JP2683278B2 - 光ファイバ被覆の硬化状態の測定法 - Google Patents

光ファイバ被覆の硬化状態の測定法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、光ファイバ製造時において紫外線硬化樹脂
からなる被覆の硬化状態を測定し、この被覆の品質管理
を迅速かつ容易に行えるようにするものである。
[従来の技術] 光ファイバの製造にあっては、紡糸後の光ファイバ裸
線表面にウレタンアクリレート系やエポキシアクリレー
ト系などの紫外線硬化性樹脂液を塗布し、これに紫外線
を照射して硬化せしめ、保護用の紫外線硬化樹脂からな
る一次被覆などを形成することが行なわれている。
ところで、この紫外線硬化樹脂からなる被覆の形成に
際しては、紫外線硬化性樹脂液が十分に硬化した状態と
する必要がある。紫外線硬化性樹脂液の硬化は、紫外線
の照射量、硬化雰囲気気体の種類、流量、硬化温度、圧
力などのパラメータに依存し、これらパラメータが相互
に関連し合っている。
したがって、紫外線硬化性樹脂液を十分に硬化させる
には、製造時にこれらのパラメータをそれぞれ最適化し
ていく必要があり、このために、紫外線硬化性樹脂の硬
化状態を把握することが重要である。
従来では、この紫外線硬化性樹脂の硬化状態を把握す
る手段として、紫外線硬化性樹脂のゲル分率を測定する
方法や、ガラス転移温度を測定する方法、あるいは粘弾
性を測定する方法などが知られている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上述の方法はいずれも多くの測定時間と手
間を要し、測定操作が複雑であるうえに、光ファイバの
表面に被覆された状態では採用できない不便があった。
[課題を解決するための手段] 本発明では、紫外線硬化樹脂からなる被覆を有する光
ファイバを試料とし、これを引抜力測定法によって測定
し、引抜力の大きさによって被覆の硬化状況を知り、こ
れによって被覆の品質管理を容易に行うことができるよ
うにした。
以下、本発明を詳しく説明する。
紫外線硬化性樹脂の硬化は、通常アクリルモノマーの
付加重合によって三次元網目構造が形成されることで進
行する。したがってこの硬化に伴い、この網目構造を作
る架橋点の数、すなわちゲル分率が増加することが知ら
れている。そしてゲル分率の増加に伴い、この被覆材と
光ファイバとの密着性が向上して、光ファイバの引抜力
が大きくなる。したがって、光ファイバの引抜力は被覆
材の硬化の進行状態に対して一義的に決まるパラメータ
であって、この引抜力を測定し、引抜力がある値以上と
なれば、被覆材の硬化が完了していることを知見するこ
とができる。
実際の引抜力の測定に際しては、製造ラインから適宜
採取した光ファイバを試料として行う。
引抜力の測定は、通常の方法によって行えばよい。具
体的には例えば第1図に示したように、試料となる光フ
ァイバ1を一部の被覆層2を残した状態で口出しし、こ
の被覆層部分2を適宜の治具3に固定するとともに、口
出しされた裸線部分4を、上記治具3の外部下方に設け
られたチャック5にセットする。この状態で、上記治具
3は不動のままチャック5を一定速度で下降させる。こ
の時光ファイバ1の裸線部分4と被覆層2との間に張力
(引抜力)が作用し、ついには裸線部分4が被覆層2よ
り滑り抜ける。この時の負荷荷重を求めれば、両者間の
密着力、すなわち引抜力が求められる。
このようにして引抜力の測定を行い、十分に高い値が
得られれば、被覆層2の硬化が十分に進行していると判
断することができる。
このような紫外線硬性樹脂からなる被覆の硬化状態測
定法によれば、引抜力測定法によって求められた引抜力
によってその硬化状態を直接的かつ一義的に求められる
ので、その引抜力がある値以上となれば硬化完了である
ことが知られ、硬化条件のいかんにかかわらず硬化が十
分に進行した被覆を得ることができるようになり、製造
上の品質管理が非常に容易となる。またこの引抜力測定
法を用いれば、簡便な手法で短時間で測定を行うことが
でき、しかも被覆の施された素線状態での測定が可能で
ある利点がある。
[実施例] 光ファイバ母材から溶融紡糸された外径125μmの光
ファイバ裸線上にウレタンアクリレート系紫外線硬化性
樹脂液を塗布した後、紫外線照射炉内を通過させて、紫
外線硬化性樹脂液を硬化させて、一次被覆を形成した。
この時、紫外線照射量を適宜変えた光ファイバを数種
類採取して試料とし、それぞれの引抜力を測定した。一
方、同じ紫外線硬化性樹脂液を用いて、同様に紫外線を
照射し、紫外線照射量に伴うそれぞれのゲル分率を測定
した。結果を併せて第2図に示した。
第2図より、紫外線照射量が約300mJ/cm2以上では、
ゲル分率が約93%とほぼ一定の値を示し、これに伴って
光ファイバの引抜力も一定の値(15g/mm程度)に収束し
ていることがわかる。すなわち引抜力がほぼこの値以上
の範囲にあれば、この被覆材の硬化がほぼ完了している
と見なすことができる。
したがって、製造時に随時、一次被覆を施した光ファ
イバを採取し、同様の手法で引抜力を測定することで、
被覆材の硬化状態を管理することができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の光ファイバ被覆の硬化
状態の測定法は、紫外線硬化樹脂からなる被覆を有する
光ファイバを採取し、この被覆の硬化状態を引抜力測定
法によって測定するようにしたものであるので、被覆の
硬化状態を迅速かつ簡便に知ることができる。また、得
られた引抜力が所定の範囲内に収まるように硬化条件を
適宜決めればよいので、製造管理および品質管理が容易
となるなどの効果を有する。またこの方法では、光ファ
イバの引抜力を測定すればよいので、製造ライン上での
硬化状態を簡便に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明において用いられる引抜力測定装置の
一例を示す構成図であり、 第2図は、実施例での被覆材の紫外線照射量と引抜力と
の関係、および紫外線照射量とゲル分率との関係を示す
グラフである。 1……光ファイバ、2……被覆層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒木 真治 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社佐倉工場内 (72)発明者 鈴木 秀雄 千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株 式会社佐倉工場内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光ファイバ表面に紫外線硬化性樹脂液を塗
    布し、紫外線を照射して紫外線硬化樹脂からなる被覆を
    形成するに際し、 紫外線硬化樹脂からなる被覆を有する光ファイバを採取
    し、この被覆の硬化状態を引抜力測定法によって測定す
    ることを特徴とする光ファイバ被覆の硬化状態の測定
    法。
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