JPH08217477A - ガラスパイプの切断装置及び方法 - Google Patents
ガラスパイプの切断装置及び方法Info
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- JPH08217477A JPH08217477A JP2164895A JP2164895A JPH08217477A JP H08217477 A JPH08217477 A JP H08217477A JP 2164895 A JP2164895 A JP 2164895A JP 2164895 A JP2164895 A JP 2164895A JP H08217477 A JPH08217477 A JP H08217477A
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- glass pipe
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03B—MANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
- C03B33/00—Severing cooled glass
- C03B33/06—Cutting or splitting glass tubes, rods, or hollow products
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Manipulator (AREA)
- Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 歪を生じさせることなくガラスパイプを簡単
に、かつ正確に切断し、切断作業効率の向上と品質の安
定化が図れるガラスパイプの切断装置及び方法を提供す
る。 【構成】 ガラスパイプ３の外側に外部磁性装置２ａ，
２ｂを配置し、この磁力によりガラスパイプ３内に内部
磁性切断装置１を誘導し、所定位置に位置決めしガラス
パイプ３を磁力で保持した後、外部磁性装置２を回転さ
せ、これに伴って内部磁性切断装置１を回転させ、内部
磁性切断装置１の切断用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂの
ガラスカッタ９をガラスパイプ３の内周のテンション層
に押圧し、所定位置の円周傷（切り筋）を与える。以上
により、ガラスパイプ３を円周傷の部位から切断するこ
とが出来る。また、内部磁性切断装置１のガイドローラ
付上部磁石４ａ，４ｂのガイドローラ８，８により回転
時におけるガラスパイプを安定支持する。
に、かつ正確に切断し、切断作業効率の向上と品質の安
定化が図れるガラスパイプの切断装置及び方法を提供す
る。 【構成】 ガラスパイプ３の外側に外部磁性装置２ａ，
２ｂを配置し、この磁力によりガラスパイプ３内に内部
磁性切断装置１を誘導し、所定位置に位置決めしガラス
パイプ３を磁力で保持した後、外部磁性装置２を回転さ
せ、これに伴って内部磁性切断装置１を回転させ、内部
磁性切断装置１の切断用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂの
ガラスカッタ９をガラスパイプ３の内周のテンション層
に押圧し、所定位置の円周傷（切り筋）を与える。以上
により、ガラスパイプ３を円周傷の部位から切断するこ
とが出来る。また、内部磁性切断装置１のガイドローラ
付上部磁石４ａ，４ｂのガイドローラ８，８により回転
時におけるガラスパイプを安定支持する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、溶融状態から引き出さ
れて成形されるガラスパイプを所定長さに正確に切断す
るガラスパイプの切断装置及び方法に関する。
れて成形されるガラスパイプを所定長さに正確に切断す
るガラスパイプの切断装置及び方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガラスパイプの成形方法としては各種の
ものがあるが、例えばダンナー法によるものが一般に採
用される。溶融状態のガラスはスリーブ内から押し出さ
れ、管引機により送られガラスカッタにより切断され
る。なお、従来技術では図４に示すように引き出された
ガラスパイプ３の外周面にガラスカッタ１３を圧接し、
外部から傷つけ、切り筋に沿ってその両側に引張力を与
えて所定長さＬに切断する方法がもっぱら採用されてい
た。
ものがあるが、例えばダンナー法によるものが一般に採
用される。溶融状態のガラスはスリーブ内から押し出さ
れ、管引機により送られガラスカッタにより切断され
る。なお、従来技術では図４に示すように引き出された
ガラスパイプ３の外周面にガラスカッタ１３を圧接し、
外部から傷つけ、切り筋に沿ってその両側に引張力を与
えて所定長さＬに切断する方法がもっぱら採用されてい
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来の切断方法
によると次のような問題点があった。まず、切断に伴っ
てガラスパイプ３の軸線方向に沿う割れが発生し易く歩
留が低下する問題点がある。また、ガラスパイプ３の厚
み方向や周方向および長さ方向に歪みが生じ易く、かつ
歪量にムラがあり製品精度が安定化しない問題点があ
る。この原因としては各種のものが上げられるが、特に
大きな原因としてはガラスパイプ３を外周側から切断す
ること及び切断時においてガラスパイプ３を所定位置に
固持しないことが挙げられる。
によると次のような問題点があった。まず、切断に伴っ
てガラスパイプ３の軸線方向に沿う割れが発生し易く歩
留が低下する問題点がある。また、ガラスパイプ３の厚
み方向や周方向および長さ方向に歪みが生じ易く、かつ
歪量にムラがあり製品精度が安定化しない問題点があ
る。この原因としては各種のものが上げられるが、特に
大きな原因としてはガラスパイプ３を外周側から切断す
ること及び切断時においてガラスパイプ３を所定位置に
固持しないことが挙げられる。
【０００４】本発明は、以上の事情に鑑みて創案された
ものであり、切断が容易に行われ、切断による各方向の
歪発生が少なく、パイプに不測の割れが発生せず品質の
安定化と歩留の向上が図れるガラスパイプの切断装置及
び方法を提供することを目的とする。
ものであり、切断が容易に行われ、切断による各方向の
歪発生が少なく、パイプに不測の割れが発生せず品質の
安定化と歩留の向上が図れるガラスパイプの切断装置及
び方法を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】溶融状態から引き出し冷
却固化したガラスパイプを検討した結果、ガラスパイプ
は外周側にコンプレッション層が形成され、内周側にテ
ンション層が形成されていることが分かった。一般にガ
ラスは、テンション層に切り筋を与えることにより容易
に、かつ正確に切断し得るものであり、本発明は、本発
明者による前記知見に基づき、従来の外部からの切断方
法をやめて内部から切断するようにすることを特徴とし
た。また、切断時においてガラスパイプを安定支持する
手段を採用した。すなわち発明は、以上の目的を達成す
るために、ガラスパイプを所定長さに切断する切断装置
であって、前記ガラスパイプ内にその軸線方向に沿って
移動可能に配設される内部磁性切断装置と、前記ガラス
パイプの外周側の所定位置において回転可能に配設され
る外部磁性装置とから構成され、前記内部磁性切断装置
は、ガイドローラ付上部磁石と切断用カッタ付下部磁石
を有し、前記外部磁性装置は前記ガイドローラ付上部磁
石と逆磁極の外側上部磁石と前記切断用カッタ付下部磁
石と逆磁極の外部下部磁石を有し、前記外側下部磁石は
ガラスパイプの非切断時において前記切断用カッタ付下
部磁石と同磁極に保持され切断時において逆磁極に変換
すべく形成されてなるガラスパイプの切断装置を構成す
るものである。更に具体的に、前記外部磁石装置及び／
又は前記内部磁性切断装置のそれぞれの磁石は前記ガラ
スパイプの半径方向に沿って移動可能に形成されるもの
であり、前記ガイドローラ付上部磁石は、前記ガラスパ
イプの内周に接触するガイドローラを有し、前記切断用
カッタ付下部磁石は前記ガラスパイプの内周に当接する
ガラスカッタを有するものであり、前記外部磁性装置は
上下逆転可能に形成されるものであり、前記外部磁性装
置は、全体又は外側下部磁石のみが回動可能に形成され
るものであるガラスパイプの切断装置を構成するもので
ある。また、溶融状態から引き出されて連続的に成形さ
れるガラスパイプを所定長さに切断する方法において、
切断用の切り筋をガラスパイプの内周面に与えるガラス
パイプの切断方法を特徴とするものである。更に、所定
位置に配置される外部磁性装置の外側上部磁石によりこ
れと逆磁極に形成される内部磁性切断装置のガイドロー
ラ付上部磁石を磁力で誘導しガラスパイプ内の所定位置
に位置決め保持した後、外部磁性装置の外側下部磁石と
内部切断用装置の切断用カッタ付下部磁石と逆磁極に磁
極変換し内部切断用装置のガラスカッタをガラスパイプ
の内周に圧接し、この状態で外部磁性装置を回転し、こ
れに伴って内部切断用装置をガイドローラ付上部磁石の
ガイドローラに案内させながら回転せしめ、テンション
層を形成するガラスパイプの内周面に前記ガラスカッタ
により、周方向にカッタ傷を形成して当該ガラスパイプ
を所定長さに切断するガラスパイプの切断方法を特徴と
するものである。
却固化したガラスパイプを検討した結果、ガラスパイプ
は外周側にコンプレッション層が形成され、内周側にテ
ンション層が形成されていることが分かった。一般にガ
ラスは、テンション層に切り筋を与えることにより容易
に、かつ正確に切断し得るものであり、本発明は、本発
明者による前記知見に基づき、従来の外部からの切断方
法をやめて内部から切断するようにすることを特徴とし
た。また、切断時においてガラスパイプを安定支持する
手段を採用した。すなわち発明は、以上の目的を達成す
るために、ガラスパイプを所定長さに切断する切断装置
であって、前記ガラスパイプ内にその軸線方向に沿って
移動可能に配設される内部磁性切断装置と、前記ガラス
パイプの外周側の所定位置において回転可能に配設され
る外部磁性装置とから構成され、前記内部磁性切断装置
は、ガイドローラ付上部磁石と切断用カッタ付下部磁石
を有し、前記外部磁性装置は前記ガイドローラ付上部磁
石と逆磁極の外側上部磁石と前記切断用カッタ付下部磁
石と逆磁極の外部下部磁石を有し、前記外側下部磁石は
ガラスパイプの非切断時において前記切断用カッタ付下
部磁石と同磁極に保持され切断時において逆磁極に変換
すべく形成されてなるガラスパイプの切断装置を構成す
るものである。更に具体的に、前記外部磁石装置及び／
又は前記内部磁性切断装置のそれぞれの磁石は前記ガラ
スパイプの半径方向に沿って移動可能に形成されるもの
であり、前記ガイドローラ付上部磁石は、前記ガラスパ
イプの内周に接触するガイドローラを有し、前記切断用
カッタ付下部磁石は前記ガラスパイプの内周に当接する
ガラスカッタを有するものであり、前記外部磁性装置は
上下逆転可能に形成されるものであり、前記外部磁性装
置は、全体又は外側下部磁石のみが回動可能に形成され
るものであるガラスパイプの切断装置を構成するもので
ある。また、溶融状態から引き出されて連続的に成形さ
れるガラスパイプを所定長さに切断する方法において、
切断用の切り筋をガラスパイプの内周面に与えるガラス
パイプの切断方法を特徴とするものである。更に、所定
位置に配置される外部磁性装置の外側上部磁石によりこ
れと逆磁極に形成される内部磁性切断装置のガイドロー
ラ付上部磁石を磁力で誘導しガラスパイプ内の所定位置
に位置決め保持した後、外部磁性装置の外側下部磁石と
内部切断用装置の切断用カッタ付下部磁石と逆磁極に磁
極変換し内部切断用装置のガラスカッタをガラスパイプ
の内周に圧接し、この状態で外部磁性装置を回転し、こ
れに伴って内部切断用装置をガイドローラ付上部磁石の
ガイドローラに案内させながら回転せしめ、テンション
層を形成するガラスパイプの内周面に前記ガラスカッタ
により、周方向にカッタ傷を形成して当該ガラスパイプ
を所定長さに切断するガラスパイプの切断方法を特徴と
するものである。
【０００６】
【作用】まず、外部磁性装置により内部磁性切断装置を
ガラスパイプ内の所定位置に誘導し、外側上部磁石とガ
イドローラ付上部磁石間の磁力によりガラスパイプを所
定位置に挟持する。なお、この場合、ガイドローラ付上
部磁石のガイドローラはガラスパイプの内周に当接す
る。次に、外側下部磁石を逆磁極に変換し、外側下部磁
石の磁力により切断用カッタ付下部磁石を引き付け、ガ
ラスカッタをガラスパイプの内周に圧接する。次に、外
部磁性装置又は外側下部磁石を回転させ、これに伴って
ガラスカッタを回転させる。以上によりガラスパイプは
その内周のテンション層に傷が生じ、軸線方向にテンシ
ョンを少し付加することによりその部位を基にして切断
される。以下、同様の動作を繰り返し行うことにより所
定長さに切断されたガラスパイプが順次製作される。
ガラスパイプ内の所定位置に誘導し、外側上部磁石とガ
イドローラ付上部磁石間の磁力によりガラスパイプを所
定位置に挟持する。なお、この場合、ガイドローラ付上
部磁石のガイドローラはガラスパイプの内周に当接す
る。次に、外側下部磁石を逆磁極に変換し、外側下部磁
石の磁力により切断用カッタ付下部磁石を引き付け、ガ
ラスカッタをガラスパイプの内周に圧接する。次に、外
部磁性装置又は外側下部磁石を回転させ、これに伴って
ガラスカッタを回転させる。以上によりガラスパイプは
その内周のテンション層に傷が生じ、軸線方向にテンシ
ョンを少し付加することによりその部位を基にして切断
される。以下、同様の動作を繰り返し行うことにより所
定長さに切断されたガラスパイプが順次製作される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図１は本実施例の全体構造を示す断面図、図２は本
実施例の位置決め動作を説明するための断面図、図３は
本実施例の作用を説明するためのフローチャートであ
る。
る。図１は本実施例の全体構造を示す断面図、図２は本
実施例の位置決め動作を説明するための断面図、図３は
本実施例の作用を説明するためのフローチャートであ
る。
【０００８】本実施例のガラスパイプ切断装置は、大別
して内部磁性切断装置１と、一対の外部磁性装置２等か
らなる。なお、外部磁性装置は左右一対の外部磁性装置
２ａ，２ｂからなる。内部磁性切断装置１はガラスパイ
プ３の内部に挿入可能に配設され、ガラスパイプ３の軸
線方向に沿って移動可動に保持される。一方、外部磁性
装置２ａ，２ｂはガラスパイプ３の外周の所定位置に配
置される。
して内部磁性切断装置１と、一対の外部磁性装置２等か
らなる。なお、外部磁性装置は左右一対の外部磁性装置
２ａ，２ｂからなる。内部磁性切断装置１はガラスパイ
プ３の内部に挿入可能に配設され、ガラスパイプ３の軸
線方向に沿って移動可動に保持される。一方、外部磁性
装置２ａ，２ｂはガラスパイプ３の外周の所定位置に配
置される。
【０００９】内部磁性切断装置１は、一対のガイドロー
ラ付上部磁石４ａ，４ｂと、一対の切断用カッタ付下部
磁石５ａ，５ｂと、装置本体６と、装置本体６に軸線方
向に沿って回転自在および軸線方向に沿って伸縮自在に
支持されるベース台７等から構成される。ガイドローラ
付上部磁石４ａ，４ｂは装置本体６にガラスパイプ３の
半径方向に沿って移動可能に支持され、その半径方向の
端部にはガイドローラ８を回転自在に保持する。なお、
本実施例ではガイドローラ付上部磁石４ａ，４ｂはガラ
スパイプ３の内周に近い方の側にＳ極を形成し、逆方向
にＮ極を形成する。一方、切断用カッタ付下部磁石５
ａ，５ｂはベース台７にガラスパイプ３の半径方向に沿
って移動可能に支持され、その先端にガラスカッタ９を
固定する。なお、本実施例では切断用カッタ付下部磁石
５ａ，５ｂはガラスパイプ３の内周に近い方の側にＳ極
を形成し、逆方向にＮ極を形成する。
ラ付上部磁石４ａ，４ｂと、一対の切断用カッタ付下部
磁石５ａ，５ｂと、装置本体６と、装置本体６に軸線方
向に沿って回転自在および軸線方向に沿って伸縮自在に
支持されるベース台７等から構成される。ガイドローラ
付上部磁石４ａ，４ｂは装置本体６にガラスパイプ３の
半径方向に沿って移動可能に支持され、その半径方向の
端部にはガイドローラ８を回転自在に保持する。なお、
本実施例ではガイドローラ付上部磁石４ａ，４ｂはガラ
スパイプ３の内周に近い方の側にＳ極を形成し、逆方向
にＮ極を形成する。一方、切断用カッタ付下部磁石５
ａ，５ｂはベース台７にガラスパイプ３の半径方向に沿
って移動可能に支持され、その先端にガラスカッタ９を
固定する。なお、本実施例では切断用カッタ付下部磁石
５ａ，５ｂはガラスパイプ３の内周に近い方の側にＳ極
を形成し、逆方向にＮ極を形成する。
【００１０】外部磁性装置２ａ，２ｂは、外側上部磁石
１０ａ，１０ｂと、外側下部磁石１１ａ，１１ｂと、外
側装置本体１２ａ，１２ｂ等からなる。本実施例では外
側上部磁石１０ａ，１０ｂは外側装置本体１２ａ，１２
ｂの上方側に配置され、外側下部磁石１１ａ，１１ｂは
外側装置本体１２ａ，１２ｂの下方に回転可能に、かつ
ガラスパイプ３の軸線方向に沿って移動可能に支持され
る。また、図略の手段によりその磁極Ｎ，Ｓを逆磁極に
変換可能に形成される。なお、ガラスパイプ３切断時に
おいては外側上部磁石１０ａ，１０ｂと外側下部磁石１
１ａ，１１ｂ側のスパンは内部磁性切断装置１のガイド
ローラ付上部磁石４ａ，４ｂと切断用カッタ付下部磁石
５ａ，５ｂ間のスパンとほぼ同一長さに調整される。ま
た、図１に示すように、本実施例では切断時における外
部磁性装置２ａ，２ｂの外側上部磁石１０ａ，１０ｂお
よび外側下部磁石１１ａ，１１ｂはガラスパイプ３の外
周に近い方の側にＮ極を形成し逆方向にＳ極を形成する
ものからなる。
１０ａ，１０ｂと、外側下部磁石１１ａ，１１ｂと、外
側装置本体１２ａ，１２ｂ等からなる。本実施例では外
側上部磁石１０ａ，１０ｂは外側装置本体１２ａ，１２
ｂの上方側に配置され、外側下部磁石１１ａ，１１ｂは
外側装置本体１２ａ，１２ｂの下方に回転可能に、かつ
ガラスパイプ３の軸線方向に沿って移動可能に支持され
る。また、図略の手段によりその磁極Ｎ，Ｓを逆磁極に
変換可能に形成される。なお、ガラスパイプ３切断時に
おいては外側上部磁石１０ａ，１０ｂと外側下部磁石１
１ａ，１１ｂ側のスパンは内部磁性切断装置１のガイド
ローラ付上部磁石４ａ，４ｂと切断用カッタ付下部磁石
５ａ，５ｂ間のスパンとほぼ同一長さに調整される。ま
た、図１に示すように、本実施例では切断時における外
部磁性装置２ａ，２ｂの外側上部磁石１０ａ，１０ｂお
よび外側下部磁石１１ａ，１１ｂはガラスパイプ３の外
周に近い方の側にＮ極を形成し逆方向にＳ極を形成する
ものからなる。
【００１１】次に、本実施例の作用を図１，図２および
図３のフローチャートにより説明する。図２に示すよう
に、外部磁性装置２ａ，２ｂは所定位置に配置され、外
側上部磁石１０ａおよび１０ｂはガラスパイプ３に近い
方の側にＮ極がそれぞれ形成され、外側下部磁石１１ａ
および１１ｂはガラスパイプ３に近い方の側にＮ極が形
成される（ステップ１００）。一方、内部磁性切断装置
１は外部磁性装置２ａ，２ｂから少し離れた位置にあ
り、ガイドローラ付上部磁石４ａおよび４ｂはガラスパ
イプ３の内周に近い方の側にＳ極を形成し、切断用カッ
タ付下部磁石５ａおよび５ｂはガラスパイプ３の内周に
近い方の側にＳ極を形成してそれぞれ配置される（ステ
ップ１０１）。外部磁性装置２ａ，２ｂの磁力により内
部磁性切断装置１をガラスパイプ３内に誘導し、外側上
部磁石１０ａ，１０ｂでガイドローラ付上部磁石４ａ，
４ｂを引き付けガラスパイプ３の内周をガイドローラ８
を介して保持する（ステップ１０２）。これにより、切
断用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂのガラスカッタを所定
の切断位置に位置決めする（ステップ１０３）。この状
態で外部磁性装置２の外側下部磁石１１ａ，１１ｂの磁
極を逆転し、図１に示すように、ガラスパイプ３の外周
に近い側をＳ極からＮ極に逆転させる（ステップ１０
４）。これにより外側下部磁石１１ａ，１１ｂの磁力に
より切断用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂを引き付け、ガ
ラスカッタ９をガラスパイプ３の内周に圧接させる（ス
テップ１０５）。ここで、外部磁性装置１１ａ，１１ｂ
を回転させ（ステップ１０６）、これに伴って切断用カ
ッタ付下部磁石５ａ，５ｂをガラス本体６を中心として
回転させる（ステップ１０７）。これによりガラスパイ
プ３の内周に円周傷（切り筋）が生じ、ガラスパイプ３
に少しテンションを加えることによりガラスパイプ３が
切断される（ステップ１０８）。次に、繰り返し行うか
どうかを判断し（ステップ１０９）、切断作業を中止す
る場合（ｎｏの場合）は終了し、繰り返し行う場合（ｙ
ｅｓの場合）はステップ１０２に戻り同様のステップ１
０３乃至１０８を繰り返し行う。
図３のフローチャートにより説明する。図２に示すよう
に、外部磁性装置２ａ，２ｂは所定位置に配置され、外
側上部磁石１０ａおよび１０ｂはガラスパイプ３に近い
方の側にＮ極がそれぞれ形成され、外側下部磁石１１ａ
および１１ｂはガラスパイプ３に近い方の側にＮ極が形
成される（ステップ１００）。一方、内部磁性切断装置
１は外部磁性装置２ａ，２ｂから少し離れた位置にあ
り、ガイドローラ付上部磁石４ａおよび４ｂはガラスパ
イプ３の内周に近い方の側にＳ極を形成し、切断用カッ
タ付下部磁石５ａおよび５ｂはガラスパイプ３の内周に
近い方の側にＳ極を形成してそれぞれ配置される（ステ
ップ１０１）。外部磁性装置２ａ，２ｂの磁力により内
部磁性切断装置１をガラスパイプ３内に誘導し、外側上
部磁石１０ａ，１０ｂでガイドローラ付上部磁石４ａ，
４ｂを引き付けガラスパイプ３の内周をガイドローラ８
を介して保持する（ステップ１０２）。これにより、切
断用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂのガラスカッタを所定
の切断位置に位置決めする（ステップ１０３）。この状
態で外部磁性装置２の外側下部磁石１１ａ，１１ｂの磁
極を逆転し、図１に示すように、ガラスパイプ３の外周
に近い側をＳ極からＮ極に逆転させる（ステップ１０
４）。これにより外側下部磁石１１ａ，１１ｂの磁力に
より切断用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂを引き付け、ガ
ラスカッタ９をガラスパイプ３の内周に圧接させる（ス
テップ１０５）。ここで、外部磁性装置１１ａ，１１ｂ
を回転させ（ステップ１０６）、これに伴って切断用カ
ッタ付下部磁石５ａ，５ｂをガラス本体６を中心として
回転させる（ステップ１０７）。これによりガラスパイ
プ３の内周に円周傷（切り筋）が生じ、ガラスパイプ３
に少しテンションを加えることによりガラスパイプ３が
切断される（ステップ１０８）。次に、繰り返し行うか
どうかを判断し（ステップ１０９）、切断作業を中止す
る場合（ｎｏの場合）は終了し、繰り返し行う場合（ｙ
ｅｓの場合）はステップ１０２に戻り同様のステップ１
０３乃至１０８を繰り返し行う。
【００１２】前記したように、ガラスパイプ３の内周に
はテンション層が形成されているため、この部分にガラ
スカッタ９が圧接されることによりガラスパイプ３には
簡単に、かつその圧接位置に正確に傷が入る。この状態
でガラスカッタを回転させることにより切断部位に円周
傷が正確に形成される。そのためガラスパイプ３は簡単
に切断される。従って、従来の技術のように各種の歪が
生じない。また、外側上部磁石１０ａ，１０ｂとガイド
ローラ付上部磁石４ａ，４ｂ間にはガイドローラ８が介
在するためガラスパイプ３は内周側よりガイドローラ８
により所定位置に保持され、かつガイドローラ８の自転
によりガラスパイプ３には無理な力が作用しない。
はテンション層が形成されているため、この部分にガラ
スカッタ９が圧接されることによりガラスパイプ３には
簡単に、かつその圧接位置に正確に傷が入る。この状態
でガラスカッタを回転させることにより切断部位に円周
傷が正確に形成される。そのためガラスパイプ３は簡単
に切断される。従って、従来の技術のように各種の歪が
生じない。また、外側上部磁石１０ａ，１０ｂとガイド
ローラ付上部磁石４ａ，４ｂ間にはガイドローラ８が介
在するためガラスパイプ３は内周側よりガイドローラ８
により所定位置に保持され、かつガイドローラ８の自転
によりガラスパイプ３には無理な力が作用しない。
【００１３】以上の説明において、内部磁性切断装置１
と外部磁性装置２の各磁石の磁極を図１，図２に示すよ
うに配置したが、外側上部磁石１０ａ，１０ｂの磁極と
これに相対向するガイドローラ付上部磁石４ａ，４ｂと
の磁極で逆であり、かつガラスパイプ３の切断時におい
て外側下部磁石１１ａ，１１ｂとこれに相対向する切断
用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂの磁極が逆であればよ
い。また、以上の条件を満足する範囲において、外部磁
性装置２ａ，２ｂは上下が逆転可能に形成されるもので
あってもよい。また、以上の説明では外部磁性装置２
ａ，２ｂは外側下部磁石１１ａ，１１ｂのみが回転可能
に形成されているが全体が回転可能なものでもよい。ま
た、以上の説明では外部磁性装置２ａ，２ｂの各磁石
（１０ａ，１０ｂ，１１ａ，１１ｂ）はガラスパイプ３
の半径方向に沿って移動可能に形成されていないが、そ
の方向に移動可能な可動永久磁石であっても良い。
と外部磁性装置２の各磁石の磁極を図１，図２に示すよ
うに配置したが、外側上部磁石１０ａ，１０ｂの磁極と
これに相対向するガイドローラ付上部磁石４ａ，４ｂと
の磁極で逆であり、かつガラスパイプ３の切断時におい
て外側下部磁石１１ａ，１１ｂとこれに相対向する切断
用カッタ付下部磁石５ａ，５ｂの磁極が逆であればよ
い。また、以上の条件を満足する範囲において、外部磁
性装置２ａ，２ｂは上下が逆転可能に形成されるもので
あってもよい。また、以上の説明では外部磁性装置２
ａ，２ｂは外側下部磁石１１ａ，１１ｂのみが回転可能
に形成されているが全体が回転可能なものでもよい。ま
た、以上の説明では外部磁性装置２ａ，２ｂの各磁石
（１０ａ，１０ｂ，１１ａ，１１ｂ）はガラスパイプ３
の半径方向に沿って移動可能に形成されていないが、そ
の方向に移動可能な可動永久磁石であっても良い。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、次のような顕著な効果
を奏する。 １）テンション層の形成される内周側にガラスカッタに
より傷を与える構造を採用するため、ガラスパイプが簡
単に、かつ円滑に切断される。 ２）切断時に無理な力が作用しないため従来の技術のよ
うに、ガラスパイプに割れが生じたりパイプの厚み方
向，同方向および長さ方向等に歪が生じたりしない。こ
のため、正確な切断が行われる。 ３）切断が簡単に、かつ正確に行われるため、作業効率
の向上と品質の安定化が得られる。 ４）ガイドローラを介してガラスパイプを所定位置に保
持するためガラスパイプに無理な力が付加されずに安定
支持される。 ５）磁力を利用するため、押圧構造が簡単であり、比較
的容易に、かつ安価に実施出来る。 ６）切断が迅速、かつ容易に行われるため、オンライン
で同時切断が可能である。これにより生産性の向上が図
れる。
を奏する。 １）テンション層の形成される内周側にガラスカッタに
より傷を与える構造を採用するため、ガラスパイプが簡
単に、かつ円滑に切断される。 ２）切断時に無理な力が作用しないため従来の技術のよ
うに、ガラスパイプに割れが生じたりパイプの厚み方
向，同方向および長さ方向等に歪が生じたりしない。こ
のため、正確な切断が行われる。 ３）切断が簡単に、かつ正確に行われるため、作業効率
の向上と品質の安定化が得られる。 ４）ガイドローラを介してガラスパイプを所定位置に保
持するためガラスパイプに無理な力が付加されずに安定
支持される。 ５）磁力を利用するため、押圧構造が簡単であり、比較
的容易に、かつ安価に実施出来る。 ６）切断が迅速、かつ容易に行われるため、オンライン
で同時切断が可能である。これにより生産性の向上が図
れる。
【図１】本発明の一実施例の全体構造を示す断面図。
【図２】同実施例における切断前の内部磁性切断装置と
外部磁性装置等の配置と実施例の作用を説明するための
断面図。
外部磁性装置等の配置と実施例の作用を説明するための
断面図。
【図３】同実施例の作用動作を説明するためのフローチ
ャート。
ャート。
【図４】従来のガラスパイプの切断方法の概要を示す断
面図。
面図。
１ 内部磁性切断装置 ２ 外部磁性装置 ２ａ 外部磁性装置 ２ｂ 外部磁性装置 ３ ガラスパイプ ４ａ ガイドローラ付上部磁石 ４ｂ ガイドローラ付上部磁石 ５ａ 切断用カッタ付下部磁石 ５ｂ 切断用カッタ付下部磁石 ６ 装置本体 ７ ベース台 ８ ガイドローラ ９ ガラスカッタ １０ａ 外側上部磁石 １０ｂ 外側上部磁石 １１ａ 外側下部磁石 １１ｂ 外側下部磁石 １２ａ 外側装置本体 １２ｂ 外側装置本体 １３ ガラスカッタ
Claims (7)
- 【請求項１】 溶融状態から引き出されて連続的に成形
されるガラスパイプを所定長さに切断する切断装置であ
って、前記ガラスパイプ内にその軸線方向に沿って移動
可能に配設される内部磁性切断装置と、前記ガラスパイ
プの外周側の所定位置において回転可能に配設される外
部磁性装置とから構成され、前記内部磁性切断装置は、
ガイドローラ付上部磁石と切断用カッタ付下部磁石を有
し、前記外部磁性装置は前記ガイドローラ付上部磁石と
逆磁極の外側上部磁石と前記切断用カッタ付下部磁石と
逆磁極の外側下部磁石を有し、前記外側下部磁石はガラ
スパイプの非切断時において前記切断用カッタ付下部磁
石と同磁極に保持され切断時において逆磁極に変換すべ
く形成されることを特徴とするガラスパイプの切断装
置。 - 【請求項２】 前記外部磁石装置及び／又は前記内部磁
性切断装置のそれぞれの磁石は前記ガラスパイプの半径
方向に沿って移動可能に形成されるものである請求項１
のガラスパイプの切断装置。 - 【請求項３】 前記ガイドローラ付上部磁石は、前記ガ
ラスパイプの内周に接触するガイドローラを有し、前記
切断用カッタ付下部磁石は前記ガラスパイプの内周に当
接するガラスカッタを有するものである請求項１のガラ
スパイプの切断装置。 - 【請求項４】 前記外部磁性装置は上下逆転可能に形成
されるものである請求項１のガラスパイプの切断装置。 - 【請求項５】 前記外部磁性装置は、全体又は外側下部
磁石のみが回動可能に形成されるものである請求項１の
ガラスパイプの切断装置。 - 【請求項６】 溶融状態から引き出されて連続的に成形
されるガラスパイプを所定長さに切断する方法におい
て、切断用の切り筋をガラスパイプの内周面に与えるこ
とを特徴とするガラスパイプの切断方法。 - 【請求項７】 所定位置に配置される外部磁性装置の外
側上部磁石によりこれと逆磁極に形成される内部磁性切
断装置のガイドローラ付上部磁石を磁力で誘導しガラス
パイプ内の所定位置に位置決め保持した後、外部磁性装
置の外側下部磁石を内部切断用装置の切断用カッタ付下
部磁石と逆磁極に磁極変換し内部切断用装置のガラスカ
ッタをガラスパイプの内周に圧接し、この状態で外部磁
性装置又は外側下部磁石を回転し、これに伴って内部切
断用装置をガイドローラ付上部磁石のガイドローラに案
内させながら回転せしめ、ガラスパイプの内周面に前記
ガラスカッタによりカッタ傷を形成して当該ガラスパイ
プを所定長さに切断することを特徴とするガラスパイプ
の切断方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2164895A JPH08217477A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ガラスパイプの切断装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2164895A JPH08217477A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ガラスパイプの切断装置及び方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08217477A true JPH08217477A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12060878
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2164895A Pending JPH08217477A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | ガラスパイプの切断装置及び方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08217477A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009520613A (ja) * | 2005-12-23 | 2009-05-28 | フアビオ・ペリニ・ソシエタ・ペル・アチオーニ | ウェブ状材料の帯片を巻き取ることによってチューブを製造する装置 |
| CN108000619A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-05-08 | 重庆周全装饰工程有限公司 | 一种管材加工装置 |
| CN108856850A (zh) * | 2018-07-04 | 2018-11-23 | 安徽绿色精灵新能源科技有限公司 | 一种新能源用塑料金属复合管切割设备 |
| CN109015829A (zh) * | 2018-07-18 | 2018-12-18 | 佛山市高明曦逻科技有限公司 | 一种管材切割装置与该装置的使用方法 |
| CN110524367A (zh) * | 2019-09-30 | 2019-12-03 | 福建恒杰塑业新材料有限公司 | 一种内翻边打磨机 |
| CN111216191A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-06-02 | 陈丽娟 | 一种聚乙烯管材辅助开孔设备 |
| CN112456779A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-03-09 | 四川天马玻璃有限公司 | 一种玻瓶环切方法及装置 |
-
1995
- 1995-02-09 JP JP2164895A patent/JPH08217477A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009520613A (ja) * | 2005-12-23 | 2009-05-28 | フアビオ・ペリニ・ソシエタ・ペル・アチオーニ | ウェブ状材料の帯片を巻き取ることによってチューブを製造する装置 |
| CN108000619A (zh) * | 2018-01-31 | 2018-05-08 | 重庆周全装饰工程有限公司 | 一种管材加工装置 |
| CN108856850A (zh) * | 2018-07-04 | 2018-11-23 | 安徽绿色精灵新能源科技有限公司 | 一种新能源用塑料金属复合管切割设备 |
| CN108856850B (zh) * | 2018-07-04 | 2019-09-27 | 马鞍山市博浪热能科技有限公司 | 一种新能源用塑料金属复合管切割设备 |
| CN109015829A (zh) * | 2018-07-18 | 2018-12-18 | 佛山市高明曦逻科技有限公司 | 一种管材切割装置与该装置的使用方法 |
| CN110524367A (zh) * | 2019-09-30 | 2019-12-03 | 福建恒杰塑业新材料有限公司 | 一种内翻边打磨机 |
| CN111216191A (zh) * | 2019-12-05 | 2020-06-02 | 陈丽娟 | 一种聚乙烯管材辅助开孔设备 |
| CN112456779A (zh) * | 2020-12-08 | 2021-03-09 | 四川天马玻璃有限公司 | 一种玻瓶环切方法及装置 |
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