JPH091662A - 樹脂チューブの製造法および製造装置 - Google Patents

樹脂チューブの製造法および製造装置

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JPH091662A
JPH091662A JP17802395A JP17802395A JPH091662A JP H091662 A JPH091662 A JP H091662A JP 17802395 A JP17802395 A JP 17802395A JP 17802395 A JP17802395 A JP 17802395A JP H091662 A JPH091662 A JP H091662A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 合成樹脂のシート1をマンドレル2の外周に
巻き付けて側縁同士を重ね合わせ、その重ねた部分の間
にヒーティングプレート34を挿入して溶着すべき面の
みを一次加熱して溶融し、ついで側縁同士を直接重ね合
わせ、その重ねた部分を、上金属製ベルト15と合成樹
脂製ベルト19からなる上ベルトと、マンドレル2の上
面に沿って走る下金属製ベルト9とで上下から挟着し、
二次加熱装置22で二次加圧して熱溶着し、ついで冷却
装置23、24、25で冷却していく樹脂チューブの製
造法の構成。 【効果】 溶着すべき面のみが溶融されるので、迅速に
溶融することができ、製品の表面がきれいになる。また
搬送ベルトに溶融した樹脂がくっつきにくく、しかも樹
脂コーティングの場合のようにゴミが製品につくことが
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチューブ容器の胴部など
に用いる樹脂チューブの製造法および製造装置に関す
る。さらに詳しくは、金属層、紙層、樹脂層などから構
成される多層シートを素材とする合成樹脂チューブの製
造に適する、樹脂チューブの製造法および製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】合成樹脂と金属箔とのラミネートシート
を筒状に成型する装置として、特公平5−43504号
公報に記載されている、ラミネートシートをマンドレル
の表面に巻きつけて側縁同士を重ね合わせ、熱溶着する
ものがある。また合成樹脂シートを筒状に成型する装置
としては、特願平3−136830号公報に開示されて
いる同様な装置がある。これらはいずれも重ね合わせた
シートの側縁同士を、一緒に走行する外面側のスチール
ベルト(上搬送ベルト)および内面側のスチールベルト
(下搬送ベルト)で挟み付け、冷却固化されるまで加圧
するようにしている。さらに上搬送ベルトと製品とを分
離し易くするため、上搬送ベルトの下面に、ポリテトラ
フルオロエチレンなどのフッ素樹脂を塗布したり、コー
ティングしたりしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の装置では不
要な部位まで加熱溶融して樹脂チューブの表面が汚くな
ったり、加熱するのに時間がかかるために成型スピード
が遅くなる問題がある。また、樹脂コーティングを用い
ずに金属ベルトのみを加熱して側縁同士を接着する場合
は、製品が分離しにくくなるほか、金属ベルトに温度的
負荷がかかり、早期に摩耗する欠点がある。逆にフッ素
樹脂をコーティングした金属ベルトの場合は、繰り返し
使用するとフッ素樹脂のコーティング層が剥れ、ゴミと
なって製品に付着する問題がある。本発明は成形スピー
ドが早く、溶着が確実で、しかも製品の最外層がきれい
にできる樹脂チューブの製造法および装置を提供するこ
とを技術課題としている。さらに本発明は、長期間使用
しても金属ベルトに温度的負荷による摩耗が生じず、し
かもコーティング層によるゴミがつかないようにした、
樹脂チューブの製造法および装置を提供することを技術
課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の製造法は、
(a)帯状の合成樹脂シートをマンドレルの外周に巻き
付けて側縁同士を重ね合わせ、その重ね合わせた部分を
シートの長手方向に走行する金属製ベルトで加圧しなが
ら熱溶着し、ついで冷却していく樹脂チューブの製造法
において、(b)側縁同士を重ね合わせる前に、一方の
側縁の内面と他方の側縁の外面の互いに溶着すべき面の
みを一次加熱して溶融した後、(c)上金属製ベルトと
下金属製ベルトとで加圧して二次加熱することにより側
縁同士を圧着し、(d)その後、加圧しながら冷却して
いくことを特徴としている。なお上記の「加熱」は保温
を含み、「冷却」は放熱を含む。この製造法において
は、(b2)一次加熱のときに、側縁同士の間にヒーテ
ィングプレートを介在させることにより、互いに溶着す
べき面のみを加熱するのが好ましい。また、(c2)前
記二次加熱のときに、上金属製ベルトと樹脂チューブと
の間に、上金属ベルトと共に走行する低接着性の合成樹
脂製ベルトを介在させると共に、上金属製ベルトの裏面
側から樹脂チューブを間接的に二次加熱して側縁同士を
圧着し、(d2)その後、合成樹脂製ベルトのみで加圧
しながら冷却していくようにしてもよい。
【0005】本発明の装置は、(a)合成樹脂シートの
走行位置に沿って設けられるマンドレルと、該合成樹脂
シートをマンドレル上に巻きつけて重ね合わせていくガ
イド機構と、樹脂シートの両側の側縁を加熱する手段
と、重ね合わせた樹脂シートの側縁を加圧しながら樹脂
シートを走行させる金属製ベルトと、熱溶着された側縁
を冷却する手段とからなり、(b)前記加熱する手段
が、前記シートの側縁同士を互いに重ね合わせる前に溶
着すべき面のみを一次加熱する一次ヒータと、重ね合わ
せた後、金属製ベルトの裏面と当接して間接的にシート
を加熱する二次ヒータとからなることを特徴としてい
る。
【0006】このような装置では、一次ヒータを、シー
トの側縁同士の間に介在されるヒーティングプレートで
構成するのが好ましい。さらに前記金属製ベルトが重ね
合わせた樹脂シートの上下に配置される上金属製ベルト
と下金属製ベルトとからなると共に、上金属製ベルトと
樹脂シートとの間に、上金属製ベルトと共に走行する合
成樹脂製ベルトが介在されており、その合成樹脂製ベル
トが走行途中で金属製ベルトから分離されて合成樹脂製
ベルトのみで加圧するように部分的に個別にガイドされ
ており、前記冷却する手段が、分離した後の合成樹脂製
ベルトの裏面に当接して樹脂チューブを間接的に冷却す
る接触冷却手段を有するものが好ましい。
【0007】
【作用】本発明の製造法では、側縁同士を加熱すると
き、互いの溶着面のみが一次加熱で溶融し、余分な部位
が溶融しないので、短時間で熱溶着に必要な部位のみを
溶かすことができる。また金属製ベルトで二次加熱し、
加圧して接合する時点ではすでに溶融軟化しているの
で、単に保温する程度でよく、高温にする必要がない。
そのため最終的にきれいな接合線が得られる。また一次
加熱のときは金属製ベルトは樹脂チューブを介して間接
的に加熱されるので、金属製ベルト自体は強く加熱され
ない。そして樹脂チューブの側縁同士は一次加熱で充分
に加熱溶融しているので、二次加熱において金属製ベル
トに温度的負荷がかからない。そのため樹脂コーティン
グを施さない金属製ベルトを用いることができる。その
場合は長期間使用しても、金属製ベルトの摩耗が少く、
しかも樹脂コーティングを施していないので、ゴミが出
ない。
【0008】本発明の製造法において、重ねられる側縁
同士の間にヒーティングプレートを介在させることによ
り一次加熱する場合は、一方の側縁の内面と他方の側縁
の外面とを同時に加熱することができ、効率がよい。他
方、二次加熱のときに金属製ベルトと製品である樹脂チ
ューブの間に低接着性の合成樹脂製ベルトを介在させる
場合は、樹脂チューブと樹脂ベルトとが剥れ易く、しか
も樹脂ベルトは長期間使用しても、表面が剥れてゴミが
生ずることがない。そのため一層きれいな成形表面が得
られる。樹脂ベルトが傷んだ場合は、樹脂ベルトのみを
交換すればよい。また冷却時に合成樹脂製ベルトの裏面
側から接触冷却手段で冷却する場合は、重ね合わされた
側縁部同士は加圧されながら緩やかに温度が低下してい
くので、一層きれいな成形表面が得られる。本発明の装
置は、上記の製造法を実施することができ、それにより
同じ作用効果が奏される。
【0009】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本発明の製造法お
よび製造装置を説明する。図1は本発明の製造装置の一
実施例を示す概略側面図、図2は図1のII-II 線拡大断
面図、図3は図2のIII-III 線断面図、図4は図1のIV
-IV 線拡大断面図、図5は本発明の製造装置の他の実施
例を示す概略側面図、図6は本発明に関わるヒーティン
グプレートの他の実施例を示す平面図、図7は本発明の
製造装置の他の実施例を示す概略側面図である。
【0010】図1の合成樹脂チューブの製造装置Aは、
チューブの材料となるシート(原反)1を巻つけるため
の公知のマンドレル2と、そのマンドレル2の上面に沿
って前方(図面の右側)に走行し、先端近辺のガイドプ
ーリ3で方向転換し、マンドレル2の下面側に沿って後
方に走行し、他のガイドプーリ4、駆動プーリ5、テン
ションプーリ6およびさらに他のガイドプーリ7、8を
経て元に戻るループ状の下金属製ベルト(インナーベル
ト)9とを備えている。さらにマンドレル2の中間部か
ら前方にかけての上面側には、3個のガイドプーリ1
0、11、12、駆動プーリ13およびテンションプー
リ14で案内されて矩形のループ状に配設される上金属
製ベルト(アウターベルト)15と、上記の共通のガイ
ドプーリ10、11、12、別個のガイドプーリ16、
他の駆動プーリ17および他のテンションプーリ18に
よって案内されて矩形のループ状に配設される合成樹脂
製ベルト19とが設けられている。上金属製ベルト15
と合成樹脂製ベルト19とを途中で分離しているのは、
加熱されている上金属ベルト15が二次冷却装置24、
25に対して温度的影響を及ぼさないようにするためで
ある。そしてこのように分離することにより、両者間に
滑りが生じないように別個に駆動することができ、かつ
別個に張力を調節することができる。
【0011】上記の各プーリは、床面に対して直角(紙
面と平行)に立設されるベースプレート(図示されてい
ない)に対してそれぞれ回転自在に取りつけられてい
る。下金属製ベルト9用の前方下側のガイドプーリ8
と、上金属製ベルト15および合成樹脂製ベルト19用
の後方下側のガイドプーリ10との間には、一次加熱装
置21が設けられている。さらに後方下側のガイドプー
リ10と中間部下側のガイドプーリ11との間には、二
次加熱装置22および一次冷却装置23が、上流側から
その順に設けられており、中間部下側のガイドプーリ1
1と合成樹脂製ベルト19用の前方下側のガイドプーリ
16との間には、二次冷却装置24および三次冷却装置
25が上流側からその順に設けられている。
【0012】二次加熱装置22および各冷却装置23〜
25は、それぞれエアシリンダ26またはバネ体などの
付勢手段で下方に押しつけられ、それら自体は上金属製
ベルト15および合成樹脂製ベルト19をシート1に対
して押しつけている。また図示されていないが、一次加
熱装置21の近辺には、平坦な帯状シートの状態で送ら
れてくるシート1をマンドレル2の周囲に巻きつけるよ
うに案内する公知のガイド装置が設けられている。
【0013】前記マンドレル2は図3および図4に示す
ように、上下の面に下金属製ベルト9を案内する浅い溝
28、28を備えた円柱状を呈しており、根元部29が
装置のフレームなどに固定支持されている。マンドレル
2の先端側は、通常はフリーにしているが、製品のチュ
ーブ30を巻き取らずに切断する場合は先端を支持する
こともできる。
【0014】下金属製ベルト9は、通常は薄いスチール
シートあるいはステンレス製のスチールシートを無端状
に連結したものであるが、上金属製ベルト15と同じ
く、下金属製ベルト9の外側(シート1と接する側)に
合成樹脂製ベルトを重ねてもよい。上金属製ベルト15
および下金属製ベルト9はそれぞれ従来公知のものでよ
い。上金属製ベルト15に重ねて使用する合成樹脂製ベ
ルト19は、溶融した樹脂がくっつかないように非接着
性樹脂で構成され、通常はガラス繊維、炭素繊維などの
繊維で補強する。非接着性の樹脂としては、ポリテトラ
フルオロエチレンなどのフッ素系樹脂などがあげられ
る。上下の金属製ベルトおよび合成樹脂製ベルトは共
に、幅7.5〜9.5mm、厚さ0.08〜0.1mm程度
が好ましい。上金属製ベルト15および合成樹脂製ベル
ト19に掛ける張力は従来と同じ程度でよく、それらは
テンションプーリ6、14、18などで調節する。
【0015】一次加熱装置21はシート1の溶着面を加
熱して溶融するためのものであり、本実施例ではそれ自
体発熱するヒーティングプレート34で構成され、ヒー
ティングプレート34の先端は上金属製ベルト15用の
後部下側のガイドプーリ10とマンドレル2との間に挿
入されている。したがって図2および図3に示すよう
に、チューブに成形する材料であるシート1の両側の側
縁部36、37をマンドレル2に巻きつけて側縁部同士
を直接重ねる前に、両者の間にヒーティングプレート3
4を挿入すれば、1枚のヒーティングプレート34で溶
着すべきシート1の外側の側縁部36の内面38と内側
の側縁部37の外面39とを同時に加熱溶融することが
できる。一次加熱装置としては、ヒーティングプレート
34の他、高周波加熱装置、超音波加熱装置、電熱ヒー
タ、ホットエア、ガスバーナのフレームなど、他の公知
の加熱手段を採用することもできる。
【0016】二次加熱装置22は溶融した接着部が冷え
ないように保温し、あるいは必要に応じて若干熱を加え
て、エアシリンダ26の付勢力でチューブ胴部を押圧挟
着するものである。この二次加熱装置22も高周波加熱
機が一般的であるが、電熱ヒータ、ホットエア、ガスバ
ーナのフレームなど、公知の加熱手段と押圧手段とを組
み合わせて採用することもできる。加熱温度は装置の稼
働スピードによっても異なるが、一次加熱装置21のヒ
ーティングプレート34の温度は通常100℃程度であ
り、また二次加熱装置22の温度は、下金属製ベルト9
が300℃程度、上金属製ベルト15が270〜300
℃程度に加熱される温度とする。
【0017】一次冷却装置23は、一次および二次加熱
装置21、22で加熱されたチューブを上金属製ベルト
15を介して30℃程度まで冷却するものであり、二次
および三次冷却装置24、25はそれぞれ溶着部から除
熱して成形していく部分である。したがって2〜5℃程
度が好ましい。なお一次冷却装置23のみ上金属製ベル
ト15の上から加圧し、二次および三次冷却装置24、
25を合成樹脂製ベルト19の上から加圧しているの
は、一次冷却装置23では高温から急速に徐熱する必要
があるのに対し、二次、三次冷却装置24、25ではそ
の後に充分に放熱させるためである。各冷却装置は水冷
式など、従来公知のものを使用しうる。なお三次冷却装
置25を省略し、一次冷却装置23と二次冷却装置24
の2つの装置で冷却装置を構成してもよい。
【0018】つぎに上記のごとく構成される製造装置A
を用いてシート1からチューブ30を製造する手順を説
明する。シート1はたとえば図1の左側にある送り出し
ロール(図示されていない)からほどき出されて前述の
ガイド機構によりマンドレル2上に巻きつけられる。そ
のとき図2および図3に示すように、互いに溶着される
べきシート1の外側の側縁部36をヒーティングプレー
ト34の上面に被せ、内側の側縁部37をヒーティング
プレート34の内面側に挿入し、外側の側縁部36の内
面38と内側の側縁部37の外面39とを同時に加熱溶
融する。
【0019】ついで図4に示すように、シート1は上金
属製ベルト15と下金属製ベルト9によって挟着されな
がら前方へ搬送されるが、上記の側縁部36の内面38
と内側の側縁部37の外面39とがヒーティングプレー
ト34から外れると、両者が直接当接し、上下の金属製
ベルト15、9の加圧力を受けながら溶着される。その
とき二次加熱装置22は溶融部が冷えないように保温
し、溶着を確実にする。さらに溶着された部分は上金属
製ベルト15および合成樹脂製ベルト19を介して一次
冷却装置23によって冷却され、さらに合成樹脂製ベル
ト19のみを介して二次、三次冷却装置24、25によ
り冷却され、固化する。その間は溶着部は合成樹脂ベル
ト19と下金属製ベルト9とで挟まれ、しかもエアシリ
ンダ26の付勢力を受けた各冷却装置の押圧により、溶
着されたときの形状を確実に維持する。なお図3および
図4ではマンドレル2とチューブ30の間に隙間が開い
ているが、これは説明を明瞭にするためであり、実際は
密接している。図4の上金属製ベルト15とシート1の
間および上金属製ベルト15と合成樹脂製ベルト19の
間についても、実際には密接している。
【0020】図5に示す製造装置Bは図1の装置Aとほ
ぼ同じであるが、合成樹脂製ベルトを採用せず、そのた
めガイドプーリや駆動プーリは1セットでよい。なおこ
の実施例でも、上金属製ベルトと合成樹脂製ベルトとを
全ループにおいて重ねて使用してもよい。さらに製造装
置Bにおいても、互いに溶着されるべきシート1の外側
の側縁部の内面と内側の側縁部の外面とを、1個のヒー
ティングプレート34で同時に加熱溶融するようにして
いる。したがってこのものも、無駄な部分を溶融させ
ず、効率的かつ迅速に必要箇所のみ溶融する。そのため
最外層にきれいな溶着部が得られる作用効果を奏する。
【0021】なおこの製造装置Bにおいても、加熱手段
としては一次加熱装置がヒーティングプレート、ホット
エアーが一般的であり、二次加熱装置としては高周波加
熱装置機が一般的であるが、いずれの場合も電熱ヒー
タ、ガスバーナ、超音波加熱装置などの他の加熱手段を
用いるようにしてもよい。また上記の装置A、Bにおけ
る一次加熱装置と二次加熱装置は同種類の加熱手段を採
用してもよく、異なる種類の加熱手段を採用してもよ
い。前記実施例では上下の金属製ベルトとしてステンレ
スなどのスチールベルトを使用しているが、他の金属製
のベルトであってもよい。
【0022】図2に示す実施例では、一次加熱装置21
として1枚のヒーティングプレート34を採用している
が、図6に示すように2枚のヒーティングプレート34
a、34bを用いてもよい。その場合は、互いに溶着さ
れるべきシート1の外側の側縁部36の上面に一方のヒ
ーティングプレート34aを被せ、内側の側縁部37を
他方のヒーティングプレート34bの内面側に挿入し、
外側の側縁部36の内面38と内側の側縁部37の外面
39とを同時に加熱溶融するようにしている。このよう
にすると重ね合わせるいくらか前から加熱することがで
きるので、充分に加熱することができる。
【0023】また図5の装置では二次加熱装置22と一
次冷却装置23とを別個にしているが、図7に示すよう
に前部を二次加熱装置22とし、後部を一次冷却装置2
3として、それらを一体化してもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明の製造法および装置は、一次加熱
でシートの溶着部のみを溶融した後に、二次加熱しなが
ら溶着するので、余分に解けることがなく、迅速かつき
れいに接合することができる。上金属製ベルトとシート
との間に非接着性の合成樹脂からなる樹脂ベルトを介在
させているものでは、溶融した樹脂がくっつくことがな
く、しかも樹脂コーティングのように使用の途中に金属
製ベルトの表面から剥離したりすることがない。そのた
め製品が一層きれいに仕上がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の一実施例を示す概略側面図
である。
【図2】図1のII-II 線拡大断面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】図1のIV-IV 線拡大断面図である。
【図5】本発明の製造装置の他の実施例を示す概略側面
図である。
【図6】本発明に関わるヒーティングプレートの他の実
施例を示す平面図である。
【図7】本発明の製造装置の他の実施例を示す概略側面
図である。
【符号の説明】
1 シート 2 マンドレル 9 下金属製ベルト 15 上金属製ベルト 19 合成樹脂ベルト 21 一次加熱装置 22 二次加熱装置 23 一次冷却装置 24 二次冷却装置 25 三次冷却装置 30 チューブ 34 ヒーティングプレート 34a ヒーティングプレート 34b ヒーティングプレート

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)帯状の合成樹脂シートをマンドレ
    ルの外周に巻き付けて側縁同士を重ね合わせ、その重ね
    合わせた部分をシートの長手方向に走行する金属製ベル
    トで加圧しながら熱溶着し、ついで冷却していく樹脂チ
    ューブの製造法において、(b)側縁同士を重ね合わせ
    る前に、一方の側縁の内面と他方の側縁の外面の互いに
    溶着すべき面のみを一次加熱して溶融した後、(c)上
    金属製ベルトと下金属製ベルトとで加圧して二次加熱す
    ることにより側縁同士を圧着し、(d)その後、加圧し
    ながら冷却していくことを特徴とする樹脂チューブの製
    造法。
  2. 【請求項2】 (b2)一次加熱のときに、側縁同士の
    間にヒーティングプレートを介在させることにより、互
    いに溶着すべき面のみを加熱する請求項1記載の製造
    法。
  3. 【請求項3】 (c2)前記二次加熱のときに、上金属
    製ベルトと樹脂チューブとの間に、上金属ベルトと共に
    走行する低接着性の合成樹脂製ベルトを介在させると共
    に、上金属製ベルトの裏面側から樹脂チューブを間接的
    に二次加熱して側縁同士を圧着し、(d2)その後、合
    成樹脂製ベルトのみで加圧しながら冷却していく請求項
    1記載の製造法。
  4. 【請求項4】 (a)合成樹脂シートの走行位置に沿っ
    て設けられるマンドレルと、該合成樹脂シートをマンド
    レル上に巻きつけて重ね合わせていくガイド機構と、樹
    脂シートの両側の側縁を加熱する手段と、重ね合わせた
    樹脂シートの側縁を加圧しながら樹脂シートを走行させ
    る金属製ベルトと、熱溶着された側縁を冷却する手段と
    からなり、(b)前記加熱する手段が、前記シートの側
    縁同士を互いに重ね合わせる前に溶着すべき面のみを一
    次加熱する一次ヒータと、重ね合わせた後、金属製ベル
    トの裏面と当接して間接的にシートを加熱する二次ヒー
    タとからなる樹脂チューブの製造装置。
  5. 【請求項5】 一次ヒータがシートの側縁同士の間に介
    在されるヒーティングプレートである請求項4記載の装
    置。
  6. 【請求項6】 前記金属製ベルトが重ね合わせた樹脂シ
    ートの上下に配置される上金属製ベルトと下金属製ベル
    トとからなると共に、上金属製ベルトと樹脂シートとの
    間に、上金属製ベルトと共に走行する合成樹脂製ベルト
    が介在されており、その合成樹脂製ベルトが走行途中で
    金属製ベルトから分離されて合成樹脂製ベルトのみで加
    圧するように部分的に個別にガイドされており、前記冷
    却する手段が、分離した後の合成樹脂製ベルトの裏面に
    当接して樹脂チューブを間接的に冷却する接触冷却手段
    を有する請求項4記載の製造装置。
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