JP4064638B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、耐空気透過性と柔軟性とのバランスに優れ、更にゴムとの接着性に優れ、かつ空気入りタイヤのタイヤ内の空気圧保持性を損なうことなく、インナーライナー層などの空気透過防止層を薄くしてタイヤの軽量化を図ることが出来るタイヤ用ポリマー組成物を空気透過防止層に用いた空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料消費率の低減は自動車における大きな技術的課題の一つであり、この対策の一環として空気入りタイヤの軽量化に対する要求も益々強いものになってきている。
【0003】
ところで、空気入りタイヤの内面には、タイヤ空気圧を一定に保持するためにブチルゴムなどのような低気体透過性のゴムからなるインナーライナー層が設けられている。しかしながら、ハロゲン化ブチルゴムはヒステリシス損失が大きいため、タイヤの加硫後に、カーカスコード間の間隙において、カーカス層の内面ゴム及びインナーライナー層に波打ちが生じた場合、カーカス層の変形とともにインナーライナーゴム層が変形するので、転動抵抗が増加するという問題がある。このため、一般に、インナーライナー層(ハロゲン化ブチルゴム)とカーカス層の内面ゴムとの間にヒステリシス損失が小さいタイゴムと呼ばれるゴムシートを介して両者を接合している。従って、ハロゲン化ブチルゴムのインナーライナー層の厚さに加えて、タイゴムの厚さが加算され、層全体として1mm(1000μm)を超える厚さになり、結果的に製品タイヤの重量を増大させる原因の一つになっていた。
【0004】
空気入りタイヤのインナーライナー層としてブチルゴムなどの低気体透過性ゴムに代えて種々の材料を用いる技術が提案されている。例えば、特公昭47−31761号公報には加硫タイヤの内面に、空気透過係数[cm3(標準状態)/cm・sec ・mmHg]が30℃で10×10-13 以下、70℃で50×10-13 以下の、ポリ塩化ビニリデン、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂などの合成樹脂の溶液又は分散液を0.1mm以下で塗布することが開示されている。
【0005】
しかしながら、この公報に開示の技術は、加硫タイヤのカーカス内周面に、もしくはインナーライナー内周面に、特定の空気透過係数を有する合成樹脂の被覆層を設けて合成樹脂被覆層の厚さを0.1mm以下にすることが記載されているが、この公報に記載された空気入りタイヤはゴムと合成樹脂フィルムとの接着性に問題があり、またインナーライナー層が耐熱性、耐湿性(又は耐水性)に劣るという欠点を有する。
【0006】
特開平5−330307号公報にはタイヤ内面をハロゲン化処理(従来から知られている塩素化処理用液、臭素溶液、ヨウ素溶液を使用)し、その上にメトキシメチル化ナイロン、共重合ナイロン、ポリウレタンとポリ塩化ビニリデンのブレンド、ポリウレタンとポリフッ化ビニリデンのブレンドのポリマー皮膜(膜厚10〜200μm)を形成することが開示されている。
【0007】
更に特開平5−318618号公報には、メトキシメチル化ナイロンの薄膜をインナーライナーとする空気入りタイヤが開示されており、この技術によれば、グリーンタイヤ内面にメトキシメチル化ナイロンの溶液又はエマルジョンを散布又は塗布し、次いでタイヤを加硫するか、或いは加硫後タイヤ内面にメトキシメチル化ナイロンの溶液又はエマルジョンを散布又は塗布することによって空気入りタイヤを製造している。しかしながら、この公報に開示の技術においても薄膜の耐水性に劣る欠点に加えて、膜厚の均一性を保持することが困難であると言う欠点を有している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の通り、ブチルゴムに代わる、空気入りタイヤのインナーライナー層用の種々の材料が提案されているが、未だ実用化されるには至っていない。特に空気入りタイヤのインナーライナー層として必要な耐空気透過性と柔軟性とのバランスに優れ、更にゴムとの接着性に優れた材料は未だ開発されるに至っていない。従って、本発明の目的は、空気入りタイヤの空気圧保持性を損なうことなく、タイヤの軽量化を可能にし、かつ、耐空気透過性及び柔軟性とのバランスに優れ、またゴム層との接着性に優れた空気入りタイヤの空気透過防止層用として最適のタイヤ用ポリマー組成物を用いて空気透過防止層を構成した空気入りタイヤを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に従えば、(A)空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が500MPa 超の少なくとも一種の熱可塑性樹脂を全ポリマー成分重量当り10〜85重量%並びに
(B)空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg超でヤング率が500MPa 以下の少なくとも一種のエラストマー成分を全ポリマー成分重量当り10〜85重量%で、成分(A)及び成分(B)の合計量(A)+(B)が全ポリマー成分重量当り30重量%以上となる量で含み、かつ、
(C)前記(A)成分の熱可塑性樹脂にタイヤとして使用した際の相対するゴム層との臨界表面張力差が3mN/m以下の分子量100万以上の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メチルアクリレート樹脂(EMA)及びそのマレイン酸付加物並びにポリプロピレン(PP)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、ポリエチレン(PE)及びエチレン−プロピレン共重合体(EP)から選ばれる他の熱可塑性樹脂であって、該熱可塑性樹脂(C)を、(A),(B)及び(C)成分の全重量当り3〜70重量%含む、空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が1〜500MPa のタイヤ用ポリマー組成物の層を空気透過防止層に用いた空気入りタイヤが提供される。なお、ここで空気透過係数はJIS K7126(A法)に準拠して測定した値をいう。
【0010】
本発明に従ったポリマー組成物に(A)成分として配合される熱可塑性樹脂は、空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下、好ましくは0.1×10-12 〜10×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHgでヤング率が500MPa 超、好ましくは500〜3000MPa の任意の熱可塑性樹脂を用いることができ、その配合量は樹脂及びゴムを含むポリマー成分の合計重量当り10重量%以上、好ましくは20〜85重量%である。
【0011】
そのような熱可塑性樹脂としては、例えば以下のような熱可塑性樹脂及びこれらの又はこれらを含む任意の樹脂混合物を挙げることができる。また、これらに、酸化防止剤等が添加された熱可塑性樹脂成分でも良い。
【0012】
ポリアミド系樹脂(例えばナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナイロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナイロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体(N6/66/610)、ナイロンMXD6、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合体、ポリエステル系樹脂(例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステル、ポリブチレンテレフタレート/ポリテトラメチレングリコール共重合体、ポリオキシアルキレンジイミドジ酸/ポリブチレンテレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル)、ポリニトリル系樹脂(例えばポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニトリル/スチレン共重合体(AS)、メタクリロニトリル/スチレン共重合体、メタクリロニトリル/スチレン/ブタジエン共重合体)、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂(例えばポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメタクリル酸エチル)、ポリビニル系樹脂(例えば酢酸ビニル(EVA)、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン(PDVC)、ポリ塩化ビニル(PVC)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニリデン/メチルアクリレート共重合体)、セルロース系樹脂(例えば酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース)、フッ素系樹脂(例えばポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロルフルオロエチレン(PCTFE)、テトラフロロエチレン/エチレン共重合体(ETFE)、イミド系樹脂(例えば芳香族ポリイミド(PI))などを挙げることができる。
【0013】
前述の如く、これらの熱可塑性樹脂は特定の空気透過係数、ヤング率及び配合量としなければならない。ヤング率500MPa 以下の柔軟性を有し、かつ空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下である素材は、工業的にまだ開発されておらず、また、空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHgを超えると、タイヤ用ポリマー組成物としての耐空気透過性が低下し、タイヤの空気透過防止層としての機能を果たさなくなる。更に、これらの熱可塑性樹脂の配合量が10重量%未満の場合にも同様に耐空気透過性が低下して、タイヤの空気透過防止層としては使用できないこととなるので好ましくない。
【0014】
本発明に従ったポリマー組成物に(B)成分として配合されるエラストマー成分は、空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHgより大きく、ヤング率が500MPa 以下の任意のエラストマーもしくはそれらの任意のブレンド又はこれらにエラストマーの分散性や耐熱性などの改善その他のために一般的にエラストマーに配合される補強剤、充填剤、架橋剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤などの配合剤を必要量添加したエラストマー組成物で、その配合量は空気透過防止層を構成する樹脂及びエラストマー成分を含むポリマー成分の合計量の全重量当り10重量%以上、好ましくは10〜85重量%であり、かつ、成分(A)及び成分(B)の合計量(A)+(B)が全ポリマー成分重量当り30重量%以上となる量である。
【0015】
そのようなエラストマー成分を構成するエラストマーとしては、上記空気透過係数及びヤング率を有するものであれば、特に限定されないが、例えば以下のようなものを挙げることができる。
【0016】
ジエン系ゴム及びその水添物(例えばNR、IR、エポキシ化天然ゴム、SBR、BR(高シスBR及び低シスBR)、NBR、水素化NBR、水素化SBR)、オレフィン系ゴム(例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM、EPM)、マレイン酸変性エチレンプロピレンゴム(M−EPM)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族ビニル又はジエン系モノマー共重合体、アクリルゴム(ACM)、アイオノマー、含ハロゲンゴム(例えばBr−IIR、Cl−IIR、イソブチレンパラメチルスチレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロプレンゴム(CR)、ヒドリンゴム(CHR,CHC)、クロロスルホン化ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(CM)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M−CM))、シリコンゴム(例えばメチルビニルシリコンゴム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリコンゴム)、含イオウゴム(例えばポリスルフィドゴム)、フッ素ゴム(例えばビニリデンフルオライド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフルオロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム)、熱可塑性エラストマー(例えばスチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマー)などを挙げることができる。
【0017】
本発明に従えば、更に、第三成分の接着性付与成分として、タイヤとして使用した際の相対するゴム層との臨界表面張力差(Δγc)が3mN/m以下の熱可塑性樹脂を(A),(B)及び(C)成分の合計重量当り3〜70重量%、好ましくは3〜50重量%組成物中に配合する。この配合量が少ないと、相対する成分との接着が充分でなくなり、逆に多過ぎると、空気透過係数が大きくなり過ぎたり、弾性率が高くなり過ぎたりして、実用的ではない。
【0018】
本発明に従った第三成分(C)の熱可塑性樹脂の具体例としては、分子量100万以上、好ましくは300万以上の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メチルアクリレート樹脂(EMA)等のアクリレート共重合体類及びそのマレイン酸付加物、ポリプロピレン(PP)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、ポリエチレン(PE)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)などを挙げることができる。
【0019】
特定の熱可塑性樹脂成分(A) 及び(C)の合計量とエラストマー成分(B)との組成比は、フィルムの厚さ、耐空気透過性、柔軟性のバランスで適宜決めればよいが、好ましい範囲は10/90〜90/10、更に好ましくは20/80〜85/15である。
【0020】
本発明に係るポリマー組成物は、前記した通り、特定の空気透過係数及びヤング率を有するポリマー成分(A),(B)及び(C)を必須の構成成分として含むが、これを図示すれば図1のグラフ図に示す通りとなり、図1において成分(A)は領域Xに、成分(B)は領域Yに、成分(C)は相対するゴム層との臨界表面張力差3mN/m以下であることを基準に決定されるが、得られたポリマー組成物は領域Zに相当する。
【0021】
本発明において、成分(A)に属する熱可塑性樹脂A1 〜An を決定し、これらの平均値Aav(=ΣφiAi(i=1〜n)、ここでφiはAiの重量%)を求める。この点Aavと空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg、ヤング率500MPa の点Pとを直線で結び、直線AavPを外挿してできた直線の下側と、空気透過係数25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以上の領域Sに、Y領域に属する(B)成分、B1 〜Bn の平均値Bav(=ΣφiBi(i=1〜n)、ここでφiはBiの重量%)が入るようなエラストマーを選択し、適当配合で混合し、更に、成分(C)を添加して目的の領域Zに入るポリマー組成物を得ることができる。
【0022】
以下、本発明のタイヤ用ポリマー組成物を用いて製造した空気透過防止層を有する空気入りタイヤについて更に詳しく説明する。
本発明に係る空気入りタイヤの空気透過防止層は、タイヤ内部の任意の位置、即ちカーカス層の内側又は外側、或いはその他の位置に配置することができる。要はタイヤ内部からの空気の透過拡散を防止して、タイヤ内部の空気圧を長期間保持することができるように配置することにより本発明の目的が達成される。
【0023】
図2は空気入りタイヤの空気透過防止層の配置の典型例を例示する子午線方向半断面図である。図2において、左右一対のビードコア1,1間にカーカス層2が装架され、このカーカス層2の内側のタイヤ内面には、インナーライナー層3が設けられている。図2において4はサイドウォールを示す。
【0024】
本発明において空気透過防止層を構成するポリマー組成物の製造方法は、予め(A)及び(C)成分を構成する熱可塑性樹脂成分とエラストマー(ゴムの場合は未加硫物)成分(B)とを2軸混練押出機等で溶融混練し、連続相を形成する熱可塑性樹脂中にエラストマー成分を分散させる。エラストマー成分を加硫する場合には、混練下で加硫剤を添加し、エラストマーを動的に加硫させても良い。また、熱可塑性樹脂またはエラストマー成分への各種配合剤(加硫剤を除く)は、上記混練中に添加しても良いが、混練の前に予め混合しておくことが好ましい。熱可塑性樹脂とエラストマーの混練に使用する混練機としては、特に限定はなく、スクリュー押出機、ニーダ、バンバリミキサー、2軸混練押出機等が挙げられる。中でも樹脂成分とゴム成分の混練およびゴム成分の動的加硫には2軸混練押出機を使用するのが好ましい。さらに、2種類以上の混練機を使用し、順次混練してもよい。溶融混練の条件として、温度は熱可塑性樹脂が溶融する温度以上であれば良い。また、混練時の剪断速度は2500〜7500 Sec-1であるのが好ましい。混練全体の時間は30秒から10分、また加硫剤を添加した場合には、添加後の加硫時間は15秒から5分であるのが好ましい。上記方法で作製されたポリマー組成物は、次に押出し成形またはカレンダー成形によってフィルム化される。フィルム化の方法は、通常の熱可塑性樹脂または熱可塑性エラストマーをフィルム化する方法によれば良い。
このようにして得られる薄膜は、熱可塑性樹脂(A)及び(C)のマトリクス中に少なくとも一部のエラストマー(B)が不連続相として分散した構造をとる。
かかる状態の分散構造をとることにより柔軟性と耐空気透過性のバランスを付与することが可能でかつ、耐熱変形性改善、耐水性向上等の効果を得ることが出来、かつ熱可塑の加工が可能となるため通常の樹脂用成形機即ち押出し成形または、カレンダー成形によって、フィルム化することが可能となる。フィルム化の方法は、通常の熱可塑性樹脂または、熱可塑性エラストマーをフィルム化する方法によれば良い。
【0025】
本発明に係るポリマー組成物の薄膜から成る空気透過防止層を有する空気入りタイヤの製造方法について、図2に示すように、インナーライナー層3をカーカス層2の内側に配置する場合の一例を説明すると、予め本発明のポリマー組成物を所定の幅と厚さの薄膜状に押し出し、それをタイヤ成型用ドラム上に円筒に貼り着ける。その上に未加硫ゴムからなるカーカス層、ベルト層、トレッド層等の通常のタイヤ製造に用いられる部材を順次貼り重ね、ドラムを抜き去ってグリーンタイヤとする。次いで、このグリーンタイヤを常法に従って加熱加硫することにより、所望の軽量化空気入りタイヤを製造することができる。なお、カーカス層の外周面に空気透過防止層を設ける場合にも、これに順じて行うことができる。
【0026】
本発明に従った空気透過防止層を接着せしめるゴム層の材料には特に限定はなく、従来からタイヤ用ゴム材料として一般に使用されている任意のゴム材料とすることができる。そのようなゴムとしては、例えば、NR,IR,BR,SBR等のジエン系ゴム、ハロゲン化ブチルゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、スチレン系エラストマー等にカーボンブラック等の補強剤、プロセスオイル等の軟化剤、可塑剤及び加硫剤等の配合剤を添加したゴム組成物とすることができる。
【0027】
本発明に係る空気透過防止層は、空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下、好ましくは5×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下である。空気透過係数を25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下にすることによって空気透過防止層の厚さを従来の空気透過防止層の厚さの1/2以下にすることができる。
【0028】
一方、ヤング率は1〜500MPa 、好ましくは10〜300MPa 、厚さが0.02〜1.0mm、好ましくは0.05〜0.5mmである。ヤング率が1MPa 未満ではタイヤ成型時にシワがよる等によりハンドリングが困難になるので好ましくなく、逆に500MPa 超では走行時のタイヤ変形に追従できないので好ましくない。
【0029】
【実施例】
以下、実施例に従って本発明を更に具体的に説明するが、本発明を以下の実施例に限定するものでないことは言うまでもない。以下の例において使用した評価方法は以下の通りである。
【0030】
フィルムの空気透過係数測定法
JIS K7126「プラスチックフィルム及びシートの気体透過度試験方法(A法)」に準じた。
試験片 : 各例で作成したフィルムサンプルを用いた。
試験気体 : 空気(N2 :O2 =8:2)
試験温度 : 30℃
【0031】
フィルムのヤング率の測定法
JIS K6251「加硫ゴムの引張試験方法」に準じた。
試験片 : 各例で押出成形により作成したフィルムサンプルを、押出時の樹脂の流れ方向に平行に、JIS3号ダンベルで打ち抜いた。得られた応力〜ひずみ曲線の初期ひずみ領域の曲線に接線を引き、その接線の傾きよりヤング率を求めた。
【0032】
ゴムとの融着性の評価法
各樹脂の2mmのシートを、熱プレスにて、圧力3MPa 、時間20分でプレスをした。その時の温度は、各樹脂の融点+20℃とした。そのシートを1インチ幅で、JIS K6256に従って剥離試験をした時に、材料破壊となったものを○、剥離力が全く出ないものを×とした。剥離力があるが界面剥離となった場合を△とした。この時に使用したゴムは、SBR/NR=50部:50部の系で、そのγc=30mN/mであった。
【0033】
タイヤ空気漏れ性能試験法
165SR13 スチールラジアルタイヤ(リム 13×41/2 −J)を使用して、初期圧力200kPa 、無負荷条件にて室温21℃で3ヶ月間放置して測定間隔4日毎に圧力を測定した。
測定圧力Pt、初期圧力Po及び経過日数tとして、関数:
Pt/Po=exp(−αt)
に回帰してα値を求める。得られたαを用い、t=30を下式に代入し、
β=[1−exp(−αt)]×100
β値を得る。このβ値を1ヶ月当りの圧力低下率(%/月)とする。
【0034】
タイヤ走行耐久性試験法(インナーライナー層の耐久試験法)
165SR13スチールラジアルタイヤ(リム 13×41/2 −J)を用い、空気圧140kPa 、荷重5.5kNの試験条件下に、室温(38℃)にて、φ1707mmドラム上で、速度80km/hで10,000km走行後にタイヤ内面を検査する。インナーライナー層を目視検査し、次の故障が発見されるものを不合格とする。
1)キレツ、クラックのあるもの
2)ハガレ、浮き上がりのあるもの
【0035】
実施例1〜14
表I〜表XIV に示す各種配合割合(重量部)で種々の熱可塑性樹脂成分(A),(C)各々の1種または2種とエラストマー成分(B)及び場合によっては、加硫剤、滑材等の他成分とを2軸混練機にて混練後連続して樹脂用ペレタイザーでペレット化し、次に該ペレットを使用して樹脂用押出機で幅350mm、厚さ0.1mmのフィルムとした。
得られたフィルムの空気透過係数及びヤング率を測定し、結果をそれぞれ表I〜表XIV に示した。
【0036】
【表1】
Figure 0004064638
【0037】
【表2】
Figure 0004064638
【0038】
【表3】
Figure 0004064638
【0039】
【表4】
Figure 0004064638
【0040】
【表5】
Figure 0004064638
【0041】
【表6】
Figure 0004064638
【0042】
【表7】
Figure 0004064638
【0043】
【表8】
Figure 0004064638
【0044】
【表9】
Figure 0004064638
【0045】
【表10】
Figure 0004064638
【0046】
【表11】
Figure 0004064638
【0047】
【表12】
Figure 0004064638
【0048】
【表13】
Figure 0004064638
【0049】
【表14】
Figure 0004064638
【0050】
実施例15及び16並びに比較例1及び2
Br−IIR又はBr−ポリ(イソブチレン−p−メチルスチレン)(Br−IPMS)に各種配合剤を混合し、密閉式のゴム用バンバリーミキサー中で混練し、次いでゴム用ロールを使用して厚さ2.5mmのゴムシート状とし、マスターバッチA及びBを作製した。
このマスターバッチA又はBのシートをゴム用ペレタイザーでペレット化し、該ペレットを用いて、表XVに示す各種配合割合(重量部)で成分(A) 及び(C)と該マスターバッチとを2軸混練機にて混練し、更に加硫系を添加し混練中に樹脂マトリックス中にドメインとして分散したゴムマスターバッチ成分を動的に加硫せしめた。二軸混練機で混合した該エラストマー組成物をストランド状に押し出し、該ポリマー組成物を更に樹脂用ペレタイザーでペレット化し、該ペレットを使用して次に樹脂用押出機で幅350mm、厚さ0.05mmのフィルムを作製した。得られたフィルムの空気透過係数及びヤング率を測定した。
このフィルムをタイヤ成形用のドラムに巻き、その上にカーカス、サイドベルト、トレッド等のタイヤ部材を積層させ、インフレートさせて、グリーンタイヤとした。グリーンタイヤは、加硫機で185℃、15分間、圧力2.3MPa にて加硫させ、タイヤサイズ165SR13のタイヤに仕上げた。
【0051】
一方比較例1として、グリーンタイヤの内面に厚さ約0.7mmのタイゴムを介して、以下の配合表に示す未加硫のブチルゴム組成物から成る約0.5mmのインナーライナー層を有するグリーンタイヤを成形し、その後、加硫して、タイヤを仕上げた(サイズ165SR13)。
【0052】
Figure 0004064638
又、比較例2として、相対するゴム層との臨界表面張力差が3mN/m 以下である熱可塑性樹脂を使用しない場合で、タイヤを仕上げた。
【0053】
得られた空気入りタイヤのインナーライナー層(空気透過防止層)の重量測定、空気漏れ試験及びタイヤの耐久性試験を行ったところ、結果は表XVの通りであった。
【0054】
【表15】
Figure 0004064638
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に従えば、タイヤ内の空気圧保持性を良好に保持し、かつ柔軟性を維持しつつ、しかもゴムとの接着性に優れており、タイヤの軽量化を図ることができる、タイヤ用ポリマー組成物を空気透過防止層に用いた空気入りタイヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリマー成分(A)及び(B)並びに本発明のポリマー組成物の空気透過係数とヤング率との関係を示すグラフ図である。
【図2】本発明の空気入りタイヤの構造を示す子午線方向半断面図である。
【符号の説明】
1…ビードコア
2…カーカス層
3…インナーライナー層
4…サイドウォール

Claims (4)

  1. (A)空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が500MPa 超の少なくとも一種の熱可塑性樹脂を全ポリマー成分重量当り10〜85重量%並びに
    (B)空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg超でヤング率が500MPa 以下の少なくとも一種のエラストマー成分を全ポリマー成分重量当り10〜85重量%で、成分(A)及び成分(B)の合計量(A)+(B)が全ポリマー成分重量当り30重量%以上となる量で含み、かつ、
    (C)前記(A)成分の熱可塑性樹脂にタイヤとして使用した際の相対するゴム層との臨界表面張力差が3mN/m以下の分子量100万以上の超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メチルアクリレート樹脂(EMA)及びそのマレイン酸付加物並びにポリプロピレン(PP)、スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−エチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体(SEBS)、ポリエチレン(PE)及びエチレン−プロピレン共重合体(EP)から選ばれる他の熱可塑性樹脂であって、該熱可塑性樹脂(C)を、(A),(B)及び(C)成分の全重量当り3〜70重量%含む、空気透過係数が25×10-12 cc・cm/cm2 ・sec ・cmHg以下でヤング率が1〜500MPa のタイヤ用ポリマー組成物の層を空気透過防止層に用いた空気入りタイヤ。
  2. 前記(A)成分の熱可塑性樹脂がポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリニトリル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート系樹脂、ポリビニル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂及びイミド系樹脂の群から選ばれた少なくとも一種の熱可塑性樹脂である請求項1記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記(B)成分のエラストマーがジエン系ゴム及びその水添物、オレフィン系ゴム、含ハロゲン系ゴム、シリコンゴム、含イオウゴム、フッ素ゴム並びに熱可塑性エラストマーの群から選ばれた少なくとも一種のエラストマーである請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 成分(B)のエラストマーが組成物中で不連続相を形成している請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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