JPH08216610A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH08216610A
JPH08216610A JP7028319A JP2831995A JPH08216610A JP H08216610 A JPH08216610 A JP H08216610A JP 7028319 A JP7028319 A JP 7028319A JP 2831995 A JP2831995 A JP 2831995A JP H08216610 A JPH08216610 A JP H08216610A
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秀一 武山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐空気透過性と柔軟性とのバランスに優れ、
更にゴムとの接着性に優れた空気入りタイヤ及びその製
造方法を提供する。 【構成】 (i)(A)空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2
・sec ・cmHg以下でヤング率が500MPa超の熱可塑性樹脂
を全ポリマー重量当り10重量%以上並びに (B)空気透過
係数が25×10-12 cc・cm/cm2・sec ・cmHg超でヤング率
が500MPa以下のエラストマーを全ポリマー重量当り10重
量%以上、 (A)及び(B) の合計量が全ポリマー重量当り
30重量%以上となる量で含むポリマー組成物からなる、
空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2・sec ・cmHg以下
でヤング率が1〜500MPaの空気透過防止層並びに(ii)空
気透過防止層とその表面に相対する層との間に、熱可塑
性樹脂の接着性付与層を積層又はコーティングするとと
もに空気透過防止層に相対する層と接着性付与層との臨
界表面張力差が3mN/m以下である空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐空気透過性と柔軟性
とのバランスに優れた空気透過防止層を有し、かつその
ゴムとの接着性を改善した空気入りタイヤ及びその製造
方法に関し、更に詳しくはタイヤ内の空気圧保持性を損
なうことなく、インナーライナー層などの空気透過防止
層を薄くしてタイヤの軽量化を図ることが出来る空気入
りタイヤ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料消費率の低減は自動車における大き
な技術的課題の一つであり、この対策の一環として空気
入りタイヤの軽量化に対する要求も益々強いものになっ
てきている。
【0003】ところで、空気入りタイヤの内面には、タ
イヤ空気圧を一定に保持するためにブチルゴムなどのよ
うな低気体透過性のゴムからなるインナーライナー層が
設けられている。しかしながら、ハロゲン化ブチルゴム
はヒステリシス損失が大きいため、タイヤの加硫後に、
カーカスコード間の間隙において、カーカス層の内面ゴ
ム及びインナーライナー層に波打ちが生じた場合、カー
カス層の変形とともにインナーライナーゴム層が変形す
るので、転動抵抗が増加するという問題がある。このた
め、一般に、インナーライナー層(ハロゲン化ブチルゴ
ム)とカーカス層の内面ゴムとの間にヒステリシス損失
が小さいタイゴムと呼ばれるゴムシートを介して両者を
接合している。従って、ハロゲン化ブチルゴムのインナ
ーライナー層の厚さに加えて、タイゴムの厚さが加算さ
れ、層全体として1mm(1000μm)を超える厚さに
なり、結果的に製品タイヤの重量を増大させる原因の一
つになっていた。
【0004】空気入りタイヤのインナーライナー層とし
てブチルゴムなどの低気体透過性ゴムに代えて種々の材
料を用いる技術が提案されている。例えば、特公昭47
−31761号公報には加硫タイヤの内面に、空気透過
係数[cm3(標準状態)/cm・sec ・mmHg]が30℃で1
0×10-13 以下、70℃で50×10-13 以下の、ポ
リ塩化ビニリデン、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂などの合成樹脂の溶液又は分散液を0.1mm以下で
塗布することが開示されている。
【0005】しかしながら、この公報に開示の技術は、
加硫タイヤのカーカス内周面に、もしくはインナーライ
ナー内周面に、特定の空気透過係数を有する合成樹脂の
被覆層を設けて合成樹脂被覆層の厚さを0.1mm以下に
することが記載されているが、この公報に記載された空
気入りタイヤはゴムと合成樹脂フィルムとの接着性に問
題があり、またインナーライナー層が耐熱性、耐湿性
(又は耐水性)に劣るという欠点を有する。
【0006】特開平5−330307号公報にはタイヤ
内面をハロゲン化処理(従来から知られている塩素化処
理用液、臭素溶液、ヨウ素溶液を使用)し、その上にメ
トキシメチル化ナイロン、共重合ナイロン、ポリウレタ
ンとポリ塩化ビニリデンのブレンド、ポリウレタンとポ
リフッ化ビニリデンのブレンドのポリマー皮膜(膜厚1
0〜200μm)を形成することが開示されている。
【0007】更に特開平5−318618号公報には、
メトキシメチル化ナイロンの薄膜をインナーライナーと
する空気入りタイヤが開示されており、この技術によれ
ば、グリーンタイヤ内面にメトキシメチル化ナイロンの
溶液又はエマルジョンを散布又は塗布し、次いでタイヤ
を加硫するか、或いは加硫後タイヤ内面にメトキシメチ
ル化ナイロンの溶液又はエマルジョンを散布又は塗布す
ることによって空気入りタイヤを製造している。しかし
ながら、これらの公報に開示の技術においても薄膜の耐
水性に劣る欠点に加えて、膜厚の均一性を保持すること
が困難であると言う欠点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、ブチルゴ
ムに代わる、空気入りタイヤのインナーライナー層用の
種々の材料が提案されているが、未だ実用化されるには
至っていない。特に空気入りタイヤのインナーライナー
層として必要な耐空気透過性と柔軟性とのバランスに優
れ、更にゴムとの接着性に優れた空気透過防止層を有す
る空気入りタイヤは未だ開発されるに至っていない。
【0009】従って、本発明の目的は、空気入りタイヤ
の空気圧保持性を損なうことなく、タイヤの軽量化を可
能にし、かつ、耐空気透過性及び柔軟性とのバランスに
優れ、またゴム層との接着性に優れた空気入りタイヤ及
びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に従えば、(i)
(A)空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・se
c ・cmHg以下でヤング率が500MPa 超の少なくとも一
種の熱可塑性樹脂を全ポリマー成分重量当り10重量%
以上並びに(B)空気透過係数が25×10-1 2 cc・cm
/cm2 ・sec ・cmHg超でヤング率が500MPa 以下の少
なくとも一種のエラストマー成分を全ポリマー成分重量
当り10重量%以上、成分(A)及び成分(B)の合計
量(A)+(B)が全ポリマー成分重量当り30重量%
以上となる量で含むポリマー組成物からなる、空気透過
係数が25×10-12 cc・cm/cm 2 ・sec ・cmHg以下で
ヤング率が1〜500MPa の空気透過防止層並びに (ii)前記空気透過防止層とその少なくとも一方の表面
に相対する層との間に、熱可塑性樹脂の接着性付与層を
積層又はコーティングするとともに前記空気透過防止層
に相対する層と接着性付与層との臨界表面張力差が3mN
/m以下であることを特徴とする空気入りタイヤが提供
される。
【0011】本発明に従えば、また、上記空気入りタイ
ヤであって、さらに前記空気透過防止層と接着性付与層
との臨界表面張力差が3mN/m以下であることを特徴と
する空気入りタイヤが提供される。
【0012】本発明に従えば、また、(A)空気透過係
数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤ
ング率が500MPa 超の少なくとも一種の熱可塑性樹脂
を全ポリマー成分重量当り10重量%以上並びに(B)
空気透過係数が25×10-1 2 cc・cm/cm2 ・sec ・cm
Hg超でヤング率が500MPa 以下の少なくとも一種のエ
ラストマー成分を全ポリマー成分重量当り10重量%以
上、成分(A)及び成分(B)の合計量(A)+(B)
が全ポリマー成分重量当り30重量%以上となる量で含
む空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・
cmHg以下でヤング率が1〜500MPa の空気透過防止層
用ポリマー組成物を、該空気透過防止層及びその少なく
とも一方の表面に相対する層との間に、前記空気透過防
止層に相対する層との臨界表面張力差が3mN/m以下の
熱可塑性樹脂の被膜を積層せしめ、加工加硫することを
特徴とする空気入りタイヤの製造方法が提供される。
【0013】本発明に従った空気入りタイヤの空気透過
防止層に使用されるポリマー組成物に(A)成分として
配合される熱可塑性樹脂は、空気透過係数が25×10
-12cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下、好ましくは0.1
×10-12 〜10×10-12cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg
でヤング率が500MPa 超、好ましくは500〜300
0MPa の任意の熱可塑性樹脂を用いることができ、その
配合量は樹脂及びゴムを含むポリマー成分の合計重量当
り10重量%以上、好ましくは20〜85重量%であ
る。
【0014】そのような熱可塑性樹脂としては、例えば
以下のような熱可塑性樹脂及びこれらの又はこれらを含
む任意の樹脂混合物を挙げることができる。また、酸化
防止剤、安定剤等の熱可塑性樹脂成分であってもよい。
【0015】ポリアミド系樹脂(例えばナイロン6(N
6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N4
6)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N1
2)、ナイロン610(N610)、ナイロン612
(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/6
6)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66
/610)、ナイロンMXD6、ナイロン6T、ナイロ
ン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナ
イロン66/PPS共重合体、ポリエステル系樹脂(例
えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタ
レート(PEI)、ポリブチレンテレフタレート/テト
ラメチレングリコール共重合体、PET/PEI共重合
体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレ
ート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリオキシアルキ
レンジイミドジ酸/ポリブチレンテレフタレート共重合
体などの芳香族ポリエステル)、ポリニトリル系樹脂
(例えばポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタク
リロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体
(AS)、メタクリロニトリル/スチレン共重合体、メ
タクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体)、
ポリ(メタ)アクリレート系樹脂(例えばポリメタクリ
ル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル)、
エチレンエチルアクリレート共重合体(EEA)、エチ
レンアクリル酸共重合体(EAA)、エチレンメチルア
クリレート樹脂(EMA)、ポリビニル系樹脂(例えば
酢酸ビニル(EVA)、ポリビニルアルコール(PV
A)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVO
H)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ塩化ビニ
ル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、
塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体)、セル
ロース系樹脂(例えば酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロ
ース)、フッ素系樹脂(例えばポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロ
ルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチ
レン/エチレン共重合体(ETFE)、イミド系樹脂
(例えば芳香族ポリイミド(PI))などを挙げること
ができる。
【0016】前述の如く、これらの熱可塑性樹脂は特定
の空気透過係数、ヤング率及び配合量としなければなら
ない。ヤング率500MPa 以下の柔軟性を有し、かつ空
気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg
以下である素材は、工業的にまだ開発されておらず、ま
た、空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec
・cmHgを超えると、タイヤ用ポリマー組成物としての耐
空気透過性が低下し、タイヤの空気透過防止層としての
機能を果たさなくなる。更に、これらの熱可塑性樹脂の
配合量が10重量%未満の場合にも同様に耐空気透過性
が低下して、タイヤの空気透過防止層としては使用でき
ないこととなるので好ましくない。
【0017】本発明に従った樹脂組成物に(B)成分と
して配合されるエラストマー成分は、空気透過係数が2
5×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHgより大きく、ヤ
ング率が500MPa 以下の任意のエラストマーもしくは
それらの任意のブレンド又はこれらにエラストマーの分
散性や耐熱性などの改善その他のために一般的にエラス
トマーに配合される補強剤、充填剤、架橋剤、軟化剤、
老化防止剤、加工助剤などの配合剤を必要量添加したエ
ラストマー組成物で、その配合量は空気透過防止層を構
成する樹脂及びエラストマー成分を含むポリマー成分の
合計量の全重量当り10重量%以上、好ましくは10〜
85重量%である。
【0018】そのようなエラストマー成分を構成するエ
ラストマーとしては、上記空気透過係数及びヤング率を
有するものであれば、特に限定されないが、例えば以下
のようなものを挙げることができる。
【0019】ジエン系ゴム及びその水添物(例えばN
R、IR、エポキシ化天然ゴム、SBR、BR(高シス
BR及び低シスBR)、NBR、水素化NBR、水素化
SBR)、オレフィン系ゴム(例えばエチレンプロピレ
ンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレン
プロピレンゴム(M−EPM))、ブチルゴム(II
R)、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマ
ー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー、
含ハロゲンゴム(例えばBr−IIR、Cl−IIR、
イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物
(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒド
リンゴム(CHC,CHR)、クロロスルホン化ポリエ
チレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレ
イン酸変性塩素化ポリエチレン(M−CM))、シリコ
ンゴム(例えばメチルビニルシリコンゴム、ジメチルシ
リコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム)、含
イオウゴム(例えばポリスルフィドゴム)、フッ素ゴム
(例えばビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニ
ルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレ
ン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファ
ゼン系ゴム)、熱可塑性エラストマー(例えばスチレン
系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエス
テル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマー)などを挙げることができる。
【0020】本発明に係るポリマー組成物には、上記必
須成分(A)及び(B)のポリマー成分に加えて第三成
分として、本発明のタイヤ用ポリマー組成物の必要特性
を損なわない範囲で相溶化剤などの他のポリマー及び配
合剤を混合することができる。他ポリマーを混合する目
的は、熱可塑性樹脂成分とゴム成分との相溶性を改良す
るため、材料のフィルム成形加工性を良くするため、耐
熱性向上のため、コストダウンのため等があり、これに
用いられる材料としては、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリスチレン、ABS、SBS、ポリカーボ
ネート等が挙げられる。この第三成分(C)のポリマー
については、その空気透過係数、ヤング率は、組成物と
して所定の値をもつものであれば、特に限定はない。ま
た、前記空気透過防止層と接着性付与層との臨界表面張
力差が3mN/m超である場合においても、相溶化剤を適
当に選択することによって、その接着性を調整できる。
そのような相溶化剤としては、マレイン酸変性ポリオレ
フィン、ポリオレフィンにアクリル酸やグリシジルメタ
クリレートをグラフト重合させたポリマーポリオレフィ
ンとナイロンとのブロック共重合体、スチレン−エチレ
ン−ブタジエン−スチレン共重合体のマレイン酸変性体
等が挙げられる。
【0021】本発明に従えば、前記空気透過防止層の少
なくとも一方の表面に相対する層との接着性を改良する
接着性付与層として、前記空気透過防止層に相対する層
との臨界表面張力差が3mN/m以下または該両層との臨
界表面張力差(Δγc)がそれぞれ3mN/m以下で熱可
塑性樹脂(A)とは異なる熱可塑性樹脂の薄膜を用い
る。この膜厚には特に限定はないが、好ましい膜厚は2
50μm以下である。こうすることによって、熱可塑性
樹脂が相対する層に加硫条件下で相互に絡み合いの作用
があるので、接着性が発現されるのである。
【0022】本発明に従った特定の臨界表面張力差を有
する接着性付与層を構成する接着用ポリマーの具体例と
しては、分子量100万以上、好ましくは300万以上
の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、エチレン
エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレンメチ
ルアクリレート樹脂(EMA)、エチレンアクリル酸共
重合体(EAA)等のアクリレート共重合体類及びそれ
らの無水マレイン酸付加物、ポリプロピレン(PP)及
びそのマレイン酸変性物、エチレンプロピレン共重合体
及びそのマレイン酸変性物、ポリブタジエン系樹脂及び
その無水マレイン酸変性物、スチレン−ブタジエン−ス
チレン共重合体(SBS)、スチレン−エチレン−ブタ
ジエン−スチレン共重合体(SEBS)、フッ素系熱可
塑性樹脂、ポリエステル系熱可塑性樹脂または、これら
の熱可塑性樹脂を含む組成物(例えば、本発明に係る熱
可塑性樹脂(A)及びエラストマー成分(B)が含まれ
ていてもよい)などを挙げることができる。これらは常
法に従って例えば樹脂用押出機によって押し出して、シ
ートを作成することができる。接着性付与層の厚さは特
に限定されないが、タイヤ軽量化のためには厚さが少な
い方がよく、5μm〜150μmが好ましい。
【0023】特定の熱可塑性樹脂成分(A)とエラスト
マー成分(B)との組成比は、フィルムの厚さ、耐空気
透過性、柔軟性のバランスで適宜決めればよいが、好ま
しい範囲は10/90〜90/10、更に好ましくは2
0/80〜85/15である。
【0024】本発明に係るポリマー組成物は、前記した
通り、特定の空気透過係数及びヤング率を有するポリマ
ー成分(A)及び(B)を必須の構成成分として含む
が、これを図示すれば図1のグラフ図に示す通りとな
り、図1において成分(A)は領域Xに、成分(B)は
領域Yに、そして得られたポリマー組成物は領域Zに相
当する。
【0025】本発明において、成分(A)に属する熱可
塑性樹脂A1 〜An を決定し、これらの平均値Aav
(=ΣφiAi(i=1〜n)、ここでφiはAiの重
量%)を求める。この点Aavと空気透過係数が25×
10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg、ヤング率500MP
a の点Pとを直線で結び、直線AavPを外挿してでき
た直線の下側と、空気透過係数25×10-12 cc・cm/
cm2 ・sec ・cmHg以上の領域Sに、Y領域に属する
(B)成分、B1 〜Bn の平均値Bav(=ΣφiBi
(i=1〜n)、ここでφiはBiの重量%)が入るよ
うなエラストマーを選択し、適当配合で混合することに
より目的の領域Zに入るポリマー組成物を得ることがで
きる。
【0026】以下、本発明のタイヤ用ポリマー組成物を
用いて製造した空気透過防止層を有する空気入りタイヤ
について更に詳しく説明する。本発明に係る空気入りタ
イヤの空気透過防止層は、タイヤ内部の任意の位置、即
ちカーカス層の内側又は外側、或いはその他の位置に配
置することができる。要はタイヤ内部からの空気の透過
拡散を防止して、タイヤ内部の空気圧を長期間保持する
ことができるように配置することにより本発明の目的が
達成される。
【0027】図2は空気入りタイヤの空気透過防止層の
配置の典型例を例示する子午線方向半断面図である。図
2において、左右一対のビードコア1,1間にカーカス
層2が装架され、このカーカス層2の内側のタイヤ内面
には、インナーライナー層3が設けられている。図2に
おいて4はサイドウォールを示す。
【0028】本発明において空気透過防止層を構成する
ポリマー組成物の製造方法は、予め熱可塑性樹脂とエラ
ストマー(ゴムの場合は未加硫物)とを2軸混練押出機
等で溶融混練し、連続相を形成する熱可塑性樹脂中にエ
ラストマー成分を分散させる。エラストマー成分を加硫
する場合には、混練下で加硫剤を添加し、エラストマー
を動的に加硫させても良い。また、熱可塑性樹脂または
エラストマー成分への各種配合剤(加硫剤を除く)は、
上記混練中に添加しても良いが、混練の前に予め混合し
ておくことが好ましい。熱可塑性樹脂とエラストマーの
混練に使用する混練機としては、特に限定はなく、スク
リュー押出機、ニーダ、バンバリミキサー、2軸混練押
出機等が挙げられる。中でも樹脂成分とゴム成分の混練
およびゴム成分の動的加硫には2軸混練押出機を使用す
るのが好ましい。さらに、2種類以上の混練機を使用
し、順次混練してもよい。溶融混練の条件として、温度
は熱可塑性樹脂が溶融する温度以上であれば良い。ま
た、混練時の剪断速度は2500〜7500 Sec-1であ
るのが好ましい。混練全体の時間は30秒から10分、
また加硫剤を添加した場合には、添加後の加硫時間は1
5秒から5分であるのが好ましい。上記方法で作製され
たポリマー組成物は、次に樹脂用押出機による成形また
はカレンダー成形によってフィルム化される。フィルム
化の方法は、通常の熱可塑性樹脂または熱可塑性エラス
トマーをフィルム化する方法によれば良い。
【0029】このようにして得られる薄膜は、熱可塑性
樹脂(A)のマトリクス中にエラストマー(B)が不連
続相として分散した構造をとる。かかる状態の分数構造
をとることにより柔軟性と耐空気透過性のバランスを付
与することが可能でかつ、耐熱変形性改善、耐水性向上
等の効果を得ることが出来、かつ熱可塑の加工が可能と
なるため通常の樹脂用成形機即ち押出し成形または、カ
レンダー成形によって、フィルム化することが可能とな
る。フィルム化の方法は、通常の熱可塑性樹脂または、
熱可塑性エラストマーをフィルム化する方法によれば良
い。更に、接着性付与層は上記組成物と同様に混練成形
し、フィルム状となすことができる、又、単一組成の場
合は、そのまま樹脂用押出機でフィルム状とし、空気透
過防止層と少なくとも一方の表面に相対する層の間に配
置し、成形することができる。また、空気透過防止層と
接着性付与層の成形法の別の一態様として、空気透過防
止層組成物と接着性付与層組成物を個々に別々の樹脂用
押出機を使用し、同時に押し出し、該2本の押出機の先
端に共通のシーティングダイを設けて複層フィルムを作
成し、あらかじめ一体化した複層フィルムとなしてタイ
ヤの成形に供するシートとすることもできる。
【0030】本発明に係るポリマー組成物の薄膜から成
る空気透過防止層を有する空気入りタイヤの製造方法に
ついて、図2に示すように、インナーライナー層3をカ
ーカス層2の内側に配置する場合の一例を説明すると、
予め本発明の空気透過防止層を構成するポリマー組成物
と接着性付与層を構成するポリマー又はポリマー組成物
を所定の幅と厚さ構成で薄膜状に押し出し、それをタイ
ヤ成型用ドラム上に円筒に貼り着ける。その上に未加硫
ゴムからなるカーカス層、ベルト層、トレッド層等の通
常のタイヤ製造に用いられる部材を順次貼り重ね、ドラ
ムを抜き去ってグリーンタイヤとする。次いで、このグ
リーンタイヤを常法に従って加熱加硫することにより、
所望の軽量化空気入りタイヤを製造することができる。
なお、カーカス層の外周面に空気透過防止層を設ける場
合にも、これに順じて行うことができる。
【0031】本発明に従った空気透過防止層を接着せし
めるゴム層の材料には特に限定はなく、従来からタイヤ
用ゴム材料として一般に使用されている任意のゴム材料
とすることができる。そのようなゴムとしては、例え
ば、NR,IR,BR,SBR等のジエン系ゴム、ハロ
ゲン化ブチルゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、
スチレン系エラストマー等にカーボンブラック等の補強
剤、プロセスオイル等の軟化剤、可塑剤及び加硫剤等の
配合剤を添加したゴム組成物とすることができる。
【0032】本発明に係る空気透過防止層は、空気透過
係数が25×10-12 cc・cm/cm2・sec ・cmHg以下、
好ましくは5×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下
である。空気透過量を25×10-12 cc・cm/cm2 ・se
c ・cmHg以下にすることによって空気透過防止層の厚さ
を従来の空気透過防止層の厚さの1/2以下にすること
ができる。
【0033】一方、ヤング率が1〜500MPa 、好まし
くは10〜300MPa 、厚さが0.02〜1.0mm、好
ましくは0.05〜0.5mmである。ヤング率が1MPa
未満ではタイヤ成型時にシワがよる等によりハンドリン
グが困難になるので好ましくなく、逆に500MPa 超で
は走行時のタイヤ変形に追従できないので好ましくな
い。
【0034】
【実施例】以下、実施例に従って本発明を更に具体的に
説明するが、本発明を以下の実施例に限定するものでな
いことは言うまでもない。以下の例において使用した評
価方法は以下の通りである。
【0035】フィルムの空気透過係数測定法 JIS K7126「プラスチックフィルム及びシート
の気体透過度試験方法(A法)」に準じた。 試験片 : 各例で作成したフィルムサンプルを用い
た。 試験気体 : 空気(N2 :O2 =8:2) 試験温度 : 30℃
【0036】フィルムのヤング率の測定法 JIS K6251「加硫ゴムの引張試験方法」に準じ
た。 試験片 : 各例で押出成形により作成したフィルム
サンプルを、押出時の樹脂の流れ方向に平行に、JIS
3号ダンベルで打ち抜いた。得られた応力〜ひずみ曲線
の初期ひずみ領域の曲線に接線を引き、その接線の傾き
よりヤング率を求めた。
【0037】タイヤ空気漏れ性能試験法 185℃×15分、圧力2.3MPa の加硫条件で、16
5SR13 スチールラジアルタイヤ(リム 13×4
1/2 −J)を各例に従い作成し該タイヤを使用して、初
期圧力200kPa 、無負荷条件にて室温21℃で3ヶ月
間放置して測定間隔4日毎に圧力を測定した。測定圧力
Pt、初期圧力Po及び経過日数tとして、関数: Pt/Po=exp(−αt) に回帰してα値を求める。得られたαを用い、t=30
を下式に代入し、 β= [1−exp(−αt)] ×100 β値を得る。このβ値を1ヶ月当りの圧力低下率(%/
月)とする。
【0038】タイヤ走行耐久性試験法(インナーライナ
ー層の耐久試験法) 同様に上記加硫条件でスチールラジアルタイヤ165S
R13(リム:13×41/2 −J)を各例に従い作成
し、該タイヤを用いて、空気圧140kPa 、荷重5.5
kNの試験条件下に、室温38℃で、φ1707mmドラム
上で、速度80km/hで10,000km走行させた後に
タイヤの内面を検査する。即ち、空気透過防止層(イン
ナーライナー層)を目視検査し、次の故障が発見される
ものを不合格(×)とする。 1)キレツ、クラックのあるもの 2)ハガレ、浮き上がりのあるもの
【0039】実施例1〜3 表I〜表III に示す各種配合(重量部)及び構成で種々
の熱可塑性樹脂(A)及びエラストマー成分(B)から
なる空気透過防止層と、接着性付与層との組み合わせに
ついて、積層前の空気透過防止層(厚さ0.05mm)を
幅350mmに通常の樹脂押出機にてシート成形し、空気
透過係数及びヤング率を評価した。次にこのフィルムを
タイヤ成形用のドラムに巻き、さらに、同様に作成した
接着性付与層の0.02mmのフィルムを巻き、さらにそ
の上にカーカス、サイドベルト、トレッド等のタイヤ部
材を積層させ、インフレートさせて、グリーンタイヤと
した。グリーンタイヤは、加硫機で185℃、15分
間、圧力2.3MPa にて加硫させ、タイヤサイズ165
SR13のタイヤに仕上げた。これらのタイヤの内圧低
下率及びタイヤ走行耐久性を評価した。結果を表I〜表
III に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】実施例4及び比較例1 Br−IIR又はBr−ポリ(イソブチレン−p−メチ
ルスチレン)(Br−IPMS)に各種配合剤を混合
し、密閉式のミキサー中で、マスターバッチA及びBを
作製した。このマスターバッチA又はBをゴム用ペレタ
イザーを用いてペレット化し、該ペレットを用いて表IV
に示す各種配合割合(重量部)で2軸混練機にて混練し
たポリマー組成物を樹脂用ペレタイザーを用いてペレッ
ト化し、次に樹脂用押出機で幅350mm、厚さ0.05
mmのフィルムを作製した。得られたフィルムの空気透過
係数及びヤング率を測定した。
【0044】このフィルムをタイヤ成形用のドラムに巻
き、さらに、接着性付与層としてエチレンエチルアクリ
レート共重合体(EEA)の0.02mmのフィルムを巻
き、さらに、その上にカーカス、サイドベルト、トレッ
ド等のタイヤ部材を積層させ、インフレートさせて、グ
リーンタイヤとした。グリーンタイヤは、加硫機で18
5℃、15分間、圧力2.3MPa にて加硫させ、タイヤ
サイズ165SR13のタイヤに仕上げた。
【0045】一方比較例として、グリーンタイヤの内面
に厚さ約0.7mmのタイゴムを介して、以下の配合表に
示す未加硫のブチルゴムから成る約0.5mmのインナー
ライナー層を有するグリーンタイヤを成形し、その後、
同様の加硫条件で加硫して、タイヤを仕上げた(サイズ
165SR13)。
【0046】 ブチルゴム配合(単位:重量部) ──────────────────── Br−IIR 100 カーボンブラック(GPF) 60 ステアリン酸 1 石油系炭化水素樹脂*1 10 パラフィン系プロセス油 10 3号ZnO 3 DM 1 硫黄 0.6 ──────────────────── *1:エッソ化学社製 エスコレッツ1102
【0047】得られた空気入りタイヤのインナーライナ
ー層の重量測定、空気漏れ試験及びタイヤ走行耐久性試
験を行ったところ、結果は表IVの通りであった。
【0048】
【表4】
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
タイヤ内の空気圧保持性を良好に保持し、かつ柔軟性を
維持しつつ、しかもゴムとの接着性に優れており、タイ
ヤの軽量化を図ることができる、空気入りタイヤを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリマー成分(A)及び(B)並
びに本発明のポリマー組成物の空気透過係数とヤング率
との関係を示すグラフ図である。
【図2】本発明の空気入りタイヤの構造を示す子午線方
向半断面図である。
【符号の説明】
1…ビードコア 2…カーカス層 3…インナーライナー層 4…サイドウォール

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (i)(A)空気透過係数が25×10
    -12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が500
    MPa 超の少なくとも一種の熱可塑性樹脂を全ポリマー成
    分重量当り10重量%以上並びに(B)空気透過係数が
    25×10-1 2 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg超でヤング率
    が500MPa 以下の少なくとも一種のエラストマー成分
    を全ポリマー成分重量当り10重量%以上で、成分
    (A)及び成分(B)の合計量(A)+(B)が全ポリ
    マー成分重量当り30重量%以上となる量で含むポリマ
    ー組成物からなる、空気透過係数が25×10-12 cc・
    cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が1〜500MPa
    の空気透過防止層並びに (ii)前記空気透過防止層とその少なくとも一方の表面
    に相対する層との間に、熱可塑性樹脂の接着性付与層を
    積層又はコーティングするとともに前記空気透過防止層
    に相対する層と接着性付与層との臨界表面張力差が3mN
    /m以下であることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記空気透過防止層と接着性付与層との
    臨界表面張力差が3mN/m以下であることを特徴とする
    請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記(A)成分の熱可塑性樹脂がポリア
    ミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリニトリル系樹
    脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、ポリビニル系樹
    脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂及びイミド系樹脂
    の群から選ばれた少なくとも一種の熱可塑性樹脂である
    請求項1又は2記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記(B)成分のエラストマーがジエン
    系ゴム及びその水添物、オレフィン系ゴム、含ハロゲン
    系ゴム、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ素ゴム並び
    に熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なくとも一
    種のエラストマーである請求項1〜3のいずれか1項に
    記載の空気入りタイヤ。
  5. 【請求項5】 成分(B)のエラストマーが組成物中で
    不連続相を形成している請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の空気入りタイヤ。
  6. 【請求項6】 (A)空気透過係数が25×10-12 cc
    ・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が500MPa 超
    の少なくとも一種の熱可塑性樹脂を全ポリマー成分重量
    当り10重量%以上並びに(B)空気透過係数が25×
    10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg超でヤング率が50
    0MPa 以下の少なくとも一種のエラストマー成分を全ポ
    リマー成分重量当り10重量%以上で、成分(A)及び
    成分(B)の合計量(A)+(B)が全ポリマー成分重
    量当り30重量%以上となる量で含む空気透過係数が2
    5×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率
    が1〜500MPa の空気透過防止層用ポリマー組成物
    を、 該空気透過防止層及びその少なくとも一方の表面に相対
    する層との間に、前記空気透過防止層に相対する層との
    臨界表面張力差が3mN/m以下の熱可塑性樹脂の被膜を
    積層せしめ、加工加硫することを特徴とする空気入りタ
    イヤの製造方法。
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