JPH08222646A - マスクromおよびその製造方法 - Google Patents

マスクromおよびその製造方法

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JPH08222646A
JPH08222646A JP7021761A JP2176195A JPH08222646A JP H08222646 A JPH08222646 A JP H08222646A JP 7021761 A JP7021761 A JP 7021761A JP 2176195 A JP2176195 A JP 2176195A JP H08222646 A JPH08222646 A JP H08222646A
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polycrystalline silicon
silicon film
film
field effect
insulating film
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JP7021761A
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Nobuyuki Takenaka
信之 竹中
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 納期を短縮できるマスクROMおよびその製
造方法を提供する。 【構成】 P型シリコン基板11にソース・ドレイン領
域となる多数のn+ 型拡散層14を形成し、各n+ 型拡
散層14の間においてP型シリコン基板11の上にゲー
ト酸化膜12を介してゲート電極13を形成し、ゲート
電極13を包囲するように層間絶縁膜15を形成する。
以上で、直列接続した複数個のエンハンスメント型のM
OSFETが形成される。そして、n+ 型拡散層14お
よび層間絶縁膜15の上に高抵抗多結晶シリコン膜16
を形成する。複数個のMOSFETのうちの少なくと1
個のMOSFETの上方に位置する多結晶シリコン膜に
不純物を拡散して低抵抗多結晶シリコン膜17に変質さ
せ、それ以外の領域は高抵抗多結晶シリコン膜16のま
まとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマスクROM(Rea
d Only Memory)およびその製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、種々のマスクROMが実用化され
ている。図6に従来のマスクROMの一例を示す。図6
は大容量化に適したNAND型のマスクROMの要部の
断面図である。このマスクROMは顧客のROMコード
を基にエンハンスメント型MOSFET(MOS型電界
効果トランジスタ)とデプレッション型MOSFETを
半導体基板上に作り分けている。図6(a)において、
1はP型シリコン基板、2はゲート酸化膜、3はゲート
電極、4はn+ 型拡散層(ソースまたはドレインとな
る)、5はn- 型拡散層、6は層間絶縁膜、7はメタル
配線である。
【0003】図6(b)に同図(a)の等価回路図を示
す。図6に示したマスクROMは8個のMOSFETが
直列に接続された構造になっている。図6に示した例で
は、n- 型拡散層5がゲート電極3直下に形成されたG
2とG6のトランジスタがデプレッション型MOSFE
Tである。一方、その他のG1とG3とG4とG5とG
7とG8のトランジスタがエンハンスメント型MOSF
ETである。
【0004】つぎに、図6に示したマスクROMの読み
出し動作について簡単に説明する。図6(b)におい
て、ビット線に5Vを印加し、読み出したいトランジス
タのゲート電極に0Vを、その他のトランジスタのゲー
ト電極に5Vを印加する。例えば、G1のトランジスタ
を読み出す場合、G1のトランジスタのゲート電極に0
Vを、他の7個(G2〜G8)のトランジスタのゲート
電極に5Vを印加する。このとき、G1のトランジスタ
はエンハンスメント型MOSFETであるので、ゲート
電圧が0Vではオフ状態であり、ビット線〜共通ソース
間に電流は流れない。
【0005】つぎに、G2のトランジスタを読み出す場
合、G2のトランジスタのゲート電極に0Vを、他の7
個(G1,G3〜G8)のトランジスタのゲート電極に
5Vを印加する。このとき、G2のトランジスタはデプ
レッション型MOSFETであるので、ゲート電圧が0
Vでもオン状態であり、ビット線〜共通ソース間に電流
が流れる。
【0006】以上のように、ビット線〜共通ソース間に
流れる電流を検知することで、MOSFETに書き込ま
れた情報(すなわち、エンハンスメント型であるか、デ
プレッション型であるか)を読み出すことができる。つ
ぎに、図6のマスクROMの製造方法について簡単に述
べ、MOSFETに情報を書き込む方法を説明する。図
6(a)において、まずP型シリコン基板1上に素子分
離領域(図中では省略している)を形成後、デプレッシ
ョン型にするトランジスタのチャンネル領域(ゲート電
極の下部)にn型の不純物として例えばリンをイオン注
入法にて導入し、熱処理を施してn- 型拡散層5を形成
する。このとき、エンハンスメント型にするトランジス
タのチャンネル領域はフォトレジストで不純物が注入さ
れないように保護しておく。
【0007】このように図6のマスクROMでは、デプ
レッション型MOSFETとエンハンスメント型MOS
FETを、上記フォトレジスト形成工程とリンをイオン
注入する工程で作り分けている。つぎに、ゲート酸化膜
2とゲート電極3を形成後、n+ 型拡散層4をゲート電
極に対して自己整合的に形成する。
【0008】つぎに層間絶縁膜6を形成後、コンタクト
窓とメタル配線7を形成することで図6(a)に示した
マスクROMが完成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示した従来のマスクROMでは情報の書き込みを製造工
程の前半に、つまりMOSFETトランジスタの形成前
に行う必要があり、顧客からROMコード入手後、製品
が完成するまでさらに多数の工程が必要であるため、納
期が長くかかる欠点があった。
【0010】この発明の目的は、納期の短縮を図ること
ができるマスクROMおよびその製造方法を提供するこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1のマスクROM
は、半導体基板上に複数のエンハンスメント型のMOS
FETを形成し、この複数のMOSFETの各ゲート電
極を絶縁膜で被覆し、この絶縁膜上に複数のMOSFE
Tの各ソース・ドレインと接触する高抵抗膜を形成して
いる。この場合、高抵抗膜の一部の領域が低抵抗膜に変
質されて、複数のMOSFETのうちの少なくとも1個
のトランジスタのソース・ドレイン間が低抵抗膜により
短絡状態となっている。
【0012】請求項2記載のマスクROMの製造方法
は、まず半導体基板上に形成された複数のエンハンスメ
ント型のMOSFETの各ゲート電極の上面および両側
面に、絶縁膜を形成する。ついで、絶縁膜上およびMO
SFETのソース・ドレインとなる拡散層上に、高抵抗
の多結晶シリコン膜を形成する。ついで、多結晶シリコ
ン膜の複数のMOSFETのうちの少なくとも1個のM
OSFETの上方領域に、イオン注入法により不純物を
注入し熱処理して低抵抗の多結晶シリコン膜を形成する
ことにより、複数のMOSFETのうちの少なくとも1
個のMOSFETのソース・ドレイン間を低抵抗の多結
晶シリコン膜により短絡する。
【0013】請求項3記載のマスクROMの製造方法
は、まず半導体基板上に形成された複数のエンハンスメ
ント型のMOSFETのゲート電極の上面および両側面
に、第1の絶縁膜を形成する。ついで、第1の絶縁膜上
およびMOSFETのソース・ドレインとなる拡散層上
に、高抵抗の多結晶シリコン膜を形成する。ついで、多
結晶シリコン膜上に第2の絶縁膜を形成する。ついで、
第2の絶縁膜の複数のMOSFETのうちの少なくとも
1個のMOSFETの上方の領域を除去して下地の高抵
抗の多結晶シリコン膜を露出する。ついで、露出された
高抵抗の多結晶シリコン膜の部分に気相にて不純物を拡
散させ低抵抗の多結晶シリコン膜を形成することによ
り、複数のMOSFETのうちの少なくとも1個のMO
SFETのソース・ドレイン間を低抵抗の多結晶シリコ
ン膜により短絡する。
【0014】請求項4記載のマスクROMは、まず半導
体基板上に形成された複数のエンハンスメント型のMO
SFETのゲート電極の上面および両側面に、第1の絶
縁膜を形成する。ついで、第1の絶縁膜上およびMOS
FETのソース・ドレインとなる拡散層上に、高抵抗の
多結晶シリコン膜を形成する。ついで、多結晶シリコン
膜上に第2の絶縁膜を形成する。ついで、第2の絶縁膜
の複数のMOSFETのうちの少なくとも1個のMOS
FETの上方の領域を除去して下地の高抵抗の多結晶シ
リコン膜を露出する。ついで、露出された高抵抗の多結
晶シリコン膜部分と第2の絶縁膜の上に不純物を添加し
た酸化膜を形成する。ついで、熱処理を施して不純物を
露出された高抵抗の多結晶シリコン膜部分に拡散させ低
抵抗の多結晶シリコン膜を形成することにより、複数の
MOSFETのうちの少なくとも1個のMOSFETの
ソース・ドレイン間を低抵抗の多結晶シリコン膜により
短絡する。
【0015】
【作用】請求項1記載のマスクROMによれば、MOS
FET上に形成された多結晶シリコン膜の抵抗値を変え
ることでROMコードを書き込めるので、半導体基板上
にMOSFETと絶縁膜と高抵抗膜を形成した状態のも
のを半製品として準備しておけば、後はROMコードに
応じて多結晶シリコン膜の抵抗値を変えるだけでよく、
その後にMOSFETの形成工程はなく、マスクROM
の納期を短縮できる作用がある。
【0016】請求項2記載のマスクROMの製造方法に
よれば、MOSFET上に形成された多結晶シリコン膜
の抵抗値をイオン注入法で変えることでROMコードの
書き込みができるので、半導体基板上にMOSFETと
絶縁膜と高抵抗多結晶シリコン膜を形成した状態のもの
を半製品として準備しておけば、後はイオン注入法によ
りROMコードに応じて多結晶シリコン膜の抵抗値を変
えるだけでよく、その後にMOSFETの形成工程はな
く、マスクROMの納期を短縮できる作用がある。
【0017】請求項3記載のマスクROMの製造方法に
よれば、MOSFET上に形成された多結晶シリコン膜
の抵抗値を気相拡散で変えることでROMコードの書き
込みができるので、半導体基板上にMOSFETと第1
および第2の絶縁膜と高抵抗多結晶シリコン膜を形成し
た状態のものを半製品として準備しておけば、後は気相
拡散法によりROMコードに応じて多結晶シリコン膜の
抵抗値を変えるだけでよく、その後にMOSFETの形
成工程はなく、マスクROMの納期を短縮できるととも
に製造コストを低減できる作用を有する。
【0018】請求項4記載のマスクROMの製造方法に
よれば、MOSFET上に形成された多結晶シリコン膜
の抵抗値を層間絶縁膜からの不純物拡散で変えることで
ROMコードの書き込みができるので、半導体基板上に
MOSFETと第1および第2の絶縁膜と高抵抗多結晶
シリコン膜を形成した状態のものを半製品として準備し
ておけば、後は不純物拡散法によりROMコードに応じ
て多結晶シリコン膜の抵抗値を変えるだけでよく、その
後にMOSFETの形成工程はなく、マスクROMの納
期をさらに短縮できるとともに製造コストもさらに低減
できる作用を有する。
【0019】
【実施例】この発明をNチャンネル型MOSFETで構
成されたNAND型のマスクROMに適用したときの一
実施例を図1に、また、上記マスクROMの製造方法の
第1ないし第3の実施例を図2ないし図5に示す。図1
(a)はこの発明の一実施例のマスクROMの要部の断
面図を示し、また同図(b)はその等価回路図を示す。
図1(a)において、11はP型シリコン基板、12は
ゲート酸化膜、13はゲート電極、14はn+ 型拡散層
(ソースまたはドレインとなる)、15は第1の層間絶
縁膜、16は高抵抗多結晶シリコン膜(請求項1におけ
る高抵抗膜)、17は低抵抗多結晶シリコン膜(請求項
1における低抵抗膜)、18は第2の層間絶縁膜、19
はメタル配線である。
【0020】このマスクROMは、P型シリコン基板1
1上に複数のエンハンスメント型のMOSFET(n+
型拡散層14,ゲート酸化膜12,ゲート電極13)を
形成し、この複数のMOSFETの各ゲート電極13を
第1の層間絶縁膜15で被覆し、この第1の層間絶縁膜
15上に複数のMOSFETの各ソース・ドレインとな
るn+ 型拡散層14と接触する高抵抗多結晶シリコン膜
16を形成している。この場合、高抵抗多結晶シリコン
膜16の一部の領域が低抵抗多結晶シリコン膜17に変
質されて、複数のMOSFETのうちの少なくとも1個
のトランジスタのソース・ドレイン間が低抵抗多結晶シ
リコン膜17により短絡状態となっている。
【0021】この発明の一実施例のマスクROMは、図
1(b)の等価回路図で示すように直列接続された8個
のエンハンスメント型MOSFET(G1〜G8)と、
その上に形成された多結晶シリコン膜(図1(a)参
照)で構成されている。そして、顧客のROMコードを
基に高抵抗の多結晶シリコン膜と低抵抗の多結晶シリコ
ン膜を作り分けている。
【0022】図1に示した実施例では、G2のエンハン
スメント型MOSFETとG6のエンハンスメント型M
OSFETのそれぞれのソースおよびドレイン間に低抵
抗多結晶シリコン膜17が形成されており、その他(G
1,G3,G4,G5,G7,G8)のエンハンスメン
ト型MOSFETのそれぞれのソースおよびドレイン間
には高抵抗多結晶シリコン膜16が形成されている。な
お、図1(b)では、低抵抗多結晶シリコン膜17の
み、抵抗のシンボルで示している。
【0023】この実施例の場合、高抵抗多結晶シリコン
膜16のシート抵抗は約1012Ω・cm程度であり、低
抵抗多結晶シリコン膜17のシート抵抗は約102 Ω・
cm程度である。このように、高抵抗多結晶シリコン膜
16の抵抗値は非常に高く、ほとんど絶縁体と等価であ
るとみなせるので、この実施例のマスクROMの等価回
路は、図1(b)に示すように、G2とG6のエンハン
スメント型MOSFETのソースおよびドレイン間が低
抵抗R1,R1で短絡されているとみなすことができ
る。
【0024】つぎに、図1に示したこの発明の一実施例
のマスクROMの読み出し動作について簡単に説明す
る。図1(b)において、ビット線に5Vを印加し、読
み出したいエンハンスメント型MOSFETのゲート電
極に0Vを、その他のエンハンスメント型MOSFET
のゲート電極に5Vを印加する。例えば、G1のエンハ
ンスメント型MOSFETを読み出す場合、G1のエン
ハンスメント型MOSFETのゲート電極に0Vを、他
の7個(G2〜G8)のエンハンスメント型MOSFE
Tのゲート電極に5Vを印加する。このとき、G1はエ
ンハンスメント型MOSFETであるので、ゲート電圧
が0Vではオフ状態であり、ビット線〜共通ソース間に
電流は流れない。
【0025】つぎに、G2のエンハンスメント型MOS
FETを読み出す場合、G2のエンハンスメント型MO
SFETのゲート電極に0Vを、他の7個(G1,G3
〜G8)のエンハンスメント型MOSFETのゲート電
極に5Vを印加する。このとき、G2もエンハンスメン
ト型MOSFETであるので、ゲート電圧が0Vではオ
フ状態となり、MOSFETのチャンネル部分には電流
は流れない。しかし、G2のMOSFETのソース〜ド
レイン間は低抵抗多結晶シリコン膜で短絡されているの
で、この低抵抗多結晶シリコン膜を通して電流が流れる
ことでビット線〜共通ソース間にも電流が流れる。
【0026】以上のように、ビット線〜共通ソース間に
流れる電流を検知することで、マスクROMに書き込ま
れた情報(すなわち、高抵抗多結晶シリコン膜である
か、低抵抗多結晶シリコン膜であるか)を判別すること
ができる。この実施例のマスクROMは、MOSFET
上に形成された高抵抗多結晶シリコン膜16の抵抗値を
変えて低抵抗多結晶シリコン膜17にすることでROM
コードを書き込めるので、P型シリコン基板11上にM
OSFET(n+ 型拡散層14,ゲート酸化膜12,ゲ
ート電極13)と第1の層間絶縁膜15と高抵抗多結晶
シリコン膜16を形成した状態のものを半製品として準
備しておけば、後はROMコードに応じて高抵抗多結晶
シリコン膜16の抵抗値を部分的に変えるだけでよく、
その後にMOSFETの形成工程はないので、マスクR
OMの納期を短縮できる。
【0027】つぎに、この発明のマスクROMの製造方
法の第1の実施例について、図2と図3の工程順要部断
面図を用いて詳しく説明する。まず、図2(a)に示す
ように、P型シリコン基板11上に900℃の熱酸化に
て膜厚約20nmのゲート酸化膜12を形成後、LPC
VD法にて膜厚約300nmの多結晶シリコン膜13a
を形成し、POCl3 雰囲気中で熱処理を施すことでリ
ンを約1020cm-3程度ドーピングする。さらに、多結
晶シリコン膜13a上にLPCVD法にて膜厚約150
nmのCVD酸化膜20を形成し、続けてフォトレジス
ト21をパターニングする。
【0028】つぎに、図2(b)に示すように、フォト
レジスト21をマスクにして、CVD酸化膜20を反応
性イオンエッチング(RIE)法にて除去後、続けて多
結晶シリコン膜13aを同じくRIE法にてエッチング
することでゲート電極13に加工する。このエッチング
後、周知のアッシング処理にてフォトレジスト21を除
去する。つぎに、CVD酸化膜20をマスクにイオン注
入法にてヒ素を加速エネルギー約80KeV、ドーズ量
5×105 cm-2の条件でイオン注入し、約900℃で
熱処理することでn+ 型拡散層14を形成する。
【0029】つぎに、ゲート酸化膜12とCVD酸化膜
20上にLPCVD法にて膜厚約200nmの第2のC
VD酸化膜(図示せず)を形成し、続けてRIE法にて
+型拡散層14上の第2のCVD酸化膜およびゲート
酸化膜12を除去することで、図2(c)に示すように
ゲート電極13およびCVD酸化膜20の側壁に第2の
CVD酸化膜からなるサイドウォール酸化膜22を形成
する。
【0030】つぎに、図2(d)に示すように、n+
拡散層14上と、CVD酸化膜20およびサイドウォー
ル酸化膜22からなるゲート電極を被覆する絶縁膜15
上に、LPCVD法で膜厚約150nmの多結晶シリコ
ン膜16を形成する。この多結晶シリコン膜16は、不
純物がドープされていないので、シート抵抗値が約10
12Ω・cmと非常に高い、高抵抗多結晶シリコン膜であ
る。
【0031】つぎに、図3(a)に示すように、高抵抗
多結晶シリコン膜16上の所望の領域、つまり複数のM
OSFETのうちの顧客のROMコードに応じた少なく
とも1個のトランジスタの上方領域以外の領域に、第2
のフォトレジスト膜23を形成し、この第2のフォトレ
ジスト膜23をマスクにして、イオン注入法にてリンを
加速エネルギ約40KeV、ドーズ量約1×1015cm
-2の条件で多結晶シリコン膜13に導入する。
【0032】つぎに、図3(b)に示すように、フォト
レジスト23を周知のアッシング法にて除去後、シリコ
ン基板11に約900℃の熱処理を施すことで、多結晶
シリコン膜に注入したリンを活性化および拡散させるこ
とで、低抵抗な多結晶シリコン膜17を顧客のROMコ
ードに応じた少なくとも1個のトランジスタの上方領域
において、上記のトランジスタのソース・ドレイン間が
短絡状態となるように形成する。この実施例の場合、低
抵抗多結晶シリコン膜17のシート抵抗値は約100Ω
・cmから500Ω・cm程度になる。
【0033】この後、図示していないが、層間絶縁膜形
成後、メタル配線を形成することで、図1に示したマス
クROMが完成する。図2および図3で示したマスクR
OMの製造方法の第1の実施例の場合、多結晶シリコン
膜16に注入するリンのドーズ量を適正化することで、
低抵抗多結晶シリコン膜17のシート抵抗値を精度よく
制御することができる。
【0034】この実施例のマスクROMの製造方法によ
れば、MOSFET(n+ 型拡散層14,ゲート酸化膜
12,ゲート電極13)上に形成された高抵抗多結晶シ
リコン膜16の抵抗値をイオン注入法で部分的に変える
ことでROMコードの書き込みができるので、P型シリ
コン基板11上にMOSFETと層間絶縁膜15と高抵
抗多結晶シリコン膜16を形成した状態のものを半製品
として準備しておけば、後はイオン注入法によりROM
コードに応じて高抵抗多結晶シリコン膜16の抵抗値を
変えるだけでよく、その後にMOSFETの形成工程は
ないので、マスクROMの納期を短縮できる。
【0035】つぎに、この発明のマスクROMの製造方
法の第2の実施例について、図2と図4の工程順要部断
面図を用いて詳しく説明する。まず、図2(a)から図
2(d)の工程を上述した方法で処理する。つぎに、図
4(a)に示すように、高抵抗多結晶シリコン膜16上
に、LPCVD法で膜厚約100nmの第3のCVD酸
化膜24を形成する。さらに、第3のCVD酸化膜24
上の所望領域、つまり複数のMOSFETのうちの顧客
のROMコードに応じた少なくとも1個のトランジスタ
の上方領域以外の領域に、第3のフォトレジスト25を
形成する。
【0036】つぎに、図4(b)に示すように、第3の
フォトレジスト25をマスクにして、RIE法にて第3
のCVD酸化膜24を除去し、続けて周知のアッシング
法にて第3のフォトレジスト25を除去する。つぎに、
図4(c)に示すように、シリコン基板11に、約90
0℃のPOCl3 雰囲気中で熱処理を施すことで、第3
のCVD酸化膜24で覆われていない多結晶シリコン膜
部分にリンを約1020cm-3程度ドーピングすることで
低抵抗多結晶シリコン膜17を形成する。
【0037】この実施例の場合、低抵抗多結晶シリコン
膜17のシート抵抗は約102 Ω・cm程度である。こ
の後、図示していないが、層間絶縁膜形成後、メタル配
線を形成することで、図1に示したマスクROMが完成
する。図2と図4で示したマスクROMの製造方法の第
2の実施例の場合、低抵抗多結晶シリコン膜17を気相
拡散法で形成できるので、P型シリコン基板11上にM
OSFET(n+ 型拡散層14,ゲート酸化膜12,ゲ
ート電極13)と第1および第2の層間絶縁膜15,2
4と高抵抗多結晶シリコン膜16を形成した状態のもの
を半製品として準備しておけば、後は気相拡散法により
ROMコードに応じて高抵抗多結晶シリコン膜16の抵
抗値を部分的変えるだけでよく、その後にMOSFET
の形成工程はないので、マスクROMの納期を短縮でき
るとともに第1の実施例に比べて製造コストを低減でき
る。
【0038】つぎに、この発明のマスクROMの製造方
法の第3の実施例について、マスクROMの第3の製造
方法について、図2(a)〜(d)と図4(a),
(b)および図5を用いて詳しく説明する。まず、図2
(a)〜(d)と図4(a),(b)に示した工程を上
述した方法で処理する。
【0039】つぎに、図5(a)に示すように、第3の
CVD酸化膜24上および高抵抗多結晶シリコン膜16
上に、常圧CVD法にてリンを添加した酸化膜(いわゆ
るPSG膜26)を膜厚約800nmの厚さで成長す
る。この実施例の場合、PSG膜26のリン濃度は約8
重量%である。つぎに、図5(b)に示すように、シリ
コン基板11に約900℃で熱処理を施して、PSG膜
26を流動化させると同時に、PSG膜26からリンを
高抵抗多結晶シリコン膜16中に拡散させて低抵抗多結
晶シリコン膜17を形成する。この実施例の場合、低抵
抗多結晶シリコン膜17のシート抵抗値は約500Ω・
cmから1KΩ・cm程度である。
【0040】この後、図示していないが、メタル配線を
形成することで、図1に示したマスクROMが完成す
る。上述した、マスクROMの製造方法の第3の実施例
の場合、層間絶縁膜のPSG膜26から高抵抗多結晶シ
リコン膜16へリンを固相拡散させて、高抵抗多結晶シ
リコン膜16を低抵抗多結晶シリコン膜17に変質させ
ているので、P型シリコン基板11上にMOSFETと
第1および第2の層間絶縁膜15,24と高抵抗多結晶
シリコン膜16を形成した状態のものを半製品として準
備しておけば、後は不純物拡散法によりROMコードに
応じて高抵抗多結晶シリコン膜16の抵抗値を部分的に
変えるだけでよく、その後にMOSFETの形成工程は
なく、さらにマスクROMの製造方法の第2の実施例で
用いたリンの気相拡散工程を省略でき、マスクROMの
製造方法の第2の実施例よりもさらに拡散コストと拡散
時間を削減することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1記載のマスクROMによれば、
MOSFET上に形成された多結晶シリコン膜の抵抗値
を変えることでROMコードを書き込めるので、半導体
基板上にMOSFETと絶縁膜と高抵抗膜を形成した状
態のものを半製品として準備しておけば、後はROMコ
ードに応じて多結晶シリコン膜の抵抗値を変えるだけで
よく、その後にMOSFETの形成工程はないので、マ
スクROMの納期を短縮できるという効果を奏する。
【0042】請求項2記載のマスクROMの製造方法に
よれば、MOSFET上に形成された多結晶シリコン膜
の抵抗値をイオン注入法で変えることでROMコードの
書き込みができるので、半導体基板上にMOSFETと
絶縁膜と高抵抗多結晶シリコン膜を形成した状態のもの
を半製品として準備しておけば、後はイオン注入法によ
りROMコードに応じて多結晶シリコン膜の抵抗値を変
えるだけでよく、その後にMOSFETの形成工程はな
く、マスクROMの納期を短縮できるという効果を奏す
る。
【0043】請求項3記載のマスクROMの製造方法に
よれば、MOSFET上に形成された多結晶シリコン膜
の抵抗値を気相拡散で変えることでROMコードの書き
込みができるので、半導体基板上にMOSFETと第1
および第2の絶縁膜と高抵抗多結晶シリコン膜を形成し
た状態のものを半製品として準備しておけば、後は気相
拡散法によりROMコードに応じて多結晶シリコン膜の
抵抗値を変えるだけでよく、その後にMOSFETの形
成工程はなく、マスクROMの納期を短縮できるととも
に製造コストを低減できるという効果を奏する。
【0044】請求項4記載のマスクROMの製造方法に
よれば、MOSFET上に形成された多結晶シリコン膜
の抵抗値を層間絶縁膜からの不純物拡散で変えることで
ROMコードの書き込みができるので、半導体基板上に
MOSFETと第1および第2の絶縁膜と高抵抗多結晶
シリコン膜を形成した状態のものを半製品として準備し
ておけば、後は不純物拡散法によりROMコードに応じ
て多結晶シリコン膜の抵抗値を変えるだけでよく、その
後にMOSFETの形成工程はなく、マスクROMの納
期をさらに短縮できるとともに製造コストもさらに低減
できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の一実施例のマスクROMの
要部の構成を示す断面図、(b)は同図(a)の等価回
路図である。
【図2】この発明のマスクROMの製造方法の第1ない
し第3の実施例を説明するための工程順断面図である。
【図3】同じくこの発明のマスクROMの製造方法の第
1ないし第3の実施例を説明するための工程順断面図で
ある。
【図4】この発明のマスクROMの製造方法の第2およ
び第3の実施例を説明するための工程順断面図である。
【図5】この発明のマスクROMの製造方法の第3の実
施例を説明するための工程順断面図である。
【図6】(a)は従来のマスクROMの要部の構成を示
す断面図、(b)は同図(a)の等価回路図である。
【符号の説明】
11 P型シリコン基板 12 ゲート酸化膜 13 ゲート電極 14 n+ 型拡散層(ソース、ドレイン) 15 第1の層間絶縁膜 16 高抵抗多結晶シリコン膜 17 低抵抗多結晶シリコン膜 18 第2の層間絶縁膜 19 メタル配線 20 CVD酸化膜 21,23,25 フォトレジスト 22 サイドウォール酸化膜(第2のCVD酸化膜) 24 第3のCVD酸化膜 26 PSG膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された複数のエンハ
    ンスメント型のMOS型電界効果トランジスタと、この
    複数のMOS型電界効果トランジスタの各ゲート電極を
    被覆する絶縁膜と、この絶縁膜上に形成されかつ前記複
    数のMOS型電界効果トランジスタの各ソース・ドレイ
    ンと接触する高抵抗膜とを備え、 前記高抵抗膜の一部の領域が低抵抗膜に変質されて、前
    記複数のMOS型電界効果トランジスタのうちの少なく
    とも1個のトランジスタのソース・ドレイン間が前記低
    抵抗膜により短絡状態となっていることを特徴とするマ
    スクROM。
  2. 【請求項2】 半導体基板上に形成された複数のエンハ
    ンスメント型のMOS型電界効果トランジスタの各ゲー
    ト電極の上面および両側面に、絶縁膜を形成する工程
    と、 前記絶縁膜上および前記MOS型電界効果トランジスタ
    のソース・ドレインとなる拡散層上に、高抵抗の多結晶
    シリコン膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン膜の前記複数のMOS型電界効果ト
    ランジスタのうちの少なくとも1個のMOS型電界効果
    トランジスタの上方領域に、イオン注入法により不純物
    を注入し熱処理して低抵抗の多結晶シリコン膜を形成す
    ることにより、前記複数のMOS型電界効果トランジス
    タのうちの少なくとも1個のMOS型電界効果トランジ
    スタのソース・ドレイン間を前記低抵抗の多結晶シリコ
    ン膜により短絡する工程とを含むマスクROMの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成された複数のエンハ
    ンスメント型のMOS型電界効果トランジスタのゲート
    電極の上面および両側面に、第1の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜上および前記MOS型電界効果トラン
    ジスタのソース・ドレインとなる拡散層上に、高抵抗の
    多結晶シリコン膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン膜上に第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2の絶縁膜の前記複数のMOS型電界効果トラン
    ジスタのうちの少なくとも1個のMOS型電界効果トラ
    ンジスタの上方の領域を除去して下地の前記高抵抗の多
    結晶シリコン膜を露出する工程と、 前記露出された高抵抗の多結晶シリコン膜の部分に気相
    にて不純物を拡散させ低抵抗の多結晶シリコン膜を形成
    することにより、前記複数のMOS型電界効果トランジ
    スタのうちの少なくとも1個のMOS型電界効果トラン
    ジスタのソース・ドレイン間を前記低抵抗の多結晶シリ
    コン膜により短絡する工程とを含むマスクROMの製造
    方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に形成された複数のエンハ
    ンスメント型のMOS型電界効果トランジスタのゲート
    電極の上面および両側面に、第1の絶縁膜を形成する工
    程と、 前記第1の絶縁膜上および前記MOS型電界効果トラン
    ジスタのソース・ドレインとなる拡散層上に、高抵抗の
    多結晶シリコン膜を形成する工程と、 前記多結晶シリコン膜上に第2の絶縁膜を形成する工程
    と、 前記第2の絶縁膜の前記複数のMOS型電界効果トラン
    ジスタのうちの少なくとも1個のMOS型電界効果トラ
    ンジスタの上方の領域を除去して下地の前記高抵抗の多
    結晶シリコン膜を露出する工程と、 前記露出された高抵抗の多結晶シリコン膜部分と前記第
    2の絶縁膜の上に不純物を添加した酸化膜を形成する工
    程と、 熱処理を施して前記不純物を前記露出された高抵抗の多
    結晶シリコン膜部分に拡散させ低抵抗の多結晶シリコン
    膜を形成することにより、前記複数のMOS型電界効果
    トランジスタのうちの少なくとも1個のMOS型電界効
    果トランジスタのソース・ドレイン間を前記低抵抗の多
    結晶シリコン膜により短絡する工程とを含むマスクRO
    Mの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002368129A (ja) * 2001-06-04 2002-12-20 Oki Electric Ind Co Ltd シリンダ型キャパシタおよびその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002368129A (ja) * 2001-06-04 2002-12-20 Oki Electric Ind Co Ltd シリンダ型キャパシタおよびその製造方法
JP4579453B2 (ja) * 2001-06-04 2010-11-10 Okiセミコンダクタ株式会社 シリンダ型キャパシタの製造方法

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