JPH08216838A - 車両盗難防止装置の検査装置 - Google Patents

車両盗難防止装置の検査装置

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JPH08216838A
JPH08216838A JP2683495A JP2683495A JPH08216838A JP H08216838 A JPH08216838 A JP H08216838A JP 2683495 A JP2683495 A JP 2683495A JP 2683495 A JP2683495 A JP 2683495A JP H08216838 A JPH08216838 A JP H08216838A
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浩 舟越
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両盗難防止機能を備える車両駆動のための
制御手段においても、検査時のチェックを可能とする。 【構成】 第一の制御手段23は、車両駆動に関するセ
ンサーからの入力を受けて車両駆動装置を制御する機能
を備える一方で、車両駆動装置の始動を指令するイグニ
ッションスイッチの“OFF”位置から“ON”位置へ
の切換時にメカニカルキーまたは識別コードを照合し、
その照合結果が一致しないとき車両の走行を阻止する機
能を備えている。この第一の制御手段23に対して検査
に伴う疑似的なセンサー入力を与えるとともに、この第
一の制御手段23からの出力をモニター手段24がモニ
ターし、このモニター手段24により所定の疑似的セン
サー入力を与えたときだけ禁止手段25が走行阻止を禁
止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は車両盗難防止装置の検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子式エンジン集中制御装置(ECC
S)においては、マイクロコンピューターからなる電気
的コントロールユニット(ECU)によりエンジン制御
が実行される。イグニッションスイッチを“STAR
T”位置まで回すと、スターターによりクランク軸がク
ランキングされるとともに、ECUで始動時噴射パルス
幅が算出され、この噴射パルス幅を開弁時間とする信号
がインジェクターに送られて開弁時間に相当する燃料量
が吸気管に供給され、エンジンが始動されるわけである
(特開昭55−151133号公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の装置
ではキーがなくてもイグニッションスイッチの接点を直
結されれば、エンジンが始動されてしまうため、車両の
盗難に対して無防備であることから、エンジン制御用の
第一の制御手段とは別に車両盗難防止用の第二の制御手
段を設けて2つの制御手段を通信装置で結び、エンジン
の始動に際して各制御手段が保存する識別コードを照合
し、その照合結果が適合しないときはエンジンの運転を
阻止することにより、車両が盗難にあう機会を減らすも
のを提案した(特願平6−273823号)。
【0004】一方、上記第一の制御手段の検査時には、
これをモニター手段と接続し、イグニッションスイッチ
の信号、クランク角センサーの信号、エアフローメータ
の信号、水温センサーの信号などをモニター手段により
疑似的に発生し、上記第一の制御手段に入力し、この擬
似的センサー入力に対する上記第一の制御手段の出力を
モニター手段でモニターすることにより、上記第一の制
御手段が正常に機能するか否かをチェックしている。
【0005】しかしながら、上記先願の車両盗難防止機
能を備える第一の制御手段の検査時には、モニター手段
によるイグニッションスイッチ端子への“OFF”位置
から“ON”位置への切換時に車両盗難防止のためのチ
ェック(つまりエンジンの運転を許可するかどうかの判
断)が行われることになるが、上記の検査時には上記車
両盗難防止用の第二の制御手段がないため通信を行うこ
とができず、運転が阻止されることになる。つまり、第
一の制御手段の本来有するエンジン制御機能が働かない
状態にされてしまうわけで、そうなると車両盗難防止機
能を備える第一の制御手段については、エンジン制御機
能が正常に機能するか否かの従来の検査を行うことがで
きないのである。
【0006】これに対処するため、モニター手段に車両
盗難防止用の第二の制御手段の機能を備えさせ、所定の
通信コマンドをやりとりできたときは第一の制御手段の
有する車両盗難防止機能をキャンセルする仕様とするこ
ともできるが、この場合には、第一の制御手段と通信を
行うことのできる装置が故意に用意され、通信コマンド
が解析されてしまうと、せっかくの車両盗難防止機能も
役に立たなくなる。
【0007】そこでこの発明は、モニター手段により所
定の疑似的センサー入力を与えたときに限って第一の制
御手段に備えられる車両盗難防止機能をキャンセルする
ことにより、車両盗難防止機能を備える第一の制御手段
においても、検査時のチェックを可能とすることを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図15に
示すように、車両駆動に関するセンサーからの入力を受
けて車両駆動装置を制御する機能を備えるとともに、こ
の車両駆動装置の始動を指令するイグニッションスイッ
チの“OFF”位置から“ON”位置への切換時にメカ
ニカルキーまたは識別コードを照合し、その照合結果が
適合しないとき車両の走行を阻止する機能を備える第一
の制御手段23と、この第一の制御手段23に対して検
査に伴う疑似的なセンサー入力を与えるとともに、この
第一の制御手段23からの出力をモニターする手段24
と、このモニター手段24により所定の疑似的センサー
入力を与えたときだけ前記走行阻止を禁止する手段25
とを設けた。
【0009】第2の発明は、図16に示すように、車両
駆動に関するセンサーからの入力を受けて車両駆動装置
を制御する機能を備えるとともに、この車両駆動装置の
始動を指令するイグニッションスイッチの“OFF”位
置から“ON”位置への切換時において自分の記憶手段
に記憶されているデータをみて新品でないと判断したと
き、自分の記憶する識別コードと自分とは別の第二の制
御手段に記憶された識別コードとを通信手段を介して照
合し、その照合結果が適合しないときに車両の走行を阻
止する一方で、前記イグニッションスイッチの“OF
F”位置から“ON”位置への切換時において前記デー
タをみて新品であると判断したときは前記データを新品
でない側に書き換える機能を備える第一の制御手段31
と、この第一の制御手段31に対して検査に伴う疑似的
なセンサー入力を与えるとともに、この第一の制御手段
31からの出力をモニターする一方で、前記第二の制御
手段の機能を有する手段24と、このモニター手段24
により所定の疑似的センサー入力を与えたときだけ前記
データの新品でない側への書き換えを禁止する手段32
とを設けた。
【0010】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記所定の疑似的センサー入力を前記車両駆動に
関するセンサーの定格を外れた値とした。
【0011】第4の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記所定の疑似的センサー入力を時間的推移を含
む値とした。
【0012】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記所定の疑似的センサー入力が、前記車両駆動
に関する複数の疑似的センサー入力の組み合わせであ
り、かつその組み合わせによる運転状態が現実にあり得
ない運転状態である。
【0013】第6の発明は、第1から第5までのいずれ
か一つの発明において、前記所定の疑似的センサー入力
を車種ごとに異なる値とした。
【0014】第7の発明は、第1から第5までのいずれ
か一つの発明において、前記所定の疑似的センサー入力
と比較する判定値を車種ごとに異なる値とした。
【0015】
【作用】第一の制御手段の検査時にはモニター手段によ
り検査に伴う疑似的センサー入力を与え、この入力に対
する第一の制御手段の出力をモニターすることにより、
第一の制御手段が正常に機能するか否かをチェックしな
ければならない。この場合に、車両駆動装置の始動を指
令するイグニッションスイッチの“OFF”位置から
“ON”位置への切換時にメカニカルキーや識別コード
を照合し、その照合結果が適合しないとき車両の走行を
阻止する機能(つまり車両盗難防止機能)を第一の制御
手段が備えるときは、第一の制御手段と通信を行う第二
の制御手段の機能が従来のモニター手段にないために第
一の制御手段が通信を行うことができず、車両の走行が
阻止される。つまり、車両盗難防止機能により第一の制
御手段の有する車両駆動装置を制御する機能が働かなく
されるわけで、これによって車両盗難防止機能を備える
第一の制御手段については従来のモニター手段により第
一の制御手段の有する車両駆動制御機能が正常に働くか
否かの本来の検査を行うことができない。
【0016】このとき、第1の発明では、モニター手段
により所定の疑似的センサー入力を与えたときだけ走行
阻止が禁止され、車両盗難防止機能がキャンセルされた
状態と同じになるので、車両盗難防止機能を備える第一
の制御手段においても、車両駆動制御機能が正常に働く
か否かの、従来通りの検査が可能となる。
【0017】一方、車両盗難防止機能を備える第一の制
御手段の検査においては、第一の制御手段側の通信イン
ターフェース部分についても機能チェックを行いたいと
いう要求があり、この要求に応えるには、第一の制御手
段と通信を行う第二の制御手段の機能をモニター手段に
追加して備えさせ、この機能を用いて第一の制御手段と
の間で通信を行わせることである。この場合に、第一の
制御手段では、イグニッションスイッチの“OFF”位
置から“ON”位置への切換時において自分の記憶手段
に記憶されているデータをみて新品であると判断したと
き前記識別コードを書き換えるとともに、前記データを
新品でない側に書き換える、という機能を備えているの
で、モニター手段の有する第二の制御手段の機能と第一
の制御手段との間で通信を行わせたときは、第一の制御
手段では自分の記憶手段に記憶されているデータをみて
新品であると判断することになり、データを新品でない
側に書き換えてしまう。
【0018】このとき、第2の発明では、モニター手段
により所定の疑似的センサー入力を与えたときだけデー
タの新品でない側への書き換えを禁止するようにしてい
るので、データの新品でない側への書き換えが行われる
ことなく、モニター手段により第一の制御手段側の通信
インターフェース部分についての機能チェックを行うこ
とができる。
【0019】ところで、モニター手段により所定の疑似
的センサー入力を与えたときだけ走行阻止を禁止する場
合に、その疑似的センサー入力が、車両駆動に関するセ
ンサーの定格値であるときは、その疑似的センサー入力
の解析が容易となり、解析されてしまえば車両盗難防止
機能が筒抜けとなる。このとき第3の発明では、所定の
疑似的センサー入力を車両駆動に関するセンサーの定格
を外れた値としたので、所定の疑似的センサー入力の解
析が困難となり、車両盗難防止機能を筒抜けにすること
がない。
【0020】また、モニター手段により所定の疑似的セ
ンサー入力を与えたときだけデータの新品でない側への
書き換えを禁止する場合に、その疑似的センサー入力
が、車両駆動に関するセンサーの定格値であるときも、
所定の疑似的センサー入力の解析が容易となるが、第3
の発明により所定の疑似的センサー入力の解析が困難と
なる。
【0021】第4の発明では、所定の疑似的センサー入
力を時間的推移を含む値としたので、時間的推移を含ま
ない場合よりも、所定の疑似的センサー入力の解析が困
難となる。
【0022】第5の発明では、所定の疑似的センサー入
力が、車両駆動に関する複数の疑似的センサー入力の組
み合わせであり、かつその組み合わせによる運転状態が
現実にあり得ない運転状態であるので、車両駆動に関す
る複数の疑似的センサー入力の組み合わせによる運転状
態が現実にあり得る運転状態であるときよりも、所定の
疑似的センサー入力の解析が困難となる。
【0023】第6の発明では、所定の疑似的センサー入
力を車種ごとに異なる値としたので、全車種に1つだけ
の疑似的センサー入力の場合より、所定の疑似的センサ
ー入力の解析が困難となる。
【0024】第7の発明では、所定の疑似的センサー入
力と比較する判定値を車種ごとに異なる値としたので、
全車種に1つだけの判定値の場合より、所定の疑似的セ
ンサー入力の解析が困難となる。
【0025】
【実施例】図1において、2はマイクロコンピューター
からなるECUで、このECU2によりエンジン制御が
集中的に行われる。公知のようにECCS用ECU2で
の制御項目の主なものは空燃比(燃料噴射量)と点火時
期であり、ECU2では、内部のプログラムソフトにし
たがい、所定の空燃比となるように吸気管に設けたイン
ジェクター3を介して燃料噴射量を、また点火装置4を
介して点火時期を制御する。このECU2(後述するI
MMUについても)は、通常1つのユニットで構成さ
れ、故障時には一体で交換される。
【0026】11は車両移動禁止用ECU(以下IMM
Uで略称する)で、このIMMU11もマイクロコンピ
ューターから構成され、このIMMU11と上記のEC
CS用ECU2とは双方向通信装置12を介して連結さ
れる。これら2つのECUは、マイクロコンピューター
に限定されるものでなく、一般にECUといった場合そ
の含まれる範囲は広く、通常の電気部品だけでECUを
構成したものでもかまわない。
【0027】IMMU11にはトランスポンダーキー1
4が備えられ、IMMU11からアンテナ13を介し電
磁波(あるいは電波)を送ってトランスポンダーキー1
4に呼びかけると、トランスポンダーキー14が固有の
電子的コードを送ってよこすので、このコードとIMM
Uに保持しているコードとが一致するかどうかをみるこ
とによって、トランスポンダーキー14とIMMUとの
組み合わせが正しいかどうかを確認することができる。
IMMUを取り外し、代わりに他の車両のIMMUを組
み付けたり、IMMUはそのままで他の車両のトランス
ポンダーキーを持ってきたりしても、IMMUとECC
S用ECUの通信条件は成立しない。つまりIMMUと
ECCS用ECUとの間で通信条件を成立させるために
は、トランスポンダーキーの所持が必要となるのであ
る。
【0028】次に、車両盗難防止に関するECCS用E
CUでのプロセスを、図2ないし図6のフローチャーを
用いて説明する。ここでは先願装置(特願平6−273
823号)と同じ部分を先に説明し、そのあとで本願部
分に言及する。なお、先願装置における説明ではECC
S用ECUを単にECCSと称する。
【0029】ECCSとIMMUの間で行う通信は双方
向であるため、コマンドやデータをECCSからIMM
Uに送るには、その前に通信モードをECCS→IMM
Uモードに切換え、またIMMUからECCSにコマン
ドやデータを送り返すにも前もって通信モードをIMM
U→ECCSモードに切換えておかなければならない。
こうした通信モードの切換えについてはその説明を省略
する。
【0030】図2において、ステップ1ではイグニッシ
ョンスイッチ(図ではIGN SWで表示)をみて、イ
グニッションスイッチが“OFF”位置から“ON”位
置に切換えられたときは、図3のステップ2以降に進
む。飛ばしたステップ61,62,63は後で詳述す
る。
【0031】図3のステップ2ではECCSが新品であ
るかどうかを判定する。これは、ECCSのEEPRO
Mに保存している新品フラグが新品側にセットされてい
るかどうかにより判断するものである。
【0032】新品でない場合はステップ3と4で通信タ
イマーのカウントをスタートし、IMMUにテスト送信
を要求する。通信タイマーは通信開始からの経過時間を
計測するためのものである。
【0033】ステップ5ではIMMUからの返信の有無
を確かめ、返信があった(つまりテスト送信が正常に行
われた)場合は、ステップ6に進み、今度はIMMUが
新品であるかどうかをみる。IMMUのEEPROMに
保存されている新品フラグが新品側にセットされていな
ければ、新品でないと判断してステップ7に進み、前述
のようにトランスポンダーキーの発信するキーコードと
IMMUに設定されたキーコードの照合を行い、これら
のキーコードが一致したときは続いてステップ8におい
て識別コードが一致するかどうかを判定する。
【0034】識別コードの確認は、ECCSからIMM
Uに識別コードの送信要求を送り、これに対してIMM
Uから返信された識別コードと、ECCSのEEPRO
Mに保存されている識別コードを照合することで行う。
【0035】両方の識別コードが一致したときは、ステ
ップ9でフェールセーフフラグ(始動前はクリア状態)
をセットし、ステップ10で通信タイマーを初期化す
る。フェールセーフフラグがないと、走行中になんらか
の理由で始動禁止操作によってエンジンへの燃料供給が
突然カットされる可能性があるが、このような燃料カッ
トが行われることのないように、車両盗難防止のための
チェックを始動時に限定する目的で上記のフェールセー
フフラグが設けられている。したがって、フェールセー
フフラグがセットされるときは始動が継続されることに
なる。
【0036】一方、ステップ5においてIMMUからの
返信がなかった場合あるいは返信があってもチェックサ
ムがエラーとなった場合はステップ12に進む。ステッ
プ7,8において送信トラブルあるいはキーコードや識
別コードの不一致が発見された場合にも、同様にステッ
プ12に進む。
【0037】ステップ12〜15では、車両が走行中か
どうか(ステップ12)、ギヤ位置がニュートラル位置
以外にあるかどうか(ステップ13)、通信タイマーの
計測時間が設定時間を超過していないかどうか(ステッ
プ14)、ステップ15へと流れてくる繰り返しの回数
が所定値を超えていないかどうか(ステップ15)の各
項目を当たり、すべての項目がNoのときは、ステップ
4に戻ってやり直す。いずれかの項目がYesのとき
は、ステップ16に進みフェールセーフフラグをみてク
リア状態にあるときは、ステップ17と18で通信タイ
マーを初期化し、エンジンの始動を禁止(たとえば燃料
の供給停止)したあと、図3の処理を終了する。ステッ
プ5,7,8からステップ12に移行するときにはステ
ップ9を経過していないため、フェールセーフフラグが
クリア状態にある。したがって、始動時の送信トラブル
あるいはキーコードや識別コードが不一致のときは、常
に始動禁止操作が行われるのである。
【0038】図5は運転終了時の処理を表す。このプロ
セスは、イグニションスイッチの“ON”位置から“O
FF”位置への切換時に実行される。ステップ32にお
いてこの切換時が検出されると、ステップ33で識別コ
ードの更新要求が新たな識別コードとともにECCSか
らIMMUに向けて送られる。
【0039】ステップ34ではIMMUからの返信をみ
て、IMMUからの返信がなければ、あるいは送信エラ
ーが検出されたときにはステップ37によりステップ3
3,34のプロセスを所定回数繰り返し、IMMUから
の返信が依然として正常化されなければ、そのまま図5
の処理を終了する。
【0040】ステップ34でIMMUからの返信が正常
であるときは、更新した識別コードをステップ35にお
いてECCSのEEPROMに保存し、ステップ36で
フェールセーフフラグをクリアしたあと、図5の処理を
終了する。
【0041】図5のフローにより、次回のエンジン始動
は、更新された識別コードがECCSとIMMUの双方
に記憶され、フェールセーフフラグがクリアされた状態
で行われる。
【0042】図3に戻り、ステップ2と6でECCSま
たはIMMUのいずれかが新品であると判断されたとき
は、図4のフローに示すようにECCSとIMMUに記
憶される各識別コードの書き換え(たとえば初期化)を
実行する。
【0043】初期化プロセスではまず、ステップ21に
おいてECCSからIMMUに初期化要求を送信する。
なお、初期化要求の送信は、ECCSやIMMUとは別
の第三のECUからの初期化命令の入力に応じて行うよ
うにしてあり、第三のECUからの初期化命令が入力さ
れない限り、各識別コードの初期化が行われることはな
い。
【0044】初期化要求に対してECCSが自分のEE
PROMから初期化コードを読み出してこれをIMMU
に送信し、この送信された初期化コードをIMMUが識
別コードとして記憶するとともに、その識別コードをE
CCSに返信する。ECCSではステップ22でこの返
信がエラーとなったときには、ステップ25において送
信チェックの回数をみて、所定回数のチェックが行われ
ていなければステップ21に戻って処理を繰り返し、所
定回数に達した場合には初期化不能として図4の処理を
終了する。
【0045】ステップ22での送信チェックに異常がな
ければ、ステップ23に進み、初期化コードを識別コー
ドとしてECCSのEEPROMに保存する。
【0046】この初期化処理の直後は識別コードの照合
を行うことなくエンジンの始動許可を継続し、イグニシ
ョンスイッチの“OFF”状態待ちとなる。そして、次
回始動時より、通常の識別コードの照合が行われる。
【0047】図6は始動時の通信制御を示す流れ図で、
ECCSが実行する。ステップ51でイグニッションス
イッチが“START”位置にきたときは、ステップ5
2に進んで通信を中断(停止または終了でもかまわな
い)し、ステップ53で始動時噴射パルス幅Tstを算
出する。イグニッションスイッチが“START”位置
になく、ステップ54でイグニッションスイッチが“S
TART”位置から“ON”位置に切換えられたとき
は、ステップ55に進み、通信を開始(あるいは再開)
する。“START”位置から“ON”位置への切換時
以外であればステップ56で通信を継続する。
【0048】上記のフローチャートの説明の中でECC
SとIMMUとの間で送信される各種のコマンドは所定
ビットのコードである。これらのコマンドは所定のプロ
トコルフォーマットにしたがって送信される。識別コー
ド確認を例にとると、ECCSからは、識別コード更新
を要求する所定ビットのコマンド、所定ビットの固定
値、エラー検出用の所定ビットのチェックサムからなる
信号がIMMUに送られる。チェックサムはコマンドと
固定値の所定ビットのデータを、1バイト単位で各桁に
分割して、桁ごとに合算したもので、このチェックサム
を照合することにより通信エラーの有無を確認すること
ができる。一方、IMMUからECCSに返されるの
は、識別コード登録を要求する所定ビットのコマンド、
所定ビットの識別コード、所定ビットのチェックサムか
らなる信号である。
【0049】以上で先願装置の説明を終える。
【0050】さて、ECCS用ECU2を製造した後の
出荷検査時には、図7に示したように、ECCS用EC
U2の入出力端子2Aにチェッカー15の入出力端子1
5Aを接続し、イグニッションスイッチからの信号、ク
ランク角センサーからの信号、エアフローメータからの
信号、水温センサーからの信号などをチェッカー15に
より疑似的に発生し、ECCS用ECU2に入力し、こ
の擬似的センサー入力に対するECU2の出力をチェッ
カー15でモニターすることにより、ECU2の有する
エンジン制御機能が正常に働くか否かをチェックしなけ
ればならない。
【0051】このとき、上記先願装置の車両盗難防止機
能を備えるECCS用ECU2では、チェッカー15に
よるイグニッションスイッチ端子への“OFF”位置か
ら“ON”位置への切換時に始動許可を継続するかどう
かの判断を行うことになるが、IMMUの機能が設けら
れていないチェッカー15では、ECU2が通信を行う
ことができず、始動が禁止されてしまう(つまりフェー
ルセーフフラグがクリア状態のままである)ので、エン
ジン制御機能が正常に機能するか否かの従来の出荷時検
査を行うことができない。
【0052】これに対処するため、この例では図2のフ
ローにおいてステップ61,62,63,64を新たに
追加し、これらのステップにおいて現実にはあり得ない
運転状態であるかどうかを判断させ、現実にあり得ない
運転状態のときはステップ64に進んでフェールセーフ
フラグをセットさせる。詳細には車速VSPが100k
m/hを超えているかどうか(ステップ61)、冷却水
温Twが−40℃未満であるかどうか(ステップ6
2)、エンジン回転数Nが5000rpmを超えている
かどうか(ステップ63)の各項目をチェックして、す
べての項目がYesのときは、ステップ64に進ませ
る。車速が100km/hをかつ回転数が5000rp
mをそれぞれ超えているのに、水温が−40℃未満であ
るはずがない、つまり現実にあり得ない運転状態である
と判断しているわけである。
【0053】一方、チェッカー15の側では、ECCS
用ECU2の出荷検査時に、本来のエンジン制御用EC
U2としての機能を従来と同様にチェックする前に、チ
ェッカー15によりまず、ECU2のイグニッションス
イッチ端子への信号を“OFF”位置から“ON”位置
に切換えるとともに、現実にあり得ない上記の運転状態
に対応する一組の疑似的センサー入力を与える。この一
組の疑似的センサー入力は、たとえば200km/h
の車速信号、−50℃の水温信号、10000rp
mの回転数信号の3つである。なお、一組の疑似的セン
サー入力は、これに限られるものでなく、VSP>10
0km/h、Tw<−40℃およびN>5000rpm
を同時に満たすものであればかまわない。
【0054】チェッカー15からのこの一組の擬似的セ
ンサー入力によって、ECU2側では図2に示したフロ
ーチャートのステップ61以降が実行されることにな
り、ステップ61,62,63のすべてのステップがY
esで成立し、フェールセーフフラグがセットされる。
フェールセーフフラグのセットにより図3に示すステッ
プ2以降での車両盗難防止のためのチェックに入ること
なく、始動継続状態とすることが可能となるわけであ
る。これによって、ECU2に備えられている車両盗難
防止機能がキャンセルされた状態となるので、先願装置
のように車両盗難防止機能を備えるECCS用ECUに
おいても、従来通りの出荷時検査が可能となる。
【0055】現実にあり得ない運転状態は上記の例に限
らない。たとえば、図8に示すように、車速VSPが
ほぼ0km/h(ステップ71)、回転数Nが2000
rpm以上(ステップ72)、スロットルセンサー入力
TVO(またはエアフローメータ入力)が最低(ステッ
プ73)のすべてを満たすときである。運転状態はエン
ジン状態と車両状態のいずれかでみても、また両者を考
慮してもかまわない。現実にあり得ない運転状態を判断
するための疑似的センサー入力は少なくとも2つあれば
よい。
【0056】このようにして、ステップ64においてフ
ェールセーフフラグをセットするための疑似的センサー
入力が、複数の疑似的センサー入力の組み合わせであ
り、かつその組み合わせによる運転状態が現実にあり得
ない運転状態であると、複数の疑似的センサー入力の組
み合わせによる運転状態が現実にあり得る運転状態であ
る場合より、フェールセーフフラグをセットするための
疑似的センサー入力の解析が困難となり、これによって
車両盗難防止機能を不用意に筒抜けにすることがない。
【0057】図9は第3実施例で、これはチェッカーよ
りの疑似的センサー入力が定格を外れた値である場合
に、フェールセーフフラグをセットするものである(ス
テップ81,64)。たとえばスロットルセンサー入力
TVOの定格が0.5V(最低値)〜4.5V(最大
値)である場合に、ステップ81ではTVOが0Vであ
るかどうかみて、0Vのときにステップ64に進ませ
る。同様にして、水温センサーの定格が−40℃(最低
値)〜200℃(最大値)である場合に、ステップ81
でTwが400℃であるかどうかみて、400℃であれ
ばステップ64に進ませる。
【0058】図10は第4実施例で、これはチェッカー
よりの疑似的センサー入力が、予め定めた時間軸を含む
試験パターン通りであるときフェールセーフフラグをセ
ットするものである(ステップ91,64)。試験パタ
ーンは、たとえばエアフローメータ入力について図11
に示すように、時刻t0から時刻t1までの10ms間
に直線的に上昇するパターンの特性、車速VSPについ
て図12に示すように、時刻t0から時刻t1まで直線
的に上昇し時刻t1から時刻t2まで直線的に下降する
特性のパターンである。簡単のため直線特性としたが、
曲線特性でもかまわない。
【0059】上記4つの実施例において、チェッカーよ
りの疑似的センサー入力、この疑似的センサー入力と比
較する判定値(図2や後述する図13では100km/
h、−40℃、5000rpmといった値、図9では0
Vという値)および図10における予め定めた試験パタ
ーン(これも判定値である)は、車種ごとに異なる値と
することで、フェールセーフフラグをセットするための
疑似的センサー入力やこれと比較する判定値が全車種に
1つだけの場合より解析が困難となり、その分だけ車両
盗難防止機能を筒抜けにしない効果が増す。
【0060】図13と図14は第5実施例で、図13は
第1実施例の図2に、図14は第1実施例の図4に対応
する。第1実施例と相違するのは、現実にあり得ない運
転状態のときにキャンセルフラグをセットした後で(図
13のステップ61,62,63,101)、上記先願
装置における車両盗難防止のためのチェックを行わせる
点(図3のステップ2以降)と、図14において、キャ
ンセルフラグがセットされているときは、ステップ23
に進むことなく終了する点(図16のステップ111)
である。
【0061】車両盗難防止機能を備えるECCS用EC
U2の出荷時検査においては、IMMUとの通信に使わ
れるECCS用ECU側の通信インターフェース部分
(ハード部分)についても機能チェックを行いたいとい
う要求がある。この要求に応えるため、チェッカーにI
MMUの機能を備えさせ、チェッカーの有するIMMU
の機能を用いてECCS用ECU2との間で通信を行わ
せることになるが、このとき先願装置においてはあらた
な問題が発生する。
【0062】上記の先願装置では、前述したように、交
換するECUが新品であることを条件として、双方の識
別コードを書き換え(初期化)、その初期化された識別
コードを保存するとともに、新品であることを示すデー
タを新品でない側に書き換える(新品フラグをクリア)
ことで(図3のステップ2,6と図4参照)、ECCS
とIMMUの一方が故障した場合に単独でも交換できる
ようにしている。なお、図示しないが、新品フラグのク
リアは図4のステップ23で行われる。この場合に、チ
ェッカーに設けたIMMUの機能とECCS用ECUと
の間で通信させたときには、図3のステップ2から図4
のステップ21,22へと流れて図4のステップ23が
実行され、ECCS用ECU2のEEPROMに格納さ
れている新品フラグがクリアされる。ECCS用ECU
2の新品フラグがクリアされたときは、IMMUが新品
である場合にしか図4へと進むことができなくなる、つ
まりECUが故障した場合のECUの交換可能な機会を
狭めてしまうのである。
【0063】そこで、第5実施例では、チェッカーによ
りECCS用ECU側の通信インターフェース部分(ハ
ード部分)についての機能チェックを行うことができ、
かつECCS用ECUのEEPROMに保存している新
品フラグがクリアされないようにする。
【0064】詳細には、図13に示すように、現実にあ
り得ない運転状態のときはステップ101に進んで、キ
ャンセルフラグをセットした後で図3のステップ2以降
の車両盗難防止のためのチェックに進ませるとともに、
図14において、ステップ22での送信チェックに異常
がないときは、ステップ111においてキャンセルフラ
グを確かめ、キャンセルフラグがセットされているとき
に限ってステップ23に進むことなく(つまり新品フラ
グをクリアすることなく)、終了させるのである。
【0065】これによって、検査時にECCS用ECU
のEEPROMに保存している新品フラグをクリアする
ことなく、チェッカーによりECCS用ECU側の通信
インターフェース部分についての機能チェックを行うこ
とができる。
【0066】実施例において、キーコードや識別コード
の不一致あるいは通信条件が成立しない場合などに燃料
供給をカットしてエンジンを停止することとしたが、エ
ンジンの停止に限定されるものでなく、車両の発進を阻
止する手段であればかまわない。たとえば、ブレーキや
トラスミッションの操作により発進を阻止することが可
能である。さらに、発進阻止は、上記のような物理的阻
止に止まらず、警報発信を介した間接的な発進阻止でも
かまわない。
【0067】実施例ではまた、エンジンの始動に際して
始動を許可した状態で識別コードの照合を行い、その照
合結果が適合しない(つまりコードが一致しない)とき
車両の発進阻止を行うようにしているが、エンジンの始
動に際して始動を禁止した状態で識別コードの照合を行
い、その照合結果が適合しない(つまりコードが一致し
た)とき車両の発進許可を行うようにしているものにつ
いても、適用することができる。
【0068】実施例では識別コードの照合結果で発進阻
止を行っているが、特開昭64−56253号公報に示
されるようなメカニカルキーによる照合の場合でもよい
ことはいうまでもない。
【0069】
【発明の効果】第1の発明は、車両駆動に関するセンサ
ーからの入力を受けて車両駆動装置を制御する機能を備
えるとともに、この車両駆動装置の始動を指令するイグ
ニッションスイッチの“OFF”位置から“ON”位置
への切換時にメカニカルキーまたは識別コードを照合
し、その照合結果が適合しないとき車両の走行を阻止す
る機能を備える第一の制御手段と、この第一の制御手段
に対して検査に伴う疑似的なセンサー入力を与えるとと
もに、この第一の制御手段からの出力をモニターする手
段と、このモニター手段により所定の疑似的センサー入
力を与えたときだけ前記走行阻止を禁止する手段とを設
けたので、車両盗難防止機能を備える第一の制御手段に
おいても、従来通りの検査が可能となる。
【0070】第2の発明は、車両駆動に関するセンサー
からの入力を受けて車両駆動装置を制御する機能を備え
るとともに、この車両駆動装置の始動を指令するイグニ
ッションスイッチの“OFF”位置から“ON”位置へ
の切換時において自分の記憶手段に記憶されているデー
タをみて新品でないと判断したとき、自分の記憶する識
別コードと自分とは別の第二の制御手段に記憶された識
別コードとを通信手段を介して照合し、その照合結果が
適合しないときに車両の走行を阻止する一方で、前記イ
グニッションスイッチの“OFF”位置から“ON”位
置への切換時において前記データをみて新品であると判
断したときは前記データを新品でない側に書き換える機
能を備える第一の制御手段と、この第一の制御手段に対
して検査に伴う疑似的なセンサー入力を与えるととも
に、この第一の制御手段からの出力をモニターする一方
で、前記第二の制御手段の機能を有する手段と、このモ
ニター手段により所定の疑似的センサー入力を与えたと
きだけ前記データの新品でない側への書き換えを禁止す
る手段とを設けたので、データの新品でない側への書き
換えが行われることなく、モニター手段により第一の制
御手段側の通信インターフェース部分についての機能チ
ェックを行うことができる。
【0071】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記所定の疑似的センサー入力を前記車両駆動に
関するセンサーの定格を外れた値としたので、所定の疑
似的センサー入力が定格値である場合よりも所定の疑似
的センサー入力の解析が困難となる。
【0072】第4の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記所定の疑似的センサー入力を時間的推移を含
む値としたので、所定の疑似的センサー入力が時間的推
移を含まない場合よりも所定の疑似的センサー入力の解
析が困難となる。
【0073】第5の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記所定の疑似的センサー入力が、前記車両駆動
に関する複数の疑似的センサー入力の組み合わせであ
り、かつその組み合わせによる運転状態が現実にあり得
ない運転状態であるので、車両駆動に関する複数の疑似
的センサー入力の組み合わせによる運転状態が現実にあ
り得る運転状態であるときよりも、所定の疑似的センサ
ー入力の解析が困難となる。
【0074】第6の発明は、第1から第5までのいずれ
か一つの発明において、前記所定の疑似的センサー入力
を車種ごとに異なる値としたので、全車種に1つだけの
擬似的センサー入力の場合より所定の疑似的センサー入
力の解析が困難となる。
【0075】第7の発明は、第1から第5までのいずれ
か一つの発明において、前記所定の疑似的センサー入力
と比較する判定値を車種ごとに異なる値としたので、全
車種に1つだけの判定値の場合より所定の疑似的センサ
ー入力の解析が困難となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の制御システム図である。
【図2】第1実施例の始動時の車両盗難防止機能を説明
するための流れ図である。
【図3】始動時の車両盗難防止機能を説明するための流
れ図である。
【図4】始動時の車両盗難防止機能を説明するための流
れ図である。
【図5】エンジン停止時の車両盗難防止機能を説明する
ための流れ図である。
【図6】始動時の通信制御を示す流れ図である。
【図7】出荷検査時のECCS用ECUとチェッカーの
接続をしめす図である。
【図8】第2実施例の始動時の車両盗難防止機能を説明
するための流れ図である。
【図9】第3実施例の始動時の車両盗難防止機能を説明
するための流れ図である。
【図10】第4実施例の始動時の車両盗難防止機能を説
明するための流れ図である。
【図11】第4実施例のエアフローメータ入力の試験パ
ターンの一例を示す特性図である。
【図12】第4実施例の車速VSPの試験パターンの一
例を示す特性図である。
【図13】第5実施例の始動時の車両盗難防止機能を説
明するための流れ図である。
【図14】第5実施例の始動時の車両盗難防止機能を説
明するための流れ図である。
【図15】第1の発明のクレーム対応図である。
【図16】第2の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
2 ECCS用ECU(第一の制御手段) 3 インジェクター 11 IMMU(第二の制御手段) 12 通信装置 15 チェッカー(モニター手段) 23 第一の制御手段 24 モニター手段 25 走行阻止手段 31 第一の制御手段 32 データ書き換え禁止手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両駆動に関するセンサーからの入力を受
    けて車両駆動装置を制御する機能を備えるとともに、こ
    の車両駆動装置の始動を指令するイグニッションスイッ
    チの“OFF”位置から“ON”位置への切換時にメカ
    ニカルキーまたは識別コードを照合し、その照合結果が
    適合しないとき車両の走行を阻止する機能を備える第一
    の制御手段と、 この第一の制御手段に対して検査に伴う疑似的なセンサ
    ー入力を与えるとともに、この第一の制御手段からの出
    力をモニターする手段と、 このモニター手段により所定の疑似的センサー入力を与
    えたときだけ前記走行阻止を禁止する手段とを設けたこ
    とを特徴とする車両盗難防止装置の検査装置。
  2. 【請求項2】車両駆動に関するセンサーからの入力を受
    けて車両駆動装置を制御する機能を備えるとともに、こ
    の車両駆動装置の始動を指令するイグニッションスイッ
    チの“OFF”位置から“ON”位置への切換時におい
    て自分の記憶手段に記憶されているデータをみて新品で
    ないと判断したとき、自分の記憶する識別コードと自分
    とは別の第二の制御手段に記憶された識別コードとを通
    信手段を介して照合し、その照合結果が適合しないとき
    に車両の走行を阻止する一方で、前記イグニッションス
    イッチの“OFF”位置から“ON”位置への切換時に
    おいて前記データをみて新品であると判断したときは前
    記データを新品でない側に書き換える機能を備える第一
    の制御手段と、 この第一の制御手段に対して検査に伴う疑似的なセンサ
    ー入力を与えるとともに、この第一の制御手段からの出
    力をモニターする一方で、前記第二の制御手段の機能を
    有する手段と、 このモニター手段により所定の疑似的センサー入力を与
    えたときだけ前記データの新品でない側への書き換えを
    禁止する手段とを設けたことを特徴とする車両盗難防止
    装置の検査装置。
  3. 【請求項3】前記所定の疑似的センサー入力を前記車両
    駆動に関するセンサーの定格を外れた値としたことを特
    徴とする請求項1または2に記載の車両盗難防止装置の
    検査装置。
  4. 【請求項4】前記所定の疑似的センサー入力を時間的推
    移を含む値としたことを特徴とする請求項1または2に
    記載の車両盗難防止装置の検査装置。
  5. 【請求項5】前記所定の疑似的センサー入力が、前記車
    両駆動に関する複数の疑似的センサー入力の組み合わせ
    であり、かつその組み合わせによる運転状態が現実にあ
    り得ない運転状態であることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の車両盗難防止装置の検査装置。
  6. 【請求項6】前記所定の疑似的センサー入力を車種ごと
    に異なる値としたことを特徴とする請求項1から5まで
    のいずれか一つに記載の車両盗難防止装置の検査装置。
  7. 【請求項7】前記所定の疑似的センサー入力と比較する
    判定値を車種ごとに異なる値としたことを特徴とする請
    求項1から5までのいずれか一つに記載の車両盗難防止
    装置の検査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3766753A4 (en) * 2018-03-13 2021-12-08 Hitachi Astemo, Ltd. ANOMALY DIAGNOSIS SYSTEM AND ANOMALY DIAGNOSIS METHOD

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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