JPH08224170A - ゆで麺篭昇降装置 - Google Patents

ゆで麺篭昇降装置

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JPH08224170A
JPH08224170A JP3393595A JP3393595A JPH08224170A JP H08224170 A JPH08224170 A JP H08224170A JP 3393595 A JP3393595 A JP 3393595A JP 3393595 A JP3393595 A JP 3393595A JP H08224170 A JPH08224170 A JP H08224170A
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JP
Japan
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pillar
boiled noodle
noodles
boiled
timer
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JP3393595A
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English (en)
Inventor
Shigeru Nakayama
滋 中山
Kenji Chiyoda
賢二 千代田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TANIGUCHI KOGYO KK
Original Assignee
TANIGUCHI KOGYO KK
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47JKITCHEN EQUIPMENT; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; APPARATUS FOR MAKING BEVERAGES
    • A47J27/00Cooking-vessels
    • A47J2027/006Cooking-vessels especially adapted for preparing pasta

Landscapes

  • Commercial Cooking Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 ゆで麺篭昇降装置は、外柱、外柱に対して上
下に移動しうるようにして取り付けられた中柱、中柱に
取り付けられたゆで麺篭保持部材、外柱と中柱との間に
設けられた偏移手段、偏移手段の偏移力に抗して中柱を
下降位置に係止するための係止手段、係止手段の作動を
制御するための制御手段とを備え、制御手段は、中柱が
下降位置にきたことを感知するための感知手段と、タイ
マーとを含む。 【効果】 ゆで麺篭に所定量の麺を入れて、中柱を押し
下げるだけで、自動的に麺のゆで上げを完了させること
ができる。また、ゆで麺篭を一つ一つ独立して取り扱う
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、そば、うどん、ラーメ
ン等の麺類をゆで上げるゆで麺器に関するものであり、
特に、この種のゆで麺器に関連して使用されるゆで麺篭
昇降装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、外食産業の発展はめざましいもの
があり、そば屋、うどん屋、ラーメン屋等においては勿
論、ファミリーレストラン等の大衆的なレストランにお
いても、多数のお客さんの注文にすばやく応じて、美味
い麺料理を提供することが必須の条件の一つとなってき
ている。
【0003】熟練した料理人であれば、全く機械力に頼
ることなく、注文に応じて、次々と所定量の麺をゆで上
げて、迅速に美味い麺料理を提供できるのであろうが、
どの店もがそのような熟練した料理職人を確保するの
は、困難な情勢となってきている。そこで、それほど熟
練していない人でも、迅速に次々と所定量の麺をゆで上
げて、できるだけ美味い麺料理をお客さんに提供できる
ようにするための各種のゆで麺器やそれに付属して使用
するための補助的な装置が開発され使用されてきてい
る。この種の現在開発され使用されているゆで麺器の一
例としては、湯を沸かす槽と、多数のゆで麺篭を連結さ
せたエンドレスチェーンと、このエンドレスチェーンを
駆動して各ゆで麺篭が所定の時間だけ槽内の湯中に浸さ
れていくようにする駆動装置とを備えたようなものがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のゆで麺器では、使用に際して、作業者の微妙
な判断に頼るところが多かった。例えば、作業者は、駆
動装置を付勢して、エンドレスチェーンを回転させてお
いて、ゆで麺篭が槽内の湯中を所定時間の間通っていく
ようにしておく。そして、お客の注文が何時頃、どれだ
けあるかを予想して、多数のゆで麺篭のうちのどれだけ
のゆで麺篭に、ゆで上げるべき所定量の麺を入れておけ
ばよいかを判断しなければならない。したがって、とき
には、多数のゆで麺篭のうちの1つのゆで麺篭にのみ麺
を入れておけばよいかもしれないし、ときには、全ての
ゆで麺篭に麺を入れておかなければならない。
【0005】ところが、お客の注文が次々とあると予想
して、すべてのゆで麺篭に麺を入れてしまった後で、そ
の予想が若干外れて、しばらくは、お客の注文がないよ
うな状況となった場合には、チェーンの駆動を停止して
しまわなければならないかもしれない。逆に、お客の注
文が少ししかないと判断して1つか2つのゆで麺篭にし
か麺を入れていなかった状況において、急にお客さんの
注文が次々とあるような状況となったときには、その注
文に迅速に対応しきれなくなってしまうかもしれない。
このように、従来のゆで麺器では、それを使用して麺を
ゆで上げていく作業者に、お客さんの注文の頻度に対す
る正確な予想を行えるような熟練を要していた。
【0006】また、このような従来のゆで麺器では、チ
ェーン状に連結された多数のゆで麺篭が連続的に槽内の
湯中を所定の時間だけ引き回されていくのであり、個々
のゆで麺篭を、独立して所定時間だけ湯中に浸して麺の
ゆで上げを行なう訳けにはいかなった。従って、例え
ば、お客さんの好みに応じて、ゆで加減を調整すること
は困難であるし、また、麺の種類に応じてゆで時間を個
々に変えるようなことも困難であった。その上、ゆで麺
篭は、チェーン状に連結されてしまっているので、麺を
入れていない空の篭でも、麺の入った篭に連れて湯中を
引き回すことになるので、無駄でもある。
【0007】本発明の目的は、前述したような従来のゆ
で麺器に伴う問題点を解消しうるようなゆで麺篭昇降装
置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ゆで麺
篭をゆで麺器の湯槽へ出し入れするためのゆで麺篭昇降
装置において、ゆで麺器の湯槽の近傍に立設するように
して配置されうる外柱と、該外柱に対して上下に移動し
うるようにして取り付けられた中柱と、該中柱に取り付
けられてその中柱の上下の移動につれて移動するゆで麺
篭保持部材と、前記外柱と前記中柱との間に設けられて
前記中柱を上昇位置へと常時偏移させるための偏移手段
と、前記偏移手段の偏移力に抗して前記中柱を前記下降
位置に係止するための係止手段と、該係止手段の作動を
制御するための制御手段とを備え、前記ゆで麺篭保持部
材は、前記中柱が前記上昇位置にあるときには、そこに
保持したゆで麺篭内の麺が前記湯槽内に浸されず、前記
中柱が前記下降位置にあるときには、そこに保持したゆ
で麺篭内の麺が前記湯槽内に浸されるような構造とさ
れ、該制御手段は、前記中柱が下降位置にきたことを感
知するための感知手段と、タイマーとを含み、前記感知
手段による前記感知に応答して、前記係止手段に前記係
止を行わせると同時に、前記タイマーの作動を開始さ
せ、前記タイマーによる所定の設定時間が経過したとき
に、前記係止手段による前記係止が解除させられるよう
にする。
【0009】本発明の好ましい実施態様によれば、前記
中柱は、前記外柱に対して入れ子式に取り付けられ、前
記外柱の内周壁と前記中柱の外周壁との間にライナーが
配設され、該ライナーの前記中柱に対する接触摩擦力を
調整するための調整手段が設けられる。
【0010】
【実施例】次に、添付図面に基づいて、本発明の実施例
について本発明をより詳細に説明する。
【0011】最近の冷凍食品の発達は著しく、そば、う
どん、ラーメン等の麺類においても、種々の冷凍麺が出
現してきている。特に、そば屋、うどん屋、ラーメン
屋、ファミリーレストラン等の大衆的なレストランにお
いては、多数のお客さんの注文にすばやく応じて、美味
い麺料理を提供するために、冷凍麺の使用が盛んになっ
てきている。そこで、そのような冷凍麺の解凍、ゆで上
げを行なうための卓上解凍ゆで麺器に本発明のゆで麺篭
昇降装置を適用した実施例について説明する。
【0012】図1は、卓上解凍ゆで麺器に本発明の一実
施例としてのゆで麺篭昇降装置を適用した場合を示す概
略断面図であり、図2は、その概略平面図、図3は、そ
の概略前面図である。これら図1から図3に示されるよ
うに、この卓上解凍ゆで麺器は、脚部11を有する本体
ハウジング10を備えている。この本体ハウジング10
には、冷凍されたそばやうどん等の冷凍麺を解凍してゆ
で上げるため湯1を沸かすための槽20が形成されてい
る。この槽20の底部は、槽20の前面側から中央部へ
向けて低くなるような第1の傾斜面21および槽20の
後面側から中央部へ向けて低くなるような第2の傾斜面
22にて形成されている。したがって、槽20の底部の
形状は、断面三角形とされている。
【0013】これら第1の傾斜面21および第2の傾斜
面22を含めて槽20の周囲には、断熱壁23が形成さ
れている。槽20内には、第1の傾斜面21に沿って第
1のヒータとしての電気シーズヒータ31が配設されて
おり、第2の傾斜面22に沿って第2のヒータとしての
電気シーズヒータ32が配設されている。この例では、
第1のヒータとしての電気シーズヒータ31は、2.5K
Wのものとされ、第2のヒータとしての電気シーズヒー
タ32は、7.5KWのものとされている。後述するよう
に、第1のヒータとしての電気シーズヒータ31は、主
として、槽20内の湯1の保温を行なうためのものであ
り、第2のヒータとしての電気シーズヒータ32は、主
として、冷凍麺の解凍、ゆで上げを行なうときにのみ付
勢されるものである。そして、第2のヒータとしての電
気シーズヒータ32の加熱パワーは、第1のヒータとし
ての電気シーズヒータの加熱パワーより相当に大きなも
のとされており、この例では、3倍とされている。
【0014】さらに、槽20内には、第2の傾斜面22
の上にそって、第2のヒータとしての電気シーズヒータ
32によって加熱される槽内部分を比較的に小さな領域
に仕切るためのカバー27が配設されている。そして、
このカバー27には、その最も高い位置の近傍に気泡放
出穴28が設けられている。図2によく示されているよ
うに、カバー27に設けられる気泡放出穴28の位置
は、後述するように、所定量の冷凍麺を入れたデポ50
(図1参照)が湯1内に入れられる位置にほぼ対応した
ものとされている。また、この例では、槽20の前面側
の上部には、排水溝24が設けられており、この排水溝
24には、図2によく示されているように、排水管25
が接続されている。図1によく示されるように、槽20
の上部の側面側には、湯のオーバーフロー用管26が接
続されている。そして、槽20の後面側の本体ハウジン
グ10の後部12には、本発明の一実施例としてのゆで
麺篭昇降装置である、4個のデポ保持昇降装置40が設
けられている。なお、図2および図3においては、図を
簡略化して分かり易くするために、各デポ保持昇降装置
40のうちデポ保持部材45の一部分は破断して示して
いない。
【0015】これらデポ保持昇降装置40は、同一の構
成のものであるので、以下、そのうちの一つについて、
特に、図4および図5を参照して説明する。図4および
図5は、図1に側面図にて略示されたデポ保持昇降装置
40の動作を説明するための概略断面図であり、図4
は、冷凍麺を入れたデポ(ゆで麺篭)50を槽20内の
湯1に浸ける降下位置とされた状態を示す図であり、図
5は、後述するような所定時間後に、図4の降下位置か
ら、図1に示したような上昇位置へと上昇を開始し始め
た状態を示す図である。
【0016】図1、図4および図5に示されているよう
に、このデポ保持昇降装置40は、半手動式に動作させ
られるものであり、主として、中空の外柱41と、この
外柱41に対して入れ子式にはめ込まれた中柱42と、
外柱41に対する中柱42の偏移移動を行わせるための
偏移コイルバネ44と、中柱42の上下の動きをガイド
すると共に、偏移コイルバネ44の保持を行なうための
支柱43とを備えている。外柱41の内周壁と中柱42
の外周壁との間には、ライナー46が介在させられてお
り、外柱41に設けた調整ビス47を締め付けたり緩め
たりすることにより、ライナー46の中柱42の外周壁
に接する接触力を調節できるようにしてある。
【0017】外柱41の一方の側面には、垂直方向に細
長いスロット41Aが形成されており、その反対の側面
の下端部近くには、貫通穴41Bが形成されている。ま
た、中柱42の一方の側面の下端部近くには、突起部4
2Aが設けられており、その反対の側面の下端部近くに
は、貫通穴42Bが形成されている。中柱42に設けら
れた突起部42Aは、外柱41のスロット41Aに嵌合
するとともに、そのスロット41Aを通して外柱の外部
へと突き出しうるような寸法サイズとされている。支柱
43の周りで且つ中柱42の内周にそうようにして配置
された偏移コイルバネ44は、中柱42に対して、常時
は、図1に示したような上昇位置へと移動させるような
偏移力を及ぼしている。この実施例では、中柱42の上
昇位置は、突起部42Aがスロット41Aの上縁に当接
する位置で規制されている。
【0018】さらに、外柱41の下端部近くの外周に
は、一方の側面に、リミットスイッチLS、その反対の
側面に、マグネットプランジャーMRが配置されてい
る。このマグネットプランジャーMRの作動は、リミッ
トスイッチLSおよびタイマーTMを含む電気制御回路
(図示していない)によって、制御されるようにされて
いる。このような制御動作については、後で詳述する。
【0019】図1に最もよく示されているように、中柱
42の頂部には、デポ保持部材45が取り付けられてい
る。そして、このデポ保持部材45は、そこに解凍して
ゆで上げるべき所定量の麺51を入れたデポ50を保持
して、中柱42の上下移動につれて、デポ50を槽20
内の湯1中に浸したり、そこから引き上げたりできるよ
うになっている。調理人である作業者が手で下へ押し下
げるようにすれば、図1に示した上昇位置にある中柱4
2は、図4に示すように、偏移コイルバネ44の偏移力
およびライナー46の締付け摩擦力に抗して下降させら
れる。このとき、中柱42が最も下方の位置まで下降さ
せられたとき、リミットスイッチLSの作動部LS1
が、中柱42の突起部42Aによって作動させられて、
電気制御回路が閉じられて、マグネットプランジャーM
Rが作動させられて、マグネットプランジャーMRのラ
ッチ部MR1が外柱41の貫通穴41Bを通して、中柱
42の貫通穴42B内へと嵌合すると同時に、タイマー
TMが作動開始させられる。
【0020】図4に示した状態では、マグネットプラン
ジャーMRのラッチ部MR1が中柱42の貫通穴42B
に嵌合しているので、中柱42は、その最も下方に下降
させられた状態に保持されている。タイマーTMが作動
開始させられて、その設定時間、例えば、5分が経過し
たとき、電気制御回路が開かれて、マグネットプランジ
ャーMRの作動も停止させられて、そのラッチ部MR1
が引き込まされて、中柱42の貫通穴42Bから外され
る。したがって、中柱42は、偏移コイルバネ44の偏
移力によって、図1に示すような元の上昇位置へと自動
的に戻される。図5は、このような上昇位置への復帰動
作の開始時の状態を示している。このときの、中柱42
の上昇速度は、ライナー46の中柱42に対する摩擦力
を調整することにより、適当な速度とすることができ
る。
【0021】次に、前述したような構成を有する本発明
の一実施例としてのデポ保持昇降装置を適用した卓上解
凍ゆで麺器を使用して、冷凍麺を解凍ゆで上げる際の全
体的な操作ならびに作動について説明しておく。先ず、
図1に示すように、各デポ保持昇降装置40の中柱42
を上昇位置に置いた状態において、作業者(調理人)
は、槽20内に水を満たす。その後、第1のヒータとし
ての電気シーズヒータ31を付勢して、槽20内の水を
所定の温度、例えば、沸騰する直前の温度まで沸かし
て、その温度に保つようにする。この場合において、槽
20内の水を急いで所定の温度まで高めたいときには、
第2のヒータとしての電気シーズヒータ32も同時に付
勢するようにしてもよい。また、槽20内へ最初から所
定の温度の湯を入れた場合には、電気シーズヒータ31
を付勢して、その湯の保温を行なうだけでよい。
【0022】このようにして解凍、ゆで上げを行なう準
備をしておき、お客さんの注文を受けた後、または、注
文があることが予想される時に、所定量の冷凍麺51を
デポ50内に入れて、デポ保持昇降装置40のデポ保持
部材45の上に乗せる。この状態を図1は示している。
そして、作業者は、そのデポ50内の冷凍麺51を解凍
してゆで上げるに適当な時間、例えば、5分をタイマー
TMで設定してから、中柱42を押し下げる。図4に示
すように中柱42の突起部42AがリミットスイッチL
Sの作動部LS1に作用する位置まで押し下げられたと
ころで、マグネットプランジャーMRが作動させられ
て、ラッチ部MR1が中柱42の貫通穴42Bへ嵌合さ
せられる。したがって、中柱42は、この下降位置に保
持されることになる。リミットスイッチLSの作動と同
時に、タイマーTMが作動を開始する。
【0023】このように中柱42が下降位置に保持され
た状態においては、図1に仮想線にて示すように、デポ
保持部材45に保持されたデポ50は、槽20内の湯1
の中に浸されることになる。図1によく示されるよう
に、この時に、デポ50は、第2のヒータとしての電気
シーズヒータ32を覆うようにして設けられたカバー2
7に設けた気泡放出穴28のほぼ真上に位置する。作業
者は、この後すぐに、第2のヒータとしての電気シーズ
ヒータ32を付勢する。このような電気シーズヒータ3
2の付勢は、作業者が中柱42を押し下げてから、手動
にて行なうようにしてもよいのであるが、自動的に付勢
開始させられるようにすることもできる。
【0024】デポ50が湯1内に浸されたことを自動的
に感知して、それに応答して、電気シーズヒータ32が
自動的に付勢させられるような回路構成とすることもで
きる。例えば、前述のリミットスイッチLSの作動時
に、電気シーズヒータ32の付勢が開始させられるよう
な回路構成をとることができる。こうして7.5KWとい
うように加熱パワーの相当に大きな電気シーズヒータ3
2が付勢されると、カバー27にて小さな領域に仕切ら
れた槽内の部分の湯は、非常に短時間に沸騰状態とさせ
られるので、カバー27の最上部付近に形成された気泡
放出穴28から、その上に位置しているデポ50に向か
って、大きな泡状の湯が吹き付けられるような状態とな
る。図1における矢印P2は、このような泡の上昇方向
を示している。
【0025】デポ50内の冷凍麺51は、湯1の中で、
且つこのような泡の流動および弾け等の力により、すば
やくほぐされて解凍される。これと同時に、第1の傾斜
面21と第2の傾斜面22との相互の作用によること
と、加熱パワーの比較的に弱い第1のヒータである電気
シーズヒータ31によって槽20内の前面側の底部の湯
部分が加熱される速度に比較して、加熱パワーの比較的
に強い第2のヒータである電気シーズヒータ32によっ
て槽20内の後面側の底部の湯部分が加熱される速度の
方が速いこととで、槽20内の湯1は、底部においては
前面側から後面側へ向けて流れ、上部においては後面側
から前面側へ向けて流れるような対流に類似した積極的
な動きを示すようになる。図1において矢印P1は、こ
のような動きの方向を示している。このような動きによ
って、デポ50内の麺51に対するほぐし作用が増し、
解凍速度もそれだけ速くなる。こうして、デポ50内の
麺は、十分なほぐし作用を受けつつ沸騰した湯によって
すばやくゆで上げられていく。このとき、槽20内の上
部において後面側から前面側へ向けて積極的に湯が移動
されるので、デポ50内の麺51をほぐして若干の汚れ
をもった湯部分は、槽20の前面側の上部に配設された
排水溝24に接続された排水管25を通して自動的に排
除されるので、槽20内の湯1は、常に清浄に保たれ
る。
【0026】このようにしてデポ50内の麺51の解
凍、ゆで上げが行われ始めてから、タイマーTMに予め
設定した所定時間、例えば、5分が経過したとき、タイ
マーTMが作動して、マグネットプランジャーMRの付
勢回路が開かれる。これにより、マグネットプランジャ
ーMRのラッチ部MR1が引っ込まされて、中柱42の
貫通穴42Bから外される。したがって、中柱42は、
偏移コイルバネ44の偏移力によって、上昇位置へと移
動させられる。このため、槽20内の湯1中に浸されて
いたデポ50もまた、湯中から自動的に引き上げられる
ことになる。作業者は、このようにして自動的に引き上
げられたデポ保持部材45からゆで上がった麺51の入
ったデポ50を取り上げて、麺汁の入ったどんぶり等に
デポ50から麺51を入れていけばよい。
【0027】このときの中柱42の上昇速度は、偏移コ
イルバネ44の強さを適当に選定しておくこと、また、
中柱42に対するライナー46の摩擦力を調整ビス47
にて適当に調節しておくこと等により、デポ50がデポ
保持部材45から飛び跳ねて落ちてしまったり、デポ5
0から麺51が飛び出てしまったりすることがないよう
に適当に設定しておくことができる。
【0028】また、第1のヒータである電気シーズヒー
タ31および第2のヒータである電気シーズヒータ32
の電気的付勢回路としては、主として、保温用として付
勢される2.5KWの電気シーズヒータ31を付勢すると
きには、3相スター配線にて行い、冷凍麺の解凍、ゆで
上げ時に7.5KWの電気シーズヒータ32を付勢すると
きには、3相ブリッジ配線にて行なえるような切り換え
手段を有してもよい。また、前述の例としては、第1の
ヒータも第2のヒータも、湯中に直接的に配置される電
気シーズヒータであるが、例えば、第1のヒータは、槽
底部の外部から加熱できるようなガスバーナとし、第2
のヒータのみを電気シーズヒータとする場合等もある。
さらにまた、各ヒータの加熱パワーについても、前述し
たような値だけでなく、解凍ゆで上げるべき麺の種類や
量等に応じて種々選定されうるものである。なお、前述
の実施例は、卓上解凍ゆで麺器に適用した場合であった
が、本発明のゆで麺篭昇降装置は、これに限らず、他の
種々なゆで麺器に適用して効果のあるものである。
【0029】
【発明の効果】本発明のゆで麺篭昇降装置によれば、作
業者は、お客さんの注文に応じて、ゆで麺篭に所定量の
麺を入れて、中柱を押し下げるだけで、自動的に麺のゆ
で上げを完了させることができるので、熟練を要さずに
非常に簡単にすばやく麺をゆで上げることができる。ま
た、ゆで麺篭を一つ一つ独立して取り扱うことができる
ので、お客さんの好みに応じて個々にゆで加減を調整す
ることも容易であり、また、麺の種類に応じたゆで時間
の調整等も容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのゆで麺篭昇降装置を
適用した卓上解凍ゆで麺器の構成を示す概略断面図であ
る。
【図2】図1の卓上解凍ゆで麺器の概略平面図である。
【図3】図1の卓上解凍ゆで麺器の概略前面図である。
【図4】図1の卓上解凍ゆで麺器に使用された本発明の
一実施例としてのデポ保持昇降装置の下降状態を示す概
略断面図である。
【図5】図4のデポ保持昇降装置の上昇開始直後の状態
を示す概略断面図である。
【符号の説明】
1 湯 10 本体ハウジング 11 脚部 12 後部 20 槽 21 第1の傾斜面 22 第2の傾斜面 23 断熱壁 24 排水溝 25 排水管 26 オーバーフロー用管 27 カバー 28 気泡放出穴 31 第1のヒータ 32 第2のヒータ 40 デポ保持昇降装置 41 外柱 41A スロット 41B 貫通穴 42 中柱 42A 突起部 42B 貫通穴 43 支柱 44 偏移コイルバネ 45 デポ保持部材 46 ライナー 47 調整ビス 50 デポ 51 冷凍麺 LS リミットスイッチ LS1 作動部 MR マグネットプランジャー MR1 ラッチ部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゆで麺篭をゆで麺器の湯槽へ出し入れす
    るためのゆで麺篭昇降装置において、ゆで麺器の湯槽の
    近傍に立設するようにして配置されうる外柱と、該外柱
    に対して上下に移動しうるようにして取り付けられた中
    柱と、該中柱に取り付けられてその中柱の上下の移動に
    つれて移動するゆで麺篭保持部材と、前記外柱と前記中
    柱との間に設けられて前記中柱を上昇位置へと常時偏移
    させるための偏移手段と、前記偏移手段の偏移力に抗し
    て前記中柱を前記下降位置に係止するための係止手段
    と、該係止手段の作動を制御するための制御手段とを備
    えており、前記ゆで麺篭保持部材は、前記中柱が前記上
    昇位置にあるときには、そこに保持したゆで麺篭内の麺
    が前記湯槽内に浸されず、前記中柱が前記下降位置にあ
    るときには、そこに保持したゆで麺篭内の麺が前記湯槽
    内に浸されるような構造とされており、該制御手段は、
    前記中柱が下降位置にきたことを感知するための感知手
    段と、タイマーとを含み、前記感知手段による前記感知
    に応答して、前記係止手段に前記係止を行わせると同時
    に、前記タイマーの作動を開始させ、前記タイマーによ
    る所定の設定時間が経過したときに、前記係止手段によ
    る前記係止が解除させられるようにすることを特徴とす
    るゆで麺篭昇降装置。
  2. 【請求項2】 前記中柱は、前記外柱に対して入れ子式
    に取り付けられており、前記外柱の内周壁と前記中柱の
    外周壁との間にライナーが配設されており、該ライナー
    の前記中柱に対する接触摩擦力を調整するための調整手
    段が設けられている請求項1記載のゆで麺篭昇降装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015012889A (ja) * 2013-07-03 2015-01-22 タニコー株式会社 茹で麺機
CN106388621A (zh) * 2016-08-31 2017-02-15 李金国 一种升降式火锅捞料器
CN106388624A (zh) * 2016-08-31 2017-02-15 李金国 一种高度可调的火锅捞料器

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CN106388624A (zh) * 2016-08-31 2017-02-15 李金国 一种高度可调的火锅捞料器
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