が浸入する隙間C(例えば幅0.5〜1.
0mm)が設けられている。この隙間Cの広さは保護材b
3 の大きさによって決定され、これにより上記テープ状
熱可塑性樹脂材b4 の大きさ(例えば幅5mm,厚み0.
3mm)も決定され、その溶融樹脂が隙間Cから溢れ過ぎ
たり、逆に不足しないようにする必要がある。
【0022】その後、テープ状熱可塑性樹脂材b4 を下
熱盤1の段差部1c部分の上方に幅方向中程が位置する
ように対応させて上記コンベヤベルトB´のベルト幅方
向両端に上方から重ねる。このテープ状熱可塑性樹脂材
b4 は上記樹脂層b2 と同一の材質のものを用い、かつ
融点も同一のものを用いる。つまり、例えば樹脂層b2
がポリ塩化ビニル製のものであれば、テープ状熱可塑性
樹脂材b4 もポリ塩化ビニル製のものを用いる。
【0023】しかる後、上記下熱盤1の上方で上昇待機
している上熱盤2を昇降装置3の作動によって下降さ
せ、上記コンベヤベルトB´のベルト幅方向両端及びテ
ープ状熱可塑性樹脂材b4 を該上熱盤2と上記下熱盤1
とで上下方向から所定の圧力で挟圧する。この状態で、
上記下熱盤1の下面に配置された温調用ヒーター4と、
上熱盤2の両側面に配置された温調用ヒーター5とを共
にON作動させ、温調用ヒーター4,5を温調用センサ
ー6,7で検出しながら上熱盤2と下熱盤1とを各々個
別に温度調整する。例えばテープ状熱可塑性樹脂材b4
の溶融温度が155℃である場合には、上熱盤2を18
0〜190℃に、下熱盤1を110〜120℃にそれぞ
れ加熱する。
【0024】このように上熱盤2をテープ状熱可塑性樹
脂材b4 の溶融温度よりも高温に加熱するのは、テープ
状熱可塑性樹脂材b4 を溶融させるためであり、下熱盤
1をテープ状熱可塑性樹脂材b4 の溶融温度よりも低温
に加熱するのは、テープ状熱可塑性樹脂材b4 と融点が
同じである樹脂層b2 が溶融して型崩れしないようにす
るためと、上熱盤2の熱で溶融したテープ状熱可塑性樹
脂材b4 の溶融樹脂が隙間Cに浸入する過程で冷えて固
まらないようにするためである。
【0025】そして、上記上熱盤2と上記下熱盤1とで
所定時間(例えば5〜10分)挟圧することにより、上
記上熱盤2の熱でテープ状熱可塑性樹脂材b4 を加熱溶
融させ、このテープ状熱可塑性樹脂材b4 の溶融樹脂で
コンベヤベルトB´のベルト幅方向両端を覆う。なお、
上記下熱盤1のベルト搬入面1aは、温調用ヒーター5
からベルト幅方向内側に所定寸法(例えば50mm以上)
突出し、かつ搬送方向に所定寸法(例えば250mm)長
く形成されている。この広いベルト搬入面1aによって
コンベヤベルトB´の下面(樹脂層b2 )を平滑にする
ことができる。
【0026】この際、上熱盤2はテープ状熱可塑性樹脂
材b4 に接触して該テープ状熱可塑性樹脂材b4 に上熱
盤2の熱がダイレクトに伝わるが、樹脂層b2 の上には
補強帆布b1 があるため上熱盤2は樹脂層b2 に接触し
ておらず、したがって、上熱盤2の熱は樹脂層b2 にダ
イレクトに伝わらず、テープ状熱可塑性樹脂材b4 は溶
融するが、樹脂層b2 は溶融しないので表面平滑性が阻
害されることがない。
【0027】また、コンベヤベルトB´のベルト幅方向
両端及びテープ状熱可塑性樹脂材b4 を上熱盤2と下熱
盤1とで挟圧する際、上熱盤2の上方からの押力を下熱
盤1上面の非ベルト搬入面1bで受けるので、コンベヤ
ベルトB´のベルト幅方向両端の押さえ過ぎを防止して
ベルト全体を均一な厚みに仕上げることができる。しか
も、テープ状熱可塑性樹脂材b4 の溶融樹脂をコンベヤ
ベルトB´のベルト幅方向両端と非ベルト搬入面1bと
の間の隙間Cに浸入させて該隙間Cに対応した形状の保
護材b3 を形成することから、溶融樹脂が隙間Cの周り
に溢れ出ることによる表面平滑性阻害を防止することが
できる。
【0028】次いで、上記上熱盤2の温調用ヒーター4
と下熱盤1の温調用ヒーター5とを共にOFF作動さ
せ、下熱盤1に配置された冷却水配管8と上熱盤2に配
置された冷却水配管9とに冷却水をそれぞれ所定時間
(例えば3〜4分)供給して下熱盤1及び上熱盤2を所
定温度(例えば80℃以下)に冷却する。この冷却工程
を経ることにより、上記テープ状熱可塑性樹脂材b4 の
溶融樹脂が固化し、この冷却固化した固化樹脂を保護材
b3 として該保護材b3 でコンベヤベルトB´のベルト
幅方向両端を所定長さ(下熱盤1の搬送方向の長さ分)
に亘って帆布切断面が露出しないように覆う。
【0029】このコンベヤベルトB´のベルト幅方向両
端を覆う保護材b3 は、テープ状熱可塑性樹脂材b4 が
溶融する際にその熱影響によって溶融した樹脂層b2 の
接触部分と渾然一体になっているので、大きな接合強度
を得ることができ、容易に離脱しない優れた耐衝撃性を
付与することができる。
【0030】その後、上熱盤2を昇降装置3の作動によ
って上昇させ、コンベヤベルトB´を下熱盤1の搬送方
向の長さ分だけ搬送方向に移動させ、上述の如き要領に
て設けられた保護材b3 に隙間なく連続するように新た
に保護材b3 を設ける。そして、この動作を繰り返すこ
とにより、コンベヤベルトB´のベルト幅方向両端に帆
布切断面が露出しないように全長に亘って保護材b3 を
設け、完成品としてのコンベヤベルトBを得る。なお、
コンベヤベルトBのベルト幅方向両端と下熱盤1の非ベ
ルト搬入面1bの段差部1c側には、テープ状熱可塑性
樹脂材b4 の溶融後に固化した固化樹脂が薄膜状に残る
が、この薄膜状の固化樹脂は作業終了後に除去する。
【0031】このように、コンベヤベルトBはベルト幅
方向両端を帆布切断面が露出しないよう保護材b3 ,b
3 で覆い隠していることから、帆布切断面のほつれた繊
維の離脱や空気中への浮遊をなくし、例えば裸で搬送さ
れる食品への離脱繊維の付着混入やクリーンルームの汚
染をなくすことができる。
【0032】また、コンベヤベルトBを構成する樹脂層
b2 と保護材b3 を同一材質にしていることから、搬送
目的・用途による樹脂層b2 の材質変更があっても、こ
れと同一材質の保護材b3 を用いればよく、融点の異な
る材質を用いる場合の如き制約がなく自由に材質を選択
することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明方法によれば、コンベヤベルトのベルト構成部材で
ある樹脂層と同一の材質でかつ同一の融点を有するテー
プ状熱可塑性樹脂材をコンベヤベルトのベルト幅方向両
端に上方から重ね、上熱盤と下熱盤とで上下方向から挟
圧して加熱溶融したので、コンベヤベルトのベルト幅方
向両端にこのテープ状熱可塑性樹脂材の溶融樹脂が固化
してなる保護材を離脱することなく強固に接合すること
ができる。また、この保護材で帆布切断面を覆い隠した
ので、食品への離脱繊維の付着混入やクリーンルームの
汚染の原因となる帆布切断面の繊維のほつれを防止する
ことができる。さらに、コンベヤベルトの樹脂層と保護
材との材質を同一にしているので、保護材の材質選択を
搬送目的・用途により変わる樹脂層の材質によって制約
されず、自由に材質を選択することができる。
【0034】請求項2に係る本発明方法によれば、ベル
ト幅方向両端に帆布切断面が露出した状態のコンベヤベ
ルトを補強帆布を上に向けた姿勢で溶着装置の下熱盤に
搬入するので、下側に位置する樹脂層に対する上熱盤の
熱影響を和らげることができ、樹脂層の溶融をなくして
樹脂層表面を平滑に仕上げることができる。
【0035】請求項3に係る本発明方法によれば、下熱
盤上面のベルト搬入面をそれに連続する非ベルト搬入面
よりもコンベヤベルトの厚みに相当して下方に位置さ
せ、ベルト搬入状態でコンベヤベルトの上面と下熱盤の
非ベルト搬入面とを同一平面上に位置させていることか
ら、上熱盤の押力がコンベヤベルトのベルト幅方向両端
に過剰に掛かるのをなくして全体として均一な厚みに仕
上げることができる。また、ベルト幅方向両端と非ベル
ト搬入面との間にテープ状熱可塑性樹脂材の溶融樹脂が
浸入する隙間を設けていることから、溶融樹脂の溢れ出
しをなくしてコンベヤベルトを平滑性に仕上げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶着装置の片側部分を示す正面図である。
【図2】溶着装置の片側部分を示す側面図である。
【図3】コンベヤベルトを部分的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 下熱盤 1a ベルト搬入面 1b 非ベルト搬入面 2 上熱盤 A 溶着装置 B 完成品としてのコンベヤベルト B´ 保護材が設けられていない状態のコンベヤベルト b1 補強帆布 b2 樹脂層 b3 保護材 b4 テープ状熱可塑性樹脂材 C 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定幅に切断された補強帆布と熱可塑性
    樹脂からなる樹脂層とが一体に積層され、ベルト幅方向
    両端に帆布切断面が露出しないように保護材が設けられ
    たコンベヤベルトの製造方法であって、 ベルト幅方向両端に帆布切断面が露出した状態のコンベ
    ヤベルトを溶着装置の下熱盤上面に搬入し、 次いで、上記樹脂層と同一の材質でかつ同一の融点を有
    するテープ状熱可塑性樹脂材を上記コンベヤベルトのベ
    ルト幅方向両端に上方から重ね、 その後、このコンベヤベルトのベルト幅方向両端及びテ
    ープ状熱可塑性樹脂材を上記下熱盤とその上方に配置さ
    れた上熱盤とで上下方向から挟圧してテープ状熱可塑性
    樹脂材を加熱溶融させ、このテープ状熱可塑性樹脂材の
    溶融樹脂でコンベヤベルトのベルト幅方向両端を覆い、 しかる後、このテープ状熱可塑性樹脂材の溶融樹脂を冷
    却工程を経て固化させ、この冷却固化した固化樹脂を保
    護材として該保護材でコンベヤベルトのベルト幅方向両
    端を帆布切断面が露出しないように覆うことを特徴とす
    るコンベヤベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】 ベルト幅方向両端に帆布切断面が露出し
    た状態のコンベヤベルトを補強帆布を上に向けた姿勢で
    溶着装置の下熱盤に搬入することを特徴とする請求項1
    記載のコンベヤベルトの製造方法。
  3. 【請求項3】 下熱盤上面のベルト搬入面は、該ベルト
    搬入面に連続する非ベルト搬入面よりもコンベヤベルト
    の厚みに相当して下方に位置し、ベルト搬入状態でコン
    ベヤベルトの上面と下熱盤の非ベルト搬入面とは同一平
    面上に位置するとともに、ベルト幅方向両端と非ベルト
    搬入面との間にはテープ状熱可塑性樹脂材の溶融樹脂が
    浸入する隙間が設けられていることを特徴とする請求項
    1又は2記載のコンベヤベルトの製造方法。
JP7033767A 1995-02-22 1995-02-22 コンベヤベルトの製造方法 Withdrawn JPH08225125A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011507724A (ja) * 2007-11-21 2011-03-10 フォルボ・ジークリング・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 搬送ベルト/駆動ベルトの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011507724A (ja) * 2007-11-21 2011-03-10 フォルボ・ジークリング・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング 搬送ベルト/駆動ベルトの製造方法

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