JPH08216376A - 印刷機の処理ローラ用リリース装置 - Google Patents

印刷機の処理ローラ用リリース装置

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JPH08216376A
JPH08216376A JP7046517A JP4651795A JPH08216376A JP H08216376 A JPH08216376 A JP H08216376A JP 7046517 A JP7046517 A JP 7046517A JP 4651795 A JP4651795 A JP 4651795A JP H08216376 A JPH08216376 A JP H08216376A
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JP
Japan
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plate
roller
processing roller
carrier
plate carrier
Prior art date
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Pending
Application number
JP7046517A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kamoi
光一 鴨井
Shigehisa Ono
茂久 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gradco Japan Ltd
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Gradco Japan Ltd
Japan Radio Co Ltd
Nagano Japan Radio Co Ltd
Gradco Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to US08/563,767 priority patent/US5711219A/en
Priority to GB9602446A priority patent/GB2297714B/en
Priority to DE19604429A priority patent/DE19604429A1/de
Publication of JPH08216376A publication Critical patent/JPH08216376A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
    • B41F27/00Devices for attaching printing elements or formes to supports
    • B41F27/12Devices for attaching printing elements or formes to supports for attaching flexible printing formes
    • B41F27/1206Feeding to or removing from the forme cylinder

Landscapes

  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)
  • Rotary Presses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速印刷を可能にするとともに、全体の小型
コンパクト化及びコストダウンを図る。 【構成】 版担体2上の版Sにエッチング液又は湿し水
を塗布する処理液塗布用ローラ3x,版担体2上の版S
にインクを塗布するインク塗布用ローラ3y及び版担体
2上の版Sからインクを転写するブランケット担体3z
等の処理ローラの同軸上に、これら処理ローラと一体に
回転する従動ローラ5x,5y及び5zを設けるととも
に、版担体2の回転部6p,6qに、従動ローラ5x,
5y及び5zに接触し、版担体2上に突出した突出部
(クランプ機構7a,7b)が処理ローラを通過する際
に、処理ローラを版担体2から離間させるリリース用カ
ム8x,8y及び8zを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転する版担体に接触し
た処理ローラをリリースさせる印刷機の処理ローラ用リ
リース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、オフセット印刷機は円筒状の版
胴(版担体)に、エッチング処理した版を巻付けて装填
し、印刷時には、版に湿し水を塗布した後、インク供給
装置からインクを塗布し、版に付着したインク画像を、
一旦円筒状のブランケット胴に転写(オフ)してから、
印刷用紙に印刷(セット)する。この場合、湿し水は版
に接触させた湿し水塗布用ローラにより塗布するととも
に、インクは版に接触させたインク塗布用ローラにより
塗布する。また、ブランケット胴は版胴に圧接させる。
【0003】ところで、版胴上に、版をクランプするク
ランプ機構等の突出部が存在した場合、当該突出部が湿
し水塗布用ローラ,インク塗布用ローラ及びブランケッ
ト胴等の各処理ローラを通過する際に、版胴から各処理
ローラを離間させる必要がある。
【0004】従来、処理ローラを版胴から離間させるこ
の種のリリース装置は、例えば、特開平5−16963
7号公報で開示されるように、ローラを支持手段により
変位自在に支持するとともに、流体圧シリンダ等のアク
チュエータにより支持手段をローラが版胴に接触するセ
ット位置又はローラが版胴から離間するリリース位置に
選択的に変位させる構成を採用していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のリリー
ス装置は次のような問題点があった。
【0006】第一に、版の突出部が処理ローラを通過す
る際など、処理ローラを短時間で頻繁に変位させる場
合、アクチュエータや機械的構造による応答遅れが存在
するため、高速印刷に対応できない。
【0007】第二に、通常、処理ローラは版胴に対し
て、かなり大きな押圧力で圧接させているため、処理ロ
ーラを変位させる際も相当の力が必要となり、大型のア
クチュエータが必要となるなど、全体の大型化及びコス
トアップを招く。
【0008】本発明はこのような従来の技術に存在する
課題を解決したものであり、高速印刷を可能にするとと
もに、全体の小型コンパクト化及びコストダウンを図る
ことができる印刷機の処理ローラ用リリース装置の提供
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は回転する版担体
2に接触した処理ローラをリリースさせる印刷機の処理
ローラ用リリース装置1を構成するに際して、特に、版
担体2上の版Sにエッチング液又は湿し水を塗布する処
理液塗布用ローラ3x,版担体2上の版Sにインクを塗
布するインク塗布用ローラ3y及び版担体2上の版Sか
らインクを転写するブランケット担体3z等の処理ロー
ラの同軸上に、これら各ローラ3x,3y及びブランケ
ット担体3zと一体に回転する従動ローラ5x,5y及
び5zを設けるとともに、版担体2の回転部6p,6q
に、従動ローラ5x,5y及び5zに接触し、版担体2
上に突出した突出部、例えば、版Sをクランプするクラ
ンプ機構7a,7bが各ローラ3x,3y及びブランケ
ット担体3zを通過する際に、各ローラ3x,3y及び
ブランケット担体3zを版担体2から離間させるリリー
ス用カム8x,8y及び8zを設けたことを特徴とす
る。
【0010】この場合、最適な実施形態により、回転部
6p,6qは版担体2のシャフト9p,9qに回動自在
に支持されるとともに、シャフト9pの回転を減速させ
て回転部6p,6qを伝達する回転減速機構10を設け
る。一方、版担体2は、一対の離間したプーリ11p,
11q間に架け渡した無端の版ベルト12を用いるとと
もに、ブランケット担体3zは一対の離間したプーリ1
3p,13q間に架け渡した無端のブランケットベルト
14を用いる。また、各ローラ3x,3y及びブランケ
ット担体3zを支持する揺動自在なスイングフレーム1
5x,15y及び15zを設けるとともに、スイングフ
レーム15x,15y及び15zを各ローラ3x,3y
及びブランケット担体3zが版担体2に接触する方向に
付勢するスプリング16x,16y…を設ける。さらに
また、版担体2から離間した各ローラ3x,3y及びブ
ランケット担体3zの位置を固定するロック機構18
x,18y…を設ける。この場合、ロック機構18x,
18y…は変位することにより版担体2から離間したス
イングフレーム15x,15y及び15zに係止するス
トッパ19x,19y…を有する。
【0011】
【作用】本発明に係る処理ローラ用リリース装置1によ
れば、一対の離間したプーリ11p,11q間に架け渡
した無端の版ベルト12により版担体2が構成されると
ともに、一対の離間したプーリ13p,13q間に架け
渡した無端のブランケットベルト14によりブランケッ
ト担体3zが構成される。また、印刷時には、版担体2
に処理ローラが接触、即ち、処理液塗布用ローラ3x,
インク塗布用ローラ3y及びブランケット担体3zが接
触(圧接)し、版担体2上の版Sに、処理液塗布用ロー
ラ3xからエッチング液又は湿し水が塗布されるととも
に、インク塗布用ローラ3yからインクが塗布され、さ
らに、版担体2上の版Sからブランケット担体3zにイ
ンクが転写される。この際、各ローラ3x,3y及びブ
ランケット担体3zは揺動自在なスイングフレーム15
x,15y及び15zにより支持され、スプリング16
x,16y…により版担体2に接触する方向に付勢され
ている。
【0012】一方、版担体2の回転により、版担体2の
回転部6p,6qに設けたリリース用カム8x,8y及
び8zも回転する。この際、回転部6p,6qは版担体
2のシャフト、即ち、プーリ11p,11qのシャフト
9p,9qに回動自在に支持され、かつ回転減速機構1
0によってシャフト9pの回転が減速されて回転部6
p,6qに伝達される。なお、このように減速させる理
由は、版担体2を、一対の離間したプーリ11p,11
q間に架け渡した無端の版ベルト12により構成したた
め、プーリ11p,11qの回転周期よりも版ベルト1
2の回転周期が長くなるためである。そして、版担体2
上に突出する突出部である版Sをクランプするクランプ
機構7a,7bが、各ローラ3x,3y及びブランケッ
ト担体3zを通過する際には、リリース用カム8x,8
y及び8zが、各ローラ3x,3y及びブランケット担
体3zと一体に回転する従動ローラ5x,5y及び5z
を押し退け、各ローラ3x,3y及びブランケット担体
3zを版担体2から離間する位置まで変位させる。した
がって、版担体2に突出したクランプ機構7a,7bは
各ローラ3x,3y及びブランケット担体3zに当たる
ことなく通過する。
【0013】他方、各ローラ3x,3y及びブランケッ
ト担体3zを使用しない場合、各ローラ3x,3y及び
ブランケット担体3zは、ロック機構18x,18y…
によって版担体2から離間した位置に固定される。即
ち、各ローラ3x,3y及びブランケット担体3zが版
担体2から離間した際に、変位したストッパ19x,1
9y…によりスイングフレーム15x,15y及び15
zが係止され、当該スイングフレーム15x,15y及
び15zは版担体2から離間した位置に固定される。
【0014】このように、版担体2に設けたリリース用
カム8x,8y及び8zにより、各ローラ3x,3y及
びブランケット担体3zを、直接変位させるため、応答
性が飛躍的に高められ、高速印刷にも十分対応できる。
また、版担体2を回転させる駆動力を直接リリース用カ
ム8x,8y及び8zを介して利用するため、比較的大
きな押圧力で圧接される各ローラ3x,3y及びブラン
ケット担体3zを容易に変位させることができるととも
に、別途のアクチュエータが不要となることから全体の
小型コンパクト化及びコストダウンが図られる。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る好適な実施例を挙げ、図
面に基づき詳細に説明する。
【0016】まず、本実施例に係るオフセット印刷機M
の外観構成について、図7を参照して説明する。
【0017】図7中、100は印刷機本体であり、ケー
ス面100fには操作キー102及び表示器103を有
する操作パネル101を付設する。また、印刷機本体1
00の後部上側には版Sを自動で供給する自動給版機構
Eの版トレイ104を配するとともに、前部上側には版
Sを自動で排出する自動排版機構Fの版回収トレイ10
5を配する。さらにまた、印刷機本体100の後部下側
には印刷用紙を供給する印刷用紙トレイ106を配する
とともに、前部下側には印刷された印刷用紙を回収する
印刷用紙回収トレイ107を配する。
【0018】次に、本実施例に係るリリース装置1を含
むオフセット印刷機Mの内部構造について、図1〜図6
を参照して説明する。
【0019】図6中、Aは版担体機構であり、水平方向
に離間した一対のプーリ(歯車)11p,11qと、各
プーリ11pと11q間に架け渡した無端の版ベルト1
2を備え、この版ベルト12は版担体2を構成する。な
お、版ベルト12はタイミングベルトである。
【0020】そして、この版担体機構Aには本実施例に
係るリリース装置1を構成するリリース用カム8x,8
y及び8zを付設する。図4はリリース用カム8x,8
y及び8zを含むその周辺構造を示す。図4において、
プーリ11pは同軸上一体のシャフト9pを備え、この
シャフト9pの両端は、位置の固定されたシャーシ31
に、ベアリング32…を介して回動自在に支持される。
なお、シャフト9pには不図示の回転駆動部から回転入
力する。他方、プーリ11qはシャフト9qに回動自在
に支持され、このシャフト9qの両端はシャーシ31に
固定される。
【0021】また、一方のシャフト9pは筒状の回転部
6pをベアリング33pにより回動自在に支持するとと
もに、他方のシャフト9qは筒状の回転部6qをベアリ
ング33qにより回動自在に支持する。そして、回転部
6pの一端にリリース用カム8yを、回転部6pの中間
部にリリース用カム8zをそれぞれ一体に設けるととも
に、他方、回転部6qの一端にはリリース用カム8xを
一体に設ける。なお、各リリース用カム8x,8y及び
8zの形状は図1及び図3に示す。
【0022】さらにまた、シャフト9pと各回転部6
p,6q間には、シャフト9pの回転を減速させて回転
部6p,6qに伝達する回転減速機構10を介設する。
回転減速機構10はシャフト9pに一体に設けた第一ギ
ア34,シャーシ31に設けた支持シャフト32に回動
自在に支持され、かつ第一ギア34に噛合する第二ギア
35,この第二ギア35に同軸上一体に設けた第三ギア
36,回転部6p,6qの他端にそれぞれ一体に設けた
第四ギア37p,37qを備え、各第四ギア37p,3
7qは第三ギア36に噛合する。実施例の場合、回転減
速機構10によって、回転部6p,6qの各回転数はシ
ャフト9pの回転数の1/2に設定されている。この理
由は、版担体2を一対の離間したプーリ11p,11q
間に架け渡した版ベルト12により構成し、版ベルト1
2の回転周期をプーリ11p,11qの回転周期の2倍
に設定したためである。したがって、一般的には、版ベ
ルト12の回転周期をプーリ11p,11qの回転周期
のn倍に設定すれば、回転部6p,6qの各回転数はシ
ャフト9pの回転数の1/nに設定される。
【0023】一方、版ベルト12上には前クランプ機構
7a及び後クランプ機構7b、さらに、版ベルト12に
対向して配した操作機構31を有する版クランプ装置3
2を備える。前クランプ機構7a及び後クランプ機構7
bは版ベルト12上に突出する突出部となる。
【0024】他方、Bはブランケット担体機構であり、
鉛直方向に離間した一対のプーリ(歯車)13p,13
qと、各プーリ13pと13q間に架け渡した無端のブ
ランケットベルト14を備え、このブランケットベルト
14はブランケット担体3zを構成する。なお、ブラン
ケットベルト14はタイミングベルトである。この場
合、上側に位置するプーリ13pに掛かるブランケット
ベルト14は、版担体機構Aの後側に位置するプーリ1
1qに掛かる版ベルト12に圧接する。この場合、離間
した一対のシャフト4z,4qの両端は、図4に示すス
イングフレーム15zに固定されるとともに、各プーリ
13pと13qはベアリング38…を介して各シャフト
4z,4q上に回動自在に支持される。スイングフレー
ム15zは下側に位置するシャフト(軸心)4qを支点
として変位できるとともに、不図示のスプリングにより
ブランケットベルト14が版ベルト12に圧接する方向
に付勢されている。そして、上側に位置するプーリ13
pを支持するシャフト4zには、本実施例に係るリリー
ス装置1を構成する従動ローラ5zをベアリング39を
介して回動自在に設ける。
【0025】これにより、図3及び図4に示すように、
従動ローラ5zの周面とリリース用カム8zの周面が接
触し、クランプ機構7a,7bが、版ベルト12に圧接
したブランケットベルト14を通過する際には、リリー
ス用カム8zが従動ローラ5zを押し退け、ブランケッ
トベルト14を版ベルト12から離間するリリース位置
Pzまで変位させる。
【0026】一方、Cは処理液供給機構であり、図1に
示すように、順次接触する第一ローラ41,第二ローラ
42及び処理液塗布用ローラ3xを備える。この場合、
処理液塗布用ローラ3xは、スプリング16xにより付
勢されるスイングフレーム15xに回動自在に支持さ
れ、版ベルト12に圧接する。また、処理液塗布用ロー
ラ3xは図5に示すように、同軸上一体のシャフト4x
を介してスイングフレーム15xに支持されるため、シ
ャフト4xには本実施例に係るリリース装置1を構成す
る従動ローラ5xを回動自在に設ける。
【0027】これにより、図1及び図5に示すように、
従動ローラ5xの周面とリリース用カム8xの周面は接
触し、クランプ機構7a,7bが、版ベルト12に圧接
する処理液塗布用ローラ3xを通過する際には、リリー
ス用カム8xが従動ローラ5xを押し退け、処理液塗布
用ローラ3xを版ベルト12から離間するリリース位置
Pxまで変位させる。
【0028】また、処理液塗布用ローラ3xがリリース
位置Pxに変位した際に、処理液塗布用ローラ3xをリ
リース位置Pxに固定可能なロック機構18xを設け
る。ロック機構18xは、回動変位によりスイングフレ
ーム15xを係止可能なストッパ19xを備え、図2に
示すように、処理液塗布用ローラ3xを使用しないとき
に、リリース位置Pxに変位したスイングフレーム15
xに対して、回動変位したストッパ19xが係止し、処
理液塗布用ローラ3xをリリース位置Pxに固定する。
【0029】なお、このようなロック機構18xは前述
したブランケット担体機構Bにおけるスイングフレーム
15zに対しても同様に組み込まれている。したがっ
て、ブランケットベルト14を使用しないときはロック
機構によりリリース位置Pzに固定される。
【0030】他方、第一ローラ41の近傍には第一ロー
ラ41にエッチング液を供給するエッチング液供給部4
3及び湿し水を供給する湿し水供給部44を配設する。
エッチング液供給部43はエッチング液を収容したエッ
チング液容器45を備え、このエッチング液容器45は
支持シャフト46を支点に回動変位する。これにより、
エッチング液容器45に設けたフェルト製の塗布部47
は、第一ローラ41又はエッチング液の蒸発を防止する
キャップ部48に選択的に接触せしめらる。また、湿し
水供給部44は湿し水を収容した湿し水容器49を備
え、この湿し水容器49は支持シャフト50を支点に回
動変位する。これにより、湿し水容器49に設けたフェ
ルト製の塗布部51は、第一ローラ41又は湿し水の蒸
発を防止するキャップ部52に選択的に接触せしめら
る。よって、第一ローラ41に対してエッチング液又は
湿し水を選択的に供給可能となる。
【0031】また、Dはインク供給機構であり、図6
(図3)に示すように、順次接触する第一ローラ53,
第二ローラ54,第三ローラ(横振りローラ)55及び
インク塗布用ローラ3yを備える。この場合、インク塗
布用ローラ3yは、スプリング16yにより付勢される
スイングフレーム15yに回動自在に支持され、版ベル
ト12に圧接する。また、インク塗布用ローラ3yは図
3に示すように、同軸上一体のシャフト4yを介してス
イングフレーム15yに支持されるため、シャフト4y
には本実施例に係るリリース装置1を構成する従動ロー
ラ5yを回動自在に設ける。さらにまた、図6に示すよ
うに、インク塗布用ローラ3yがリリース位置Pyに変
位した際に、インク塗布用ローラ3yをリリース位置P
yに固定可能なロック機構18yを設ける。ロック機構
18yは、回動変位によりスイングフレーム15yを係
止可能なストッパ19yを備える。
【0032】これにより、図3に示すように、従動ロー
ラ5yの周面とリリース用カム8yの周面は接触し、ク
ランプ機構7a,7bが、版ベルト12に圧接するイン
ク塗布用ローラ3yを通過する際には、リリース用カム
8yが従動ローラ5yを押し退け、インク塗布用ローラ
3yを版ベルト12から離間するリリース位置Pyまで
変位させる。また、インク塗布用ローラ3yを使用しな
いときは、前記ロック機構18xの場合と同様に、ロッ
ク機構18yによりインク塗布用ローラ3yをリリース
位置Pyに固定する。
【0033】他方、Eは自動給版機構であり、複数枚の
版S…を収容する版トレイ104、この版トレイ104
から版Sを一枚ずつ分離して取出し可能な分離ローラ6
1、版トレイ104から取出された版Sを搬送する給版
ローラ機構62、版Sをガイドするガイド部63を備
え、版Sを版担体機構Aに対して自動で供給する機能を
備える。
【0034】また、Fは自動排版機構であり、排出時
に、版ベルト12側に変位することにより前クランプ機
構7aから解放された版Sの前部をすくい上げるパドル
ローラ71、すくい上げた版Sを搬送排出する排版ロー
ラ機構72、排出された版Sを回収する版回収トレイ1
05を備え、版担体機構Aから版Sを自動で排出する機
能を備える。
【0035】さらにまた、Gは印刷機構であり、複数枚
の印刷用紙W…を収容する印刷用紙トレイ106、この
印刷用紙トレイ106から印刷用紙Wを一枚ずつ分離し
て取出す分離ローラ81、印刷用紙トレイ106から取
出された印刷用紙Wをガイドするガイド部82、ブラン
ケットベルト14の表面に圧接可能な圧接ローラ83、
圧接ローラ83とブランケットベルト14間に印刷用紙
Wを送り込む給紙ローラ機構84、圧接ローラ83とブ
ランケットベルト14間から送り出された印刷用紙Wを
印刷用紙回収トレイ107に送り込む搬送ベルト機構8
5を備える。なお、86は空気を噴射して印刷用紙Wを
ブランケットベルト14から剥離する剥離用ノズル、8
7は印刷用紙Wを搬送ベルト機構85に吸着させる吸引
ユニットである。
【0036】一方、Hはクリーニング機構であり、ブラ
ンケットベルト14上の残留インクを、ロールから供給
される布等のクリーニングシート91とクリーニング液
供給部92から供給されるクリーニング液により除去す
る。
【0037】次に、本実施例に係るリリース装置1を備
えるオフセット印刷機Mの全体動作について、各図を参
照して説明する。
【0038】まず、版トレイ104に版S…をセットす
る。この場合、版Sはレーザプリンタ等によりトナー印
字した印刷紙を利用できる。一方、版トレイ104にセ
ットされた版Sは自動給版機構Eにより版ベルト12の
表面に自動で装填される。即ち、装填の際には、版Sの
前部が前クランプ機構7aにクランプされた後、版Sが
版ベルト12上に装填されるとともに、版Sの後部は後
クランプ機構7bによりクランプされる。
【0039】また、装填時には、同時にエッチング処理
が行われる。この場合、インク供給機構Dのインク塗布
用ローラ3yはリリース位置Pyに、ブランケットベル
ト14はリリース位置Pzにそれぞれロック機構18y
…によって固定される。他方、処理液供給機構Cの処理
液塗布ローラ3xは版ベルト12に圧接させ、エッチン
グ液供給部43から供給されるエッチング液を版ベルト
12に装填された版Sに塗布する。これにより、版Sの
汚れや塵芥等が除去されるとともに、親水性が高められ
る。
【0040】一方、印刷工程ではインク供給機構Dのイ
ンク塗布用ローラ3y,ブランケットベルト14及び処
理液供給機構Cの処理液塗布ローラ3xをそれぞれ版ベ
ルト12に圧接させる。また、湿し水供給部44から版
ベルト12に湿し水を供給可能にセットする。これによ
り、版Sをスタンバイ位置から前進させれば、版ベルト
12に装填された版Sに湿し水が塗布され、さらに、イ
ンク供給機構Dからインクが塗布される。この際、版S
の画像部分にのみインクが付着する。そして、版S上の
インク画像はブランケットベルト14の表面に転写され
る。他方、印刷機構Gでは、印刷用紙Wがブランケット
ベルト14と圧接ローラ83間に自動給紙され、ブラン
ケットベルト14のインク画像は印刷用紙Wに印刷され
る。
【0041】この場合、シャフト9pの回転により版ベ
ルト12が回転移動するとともに、シャフト9pの回転
は回転減速機構10により回転が減速されて回転部6
p,6qに伝達される。そして、クランプ機構7a,7
bが処理液塗布用ローラ3x,インク塗布用ローラ3y
及びブランケットベルト14を通過する際に、リリース
用カム8x,8y及び8zは、各ローラ3x及び3y側
に設けた従動ローラ5x,5y及び5zを押し退け、各
ローラ3x,3y及びブランケットベルト14をリリー
ス位置Px,Py及びPzに変位させる。したがって、
版ベルト12に突出したクランプ機構7a,7bは各ロ
ーラ3x,3y及びブランケットベルト14に当たるこ
となく通過する。なお、このような印刷工程は印刷枚数
分だけ繰り返される。
【0042】また、版Sの印刷終了により、版ベルト1
2に装填された版Sは自動排版機構Fにより排出され、
版回収トレイ105に回収される。他方、ブランケット
ベルト14の残留インクはクリーニング機構Hにより除
去される。
【0043】以上、実施例について詳細に説明したが、
本発明はこのような実施例に限定されるものではない。
例えば、版担体は一対の離間したプーリ間に架け渡した
無端の版ベルトを例示したが、円筒状の版胴でも同様に
適用できる。この場合、回転減速機構は不要となる。ま
た、ブランケット担体も円筒状のブランケット胴を用い
ることができる。その他、細部の構成、形状、数量、素
材等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で任意に
変更できる。
【0044】
【発明の効果】このように、本発明は回転する版担体に
接触した処理ローラをリリースさせる印刷機の処理ロー
ラ用リリース装置において、処理ローラの同軸上に当該
処理ローラと一体に回転する従動ローラを設けるととも
に、版担体のシャフトに、従動ローラに接触し、版担体
上に突出した突出部が処理ローラを通過する際に、処理
ローラを版担体から離間させるリリース用カムを設けた
ため、次のような顕著な効果を奏する。
【0045】 版担体に設けたリリース用カムによ
り、処理ローラを直接変位させるため、応答性が飛躍的
に高められ、高速印刷に十分対応させることができる。
【0046】 版担体を回転させる駆動力を直接リリ
ース用カムを介して利用するため、比較的大きな押圧力
で圧接される処理ローラも容易に変位させることができ
るとともに、別途のアクチュエータが不要となり、全体
の小型コンパクト化及びコストダウンを図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】処理液塗布用ローラに付設した本発明に係るリ
リース装置の側面構成図、
【図2】同リリース装置におけるロック機構をロック状
態にした側面構成図、
【図3】インク塗布用ローラ及びブランケット担体に付
設した同リリース装置の側面構成図、
【図4】本発明に係るリリース装置の一部断面平面構成
図、
【図5】同リリース装置の一部断面正面構成図、
【図6】本発明に係るリリース装置を備えるオフセット
印刷機の内部構造図、
【図7】同オフセット印刷機の外観側面図、
【符号の説明】
1 リリース装置 2 版担体 3x 処理液塗布用ローラ 3y インク塗布用ローラ 3z ブランケット担体 5x 従動ローラ 5y 従動ローラ 5z 従動ローラ 6p 回転部 6q 回転部 S 版 7a クランプ機構 7b クランプ機構 8x リリース用カム 8y リリース用カム 8z リリース用カム 9p シャフト 9q シャフト 10 回転減速機構 11p プーリ 11q プーリ 12 版ベルト 13p プーリ 13q プーリ 14 ブランケットベルト 15x スイングフレーム 15y スイングフレーム 15z スイングフレーム 16x スプリング 16y スプリング 18x ロック機構 18y ロック機構 19x ストッパ 19y ストッパ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する版担体に接触した処理ローラを
    リリースさせる印刷機の処理ローラ用リリース装置にお
    いて、処理ローラの同軸上に当該処理ローラと一体に回
    転する従動ローラを設けるとともに、版担体のシャフト
    に、従動ローラに接触し、版担体上に突出した突出部が
    処理ローラを通過する際に、処理ローラを版担体から離
    間させるリリース用カムを設けてなることを特徴とする
    印刷機の処理ローラ用リリース装置。
  2. 【請求項2】 版担体は一対の離間したプーリ間に架け
    渡した無端の版ベルトであることを特徴とする請求項1
    又は2記載の印刷機の処理ローラ用リリース装置。
  3. 【請求項3】 リリース用カムは版担体のシャフトに、
    回動自在に設けるとともに、版担体のシャフトの回転を
    減速させてリリース用カムに伝達する回転減速機構を備
    えることを特徴とする請求項1又は2記載の印刷機の処
    理ローラ用リリース装置。
  4. 【請求項4】 処理ローラは版担体上の版にエッチング
    液又は湿し水を塗布する処理液塗布用ローラであること
    を特徴とする請求項1,2又は3記載の印刷機の処理ロ
    ーラ用リリース装置。
  5. 【請求項5】 処理ローラは版担体上の版にインクを塗
    布するインク塗布用ローラであることを特徴とする請求
    項1,2又は3記載の印刷機の処理ローラ用リリース装
    置。
  6. 【請求項6】 処理ローラは版担体上の版からインクを
    転写するブランケット担体であることを特徴とする請求
    項1,2又は3記載の印刷機の処理ローラ用リリース装
    置。
  7. 【請求項7】 ブランケット担体は一対の離間したプー
    リ間に架け渡した無端のブランケットベルトであること
    を特徴とする請求項6記載の印刷機の処理ローラ用リリ
    ース装置。
  8. 【請求項8】 突出部は版をクランプするクランプ機構
    であることを特徴とする請求項1記載の印刷機の処理ロ
    ーラ用リリース装置。
  9. 【請求項9】 処理ローラを支持する揺動自在なスイン
    グフレームと、スイングフレームを処理ローラが版担体
    に接触する方向に付勢するスプリングを備えることを特
    徴とする請求項1記載の印刷機の処理ローラ用リリース
    装置。
  10. 【請求項10】 版担体から離間した処理ローラの位置
    を固定するロック機構を備えることを特徴とする請求項
    1又は9記載の印刷機の処理ローラ用リリース装置。
  11. 【請求項11】 ロック機構は変位することにより版担
    体から離間したスイングフレームに係止するストッパを
    有することを特徴とする請求項9又は10記載の印刷機
    の処理ローラ用リリース装置。
JP7046517A 1995-02-09 1995-02-09 印刷機の処理ローラ用リリース装置 Pending JPH08216376A (ja)

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GB9602446D0 (en) 1996-04-03
GB2297714A (en) 1996-08-14
US5711219A (en) 1998-01-27
GB2297714B (en) 1997-07-23
DE19604429A1 (de) 1996-08-14

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