JPH08220367A - 光ファイバ被覆リコーティング方法とそれに用いるダイス - Google Patents

光ファイバ被覆リコーティング方法とそれに用いるダイス

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JPH08220367A
JPH08220367A JP4500795A JP4500795A JPH08220367A JP H08220367 A JPH08220367 A JP H08220367A JP 4500795 A JP4500795 A JP 4500795A JP 4500795 A JP4500795 A JP 4500795A JP H08220367 A JPH08220367 A JP H08220367A
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JP
Japan
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die
coating
optical fiber
recoating
resin
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Application number
JP4500795A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kobayashi
洋之 小林
Tetsuo Wakabayashi
哲雄 若林
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 光ファイバ13の被覆15を除去した部分に樹脂
被覆用のダイス19をセットし、光ファイバ13に対してダ
イス19を相対的に移動させて、光ファイバ13に被覆25a
をリコーティングする場合に、ダイス19として、樹脂溜
まり部21の下に1段目の樹脂成形部23aと、2段目の樹
脂成形部23bを有するダイスを用いる。1段目の樹脂成
形部23aの内径は2段目の樹脂成形部23bの内径より大
きくする。 【効果】 リコーティング被覆25aの外径変動を小さく
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの被覆を除
去した部分に被覆をリコーティングする方法とそれに用
いるダイスに関するものである。
【0002】
【従来技術】光ファイバ心線を融着接続する場合には、
接続すべき光ファイバ心線の端部の被覆を剥ぎ、光ファ
イバを所定長露出させた後、それを融着接続機にセット
して光ファイバを融着接続する。融着接続後の状態は図
5(イ)のようになる。すなわち光ファイバ心線11の
被覆15が所定長にわたって除去され、光ファイバ13
が露出した状態となる。この露出した光ファイバ13に
被覆を被せるためリコーティングが行われる。
【0003】従来行われている一般的なリコーティング
方法を図4に示す。まず光ファイバ13が露出した部分
の両側の光ファイバ心線11をクランプ17で把持し、
光ファイバ13を垂直に立てた状態で、光ファイバ13
が弛まないように若干の張力をかける。次に光ファイバ
13が露出した部分の下端付近の被覆15の外周にダイ
ス19をセットすると共に、ダイス19の樹脂溜まり部
21に被覆用の樹脂25を供給する。またダイス19の
下部には紫外線照射器27がセットされる。
【0004】ダイス19は中心軸線を通る平面を境とし
て二つ割り可能になっている。光ファイバ心線11の被
覆15の材質は一般に紫外線硬化性樹脂であるので、リ
コーティング用の樹脂25にも同種の樹脂が用いられ
る。樹脂25の粘度は500〜10000cps程度で
ある。また紫外線照射器27としては紫外線源に接続さ
れたライトガイド等が用いられる。
【0005】上記の状態で、ダイス19および紫外線照
射器27を徐々に上昇させていくと、ダイス19の樹脂
成形部23を通過した樹脂25が光ファイバ13の外周
に塗布され、その樹脂25が紫外線照射器27からの紫
外線照射により硬化して、リコーティング被覆25aと
なる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図5(ロ)は、(イ)
の裸の光ファイバ13の部分にリコーティング被覆25
aを施した状態を示す。被覆25aはA部からB部まで
の間に施される。これは光ファイバ心線11の被覆15
とリコーティングされた被覆25aとをオーバーラップ
させて、被覆15の端部付近の強度を高めるためであ
る。
【0007】しかし、従来の方法でA部からB部までの
リコーティングを行うと、リコーティングされた被覆2
5aが図5(ロ)のようになってしまい、被覆25aの
外径を一様にすることが困難である。すなわち従来の方
法では、C部、D部で被覆25aの外径がダイス19の
樹脂成形部23の口径(光ファイバ心線の被覆15の外
径より僅かに大きい程度)よりかなり大きくなる反面、
その中間部のE部で被覆25aの外径が光ファイバ心線
の被覆15の外径より小さくなる傾向がある。このよう
な被覆状態は強度的にも好ましくない。
【0008】本発明の目的は、以上のような問題点を解
消した光ファイバの被覆リコーティング方法と、それに
用いるダイスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、光ファイバの被覆を除去した部分に樹脂被覆
用のダイスをセットし、光ファイバに対してダイスを相
対的に移動させて、光ファイバに被覆をリコーティング
する方法において、前記ダイスとして、樹脂溜まり部の
下に樹脂成形部を2段以上有するダイスを用いることを
特徴とするものである。
【0010】また本発明は、上記のリコーティング方法
を実施するためのダイスを提供するもので、その構成
は、一つのダイスで、樹脂溜まり部の下に樹脂成形部を
2段以上有することを特徴とする。
【0011】
【作用】上記のようなダイスを用いると、樹脂溜まり部
の樹脂は、1段目の樹脂成形部で成形された後、さらに
2段目以下の樹脂成形部で成形され、その後、紫外線を
照射されて硬化することになる。したがって1段目の樹
脂成形部で成形された被覆に外径の大きい部分があって
も、その部分は2段目以下の樹脂成形部で外径を修正さ
れてから、硬化することになる。このため外径変動の小
さいリコーティングを行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。このリコ
ーティング方法の特徴は、ダイス19として、樹脂溜ま
り部21の下に1段目の樹脂成形部23aと2段目の樹
脂成形部23bを有する一つのダイスを使用したことで
ある。
【0013】光ファイバ13の露出部分の両側の光ファ
イバ心線11をクランプ17で把持すること、光ファイ
バ13を垂直に立てて弛みができないように張力をかけ
ること、リコーティングされた樹脂25に紫外線照射器
27で紫外線を照射して硬化させること等は従来と同じ
である。またダイス19が図2に示すように中心軸線を
通る平面Pを境にして二つ割り可能になっていることも
従来と同じである。
【0014】ダイス19の2段目の樹脂成形部23b
は、1段目の樹脂成形部23aで成形された被覆の外径
を修正し、被覆の最終外径を定めるものである。2段目
の樹脂成形部23aは、外径の修正が主目的であるか
ら、そこには樹脂を供給しなくてもよい。
【0015】ダイス19の1段目の樹脂成形部23aの
内径と、2段目の樹脂成形部23bの内径は、同じでも
よいが、どちらかといえば2段目の内径より1段目の内
径を大きくしておくことが好ましい。すなわち、2段目
の樹脂成形部23bの内径は、所望するリコーティング
被覆の外径と同じかそれより若干大きい程度とし、1段
目の樹脂成形部23aの内径は、2段目の樹脂成形部2
3bの内径より大きくすることが好ましい。これは、1
段目の樹脂成形部23aで樹脂25を多めに塗布し、そ
の後、2段目の樹脂成形部23bで所望の外径に仕上げ
るという方法が、被覆外径を安定させるのに有効だから
である。
【0016】例えば、光ファイバ心線11の光ファイバ
13の外径が125μm、被覆15の外径が250μm
で、その光ファイバ13の露出部分に外径270μmの
被覆をリコーティングする場合、1段目の樹脂成形部2
3aの内径を350〜450μmとし、2段目の樹脂成
形部23bの内径を270〜300μm程度にすると、
被覆外径の安定したリコーティングが行える。
【0017】次に、図1の方法でリコーティングを行っ
た結果を説明する。主なリコーティング条件は次のとお
りである。 光ファイバ心線11の光ファイバ13の外径:12
5μm、被覆15の外径:250μm。 リコーティング長〔図5(ロ)のA−Bの長さ〕:
40mm。 ダイス19の1段目の樹脂成形部23aの内径:3
50μm、2段目の樹脂成形部23bの内径:270μ
m。 ダイス19の上昇速度:10mm/秒。 10本のサンプルについてリコーティングを行い、リコ
ーティング後、各サンプルについて図5(ロ)のC部、
D部、E部の外径を測定し、平均と標準偏差を求めた。
その結果を表1の「実施例」の欄に示す。
【0018】また比較のため、図3の方法でも同様な試
験を行った。この方法は、樹脂成形部が1段のダイスを
2つ用いたものである。上段のダイス19aの樹脂成形
部23aの内径は350μm、下段のダイス19bの樹
脂成形部23bの内径は270μm、上下のダイス19
a、19b間の距離Hは15mmとした。その他のリコ
ーティング条件、サンプル数、測定部位などは図1の実
施例と同じである。その結果を表1の「比較例」の欄に
示す。
【0019】さらに比較のため、図4の従来の方法でも
同様な試験を行った。ダイス19の樹脂成形部23の内
径は270μmとした。その他のリコーティング条件、
サンプル数、測定部位などは図1の実施例と同じであ
る。その結果を表1の「従来例」の欄に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1によれば、本発明の実施例は、従来例
よりリコーティング被覆の外径変動が格段に少ないこと
が分かる。また比較例は、平均値でみると実施例と殆ど
差がないように見えるが、外径のバラツキが大きいとい
う難点がある。これは、上下のダイス間の距離Hを小さ
くできないため、上のダイス19aで塗布した樹脂が、
下のダイス19bに入るまでの間に、表面張力または自
重などにより変形してしまうことによるものである。
【0022】なお以上の実施例では、樹脂溜まり部の下
に樹脂成形部を2段に有するダイスを使用した場合につ
いて説明したが、樹脂成形部が3段以上あるダイスを用
いても同様な結果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
ファイバの被覆を除去した部分に、被覆をリコーティン
グする場合に、外径変動の小さい一様なリコーティング
被覆を形成することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のリコーティング方法の一実施例を示
す説明図。
【図2】 図1の実施例に用いたダイスの平面図。
【図3】 二つのダイスを用いたリコーティング方法を
示す説明図。
【図4】 従来のリコーティング方法をを示す説明図。
【図5】 (イ)はリコーティング前の光ファイバ心線
を、(ロ)はリコーティング後の光ファイバ心線を示す
説明図。
【符号の説明】
11:光ファイバ心線 13:光ファイバ 15:被覆 17:クランプ 19:ダイス 21:樹脂溜まり部 23a:1段目の樹脂成形部 23b:2段目の樹脂成形部 25:樹脂 25a:リコーティングされた被覆 27:紫外線照射器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバの被覆を除去した部分に樹脂被
    覆用のダイスをセットし、光ファイバに対してダイスを
    相対的に移動させて、光ファイバに被覆をリコーティン
    グする方法において、前記ダイスとして、樹脂溜まり部
    の下に樹脂成形部を2段以上有するダイスを用いること
    を特徴とする光ファイバ被覆リコーティング方法。
  2. 【請求項2】ダイスの2段以上の樹脂成形部は、下段よ
    り上段の方が内径が大きくなっていることを特徴とする
    請求項1記載の光ファイバ被覆リコーティング方法。
  3. 【請求項3】光ファイバの被覆を除去した部分に被覆を
    リコーティングするためのダイスであって、樹脂溜まり
    部の下に樹脂成形部を2段以上有することを特徴とする
    光ファイバ被覆リコーティングダイス。
  4. 【請求項4】2段以上の樹脂成形部は、下段より上段の
    方が内径が大きくなっていることを特徴とする請求項3
    記載の光ファイバ被覆リコーティングダイス。
JP4500795A 1995-02-10 1995-02-10 光ファイバ被覆リコーティング方法とそれに用いるダイス Pending JPH08220367A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017122829A (ja) * 2016-01-07 2017-07-13 株式会社フジクラ テープ心線の製造方法及び製造装置、並びに光ファイバ心線の製造方法及び製造装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017122829A (ja) * 2016-01-07 2017-07-13 株式会社フジクラ テープ心線の製造方法及び製造装置、並びに光ファイバ心線の製造方法及び製造装置

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