JP3714307B2 - 洗米炊飯機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗米炊飯機の運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の洗米炊飯器では、設定した白米量は計量器で計量され、洗米器へ供給されて炊米され、洗米済み白米は炊飯器へ供給されて炊飯されて炊飯が終了する。釜設定手段を操作して、例えば、炊飯する釜数を複数釜を予約設定したときには、上記の計量工程から炊飯工程までの一連の炊飯作業は一釜サイクル毎に、開始操作して、予約設定した釜数分を順次炊飯を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
複数釜を予約すると、複数回の炊飯作業の開始操作が必要となり、このために操作がめんどうであったが、これを解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このために、この発明は、貯米タンク2内の白米を汲出して計量する計量器15、該計量器15で計量した白米を洗米する洗米器3、洗米済み白米を受けて炊飯する炊飯器4を設けると共に、該炊飯器4で炊飯する釜数を予約する釜設定手段74を設け、該釜設定手段74を操作して釜数を予約設定したときは、設定した予約釜数が終了するまで、これら計量工程から炊飯工程までを繰返し行うべく制御する制御装置20を設けた洗米炊飯機において、予約設定された釜数分の白米量が前記貯米タンク2内へ収容されているか否かを検出する残量センサ18’を設け、該残量センサ18’により予約釜数分の白米量が収容されていると検出されると運転が開始され、前記残量センサ18’により予約釜数分の白米量が収容されていないと検出されると予約釜数分の白米量が補給されるまで運転が開始されない構成とした洗米炊飯機とする。
【0005】
従って、洗米炊飯機では、設定した白米量は計量器15で貯米タンク2内から汲出されて計量され、洗米器3へ供給されて洗米され、洗米済み白米は炊飯器4へ供給されて炊飯され、炊飯が終了する
釜設定手段74を操作して、炊飯する釜数を複数釜に予約設定したときには、上記の計量工程から炊飯工程までの一連の炊飯作業は、始めに開始操作するまで繰返し行われて炊飯される。このとき、残量センサ18’により貯米タンク2内へ予約設定された釜数分の白米量が収容されているか否かを検出し、予約釜数分の白米量が収容されていると検出されると運転が開始され、予約釜数分の白米量が収容されていないと検出されると予約釜数分の白米量が補給されるまで運転が開始されない。
【0006】
【発明の効果】
始めに炊飯作業の開始操作をすると、予約設定した釜数の炊飯が終了するまで繰返して、炊飯作業が行われることにより、一釜サイクル毎の炊飯作業の開始操作を必要としなくなり、このため操作を簡単にすることができた。そして、貯米タンク2内へ予約釜数分の白米量が収容されている状態で運転が開始されるので、作業の途中で白米の補給が必要でなくなり、運転作業が簡単になった。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。図例は、白米を貯留、洗米、及び炊飯する洗米炊飯機1を示すものであり、この洗米炊飯機1は、白米を貯留する貯米タンク2、白米の供給を受けて洗米、水加減、及び浸漬する洗米器3、洗米済み白米を炊飯する炊飯器4が2台等よりなる状態を示したものである。
【0008】
機枠5の底部には、左右一対のガス釜を配設し、各ガス台6上に各炊飯器4a,4bを載置して、点火装置7によるガス着火により燃焼装置7′の燃焼によって炊飯できる構成としている。これら炊飯器4a,4bは外釜と、この外釜内に嵌合させた内釜8及び釜蓋9等を有し、該各ガス台6と共に前側に引き出しできるハンドル10を有し、これら炊飯器4a,4bの該内釜8の着脱等は、前側へ引き出した位置で行う構成としている。
【0009】
前記機枠5上部後側には、左右水平状に上下にレール11,12が架設され、上部の貯米タンク2、及び下部の洗米器3を有した移動台13が、ローラ14a,14bによって移動自在に支持され、該洗米器3を炊飯器4a,4bの上側へ移動対向させて、洗米供給位置を切換自在にした構成としている。前記貯米タンク2は、下部に計量器15を有する。この計量器15は、欠円筒形態の回転筒を軸16の回りに計量モータ17で回転させて、該貯米タンク2内の米を一定量毎に回転しながら汲出すもので、この軸16の回転数を回転センサ18で検出することにより、マイクロコンピュータを有する運転操作装置19内の制御装置20のCPU21へ入力して計量(容器又は重量として)する構成としている。又該貯米タンク2内には、内釜8の一釜分毎の量を検出するON−OFFスイッチ方式の残量センサ18′を、米下限センサ44の上側より上方へ向けて、一釜分毎に、例えば、一釜分が4升であると4升毎の間隙で設けて、該貯米タンク2内の残白米量を検出させている。この貯米タンク2が、例えば、4升の収容量であると、底部より4升量位置に該米下限センサ44を設け、この下限センサ44上側へ4升量の間隙で該残量センサ18′を上方へ向けて9個設けている。
【0010】
前記洗米器3は、貯米タンク2の下側にあって、中央部には、上下方向の撹拌輪22によって回転される撹拌棒23が、上部の洗米モータ24によってウオームギヤ25等を介して伝導回転すべくもうけられ、底部には、排出弁26によって開閉される排出口27が設けられている。この排出弁26は、該撹拌軸22の中心部に沿って挿通させる弁軸28の下端部に一体で、該弁軸28上部には、排出モータ29によってクランク機構等を介して上下作動される構成としている。
【0011】
前記排出口27には、外周部に網30を介在させて排水室(A)31と連通させ、この排水室(A)31内の排水弁32の開閉によって、水道水を下部ノズル33から洗米器3内へ給水させたり、洗米後の排水を行わせることができる。水道パイプから流量センサ34を経て誘導する給水パイプ35は、ソレノイドバルブ36によって開閉されて給水される該下部ノズル33と、ソレノイドバルブ37とによって開閉されて給水される上部シャワー38とを有し、該洗米器3の上下部から洗米用及び水加減用の給水を行いうる構成である。又、該排水室(A)31内の該排水弁32は、ソレノイド39によってワイヤ40、ベルクランク41等を介して開閉作動される。41′は下給水バルブである。
【0012】
前記洗米器3は、貯米タンク2の前側寄りに偏位させて、この後側部で該洗米器3下端部の排水室(B)42に連接の排水室(A)31を有し、この排水室(A)31は、上方部の貯米タンク2の下側域から外方へ突出しない形態としている。又該洗米器3の後側部には、移動台13を該レール11,12で支持する機枠5が設けられるが、該移動台13が該レール11,12に沿って左右方向へ移動するとき、該排水室(A)31が、この機枠5に当らないように設定している。
【0013】
前記貯米タンク2上には、蓋43が開閉自在に設けられ、米の供給充填を行うことができる。又、この貯米タンク2の下部には、米の減少を検出して、米の補給をブザー等で促するための米下限センサ44を有する。洗米器3の上部には、洗米水の満杯供給を検出する水上限センサ45を有し、又、これ以上の給水はオーバーフロー口46から機外へ排水される。47は該洗米器3の外周部を開閉する点検蓋である。
【0014】
前記移動台13は、貯米タンク2、洗米器3、計量器15、給水パイプ35、及びこれらの計量モータ17、洗米モータ24、排出モータ29等を装着する他に、移動モータ48を有して、レール11,12上の転動するローラ14a,14bを駆動回転することによって横方向へ移動制御できる構成としている。水位弁(図示せず)は、ソレノイド45′、及びワイヤ46′等を経て開閉作動させる。47′は排水室(A)31の排出口である。48′はオーバーフローパイプで、オーバーフロー口46からの越流水を一旦該排水室(A)31内を通して、該排出口47′へ流下させている。
【0015】
前記運転操作装置19、及びON−OFFスイッチ方式の電源手段19′は、移動台13上の貯米タンク2の正面に装着し、この運転操作装置19は、箱形状で、この箱体の表面板には、ON−OFFスイッチ方式の各種の操作手段類やLED表示部等が配置される。表示部49は、通常時は、時刻表示を行うようになっているが、時刻以外の表示であるときに、時刻表示に戻したいときは、時計手段50を押せばよい。テスト手段51を押せば、該表示部49の周囲に配置された各表示ランプ、即ち、操作手段番号で表示する曜日、現時刻、累計釜数、予定釜数、及び該貯米タンク2に対する米補給から炊飯完了に亘る各工程や残時間等を表示する工程表示58が順次表示される。其の他に計量モータ17を駆動する計量手段、洗米モータ24を駆動する洗米手段、各ソレノイドバルブ36,37を開く上・下給水手段、水上限センサ45の検出、ソレノイド39出力による排水弁32の開きによって排水調整する水位手段及び水加減手段64、該ソレノイド39出力による該排水弁32を開いて、洗米排水を網30を通して排水する排水手段、排出モータ29を駆動する投下手段、該表示部49のエラー表示のフラグを解除するリセット手段であり、これらは、主として始業前の点検を行うときに操作する。
【0016】
其の他の設定手段としては、水加減手段64の他に、炊飯量を設定する炊飯量手段68、洗い方を設定する洗い方手段69、浸漬時間を設定する浸積手段70むらし時間を設定するむらし手段71、水飯モードを設定するモード手段72、手動点火か自動点火かを設定する点火切替手段73であり、これらは主として炊飯前に適宜に設定しておくことができる。73′,73′は点火手段である。
【0017】
74は釜数を設定する釜設定手段、75は計量器15の計量作動を開始させる始動手段、76はタイマ設定手段、77は曜日設定、及び表示釜数をクリヤーする曜日設定手段、78は異常ランプ79で警報される故障個所が不明のときに使用するヘルプ手段である。前記残量センサ18′、米下限センサ44其の他の各センサの検出、釜設定手段74、始動手段75、浸積手段70、其の他の各手段の操作、点火装置7の作動、及び浸積LED74′、釜準備LED75′の点灯が、制御装置20のCPU21へ入力され、これらの各入力により、このCPU21で計量モータ17、其の他の各モータ、燃焼装置7′、及び各バルブ等を始動させる構成としている。
【0018】
前記釜設定手段74の操作により、炊飯する釜数を、例えば、複数釜が予約されて設定され、又其の他の各手段で各項目が設定されて、始動手段75が操作されて炊飯作業が開始されたときは、計量器15で設定された白米量を計量する計量工程から順次最後の炊飯器4aでの炊飯の終了、すなわち燃焼装置7′が消火し、設定したむらし時間が終了して、炊き上りの内釜8と空の該内釜8との交換が終了して、釜準備LED75′の点灯の炊飯工程までの、これら一連の一釜分の炊飯作業が行われる。複数釜が予約されたときは、該始動手段75を再度操作して開始させなくとも、一釜分の炊飯作業が終了すると、次々と予約された複数釜分が終了するまで、炊飯作業は繰返し行われる構成としている。
【0019】
前記洗米炊飯機1による予約された釜数の炊飯作業は、スタートされ(ステップ101)、釜数予約以外の各設定手段が操作されて、各種項目、例えば、炊飯量、及び水加減等が設定され(ステップ102)、釜設定手段74が操作されて炊飯する釜数が予約設定されたか検出され(ステップ103)、NOと検出されるとステップ103へ戻り、YES検出されると始動手段75が操作されてONか検出され(ステップ104)、NOと検出されるとステップ104へ戻り、YESと検出されるとステップ105へ進み、(ステップ105)〜(ステップ111)は図示の如く炊飯作業が制御され、一釜分の炊飯作業(計量工程から内釜8の交換までの炊飯工程)が終了したか検出され(ステップ112)、NOと検出されるとステップ112へ戻り、YESと検出されると予約設定した釜数の炊飯作業が終了して、予約釜数が0になったか検出され(ステップ113)、NOと検出されるとステップ105へ戻り、炊飯作業が繰返し行われ、YESと検出されると終了になる構成としている(ステップ114)。
【0020】
図8は、点火制御に関するもので、炊飯釜4aの設定された釜数が、例えば、複数である二釜が設定されたときの点火制御は、浸積LED74′,74′が点灯されると、この設定された二釜へ同時に点火される構成としている。スタートされ(ステップ201)、ステップ202へ進み、(ステップ202)〜(ステップ203)は図示の如く制御され、釜設定手段74を操作して設定された釜数が、例えば、複数の二釜が設定されたか検出され(ステップ204)、YESと検出されるとステップ205へ進み、(ステップ205)〜(ステップ208)は図示の如く制御され、各釜共に浸積の浸積LED74′,74′が点灯か検出され(ステップ209)、NOと検出されるとステップ209へ戻り、YESと検出されると該炊飯器4a,4bの両者に同時に点火されて、燃焼され(ステップ210)、ステップ211へ進み、(ステップ211)〜(ステップ212)は図示の如く制御され、終了する構成としている(ステップ213)。
【0021】
ステップ204でNOと検出されるとステップ205へ進み、(ステップ205)〜(ステップ208)、(ステップ214)〜(ステップ215)、及び(ステップ11)〜(ステップ212)は図示の如く制御され、終了する構成としている(ステップ213)。上記により、設定された炊飯器4aが複数釜であると、従来は、該炊飯器4a,4bを個別に点火していたが、この点火を同時に行うことができてこれにより、操作が簡単になり、又操作の手間を少なくすることができた。
【0022】
図9は、残米量検出による運転制御に関するもので、釜設定手段74の操作により、予約設定された釜数分の白米量が、貯米タンク2内へ収容されているか否かを残量センサ18′で検出され、予約釜数分の白米量が収容されていると検出されると運転が開始され、予約釜数分が収容されていないと検出されると、予約釜数分の白米量が補給されないと運転が開始されない構成としている。
【0023】
スタートされ(ステップ301)、釜数予約以外の各設定手段が操作されて、各種項目、例えば、炊飯量及び水加減等が設定され(ステップ302)、始動手段75が操作されてONか検出され(ステップ303)、NOと検出されるとステップ303へ戻り、YESと検出されると釜設定手段74が操作されて炊飯する釜数が予約設定されたか検出され(ステップ304)、NOと検出されるとステップ304へ戻り、YESと検出されると予約設定した釜数分の白米量が、貯米タンク2内へ収容されているか、残量センサ18′で検出され(ステップ305)、NOと検出されると白米を該貯米タンク2内へ補給し(ステップ306)、ステップ305へ再度進み、収容量が再度検出される。ステップ305でYESと検出されるとステップ307へ進み、(ステップ307)〜(ステップ312)は図示の如く制御され、終了する構成としている(ステップ313)。
【0024】
上記により、作業開始の時、又は釜数を予約のときに、予約設定した釜数分の白米量が検出され、貯米タンク2内には、予約設定の釜数分の白米量が常に収容された状態で作業が行われることにより、作業の途中で白米の補給が必要でなくなり、このために運転作業が簡単になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】フローチャート。
【図2】ブロック図。
【図3】洗米炊飯機の全体正面図。
【図4】洗米炊飯機の全体側面図。
【図5】洗米炊飯機の平面図。
【図6】洗米器の拡大断面図。
【図7】運転操作装置の拡大正面図。
【図8】他の実施例を示す図で、フローチャート図。
【図9】他の実施例を示す図で、フローチャート図。
【符号の説明】
2 貯米タンク
3 洗米器
4 炊飯器
15 計量器
18’ 残量センサ
20 制御装置
74 釜設定手段

Claims (1)

  1. 貯米タンク(2)内の白米を汲出して計量する計量器(15)、該計量器(15)で計量した白米を洗米する洗米器(3)、洗米済み白米を受けて炊飯する炊飯器(4)を設けると共に、該炊飯器(4)で炊飯する釜数を予約する釜設定手段(74)を設け、該釜設定手段(74)を操作して釜数を予約設定したときは、設定した予約釜数が終了するまで、これら計量工程から炊飯工程までを繰返し行うべく制御する制御装置(20)を設けた洗米炊飯機において、予約設定された釜数分の白米量が前記貯米タンク(2)内へ収容されているか否かを検出する残量センサ(18’)を設け、該残量センサ(18’)により予約釜数分の白米量が収容されていると検出されると運転が開始され、前記残量センサ(18’)により予約釜数分の白米量が収容されていないと検出されると予約釜数分の白米量が補給されるまで運転が開始されない構成とした洗米炊飯機
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