JPH08216424A - インク供給装置 - Google Patents

インク供給装置

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JPH08216424A
JPH08216424A JP2901095A JP2901095A JPH08216424A JP H08216424 A JPH08216424 A JP H08216424A JP 2901095 A JP2901095 A JP 2901095A JP 2901095 A JP2901095 A JP 2901095A JP H08216424 A JPH08216424 A JP H08216424A
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meniscus forming
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克幸 藤井
Junichi Yoshida
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリントヘッドへの気泡侵入を阻止するとと
もに、インクタンク内のインクを使いきることができる
インク供給装置を提供する。 【構成】 毛細管部材3を収容する主インク室2と、中
間インク室4が設けられ、その間に第1のメニスカス形
成部材8が設けられている。第1のメニスカス形成部材
8の下面にはインク誘導部材9が接しており、インクを
第1のメニスカス形成部材8に供給する。インク誘導部
材9は、連通孔7の壁からインク誘導部材に向けて伸び
るインク誘導部材押さえ13によって保持されており、
第1のメニスカス形成部材8との接触が保たれる。イン
ク誘導部材押さえ13は、ジョイント口11側に多く、
中間インク室4側に少なく配置され、第1のメニスカス
形成部材8から侵入する気泡を中間インク室4側に誘導
し、ジョイント口11への気泡の移動およびプリントヘ
ッドへの気泡の混入を防いでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット方式の
記録装置において、インクジェットヘッドにインクを供
給するインク供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置において
用いられているインク供給機構としては、例えば、特公
平3−41351号公報に記載されているように、イン
クタンク内に多孔質部材を配置し、一端をフィルタを介
してプリントヘッドに連結するとともに、他端に空気取
入口を設けた構成のものがある。このような構成のイン
ク供給機構では、多孔質部材とインクタンクの内壁の間
からフィルタへ空気が侵入し、プリントヘッドへのイン
クの供給が阻害される場合がある。
【0003】このような不具合を解決するため、例え
ば、特開平2−34354号公報では、インクタンクの
内壁面にインク吸収体へ当接するようなリブを配置する
ことで気泡がヘッドへ侵入することを防止している。し
かしながら、この方法でもリブとスポンジの密着性が悪
い場合があり、やはり空気がインクタンク内壁面を伝わ
りヘッドまで侵入してしまうという問題がある。
【0004】また、別の解決手段として、例えば、特開
昭57−2786号公報では、印字ヘッドとインク容器
を連結するインク流路中に、多孔質部材を内蔵する空気
捕集室を設けて気泡を捕集する構成が開示されている。
しかしながらこのような構成では、多孔質部材自体の流
路抵抗が大きいことと、多孔質部材の全面に気泡が溜ま
ったときに流路抵抗が増大し、高速印字に応答するため
に必要なインクの供給が追いつかないという問題点があ
った。
【0005】さらに、例えば、特開昭59−95152
号公報では、貫通口を有したエラストマー板の片面にフ
ィルタ布を貼り付けることにより、フィルタ面で気泡を
捕集する構成が開示されている。しかしながら、この構
成においても上述の構成と同様、フィルタ布の全面に気
泡が溜まったときに流路抵抗が増大し、高速印字に応答
するために必要なインクの供給が追いつかないという問
題があった。
【0006】さらに、例えば、特開平3−189157
号公報では、インクタンクとヘッドを接続するジョイン
トに中空針を使用し、さらに中空針の内部に多孔質体を
設けることにより、気泡、ゴミの侵入を防止する構成が
開示されている。しかしながらこの構成では、ジョイン
トの接続性を良好にするために中空針の内径は事実上小
さくする必要がある。すなわち、内蔵された多孔質部材
の開口面積は小さくなるため、流路抵抗が大きくなり、
流路抵抗が増大し、高速印字に応答するために必要なイ
ンクの供給が追いつかないという問題があった。
【0007】このような多孔質体やフィルタの面で気泡
を捕捉する構成では、流路抵抗を減少させるために、多
孔質体やフィルタの濾過粒度を大きくすることも考えら
れるが、その場合には、例えば、メンテナンスなどによ
って多量のインクが消費された場合に、気泡が多孔質体
やフィルタを通過してプリントヘッドへ入り込み、印字
不良などを引き起こす原因となる。
【0008】また、別の技術として、例えば、特開昭6
0−262654号公報では、インクタンクとヘッドの
中間のサブタンクにインクを蓄積し、そこからヘッドに
インクを供給する方法が開示されている。サブタンクは
大気に開放されており、サブタンクの内部で気泡とイン
クが分離され、インクのみがヘッドへ供給される。しか
しながら、この構成では、サブタンクの大気解放口から
インクが漏れる可能性があり、さらに、インク圧力を負
圧に維持するためにはヘッドをサブタンクより上部に配
置しなければならないという設計上の制約があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、インク室からプリントヘッ
ドへのインク供給過程において、流路抵抗の増大なしに
プリントヘッドへの気泡侵入を阻止したインク供給装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、プリントヘッドへインクを供給す
るインク供給装置において、大気連通口およびインクを
供給するための連通孔が設けられた主インク室と、該主
インク室の内部に収納されインクを保持する毛細管部材
と、前記連通孔に設けられるとともに前記毛細管部材に
接して配置され複数の微小孔が形成されたメニスカス形
成部材と、前記連通孔に接続されるとともに前記プリン
トヘッドへインクを供給する供給部と前記連通孔との接
続部より上方へ向けて傾斜する内壁とを有する副インク
室と、前記メニスカス形成部材の下面に接し前記副イン
ク室の底部へ向けて伸びる多孔質部材からなるインク誘
導部材と、該インク誘導部材を保持する保持部材を有す
ることを特徴とするものである。
【0011】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載のインク供給装置において、前記保持部材は、
前記連通孔の側壁から径方向に伸びる複数の突起部材で
構成されており、前記副インク室の前記上方へ向けて傾
斜する内壁の側に配置される前記突起部材の数がその反
対側に配置される数よりも少なくなるように前記突起部
材を配置したことを特徴とするものである。
【0012】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載のインク供給装置において、前記供給部は、前
記連通孔との接続部をはさんで前記上方へ向けて傾斜す
る内壁とは反対側に設けられていることを特徴とするも
のである。
【0013】請求項4に記載の発明においては、プリン
トヘッドへインクを供給するインク供給装置において、
大気連通口およびインクを供給するための連通孔が設け
られた主インク室と、該主インク室の内部に収納されイ
ンクを保持する毛細管部材と、前記連通孔に設けられる
とともに前記毛細管部材に接して配置され複数の微小孔
が形成されたメニスカス形成部材と、前記連通孔に接続
されるとともに前記プリントヘッドへインクを供給する
供給部が設けられ前記連通孔との接続部をはさんで前記
供給部とは反対側の内壁が前記連通孔との接続部より上
方へ向けて傾斜している副インク室と、前記メニスカス
形成部材の下面に接し前記副インク室の底部へ向けて伸
びる多孔質部材からなるインク誘導部材と、前記連通孔
との接続部と前記供給部との間に下垂した壁部材を有す
ることを特徴とするものである。
【0014】請求項5に記載の発明においては、請求項
3または4に記載のインク供給装置において、前記連通
孔との接続部と前記供給部の間の壁面が前記供給部より
上方へ向けて傾斜していることを特徴とするものであ
る。
【0015】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、インク供給装
置が記録装置に装着された状態では、毛細管部材によっ
てインクが保持されており、プリントヘッドにおける負
圧を保っている。プリントヘッドからインクが消費され
ると、毛細管部材により保持されているインクがメニス
カス形成部材を通過し、連通孔から副インク室の供給部
を通り、プリントヘッドに供給される。主インク室内に
気泡が入り込んでも、メニスカス形成部材によりトラッ
プされる。
【0016】また、目詰まりなどに対しては、通常、ノ
ズル側からインクおよびゴミを吸引して吸い取る。この
時発生する負圧は通常のインク供給で発生する負圧にく
らべ大きな負圧となる。この時、メニスカス形成部材上
の気泡は、この大きな負圧によって、まれにインクとと
もにメニスカス形成部材を通過してしまうことがある。
しかし、副インク室の壁面は、連通孔との接続部より上
方へ向けて傾斜しているので、主インク室からインクに
混入されてきた気泡は、自身の浮力により傾斜した壁面
に沿って上昇し、集積する。このため、インクのみがプ
リントヘッドへ供給されることとなり、プリントヘッド
側には気泡は混入せず、良好な画質による記録を続ける
ことができる。
【0017】さらにインクの消費が進行し、主インク室
内のインクがなくなると、メニスカス形成部材の微小孔
に形成されるインクのメニスカスによって負圧を保持す
る。すなわち、負圧の増大とともにインクのメニスカス
が押され、空気が気泡として通過する。この気泡の体積
分だけ負圧は減少する。このようにして、負圧はほぼ一
定に保たれる。メニスカス形成部材を通過した気泡は、
上述のように気泡自身の浮力により、副インク室の傾斜
した壁面に沿って移動して集積され、プリントヘッド側
に気泡が混入することはない。
【0018】このとき、メニスカス形成部材の下面に気
泡が滞留すると、メニスカス形成部材の両面が空気にさ
らされることとなり、インク量が減少してメニスカスが
破られる可能性がある。しかし、インク誘導部材が副イ
ンク室からインクを吸い上げ、メニスカス形成部材に供
給することにより、メニスカス形成部材の微小孔に形成
されたメニスカスが破られることはない。
【0019】このインク誘導部材は、インクの通過や気
泡の発生の障害にならないように、連通孔を塞がないよ
うに配置される。そのため、非常に倒れやすいが、保持
部材により保持する構成としたので、メニスカス形成部
材との接触が保たれ、メニスカス形成部材へのインクの
供給が断たれないようにしている。
【0020】このように、メニスカス形成部材によって
気泡をトラップするが、メニスカス形成部材を通過した
気泡は中間インク室に集積するので、従来のように完全
に気泡の侵入を防ぐために必要なほどの流路抵抗は存在
せず、流路抵抗を高めずにプリントヘッドへの気泡の侵
入を防止することができる。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、インク誘
導部材を保持する保持部材を、連通孔の側壁から径方向
に伸びる複数の突起部材で構成している。そして、副イ
ンク室の上方へ向けて傾斜する内壁の側に配置される突
起部材の数がその反対側に配置される数よりも少なくな
るように、突起部材を配置している。メニスカス形成部
材を通過して副インク室内に侵入した気泡は、突起部材
の少ない側に誘導される傾向があり、このような配置と
することによって、気泡は傾斜する内壁の側に誘導さ
れ、斜面に沿って上昇し、集積される。このように、請
求項2に記載の発明では、保持部材は、インク誘導部材
の保持とともに、気泡を誘導する機能も兼ね備えてい
る。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、さらに、
副インク室に設けられている供給部は、連通孔との接続
部をはさんで上方へ向けて傾斜する内壁とは反対側に設
けられている。上述のように、インク誘導部材によって
気泡は傾斜する内壁に向かって移動するが、供給部をそ
の移動方向と反対側に設けることによって、インクの流
れと気泡の流れを分離することができ、プリントヘッド
への気泡の混入をさらに減少させることができる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、連通孔と
の接続部より上方へ向けて傾斜している内壁とは反対側
に供給部を有する構成において、連通孔との接続部と前
記供給部との間に下垂した壁部材を設けている。この壁
部材によって、接続部へ移動しようとする気泡は阻止さ
れ、プリントヘッドへの気泡の混入を減少させることが
できる。もちろん、この壁部材を請求項1ないし3に記
載の発明に適用することもできる。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、連通孔と
の接続部と供給部の間の壁面も、供給部より上方へ向け
て傾斜させている。これにより、供給部から侵入する気
泡をも、傾斜した壁面に沿って移動させ、集積させるこ
とができる。特に、インク供給装置が記録装置から分離
可能な構成では、インク供給装置を記録装置に装着する
際に、装着時の加圧力によって供給部から気泡をインク
供給装置内へ取り込み、プリントヘッドへの空気量を減
少させることができる。
【0025】
【実施例】図1は、本発明のインク供給装置の第1の実
施例を示す断面図、図2は、同じく断面斜視図、図3
は、同じく連通路上面の平面図、図4は同じくインク誘
導部材押さえを説明するための斜視図である。図中、1
はインクタンク、2は主インク室、3は毛細管部材、4
は中間インク室、5は連通路、6は大気連通口、7は連
通孔、8は第1のメニスカス形成部材、9はインク誘導
部材、10は第2のメニスカス形成部材、11はジョイ
ント口、12は吸収材、13はインク誘導部材押さえ、
14はジョイント外周部である。この実施例では、プリ
ントヘッドと分離型のインク供給装置を示している。図
2における手前側の側壁および毛細管部材3を除いて示
している。
【0026】インクタンク1の内部には、主インク室2
と、その側方に中間インク室4が設けられている。イン
クタンク1の筐体は、剛性を持ち、長期のインク保持を
可能にするため、耐インク性の良い材料が選択される。
ジョイント口11において、図示しないプリントヘッド
と接続される。主インク室2内のインクは、連通路5を
通過し、このジョイント口11を介してプリントヘッド
へインクが供給される。
【0027】主インク室2の下部には、連通孔7が設け
られており、連通路5を介して中間インク室4およびジ
ョイント口11と連通している。連通孔7の断面形状と
しては、円形、楕円形、多角形、星形、十字形、スリッ
ト形状等、種々の形状とすることができる。また、主イ
ンク室2の底面は、連通孔7を最低部とするような斜面
で形成されている。
【0028】主インク室2の内部には、毛細管部材3が
配置されている。この毛細管部材3は、毛細管力により
インクを保持し、負圧を保っている。毛細管部材3の材
料としては、2次元構造を持つ繊維状材料、3次元構造
を持つ多孔質体材料、繊維状材料を3次元状に紡績した
フェルトおよび不織布材料等を使用することができる。
具体的には、例えば、ポリエステル繊維を3次元状に紡
績したポリエステルフェルトや、ポリエステル繊維を一
方向に束ねた中綿材などを使用することができる。密度
としては、0.04g/cm3 〜0.1g/cm3 のも
のを用いることができ、インクとの毛細管力、流体抵抗
の観点からこの程度の値のものが好適である。なお、材
料の構成はポリエステル繊維に限定されるものではな
く、適度な毛細管力を有し、インク耐性のある材料であ
れば、インクに合わせ、他の材料を用いることができ
る。
【0029】毛細管部材3の周囲形状は、主インク室2
の内部と同じ形状であり、毛細管部材3の周囲は主イン
ク室2の側壁に密着するように挿入されている。これに
より、大気連通口6から導入される空気が、主インク室
2の側壁に沿って侵入することを極力避けている。ま
た、毛細管部材3の底面には、主インク室2の底面に設
けられている斜面の傾きαより大きい傾きの傾斜が設け
られている。さらに、第1のメニスカス形成部材8に接
する部分だけ、凸状に形成されている。このような形状
の毛細管部材3を、主インク室2内の底面全体において
毛細管部材3が接するように、主インク室2に挿入す
る。すると、第1のメニスカス形成部材8の上で特につ
ぶれて毛細管部材3の密度が高くなり、第1のメニスカ
ス形成部材8から離れるに従って次第に密度が低くな
る。これにより、主インク室2の内面と毛細管部材3の
間を通って侵入しようとする空気をさらに阻止し、主イ
ンク室2内にインクが残っている状態で第1のメニスカ
ス形成部材8の表面に到達する空気の量を減少させるこ
とができる。毛細管部材3を第1のメニスカス形成部材
8に圧接しない構成も可能であるが、少なくとも接して
いることが必要である。
【0030】主インク室2の上部には、毛細管部材3と
大気連通可能な、大気連通口6が設けられている。この
実施例では、大気連通口6の径は、毛細管部材3の孔も
しくは繊維間の隙間より大きく構成されている。毛細管
部材3は、その上部で大気と連通し、大気圧に解放され
ている。プリントヘッドへのインク供給時には、毛細管
部材3内のインクは大気圧により押され、また、毛細管
部材3の下方から負圧により連通路5側へ引き出される
ため、効率よく毛細管部材3のインクを使用することが
できる。このとき、毛細管部材3の毛細管力により、プ
リントヘッドにおける負圧は一定に保たれる。大気連通
口6からインクが飛び出さないように、インクは通さ
ず、空気を透過させるシートを大気連通口6に設けるこ
とも可能である。または、大気連通口6を、インクが流
出しない微細孔を多数配すことにより構成することもで
きる。
【0031】主インク室2の底面に設けられた連通孔7
には、第1のメニスカス形成部材8が配置されている。
第1のメニスカス形成部材8には、毛細管部材3の底部
が圧接されて配置される。第1のメニスカス形成部材8
としては、例えば、金網や樹脂製の網等の網目状体や、
多孔質体等を用いることができる。網目状体の具体例と
しては、金属メッシュフィルタや、金属繊維、例えば、
SUSの細線をフェルト状にし、さらに、圧縮焼結させ
たものを基材としたフィルタ、エレクトロフォーミング
金属フィルタ等を使用することができる。また、例え
ば、畳綾織などの樹脂繊維や金属の編み物であるフィル
タや、レーザビーム加工、電子ビーム加工等による高精
細な穴径を有するフィルタを用いることができる。形状
は、連通孔7を覆える形状であればよく、円形や長方
形、その他の形状とすることができる。
【0032】毛細管部材3内にインクが含浸されている
ときは、インクは第1のメニスカス形成部材8を通過し
て中間インク室4に移動する。第1のメニスカス形成部
材8は、毛細管部材3にインクがなくなった場合でも、
中間インク室4への不要な空気の侵入を防ぐ。さらにイ
ンクが消費されると、大気連通口6から入って来た空気
は、毛細管部材3を通過し、主インク室2内の負圧の増
加により、毛細管部材3に接した第1のメニスカス形成
部材8に形成されている微細孔に張っているインクのメ
ニスカスを押し、表面張力に打ち勝ってこれを通過し、
気泡となる。発生した気泡は、連通路5を通り、中間イ
ンク室4へ移動する。気泡が発生する際の圧力(バブル
ポイント圧)は、第1のメニスカス形成部材8の濾過粒
度に依存する。この濾過粒度を最適にすることによっ
て、インクタンク1内の負圧、すなわち、プリントヘッ
ドへのインクの供給圧を一定に保つことができる。第1
のメニスカス形成部材8の濾過粒度としては、例えば、
40μm〜70μm程度のものを使用することができ
る。
【0033】第1のメニスカス形成部材8の下面にはイ
ンク誘導部材9が接するように配置されている。このイ
ンク誘導部材9は、連通孔7の径よりも小さい断面寸法
を有している。第1のメニスカス形成部材8の下面に気
泡が溜り、空気の層ができてしまったり、あるいは、主
インク室2内のインクがなくなり、連通路5の高さより
もインクの液面が低下すると、このインク誘導部材9が
連通路5の底部よりインクを吸い上げて第1のメニスカ
ス形成部材8にインクを供給することにより、第1のメ
ニスカス形成部材8を常に濡れた状態に保ち、負圧を保
つことができる。これにより、インクを使いきるまで、
最良の状態を維持することができる。インク誘導部材9
の形状は任意であり、スリット状や、直方体、三角柱な
どの角柱、円筒形状、楕円柱状であってもよい。また、
インク誘導部材9を複数設けることもできる。インク誘
導部材9の材料としては、毛細管力によりインクを第1
のメニスカス形成部材8へ上げることができる材料であ
ればよく、例えば、ポリエステル繊維を一方向に束ねた
中綿材や、ポリウレタン、メラミンフォーム等の多孔質
性部材、2次元、3次元状の繊維構造体等を使用するこ
とができる。
【0034】上述のように、インク誘導部材9は連通孔
7の径よりも小さい断面寸法を有し、連通孔7を塞がな
いように構成されており、さらに、連通路5の底部まで
延在している。そのため、そのままでは非常に不安定で
あり、製造時や使用時の振動などによって倒れてしまう
場合がある。このインク誘導部材9が倒れてしまうと、
第1のメニスカス形成部材8にインクが供給されなくな
り、中間インク室4内のインクを使い終わらないうち
に、インクタンク1が使用できなくなってしまう。
【0035】このような問題を回避するため、図3およ
び図4に示すように、インク誘導部材9は、連通孔7の
側壁から連通孔7の中心方向に伸びる複数のインク誘導
部材押さえ13によって保持されている。ここでは一例
として3つのインク誘導部材押さえ13を配置してい
る。このインク誘導部材押さえ13は、インク誘導部材
9を抑えるという観点から、インク誘導部材9の長手方
向になるべく長く抑えるように構成することが望ましい
が、インクの流路を確保するため、ここでは連通路5の
底面との間に間隙を設けている。また、強度を保つた
め、連通孔7の側壁とともに連通路5の上面にも伸ばし
ている。さらに、連通孔7のジョイント口11側に発生
した気泡や、ジョイント口11から侵入してきた気泡を
中間インク室4へ導くため、インク誘導部材押さえ13
は連通路5の側壁に接しないように構成し、気泡の通路
を設けている。具体的には、インク誘導部材9の長さが
7mm程度の時、インク誘導部材押さえ13は5mm程
度とし、連通路5の底面との間隔を2mm程度とするこ
とができる。また、厚さは0.5mm程度とし、強度を
確保するため、連通路5内ではある程度の幅を有するよ
うに構成している。なお、インク誘導部材押さえ13
は、インクタンク1の筺体とともに一体に成形すること
ができる。
【0036】インク誘導部材押さえ13を設ける場合に
は、図3に示すようにジョイント口11側に多く、中間
インク室4側に少なく配置するとよい。ここでは、中間
インク室4側に1つ、ジョイント口11側に2つ配置
し、中間インク室4側に設けたインク誘導部材押さえ1
3と、ジョイント口11側に設けたそれぞれのインク誘
導部材押さえ13との角度を130゜、ジョイント口1
1側に設けたインク誘導部材押さえ13相互の角度を1
00゜となるように配置している。連通孔7に発生した
気泡は、インク誘導部材押さえ13の間隔の広い部分か
ら連通路5内に侵入する。そのため、中間インク室4側
に設けるインク誘導部材押さえ13を少なくすることに
よって、気泡は中間インク室4側に多く侵入し、後述す
る連通路5の斜面に沿って中間インク室4へと移動す
る。逆に、ジョイント口11側にインク誘導部材押さえ
13を多く配置することによって、連通路5のジョイン
ト口11側への気泡の侵入を減少させることができる。
このように、インク誘導部材押さえ13の配置を調節す
ることによって、インクと気泡の分離を良好に行なうこ
とができる。
【0037】連通路5は、中間インク室4、主インク室
2、ジョイント口11をこの順で連通している。連通路
5の上壁は、図1に示すように、連通路7から中間イン
ク室4に向かって次第に高くなるように斜めに構成され
ている。これにより、連通孔7に発生した気泡をスムー
スに中間インク室4へ移動させることができる。連通路
5の底面は、水平であってもよいが、残留するインク量
をなるべく減らすため、この実施例では中間インク室4
と主インク室2を連通する区間だけ斜面で形成されてい
る。そして、ジョイント口11を連通路5の最底部とな
るように構成するとよい。
【0038】上述のように、第1のメニスカス形成部材
8を通って連通孔7に発生した気泡は、連通路5の傾斜
した上面を伝って中間インク室4に気泡が移動する。こ
の時の気泡の移動方向は、連通孔7から中間インク室4
へ向かう方向である。一方、プリントヘッドへ供給する
インクの移動方向は連通孔7からジョイント口11へ向
かう方向である。このように、気泡の移動方向とインク
の移動方向とが逆になっているので、インクと気泡との
分離を確実に行なうことができ、上述のインク誘導部材
押さえ13とともにプリントヘッドへの気泡の混入を少
なくしている。
【0039】中間インク室4は、初期状態ではインクに
より満たされている。そして、主インク室2から第1の
メニスカス形成部材8を通過して連通路5に侵入した気
泡が集積される。中間インク室4の大きさは、主インク
室2内のインクがなくなるまでにまれに侵入する気泡を
集積できる大きさがあればよく、小さな室で構成するこ
とができる。また、気泡を集積するため、中間インク室
4の上面は主インク室2の連通孔7よりも高さが上とな
るように構成する必要がある。
【0040】中間インク室4に集積される気泡の量は、
毛細管部材3にインクが保持されている間はそれほど増
加しないが、毛細管部材3に保持されているインクが無
くなり、第1のメニスカス形成部材8を通して空気が気
泡として侵入するようになると、集積される気泡の量は
急激に増加する。そのため、毛細管部材3に保持されて
いたインクが無くなると、急速に中間インク室4の液面
は低下することになる。中間インク室4の少なくとも一
部を透明体で形成しておき、インク液面の低下を検知す
ることによって、インクタンク1内のインクがほぼなく
なった状態を検出することができる。もちろん、インク
タンク1全体を透明体あるいは半透明体で形成すること
もできる。インク液面の検出は、目視による方法や、光
学的に検出する方法など、種々の方法を用いることがで
きる。目視の場合に便利なように、基準線を設けておく
こともできる。
【0041】ジョイント口11には、第2のメニスカス
形成部材10および吸収材12がこの順で設けられてい
る。インクタンク1が取り外されて放置された状態にお
いては、この第2のメニスカス形成部材10に設けられ
た微細孔に形成されるインクの表面張力によって、中間
インク室4および連通路5内のインクがジョイント口1
1から漏れ出すことはない。また、インクタンク1を記
録装置に装着する際には、装着時の圧力によってジョイ
ント口11に残留してしまう空気を第2のメニスカス形
成部材10のインク膜を通過させ、中間インク室4に移
動させる。そのため、プリントヘッドに気泡が混入する
のを低減させることができる。さらに、インクタンク1
が装着されている状態では、インクタンク1にかかる振
動および衝撃、加速度による圧力変動、および、プリン
トヘッドのノズル側からの気泡混入を防止する。第2の
メニスカス形成部材10の材料としては、第1のメニス
カス形成部材8と同様、例えば、SUSメッシュ、もし
くは、SUSの細線をフェルト状にし、さらに、圧縮焼
結させたものを基材としたフィルタ、金属や樹脂繊維の
編み物等を使用することができる。第2のメニスカス形
成部材10のメニスカス開口径は、設計するバブルポイ
ント圧とともに、使用するインクとの界面張力と、濡れ
角から規定されるが、具体的には、5μm〜60μm程
度のものを使用することができる。第2のメニスカス形
成部材10のバブルポイント圧は、インクタンク1が取
り外された状態で内部のインクが漏れず、また、空気が
侵入しない程度に設定すればよい。
【0042】また、ジョイント口11に設けられた吸収
材12は、ジョイント口11に付着したインクが、イン
クタンク1の着脱時に、たれ落ちないようにしている。
吸収材12としては、インクの吸収力に優れた材料が用
いられ、例えば、スポンジ、もしくはポリエステル繊維
を一方向に束ねた中綿材等で構成することができる。こ
の吸収材12は、流路抵抗が低いことが望まれる。
【0043】ジョイント口11のジョイント外周部14
は、その先端が凸状に形成されている。図示しないプリ
ントヘッドのジョイント口11と接続される部分には、
インクタンク1のジョイント外周部19が接触する部分
に対応して、例えば、ドーナッツ状の弾性部材が配置さ
れている。ジョイント外周部14がこの弾性部材に押圧
されることによって、接続部におけるインクの通路を密
閉し、この部分でのインクの漏れを防ぐ。
【0044】本発明のインク供給装置の第1の実施例に
おける動作を説明する。初期状態において、主インク室
2には、毛細管部材3による毛細管力によって保持でき
る限界までインクが充填されている。使用開始時の状態
としては、インク使用効率上の観点から、できる限り主
インク室2内にインクを満たすことが望ましいが、毛細
管部材3の毛細管力によって負圧を発生させるために、
毛細管部材3にはある程度のインク未充填部分が必要で
ある。また、中間インク室4には、インクが満たされて
いる。以下の説明において、プリントヘッドにおけるイ
ンク圧力の初期状態を、例えば、−20mmH2 Oとす
ることができる。インク供給装置が装着される前の初期
状態において、このインク圧力は毛細管部材3の毛細管
力により実現され、インクが保持されている。また、中
間インク室4および連通路5内のインクも負圧となり、
第2のメニスカス形成部材10の微細孔に形成されるイ
ンクの界面により負圧が保たれる。使用前には、ジョイ
ント口11および大気連通口6には気密シールを貼って
おくことができる。この状態で、パッケージングされて
いる。インクタンク1を使用する際には、気密シールを
はがし、記録装置に装着する。
【0045】インクタンク1の装着時に、ジョイント口
11に多少の空気が残留することがある。残留した空気
は、インク供給装置の装着時の圧力によって、第2のメ
ニスカス形成部材10に形成されているインクの界面を
押し、連通路5内に気泡として侵入する。連通路5内に
侵入した気泡は、気泡自身の浮力によってインク誘導部
材押さえ13の脇を通過し、連通路5の上面の傾斜に従
って移動し、中間インク室4に集積される。
【0046】インクタンク1が装着された後、印字が始
まると、プリントヘッドにおいてインクが消費される。
すると、消費されたインクの量だけ、大気連通口6から
徐々に空気が毛細管部材3に広がってゆく。毛細管部材
3に保持されるインクの減少とともに、インクの水頭圧
が減少し、負圧は徐々に増大するが、許容範囲内で推移
し、インクが少なくなっても、毛細管部材3の有する毛
細管力により、安定した負圧でインクを供給することが
できる。毛細管部材3が保持するインクは、第1のメニ
スカス形成部材8を通ってスムースに連通路5に移動す
る。
【0047】また、通常の印字動作におけるインク供給
において、大気連通口6から侵入した空気は、主インク
室2の壁面を伝わって第1のメニスカス形成部材8へ侵
入しようとするが、主インク室2の底面における毛細管
部材3との圧接により、第1のメニスカス形成部材8の
表面まで到達する空気は微量である。多少の空気が第1
のメニスカス形成部材8の表面に到達したとしても、空
気は第1のメニスカス形成部材8上にトラップされたま
ま、インクの移動が続く。インク内に混入している気泡
が毛細管部材3を通過して、第1のメニスカス形成部材
8の上面に空気が接触した場合も、第1のメニスカス形
成部材8の濾過粒度を毛細管部材3よりも細かく設定し
ておくことにより、空気は第1のメニスカス形成部材8
上にトラップされ、インクの移動が続く。主インク室2
から中間インク室4へのインクの移動は、毛細管部材3
の保持するインクがほぼなくなるまで行なわれる。
【0048】第1のメニスカス形成部材8の表面に気泡
がトラップされている状態で、ノズルの目詰まり回避な
どのために、メンテナンス動作としてノズル先端からイ
ンクを吸引することがある。この場合には、ノズルの先
端から強制的にインクを吸引するため、通常よりも大き
な負圧が発生する。また、ベタ印字など、大量にインク
を消費する場合にも、通常よりも負圧が大きくなる場合
がある。このようなとき、第1のメニスカス形成部材8
の表面にトラップされていた気泡が微細孔からインクと
ともに連通路5内に引き込まれることがまれにある。第
1のメニスカス形成部材8の連通路5側に引き込まれた
気泡は、他の気泡などとともに大きくなり、連通孔7か
らあふれ、気泡自身の浮力によって連通路5の傾斜した
上面を伝わって中間インク室4へ移動する。そして、中
間インク室4の上部に集積されることになる。第1のメ
ニスカス形成部材8の連通路5側の面が気泡によって覆
われても、第1のメニスカス形成部材8の微細孔に形成
されているインクの界面の有する表面張力によって、負
圧は保たれる。
【0049】毛細管部材3が保持していたインクがほぼ
なくなると、第1のメニスカス形成部材8上に空気が接
する状態となる。この状態では、第1のメニスカス形成
部材8の微細孔には、インクの界面あるいはインクのメ
ニスカスが形成されている。さらにインクが消費される
に従って徐々に負圧が増大し、ある一定の負圧値(第1
のメニスカス形成部材8の濾過粒度によって決定される
インクのバブルポイント圧)が第1のメニスカス形成部
材8に加わると、第1のメニスカス形成部材8上に形成
されているインクの界面あるいはメニスカスを通して、
空気が細かな気泡が第1のメニスカス形成部材8の連通
路5側に発生する。発生した細かな気泡は、気泡自身の
浮力によって連通路5の斜面を伝って、中間インク室4
の内部に移動する。このとき、インク誘導部材押さえ1
3を中間インク室4側に少なく配置しておくことによ
り、多くの気泡は中間インク室4側に移動し、さらに連
通路5の上面の傾斜に沿って移動する。これにより、気
泡の中間インク室4への移動がスムースに行なわれる。
中間インク室4に移動した気泡は、中間インク室4に次
第に溜まることになる。これ以降のインク動圧は、第1
のメニスカス形成部材8により制御されるので、インク
がなくなるまでほぼ一定に保持される。
【0050】毛細管部材3に保持されていたインクが無
くなった後は、第1のメニスカス形成部材8の両面は空
気にさらされることになる。すなわち、第1のメニスカ
ス形成部材8の主インク室2側は、主インク室2内のイ
ンクがなくなって大気連通口6から導入された空気にさ
らされる。また、第1のメニスカス形成部材8の連通路
5側は、第1のメニスカス形成部材8を介して侵入した
気泡によって、微小な空気の層が形成され、やはり空気
にさらされることになる。しかし、インク誘導部材9に
よって、第1のメニスカス形成部材8へ連通路5内のイ
ンクが吸い上げられ、第1のメニスカス形成部材8は常
に濡れた状態に保たれる。そのため、第1のメニスカス
形成部材8にはインクの膜が形成され続け、気泡発生後
の負圧の制御動作は有効に作動する。インク誘導部材9
は、インク誘導部材押さえ13によって抑えられている
ので、インク誘導部材9と第1のメニスカス形成部材8
との接触は保たれる。このようにして、中間インク室4
および連通路5内のインクがほぼなくなるまで、安定し
たインクの供給圧に制御される。
【0051】ところで、外気圧が変動したり、また、外
気温が変動するなど、周囲の環境が変化する場合、大気
連通口6から毛細管部材3が受ける大気圧と、プリント
ヘッド1のノズルの先端が受ける大気圧が同じであるの
で、大気圧が変化しても圧力バランスは崩れず、影響は
少ない。また、中間インク室4内に空気が集積されてい
る場合には、外気温の変動や外気圧の変動によって、集
積されている空気の膨張および収縮が起こる。中間イン
ク室4内の空気が収縮する場合には、負圧が上昇するの
で、インクが使用された場合と同様の動作によってこの
変動が打ち消される。中間インク室4内の空気が膨張す
る場合には、中間インク室4および連通路5内のインク
が第1のメニスカス形成部材8を通って毛細管部材3に
吸収され、連通路5内の負圧は保たれる。しかし、どち
らの場合にも、中間インク室4内の空気量は少なく、ま
た、中間インク室4よりも主インク室2の容積がはるか
に大きいため、問題になることはない。
【0052】図5は、本発明のインク供給装置の第2の
実施例を示す断面図である。図中の符号は図1と同様で
ある。この実施例では、連通路5のジョイント口11か
ら第1のメニスカス形成部材8にかけての区間の上面も
斜面としている。すなわち、ジョイント口11から中間
インク室4にむけて、次第に上昇するように連通路5の
上面を形成している。例えば、上述のようにインクタン
ク1を記録装置に装着する際に、インクタンク1と記録
装置の接合部の空気がジョイント口11から気泡として
侵入する。連通路5へ侵入した気泡は、気泡自身の浮力
によって連通路5の上面まで浮き上がる。連通路5の上
面は、中間インク室4まで続く斜面となっているので、
気泡はこの斜面に沿って中間インク室4へと移動し、集
積される。途中、インク誘導部材押さえ13が連通路5
の上面から垂下しているが、連通路5の側面とインク誘
導部材押さえ13の間を抜けて、中間インク室4へと移
動する。
【0053】また、主インク室2から侵入した気泡の大
部分は、上述のようにインク誘導部材押さえ13により
中間インク室4へと誘導されるが、ジョイント口11側
にも気泡は発生する。これらの気泡は、連通路5の上面
がジョイント口11に向けて低くなっているのでジョイ
ント口11の方向には移動できず、逆にインク誘導部材
押さえ13と連通路5の側壁との隙間から中間インク室
4へと移動する。
【0054】このように、第2の実施例によれば、連通
孔7やジョイント口11から侵入する気泡を中間インク
室4へと移動させるので、ジョイント口11付近に気泡
が滞留することはなく、プリントヘッドへの気泡の混入
を防止することができる。
【0055】図6は、本発明のインク供給装置の第1お
よび第2の実施例における変形例を示す連通路上面の平
面図である。図中、図1と同様の部分には同じ符号を付
して説明を省略する。15は壁である。壁15は、連通
孔7のジョイント口11側の周囲に、連通路5の上面か
ら垂下している。壁15の下端は、連通路5の底面には
接触せず、インクの流路となる間隙が設けられている。
【0056】上述の第1および第2の実施例において、
第1のメニスカス形成部材8の下面に発生する気泡は、
中間インク室4側だけでなく、ジョイント口11側にも
発生する。壁15は、ジョイント口11側に発生した気
泡をジョイント口11に向かって移動させないように作
用する。図6では、ジョイント口11側に設けられた2
つのインク誘導部材押さえ13を連結する形で配置し、
相互の強度を向上させている。しかし、これに限らず、
独立した突起として形成することもできる。もちろん、
インクタンク1の筺体と一体的に形成すればよい。な
お、上述の各例では、インク誘導部材押さえ13を3つ
配置した例を示したが、これに限らず、2つあるいは4
つ以上配置することもできる。
【0057】図7は、本発明のインク供給装置の第1お
よび第2の実施例における別の変形例を示す連通路上面
の平面図である。図中の符号は図6と同様である。上述
の第1および第2の実施例において、インク誘導部材9
はインクタンク1の組立時にインク誘導部材押さえ13
の間に挿入され、組み付けられる。しかし、これに限ら
ず、例えば、第1のメニスカス形成部材8に直接取り付
け、第1のメニスカス形成部材8とインク誘導部材9の
アッセンブリとして組み付けることも可能であるし、あ
るいは、第1のメニスカス形成部材8とインク誘導部材
9とを同一材料によって一体成形した構成とすることも
考えられる。このような場合、インク誘導部材9を不要
とすることが可能である。このとき、図7に示すよう
に、連通孔7からあふれでてくる気泡を中間インク室4
へと導くため、壁15を連通孔7のジョイント口11側
の周囲に連通路5の上面から垂下させる構成を採用する
ことができる。
【0058】主インク室2から連通路5へ侵入した気泡
は、壁15によってジョイント口11の方向への移動は
抑制され、中間インク室4への移動が促進される。その
ため、ジョイント口11からプリントヘッドへの気泡の
混入を防止することができる。また、ジョイント口11
へ向かうインクは、壁15と連通路5の底面との間を移
動するため、インクの流れは阻害されない。さらに、ジ
ョイント口11から侵入した気泡は、壁15と連通路5
の側壁との間を抜けて中間インク室4へと移動し、ジョ
イント口11付近に気泡が滞留することはない。
【0059】図8ないし図10は、本発明のインク供給
装置が装着されるキャリッジ部分の一例を示す斜視図、
図11は、同じく断面図である。図中、21はキャリッ
ジ、22はプリントヘッドユニット、23はインクタン
ク、24はシャフト孔、25はガイドプレート受け、2
6は開口、27は突起受け、28は板バネ、29はプリ
ントヘッド押さえレバー、30はプリントヘッド当接
部、31はコンタクトピン、32はインクタンク押さ
え、33は突起、34はプリントヘッド固定部、35は
基板、36はインク導入部、37はブラック用ヘッド、
38はカラー用ヘッド、39は嵌合部、40は軸、41
はバネ、42はコンタクト基板、43はコネクタ、44
は位置センサ、45はタイミングフェンスである。
【0060】キャリッジ21には、シャフト孔24及び
ガイドプレート受け25が設けられており、記録装置本
体のメインシャフトおよびガイドプレートによって移動
可能に構成されている。また、プリントヘッドユニット
22を組み付けるため、キャリッジ21の中央部に開口
26が、両側壁に突起受け27が、後部底面に板バネ2
8がそれぞれ設けられている。プリントヘッド押さえレ
バー29は、図11に示すように、その両端で軸40に
回動可能に固定されるとともに、バネ41により付勢さ
れている。プリントヘッドユニット22が装着される
と、図11に太い矢印で示すように、プリントヘッド押
さえレバー29はプリントヘッドユニット22をプリン
トヘッド当接部30に斜めに押し当て、図中Z方向及び
−Y方向に付勢する。プリントヘッド当接部30は、プ
リントヘッドユニット22が装着された際に、プリント
ヘッドユニット22のプリントヘッド固定部34と当接
し、プリントヘッドユニット22を位置決めする。図8
では、プリントヘッド押さえレバー29の一部を破断
し、内部のプリントヘッド当接部30が見えるように示
している。
【0061】キャリッジ21の背面には、図11に示す
ようにコンタクト基板42が設けられており、記録装置
本体とフレキシブルケーブルなどで電気的に接続されて
いる。このコンタクト基板42には、コネクタ43が装
着されている。コネクタ43のコンタクトピン31は、
プリントヘッドユニット22との電気的な接続を行なう
部分であり、記録装置本体から供給される電源や各種の
信号をプリントヘッドユニット22に供給する。コンタ
クト基板42にはさらに位置センサ44が設けられてお
り、タイミングフェンス45に記されたマークを検出す
る。
【0062】インクタンク押さえ32は、インクタンク
23の嵌合部39と嵌合し、インクタンク23を係止す
る。このインクタンク押さえ32の押圧力によって、イ
ンクタンク23はプリントヘッドユニット22のインク
導入部36に押圧されて、インクタンク23とプリント
ヘッドユニット22の接続部を密閉し、液的な連通を図
る。また、インクタンク押さえ32の近傍は、嵌合部3
9の幅だけへこんでおり、その凹部に嵌合部39を挿入
することによって、図中X方向の位置決めと、−Y方向
の位置決めを行なっている。
【0063】プリントヘッドユニット22には、各イン
クタンク23と液的に接続され、供給されるインクを受
け取るインク導入部36が各色毎に設けられている。こ
こでは、ブラックのインクと、他の3色のインクを受け
取るインク導入部36が設けられている。このインク導
入部36で受け取ったインクのうち、ブラックインクは
ブラック用ヘッド37に供給され、その他の色のインク
はカラー用ヘッド38に供給される。ブラック用ヘッド
37及びカラー用ヘッド38には、多数のノズルが図中
Y方向に配列されている。ブラック用ヘッド37では、
配列されたすべてのノズルを用いてブラックによる記録
が可能である。カラー用ヘッド38では、配列されてい
るノズルを3つのグループに分け、それぞれのグループ
のノズルを用いて各色による記録を行なう。使用しない
ノズルを設けることもある。一方、ブラック用ヘッド3
7およびカラー用ヘッド38を駆動するための駆動回路
が配置され、キャリッジ21のコンタクトピン31と電
気的に接続される基板35が設けられている。ここで
は、それぞれのヘッドに対応して2枚設けられている。
基板35は、例えば金属で構成することができ、ブラッ
ク用ヘッド37及びカラー用ヘッド38の放熱用のヒー
トシンクとしても用いられる。プリントヘッドユニット
22の側面には突起33が、また、上部にはプリントヘ
ッド固定部34が設けられており、キャリッジ21への
装着時に使用される。突起33は、キャリッジ21の突
起受け27と嵌合し、プリントヘッドユニット22の保
持及び位置決めを行なう。また、プリントヘッド固定部
34は、キャリッジ21のプリントヘッド当接部30に
当接し、プリントヘッド押さえレバー29によって押圧
固定される。
【0064】キャリッジ21にプリントヘッドユニット
22を装着する際には、プリントヘッド押さえレバー2
9を持ち上げるようにして回動させておき、キャリッジ
21の開口26からプリントヘッドユニット22のブラ
ック用ヘッド37及びカラー用ヘッド38が露出するよ
うに、プリントヘッドユニット22をキャリッジ21の
上部から挿入する。このとき、幾分斜めに挿入すると容
易に挿入できる。プリントヘッドユニット22の突起3
3は、キャリッジ21の突起受け27に挿入され、その
最深部に当接し、プリントヘッドユニット22の手前側
の位置決めが行なわれる。さらに、プリントヘッドユニ
ット22のプリントヘッド固定部34をキャリッジ21
のプリントヘッド当接部30に当接させ、プリントヘッ
ド押さえレバー29を離してプリント押さえレバー29
の付勢力によってキャリッジ21をZ方向及び−Y方向
に押圧する。このときの力の方向を図11に太い矢印で
示している。一方、プリントヘッドユニット22はキャ
リッジ21の板バネ28上に載置され、その弾性力によ
って−Z方向に付勢されてプリントヘッド押さえレバー
29とともにプリントヘッドユニット22を固定する。
【0065】さらに、キャリッジ21のコンタクトピン
31は、図示しないプリントヘッドユニット22のコン
タクト部と電気的に接続される。このとき、電気的な接
続を安定的に行なうため、コンタクトピン31は、プリ
ントヘッドユニット22側のコンタクト部への押圧力を
必要とする。このときの各コンタクトピン31の反力
は、約80gf程度が必要とされる。例えば、信号線が
15本存在するとすれば、コンタクトピン31の反力は
総計で約1.2kgf必要である。プリントヘッドユニ
ット22の突起33をキャリッジ21の突起受け27に
挿入した後、プリントヘッドユニット22をキャリッジ
のプリントヘッド押さえレバー29で固定することによ
って、プリントヘッドユニット22のコンタクト部はコ
ンタクトピン31に所定の力で押圧され、安定した電気
的な結合を得ている。図11では、このコンタクトピン
31による押圧力を太い矢印で示している。
【0066】一般に、ある部品を位置決めして組み付け
る場合、第1の基準面では3点により位置決めし、第2
の基準面では2点で位置決めし、さらに第3の基準面で
は1点で位置決めすると、最も安定した構成となること
が知られている。この構成では、Y方向について、プリ
ントヘッドユニット22のプリントヘッド固定部34と
キャリッジ21のプリントヘッド当接部30による位置
決め、および、プリントヘッドユニット22の両側の突
起33とキャリッジ21の両側の突起受け27による位
置決めを行なっている。これらの位置決めには、プリン
トヘッド押さえレバー29による押圧力と、コンタクト
ピン31の反力が用いられている。プリントヘッド押さ
えレバー29は、Z方向から−Y方向に約30゜の角度
をなした方向に力を発生し、プリントヘッドユニット2
2をZ方向と−Y方向に押圧し、プリントヘッドユニッ
ト22のプリントヘッド固定部34とキャリッジ21の
プリントヘッド当接部30との当接を確実に行なって位
置決めするとともに、プリントヘッドユニット22の突
起33をキャリッジ21の突起受け27の最底部に押し
つけ、Z方向の位置決めを行なっている。また、コンタ
クトピン31による反力によって、プリントヘッドユニ
ット22の突起33は、キャリッジ21の突起受け27
においてY方向に安定的に押しつけられ、この部分での
Y方向の位置決めが行なわれる。このようにして、Y方
向及びZ方向に精度よく位置決めを行なっている。X方
向については、突起33とキャリッジ21の側面によっ
て位置決めされる。
【0067】図9では、キャリッジ21にプリントヘッ
ドユニット22が組み付けられた状態を示している。プ
リントヘッドユニット22が組み付けられた後、インク
タンク23が装着される。ここでは、ブラックのインク
タンクと他の3色のインクタンクが装着される。これら
のインクタンクとしては、上述の実施例で示したインク
タンクを用いることができる。各インクタンク23に
は、嵌合部39が設けられている。インクタンク23を
装着する際には、インクタンク23の把持部を持ち、所
定の位置に挿入する。すると、インクタンク23の嵌合
部39とキャリッジ21のインクタンク押さえ30とが
嵌合し、インクタンク23がプリントヘッドユニット2
2に対してZ方向に加圧される。この加圧力によって、
インクタンク23の下面にあるジョイント口を、プリン
トヘッドユニット22の各インク導入部36に圧接さ
せ、密閉されたインクの流路を形成する。
【0068】また、インクタンク23の前面下部がキャ
リッジの前部に当接し、Y方向の位置決めが行なわれ
る。このY方向の位置決めは、プリントヘッドユニット
22のインク導入部36の奥に設けられた壁、および、
キャリッジ21のインクタンク押さえ30の近傍に設け
られた凹部によっても行なわれる。さらに、プリントヘ
ッドユニット22のインク導入部36の周囲に配設され
た隔壁、および、キャリッジ21のインクタンク押さえ
30の近傍に設けられた凹部によって、X方向の位置決
めが行なわれる。また、この例では、インクタンク23
の底面と向き合うキャリッジ21の面に爪を設けてお
り、この爪によってもインクタンク23を押圧し、固定
している。4つのインクタンク23が装着された状態を
図10に示している。
【0069】図12は、記録装置の一例を示す外観図で
ある。図中、51は記録装置、52は下部ケース、53
は上部ケース、54はトレー挿入口、55はディップス
イッチ、56はメインスイッチ、57は用紙受け、58
はパネルコンソール、59は手差し挿入口、60は手差
しトレー、61はインクタンク挿入蓋、62はインクタ
ンク、63は用紙送りローラ、64は用紙トレー、65
はインタフェースケーブル、66はメモリカードであ
る。
【0070】記録装置51の筺体は、概ね下部ケース5
2と上部ケース53により構成されている。この中に図
示しない電気回路や駆動系部品などが収納されている。
下部ケース52にはトレー挿入口54が設けられ、ここ
から記録するための用紙が収納された用紙トレー64が
挿入され、記録装置51に用紙が装填される。
【0071】また、下部ケース52にはディップスイッ
チ55およびメインスイッチ56が取り付けられてい
る。ディップスイッチ55は、記録装置51の動作の一
部を設定するものであり、設定変更の頻度の少ない機能
設定が割り付けられている。このディップスイッチ55
は、使用しないときにはカバーで覆うように構成されて
いる。メインスイッチ56は、記録装置51の電源を切
入するためのスイッチである。下部ケース52には、さ
らに、図示しないインタフェースコネクタや、メモリカ
ード66の挿入口等が設けられている。インタフェース
コネクタには、インタフェースケーブル65が接続さ
れ、外部のコンピュータなどとのデータ交換が行なわれ
る。メモリカード66は、記録装置51の動作時に拡張
メモリとして用いられたり、ある場合にはフォントが格
納され、記録時に用いられる。
【0072】上部ケース53には、用紙受け57が形成
されており、記録済みの用紙が排出される。また、パネ
ルコンソール58が設けられており、記録モードの設定
や、給紙、排紙等の指示など、ユーザが頻繁に使用する
入力手段や、プリンタ側からのメッセージの表示手段な
どが配置されている。さらに、手差し挿入口59、手差
しトレー60が設けられており、ここからユーザが手差
しにより給紙することができる。
【0073】また、上部ケース53にはインクタンク挿
入蓋61が設けられている。この蓋を開けることによ
り、内部のインクタンク62の着脱を行なうことができ
る。インクタンク62は、上述の各実施例で示したよう
な本発明のインク供給装置を用いることができる。ここ
では4つのインクタンクが装着される。図8ないし図1
1に示したように、キャリッジにプリントヘッドユニッ
トが取り付けられ、さらに、インクタンク62が装着さ
れる。
【0074】用紙トレー64に収納された用紙は、内部
の図示しない搬送系により1枚ずつ取り出されて搬送さ
れ、用紙送りローラ63の円周に沿って送られる。イン
クタンク62が装着された図示しないプリントヘッドが
用紙の搬送方向とは直角方向に移動し、帯状領域ごとに
記録を行なう。そして、用紙送りローラ63によって次
の帯状領域の記録位置まで用紙の長さ方向に用紙を送
る。この動作を繰り返し行なうことにより、用紙上に記
録を行なう。そして、上部ケース53の用紙受け57へ
排紙される。
【0075】上述の図8ないし図12では、ブラック
と、他の3色を用いて記録を行なう場合の構成例を示し
た。しかし、これに限らず、ブラックを除く3色を用い
たり、5個以上のインク供給系を用いる構成としてもよ
い。もちろん、単色の記録装置にも適用することができ
る。さらに、図8ないし図11で示したブラック用ヘッ
ド37とカラー用ヘッド38の2ヘッド構成の他、各色
ごとにプリントヘッドを設けた構成とすることも可能で
ある。
【0076】図13は、本発明のインク供給装置の第3
の実施例を示す断面図である。図中、図1と同様の部分
には同じ符号を付して説明を省略する。71はプリント
ヘッド、72は供給路である。この実施例では、プリン
トヘッド71とインクタンク1とが一体に構成された例
を示している。
【0077】プリントヘッド71の周囲には、ヘッド自
身が取り付けられた図示しないヒートシンク、プリント
ヘッド71に電気信号を供給する図示しないプリント配
線基板等が存在している。プリントヘッド71には、図
示しない多数のノズルが高密度で形成されている。例え
ば、128個のノズルを300spiの密度で形成する
ことができる。各ノズルには、通電によって気泡を発生
させ、インク滴を噴射するための図示しない発熱体が設
けられている。図13において、インク滴の噴射は下向
きに行なわれる。
【0078】インクタンク1の内部は、主インク室2と
中間インク室4に分けられている。この実施例における
中間インク室4は、第1および第2の実施例のように、
不要な気泡を集積するだけのインク室ではなく、インク
の収容室として用いられている。そのため、主インク室
2と同等あるいはそれ以上の大きさを有するように構成
することができる。上述の第1および第2の実施例で
は、主インク室2内の毛細管部材3が保持可能なインク
量とほぼ同程度のインク量しか、インクタンク1内に収
容できない。しかし、この実施例では、中間インク室4
にはほぼ100%のインクが収容できるので、インクタ
ンク1全体の体積効率を向上させることができる。
【0079】また、この実施例では、中間インク室4か
ら供給路72を介してプリントヘッド71へインクが供
給される。すなわち、連通路5は、主インク室2の下部
に設けられている連通孔7と中間インク室4を結ぶのみ
である。連通路5の上面は、第1および第2の実施例と
同様、連通孔7から中間インク室4へ向けて次第に高く
なるように構成されている。これにより、主インク室2
から第1のメニスカス形成部材8を通って侵入した気泡
は、連通路5の斜面に沿って中間インク室4へと移動
し、中間インク室4の上部に集積される。この構成で
は、気泡の移動方向とインクの移動方向が同じ方向であ
るが、気泡が供給路72まで到達する前に、気泡の浮力
によって中間インク室4の上部へと浮き上がるので、プ
リントヘッド71への気泡の混入はほとんどない。
【0080】さらに、インク誘導部材9を支える複数の
インク誘導部材押さえ13を設け、このインク誘導部材
押さえ13を中間インク室4側が少なく、反対側が多く
なるように配置する。これにより、インク誘導部材9と
第1のメニスカス形成部材8との接合を確実にするとと
もに、主インク室2から侵入した気泡を中間インク室4
へと導いている。
【0081】連通路5と供給路72の接続部には、第2
のメニスカス形成部材10が設けられているが、プリン
トヘッド71とインクタンク1とが分離されることはな
いので、第2のメニスカス形成部材10は、インクタン
ク1にかかる振動および衝撃、加速度による圧力変動、
および、プリントヘッド31のノズル側からの気泡混入
の防止、ゴミなどの除去などのフィルタの機能を有する
のみである。また、吸収材12も、インクタンクの着脱
が行なわれないので、インクの吸収という機能はなく、
最終的なゴミ、気泡の除去などを行なうのみである。第
2のメニスカス形成部材10および吸収材12は、どち
らか一方のみを設けたり、両方とも設けずに構成するこ
とも可能である。
【0082】本発明のインク供給装置の第3の実施例の
動作は、上述の第1、第2の実施例におけるインクタン
ク装着後の動作と同様である。この第3の実施例では、
主インク室2からプリントヘッド31に至るインクの流
路の途中に、ジョイント部のような接続箇所がないの
で、着脱の際の空気やゴミの混入がなく、良好な記録動
作を行なうことができる。また、記録装置から取り外さ
れている状態においては、プリントヘッド31に設けら
れているノズルの毛細管力と、主インク室2内の毛細管
部材3の毛細管力とのバランスによって負圧が保たれ、
インク漏れなどの不具合は発生しない。
【0083】この第3の実施例の構成では、中間インク
室4の容積が大きく、内部に集積される空気の量も多い
ので、外気圧が変動したり、また、外気温が変動するな
ど、周囲の環境が変化すると、内部の空気が膨張または
収縮し、その影響が無視できない。このような環境が変
化する場合の動作について、簡単に説明する。
【0084】まず、中間インク室4にインクが満杯に充
填されており、主インク室2からインクを供給している
ときには、大気連通口6から毛細管部材3が受ける大気
圧と、プリントヘッド71のノズルの先端が受ける大気
圧が同じであるので、大気圧が変化しても圧力バランス
は崩れず、影響は少ない。
【0085】次に、中間インク室4内に空気の層が形成
されている場合を考える。外気圧が下降するとき、また
は外気温が上昇する際には、中間インク室4の上部の空
気層の体積が膨張するために、中間インク室4内の負圧
値が相対的に小さくなろうとする。そのため、中間イン
ク室4内のインクは、連通孔7を介し、第1のメニスカ
ス形成部材8を通過し、主インク室2内の毛細管部材3
で吸収される。これにより、中間インク室4内の圧力と
大気圧との差圧を保ち、かつ、インクは漏れることはな
い。
【0086】外気圧が上昇するとき、または外気温が下
降する際には、中間インク室4の上部の空気層が収縮す
るために、中間インク室4内の負圧値は相対的に大きく
なろうとする。この場合には、インクの消費時と同様
に、大気連通口6から毛細管部材3を通過し、さらに第
1のメニスカス形成部材8を通過し、連通孔7を介して
中間インク室4内に空気が導入されることによって、中
間インク室4の内部の差圧を一定に保つ。また、主イン
ク室2内にインクが存在するときは、インクの中間イン
ク室4内への移動が生じ、中間インク室4内の負圧は保
たれる。どちらの場合も、インクが漏れることはない。
【0087】上述の第3の実施例では、第1および第2
の実施例とは構成の異なるインク供給装置とプリントヘ
ッドが一体となった構成を示したが、第1または第2の
実施例で示したインク供給装置とプリントヘッドを一体
に構成することも可能である。
【0088】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、流路抵抗の増大なしにプリントヘッドへの気
泡侵入を阻止し、良好な画質による記録を行なうことが
できる。また、インク誘導部材押さえによりインク誘導
部材を押さえ、メニスカス形成部材へ確実にインクを供
給するように構成しているので、インク誘導部材が倒れ
て中間インク室内のインクを使いきることができなくな
るという不具合を解消している。さらに、このインク誘
導部材の配置を調節し、あるいは壁を設けることによっ
てプリントヘッドへの気泡の移動を抑制し、プリントヘ
ッドに気泡が侵入することによる画質劣化を防ぎ、安定
した高画質を得ることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインク供給装置の第1の実施例を示
す断面図である。
【図2】 本発明のインク供給装置の第1の実施例を示
す断面斜視図である。
【図3】 本発明のインク供給装置の第1の実施例にお
ける連通路上面の平面図である。
【図4】 本発明のインク供給装置の第1の実施例にお
けるインク誘導部材押さえを説明するための斜視図であ
る。
【図5】 本発明のインク供給装置の第2の実施例を示
す断面図である。
【図6】 本発明のインク供給装置の第1および第2の
実施例における変形例を示す連通路上面の平面図であ
る。
【図7】 本発明のインク供給装置の第1および第2の
実施例における別の変形例を示す連通路上面の平面図で
ある。
【図8】 本発明のインク供給装置が装着されるキャリ
ッジ部分の一例におけるプリントヘッドユニット装着前
の状態を示す斜視図である。
【図9】 本発明のインク供給装置が装着されるキャリ
ッジ部分の一例におけるインク供給装置装着前の状態を
示す斜視図である。
【図10】 本発明のインク供給装置が装着された後の
キャリッジ部分の状態を示す斜視図である。
【図11】 本発明のインク供給装置が装着された後の
キャリッジ部分の状態を示す断面図である。
【図12】 記録装置の一例を示す外観図である。
【図13】 本発明のインク供給装置の第3の実施例を
示す断面図である。
【符号の説明】
1…インクタンク、2…主インク室、3…毛細管部材、
4…中間インク室、5…連通路、6…大気連通口、7…
連通孔、8…第1のメニスカス形成部材、9…インク誘
導部材、10…第2のメニスカス形成部材、11…ジョ
イント口、12…吸収材、13…インク誘導部材押さ
え、14…ジョイント外周部、21…キャリッジ、22
…プリントヘッドユニット、23…インクタンク、24
…シャフト孔、25…ガイドプレート受け、26…開
口、27…突起受け、28…板バネ、29…プリントヘ
ッド押さえレバー、30…プリントヘッド当接部、31
…コンタクトピン、32…インクタンク押さえ、33…
突起、34…プリントヘッド固定部、35…基板、36
…インク導入部、37…ブラック用ヘッド、38…カラ
ー用ヘッド、39…嵌合部、51…記録装置、52…下
部ケース、53…上部ケース、54…トレー挿入口、5
5…ディップスイッチ、56…メインスイッチ、57…
用紙受け、58…パネルコンソール、59…手差し挿入
口、60…手差しトレー、61…インクタンク挿入蓋、
62…インクタンク、63…用紙送りローラ、64…用
紙トレー、65…インタフェースケーブル、66…メモ
リカード、71…プリントヘッド、72…供給路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリントヘッドへインクを供給するイン
    ク供給装置において、大気連通口およびインクを供給す
    るための連通孔が設けられた主インク室と、該主インク
    室の内部に収納されインクを保持する毛細管部材と、前
    記連通孔に設けられるとともに前記毛細管部材に接して
    配置され複数の微小孔が形成されたメニスカス形成部材
    と、前記連通孔に接続されるとともに前記プリントヘッ
    ドへインクを供給する供給部と前記連通孔との接続部よ
    り上方へ向けて傾斜する内壁とを有する副インク室と、
    前記メニスカス形成部材の下面に接し前記副インク室の
    底部へ向けて伸びる多孔質部材からなるインク誘導部材
    と、該インク誘導部材を保持する保持部材を有すること
    を特徴とするインク供給装置。
  2. 【請求項2】 前記保持部材は、前記連通孔の側壁から
    径方向に伸びる複数の突起部材で構成されており、前記
    副インク室の前記上方へ向けて傾斜する内壁の側に配置
    される前記突起部材の数がその反対側に配置される数よ
    りも少なくなるように前記突起部材を配置したことを特
    徴とする請求項1に記載のインク供給装置。
  3. 【請求項3】 前記供給部は、前記連通孔との接続部を
    はさんで前記上方へ向けて傾斜する内壁とは反対側に設
    けられていることを特徴とする請求項2に記載のインク
    供給装置。
  4. 【請求項4】 プリントヘッドへインクを供給するイン
    ク供給装置において、大気連通口およびインクを供給す
    るための連通孔が設けられた主インク室と、該主インク
    室の内部に収納されインクを保持する毛細管部材と、前
    記連通孔に設けられるとともに前記毛細管部材に接して
    配置され複数の微小孔が形成されたメニスカス形成部材
    と、前記連通孔に接続されるとともに前記プリントヘッ
    ドへインクを供給する供給部が設けられ前記連通孔との
    接続部をはさんで前記供給部とは反対側の内壁が前記連
    通孔との接続部より上方へ向けて傾斜している副インク
    室と、前記メニスカス形成部材の下面に接し前記副イン
    ク室の底部へ向けて伸びる多孔質部材からなるインク誘
    導部材と、前記連通孔との接続部と前記供給部との間に
    下垂した壁部材を有することを特徴とするインク供給装
    置。
  5. 【請求項5】 前記連通孔との接続部と前記供給部の間
    の壁面が前記供給部より上方へ向けて傾斜していること
    を特徴とする請求項3または4に記載のインク供給装
    置。
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