JPH08223860A - モータ式駆動装置 - Google Patents
モータ式駆動装置Info
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- JPH08223860A JPH08223860A JP7146609A JP14660995A JPH08223860A JP H08223860 A JPH08223860 A JP H08223860A JP 7146609 A JP7146609 A JP 7146609A JP 14660995 A JP14660995 A JP 14660995A JP H08223860 A JPH08223860 A JP H08223860A
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Classifications
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- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/10—Structural association with clutches, brakes, gears, pulleys or mechanical starters
Landscapes
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- Power Engineering (AREA)
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
- Toys (AREA)
Abstract
過負荷を与えない。 【構成】 モータ5と、このモータ5のロータ6の回転
を受けて回転駆動する第一クラッチ要素6bと、この第
一クラッチ要素6bに設けた係合部6cと係脱可能な係
脱部7aを有するモーターピニオン7と、第一クラッチ
要素6bの係合部6cとモーターピニオン7の係脱部7
aとを係脱させるクラッチ作動部材8と、モーターピニ
オン7に設けたクラッチピニオン7bと噛み合う歯車輪
列10,11,12,13と、この歯車輪列10〜13
の回転を受けて駆動する負荷駆動用出力部材15とを有
する。モーターピニオン7の回転を阻止する回転阻止部
8bをクラッチ作動部材8に設け、両クラッチ要素6
b,7が離脱した時、回転阻止部8bをモーターピニオ
ン7に係合し、このモーターピニオン7の回転を阻止し
負荷駆動用出力部材15を所定位置に保持可能とする。
Description
て所定の負荷を作動させ得るようにしたモータ式駆動装
置に関する。
ッターの駆動などにモータ式駆動装置が用いられてい
る。このモータ式駆動装置は、モータのロータと負荷駆
動用出力部材との間に、ソレノイドで動作しモータから
の出力を伝達及び切断するクラッチ、モータからの出力
を受け負荷駆動用出力部材が移動し所定位置にきた時に
モータへの通電の切るスイッチ機構及びその負荷駆動用
出力部材をその所定位置に保持するための装置、例えば
モータの逆転防止レバーを必要としている(実公平5−
17536号公報参照)。
示されているように、モータのロータと負荷駆動用出力
部材との間に、電磁石で動作しモータからの出力を伝達
及び切断する遊星歯車方式のクラッチ、負荷駆動用出力
部材が移動し所定位置にきた時以後もモータへの通電を
継続させるがロータの回転は阻止しその負荷駆動用出力
部材をその所定位置に保持するための装置及びモータと
電磁石への通電を同時に切るスイッチ機構を持つモータ
式駆動装置もある。
有し外部から塵や水等が内部に侵入するのを防止してい
る。また、ソレノイドとカムスイッチ機構が同一空間に
配置されていたり(実公平5−17536号)、歯車輪
列機構と負荷駆動用出力部材が同一空間に配置されてい
る(特開平2−159942号)。
5−17536号に記載されている、モータからの出力
を受け負荷駆動用出力部材が移動し所定位置にきた時に
モータへの通電の切るスイッチ機構を持つモータ式駆動
装置においては、スイッチ機構のオンオフにより電気ノ
イズが発生し、モータ式駆動装置が使用される機器の誤
動作の原因となる。また、スイッチ機構を特別に設ける
必要があり、しかもオンオフの位置調整が必要となるた
め、生産性や信頼性に劣るものとなる。また、部品点数
が多くなり、コストアップの要因となっている。更に、
排水弁の駆動等水廻りに用いる場合には、スイッチは危
険であり、しかも不良原因となり易い。
置にきた時以後もモータへの通電を継続させるがロータ
の回転は阻止しその負荷駆動用出力部材をその所定位置
に保持するもの(特開平2−159942号記載のも
の)においては、モータに過大な負荷が加わり、モータ
の寿命が短くなる。また、モータとして同期式モータを
使用すると、ロータが回転を阻止する部材とモータの逆
転防止レバーとの間で正転、逆転を小刻みに繰り返すこ
ととなり、ロータロック部材等で回転をロックさせない
限り、実際上同期式モータを使用できないこととなる。
は、通常のケースで内部機構を覆っているため、排水弁
等の水が使われる場所に用いるときには、ケースの分割
部から水が内部へ侵入し、動作不良となることがある。
は、ユーザーや仕様によって大きく変更されるカムスイ
ッチ機構や負荷駆動用出力部材が、仕様等がほとんど変
更されないソレノイドや歯車輪列と同一空間、即ち同一
ケース内に置かれているため、ユーザー要求や仕様変更
への対応が遅くなりがちである。また、歯車輪列だけの
仮組チェックが行えないという問題がある。
ック構造の負荷駆動用出力部材においては、その断面形
状が単なる長方形等の方形となっている。しかも、負荷
駆動用出力部材は、強度上の問題から厚肉にする必要が
あるため、成形時のヒケや収縮差等により寸法が安定し
ない。このため、分割ケースの間に挟まれ摺動すると
き、ガタが大きくなる。
ず、しかもモータに過負荷を与えることのないモータ式
駆動装置を提供することを目的とする。
要とせず、しかもモータに過負荷を与えることがなく、
加えてケースの分割部から水が内部へ侵入することのな
いモータ式駆動装置を提供することを目的とする。
要とせず、しかもモータに過負荷を与えることがなく、
加えてユーザー要求や仕様変更への対応を迅速にでき、
併せて歯車輪列だけの仮組チェックをも行えるモータ式
駆動装置を提供することを目的とする。
動時のガタを防止したモータ式駆動装置を提供すること
を目的とする。
め、請求項1の発明は、モータと、このモータのロータ
の回転を受けて回転駆動される第一クラッチ要素と、こ
の第一クラッチ要素に設けられた係合部と係脱可能な係
脱部を有する第二クラッチ要素と、第一クラッチ要素の
係合部と第二クラッチ要素の係脱部とを係合及び離脱さ
せるクラッチ作動部材と、第二クラッチ要素に設けられ
たクラッチピニオンと噛み合う歯車輪列と、この歯車輪
列の回転を受けて駆動される負荷駆動用出力部材とを有
するモータ式駆動装置において、クラッチ作動部材に、
第一と第二のクラッチ要素の係合、第一と第二のクラッ
チ要素の離脱でかつクラッチピニオンの回転阻止及び第
一と第二のクラッチ要素の離脱でかつクラッチピニオン
の回転が可能の3モードの動きを行わせる構成としてい
る。加えて、請求項2の発明は、第一と第二のクラッチ
要素の離脱でかつクラッチピニオンの回転を阻止するモ
ードを、第二クラッチ要素の回転を阻止する回転阻止部
をクラッチ作動部材に設け、両クラッチ要素が離脱した
時、回転阻止部を第二クラッチ要素に係合させ、この第
二クラッチ要素の回転を阻止し負荷駆動用出力部材を所
定位置に保持可能な構成とすることにより達成してい
る。
モータのロータの回転を受けて回転駆動される第一クラ
ッチ要素と、この第一クラッチ要素に設けられた係合部
と係脱可能な係脱部を有する第二クラッチ要素と、第一
クラッチ要素の係合部と第二クラッチ要素の係脱部とを
係合及び離脱させるクラッチ作動部材と、第二クラッチ
要素に設けられたクラッチピニオンと噛み合う歯車輪列
と、この歯車輪列の回転を受けて駆動される負荷駆動用
出力部材とを有するモータ式駆動装置において、第二ク
ラッチ要素の回転を阻止する回転阻止部材を設け、両ク
ラッチ要素が離脱した時、回転阻止部材を第二クラッチ
要素に係合させ、この第二クラッチ要素の回転を阻止し
負荷駆動用出力部材を所定位置に保持可能としている。
加えて、請求項4の発明は、回転阻止部材とクラッチ作
動部材を同一部材とし、クラッチ作動部材に設けた回転
阻止部に回転阻止部材の役割を付与させている。
のいずれかに記載のモータ式駆動装置において、第一ク
ラッチ要素をロータに設け、第二クラッチ要素をロータ
の回転軸上に摺動可能に設けられるモータピニオンと
し、歯車輪列を減速歯車輪列としている。
置を覆う分割可能なケースの分割部から水が侵入するこ
とを防止する突起をケース外面に設けている。
置中、負荷駆動用出力部材を中地板の一方側に、歯車輪
列を中地板の他方側にそれぞれ配置している。
置の負荷駆動用出力部材に薄肉部を設け、この薄肉部を
分割可能なケースで挟み込んでいる。
このソレノイドが吸着可能な可動鉄心とを備え、この可
動鉄心を前記クラッチ作動部材に係合し、このクラッチ
作動部材に支点部を設け、可動鉄心が移動することによ
り、クラッチ作動部材を支点部を中心に揺動させて作動
させる構成とし、クラッチ作動部材の支点部と、ソレノ
イドの吸着部と、クラッチ作動部材及び可動鉄心の係合
部と、第一クラッチ要素若しくは第二クラッチ要素並び
にクラッチ作動部材の係合部とをほぼ同一平面内に配置
している。
移動可能な範囲を、クラッチ作動部材を作動させるため
に最小限必要な範囲よりも大きくしている。
部材の支点部に該クラッチ作動部材及び可動鉄心の係合
部とほぼ平行な支持山部を形成し、該支持山部に接しな
がら支点部を挟持する挟持部材を設け、クラッチ作動部
材が作動するときは支持山部を中心に揺動する。
と、このソレノイドが吸着可能な可動鉄心とを備え、こ
の可動鉄心をクラッチ作動部材に係合し、このクラッチ
作動部材に支点部を設け、可動鉄心が移動することによ
りクラッチ作動部材を支点部を中心に揺動させて作動さ
せ、この支点部にクラッチ作動部材及び可動鉄心の係合
部とほぼ平行な平面による複数の動作面を互いに角度を
異ならせて形成し、これら動作面とほぼ面接触しながら
支点部を挟持する挟持部材を設けている。
置では、まず、クラッチ作動部材が動作しクラッチが入
る。そして、クラッチが入った状態でモータに通電する
と、ロータの回転力が負荷駆動用出力部材に伝わり、こ
の部材を所定位置まで駆動する。その後、両クラッチ要
素が離脱すると、即ちクラッチが切られると、ロータの
回転力が負荷駆動用出力部材に伝わらなくなり、負荷駆
動用出力部材に戻り付勢力がかかっていると負荷駆動用
出力部材は元の位置に戻ろうとする。しかし、クラッチ
作動部材の回転阻止部が第二クラッチ要素に係合し、こ
の第二クラッチ要素の回転を阻止するため、負荷駆動用
出力部材は所定位置に保持される。この時、モータのロ
ータは回転を継続している。
すのは、クラッチ作動部材の回転阻止部と第二クラッチ
要素との係合を解くことにより行われる。即ち、係合解
除により第二クラッチ要素が自由となり例えば戻り付勢
力の放出が可能となり負荷駆動用出力部材は元の位置に
復帰する。
ら4のいずれかに記載のモータ式駆動装置において、第
一クラッチ要素をロータに設け、第二クラッチ要素をロ
ータの回転軸上に摺動可能に設けられるモータピニオン
とし、歯車輪列を減速歯車輪列としているので、クラッ
チ作動部材の回転阻止部と第二クラッチ要素との係合位
置は、ロータに最も近い位置となる。
機器例えば洗濯機に使用した場合、洗濯機側から水が伝
わってきても水はケース外面の突起で遮られると共にそ
の突起から直接下へ落ちていく。そして、ケースの分割
部を横切って下へ流れ落ちていくことはない。
中地板の一方側にモータ式駆動装置の歯車輪列を配置し
た状態で動作チェックを行う。その後、完成品とする。
一方、中地板の他方側には、動作量等が異なる負荷駆動
用出力部材をユーザー要求や仕様等に合わせ適宜配置す
る。
寸法精度を出し易い薄肉部をケースで押さえつつ、負荷
駆動用出力部材を摺動させることができる。
ソレノイドがオンされると、このソレノイドに可動鉄心
が吸着されて移動される。そして、可動鉄心に係合され
たクラッチ作動部材が、その支点部を中心に揺動されて
作動される。この時、ソレノイドの吸着部と、可動鉄心
及びクラッチ作動部材の係合部と、クラッチ作動部材の
支点部と、第一クラッチ要素若しくは第二クラッチ要素
並びにクラッチ作動部材の係合部とがほぼ同一平面内に
配置されているので、クラッチ作動部材の揺動はこの平
面内で行われる。このため、この平面が維持されないよ
うな捻れた方向への揺動が行われることはない。
は、モータ式駆動装置の組立の際に、可動鉄心を装着し
てから、この可動鉄心にクラッチ作動部材を係合して、
このクラッチ作動部材を装着する。ここで、可動鉄心に
クラッチ作動部材を係合する時に、可動鉄心を大きく移
動させて係合することができるので、クラッチ作動部材
を容易に係合することができる。
は、クラッチ作動部材が可動鉄心により揺動される場合
は、支点部の支持山部が挟持されて押圧されているの
で、この支持山部を中心に揺動される。即ち、可動鉄心
の移動により、支持山部以外を中心にして揺動されるこ
とは困難となる。このため、可動鉄心とクラッチ作動部
材とが係合する位置に拘らず、クラッチ作動部材の揺動
方向はほぼ一定したものとなる。
は、クラッチ作動部材の支点部に形成されたほぼ平行な
一組の動作面が挟持部材に面接触しながら挟持されてい
る。そして、クラッチ作動部材が揺動するのに伴って挟
持部材により挟持される動作面が変更される。即ち、ク
ラッチ作動部材の揺動した状態によって、面接触しなが
ら挟持される動作面が異なるものとなる。
づいて詳細に説明する。
の一実施例を示す。このモータ式駆動装置は、第一ケー
ス1と第二ケース2に分割可能なケースで覆われてお
り、その両ケース1,2で構成される箱状の空間内には
地板3と中地板4が配置されている。そして、地板3の
一方側(図1で下側)にモータ5が取り付けられてい
る。一方、地板3の他方側(図1で上側)の空間、即ち
地板3と中地板4とで形成される空間には、モータ5内
のロータ6の回転を負荷駆動用出力部材15に伝達する
減速歯車輪列が配置されている。
内部側に、切り欠き部1bが外面側に設けられ、一方第
二ケース2の分割面にも、突出部2aが外面側に、切り
欠き部2bが内部側にそれぞれ設けられている。そし
て、突出部2aが切り欠き部1bに突き当てて嵌合さ
れ、一方、突出部1aが切り欠き部2bに僅かな隙間を
介して嵌合されることにより両ケース1,2がはめ合わ
され、両ケース1,2に設けられた複数のケース穴例え
ば2dにネジ22を嵌入し固定している。そして、機器
に取り付けられる際、上側となる第二ケース2の外面
に、この両ケース1,2の分割部Xから水が侵入するこ
とを防止する突起2cを設けている。なお、この突起2
cは、機器に取り付けた際第二ケース2を伝わって落ち
てくる水が分割部Xにこないようにするため、分割部X
の若干上方(図1では若干下方)に設置し、その形状と
しては分割部X側に少し垂れさがる傘形とするのが良
い。
aを有するロータ6が図示しないステータ内に配置され
ている。ロータ6には、第一クラッチ要素6bが設けら
れており、環状磁石6aと共に固定軸6dに対して一体
回転可能とされている。また、第一クラッチ要素6bに
は後述するモーターピニオン7と係脱可能な係合部6c
が形成されている。
二クラッチ要素となるモーターピニオン7が配置されて
いる。このモーターピニオン7も固定軸6dに対し回転
可能に嵌入している。そして、モーターピニオン7に
は、第一クラッチ要素6bの係合部6cと係脱可能な係
脱部7aと、一番車10の歯車10aと噛み合うクラッ
チピニオン7bと、クラッチ作動部材8の回転阻止部8
bと係脱する突起7cと、大径のつば部7dとが設けら
れている。なお、このモーターピニオン7は、後述する
クラッチ作動部材8により第一クラッチ要素6bとの係
合方向に移動させられ、その係脱部7aが係合部6cと
係合すると、ロータ6の回転がこのモーターピニオン7
に伝達される構成とされている。そして、その回転は、
クラッチピニオン7bを経由して一番車10に伝えられ
る。また、このモーターピニオン7と第一クラッチ要素
6bとの間にはコイルバネ18が配置され、両者の係合
を解除するように両者をバネ付勢している。このため、
クラッチ作動部材8が働いていないときは、第一クラッ
チ要素6bと第二クラッチ要素たるモーターピニオン7
とは、係合が解かれ、ロータ6の回転がモーターピニオ
ン7に伝達されない。
ようにクラッチ作動部材8が配置されている。図6に詳
細構成を示すこのクラッチ作動部材8には、ソレノイド
9によって動作する可動鉄心9aとはめ合い連結する連
結部8aと、モーターピニオン7の突起7cと係脱する
回転阻止部8bと、モーターピニオン7をスラスト移動
させるためのカム面、即ち押し下げ面8c、斜面8d及
び下部面8eからなるカム面と、固定軸6dが貫通する
長穴8fと、三番車12の回転軸12cが嵌入し回動中
心となる回動中心孔8gと、この回動中心孔8gとカム
面とを結ぶ第一腕部8hと、出力歯車13のカム溝13
dに入るカム突起8iと、このカム突起8iと回動中心
孔8gとを結ぶ第二腕部8jとが設けられている。な
お、回動中心孔8gの内周面には、このクラッチ作動部
材8が揺動自在となるようにテーパー状に切り欠いてあ
るテーパー部8kが設けられている。なお、クラッチ作
動部材8を揺動自在とするためには、テーパー状に限ら
ず、回動中心孔8gの外端の孔径を大きくし、二段孔と
なるようにしても良い。また、このクラッチ作動部材8
は、図1の矢示Lのように固定軸6dに対してスラスト
移動する。
ド9は、可動鉄心9aと電磁石9bとから構成されてお
り、その可動鉄心9aの一端側が、クラッチ作動部材8
の連結部8aに入り込み、他端側の平面が電磁石9bに
対向するように形成されている。また、可動鉄心9aの
一端側の近傍と地板3との間にコイルバネ19が置か
れ、可動鉄心9aを常時、地板3から離れるように、即
ち図1で可動鉄心9aを上側に常時付勢している。この
ため、図1のようにソレノイド9がオンしているとき
は、可動鉄心9aはコイルバネ19の付勢力に抗して図
1で下側に押し下げられているが、電磁石9bに通電さ
れずソレノイド9がオンしていないときは、可動鉄心9
aは図1で上側に押し上げられ、クラッチ作動部材8を
上側に押し上げることになる。なお、この可動鉄心9a
は、そのほぼ中央のP点を中心にして図1の矢示M,N
のように揺動する。
チピニオン7bと噛み合う歯車10aと、二番車11と
噛み合うピニオン部10bと、それらと一体回転する回
転軸10cとから構成されている。そして、歯車10a
の図1で下方面側には、モーターピニオン7の図1で上
方への移動を規制するために、大径のつば部7dに突き
当たる円周状突起10dが設けられている。また、この
一番車10と地板3の間には、モータの逆転防止レバー
17が回転軸10cに対し回転可能に配置され、その先
端部17aが第一クラッチ要素6bに係脱可能とされて
いる。更に、一番車10と一体回転するゴム製のガバナ
ー16が中地板4と第一ケース1との間に設置されてい
る。このガバナー16は、第一ケース1に設置されてい
る円筒壁1cと協働し遠心力ブレーキを構成している。
このブレーキは、ガバナー16が図4及び図5で時計方
向に回転するとその腕部16aが遠心力で外方に移動し
円筒壁1cに摺接することにより機能するものである。
即ち、そのときの摩擦力がブレーキの役目を果たしてい
るのである。
る二番車11は、一番車10のピニオン部10bと噛み
合う歯車11aと、三番車12と噛み合うピニオン部1
1bと、それらと一体回転する回転軸11cとから構成
されている。
転が伝えられる三番車12は、二番車11のピニオン部
11bと噛み合う歯車12aと、出力歯車13と噛み合
うピニオン部12bと、それらと一体回転する回転軸1
2cとから構成されている。なお、歯車12aの図1で
下方面側には、モーターピニオン7の図1で上方への移
動を規制するために、大径のつば部7dに突き当たる円
周状突起12dが設けられている。また、三番車12と
中地板4との間にはクラッチ作動部材8が配置され、そ
の回動中心孔8gに回転軸12cが貫通し、クラッチ作
動部材8が回転軸12cを中心として回動自在とされて
いる。
が伝えられる出力歯車13は、三番車12のピニオン部
12bと噛み合う歯車部13aと、中地板4の係合孔に
嵌入する円筒部13bと、それらと一体形成された回転
出力軸13cとから構成されている。なお、歯車部13
aの図1で上方面側には、クラッチ作動部材8のカム突
起8iが入るカム溝13dと、クラッチ作動部材8の第
二腕部8jを押圧するための押圧突起13hとが設けら
れている。このカム溝13dには、回転中心に対し一定
の距離で円周方向に延びる細溝13eと、この細溝13
eに連続して設けられ径外方に延びる太溝13fと、細
溝13eと太溝13fとをつなぐ斜面部13gとが設け
られている。
ース1との間に配置される出力ピニオン14が一体回転
可能に取り付けられている。そして、この出力ピニオン
14には、負荷駆動用出力部材15と噛み合う噛み合い
部14aが略半周に亘って設けられている。
の回転力が伝えられる負荷駆動用出力部材15には、出
力ピニオン14の噛み合い部14aと噛み合うラック歯
部15aと、負荷駆動用出力部材15が図5に示すよう
に装置から最も飛び出た状態時に押圧部材20が押圧す
る斜面状の被押圧部15bと、負荷と連結している負荷
駆動部15cと、摺動をスムーズに行うための薄肉部1
5d,15dとが設けられている。なお、薄肉部15
d,15dは、図4(B)に示すように、負荷駆動用出
力部材15の両側部に設けられ、第一ケース1で押さえ
られている。このように、薄肉部15d,15dを設
け、この部分を両ケース1,2で挟み込む構成にする
と、薄肉部15d,15dの寸法は、薄肉のため安定し
精度が良くなるため、摺動時のガタが少なくなる。ま
た、この薄肉部15d,15dを設けることにより、負
荷駆動用出力部材15の強度がアップし、反りや曲がり
も防止できる。ここで、負荷駆動用出力部材15は、図
示しないバネにより図4及び図5において矢示方向に力
Fで常時付勢されており、また押圧部材20も図示しな
いバネにより図4及び図5において時計方向に常時付勢
されている。
行うための端子21がモータ5及び電磁石9bに接続さ
れている。また、一番車10、二番車11、三番車12
及び出力歯車13と連なる歯車輪列は、減速歯車輪列を
構成していると共に、この減速歯車輪列は地板3と中地
板4との間の空間に配置されている。更に、第一ケース
1には、装置内に侵入した水を装置外へ排出する排出用
突部1dが設置されている。
動装置の動作について説明する。なお、このモータ式駆
動装置を洗濯機の排水弁(図示省略)の開閉に使用する
場合を想定して動作を説明することとする。
動用出力部材15が図4において示すように装置から最
も飛び出た状態となっている。負荷駆動用出力部材15
には図4において上方に力Fが常時働いているため、排
水弁はしっかりと閉じられている。この時、第一クラッ
チ要素6bと第二クラッチ要素となるモーターピニオン
7とクラッチ作動部材8の三者の関係は、図7の(A)
に示すとおりとなっている。即ち、ソレノイド9がオフ
しており、クラッチ作動部材8がモーターピニオン7か
ら離れているため、第一クラッチ要素6bとモーターピ
ニオン7とは係合していない。
ロータ6を回転させると共に電磁石9bに通電しソレノ
イド9をオンさせる。すると、図7の(B)のようにク
ラッチ作動部材8がモーターピニオン7に近づきそのカ
ム面の中の押し下げ面8cがモーターピニオン7に当接
する。その後、クラッチ作動部材8の押し下げ面8cが
コイルバネ18の付勢力に抗してモーターピニオン7を
更に押し下げ、図7の(C)のように第一クラッチ要素
6bとモーターピニオン7とが係合する。すると、ロー
タ6の回転がモーターピニオン7、一番車10、二番車
11、三番車12、出力歯車13、出力ピニオン14へ
と順次減速されながら伝わる。これにより出力ピニオン
14と噛み合っている負荷駆動用出力部材15が図示し
ないバネの付勢力F及び押圧部材20の図示しないバネ
の付勢力に抗して装置内に徐々に取り込まれていく。こ
のため排水弁は徐々に開いていく。なお、図7の(A)
から図7の(C)への移行は、ソレノイド9のオンによ
り可動鉄心9aが瞬時に移動することにより瞬時に行わ
れるが、時には、第一クラッチ要素6bの係合部6cと
モーターピニオン7の係脱部7aとが突き当たり、ソレ
ノイド9がオンにもかかわらず可動鉄心9aが動作でき
ない状況が生じることもある。しかし、そのような場合
でもロータ6の1回転中に両者6c,7aの突き当たり
が必ずはずれる状況が発生するので、少なくともロータ
6の1回転の時間が経過すれば図7の(C)の状態、即
ちクラッチが入った状態となる。
取り込まれていく時、出力歯車13が図3の(A)にお
いて時計方向に回転していくため、クラッチ作動部材8
のカム突起8iは、カム溝13dの細溝13e内を徐々
に移動していく。そして、カム突起8iが図3の(B)
において二点鎖線で示される位置にきたとき、即ち負荷
駆動用出力部材15が装置内に完全に取り込まれる寸前
に、出力歯車13の押圧突起13hがクラッチ作動部材
8の第二腕部8jを押圧し始める。その押圧によりクラ
ッチ作動部材8が図3の(B)において反時計方向に回
動し始める。すると、コイルバネ18の付勢力と斜面8
dの働きにより、クラッチ作動部材8が更に反時計方向
に瞬時に回動させられるため、モーターピニオン7のク
ラッチ作動部材8との当接位置は、押し下げ面8cから
斜面8dを経由して下部面8eへと瞬時に移っていき、
モーターピニオン7と第一クラッチ要素6bとの係合は
瞬時に解かれ、図7の(D)の状態となる。この時、負
荷駆動用出力部材15は装置内に完全に取り込まれ、出
力歯車13とクラッチ作動部材8の関係は図3の(B)
の状態となる。この瞬時動作により、クラッチが徐々に
切れることによる不具合、例えばロータ6の係合部6c
やモーターピニオン7の係脱部7aの磨耗や欠け等の発
生を防止できる。
レノイド9はオンのままであるが、モーターピニオン7
が第一クラッチ要素6bから離脱しているため、ロータ
6の回転力は負荷駆動用出力部材15に伝わらない。な
お、この時、ロータ6は回転し続けている。一方、負荷
駆動用出力部材15にはバネ付勢力Fが常時働いている
ので、負荷駆動用出力部材15は元の位置、即ち排水弁
を閉じる方向に移動しようとする。しかし、クラッチ作
動部材8の回転阻止部8bがモーターピニオン7の突起
7cと係合するため、モーターピニオン7は回転できな
い。このため、このモーターピニオン7と歯車輪列を介
して連結している負荷駆動用出力部材15の移動は阻止
され、図5に示す状態で維持される。この結果、排水弁
は、開いた状態で保持され、排水が継続される。
うとする時の動作について説明する。まずソレノイド9
をオフする。すると、クラッチ作動部材8がモーターピ
ニオン7から離れる。このため、図7の(E)に示すよ
うに、クラッチ作動部材8の回転阻止部8bは、モータ
ーピニオン7の突起7cと係合しなくなり、モーターピ
ニオン7は回転可能となる。この結果、モーターピニオ
ン7と歯車輪列を介して連結している負荷駆動用出力部
材15はバネ付勢力Fにより元の位置、即ち排水弁を閉
じる方向に移動し始める。この負荷駆動用出力部材15
の元の位置への復帰移動は、出力ピニオン14、出力歯
車13、三番車12、二番車11及び一番車10へと順
次伝わる。この時、出力歯車13から一番車10へ連な
る歯車輪列は、増速輪列となり、一番車10及び一番車
10と一体回転するゴム製のガバナー16は、図4及び
図5で時計方向に高速で回転する。するとその腕部16
aが遠心力で外方に移動し円筒壁1cに摺接することに
よりブレーキが機能する。よって、負荷駆動用出力部材
15の元の位置への復帰移動は、ゆっくりしたものとな
る。なお、モータ5への通電は、ソレノイド9のオフと
同時にオフとしているが、オフさせないで他の負荷の駆
動に使用するようにしても良い。
作動部材8は、図3の(B)において出力歯車13が反
時計方向に回転することにより、そのカム突起8iがカ
ム溝13dの太溝13f内を斜面部13gに沿って徐々
に移動し、細溝13e内に入る。この動作に基づき、ク
ラッチ作動部材8は、図3の(B)において時計方向に
回動し、モーターピニオン7とクラッチ作動部材8の関
係は、図7の(A)に示すとおりとなる。
が行われ、元の位置(図4の状態)の直前にくると、押
圧部材20が斜面状の被押圧部15bに当接し、図示し
ないバネの付勢力で負荷駆動用出力部材15を押し、負
荷駆動用出力部材15を元の位置にしっかり納める。即
ち、負荷駆動用出力部材15は図示しないバネ付勢力F
に加え、最後の一押しとなる押圧部材20のバネ付勢力
によりしっかり所定位置に保持される。このため、排水
弁は水圧に負けることなくしっかり閉じられることとな
る。
径のつば部7dを設け、一番車10の円周状突起10d
と三番車12の円周状突起12dとがそのつば部7dに
当たることによりモーターピニオン7の位置規制(図1
で上限の位置規制)をしているので、モーターピニオン
7に対する位置規制部材を特別に設ける必要がない。そ
して、つば部7dを設けると、第一クラッチ要素6bの
係合部6cと係脱可能な係脱部7aの設置位置を必要に
より半径大の位置とでき、そのように係脱部7a等の位
置半径を大きくすると、係合時のソレノイド9への反力
が小さくなり好適なものとなる。
施例の一例ではあるが、これに限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実
施可能である。例えば、上述の実施例では、負荷駆動用
出力部材15をラック構造のものとしその駆動を出力ピ
ニオン14で行う構成としたが、先に挙げた公知例であ
る実公平5−17536に記載されているようなプーリ
とワイヤの組み合わせでも良く、また特開平2−159
942の第8図に記載されているようにラックの先端に
紐体や弾性を有する可撓体を結合させるようにしても良
い。また、その他の構造のものも適宜採用することがで
きる。
出力部材15をラック構造としたものであっても、その
先端部にワイヤを設けた構造とすることにより、ワイヤ
の操作により作動する排水弁等に取り付けることができ
る。具体的には、図10(A)に示すように、負荷駆動
部15cにワイヤ止着具24を装着し、このワイヤ止着
具24にワイヤ26を止着する構造とすることができ
る。この構造によれば、上述した実施例に示すレバー式
の負荷駆動用出力部材15を用いることによりワイヤ2
6を引くことができるので、負荷となる装置の形態に拘
らず同一の負荷駆動用出力部材15を用いることがで
き、本モータ式駆動装置の製造を効率よく行うことがで
きる。また、図10(B)に示すように、負荷駆動用出
力部材15の先端部にワイヤ止着孔15eを設け、この
ワイヤ止着孔15eにワイヤ26を止着した構造として
も構わない。この構造によれば、負荷駆動部15c等の
部材を必要としないので、部品点数の減少を図ることが
できる。
とを防止する突起2cをケース2の外面に設ける技術
は、実施例に示すモータ式駆動装置以外のもの、例えば
先に挙げた公知例である実公平5−17536やクラッ
チを持たない各種のモータ式駆動装置に適用することが
できる。なお、負荷駆動用出力部材15を中地板4の一
方側に、歯車輪列を中地板4の他方側にそれぞれ配置す
る技術及び負荷駆動用出力部材15に薄肉部15d,1
5dを設け、この薄肉部15d,15dを分割可能なケ
ースで挟み込む技術についても、それぞれ同様に各種の
モータ式駆動装置に適用することができる。ここで、薄
肉部としては二つではなく、一つとしたり三つ以上にし
たりしても良い。また、ケース分割部からの水の侵入を
防止するためケース外面に突起を設ける技術は、モータ
を使用しない、各種のケース分割方式の装置にも適用で
きる。
8に設けず、別部材とした回転阻止部材を設けるように
しても良い。その場合、両クラッチ要素6b,7が離脱
した時に、その回転阻止部材が突起7cと係合するよう
にし、その後、ソレノイド9がオフした時にその係合を
解除する構成とする。なお、このような構成は、例えば
クラッチ作動部材8に連動するように回転阻止部材を設
けることにより達成される。
部材15の構造を図8のように、非円形歯車34の歯部
34aとそれに噛み合う歯部35aを持つラック35と
しても良い。このような構造とするとラック35の図8
で下方への移動開始時は、小さい力で急速に移動させ、
移動の終わり近くでは大きな力でゆっくり移動させるこ
とができる。このため、換気扇のシャッターや排水弁の
開閉などの開き始めは小さい力で済み、開き終わりに大
きな力が必要となる機器に好適なものとなる。更に、図
9のように、非円形プーリ44とワイヤ45を使用し、
ワイヤ45の図9で下方への移動開始時は、大きな力で
ゆっくりと移動させ、移動の終わり近くでは小さな力で
急速に移動させるようにしても良い。このような構成に
すると、被駆動体の移動に伴って負荷が軽くなる装置に
好適なものとなる。なお、図8及び図9中の矢示は、そ
れぞれ非円形歯車34、ラック35、非円形プーリ44
及びワイヤ45の動きを示している。
する第一クラッチ要素をロータに設け、第二クラッチ要
素をロータの回転軸上に摺動可能に設けられるモータピ
ニオンとしているが、一番車10や二番車11の部分に
クラッチを設けるようにしても良い。更に、負荷駆動用
出力部材15の被押圧部15bをこの部材15の後端で
はなく、途中を切欠き、その部分を被押圧部とし、押圧
部材20により押圧するようにしても良い。また、押圧
部材20を歯車輪列の軸を延長したものとし、歯車軸と
押圧部材20とを兼用させても良い。
図12に示す構造としても構わない。即ち、このクラッ
チ作動部材8は、可動鉄心9aに係合する長孔部を有す
る連結部8aと、モーターピニオン7の突起7cと係脱
する回転阻止部8bと、モーターピニオン7をスラスト
移動させるための押し下げ面8c及び斜面8d、下部面
8eからなるカム面と、固定軸6dが貫通する長穴8f
と、三番車12の回転軸12cが嵌入し回動中心となる
回動中心孔8gと、出力歯車13のカム溝13dに入る
カム突起8iと、回動中心孔8gの周辺に設けられた支
点部8lと、カム面の反対側の側面に設けられた凸部8
mとにより構成されている。なお、回動中心孔8gは、
このクラッチ作動部材8が揺動自在となるように、一方
の側部の孔径を拡径した段差を有する二段孔とされてい
る。また、クラッチ作動部材8を揺動自在とするために
は、二段孔の形状に限らず、テーパー状に切り欠いた構
造としても構わない。
支点部8lは挟持部材としての三番車12の端面と中地
板4とにより挟持されている。また、図11から図13
までに示すように、支点部8lの両側面には連結部8a
とほぼ平行に伸長し、回動中心孔8gと交差する支持山
部8nが設けられている。そして、連結部8aとほぼ平
行で支持山部8nを含む平面により動作面8pが構成さ
れている。なお、本実施例では、図13に示すように、
可動鉄心9aが揺動していない状態で挟持部材12,4
が面接触するほぼ平行な動作面8p,8pと、可動鉄心
9aが揺動した状態で挟持部材12,4が面接触するほ
ぼ平行な動作面8p,8pとの2組の動作面が設けられ
ている。
可動鉄心9aにより揺動される時は、支点部8lが三番
車12の端面と中地板4とに挟持されているので、支持
山部8nを中心にして揺動される。このため、連結部8
aと可動鉄心9aとが係合する位置に拘らず、揺動の中
心が変化することはない。従って、連結部8aの端部に
可動鉄心9aが係合している時に可動鉄心9aがソレノ
イド9に吸着されても、支持山部8nが傾斜するよう揺
動されることはなく、可動鉄心9aの揺動が効率よくク
ラッチ作動部材8に伝達される。
中地板4とに面接触されているので、クラッチ作動部材
8が三番車12の回転軸12cを中心に回動される場合
に、回動は捻れを伴うことなく安定して円滑に行われ
る。
部分より突出されていれば他の構造であっても構わな
い。例えば、支点部8lをほぼ平板形状にして、支持山
部8nのみが突出してほぼ直線状に形成された構造とす
ることができる。
では、回動中心孔8gと、モーターピニオン7及びカム
面の接触部と、可動鉄心9a及び連結部8aの係合部
と、可動鉄心9aの吸着部とを、ほぼ同一平面内に位置
させることができる。これによれば、可動鉄心9aが揺
動されて、可動鉄心9aの先端部に係合するクラッチ作
動部材8が支持山部8nを中心に揺動する場合に、これ
ら可動鉄心9aとクラッチ作動部材8とが傾いて揺動さ
れることが防止される。
点となる連結部8aと、支点となる支持山部8nと、作
用点となるカム面とが、ほぼ同一平面内で揺動すること
になり、この揺動方向以外の捻れた方向への揺動が行わ
れることはない。また、可動鉄心9aについては、係合
するクラッチ作動部材8が捻れて揺動しないので、可動
鉄心9aも捻れて揺動することはない。従って、この構
造によれば、ソレノイド9に対して可動鉄心9aが傾斜
して吸着されることはないので、可動鉄心9aが傾斜し
た不安定な状態で吸着されることによるブザー音の発生
を防止することができる。
9を電磁石9bからなる構造としたが、図15に示すよ
うに、この電磁石9bを、鉄心9cと、ボビンカバー9
dと、このボビンカバー9dに巻回されたコイル9e
と、ボビンカバー9dの外部に取り付けられたL型鉄心
9fとにより構成することができる。この構造によれ
ば、組立の際は第二ケース2の支持部2eに可動鉄心9
aを仮止めし、ソレノイド9を装着して第一ケース1を
取り付けることにより、可動鉄心9aが支持部2eとL
型鉄心9fとにより挟持される。このため、可動鉄心9
aが確実に支持され、その長手方向に移動してしまうこ
とはない。
の付近に押さえ突起1eを形成した構造とした場合は、
押さえ突起1eによりソレノイド9が第二ケース2に押
し付けられて固定される。この構造によれば、ソレノイ
ド9に取付のガタが生ずることはなく、可動鉄心9aの
吸着を確実に行うことができ、可動鉄心9aの揺動の量
をほぼ一定に維持することができる。
対向する第二ケース2の底部との間を可動鉄心9aの作
動範囲より大きく設けた構造とした場合は、可動鉄心9
aを通常の作動範囲より広い範囲で揺動させることがで
きる。このため、モータ式駆動装置の組立の際に、可動
鉄心9a及びソレノイド9を第二ケース2に装着した
後、この可動鉄心9aの先端部にクラッチ作動部材8を
係合するために、可動鉄心9aを大きく引き上げること
ができ、これらの係合を容易に行うことができる。
組立完了後に可動鉄心9aが大きく揺動してしまうと、
可動鉄心9aがソレノイド9に吸着されなくなるおそれ
があり、揺動できる範囲を適正な作動が行われる範囲に
制限する必要があるので、クラッチ作動部材8の凸部8
mが中地板4に当接する構造とすることが望ましい。こ
の構造によれば、クラッチ作動部材8の揺動範囲が制限
されて、可動鉄心9aも作動のために必要最小限の範囲
を超えて揺動されなくなり、ソレノイド9による吸着が
確実に行われる。
線9gが設けられており、その先端部は端子21の留め
具21aに半田付けされている。ここで、引出線9gは
ボビンカバー9dの内面に沿って配線されているので、
このボビンカバー9dにより保護され、他の部材の接触
による短絡や切断が防止される。また、引出線9gを接
着剤で覆うように止着した場合は、コイル9eから留め
具21aまでの間の引出線9gに遊びが生ずることはな
く、引出線9gが何かに引っ掛かって断線することや、
水滴が入り込みことにより引出線9g同士が導通するこ
と等が防止される。
1の発明のモータ式駆動装置では、クラッチ作動部材で
3つのモード、即ち第一と第二のクラッチ要素の係合、
第一と第二のクラッチ要素の離脱でかつクラッチピニオ
ンの回転阻止及び第一と第二のクラッチ要素の離脱でか
つクラッチピニオンの回転が可能の3モードを行わせて
いるので、負荷駆動用出力部材を所定位置に保持する
際、モータへの通電を止める必要は無くなり、特別なス
イッチも必要なくなる。この結果、そのスイッチのオン
オフの位置調整も不要となるため、生産性や信頼性を向
上させ得るものとなる。また、部品点数も少なくでき、
コストの低減が可能となる。また、ロータの回転を継続
させておくことができるためモータに過負荷を与えるこ
ともない。加えて、請求項2の発明のモータ式駆動装置
では、第一と第二のクラッチ要素の離脱でかつクラッチ
ピニオンの回転を阻止するモードを、第二クラッチ要素
の回転を阻止する回転阻止部をクラッチ作動部材に設
け、両クラッチ要素が離脱している時、回転阻止部を第
二クラッチ要素に係合させ、この第二クラッチ要素の回
転を阻止し負荷駆動用出力部材を所定位置に保持可能な
構成とすることにより達成しているので、簡単な構造で
3モード化が可能となる。
駆動装置では、クラッチが切られてもクラッチ作動部材
の回転阻止部または回転阻止部材が第二クラッチ要素に
係合し、この第二クラッチ要素の回転を阻止するため、
負荷駆動用出力部材は所定位置に保持される。よって、
モータへの通電を止める必要は無くなり、特別なスイッ
チも必要なくなる。この結果、そのスイッチのオンオフ
の位置調整も不要となるため、生産性や信頼性を向上さ
せ得るものとなる。また、部品点数も少なくでき、コス
トの低減が可能となる。また、ロータの回転を継続させ
ておくことができるためモータに過負荷を与えることも
ない。
構成する第一クラッチ要素をロータに設け、第二クラッ
チ要素をロータの回転軸上に摺動可能に設けられるモー
タピニオンとし、歯車輪列を減速歯車輪列としたので、
負荷駆動用出力部材からの力が一番小さい所でクラッチ
を作動させることができる。この結果、クラッチ作動部
材等のクラッチを動作させる部材を小型化でき、ソレノ
イドを利用する場合はそこから発生するノイズを低減さ
せることができる。
では、機器側から水が伝わってきても水はケース外面の
突起で遮られると共にその突起から直接下へ落ちてい
き、ケースの分割部を横切って下へ流れ落ちていくこと
はない。このため、水が装置内へ侵入するのを大幅に防
止することができる。
では、中地板の一方側にモータ式駆動装置の歯車輪列を
配置した状態で動作チェックを行うことができる。一
方、中地板の他方側には、動作量等が異なる負荷駆動用
出力部材をユーザー要求や仕様等に合わせ適宜配置する
ことができるので、ユーザー要求や仕様変更への対応を
迅速に行うことができる。
では、寸法精度を出し易い薄肉部がケースで押さえられ
るので、負荷駆動用出力部材とケースとの間のガタが少
なくなり、負荷駆動用出力部材は、スムーズな摺動を行
うことができる。
では、クラッチ作動部材の支点部と、ソレノイドの吸着
部と、クラッチ作動部材及び可動鉄心の係合部と、第一
クラッチ要素若しくは第二クラッチ要素並びにクラッチ
作動部材の係合部とがほぼ同一平面内に配置されている
ので、クラッチ作動部材の揺動及び可動鉄心の移動が傾
いたり捻れることなく行われる。このため、可動鉄心の
移動量を損失することなくクラッチ作動部材に伝達する
ことができ、クラッチ作動部材は伝達された可動鉄心の
移動量を無駄にすることなく各クラッチ要素に伝達する
ことができる。また、可動鉄心がソレノイドにしっかり
と吸着されるので、可動鉄心が傾いて不安定に吸着され
ることによるブザー音の発生を防止することができる。
装置では、本モータ式駆動装置の組立の際、可動鉄心に
クラッチ作動部材を係合する時に、可動鉄心を大きく移
動させて係合することができるので、クラッチ作動部材
を容易に係合することができる。このため、モータ式駆
動装置の組立を容易に行うことができるようになり、組
立作業の迅速化を図ることができる。
置では、クラッチ作動部材が支持山部を中心に揺動され
ることになるので、可動鉄心とクラッチ作動部材とが係
合する位置に拘らず、クラッチ作動部材の揺動中心はほ
ぼ一定したものとなる。このため、クラッチ作動部材が
揺動する時の傾きや捻れをより確実に防止することがで
きる。
置では、クラッチ作動部材の支点部の動作面が挟持部材
に面接触しているので、クラッチ作動部材が支点部を中
心に揺動面とほぼ直角の方向に回動する場合、面接触が
維持されながら回動が行われる。このため、クラッチ作
動部材が傾くことなく捻れのない安定した円滑な回動が
行われ、作動が確実に行われる。また、クラッチ作動部
材が揺動する角度に応じた動作面を設けておくことによ
り、各作動状態に対応した動作面が挟持されることにな
り、常に確実な作動が行われる。
面図である。
施例の要部の平面図で、負荷駆動用出力部材が最も装置
外へ飛び出している時の図であり、(B)は、(A)の
図のB−B断面図である。
の平面図で、負荷駆動用出力部材が最も装置内へ入って
いる時の図である。
の斜視図である。
ロータ、モーターピニオン及びクラッチ作動部材の位置
関係を動作毎に示している動作説明図である。
た実施例を示す図である。
した実施例を示す図である。
であり、(A)はワイヤ止着具を用いた場合、(B)は
先端部に直接止着した場合を示す。
斜視図である。
斜視図である。
図である。
Claims (12)
- 【請求項1】モータと、このモータのロータの回転を受
けて回転駆動される第一クラッチ要素と、この第一クラ
ッチ要素に設けられた係合部と係脱可能な係脱部を有す
る第二クラッチ要素と、前記第一クラッチ要素の係合部
と前記第二クラッチ要素の係脱部とを係合及び離脱させ
るクラッチ作動部材と、前記第二クラッチ要素に設けら
れたクラッチピニオンと噛み合う歯車輪列と、この歯車
輪列の回転を受けて駆動される負荷駆動用出力部材とを
有するモータ式駆動装置において、前記クラッチ作動部
材に、前記第一と第二のクラッチ要素の係合、前記第一
と第二のクラッチ要素の離脱でかつ前記クラッチピニオ
ンの回転阻止及び前記第一と第二のクラッチ要素の離脱
でかつ前記クラッチピニオンの回転が可能の3モードの
動きを行わせる構成としたことを特徴とするモータ式駆
動装置。 - 【請求項2】前記第一と第二のクラッチ要素の離脱でか
つ前記クラッチピニオンの回転を阻止するモードを、前
記第二クラッチ要素の回転を阻止する回転阻止部を前記
クラッチ作動部材に設け、前記両クラッチ要素が離脱し
た時、前記回転阻止部を前記第二クラッチ要素に係合さ
せ、この第二クラッチ要素の回転を阻止し前記負荷駆動
用出力部材を所定位置に保持可能な構成とすることによ
り達成したことを特徴とする請求項1記載のモータ式駆
動装置。 - 【請求項3】モータと、このモータのロータの回転を受
けて回転駆動される第一クラッチ要素と、この第一クラ
ッチ要素に設けられた係合部と係脱可能な係脱部を有す
る第二クラッチ要素と、前記第一クラッチ要素の係合部
と前記第二クラッチ要素の係脱部とを係合及び離脱させ
るクラッチ作動部材と、前記第二クラッチ要素に設けら
れたクラッチピニオンと噛み合う歯車輪列と、この歯車
輪列の回転を受けて駆動される負荷駆動用出力部材とを
有するモータ式駆動装置において、前記第二クラッチ要
素の回転を阻止する回転阻止部材を設け、前記両クラッ
チ要素が離脱した時、前記回転阻止部材を前記第二クラ
ッチ要素に係合させ、この第二クラッチ要素の回転を阻
止し前記負荷駆動用出力部材を所定位置に保持可能とし
たことを特徴とするモータ式駆動装置。 - 【請求項4】前記回転阻止部材と前記クラッチ作動部材
を同一部材とし、前記クラッチ作動部材に設けた回転阻
止部に前記回転阻止部材の役割を付与したことを特徴と
する請求項3記載のモータ式駆動装置。 - 【請求項5】前記第一クラッチ要素を前記ロータに設
け、前記第二クラッチ要素をロータの回転軸上に摺動可
能に設けられるモータピニオンとし、前記歯車輪列を減
速歯車輪列としたことを特徴とする請求項1から4のい
ずれかに記載のモータ式駆動装置。 - 【請求項6】分割可能なケースで内部機器を覆うモータ
式駆動装置において、装置取付け時に上側となるケース
の外面に前記ケースの分割部から水が侵入することを防
止する突起を設けたことを特徴とするモータ式駆動装
置。 - 【請求項7】モータと、このモータのロータの回転を伝
達する歯車輪列と、この歯車輪列の回転を受けて駆動さ
れる負荷駆動用出力部材とを有するモータ式駆動装置に
おいて、前記負荷駆動用出力部材を中地板の一方側に、
前記歯車輪列を中地板の他方側にそれぞれ配置したこと
を特徴とするモータ式駆動装置。 - 【請求項8】モータと、このモータのロータの回転を伝
達する歯車輪列と、この歯車輪列の回転を受けて駆動さ
れる負荷駆動用出力部材とを有するモータ式駆動装置に
おいて、前記負荷駆動用出力部材に薄肉部を設け、この
薄肉部を分割可能なケースで挟み込んだことを特徴とす
るモータ式駆動装置。 - 【請求項9】ソレノイドと、このソレノイドが吸着可能
な可動鉄心とを備え、この可動鉄心を前記クラッチ作動
部材に係合し、このクラッチ作動部材に支点部を設け、
前記可動鉄心が移動することにより、クラッチ作動部材
を前記支点部を中心に揺動させて作動させる構成とし、
クラッチ作動部材の支点部と、ソレノイドの吸着部と、
クラッチ作動部材及び可動鉄心の係合部と、第一クラッ
チ要素若しくは第二クラッチ要素並びにクラッチ作動部
材の係合部とをほぼ同一平面内に配置したことを特徴と
する請求項1から請求項5までのいずれかに記載のモー
タ式駆動装置。 - 【請求項10】前記可動鉄心の移動可能な範囲を、前記
クラッチ作動部材を作動させるために最小限必要な範囲
よりも大きくしたことを特徴とする請求項9記載のモー
タ式駆動装置。 - 【請求項11】前記クラッチ作動部材の支点部に該クラ
ッチ作動部材及び前記可動鉄心の係合部とほぼ平行な支
持山部を形成し、該支持山部に接しながら前記支点部を
挟持する挟持部材を設け、クラッチ作動部材が作動する
ときは支持山部を中心に揺動することを特徴とする請求
項9または請求項10記載のモータ式駆動装置。 - 【請求項12】ソレノイドと、このソレノイドが吸着可
能な可動鉄心とを備え、この可動鉄心を前記クラッチ作
動部材に係合し、このクラッチ作動部材に支点部を設
け、前記可動鉄心が移動することによりクラッチ作動部
材を前記支点部を中心に揺動させて作動させ、この支点
部にクラッチ作動部材及び前記可動鉄心の係合部とほぼ
平行な平面による複数の動作面を互いに角度を異ならせ
て形成し、これら動作面とほぼ面接触しながら前記支点
部を挟持する挟持部材を設けたことを特徴とする請求項
1から請求項5までのいずれか、または請求項9から請
求項11までのいずれかに記載のモータ式駆動装置。
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CN1133503A (zh) | 1996-10-16 |
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