JPH08225087A - コンバインの走行装置 - Google Patents
コンバインの走行装置Info
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- JPH08225087A JPH08225087A JP34228295A JP34228295A JPH08225087A JP H08225087 A JPH08225087 A JP H08225087A JP 34228295 A JP34228295 A JP 34228295A JP 34228295 A JP34228295 A JP 34228295A JP H08225087 A JPH08225087 A JP H08225087A
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- frame
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機体の走行地盤に対する傾斜調節ができるも
のを伝動構造の簡素化を図りながら得られるように、か
つ、調節代を極力大きくできるようにする。 【解決手段】 左右一対のクローラ走行装置1夫々のク
ローラ駆動用輪体5を伝動ケースを介して走行機体に取
付け、一対のクローラ走行装置1の少なくとも一方にお
いて、クローラ接地部用輪体7及びクローラ緊張用輪体
8の支持フレーム6を走行機体に対して下降するほどク
ローラ駆動用輪体5に接近するように揺動リンク機構1
1を介して走行機体に連結すると共に、支持フレーム6
を走行機体に対して昇降操作する駆動機構14を設け、
クローラ上部に対する受止め部19を、支持フレーム6
が上昇ストロークエンドに在る状態でクローラ上部をク
ローラ外周面側に膨出する屈曲状態に支持するように配
置して支持フレーム6に一体昇降自在に備えてある。
のを伝動構造の簡素化を図りながら得られるように、か
つ、調節代を極力大きくできるようにする。 【解決手段】 左右一対のクローラ走行装置1夫々のク
ローラ駆動用輪体5を伝動ケースを介して走行機体に取
付け、一対のクローラ走行装置1の少なくとも一方にお
いて、クローラ接地部用輪体7及びクローラ緊張用輪体
8の支持フレーム6を走行機体に対して下降するほどク
ローラ駆動用輪体5に接近するように揺動リンク機構1
1を介して走行機体に連結すると共に、支持フレーム6
を走行機体に対して昇降操作する駆動機構14を設け、
クローラ上部に対する受止め部19を、支持フレーム6
が上昇ストロークエンドに在る状態でクローラ上部をク
ローラ外周面側に膨出する屈曲状態に支持するように配
置して支持フレーム6に一体昇降自在に備えてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車のクローラ
走行装置に関する。
走行装置に関する。
【0002】
【従来の技術】クローラ走行装置を有した作業車におい
て、走行地盤の左右傾斜にかかわらず機体が前後方向視
で水平になるようにしたり、走行地盤が機体前後方向視
で水平であっても機体が左右に傾斜するようにする等、
走行地盤に対する機体の左右傾斜を調節できるようにな
ったものとしては、従来、例えば実開昭59‐1882
3号公報に示されるものがあった。すなわち、クローラ
走行装置の全体を機体に対してローリング操作できるよ
うに構成されているのである。
て、走行地盤の左右傾斜にかかわらず機体が前後方向視
で水平になるようにしたり、走行地盤が機体前後方向視
で水平であっても機体が左右に傾斜するようにする等、
走行地盤に対する機体の左右傾斜を調節できるようにな
ったものとしては、従来、例えば実開昭59‐1882
3号公報に示されるものがあった。すなわち、クローラ
走行装置の全体を機体に対してローリング操作できるよ
うに構成されているのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成の場合、
クローラ走行装置を走行機体に対してローリングするこ
とを許容する融通を、走行機体からクローラ走行装置へ
の伝動構造に備えさせねばならず、伝動構造が複雑にな
る不都合があった。本発明の目的は、機体の走行地盤に
対する傾斜調節ができるものを伝動構造の簡素化を図り
ながら得られるように、かつ、調節代を極力大きくでき
るようにすることにある。
クローラ走行装置を走行機体に対してローリングするこ
とを許容する融通を、走行機体からクローラ走行装置へ
の伝動構造に備えさせねばならず、伝動構造が複雑にな
る不都合があった。本発明の目的は、機体の走行地盤に
対する傾斜調節ができるものを伝動構造の簡素化を図り
ながら得られるように、かつ、調節代を極力大きくでき
るようにすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明による作業車のク
ローラ走行装置における特徴構成は、左右一対のクロー
ラ走行装置夫々のクローラ駆動用輪体を伝動ケースを介
して走行機体に取付け、一対の前記クローラ走行装置の
少なくとも一方において、クローラ接地部用輪体及びク
ローラ緊張用輪体の支持フレームを前記走行機体に対し
て下降するほど前記クローラ駆動用輪体に接近するよう
に揺動リンク機構を介して前記走行機体に連結すると共
に、前記支持フレームを前記走行機体に対して昇降操作
する駆動機構を設け、クローラ上部に対する受止め部
を、前記支持フレームが上昇ストロークエンドに在る状
態で前記クローラ上部をクローラ外周面側に膨出する屈
曲状態に支持するように配置して前記支持フレームに一
体昇降自在に備えた点にあり、その作用及び効果は次の
通りである。
ローラ走行装置における特徴構成は、左右一対のクロー
ラ走行装置夫々のクローラ駆動用輪体を伝動ケースを介
して走行機体に取付け、一対の前記クローラ走行装置の
少なくとも一方において、クローラ接地部用輪体及びク
ローラ緊張用輪体の支持フレームを前記走行機体に対し
て下降するほど前記クローラ駆動用輪体に接近するよう
に揺動リンク機構を介して前記走行機体に連結すると共
に、前記支持フレームを前記走行機体に対して昇降操作
する駆動機構を設け、クローラ上部に対する受止め部
を、前記支持フレームが上昇ストロークエンドに在る状
態で前記クローラ上部をクローラ外周面側に膨出する屈
曲状態に支持するように配置して前記支持フレームに一
体昇降自在に備えた点にあり、その作用及び効果は次の
通りである。
【0005】〔作 用〕駆動機構を操作すると、揺動リ
ンク機構のために、前記支持フレームがこれの全長にお
ける走行機体との間隔変化が同一またはほぼ同一になる
状態で昇降して、クローラベルトの接地部がこれの全長
における走行機体との間隔変化が同一またはほぼ同一に
なる状態で昇降するのであり、しかも、この接地部昇降
にかかわらず、かつ、クローラ駆動用輪体を走行機体に
固定してあるにもかかわらず、クローラベルトの緊張度
合の変化が全くあるいはあまり生じないのである。なぜ
ならば、図2に示すように、たとえば前記支持フレーム
6が下降しても、クローラ駆動用輪体5と最前方のクロ
ーラ接地部用輪体7との間隔が下降前より長くなるのに
対して、クローラ駆動用輪体5とクローラ緊張用輪体8
との間隔が下降前より短くなり、全輪体にわたる巻掛け
長さに下降前との変化が生じないとかあまり生じないよ
うに、揺動リンク機構の設定によってできるからであ
る。つまり、クローラ駆動用輪体を走行機体に固定した
ままでも、クローラベルト接地部の全体を昇降できる。
そして、図4(ロ)に本発明構成を示し、図4(イ)に
前記受止め部19のない構成を示すのであり、支持フレ
ーム6の対機体下降のために駆動用輪体5とクローラ緊
張用輪体8とにわたるクローラ部分に生じる短縮変化の
長さは、図4(イ)に示すもの(A1−A2)より図4
(ロ)に示すもの(B1+B2−B3)の方が大にな
る。したがって、本発明構成にあっては、前記クローラ
部分の変化長さの差のために、クローラ全体の緊張度合
が支持フレーム6の昇降にかかわらず極力変化しないよ
うにしながら支持フレーム6を昇降できるストロークを
図4(イ)に示す構成より大にできる。
ンク機構のために、前記支持フレームがこれの全長にお
ける走行機体との間隔変化が同一またはほぼ同一になる
状態で昇降して、クローラベルトの接地部がこれの全長
における走行機体との間隔変化が同一またはほぼ同一に
なる状態で昇降するのであり、しかも、この接地部昇降
にかかわらず、かつ、クローラ駆動用輪体を走行機体に
固定してあるにもかかわらず、クローラベルトの緊張度
合の変化が全くあるいはあまり生じないのである。なぜ
ならば、図2に示すように、たとえば前記支持フレーム
6が下降しても、クローラ駆動用輪体5と最前方のクロ
ーラ接地部用輪体7との間隔が下降前より長くなるのに
対して、クローラ駆動用輪体5とクローラ緊張用輪体8
との間隔が下降前より短くなり、全輪体にわたる巻掛け
長さに下降前との変化が生じないとかあまり生じないよ
うに、揺動リンク機構の設定によってできるからであ
る。つまり、クローラ駆動用輪体を走行機体に固定した
ままでも、クローラベルト接地部の全体を昇降できる。
そして、図4(ロ)に本発明構成を示し、図4(イ)に
前記受止め部19のない構成を示すのであり、支持フレ
ーム6の対機体下降のために駆動用輪体5とクローラ緊
張用輪体8とにわたるクローラ部分に生じる短縮変化の
長さは、図4(イ)に示すもの(A1−A2)より図4
(ロ)に示すもの(B1+B2−B3)の方が大にな
る。したがって、本発明構成にあっては、前記クローラ
部分の変化長さの差のために、クローラ全体の緊張度合
が支持フレーム6の昇降にかかわらず極力変化しないよ
うにしながら支持フレーム6を昇降できるストロークを
図4(イ)に示す構成より大にできる。
【0006】〔発明の効果〕左右一対のクローラ走行装
置の少なくとも一方にてクローラベルト接地部の全体の
昇降操作ができることにより、機体の走行地盤に対する
傾斜の調節ができるものでありながら、クローラ駆動用
輪体を走行機体に固定できることにより、走行機体から
クローラ駆動用輪体への伝動構造に傾斜調節のための融
通を設ける必要がなくなり、伝動構造の簡略化ができて
経済面で有利にできた。支持フレームの昇降ストローク
を大にできることにより、機体の傾斜調節が可能な巾を
極力大に確保できるようになり、ローリング巾を大にで
きる有利なものになった。
置の少なくとも一方にてクローラベルト接地部の全体の
昇降操作ができることにより、機体の走行地盤に対する
傾斜の調節ができるものでありながら、クローラ駆動用
輪体を走行機体に固定できることにより、走行機体から
クローラ駆動用輪体への伝動構造に傾斜調節のための融
通を設ける必要がなくなり、伝動構造の簡略化ができて
経済面で有利にできた。支持フレームの昇降ストローク
を大にできることにより、機体の傾斜調節が可能な巾を
極力大に確保できるようになり、ローリング巾を大にで
きる有利なものになった。
【0007】
【発明の実施の形態】図3に示すように、左右一対のク
ローラ走行装置1,1を備え、かつ、脱穀装置3を搭載
した走行機体の前部に、植立穀稈を引起こすと共に刈取
り、刈取り穀稈を脱穀装置3に供給する前処理装置4を
設けて、コンバインを構成してある。左右のクローラ走
行装置1,1はいずれも同一構造であるため、以下、左
側のクローラ走行装置1についてのみ説明する。図1及
び図2に示すように、走行機体を構成する機体フレーム
2に伝動ケース10を介して取付けたクローラ駆動用輪
体5、前記機体フレーム2に後述の揺動リンク機構11
を介して連結した支持フレーム6に取付けた複数個のク
ローラ接地部用輪体7・・及びクローラ緊張用輪体8の夫
々に亘ってゴム製のクローラベルト9を巻回して成り、
伝動ケース10からの動力によりクローラ駆動用輪体5
を駆動して、クローラベルト9を駆動するようにしてあ
る。前記揺動リンク機構11は前後一対の第1揺動アー
ム11a,11bとサブ揺動アーム20により構成して
ある。そして、前記支持フレーム6は前後一対の第1揺
動アーム11a,11b夫々の遊端部に連結してあり、
一対の前記第1揺動アーム11a,11bに油圧シリン
ダ14を連動させてあり、もって、駆動機構としての油
圧シリンダ14により機体フレーム2に対して支持フレ
ーム6を昇降操作できるようにしてある。そして、前記
油圧シリンダ14は、右側の支持フレーム6も同様に昇
降操作できるように、左右に配設されており、これら油
圧シリンダ14,14夫々を各別に操作することにより
機体の走行地盤に対する傾斜調節ができるようにしてあ
る。詳述すれば、前記第1揺動アーム11a,11bと
一体的に揺動するように前記機体フレーム2に枢着した
第2揺動アーム12,12の遊端部同士をロッド13に
より連動連結すると共に、前記油圧シリンダ14のピス
トンロッド14aを後方側の前記アーム12に連結し、
もって、油圧シリンダ14が第2揺動アーム12を介し
て前後一対の第1揺動アーム11a,11bを揺動操作
するように、この揺動に伴い支持フレーム6が機体フレ
ーム2に対して下降するほど前記クローラ駆動用輪体5
により接近する状態で機体フレーム2に対して昇降する
ようにしてある。そして、支持フレーム6が下降するほ
どクローラ駆動用輪体5に接近することから、支持フレ
ーム6の昇降にかかわらず、全輪体5,7・・,8に亘る
クローラベルト9の巻掛け長さに昇降前との変化があま
り生じないのである。図2に示すように、前記クローラ
9のクローラ駆動用輪体5及びクローラ緊張用輪体8よ
り上側に位置する部分、すなわちクローラ上部9aに対
する受止め部を形成する遊転ローラ19を機体フレーム
2に対して前記支持フレーム6と一体的に昇降する状態
で支持フレーム6に備えてある。前記遊転ローラ19
は、支持フレーム6が上昇ストロークエンドに在る状態
でクローラ上部をクローラ外周面側に膨出する屈曲状態
に支持するように配置してあり、図4(ロ)に示す如
く、支持フレーム6が機体フレーム2に対して下降する
に伴い前記クローラ上部9aの長さを大巾に短くするよ
うに構成してある。尚、図2の15は、遊転輪体であ
り、この遊転輪体15を支持する支持アーム16が横軸
芯周りで上下揺動自在でかつ下降側へ付勢した状態で設
けられている。又、図1及び図2の17は、前記クロー
ラ9の張り具合いを調節するための螺軸であり、この螺
軸17に備えた回転操作部17aを操作することにより
前記支持フレーム6に対して前記クローラ緊張用輪体8
を備えたスライドフレーム18を前後方向に伸縮させる
ようにして、クローラベルト9の張り具合いを調節する
ようにしてある。又、前記サブ揺動アーム20は第1揺
動アーム11a,11bの組付誤差に起因するこじれを
防止するものである。
ローラ走行装置1,1を備え、かつ、脱穀装置3を搭載
した走行機体の前部に、植立穀稈を引起こすと共に刈取
り、刈取り穀稈を脱穀装置3に供給する前処理装置4を
設けて、コンバインを構成してある。左右のクローラ走
行装置1,1はいずれも同一構造であるため、以下、左
側のクローラ走行装置1についてのみ説明する。図1及
び図2に示すように、走行機体を構成する機体フレーム
2に伝動ケース10を介して取付けたクローラ駆動用輪
体5、前記機体フレーム2に後述の揺動リンク機構11
を介して連結した支持フレーム6に取付けた複数個のク
ローラ接地部用輪体7・・及びクローラ緊張用輪体8の夫
々に亘ってゴム製のクローラベルト9を巻回して成り、
伝動ケース10からの動力によりクローラ駆動用輪体5
を駆動して、クローラベルト9を駆動するようにしてあ
る。前記揺動リンク機構11は前後一対の第1揺動アー
ム11a,11bとサブ揺動アーム20により構成して
ある。そして、前記支持フレーム6は前後一対の第1揺
動アーム11a,11b夫々の遊端部に連結してあり、
一対の前記第1揺動アーム11a,11bに油圧シリン
ダ14を連動させてあり、もって、駆動機構としての油
圧シリンダ14により機体フレーム2に対して支持フレ
ーム6を昇降操作できるようにしてある。そして、前記
油圧シリンダ14は、右側の支持フレーム6も同様に昇
降操作できるように、左右に配設されており、これら油
圧シリンダ14,14夫々を各別に操作することにより
機体の走行地盤に対する傾斜調節ができるようにしてあ
る。詳述すれば、前記第1揺動アーム11a,11bと
一体的に揺動するように前記機体フレーム2に枢着した
第2揺動アーム12,12の遊端部同士をロッド13に
より連動連結すると共に、前記油圧シリンダ14のピス
トンロッド14aを後方側の前記アーム12に連結し、
もって、油圧シリンダ14が第2揺動アーム12を介し
て前後一対の第1揺動アーム11a,11bを揺動操作
するように、この揺動に伴い支持フレーム6が機体フレ
ーム2に対して下降するほど前記クローラ駆動用輪体5
により接近する状態で機体フレーム2に対して昇降する
ようにしてある。そして、支持フレーム6が下降するほ
どクローラ駆動用輪体5に接近することから、支持フレ
ーム6の昇降にかかわらず、全輪体5,7・・,8に亘る
クローラベルト9の巻掛け長さに昇降前との変化があま
り生じないのである。図2に示すように、前記クローラ
9のクローラ駆動用輪体5及びクローラ緊張用輪体8よ
り上側に位置する部分、すなわちクローラ上部9aに対
する受止め部を形成する遊転ローラ19を機体フレーム
2に対して前記支持フレーム6と一体的に昇降する状態
で支持フレーム6に備えてある。前記遊転ローラ19
は、支持フレーム6が上昇ストロークエンドに在る状態
でクローラ上部をクローラ外周面側に膨出する屈曲状態
に支持するように配置してあり、図4(ロ)に示す如
く、支持フレーム6が機体フレーム2に対して下降する
に伴い前記クローラ上部9aの長さを大巾に短くするよ
うに構成してある。尚、図2の15は、遊転輪体であ
り、この遊転輪体15を支持する支持アーム16が横軸
芯周りで上下揺動自在でかつ下降側へ付勢した状態で設
けられている。又、図1及び図2の17は、前記クロー
ラ9の張り具合いを調節するための螺軸であり、この螺
軸17に備えた回転操作部17aを操作することにより
前記支持フレーム6に対して前記クローラ緊張用輪体8
を備えたスライドフレーム18を前後方向に伸縮させる
ようにして、クローラベルト9の張り具合いを調節する
ようにしてある。又、前記サブ揺動アーム20は第1揺
動アーム11a,11bの組付誤差に起因するこじれを
防止するものである。
【0008】〔別実施形態〕前記実施の形態では、両支
持フレーム6,6を昇降させることにより機体の傾斜調
節をするようにしたが、一方6のみを昇降させるように
して実施してもよい。本発明は、コンバインに適用でき
る他、土工機等のクローラ走行装置を備えた各種の作業
車に適用することができる。
持フレーム6,6を昇降させることにより機体の傾斜調
節をするようにしたが、一方6のみを昇降させるように
して実施してもよい。本発明は、コンバインに適用でき
る他、土工機等のクローラ走行装置を備えた各種の作業
車に適用することができる。
【0009】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】クローラ走行装置の切欠き平面図
【図2】クローラ走行装置の側面図
【図3】コンバイン全体の側面
【図4】クローラ走行装置の昇降状態の比較例を示す説
明図
明図
1 クローラ走行装置 5 クローラ駆動用輪体 6 支持フレーム 7 クローラ接地部用輪体 8 クローラ緊張用輪体 10 伝動ケース 11 揺動リンク機構 14 駆動機構 19 受止め部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 コンバインの走行装置
【特許請求の範囲】左右一対のクローラ走行装置(1)を備えた走行機体の
前部に刈取前処理装置(4)を連結するとともに、走行
機体上に脱穀装置(3)を搭載したコンバインの走行装
置において、機体フレーム(2)の前進方向側に駆動用
輪体(5)を配備し、前後一対の揺動リンク(11a,
11b,12,12)からなる揺動リンク機構(11)
を介して前記機体フレーム(2)に相対上下動可能に支
持させた支持フレーム(6)に、遊転輪(7)および位
置調節固定式の緊張用遊転輪(8)を装備させるととも
に、前記駆動用輪体(5)、遊転輪(7)、および、緊
張用遊転輪(8)に亘ってクローラベルト(9)を巻回
して前記クローラ走行装置(1)を構成し、 さらに、前記揺動リンク機構(11)を揺動駆動する油
圧シリンダ(14)を設け、かつ、この揺動リンク機構
(11)の揺動方向を、前記支持フレーム(6)が前記
機体フレーム(2)に対して相対下降するにつれてその
支持フレーム(6)が前進方向側に移動するように設定
してあるとともに、 前記駆動用輪体(5)と緊張用遊転輪(8)との間にお
けるクローラベルト(9)の非接地箇所である上側部分
を受止め支持するように受止め転輪(19)を配置して
あることを特徴とするコンバインの走行装置。
前部に刈取前処理装置(4)を連結するとともに、走行
機体上に脱穀装置(3)を搭載したコンバインの走行装
置において、機体フレーム(2)の前進方向側に駆動用
輪体(5)を配備し、前後一対の揺動リンク(11a,
11b,12,12)からなる揺動リンク機構(11)
を介して前記機体フレーム(2)に相対上下動可能に支
持させた支持フレーム(6)に、遊転輪(7)および位
置調節固定式の緊張用遊転輪(8)を装備させるととも
に、前記駆動用輪体(5)、遊転輪(7)、および、緊
張用遊転輪(8)に亘ってクローラベルト(9)を巻回
して前記クローラ走行装置(1)を構成し、 さらに、前記揺動リンク機構(11)を揺動駆動する油
圧シリンダ(14)を設け、かつ、この揺動リンク機構
(11)の揺動方向を、前記支持フレーム(6)が前記
機体フレーム(2)に対して相対下降するにつれてその
支持フレーム(6)が前進方向側に移動するように設定
してあるとともに、 前記駆動用輪体(5)と緊張用遊転輪(8)との間にお
けるクローラベルト(9)の非接地箇所である上側部分
を受止め支持するように受止め転輪(19)を配置して
あることを特徴とするコンバインの走行装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、左右一対のクローラ走
行装置で走行するよう構成したコンバインの走行装置に
関する。
行装置で走行するよう構成したコンバインの走行装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】湿田でのコンバイン作業においてはクロ
ーラ走行装置が圃場に沈下することが多く、この際に機
体を所望レベルまで持ち上げるための手段として、例え
ば実開昭58-174385 号公報で示されれるように、接地側
遊転輪を備えた支持フレームをリンク機構を介して機体
フレームに連結し、リンク機構を油圧シリンダで揺動駆
動して支持フレームを機体フレームに対して相対的に昇
降することで、左右のクローラ走行装置におけるクロー
ラベルトの接地部側を機体に対して同量づつ同期して相
対昇降させるように構成したものが知られている。
ーラ走行装置が圃場に沈下することが多く、この際に機
体を所望レベルまで持ち上げるための手段として、例え
ば実開昭58-174385 号公報で示されれるように、接地側
遊転輪を備えた支持フレームをリンク機構を介して機体
フレームに連結し、リンク機構を油圧シリンダで揺動駆
動して支持フレームを機体フレームに対して相対的に昇
降することで、左右のクローラ走行装置におけるクロー
ラベルトの接地部側を機体に対して同量づつ同期して相
対昇降させるように構成したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記公知の技
術は、左右のクローラ走行装置における各支持フレーム
を同調して同方向に昇降作動させる構造であったため
に、機体を平行に昇降することはできるが、機体の左右
傾斜を修正する機能は備えておらず、湿田において左右
のクローラ走行装置での沈下量に差があって機体が左右
に傾斜した場合、畝立てされた麦などの収穫において左
右のクローラ走行装置の一方が畝上を走行し他方が畝間
を走行して機体が左右に傾斜するような場合、あるい
は、付設した機器や収穫物の重量によって機体自体の左
右重量バランスが崩れて左右に傾斜するような場合、な
どにおいては対応できないものであった。また、上記公
知例では、支持フレームを機体フレームに対して相対下
降させた際のクローラベルトの巻き掛け長さの増大を吸
収するために、緊張用遊転輪をクローラベルトの張力に
よって前方に後退変位させる構造、つまり自動テンショ
ン構造を採用している。しかし、緊張用遊転輪を自動テ
ンション構造にして自由に動けるようにすると、例えば
後進時にクローラ走行装置が畦等にぶつかった際に緊張
用遊転輪がベルト緩み側に変位してクローラベルトに緩
みを生じてしまい、これに起因して脱輪が発生するとい
う不都合な事態を招き易いものである。そしてまた、こ
の従来構造では、その緊張用遊転輪の移動量も、支持フ
レームの昇降量に応じて、昇降量が大きいほど大きく移
動させられるように設定する必要があり、支持フレーム
の昇降量が大きいほど緊張用遊転輪の自動テンションに
よる緊張力の変化も大きくなるという特性から、自動テ
ンション構造を採用したものでは、クローラベルトの張
力を一定に保つことが困難で、脱輪、あるいは昇降がス
ムースに行えない。又は、支持フレームの昇降量をあま
り大きく設定し難いという各種の問題があった。又、前
記の如くコンバインでは畦付近での方向転換など、前進
後進切り換え操作による作業が多く、自動テンション構
造では後進時に畦等にぶっつけるなどして脱輪が発生し
刈取作業を効率の悪いものにする虞があった。本発明は
このような点に着目してなされたものであって、クロー
ラ走行装置の昇降構造に改良を加えることで、機体高さ
や、機体左右傾斜調節を、比較的大きな調節範囲をもっ
て任意かつ適切に行うことができ、湿田および畑地にか
かわらず所望の機体高さおよび左右傾斜姿勢を好適に維
持して良好にコンバイン作業を行うことができるコンバ
インの走行装置を提供することを目的とする。
術は、左右のクローラ走行装置における各支持フレーム
を同調して同方向に昇降作動させる構造であったため
に、機体を平行に昇降することはできるが、機体の左右
傾斜を修正する機能は備えておらず、湿田において左右
のクローラ走行装置での沈下量に差があって機体が左右
に傾斜した場合、畝立てされた麦などの収穫において左
右のクローラ走行装置の一方が畝上を走行し他方が畝間
を走行して機体が左右に傾斜するような場合、あるい
は、付設した機器や収穫物の重量によって機体自体の左
右重量バランスが崩れて左右に傾斜するような場合、な
どにおいては対応できないものであった。また、上記公
知例では、支持フレームを機体フレームに対して相対下
降させた際のクローラベルトの巻き掛け長さの増大を吸
収するために、緊張用遊転輪をクローラベルトの張力に
よって前方に後退変位させる構造、つまり自動テンショ
ン構造を採用している。しかし、緊張用遊転輪を自動テ
ンション構造にして自由に動けるようにすると、例えば
後進時にクローラ走行装置が畦等にぶつかった際に緊張
用遊転輪がベルト緩み側に変位してクローラベルトに緩
みを生じてしまい、これに起因して脱輪が発生するとい
う不都合な事態を招き易いものである。そしてまた、こ
の従来構造では、その緊張用遊転輪の移動量も、支持フ
レームの昇降量に応じて、昇降量が大きいほど大きく移
動させられるように設定する必要があり、支持フレーム
の昇降量が大きいほど緊張用遊転輪の自動テンションに
よる緊張力の変化も大きくなるという特性から、自動テ
ンション構造を採用したものでは、クローラベルトの張
力を一定に保つことが困難で、脱輪、あるいは昇降がス
ムースに行えない。又は、支持フレームの昇降量をあま
り大きく設定し難いという各種の問題があった。又、前
記の如くコンバインでは畦付近での方向転換など、前進
後進切り換え操作による作業が多く、自動テンション構
造では後進時に畦等にぶっつけるなどして脱輪が発生し
刈取作業を効率の悪いものにする虞があった。本発明は
このような点に着目してなされたものであって、クロー
ラ走行装置の昇降構造に改良を加えることで、機体高さ
や、機体左右傾斜調節を、比較的大きな調節範囲をもっ
て任意かつ適切に行うことができ、湿田および畑地にか
かわらず所望の機体高さおよび左右傾斜姿勢を好適に維
持して良好にコンバイン作業を行うことができるコンバ
インの走行装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に講じた本発明の技術手段は、左右一対のクローラ走行
装置を備えた走行機体の前部に刈取前処理装置を連結す
るとともに、走行機体上に脱穀装置を搭載したコンバイ
ンの走行装置において、機体フレームの前進方向側に駆
動用輪体を配備し、前後一対の揺動リンクからなる揺動
リンク機構を介して前記機体フレームに相対上下動可能
に支持させた支持フレームに、遊転輪および位置調節固
定式の緊張用遊転輪を装備させるとともに、前記駆動用
輪体、遊転輪、および、緊張用遊転輪に亘ってクローラ
ベルトを巻回して前記クローラ走行装置を構成し、さら
に、前記揺動リンク機構を揺動駆動する油圧シリンダを
設け、かつ、この揺動リンク機構の揺動方向を、前記支
持フレームが前記機体フレームに対して相対下降するに
つれてその支持フレームが前進方向側に移動するように
設定してあるとともに、前記駆動用輪体と緊張用遊転輪
との間におけるクローラベルトの非接地箇所である上側
部分を受止め支持するように受止め転輪を配置してある
ことである。
に講じた本発明の技術手段は、左右一対のクローラ走行
装置を備えた走行機体の前部に刈取前処理装置を連結す
るとともに、走行機体上に脱穀装置を搭載したコンバイ
ンの走行装置において、機体フレームの前進方向側に駆
動用輪体を配備し、前後一対の揺動リンクからなる揺動
リンク機構を介して前記機体フレームに相対上下動可能
に支持させた支持フレームに、遊転輪および位置調節固
定式の緊張用遊転輪を装備させるとともに、前記駆動用
輪体、遊転輪、および、緊張用遊転輪に亘ってクローラ
ベルトを巻回して前記クローラ走行装置を構成し、さら
に、前記揺動リンク機構を揺動駆動する油圧シリンダを
設け、かつ、この揺動リンク機構の揺動方向を、前記支
持フレームが前記機体フレームに対して相対下降するに
つれてその支持フレームが前進方向側に移動するように
設定してあるとともに、前記駆動用輪体と緊張用遊転輪
との間におけるクローラベルトの非接地箇所である上側
部分を受止め支持するように受止め転輪を配置してある
ことである。
【0005】
【作用】上記技術手段を講じたことによる作用は次の通
りである。本発明の構成によると、左右のクローラ走行
装置の各支持フレームを同方向に同量づつ機体フレーム
に対して相対的に駆動昇降することで機体を平行に昇降
することができ、また、左右のクローラ走行装置の各支
持フレームを各別かつ任意に機体フレームに対して相対
的に駆動昇降することで、左右のクローラ走行装置の各
接地部の機体フレームに対する高さを異ならせ、もって
機体の左右傾斜を調節することが可能となる。各支持フ
レームを昇降させる作動において、例えば、支持フレー
ムが機体フレームに対して接近した上昇状態(機体高さ
が低い状態)から相対下降操作されて機体が相対的に駆
動上昇操作されると、支持フレーム前部の遊転輪と駆動
用輪体との上下の距離が増大するが、支持フレーム全体
が駆動用輪体側に近づいて、駆動用輪体と支持フレーム
後部に位置調節されて固定された緊張用遊転輪との距離
が短くなるのであるが、緊張用遊転輪として固定輪を採
用し、駆動用輪体と位置調節式の緊張用遊転輪(前記の
固定輪)との間にクローラベルトの上側部分を受止め支
持する受止め転輪を採用したことにより、支持フレーム
を機体フレームに対して相対的に下降させた場合にクロ
ーラベルト巻掛け長さを下降前のそれと略同一にしてク
ローラベルトの張力を略一定に保って支持フレームの昇
降をスムースにおこなうことができる。そして、支持フ
レームの昇降に伴ってクローラベルトの多少の張力の差
がでたとしても、そのクローラベルトは、クローラベル
トの非接地箇所である上側部分を受け止め支持する受止
め転輪によって支持されているので、大きく弛むような
状態は抑制され、このクローラベルトの弛みによる脱輪
の発生を避け易いものである。揺動リンク機構と油圧シ
リンダにより支持フレームに対する機体フレームの平行
度を確保して機体を安定した姿勢で昇降することができ
る。
りである。本発明の構成によると、左右のクローラ走行
装置の各支持フレームを同方向に同量づつ機体フレーム
に対して相対的に駆動昇降することで機体を平行に昇降
することができ、また、左右のクローラ走行装置の各支
持フレームを各別かつ任意に機体フレームに対して相対
的に駆動昇降することで、左右のクローラ走行装置の各
接地部の機体フレームに対する高さを異ならせ、もって
機体の左右傾斜を調節することが可能となる。各支持フ
レームを昇降させる作動において、例えば、支持フレー
ムが機体フレームに対して接近した上昇状態(機体高さ
が低い状態)から相対下降操作されて機体が相対的に駆
動上昇操作されると、支持フレーム前部の遊転輪と駆動
用輪体との上下の距離が増大するが、支持フレーム全体
が駆動用輪体側に近づいて、駆動用輪体と支持フレーム
後部に位置調節されて固定された緊張用遊転輪との距離
が短くなるのであるが、緊張用遊転輪として固定輪を採
用し、駆動用輪体と位置調節式の緊張用遊転輪(前記の
固定輪)との間にクローラベルトの上側部分を受止め支
持する受止め転輪を採用したことにより、支持フレーム
を機体フレームに対して相対的に下降させた場合にクロ
ーラベルト巻掛け長さを下降前のそれと略同一にしてク
ローラベルトの張力を略一定に保って支持フレームの昇
降をスムースにおこなうことができる。そして、支持フ
レームの昇降に伴ってクローラベルトの多少の張力の差
がでたとしても、そのクローラベルトは、クローラベル
トの非接地箇所である上側部分を受け止め支持する受止
め転輪によって支持されているので、大きく弛むような
状態は抑制され、このクローラベルトの弛みによる脱輪
の発生を避け易いものである。揺動リンク機構と油圧シ
リンダにより支持フレームに対する機体フレームの平行
度を確保して機体を安定した姿勢で昇降することができ
る。
【0006】
【発明の効果】従って、本発明は下記a.〜d.のよう
な効果を発揮する。 a.本発明によると、左右のクローラ走行装置の各接地
部を機体に対して各別に相対昇降させることができるの
で、同調昇降操作によって機体を平行に昇降させたり、
各別任意の昇降操作によって機体の左右傾斜を調節する
ことができ、圃場条件に応じ、また、機体自体の左右重
量バランスに対応して機体の左右傾斜姿勢を好適に維持
しての作業走行が可能となり、刈取作業性能に優れたコ
ンバインを得ることができる。 b.揺動リンク機構と遊転輪および位置調節固定式の緊
張用遊転輪を装備させた支持フレームの合理的な揺動構
造で機体フレームに対して支持フレームを昇降せしめる
ことにより、支持フレームの昇降に拘らず、クローラベ
ルトの巻き掛け長さを常に略一定に維持して支持フレー
ムの昇降をスムースにおこなうとともに、石、畦等の障
害物にぶつかった場合などに起因する脱輪を少ないもの
にすることができる。 c.前記支持フレームが下降に伴って前進方向側へ移動
するように揺動リンク機構の揺動方向を設定し、クロー
ラベルトの非接地箇所である上側部分を受止め支持する
受止め転輪を具備せしめ、緊張用転輪として固定輪を採
用したことにより、支持フレームの昇降移動量を比較的
大きく設定しても、クローラベルトの弛みによる脱輪の
発生を抑制することができる。 d.クローラベルトの巻き掛け長を略一定状態で機体の
高さ、あるいは機体の左右傾斜を調整することのできる
高性能な走行装置を実現し、コンバインの刈取作業性能
を向上することができる。
な効果を発揮する。 a.本発明によると、左右のクローラ走行装置の各接地
部を機体に対して各別に相対昇降させることができるの
で、同調昇降操作によって機体を平行に昇降させたり、
各別任意の昇降操作によって機体の左右傾斜を調節する
ことができ、圃場条件に応じ、また、機体自体の左右重
量バランスに対応して機体の左右傾斜姿勢を好適に維持
しての作業走行が可能となり、刈取作業性能に優れたコ
ンバインを得ることができる。 b.揺動リンク機構と遊転輪および位置調節固定式の緊
張用遊転輪を装備させた支持フレームの合理的な揺動構
造で機体フレームに対して支持フレームを昇降せしめる
ことにより、支持フレームの昇降に拘らず、クローラベ
ルトの巻き掛け長さを常に略一定に維持して支持フレー
ムの昇降をスムースにおこなうとともに、石、畦等の障
害物にぶつかった場合などに起因する脱輪を少ないもの
にすることができる。 c.前記支持フレームが下降に伴って前進方向側へ移動
するように揺動リンク機構の揺動方向を設定し、クロー
ラベルトの非接地箇所である上側部分を受止め支持する
受止め転輪を具備せしめ、緊張用転輪として固定輪を採
用したことにより、支持フレームの昇降移動量を比較的
大きく設定しても、クローラベルトの弛みによる脱輪の
発生を抑制することができる。 d.クローラベルトの巻き掛け長を略一定状態で機体の
高さ、あるいは機体の左右傾斜を調整することのできる
高性能な走行装置を実現し、コンバインの刈取作業性能
を向上することができる。
【0007】
【実施例】図3に示すように、左右一対のクローラ走行
装置1,1を備え、かつ、脱穀装置3を搭載した走行機
体の前部に、植立穀稈を引起こすと共に刈取り、刈取り
穀稈を脱穀装置3に供給する刈取前処理装置4を設け
て、コンバインを構成してある。 左右のクローラ走行
装置1,1はいずれも同一構造であるため、以下、左側
のクローラ走行装置1についてのみ説明する。
装置1,1を備え、かつ、脱穀装置3を搭載した走行機
体の前部に、植立穀稈を引起こすと共に刈取り、刈取り
穀稈を脱穀装置3に供給する刈取前処理装置4を設け
て、コンバインを構成してある。 左右のクローラ走行
装置1,1はいずれも同一構造であるため、以下、左側
のクローラ走行装置1についてのみ説明する。
【0008】図1及び図2に示すように、走行機体を構
成する機体フレーム2に伝動ケース10を介して取付け
た駆動用輪体5、前記機体フレーム2に後述の揺動リン
ク機構11を介して連結した支持フレーム6に取付けら
れてクローラ接地部に作用する複数個の遊転輪7及び緊
張用遊転輪8の夫々に亘ってゴム製のクローラベルト9
を巻回して成り、伝動ケース10からの動力により前記
駆動用輪体5を駆動して、クローラベルト9を駆動する
ようにしてある。
成する機体フレーム2に伝動ケース10を介して取付け
た駆動用輪体5、前記機体フレーム2に後述の揺動リン
ク機構11を介して連結した支持フレーム6に取付けら
れてクローラ接地部に作用する複数個の遊転輪7及び緊
張用遊転輪8の夫々に亘ってゴム製のクローラベルト9
を巻回して成り、伝動ケース10からの動力により前記
駆動用輪体5を駆動して、クローラベルト9を駆動する
ようにしてある。
【0009】前記揺動リンク機構11は前後一対の第1
揺動リンク11a,11bとサブ揺動アーム20、およ
び前記第1揺動リンク11a,11bと一体的に揺動す
る第2揺動リンク12,12とにより構成してある。そ
して、前記支持フレーム6は前後一対の第1揺動リンク
11a,11b夫々の遊端部に連結してあり、一対の前
記第1揺動リンク11a,11bに油圧シリンダ14を
連動させてあり、もって、駆動機構としての油圧シリン
ダ14により機体フレーム2に対して支持フレーム6を
昇降操作できるようにしてある。そして、前記油圧シリ
ンダ14は、右側の支持フレーム6も同様に昇降操作で
きるように、左右に配設されており、これら油圧シリン
ダ14,14夫々を各別に操作することにより機体の走
行地盤に対する傾斜調節ができるようにしてある。
揺動リンク11a,11bとサブ揺動アーム20、およ
び前記第1揺動リンク11a,11bと一体的に揺動す
る第2揺動リンク12,12とにより構成してある。そ
して、前記支持フレーム6は前後一対の第1揺動リンク
11a,11b夫々の遊端部に連結してあり、一対の前
記第1揺動リンク11a,11bに油圧シリンダ14を
連動させてあり、もって、駆動機構としての油圧シリン
ダ14により機体フレーム2に対して支持フレーム6を
昇降操作できるようにしてある。そして、前記油圧シリ
ンダ14は、右側の支持フレーム6も同様に昇降操作で
きるように、左右に配設されており、これら油圧シリン
ダ14,14夫々を各別に操作することにより機体の走
行地盤に対する傾斜調節ができるようにしてある。
【0010】詳述すれば、前記第1揺動リンク11a,
11bと一体的に揺動するように前記機体フレーム2に
枢着した第2揺動リンク12,12の遊端部同士をロッ
ド13により連動連結すると共に、前記油圧シリンダ1
4のピストンロッド14aを後方側の前記アーム12に
連結し、もって、油圧シリンダ14が第2揺動リンク1
2を介して前後一対の第1揺動リンク11a,11bを
揺動操作するように、この揺動に伴い支持フレーム6が
機体フレーム2に対して下降するほど前記駆動用輪体5
により接近する状態で機体フレーム2に対して昇降する
ようにしてある。そして、支持フレーム6が下降するほ
ど駆動用輪体5に接近することから、支持フレーム6の
昇降にかかわらず、クローラベルト9の巻掛け長さに昇
降前との変化があまり生じないのである。
11bと一体的に揺動するように前記機体フレーム2に
枢着した第2揺動リンク12,12の遊端部同士をロッ
ド13により連動連結すると共に、前記油圧シリンダ1
4のピストンロッド14aを後方側の前記アーム12に
連結し、もって、油圧シリンダ14が第2揺動リンク1
2を介して前後一対の第1揺動リンク11a,11bを
揺動操作するように、この揺動に伴い支持フレーム6が
機体フレーム2に対して下降するほど前記駆動用輪体5
により接近する状態で機体フレーム2に対して昇降する
ようにしてある。そして、支持フレーム6が下降するほ
ど駆動用輪体5に接近することから、支持フレーム6の
昇降にかかわらず、クローラベルト9の巻掛け長さに昇
降前との変化があまり生じないのである。
【0011】図2に示すように、前記クローラベルト9
の駆動用輪体5と緊張用遊転輪8との間の箇所で、クロ
ーラベルト9の非接地側部分、すなわちクローラ上部9
aを受止め支持する遊転ローラで構成された受止め転輪
19を機体フレーム2に対して前記支持フレーム6と一
体的に昇降する状態で支持フレーム6に備えてある。
の駆動用輪体5と緊張用遊転輪8との間の箇所で、クロ
ーラベルト9の非接地側部分、すなわちクローラ上部9
aを受止め支持する遊転ローラで構成された受止め転輪
19を機体フレーム2に対して前記支持フレーム6と一
体的に昇降する状態で支持フレーム6に備えてある。
【0012】尚、図2の15は、遊転輪体であり、この
遊転輪体15を支持する支持アーム16が横軸芯周りで
上下揺動自在でかつ下降側へ付勢した状態で設けられて
いる。又、図1及び図2の17は、前記クローラベルト
9の張り具合いを調節するための螺軸であり、この螺軸
17に備えた回転操作部17aを操作することにより前
記支持フレーム6に対して前記緊張用遊転輪8を備えた
スライドフレーム18を前後方向に伸縮させるようにし
て、クローラベルト9の張り具合いを調節するようにし
てある。又、前記サブ揺動アーム20は第1揺動リンク
11a,11bの組付誤差に起因するこじれを防止する
ものである。
遊転輪体15を支持する支持アーム16が横軸芯周りで
上下揺動自在でかつ下降側へ付勢した状態で設けられて
いる。又、図1及び図2の17は、前記クローラベルト
9の張り具合いを調節するための螺軸であり、この螺軸
17に備えた回転操作部17aを操作することにより前
記支持フレーム6に対して前記緊張用遊転輪8を備えた
スライドフレーム18を前後方向に伸縮させるようにし
て、クローラベルト9の張り具合いを調節するようにし
てある。又、前記サブ揺動アーム20は第1揺動リンク
11a,11bの組付誤差に起因するこじれを防止する
ものである。
【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構造に限定されるものではない。
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ走行装置の切欠き平面図
【図2】クローラ走行装置の側面図
【図3】コンバイン全体の側面
【符号の説明】 1 クローラ走行装置 2 機体フレーム 3 脱穀装置 4 刈取前処理装置 5 駆動用輪体 6 支持フレーム 7 遊転輪 8 緊張用遊転輪 9 クローラベルト 10 伝動ケース 11 揺動リンク機構 11a,11b 揺動リンク 12 揺動リンク 14 油圧シリンダ 19 受止め転輪
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】削除
Claims (1)
- 左右一対のクローラ走行装置(1),(1)夫々のクロ
ーラ駆動用輪体(5)を伝動ケース(10)を介して走
行機体に取付け、一対の前記クローラ走行装置(1),
(1)の少なくとも一方において、クローラ接地部用輪
体(7)・・及びクローラ緊張用輪体(8)の支持フレー
ム(6)を前記走行機体に対して下降するほど前記クロ
ーラ駆動用輪体(5)に接近するように揺動リンク機構
(11)を介して前記走行機体に連結すると共に、前記
支持フレーム(6)を前記走行機体に対して昇降操作す
る駆動機構(14)を設け、クローラ上部に対する受止
め部(19)を、前記支持フレーム(6)が上昇ストロ
ークエンドに在る状態で前記クローラ上部をクローラ外
周面側に膨出する屈曲状態に支持するように配置して前
記支持フレーム(6)に一体昇降自在に備えてある作業
車のクローラ走行装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34228295A JP2927722B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | コンバインの走行装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34228295A JP2927722B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | コンバインの走行装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08225087A true JPH08225087A (ja) | 1996-09-03 |
JP2927722B2 JP2927722B2 (ja) | 1999-07-28 |
Family
ID=18352524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34228295A Expired - Lifetime JP2927722B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | コンバインの走行装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2927722B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100871447B1 (ko) * | 2007-08-20 | 2008-12-03 | 충남대학교산학협력단 | 가변형 무한궤도를 갖는 이동장치 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34228295A patent/JP2927722B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100871447B1 (ko) * | 2007-08-20 | 2008-12-03 | 충남대학교산학협력단 | 가변형 무한궤도를 갖는 이동장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2927722B2 (ja) | 1999-07-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |