JPH08223400A - 画像記録装置及びファクシミリ装置 - Google Patents

画像記録装置及びファクシミリ装置

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JPH08223400A
JPH08223400A JP7047905A JP4790595A JPH08223400A JP H08223400 A JPH08223400 A JP H08223400A JP 7047905 A JP7047905 A JP 7047905A JP 4790595 A JP4790595 A JP 4790595A JP H08223400 A JPH08223400 A JP H08223400A
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JP
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Application number
JP7047905A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tamura
博 田村
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像情報の欠落を最小限に抑えつつ綴じ代と
なる余白を確保することができる画像記録装置及びファ
クシミリ装置を提供すること。 【構成】 入力される画像データをページメモリに記憶
した後、その記憶した画像データを記録紙に記録出力す
る画像記録装置において、前記ページメモリに記憶され
た1ページ分の画像データ中の黒画素データのうち最も
左に位置する黒画素データを検出する最左黒画素データ
検出手段と、その最左黒画素データ検出手段により検出
された最左黒画素データが、ページの左端に設定された
所定幅の余白領域内に位置する場合は、前記最左黒画素
データと前記余白領域の右端との距離だけ前記1ページ
分の画像データを右側に移動させ前記余白領域を確保す
る画像移動手段とを備え、前記記録紙に記録出力される
画像の左端に所定幅の余白を付加することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、入力される画像データ
をページメモリに記憶した後、その記憶した画像データ
を記録紙に記録出力する画像記録装置に関し、また、読
み込んだ画像データをページメモリに記憶した後、その
記憶した画像データを相手先に送信するファクシミリ装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、記録紙に印刷等により文字情報
等が印字記録された文書では、文書の見映えを良くする
ために、何も印字されない部分である余白を記録紙の上
端、下端、左端、及び右端に設けている。それらの余白
の幅は、通常は、上下及び左右でバランスがとられて設
けられている。
【0003】しかし、文書が、いわゆるパンチャー等に
より記録紙の端にパンチ孔を穿設してバインダ等にとじ
込まれて整理されたり、ホッチキス等により綴じられる
ことが前提となる場合は、綴じることにより実質的に失
われる分の幅を考慮して、綴じられる側の記録紙の端に
広めの余白を設けることが望ましい。
【0004】そのために、例えば、特開昭63−192
82号公報や実願平2−29739号公報に提案されて
いるように、記録すべき画像データの記録位置を制御す
ることにより、綴じ代となる余白を記録紙に確保する装
置が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像記
録装置が外部から入力される画像データを記録出力する
場合、その画像データ中に、実質的に余白となる画像デ
ータ、すなわち、記録紙に記録されるデータである黒画
素データの領域を取り囲む記録紙の上端、下端、右端、
及び左端に生じる、記録紙に記録されない画像データで
ある白画素データの領域がある場合に、更に余白を付加
してしまうと、記録紙に記録できなくなる黒画素データ
ーが生じてしまい、画像情報の一部が欠落してしまうと
いう問題点が有った。
【0006】その問題点について、図18を参照して説
明する。
【0007】同図(a)は、外部から入力される1ペー
ジ分の画像データのイメージの一例を示している。この
イメージは、画像データのイメージである一方、そのま
ま記録紙に記録されれば記録紙に記録された画像のイメ
ージと見ることもできるものである。その画像データイ
メージの中央部の画像領域Gaは、説明を簡単にするた
めに、黒画素データのみで構成されているとする。
【0008】したがって、ページの左端には、画像領域
Gaの左端、すなわち、最も左に位置する黒画素データ
と、ページ左端との距離だけの幅をもつ左側余白Whが
生じ、同様に、ページ右端には右側余白Wm、ページ上
端には上側余白Wu、ページ下端には下側余白Wsが生
じていることになる。
【0009】この図18(a)に示される画像データを
記録出力する際に、ページの左側に所定幅aの余白を付
加するとすると同図(b)に示されるように、画像デー
タ全体が所定幅aだけ右側に平行移動することになり、
画像領域Gaも所定幅aだけ右側に平行移動し、綴じ代
となる余白が確保される。ところが、この場合、移動前
の右側余白Wmの幅が所定幅aよりも狭いために、領域
Gaの右端の一部画像領域Gbが記録紙に記録可能な範
囲の外に出てしまい、その分の黒画素データは、記録紙
に記録されないことになる。
【0010】同様の問題は、画像記録装置の一種である
ファクシミリ装置においても生じていた。つまり、送信
側から送信される文書の画像データを受信側で受信して
記録出力する場合に、受信側は、送信側から送信される
画像データ中の余白データについて関知しないため、受
信側で余白を付加した場合に上記した問題が生じる。ま
た、送信側においても、スキャナ等で読み込んで送信し
ようとする文書は、必ずしも綴じ代を考慮して作成され
ているとは限らないため、送信側で余白を付加して送信
した場合にも上記した問題が生じる。
【0011】本発明は係る事情に鑑みてなされたもので
あり、画像情報の欠落を最小限に抑えつつ綴じ代となる
余白を確保することができる画像記録装置及びファクシ
ミリ装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の画像記録装置は、入力される画像デ
ータをページメモリに記憶した後、その記憶した画像デ
ータを記録紙に記録出力する画像記録装置において、前
記ページメモリに記憶された1ページ分の画像データ中
の黒画素データのうちページの上端、下端、左端または
右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位置に最も
近い黒画素データを検出する最近黒画素データ検出手段
と、その最近黒画素データ検出手段により検出された最
近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所定
幅の余白領域内に位置する場合は、前記最近黒画素デー
タと前記余白領域の反余白付加位置端との距離だけ前記
1ページ分の画像データを反余白付加位置側に移動させ
前記余白領域を確保する画像移動手段とを備え、前記記
録紙に記録出力される画像の前記余白付加位置に所定幅
の余白を付加することを特徴とするものである。
【0013】請求項2記載の画像記録装置は、入力され
る画像データをページメモリに記憶した後、その記憶し
た画像データを記録紙に記録出力する画像記録装置にお
いて、前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像
データ中の黒画素データのうちページの上端、下端、左
端または右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位
置に最も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ
検出手段と、その最近黒画素データ検出手段により検出
された最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定さ
れた所定幅の余白領域内に位置する場合は、前記1ペー
ジ分の画像データを、前記最近黒画素データが前記余白
領域外に移動する変倍率でページの反余白付加位置端を
基準として変倍し前記余白領域を確保する画像変倍手段
とを備え、前記記録紙に記録出力される画像の前記余白
付加位置に所定幅の余白を付加することを特徴とするも
のである。
【0014】請求項3記載の画像記録装置は、入力され
る画像データをページメモリに記憶した後、その記憶し
た画像データを記録紙に記録出力する画像記録装置にお
いて、前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像
データ中の黒画素データのうちページの上端、下端、左
端または右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位
置に最も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ
検出手段と、前記ページメモリに記憶された1ページ分
の画像データ中の黒画素データのうち前記余白付加位置
から最も遠い黒画素データを検出する最遠黒画素データ
検出手段と、前記最近黒画素データ検出手段により検出
された最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定さ
れた所定幅の余白領域内に位置する場合において、前記
最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端と
の距離が、最遠黒画素データとページの反余白付加位置
端との距離よりも短いときは、前記最近黒画素データと
前記余白領域の反余白付加位置端との距離だけ前記1ペ
ージ分の画像データを反余白付加位置側に移動させる一
方、前記最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加
位置端との距離が、前記最遠黒画素データとページの反
余白付加位置端との距離よりも長いときは、前記1ペー
ジ分の画像データを、前記最近黒画素データが前記余白
領域外に移動する変倍率でページの反余白付加位置端を
基準として変倍し、前記余白領域を確保する画像移動変
倍手段とを備え、前記記録紙に記録出力される画像の前
記余白付加位置に所定幅の余白を付加することを特徴と
するものである。
【0015】請求項4記載の画像記録装置は、請求項
1、2または3のいずれかの記載の画像記録装置におい
て、前記ページメモリに記憶された画像データのページ
の前記余白付加位置に確保された前記余白領域内にペー
ジの中央を示す中央マーク黒画素データを付加する中央
マーク付加手段を備え、前記記録紙に記録出力される画
像の前記余白付加位置側の所定幅の余白に、記録紙の中
央を示すマークを付加することを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項5記載の画像記録装置は、請求項
1、2または3のいずれかの記載の画像記録装置におい
て、前記ページメモリに記憶された画像データのページ
の前記余白付加位置に確保された前記余白領域内にパン
チ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素データを付加
する穿設位置マーク付加手段を備え、前記記録紙に記録
出力される画像の前記余白付加位置側の所定幅の余白
に、パンチ孔穿設位置マークを付加することを特徴とす
るものである。
【0017】請求項6記載の画像記録装置は、請求項
1、2、3、4または5のいずれかの記載の画像記録装
置において、前記余白付加位置を、ページの上端、下
端、左端または右端のうちのいずれかに任意に設定する
余白付加位置設定手段を備えたことを特徴とするもので
ある。
【0018】請求項7記載のファクシミリ装置は、読み
込んだ画像データをページメモリに記憶した後、その記
憶した画像データを相手先に送信するファクシミリ装置
において、前記ページメモリに記憶された1ページ分の
画像データ中の黒画素データのうちページの上端、下
端、左端または右端のうちのいずれかに予め定めた余白
付加位置に最も近い黒画素データを検出する最近黒画素
データ検出手段と、その最近黒画素データ検出手段によ
り検出された最近黒画素データが、前記余白付加位置に
設定された所定幅の余白領域内に位置する場合は、前記
最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端と
の距離だけ前記1ページ分の画像データを反余白付加位
置側に移動させ前記余白領域を確保する画像移動手段と
を備え、前記余白付加位置に所定幅の余白を付加した画
像データを相手先に送信することを特徴とするものであ
る。
【0019】請求項8記載のファクシミリ装置は、読み
込んだ画像データをページメモリに記憶した後、その記
憶した画像データを相手先に送信するファクシミリ装置
において、前記ページメモリに記憶された1ページ分の
画像データ中の黒画素データのうちページの上端、下
端、左端または右端のうちのいずれかに予め定めた余白
付加位置に最も近い黒画素データを検出する最近黒画素
データ検出手段と、その最近黒画素データ検出手段によ
り検出された最近黒画素データが、前記余白付加位置に
設定された所定幅の余白領域内に位置する場合は、前記
1ページ分の画像データを、前記最近黒画素データが前
記余白領域外に移動する変倍率でページの反余白付加位
置端を基準として変倍し前記余白領域を確保する画像変
倍手段とを備え、前記余白付加位置に所定幅の余白を付
加した画像データを相手先に送信することを特徴とする
ものである。
【0020】請求項9記載のファクシミリ装置は、読み
込んだ画像データをページメモリに記憶した後、その記
憶した画像データを相手先に送信するファクシミリ装置
において、前記ページメモリに記憶された1ページ分の
画像データ中の黒画素データのうちページの上端、下
端、左端または右端のうちのいずれかに予め定めた余白
付加位置に最も近い黒画素データを検出する最近黒画素
データ検出手段と、前記ページメモリに記憶された1ペ
ージ分の画像データ中の黒画素データのうち前記余白付
加位置から最も遠い黒画素データを検出する最遠黒画素
データ検出手段と、前記最近黒画素データ検出手段によ
り検出された最近黒画素データが、前記余白付加位置に
設定された所定幅の余白領域内に位置する場合におい
て、前記最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加
位置端との距離が、最遠黒画素データとページの反余白
付加位置端との距離よりも短いときは、前記最近黒画素
データと前記余白領域の反余白付加位置端との距離だけ
前記1ページ分の画像データを反余白付加位置側に移動
させる一方、前記最近黒画素データと前記余白領域の反
余白付加位置端との距離が、前記最遠黒画素データとペ
ージの反余白付加位置端との距離よりも長いときは、前
記1ページ分の画像データを、前記最近黒画素データが
前記余白領域外に移動する変倍率でページの反余白付加
位置端を基準として変倍し、前記余白領域を確保する画
像移動変倍手段とを備え、前記余白付加位置に所定幅の
余白を付加した画像データを相手先に送信することを特
徴とするものである。
【0021】請求項10記載のファクシミリ装置は、請
求項7、8または9のいずれかの記載のファクシミリ装
置において、前記ページメモリに記憶された画像データ
のページの前記余白付加位置に確保された前記余白領域
内にページの中央を示す中央マーク黒画素データを付加
する中央マーク付加手段を備え、相手先に送信する画像
データの前記余白付加位置の所定幅の余白に、ページの
中央を示す中央マーク黒画素データを付加することを特
徴とするものである。
【0022】請求項11記載のファクシミリ装置は、請
求項7、8または9のいずれかの記載のファクシミリ装
置において、前記ページメモリに記憶された画像データ
のページの前記余白付加位置に確保された前記余白領域
内にパンチ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素デー
タを付加する穿設位置マーク付加手段を備え、相手先に
送信する画像データの前記余白付加位置の所定幅の余白
に、パンチ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素デー
タを付加することを特徴とするものである。
【0023】請求項12記載のファクシミリ装置は、請
求項7、8、9、10または11のいずれかの記載のフ
ァクシミリ装置において、前記余白付加位置を、ページ
の上端、下端、左端または右端のうちのいずれかに任意
に設定する余白付加位置設定手段を備えたことを特徴と
するものである。
【0024】
【作用】請求項1記載の構成によれば、外部から入力さ
れページメモリに記憶されている1ページ分の画像デー
タ中の黒画素データのうちページの上端、下端、左端ま
たは右端のうちのいずれかに予め定められている余白付
加位置に最も近い黒画素データが最近黒画素データ検出
手段により検出される。なお、黒画素データとは、白画
素データのよに記録紙に記録されないデータではなく、
記録紙に実際に記録されるデータのことであり、必ずし
も「黒」色で記録されるとは限らない。そして、前記最
近黒画素データ検出手段により検出された最近黒画素デ
ータが、ページの前記余白付加位置に設定された所定幅
の余白領域内に位置する場合は、画像移動手段は、前記
最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端と
の距離だけ前記1ページ分の画像データを反余白付加位
置側に移動させ前記余白領域を確保する。これにより、
記録紙の綴じ代となる所定幅の余白が、予め定められた
余白付加位置に確保される。また、その余白を確保する
ための画像データの移動距離は、ページの余白付加位置
に所定幅の余白を確保するための必要最小限の距離であ
るため、画像データの移動に起因する画像データの反余
白付加位置端の黒画素データの欠落を最小限に抑えるこ
とができる。なお、予め定められる余白付加位置は、記
録紙が綴じられる場合はほとんどが左綴じであることを
考慮して、ページの左端に定めることが望ましい。
【0025】請求項2記載の構成によれば、外部から入
力されページメモリに記憶されている1ページ分の画像
データ中の黒画素データのうちページの上端、下端、左
端または右端のうちのいずれかに予め定められている余
白付加位置に最も近い黒画素データが最近黒画素データ
検出手段により検出される。そして、前記最近黒画素デ
ータ検出手段により検出された最近黒画素データが、ペ
ージの前記余白付加位置に設定された所定幅の余白領域
内に位置する場合は、画像変倍手段は、前記1ページ分
の画像データを、前記最近黒画素データが前記余白領域
外に移動する変倍率でページの反余白付加位置端を基準
として変倍し前記余白領域を確保する。すなわち、ペー
ジの反余白付加位置端と前記余白領域の反余白付加位置
端との距離と、ページの反余白付加位置端と前記最近黒
画素データとの距離との比率を変倍率としてページの反
余白付加位置端を固定された基準として変倍する。これ
により、記録紙の綴じ代となる所定幅の余白が、予め定
められた余白付加位置に確保される。また、その余白を
確保するための画像データの変倍は、ページの余白付加
位置に所定幅の余白を確保するために必要なだけの変倍
率であるため、画像データの変倍に起因する画像データ
の欠落を最小限に抑えることができる。
【0026】請求項3記載の構成によれば、外部から入
力されページメモリに記憶されている1ページ分の画像
データ中の黒画素データのうちページの上端、下端、左
端または右端のうちのいずれかに予め定められている余
白付加位置に最も近い黒画素データが最近黒画素データ
検出手段により検出され、また、最も遠い黒画素データ
が最遠黒画素データ検出手段により検出される。そし
て、前記最近黒画素データ検出手段により検出された最
近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所定
幅の余白領域内に位置する場合において、前記画像移動
変倍手段は、前記最近黒画素データと前記余白領域の反
余白付加位置端との距離が、最遠黒画素データとページ
の反余白付加位置端との距離よりも短いときは、前記最
近黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端との
距離だけ前記1ページ分の画像データを反余白付加位置
側に移動させる一方、前記最近黒画素データと前記余白
領域の反余白付加位置端との距離が、前記最遠黒画素デ
ータとページの反余白付加位置端との距離よりも長いと
きは、前記1ページ分の画像データを、前記最近黒画素
データが前記余白領域外に移動する変倍率でページの反
余白付加位置端を基準として変倍し、前記余白領域を確
保する。これにより、記録紙の綴じ代となる所定幅の余
白が、予め定められた余白付加位置に確保される。ま
た、ページの余白付加位置に所定幅の余白を確保するた
めの画像データの移動に起因する画像データの反余白付
加位置端の黒画素データの欠落はなくなる一方、画像デ
ータの変倍に起因する画像データの欠落を最小限に抑え
ることができる。
【0027】請求項4記載の構成によれば、前記ページ
メモリに記憶された画像データのページの前記余白付加
位置に確保された前記余白領域内にページの中央を示す
中央マーク黒画素データが中央マーク付加手段により付
加されるため、前記記録紙に記録出力される画像の前記
余白付加位置側の所定幅の余白には、記録紙の中央を示
すマークが付加されることになる。これより、パンチャ
ー等によってパンチ孔を穿設する際に、パンチャーの中
央と、記録紙の中央とを合わせることが容易になり、従
来のように記録紙を2つに折るなどして記録紙中央に印
しを付ける手間を省くことができる。
【0028】請求項5記載の構成によれば、前記ページ
メモリに記憶された画像データのページの前記余白付加
位置に確保された前記余白領域内にパンチ孔穿設位置を
示す穿設位置マーク黒画素データが穿設位置マーク付加
手段により付加されるため、前記記録紙に記録出力され
る画像の前記余白付加位置側の所定幅の余白には、パン
チ孔穿設位置マークが付加されることになる。これよ
り、一度に1つの孔だけが穿設可能なタイプのパンチャ
ー等によってパンチ孔を穿設する際にも、パンチ孔を穿
設すべき位置にパンチャーを容易に位置決めすることが
できる。
【0029】請求項6記載の構成によれば、前記余白付
加位置を、ページの上端、下端、左端または右端のうち
のいずれかに任意に設定する余白付加位置設定手段を備
えているため、記録紙の上端、下端、左端または右端の
うちのいずれかの設定された余白付加位置に綴代となる
余白が確保される。
【0030】請求項7記載の構成によれば、スキャナ等
で読み込まれページメモリに記憶されている1ページ分
の画像データ中の黒画素データのうちページの上端、下
端、左端または右端のうちのいずれかに予め定められて
いる余白付加位置に最も近い黒画素データが最近黒画素
データ検出手段により検出される。そして、前記最近黒
画素データ検出手段により検出された最近黒画素データ
が、ページの前記余白付加位置に設定された所定幅の余
白領域内に位置する場合は、画像移動手段は、前記最近
黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端との距
離だけ前記1ページ分の画像データを反余白付加位置側
に移動させ前記余白領域を確保する。これにより、相手
先に送信される画像データの前記余白付加位置に、送信
相手先において記録紙の綴じ代となる所定幅の余白が確
保され、送信相手先において記録紙に記録出力される画
像の前記余白付加位置に所定幅の余白が付加される。ま
た、その余白を確保するための画像データの移動距離
は、ページの余白付加位置に所定幅の余白を確保するた
めの必要最小限の距離であるため、画像データの移動に
起因する画像データの反余白付加位置端の黒画素データ
の欠落を最小限に抑えることができる。
【0031】請求項8記載の構成によれば、スキャナ等
で読み込まれページメモリに記憶されている1ページ分
の画像データ中の黒画素データのうちページの上端、下
端、左端または右端のうちのいずれかに予め定められて
いる余白付加位置に最も近い黒画素データが最近黒画素
データ検出手段により検出される。そして、前記最近黒
画素データ検出手段により検出された最近黒画素データ
が、ページの前記余白付加位置に設定された所定幅の余
白領域内に位置する場合は、画像変倍手段は、前記1ペ
ージ分の画像データを、前記最近黒画素データが前記余
白領域外に移動する変倍率でページの反余白付加位置端
を基準として変倍し前記余白領域を確保する。これによ
り、相手先に送信される画像データの余白付加位置に、
送信相手先において記録紙の綴じ代となる所定幅の余白
が確保され、送信相手先において記録紙に記録出力され
る画像の前記余白付加位置に所定幅の余白が付加され
る。また、その余白を確保するための画像データの変倍
は、ページの余白付加位置に所定幅の余白を確保するた
めに必要なだけの変倍率であるため、画像データの変倍
に起因する画像データの欠落を最小限に抑えることがで
きる。
【0032】請求項9記載の構成によれば、スキャナ等
で読み込まれページメモリに記憶されている1ページ分
の画像データ中の黒画素データのうちページの上端、下
端、左端または右端のうちのいずれかに予め定められて
いる余白付加位置に最も近い黒画素データが最近黒画素
データ検出手段により検出され、また、最も遠い黒画素
データが最遠黒画素データ検出手段により検出される。
そして、前記最近黒画素データ検出手段により検出され
た最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された
所定幅の余白領域内に位置する場合において、前記画像
移動変倍手段は、前記最近黒画素データと前記余白領域
の反余白付加位置端との距離が、最遠黒画素データとペ
ージの反余白付加位置端との距離よりも短いときは、前
記最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端
との距離だけ前記1ページ分の画像データを反余白付加
位置側に移動させる一方、前記最近黒画素データと前記
余白領域の反余白付加位置端との距離が、前記最遠黒画
素データとページの反余白付加位置端との距離よりも長
いときは、前記1ページ分の画像データを、前記最近黒
画素データが前記余白領域外に移動する変倍率でページ
の反余白付加位置端を基準として変倍し、前記余白領域
を確保する。これにより、相手先に送信される画像デー
タの前記余白付加位置に、送信相手先において記録紙の
綴じ代となる所定幅の余白が確保され、送信相手先にお
いて記録紙に記録出力される画像の前記余白付加位置に
所定幅の余白が付加される。また、ページの余白付加位
置に所定幅の余白を確保するための画像データの移動に
起因する画像データの反余白付加位置端の黒画素データ
の欠落はなくなる一方、画像データの変倍に起因する画
像データの欠落を最小限に抑えることができる。
【0033】請求項10記載の構成によれば、前記ペー
ジメモリに記憶された画像データのページの前記余白付
加位置に確保された前記余白領域内にページの中央を示
す中央マーク黒画素データが中央マーク付加手段により
付加されるため、送信相手先において記録紙に記録出力
される画像の前記余白付加位置の所定幅の余白には、記
録紙の中央を示すマークが付加されることになる。これ
より、送信相手先においてパンチャー等によってパンチ
孔を穿設する際に、パンチャーの中央と、記録紙の中央
とを合わせることが容易になり、従来のように記録紙を
2つに折るなどして記録紙中央に印しを付ける手間を省
くことができる。
【0034】請求項11記載の構成によれば、前記ペー
ジメモリに記憶された画像データのページの前記余白付
加位置に確保された前記余白領域内にパンチ孔穿設位置
を示す穿設位置マーク黒画素データが穿設位置マーク付
加手段により付加されるため、送信相手先において記録
紙に記録出力される画像の前記余白付加位置側の所定幅
の余白には、パンチ孔穿設位置マークが付加されること
になる。これより、送信相手先において一度に1つの孔
だけが穿設可能なタイプのパンチャー等によってパンチ
孔を穿設する際にも、パンチ孔を穿設すべき位置にパン
チャーを容易に位置決めすることができる。
【0035】請求項12記載の構成によれば、前記余白
付加位置を、ページの上端、下端、左端または右端のう
ちのいずれかに任意に設定する余白付加位置設定手段を
備えているため、記録紙の上端、下端、左端または右端
のうちのいずれかの設定された余白付加位置に綴代とな
る余白が確保される。
【0036】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0037】図1は、本発明の実施例に係る画像記録装
置の一種であるファクシミリ装置のブロック構成図を示
したものである。同図において、スキャナ1は所定の解
像度で原稿画像を読み取るものである。プロッタ2は画
像データを記録出力するものである。符号化復号化部3
は、送信する画像データをデータ圧縮する一方、受信デ
ータを復号化して元の画像データに復元するものであ
る。ハードディスク4は、スキャナ1で読み取られた原
稿画像データや受信した画像データを画像ファイルとし
て記録し、また、各種処理手順が記憶されているもので
ある。
【0038】ページメモリ5は、スキャナ1で読み取ら
れた画像データ、受信した画像データ、または、ハード
ディスク4にファイルとして記録された画像データをプ
ロッタ2で記録出力する際や、送信相手先のファクシミ
リ装置に送信する際に、画像データを一時的に格納する
ものである。画像処理部6は、ページメモリ5に格納さ
れた画像データに対して、後述する本発明に係る画像デ
ータの移動処理や、変倍処理等をする一方、解像度変
換、ミリ・インチ変換等の処理をするものである。
【0039】モデム7は、画像データや伝送制御のため
の各種手順信号を送受信するものである。
【0040】網制御装置8は、発着信の際に所定の回線
制御を実行するものであり、電話回線に接続されてい
る。操作表示部9は、オペレータが各種操作を行なうと
共に、装置が動作状態等を表示するものである。
【0041】システムメモリ10は、装置制御手順が記
憶されたROMと、その手順における作業領域となるR
AMとから構成され、状況に応じて、ハードディスク4
に記憶された制御手順が読み込まれるものである。シス
テム制御部11は、上記各部を制御するマイクコンピュ
ータである。システムバス12は、上記各部が相互間で
各種制御信号やデータをやりとりする信号ラインであ
る。
【0042】以上のように構成される本発明に係るファ
クシミリ装置の第1実施例として、受信した画像データ
を記録出力する手順の一例について説明する。
【0043】図2は、本発明の第1実施例にかかる処理
手順を示したフローチャートである。
【0044】先ず、通信相手先から送信された画像デー
タを受信し、ハードディスク4に画像ファイルとして格
納する(処理101)。そして、その画像ファイルの画
像データを1ページ分ずつ符号化復号化部3で伸長して
ページメモリ5に格納する(処理102)。
【0045】そのページメモリ5内の1ページ分の画像
データ中の黒画素データのうち最も左に位置する黒画素
データである最左黒画素が、画像処理部6により探され
る(処理103)。なお、黒画素データとは、記録紙に
実際には記録されない白画素データとは違って、記録紙
に実際に記録されるデータのことである。
【0046】ここで、最左黒画素を探す手順について、
図3(a)を参照して説明する。同図は、ページメモリ
に格納された1ページ分の画像データのイメージを模式
的に示している。このイメージは、画像データのイメー
ジである一方、そのまま記録紙に記録されれば記録紙に
記録された画像のイメージと見ることもできるものであ
る。なお、その画像データイメージの中央部の画像領域
Gaは、説明を簡単にするために、黒画素データのみで
構成されているとする。
【0047】1ページ分の画像データを構成する白また
は、黒画素データの位置は、画像データの左上端を原点
として、左右方向をi軸、上下方向をj軸として定義さ
れ、任意の画素は、Z(i、j)で表される。左上端画
素は、Z(1,1)であり、右上端の画素は、Z(N
x,1)であり、左下端の画素は、Z(1,Ny)であ
り、右下端の画素は、Z(Nx,Ny)である。したが
って、iの取りうる値は、1からNxであり、jの取り
うる値は、1からNyである。なお、白画素データは、
Z(i、j)=0、黒画素データは、Z(i、j)=1
の値をとるとする。
【0048】最左黒画素データを探すには、i軸方向の
Z(1、j)からZ(Nx、j)までを1ラインとし
て、その1ラインの画像データのうち、i座標の値が最
小の値となる画素の位置をj=1からNyまで調べるこ
とにより、最も左に位置する画素を探すことができる。
したがって、図3(a)の場合は、最左黒画素データの
位置は、画像領域Gaの左端の画素Z(b,j1)にな
る。
【0049】余白領域Whは、画像処理部6により、所
定幅aの領域としてページ左端に設定される。つまり、
余白領域Whは、画素Z(1、1)、Z(a、1)、Z
(a、Ny)Z(1、Ny)で囲まれた短冊形状の範囲
である。この余白領域Whは、画像データが記録紙に記
録されたときに、綴じ代となる部分であり、その領域に
黒画素データが位置していてはならない、白画素データ
のみで構成される領域である。したがって、余白領域W
h内に位置する黒画素データは、何らかの処理により、
余白領域Wh外に出させる必要がある。
【0050】そのために、次の判断104において、余
白領域Wh内に最左黒画素データZ(b,j1)が位置
しているがを調べる。具体的には、最左黒画素データ画
素Z(b,j1)のi座標の値bが余白領域の幅aより
も小さいか(b<a)を調べ、(b<a)の場合(判断
104のYes)は、図4(a)、(b)、または
(c)の余白領域確保処理をした後、処理105を実行
する。
【0051】ここで、図4に示される余白確保処理につ
いて説明する。同図(a)の第1余白確保処理例では、
画像データを右に移動させ(処理111)、余白領域W
hを確保する。ただし、この移動量は、幅aの余白領域
Whを確保するための最小限の移動量である。つまり、
i座標値がbの最左黒画素データが余白利用域外に出る
ためには、(a−b)だけ右に移動させる。この移動
は、各画素のi座標値にbだけ加えることにより行われ
る。これにより、図3(b)に示されるように、画像領
域Gaはが(a−b)だけ右に移動することに伴い、最
左黒画素データZ(b,j1)は、Z(a,j1)に移
り、ページ左端には、幅aの余白領域Whが確保され
る。
【0052】これにより、記録紙上で綴じ代となる余白
領域Whを確保するための画像データの移動量が最小限
で済むため、画像領域Gaの右端の黒画像データが記録
紙に記録出力されずに失われてしまうことによる画像情
報の欠落を最小限に抑えつつ綴じ代となる余白を確保す
ることができる。
【0053】次に、図4(b)の第2余白確保処理例で
は、画像データをページ右端を基準として左右方向に縮
小変倍し(処理112)、余白領域Whを確保する。た
だし、この変倍処理における変倍率は、図5(a)に示
される最左黒画素データZ(b,j1)が、図5(b)
に示されるように、余白領域Wh外に移動するのに必要
なだけの変倍率である。つまり、その変倍率は、(Nx
−a)/(Nx−b)となり、この変倍率で画像データ
をページ右端を基準として左右方向に縮小変倍すること
により、画像データが全体的に右に寄りるのに伴い、最
左黒画素データZ(b,j1)は、Z(a,j1)に移
り、ページ左端には、幅aの余白領域Whが確保され
る。なお、(Nx−a)は、画像データのページ右端
と、余白領域Whの右端との距離であり、(Nx−b)
は画像データのページ右端と、最左黒画素データZ
(b,j1)との距離である。
【0054】これにより、記録紙上で綴じ代となる余白
領域Whを確保するための画像データの変倍率は、ペー
ジ左端に所定幅aの余白領域Whを確保するために必要
なだけの変倍率であるため、画像情報の欠落を最小限に
抑えつつ綴じ代となる余白を確保することができる。
【0055】次に、図4(c)の第3余白確保処理例で
は、先ずページメモリ5内の1ページ分の画像データ中
の黒画素データのうち最も右に位置する黒画素データで
ある最右黒画素データが、画像処理部6により探される
(処理113)。この処理は、前述した、図2に示され
る処理103の最左黒画素データを探す場合とは逆に、
i座標値の最も大きい値1の画素を探す処理となる。こ
の場合、処理103で探された最左黒画素データはZ
(b,j1)であり、処理113で探された最右黒画素
データは、Z(Nx−c,j1)であるとする。
【0056】そして、余白領域Whの右端と、最左黒画
素データZ(b,j1)との距離(a−b)が、画像デ
ータのページ右端と、最右黒画素データZ(Nx−c,
j1)との距離cよりも小さいかを調べる(判断11
4)。
【0057】図6(a)に示されるように、(a−b)
<cの場合(判断114のYes)は、図4(a)に示
される第1余白確保処理と同様に、画像データを右に
(a−b)だけ移動させ(処理115)、余白領域Wh
を図6(b)に示されるように確保する。この場合、c
−(a−b)>0であるため、Z(Nx−(c−(a−
b)),j1)に移った最右黒画素データは、ページ右
端からはみ出すことは無く、黒画素データの欠落は全く
無い。
【0058】一方、図7(a)に示されるように、(a
−b)<cでない場合(判断114のNo)は、仮り
に、図4(a)に示される第1余白確保処理と同様に、
画像データを右に(a−b)だけ移動させると、Z(N
x−(c−(a−b)),j1)に移った最右黒画素デ
ータが、ページ右端からはみ出し、黒画素データの欠落
が生じる恐れがある。そこで、そういう場合は、図4
(b)に示される第2余白確保処理と同様に、画像デー
タをページ右端を基準として左右方向に(Nx−a)/
(Nx−b)の変倍率で縮小変倍し(処理116)、ペ
ージ左端には、幅aの余白領域Whが確保される。
【0059】これにより、記録紙上で綴じ代となる余白
領域Whを確保するために画像データを移動させても最
右黒画素データがページ右端からはみ出さないなら画像
データを移動させ、はみ出してしまう場合は変倍するた
め、画像データの移動に起因する画像データ右端の黒画
素データの欠落はなくなる一方、画像データの変倍に起
因する画像データの欠落を最小限に抑えることができ、
画像領域Gaの右端の黒画像データが記録紙に記録出力
されずに失われてしまうことによる画像情報の欠落をい
っそう最小限に抑えつつ綴じ代となる余白を確保するこ
とができる。
【0060】なお、図4(b)または、(c)に示され
る、第2または、第3余白確保処理では、画像データを
変倍は、左右方向のみであるが、その場合、画像の横幅
が縮小したことにより、画像が縦長になる。そのため、
図8に示されるように、左右方向の変倍率で画像データ
を上下方向に変倍することにより、余白確保前と、後と
の画像の相似を維持することができる。ただし、上下方
向の変倍により、画像情報は若干失われる。上下方向に
も変倍縮小された画像データの上端と、下端には同一幅
の白画素データのブロックを補い、変倍後の画像を上下
方向の位置を中央に維持する。
【0061】以上説明した第1、第2、または、第3余
白確保処理の実行後は、図2の処理105に実行を移
す。また、図2の判断104において(b<a)でない
場合(判断104のNo)は、そのままでも実質的に幅
a以上の余白がすでに確保されていることになるため、
更に余白を付加する必要がなく、そのまま処理105に
移る。
【0062】処理105では、画像データのページ左端
に確保されている余白領域Whに、図9に示されるよう
に、記録紙に記録出力された際に、記録の中央を示すマ
ークとなる、中央マーク黒画素データを付加する。この
中央マーク黒画素データの付加位置は、黒画素データZ
(i、j)、ただし、iは1〜αの範囲値をとり、jは
(Ny/2±f):fは1〜βの範囲、の値をとる。つ
まり、αの値は、中央マーク黒画素データの線の長さを
決め、βの値は線の太さを決める。これらの値は、マー
クの種類により適宜選択されるものである。
【0063】この中央マーク黒画素データを付加するこ
とにより、記録紙に記録出力される画像の左側の所定幅
の余白に記録紙の中央を示すマークを付加することがで
き、これより、パンチャー等によってパンチ孔を穿設す
る際に、パンチャーの中央と、記録紙の中央との位置あ
わせを容易に行うことができる。
【0064】また、図9に示される中央マークを付加す
ることに代えて、または、その中央マークと共に、画像
データのページ左端に確保されている余白領域Whに、
図10に示されるように、記録紙に記録出力された際
に、パンチ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素デー
タを付加してもよい。この穿設位置マーク黒画素データ
の付加位置は、黒画素データZ(i、j)、ただし、i
は1〜αの範囲の値をとり、jは((Ny−d)/2±
f)及び((Ny−d)/2+d±f):fは1〜βの
範囲、の値をとる。つまり、αの値は、穿設位置マーク
黒画素データの線の長さを決め、βの値は線の太さを決
める。これらの値は、マークの種類により適宜選択され
るものである。
【0065】この穿設位置マーク黒画素データを付加す
ることにより、記録紙に記録出力される画像の左側の所
定幅の余白にパンチ孔穿設位置マークを付加することが
でき、これより、1度に1つの孔だけが穿設可能なタイ
プのパンチャー等によってパンチ孔を穿設する際にも、
パンチ孔を穿設すべき位置にパンチャーを容易に位置決
めすることができる。
【0066】以上の手順により、綴じ代となる余白領域
Whが確保され、中央マーク黒画素データが付加された
画像データは、プロッタ2により、記録出力される(処
理106)。そして、記録出力すべき次ページ分の画像
データがある場合(判断107のYes)は、処理10
2に戻る。ない場合(判断107のNo)は、処理は終
了する。
【0067】このように、第1実施例によれば、記録出
力された受信画像データには、通常、文書を綴じる場合
は左綴じがほとんどであるという実情を考慮して、綴じ
代となる余白が記録紙左側に付加されるため、受信文書
の整理を大変効率良く行うことができる。
【0068】なお、第1実施例では、第1、第2、また
は、第3余白確保処理を並行して説明したが、それぞれ
の余白確保処理は、第1実施例にそれぞれ独立して適用
することができるのはいうまでもない。
【0069】また、第1実施例では、受信画像データを
記録出力する手順について説明したが、スキャナ1で読
み込んだ原稿画像データプロッタ2により記録出力する
場合、つまり、ファクシミリ装置を、画像記録装置の一
種である複写機として用いる場合にも、本発明を同様に
適用できることは言うまでもない。
【0070】以上説明した第1実施例では、綴じ代とな
る余白は、文書のファイリングの実情を考慮して自動的
に記録紙の左端に付加されたが、文書の整理形態によっ
ては、記録紙の上端、下端、左端、または、右端のいず
れかを選択して綴じ代となる余白を設けたい場合が有
る。次に説明する本発明の第2実施例にかかるファクシ
ミリ装置は、余白付加位置を任意に設定することができ
るものである。
【0071】第2実施例にかかるファクシミリ装置の構
成は、第1実施例にかかるファクシミリ装置の構成を示
す図1と、同様である。
【0072】ただし、操作表示部9には、操作表示部9
のうち本発明と関係する部分のみが示された図11に示
されるように、余白付加位置設定キー群9aが配設さ
れ、その余白付加位置設定キー群9aは、上端キー9a
u、下端キー9as、左端キー9ah及び右端キー9a
mにより構成されている。
【0073】このように構成される第2実施例に係るフ
ァクシミリ装置において、余白付加位置は、予め図12
に示される手順により設定される。
【0074】同図において、システム制御部11は、余
白付加位置設定キー群9aのうちのいずれかのキーが押
下されるのを監視している(判断201のNoルー
プ)。いずれかのキーが押下された場合(判断201の
Yes)は、その押下されたキーが上端キー9auなら
ば、余白付加位置を上端に設定し、下端キー9asなら
下端に、左端キー9ahなら左端に、そして、右端キー
9amなら右端に設定し、その設定内容をシステムメモ
リ10に記憶し(処理202)、余白付加位置設定手順
を終了する。
【0075】図13には、設定された余白付加位置に応
じて、ページメモリに格納された画像データに設定され
る余白領域が模式的に示されている。
【0076】同図(a)は、余白付加位置が上端に設定
された場合であり、ページ上端に、所定幅aの短冊形状
の余白領域Wuが設定される。同図(b)は、余白付加
位置が下端に設定された場合であり、ページ下端に、所
定幅aの短冊形状の余白領域Wsが設定される。同図
(c)は、余白付加位置が左端に設定された場合であ
り、ページ左端に、第1実施例と同様に所定幅aの短冊
形状の余白領域Whが設定される。同図(d)は、余白
付加位置が右端に設定された場合であり、ページ右端に
所定幅aの短冊形状の余白領域Wmが設定される。
【0077】以上のように、予め余白付加位置が設定さ
れた上で、第2実施例にかかるファクシミリ装置が受信
した画像データを記録出力する手順の一例につい図14
及び図15を参照して説明する。
【0078】図14に示される手順において、先ず、通
信相手先から送信された画像データを受信し、ハードデ
ィスク4に画像ファイルとして格納する(処理30
1)。そして、その画像ファイルの画像データを1ペー
ジ分ずつ符号化復号化部3で伸長してページメモリ5に
格納する(処理302)。
【0079】そのページメモリ5内の1ページ分の画像
データ中の黒画素データのうち最も、予め設定された余
白付加位置に最も近い黒画素データである最近黒画素デ
ータが、画像処理部6により探される(処理303)。
【0080】この、最近黒画素データを探す手順は、第
1実施例における最左黒画素データを探す手順と同様に
処理することができる。つまり、第1実施例のページ左
端に余白まを付加する手順では、図13(c)に示され
るように、座標のi軸をページの上左端から上右端の方
向にとり、j軸をページの上左端から下左端の方向にと
ったが、第2実施例では、その座標系を設定された余白
付加位置に応じて変換することにより、最近黒画素デー
タを、第1実施例における最左黒画素データを探す手順
と同様の手順で探すことができる。
【0081】その座標系の変換は、設定された余白付加
位置が、上端である場合は、図13(a)に示されるよ
うに、i軸をページの上左端から下左端の方向にとり、
j軸をページの上左端から上右端の方向にとる。設定さ
れた余白付加位置が、下端である場合は、図13(b)
に示されるように、i軸をページの下左端から上左端の
方向にとり、j軸をページの下左端から下右端の方向に
とる。設定された余白付加位置が、左端である場合は、
第1実施例同様に図13(c)に示されるように、i軸
をページの上左端から上右端の方向にとり、j軸をペー
ジの上左端から下左端の方向にとる。設定された余白付
加位置が、右端である場合は、図13(d)に示される
ように、i軸をページの上右端から上左端の方向にと
り、j軸をページの上右端から下右端の方向にとる。こ
のように、設定された余白付加位置に応じて、画像デー
タを構成する画素の位置を特定する座標系を変換するこ
とにより、最近黒画素データを探す処理に限らず、以下
説明する処理も、第1実施例における処理同様に処理す
ることができる。したがって、以下の説明においては、
第1実施例の説明と重複する具体的処理内容については
説明を省略する。また、図3、及び、図5ないし図10
は、座標変換された画素データイメージとして以下の説
明において参照される。
【0082】このようにして、第1実施例における最左
黒画素データを探す手順と同様の手順で、最近黒画素デ
ータを探した後、次の判断304において、設定された
余白付加位置に応じて設定された余白領域Wu、Ws、
Wh、またWm内に最近黒画素データが位置している
(b<a)かを調べる。(b<a)の場合(判断304
のYes)は、図15(a)、(b)、または(c)の
余白領域確保処理をした後、処理305を実行する。
【0083】ここで、図15に示される余白確保処理に
ついて説明する。同図(a)の第1余白確保処理例で
は、画像データを余白付加位置とは反対方向の反余白付
加位置側に(a−b)だけ移動させ(処理311)、余
白領域Whを確保する。ただし、この移動量は、幅aの
余白領域Whを確保するための最小限の移動量で有る。
つまり、i座標値がbの最左黒画素データが余白利用域
外に出るためには、(a−b)だけ右に移動させる。
【0084】これにより、記録紙上で綴じ代となる余白
領域を設定された余白付加位置に確保するための画像デ
ータの移動量が最小限で済むため、画像情報の欠落を最
小限に抑えつつ綴じ代となる余白を確保することができ
る。
【0085】次に、図15(b)の第2余白確保処理例
では、画像データをページの反余白付加位置端を基準と
して余白付加方向に第1実施例の第2余白確保処理例同
様に縮小変倍し(処理312)、設定された余白付加位
置に余白領域を確保する。
【0086】これにより、記録紙上で綴じ代となる余白
領域を設定された余白付加位置に確保するための画像デ
ータの変倍率は、ページの余白付加位置に所定幅aの余
白領域を確保するために必要なだけの変倍率であるた
め、画像情報の欠落を最小限に抑えつつ綴じ代となる余
白を設定された余白付加位置に確保することができる。
【0087】次に、図4(c)の第3余白確保処理例で
は、先ずページメモリ5内の1ページ分の画像データ中
の黒画素データのうち設定された余白付加位置から最も
遠い黒画素データである最遠い黒画素データが、第1実
施例における最右黒画素データを探す手順と同様の手順
で画像処理部6により探される(処理313)。
【0088】そして、余白領域の反余白付加位置端と、
最近黒画素データとの距離(a−b)が、画像データの
ページの反余白付加位置端と、最遠黒画素データとの距
離cよりも小さい((a−b)<c)かを調べる(判断
314)。
【0089】(a−b)<cの場合(判断314のYe
s)は、画像データを右に(a−b)だけ移動させ(処
理315)、設定された余白付加位置に幅aの余白領域
を確保する。
【0090】一方、(a−b)<cでない場合(判断3
14のNo)は、画像データをページの反余白付加位置
端を基準として余白付加方向に(Nx−a)/(Nx−
b)の変倍率で縮小変倍し(処理316)、ページの設
定された余白付加位置に幅aの余白領域が確保される。
【0091】これにより、画像情報の欠落をいっそう最
小限に抑えつつ綴じ代となる余白を確保することができ
る。
【0092】以上説明した第1、第2、または、第3余
白確保処理の実行後は、図2の処理305に実行を移
す。また、図14の判断304において(b<a)でな
い場合(判断104のNo)は、そのままでも実質的に
幅a以上の余白がすでに確保されていることになるた
め、更に余白を付加する必要がなく、そのまま処理30
5に移る。
【0093】処理105では、画像データのページの設
定された余白付加位置に確保されている余白領域に、図
9に示されるように、記録紙に記録出力された際に、記
録の中央を示すマークとなる、中央マーク黒画素データ
を付加する。
【0094】この中央マーク黒画素データを付加するこ
とにより、記録紙に記録出力される画像の余白付加位置
に確保された所定幅の余白に記録紙の中央を示すマーク
を付加することができ、これより、パンチャー等によっ
てパンチ孔を穿設する際に、パンチャーの中央と、記録
紙の中央との位置あわせを容易に行うことができる。
【0095】また、図9に示される中央マークを付加す
ることに代えて、または、その中央マークと共に、図1
0に示されるように、記録紙に記録出力された際に、パ
ンチ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素データを余
白領域に付加してもよい。
【0096】この穿設位置マーク黒画素データを付加す
ることにより、記録紙に記録出力される画像の余白付加
位置に確保された所定幅の余白にパンチ孔穿設位置マー
クを付加することができ、これより、1度に1つの孔だ
けが穿設可能なタイプのパンチャー等によってパンチ孔
を穿設する際にも、パンチ孔を穿設すべき位置にパンチ
ャーを容易に位置決めすることができる。
【0097】以上の手順により、綴じ代となる余白領域
が確保され、中央マーク黒画素データが付加された画像
データは、プロッタ2により、記録出力される(処理3
06)。そして、記録出力すべき次ページ分の画像デー
タがある場合(判断107のYes)は、処理302に
戻る。ない場合(判断307のNo)は、処理は終了す
る。
【0098】このように、第2実施例によれば、記録出
力された受信画像データには、予め設定された余白付加
位置に綴じ代となる余白が付加されるため、受信文書の
整理の都合に合わせるこができ、文書整理をいっそう効
率良く行うことができる。
【0099】以上説明した第1及び第2実施例では、フ
ァクシミリ装置が、受信した画像データを記録出力する
場合を説明したが、次に説明する第3及び第4実施例
は、送信元のファクシミリ装置側で、読み込んだ原稿画
素データに余白領域を確保し、中央マーク黒画素データ
を付加した上で、送信相手先に送信し、送信相手先ファ
クシミリ装置で記録出力される記録紙に綴じ代となる余
白及び、中央マークを付加させるものである。
【0100】先ず、第3実施例について説明する。第3
実施例にかかるファクシミリ装置の構成は、第1実施例
にかかるファクシミリ装置の構成を示す図1と同様であ
る。
【0101】そのように構成される第3実施例に係るフ
ァクシミリ装置において、読み込ん原稿画像データを送
信相手先に送信する手順の一例について図16を参照し
て説明する。
【0102】同図に示される手順は、図2に示される、
第1実施例に係るファクシミリ装置における受信画像デ
ータを記録紙出力する手順とほとんど同じであり、異な
る点は、画像データ受信する(処理101)のではな
く、スキャナ1で原稿画像データを読み込み(40
1)、画像データを記録出力する(処理106)のでは
なく、画像データを相手先のファクシミリ装置に送信す
る(処理406)ことである。また、判断404の結果
がYesの場合は、第1実施例同様に、図4に示され
る、第1、第2、または、第3余白確保処理が行われ
る。
【0103】これにより、第1実施例同様に、送信相手
先ファクシミリ装置で記録出力される記録紙に綴じ代と
なる余白及び、中央マークを付加させることができ、そ
の余白及び中央マークの付加処理は、送信元で行われる
ため、送信相手先の手を煩わせることもない。
【0104】次に、第4実施例について説明する。第4
実施例にかかるファクシミリ装置の構成は、第2実施例
にかかるファクシミリ装置の構成と同様である。
【0105】そのように構成される第4実施例に係るフ
ァクシミリ装置において、読み込んだ原稿画像データを
送信相手先に送信する手順の一例について図17を参照
して説明する。
【0106】同図に示される手順は、図14に示され
る、第2実施例に係るファクシミリ装置における受信画
像データを記録紙出力する手順とほとんど同じであり、
異なる点は、画像データ受信する(処理301)のでは
なく、スキャナ1で原稿画像データを読み込み(50
1)、画像データを記録出力する(処理306)のでは
なく、画像データを相手先のファクシミリ装置に送信す
る(処理506)ことである。また、判断504の結果
がYesの場合は、第2実施例同様に、図15に示され
る、第1、第2、または、第3余白確保処理が行われ
る。
【0107】これにより、第2実施例同様に、送信相手
先ファクシミリ装置で記録出力される記録紙の、送信元
で設定された余白付加位置に、綴じ代となる余白及び、
中央マークを付加させることができ、その余白及び中央
マークの付加処理は、送信元で行われるため、送信相手
先の手を煩わせることもない。
【0108】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、記録紙の
綴じ代となる所定幅の余白を、ページの上端、下端、左
端または右端のうちのいずれかに予め定めらた余白付加
位置に確保することができる。また、その余白を確保す
るための画像データの移動距離は、ページの余白付加位
置に所定幅の余白を確保するための必要最小限の距離で
あるため、画像情報の欠落を最小限に抑えつつ綴じ代と
なる余白を確保することができる。
【0109】請求項2に係る発明によれば、記録紙の綴
じ代となる所定幅の余白を、ページの上端、下端、左端
または右端のうちのいずれかに予め定めらた余白付加位
置に確保することができる。また、その余白を確保する
ための画像データの変倍は、ページの余白付加位置に所
定幅の余白を確保するために必要なだけの変倍率である
ため、画像情報の欠落を最小限に抑えつつ綴じ代となる
余白を確保することができる。
【0110】請求項3に係る発明によれば、記録紙の綴
じ代となる所定幅の余白を、ページの上端、下端、左端
または右端のうちのいずれかに予め定めらた余白付加位
置に確保することができる。また、その余白を確保する
ために画像データの移動または変倍を行う場合は、画像
データを移動させても最遠黒画素データがページの反余
白付加位置端からはみ出さないなら画像データを移動さ
せ、はみ出してしまう場合は変倍する。したがって、ペ
ージの余白付加位置に所定幅の余白を確保するための画
像データの移動に起因する画像データの反余白付加位置
端の黒画素データの欠落はなくなる一方、画像データの
変倍に起因する画像データの欠落を最小限に抑えること
ができ、画像情報の欠落をいっそう最小限に抑えつつ綴
じ代となる余白を確保することができる。
【0111】請求項4に係る発明によれば、記録紙に記
録出力される画像の前記余白付加位置側の所定幅の余白
に記録紙の中央を示すマークを付加することができ、こ
れより、パンチャー等によってパンチ孔を穿設する際
に、パンチャーの中央と、記録紙の中央との位置あわせ
を容易に行うことができる。
【0112】請求項5に係る発明によれば、記録紙に記
録出力される画像の前記余白付加位置側の所定幅の余白
にパンチ孔穿設位置マークを付加することができ、これ
より、1度に1つの孔だけが穿設可能なタイプのパンチ
ャー等によってパンチ孔を穿設する際にも、パンチ孔を
穿設すべき位置にパンチャーを容易に位置決めすること
ができる。
【0113】請求項6に係る発明によれば、綴じ代とな
る余白を付加する位置を、記録紙の上端、下端、左端ま
たは右端のうちのいずれかに任意に設定することができ
るため、記録紙のファイリング形態の多様性に柔軟に対
応することができる。
【0114】請求項7に係る発明によれば、送信相手先
において記録紙の綴じ代となる所定幅の余白を、ページ
の上端、下端、左端または右端のうちのいずれかに予め
定めらた余白付加位置に確保することができる。また、
その余白を確保するための画像データの移動距離は、ペ
ージの余白付加位置に所定幅の余白を確保するための必
要最小限の距離であるため、画像情報の欠落を最小限に
抑えつつ綴じ代となる余白を確保することができる。ま
た、余白の確保のための構成を送信相手先のファクシミ
リ装置が備える必要がない。
【0115】請求項8に係る発明によれば、送信相手先
において記録紙の綴じ代となる所定幅の余白を、ページ
の上端、下端、左端または右端のうちのいずれかに予め
定めらた余白付加位置に確保することができる。また、
その余白を確保するための画像データの変倍は、ページ
の余白付加位置に所定幅の余白を確保するために必要な
だけの変倍率であるため、画像情報の欠落を最小限に抑
えつつ綴じ代となる余白を確保することができる。ま
た、余白の確保のための構成を送信相手先のファクシミ
リ装置が備える必要がない。
【0116】請求項9に係る発明によれば、送信相手先
において記録紙の綴じ代となる所定幅の余白を、ページ
の上端、下端、左端または右端のうちのいずれかに予め
定めらた余白付加位置に確保することができる。また、
その余白を確保するために画像データの移動または変倍
を行う場合は、画像データを移動させても最遠黒画素デ
ータがページの反余白付加位置端からはみ出さないなら
画像データを移動させ、はみ出してしまう場合は変倍す
る。したがって、ページの余白付加位置に所定幅の余白
を確保するための画像データの移動に起因する画像デー
タの反余白付加位置端の黒画素データの欠落はなくなる
一方、画像データの変倍に起因する画像データの欠落を
最小限に抑えることができ、画像情報の欠落をいっそう
最小限に抑えつつ綴じ代となる余白を確保することがで
きる。また、余白の確保のための構成を送信相手先のフ
ァクシミリ装置が備える必要がない。
【0117】請求項10に係る発明によれば、送信相手
先において記録紙に記録出力される画像の前記余白付加
位置側の所定幅の余白に記録紙の中央を示すマークを付
加することができ、これより、送信相手先においてパン
チャー等によってパンチ孔を穿設する際に、パンチャー
の中央と、記録紙の中央との位置あわせを容易に行うこ
とができる。
【0118】請求項11に係る発明によれば、送信相手
先において記録紙に記録出力される画像の前記余白付加
位置側の所定幅の余白にパンチ孔穿設位置マークを付加
することができ、これより、送信相手先において1度に
1つの孔だけが穿設可能なタイプのパンチャー等によっ
てパンチ孔を穿設する際にも、パンチ孔を穿設すべき位
置にパンチャーを容易に位置決めすることができる。
【0119】請求項12に係る発明によれば、綴じ代と
なる余白を付加する位置を、記録紙の上端、下端、左端
または右端のうちのいずれかに任意に設定することがで
きるため、送信相手先における記録紙のファイリング形
態の多様性に柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るファクシミリ装置のブロ
ック構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るファクシミリ装置の
受信画像データを記録出力する手順を示すフローチャー
トである。
【図3】本発明の第1実施例に係るファクシミリ装置の
第1余白確保処理例を説明するための図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るファクシミリ装置の
余白確保処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1実施例に係るファクシミリ装置の
第2余白確保処理例を説明するための図である。
【図6】本発明の第1実施例に係るファクシミリ装置の
第3余白確保処理例を説明するための図である。
【図7】図6と共に、本発明の第1実施例に係るファク
シミリ装置の第3余白確保処理例を説明するための図で
ある。
【図8】画像データ変倍処理の別の例を示す図である。
【図9】中央マーク付加処理を説明するための図であ
る。
【図10】パンチ孔穿設位置マーク付加処理を説明する
ための図である。
【図11】本発明の第2実施例に係るファクシミリ装置
の操作表示部に配設された余白付加位置設定キー群を示
す図である。
【図12】余白付加位置の設定の手順を示すフローチャ
ートである。
【図13】設定された余白付加位置に応じて設定される
余白領域を示す図である。
【図14】本発明の第2実施例に係るファクシミリ装置
の受信画像データを記録出力する手順を示すフローチャ
ートである。
【図15】本発明の第2実施例に係るファクシミリ装置
の余白確保処理例を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第3実施例に係るファクシミリ装置
の原稿画像データを相手先に送信するする手順を示すフ
ローチャートである。
【図17】本発明の第4実施例に係るファクシミリ装置
の原稿画像データを相手先に送信するする手順を示すフ
ローチャートである。
【図18】従来装置の問題点を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 スキャナ 2 プロッタ 3 符号化復号化部 4 ハードディスク 5 ページメモリ 6 画像処理部 7 モデム 8 網制御装置 9 操作表示部 9a 余白付加位置設定キー群 9au 上端キー 9as 下端キー 9ah 左端キー 9am 右端キー 10 システムメモリ 11 システム制御部 12 システムバス

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力される画像データをページメモリに
    記憶した後、その記憶した画像データを記録紙に記録出
    力する画像記録装置において、 前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像データ
    中の黒画素データのうちページの上端、下端、左端また
    は右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位置に最
    も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ検出手
    段と、その最近黒画素データ検出手段により検出された
    最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所
    定幅の余白領域内に位置する場合は、前記最近黒画素デ
    ータと前記余白領域の反余白付加位置端との距離だけ前
    記1ページ分の画像データを反余白付加位置側に移動さ
    せ前記余白領域を確保する画像移動手段とを備え、前記
    記録紙に記録出力される画像の前記余白付加位置に所定
    幅の余白を付加することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 入力される画像データをページメモリに
    記憶した後、その記憶した画像データを記録紙に記録出
    力する画像記録装置において、 前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像データ
    中の黒画素データのうちページの上端、下端、左端また
    は右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位置に最
    も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ検出手
    段と、その最近黒画素データ検出手段により検出された
    最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所
    定幅の余白領域内に位置する場合は、前記1ページ分の
    画像データを、前記最近黒画素データが前記余白領域外
    に移動する変倍率でページの反余白付加位置端を基準と
    して変倍し前記余白領域を確保する画像変倍手段とを備
    え、前記記録紙に記録出力される画像の前記余白付加位
    置に所定幅の余白を付加することを特徴とする画像記録
    装置。
  3. 【請求項3】 入力される画像データをページメモリに
    記憶した後、その記憶した画像データを記録紙に記録出
    力する画像記録装置において、 前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像データ
    中の黒画素データのうちページの上端、下端、左端また
    は右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位置に最
    も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ検出手
    段と、前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像
    データ中の黒画素データのうち前記余白付加位置から最
    も遠い黒画素データを検出する最遠黒画素データ検出手
    段と、前記最近黒画素データ検出手段により検出された
    最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所
    定幅の余白領域内に位置する場合において、前記最近黒
    画素データと前記余白領域の反余白付加位置端との距離
    が、最遠黒画素データとページの反余白付加位置端との
    距離よりも短いときは、前記最近黒画素データと前記余
    白領域の反余白付加位置端との距離だけ前記1ページ分
    の画像データを反余白付加位置側に移動させる一方、前
    記最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端
    との距離が、前記最遠黒画素データとページの反余白付
    加位置端との距離よりも長いときは、前記1ページ分の
    画像データを、前記最近黒画素データが前記余白領域外
    に移動する変倍率でページの反余白付加位置端を基準と
    して変倍し、前記余白領域を確保する画像移動変倍手段
    とを備え、前記記録紙に記録出力される画像の前記余白
    付加位置に所定幅の余白を付加することを特徴とする画
    像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記ページメモリに記憶された画像デー
    タのページの前記余白付加位置に確保された前記余白領
    域内にページの中央を示す中央マーク黒画素データを付
    加する中央マーク付加手段を備え、前記記録紙に記録出
    力される画像の前記余白付加位置側の所定幅の余白に、
    記録紙の中央を示すマークを付加することを特徴とする
    請求項1、2または3のいずれかの記載の画像記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ページメモリに記憶された画像デー
    タのページの前記余白付加位置に確保された前記余白領
    域内にパンチ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素デ
    ータを付加する穿設位置マーク付加手段を備え、前記記
    録紙に記録出力される画像の前記余白付加位置側の所定
    幅の余白に、パンチ孔穿設位置マークを付加することを
    特徴とする請求項1、2または3のいずれかの記載の画
    像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記余白付加位置を、ページの上端、下
    端、左端または右端のうちのいずれかに任意に設定する
    余白付加位置設定手段を備えたことを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5のいずれかの記載の画像記録装
    置。
  7. 【請求項7】 読み込んだ画像データをページメモリに
    記憶した後、その記憶した画像データを相手先に送信す
    るファクシミリ装置において、 前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像データ
    中の黒画素データのうちページの上端、下端、左端また
    は右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位置に最
    も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ検出手
    段と、その最近黒画素データ検出手段により検出された
    最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所
    定幅の余白領域内に位置する場合は、前記最近黒画素デ
    ータと前記余白領域の反余白付加位置端との距離だけ前
    記1ページ分の画像データを反余白付加位置側に移動さ
    せ前記余白領域を確保する画像移動手段とを備え、前記
    余白付加位置に所定幅の余白を付加した画像データを相
    手先に送信することを特徴とするファクシミリ装置。
  8. 【請求項8】 読み込んだ画像データをページメモリに
    記憶した後、その記憶した画像データを相手先に送信す
    るファクシミリ装置において、 前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像データ
    中の黒画素データのうちページの上端、下端、左端また
    は右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位置に最
    も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ検出手
    段と、その最近黒画素データ検出手段により検出された
    最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所
    定幅の余白領域内に位置する場合は、前記1ページ分の
    画像データを、前記最近黒画素データが前記余白領域外
    に移動する変倍率でページの反余白付加位置端を基準と
    して変倍し前記余白領域を確保する画像変倍手段とを備
    え、前記余白付加位置に所定幅の余白を付加した画像デ
    ータを相手先に送信することを特徴とするファクシミリ
    装置。
  9. 【請求項9】 読み込んだ画像データをページメモリに
    記憶した後、その記憶した画像データを相手先に送信す
    るファクシミリ装置において、 前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像データ
    中の黒画素データのうちページの上端、下端、左端また
    は右端のうちのいずれかに予め定めた余白付加位置に最
    も近い黒画素データを検出する最近黒画素データ検出手
    段と、前記ページメモリに記憶された1ページ分の画像
    データ中の黒画素データのうち前記余白付加位置から最
    も遠い黒画素データを検出する最遠黒画素データ検出手
    段と、前記最近黒画素データ検出手段により検出された
    最近黒画素データが、前記余白付加位置に設定された所
    定幅の余白領域内に位置する場合において、前記最近黒
    画素データと前記余白領域の反余白付加位置端との距離
    が、最遠黒画素データとページの反余白付加位置端との
    距離よりも短いときは、前記最近黒画素データと前記余
    白領域の反余白付加位置端との距離だけ前記1ページ分
    の画像データを反余白付加位置側に移動させる一方、前
    記最近黒画素データと前記余白領域の反余白付加位置端
    との距離が、前記最遠黒画素データとページの反余白付
    加位置端との距離よりも長いときは、前記1ページ分の
    画像データを、前記最近黒画素データが前記余白領域外
    に移動する変倍率でページの反余白付加位置端を基準と
    して変倍し、前記余白領域を確保する画像移動変倍手段
    とを備え、前記余白付加位置に所定幅の余白を付加した
    画像データを相手先に送信することを特徴とするファク
    シミリ装置。
  10. 【請求項10】 前記ページメモリに記憶された画像デ
    ータのページの前記余白付加位置に確保された前記余白
    領域内にページの中央を示す中央マーク黒画素データを
    付加する中央マーク付加手段を備え、相手先に送信する
    画像データの前記余白付加位置の所定幅の余白に、ペー
    ジの中央を示す中央マーク黒画素データを付加すること
    を特徴とする請求項7、8または9のいずれかの記載の
    ファクシミリ装置。
  11. 【請求項11】 前記ページメモリに記憶された画像デ
    ータのページの前記余白付加位置に確保された前記余白
    領域内にパンチ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素
    データを付加する穿設位置マーク付加手段を備え、相手
    先に送信する画像データの前記余白付加位置の所定幅の
    余白に、パンチ孔穿設位置を示す穿設位置マーク黒画素
    データを付加することを特徴とする請求項7、8または
    9のいずれかの記載のファクシミリ装置。
  12. 【請求項12】 前記余白付加位置を、ページの上端、
    下端、左端または右端のうちのいずれかに任意に設定す
    る余白付加位置設定手段を備えたことを特徴とする請求
    項7、8、9、10または11のいずれかの記載のファ
    クシミリ装置。
JP7047905A 1995-02-14 1995-02-14 画像記録装置及びファクシミリ装置 Pending JPH08223400A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015197751A (ja) * 2014-03-31 2015-11-09 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
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