JPH0995034A - 両面印刷装置 - Google Patents

両面印刷装置

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JPH0995034A
JPH0995034A JP25334195A JP25334195A JPH0995034A JP H0995034 A JPH0995034 A JP H0995034A JP 25334195 A JP25334195 A JP 25334195A JP 25334195 A JP25334195 A JP 25334195A JP H0995034 A JPH0995034 A JP H0995034A
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JP25334195A
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English (en)
Inventor
Takao Kawabe
隆男 川辺
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Riso Kagaku Corp
Original Assignee
Riso Kagaku Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一回の製版工程及び印刷工程で行う両面印刷に
おいて、天地調整を行う。 【解決手段】二つの製版画像を有する原紙Sがドラム2
の周壁に巻かれる。給紙手段16から送られた用紙は、一
次ローラ17によってドラム2の第1製版画像に押圧さ
れ、表面が印刷される。ドラムから剥がされた用紙は用
紙反転手段19によって裏面をドラム2に向ける。二次ロ
ーラ24が用紙の裏面をドラム2の第2製版画像に押し付
け、裏面が印刷される。印刷ドラム2と給紙手段16は駆
動手段31とベルト32で連動する。プーリ35がベルト32に
与える張力を調整すれば、印刷ドラム2と給紙手段16の
位相が変化し、印刷用紙の表面における第1の画像の天
地を調整できる。用紙反転手段19の第2搬送手段と駆動
源との間に設けた電磁クラッチ40により、回転する印刷
ドラム2に対する印刷用紙の供給タイミングを調整すれ
ば、印刷用紙の裏面における第2の画像の位置の天地を
調整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用紙の両面に
印刷することができる両面印刷装置に係り、例えば穿孔
画像が形成された孔版印刷用原紙を用いて印刷を行う孔
版印刷式の両面印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】製版された孔版印刷用原紙を印刷ドラム
の外周に巻装し、印刷ドラムの外に設けられたプレスロ
ーラで印刷用紙を前記孔版印刷用原紙に押し付け、印刷
ドラム内のインクを印刷用紙上に転写させて印刷を行う
孔版印刷装置が知られている。
【0003】図6は、この種の孔版印刷機の構造の概略
を示している。印刷機の中央部には印刷ドラム100が
配置される。印刷ドラム100の右側には、サーマルヘ
ッド、プラテンローラ、ロール状の孔版印刷用原紙、カ
ッターを有する製版手段101がある。印刷ドラム10
0の左側には使用済み孔版印刷用原紙を収納する排版手
段102がある。印刷ドラム100の上方には、原稿の
画像情報を順次読み取る原稿読み取り手段103があ
る。印刷ドラム100の下方左側には、給紙台に積載さ
れた用紙束を最上位の用紙から順次給送していく給紙手
段104がある。印刷ドラム100の下方には、印刷ド
ラム100を押圧するプレスローラを有する印刷手段1
05がある。製版手段101の下方には、印刷された用
紙を印刷ドラム100から剥がす分離爪とエアーブロー
手段を備えた剥離手段106がある。印刷ドラム100
の下方右側には、印刷ドラム100から剥がされた印刷
済みの用紙を収容する排紙スタッカー107がある。
【0004】前記孔版印刷機において、使用済みの孔版
印刷用原紙は孔版印刷用原紙の排版手段102に収納・
廃棄する。原稿読み取り手段103で読み込まれた原稿
情報に基づき、サーマルヘッドで孔版印刷用原紙に穿孔
画像を形成する。この孔版印刷原紙の先端部をクランプ
手段によって印刷ドラム100に固定し、製版終了後に
印刷ドラム100を回転させて製版済みの孔版印刷用原
紙を印刷ドラム100に巻き付ける。その後、給紙手段
104から用紙を送り出し、回転する印刷ドラム100
と印刷手段105のプレスローラとの間に用紙を挟んで
用紙に印刷を施す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の孔版印
刷装置では、印刷用紙の片面にしか印刷することが出来
ない。この孔版印刷装置を用いて印刷用紙の両面に印刷
を行おうとする場合には、片面の印刷が終了した印刷用
紙を操作者が排紙スタッカー107から取り出し、これ
を裏返して図1中の給紙手段104に再び配置する。そ
して再び製版を行った後、他方の面の印刷を行う必要が
ある。
【0006】従って、操作者が印刷用紙を排紙スタッカ
ー107から給紙手段104にセットしなおす手間がか
かり、又、その際には紙の上下方向を確認しなければな
らない煩わしさがある。
【0007】又、片面の印刷が終了した後に反対側の面
を印刷するため、一枚の印刷物を完成させる行程で2回
にわけて製版を行う必要があり、時間のロスにもなる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、一回の製版工
程及び印刷工程により印刷用紙の両面に印刷することが
でき、さらに印刷用紙の両面において画像の印刷位置を
調整することができる両面印刷装置を提供することを目
的としている。
【0009】請求項1に記載された両面印刷装置は、第
1の版と第2の版を有し、自身の中心軸線の周りに回転
可能とされた印刷ドラムと、所定のタイミングで前記印
刷ドラムの近傍に印刷用紙を供給する給紙手段と、前記
給紙手段が前記印刷ドラムの近傍に供給した印刷用紙の
第1の面を前記印刷ドラムの第1の版に押し付け、第1
の版による第1の印刷画像を印刷用紙の第1の面に形成
する第1の押圧手段と、第1の印刷画像が第1の面に印
刷された印刷用紙を、第1の面と反対側の面である第2
の面が前記印刷ドラムの側に向くように反転させる印刷
用紙反転手段と、前記印刷用紙反転手段によって反転さ
れた印刷用紙の第2の面を前記印刷ドラムの第2の版に
押し付け、第2の版による第2の印刷画像を印刷用紙の
第2の面に形成する第2の押圧手段と、前記給紙手段が
前記印刷ドラムに印刷用紙を供給するタイミングを調整
する第1の給紙タイミング調整手段と、前記印刷用紙反
転手段によって反転された印刷用紙が前記第2の押圧手
段と前記印刷ドラムとの間に供給されるタイミングを調
整する第2の給紙タイミング調整手段とを備えたことを
特徴とする。
【0010】請求項2に記載された両面印刷装置は、少
なくとも一部がインク通過性とされた実質的に円筒形の
周壁を有し、第1の画像に基づく第1の製版画像と第2
の画像に基づく第2の製版画像がそれぞれ穿孔された孔
版印刷用原紙が前記周壁の外周面に巻装され、自身の中
心軸線の周りに回転可能とされた印刷ドラムと、前記印
刷ドラムの内部に設けられ、前記周壁の内周面にインク
を供給するインク供給手段と、所定のタイミングで前記
印刷ドラムの近傍に印刷用紙を供給する給紙手段と、前
記給紙手段が前記印刷ドラムの近傍に供給した印刷用紙
の第1の面を前記印刷ドラムに押し付け、前記印刷ドラ
ムの内周面に供給されたインクを前記孔版印刷用原紙の
第1の製版画像を介して印刷用紙の第1の面に転移させ
て第1の印刷画像を形成する第1の押圧手段と、前記第
1の押圧手段によって第1の製版画像が第1の面に印刷
された印刷用紙を、第1の面と反対側の面である第2の
面が前記印刷ドラムの側に向くように反転させる印刷用
紙反転手段と、前記印刷用紙反転手段によって反転され
た印刷用紙の第2の面を前記印刷ドラムに押し付け、前
記印刷ドラムの内周面に供給されたインクを前記孔版印
刷用原紙の第2の製版画像を介して印刷用紙の第2の面
に転移させて第2の印刷画像を形成する第2の押圧手段
と、前記給紙手段が前記印刷ドラムに印刷用紙を供給す
るタイミングを調整する第1の給紙タイミング調整手段
と、前記印刷用紙反転手段によって反転された印刷用紙
が前記第2の押圧手段と前記印刷ドラムとの間に供給さ
れるタイミングを調整する第2の給紙タイミング調整手
段とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3に記載された両面印刷装置は、請
求項2に記載の両面印刷装置において、前記印刷ドラム
の前記中心軸線に同軸に設けられた従動回転体と、印刷
用紙を給送する前記給紙手段としての給紙ローラと、前
記従動回転体と前記給紙ローラを連動させる駆動ベルト
と、前記駆動ベルトを駆動する駆動手段と、前記駆動ベ
ルトの張力を調整することによって前記給紙ローラと前
記印刷ドラムの位相を変化させる前記第1の給紙タイミ
ング調整手段としての張力調整手段とを有することを特
徴とする。
【0012】請求項4に記載された両面印刷装置は、請
求項3に記載の両面印刷装置において、前記印刷用紙反
転手段が、第1の印刷画像が形成された前記印刷用紙を
前記印刷ドラムから離れる方向に向けて搬送する第1の
搬送手段と、前記第1の搬送手段によって搬送された前
記印刷用紙を前記印刷ドラムに向けて付勢する付勢手段
と、前記付勢手段によって付勢された前記印刷用紙を第
2の面が前記印刷ドラムに面した状態で前記印刷ドラム
に向けて搬送する第2の搬送手段とを備え、前記第2の
給紙タイミング調整手段が、前記第2の搬送手段による
印刷用紙の搬送のタイミングを調整することを特徴とす
る。
【0013】請求項5に記載された両面印刷装置は、請
求項4に記載の両面印刷装置において、前記第2の搬送
手段が、循環して駆動される搬送ベルトと該搬送ベルト
に接して回転する搬送ローラとを有しており、前記第2
の給紙タイミング調整手段が、前記搬送ローラの回転軸
に設けられて前記搬送ローラの回転を制御する電磁クラ
ッチであることを特徴とする。
【0014】上記の手段によれば、印刷用紙を給紙手段
に配置し、一回の製版工程と、これに連続した一回の印
刷工程を行うことにより、印刷用紙の両面に画像を印刷
することができる。従って、操作者は、従来のように片
面が印刷された状態で排出された印刷用紙をひっくり返
して再び給紙手段に配置するといった煩雑な作業を行う
必要が無い。又、一回の製版、印刷で両面印刷が可能に
なる為、製版、印刷を2回づつ繰り返して両面を印刷す
るよりも、製版、印刷時間を短縮出来る。
【0015】給紙手段が印刷ドラムに印刷用紙を供給す
るタイミングを第1の給紙タイミング調整手段によって
調整すれば、印刷用紙の第1の面に印刷される第1画像
の位置を調整できる。第1の面が印刷された後に反転さ
れた印刷用紙を第2の押圧手段と印刷ドラムとの間に供
給するタイミングを、第2の給紙タイミング調整手段に
よって調整すれば、印刷用紙の第2の面に印刷される第
2画像の位置を調整できる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の実施の一形態
である両面印刷装置としての孔版印刷装置1を示す側断
面図である。孔版印刷装置1の略中央部には印刷ドラム
2が配置されている。印刷ドラム2は、少なくとも一部
がインク通過性とされた実質的に円筒形の周壁を有して
おり、自身の中心軸線の周りに回転可能である。図1に
おいては紙面に垂直な中心軸線に関して矢印Aで示す反
時計回り方向に回転する。周壁の外周面には孔版印刷用
原紙Sが巻装される。この孔版印刷用原紙Sには、第1
の版である第1の製版画像3と第2の版である第2の製
版画像4が、印刷ドラム2の周方向に沿って所定の間隔
をおいて穿孔されている。
【0017】印刷ドラム2の周壁の外周面の一部には、
中心軸線と平行にクランプベース5が設けられている。
クランプベース5には、孔版印刷用原紙Sの一端を係止
するためのクランプ6が回転可能に取り付けられてい
る。
【0018】図2に示すように、印刷ドラム2の内部に
は、前記周壁の内周面にインクを供給する2組のインク
供給手段7,8が設けられている。各インク供給手段
7,8は、印刷ドラム2の周壁に接する回転可能なイン
ク供給ローラ7a,8aと、各インク供給ローラ7a,
8aに僅かな間隙をおいて回転可能に並設されたドクタ
ーローラ7b,8bとを有している。インク供給ローラ
7a,8aは、印刷ドラム2が矢印Aの方向に回転する
のに伴い、それぞれ矢印D、矢印Fの方向に回転する。
このときインク供給ローラ7a,8aとドクターローラ
7b,8bの間にディストリビュータ9から印刷用イン
クが滴下され、インク供給ローラ7a,8aの回転によ
りドクターローラ7b,8bの間にインク渦10,10
が形成される。印刷用インクはインク供給ローラ7a,
8aとドクターローラ7b,8bの間の間隙からインク
供給ローラ7a,8aの表面を伝わって印刷ドラム2の
周壁の内周面に供給される。これにより、印刷時には常
に適量の印刷インクが印刷ドラム2の周壁の内周面に供
給される。
【0019】印刷ドラム2の右側には製版部がある。製
版部11には、未使用のロール状の孔版印刷用原紙Sが
格納されている。この孔版印刷用原紙Sは、サーマルヘ
ッド12aとプラテンローラ12bの組み合わせ等より
なる穿孔部12によって所望の画像が穿孔される。画像
が穿孔された孔版印刷用原紙Sは搬送ローラ13によっ
て搬送される。前記孔版印刷用原紙Sは、前記印刷ドラ
ム2の外周面に一周巻き終えたところでカッタ14によ
って切断される。
【0020】印刷ドラム2の左側には、印刷が終了した
孔版印刷用原紙Sを印刷ドラム2から剥離して格納する
排版部15がある。
【0021】印刷ドラム2の左側下方には、所定のタイ
ミングで印刷ドラム2の近傍に印刷用紙Pを供給する給
紙手段16が設けられている。給紙手段16は、多数枚
の印刷用紙Pを載置して必要に応じて昇降する給紙台1
6aと、給紙台16a上の印刷用紙Pを払いだす一次給
紙ローラ16bとを備えている。
【0022】印刷ドラム2の左側下方の位置であって、
給紙手段16よりも印刷ドラム2に近い位置には、第1
の押圧手段としての一次プレスローラ17が設けられて
いる。一次プレスローラ17は回転可能であり、印刷ド
ラム2に対して接近し又は離れることができる。一次プ
レスローラ17は、前記給紙手段16が印刷ドラム2の
近傍に印刷用紙Pを供給した時、該印刷用紙Pの第1の
面を印刷ドラム2に押し付けることができる。この時の
印刷ドラム2の回転方向の位置は適宜に調整されてい
る。従って印刷ドラム2に巻かれた孔版印刷用原紙Sの
第1の製版画像3に印刷用紙Pの第1の面が押し付けら
れ、第1の製版画像3による第1の印刷画像が印刷用紙
Pの第1の面に印刷される。
【0023】一次プレスローラ17が印刷ドラム2を押
圧する位置は、印刷ドラム2内に設けられた2組のイン
ク供給手段7,8の内の一方のインク供給ローラ7aの
位置に対応している。従って、一次プレスローラ17が
印刷用紙Pを押し付けた印刷ドラム2の内周面側には、
常に適切な量のインクが供給されているので、印刷用紙
Pの第1の面には適切な印刷が行われる。
【0024】一次プレスローラ17に近接して一次分離
爪18が移動可能に設けられている。一次分離爪18
は、一次プレスローラ17によって印刷ドラム2に押し
付けられて印刷され、印刷ドラム2に張り付いた印刷用
紙Pの先端を印刷ドラム2から剥離する機能を備えてい
る。
【0025】印刷ドラム2の下方には、第1の印刷画像
が第1の面に印刷された印刷用紙Pを反転させ、第2の
面が前記印刷ドラム2の側に向くようにするための印刷
用紙反転手段19が設けられている。印刷用紙反転手段
19は、第1の搬送手段20を有している。第1の搬送
手段20は、第1の面に印刷が施され、一次分離爪18
によって印刷ドラム2から剥がされた印刷用紙Pを、印
刷ドラム2の下方に向けて搬送する。
【0026】この第1の搬送手段20は、印刷ドラム2
の下方左側にあり、複数個のプーリとこれに掛け回され
た無端ベルトからなる搬送ベルト20aと、搬送ベルト
20aに接する搬送ローラ20bとを有している。図示
はしないが、この搬送ベルト20aには、回転するファ
ンのような吸引手段が設けられており、印刷用紙Pを無
端ベルトに吸着保持して確実に搬送できるようになって
いる。本例によれば、搬送ベルト20aの裏側から印刷
用紙Pを負圧により吸引しているので、搬送ベルト20
aと印刷用紙Pの間には搬送に適当な摩擦力が生じてい
る。さらに印刷用紙は搬送ベルト20aと搬送ローラで
挟持されるので、搬送ベルト20aと印刷用紙Pの間に
は搬送に適当な摩擦力が得られる。
【0027】印刷用紙反転手段19は、印刷ドラム2の
下方に付勢手段21を有している。この付勢手段21
は、印刷用紙Pの位置を規制する案内部21aと、該案
内部21aに介装され、進入してきた印刷用紙Pによっ
て縮退する弾性部材21bとを有している。片面が印刷
されて第1の搬送手段20によって搬送されてきた印刷
用紙Pは、付勢手段21に進入して弾性部材21bを縮
退させる。縮んだ弾性部材21bは、この印刷用紙Pに
印刷ドラム2に向かう付勢力を与えるので、印刷用紙P
が第1の搬送手段20から離れて自由になれば、印刷用
紙Pは弾性部材21bの弾性力によって印刷ドラム2に
向けて飛び出す。
【0028】印刷用紙反転手段19は、第2の搬送手段
22を有している。この第2の搬送手段22は、印刷ド
ラム2の下方右側にあり、印刷用紙反転手段19を挟ん
で第1の搬送手段20と対称な位置に設置されている。
第2の搬送手段22は、印刷用紙反転手段19から飛び
出した印刷用紙Pを、第2の面が前記印刷ドラム2に面
した状態で印刷ドラム2に向けて搬送する。
【0029】第2の搬送手段22は、複数個のプーリと
これに掛け回された無端ベルトからなる搬送ベルト22
aと、搬送ベルト22aに接する搬送ローラ22bとを
有している。図示はしないが、この搬送ベルト22aに
は、回転するファンのような吸引手段が設けられてお
り、印刷用紙Pを無端ベルトに吸着保持して確実に搬送
できるようになっている。本例によれば、搬送ベルト2
2aの裏側から印刷用紙Pを負圧により吸引しているの
で、搬送ベルト22aと印刷用紙Pの間には搬送に適当
な摩擦力が生じている。さらに印刷用紙は搬送ベルト2
2aと搬送ローラ22bで挟持されるので、搬送ベルト
22aと印刷用紙Pの間には搬送に適当な摩擦力が得ら
れる。
【0030】印刷ドラム2と付勢手段21の間であっ
て、第1及び第2の搬送手段20,22の間の位置に
は、印刷用紙Pの搬送経路を規制するゲート23が回動
可能に設けられている。ゲート23は、印刷動作に同期
して、図1に示す第1の位置と、図3に示す第2の位置
に選択的に設定される。第1の位置は、第1の面が印刷
された印刷用紙Pを第1の搬送手段20が印刷ドラム2
から離れる方向に搬送し、印刷用紙反転手段19に導く
際に選択される。第2の位置は、印刷用紙反転手段19
から飛び出した印刷用紙Pを第2の搬送手段22が印刷
ドラム2に搬送する際に選択される。
【0031】印刷ドラム2の右側下方の位置であって、
第2の搬送手段22の隣部には、第2の押圧手段として
の二次プレスローラ24が設けられている。二次プレス
ローラ24は回転可能であり、印刷ドラム2に対して接
近し又は離れることができる。二次プレスローラ24
は、前記第2の搬送手段22が印刷ドラム2の近傍に印
刷用紙Pを搬送してきた時、該印刷用紙Pの第2の面を
印刷ドラム2に押し付けることができる。この時の印刷
ドラム2の回転方向の位置は適宜に調整されている。従
って印刷ドラム2に巻かれた孔版印刷用原紙Sの第2の
製版画像4に印刷用紙Pの第2の面が押し付けられ、第
2の製版画像4による第2の印刷画像が印刷用紙Pの第
2の面に印刷される。
【0032】二次プレスローラ24が印刷ドラム2を押
圧する位置は、印刷ドラム2内に設けられた2組のイン
ク供給手段7,8の内の他方のインク供給ローラ8aの
位置に対応している。従って、二次プレスローラ24が
印刷用紙Pを押し付けた印刷ドラム2の内周面側には、
常に適切な量のインクが供給されているので、印刷用紙
Pの第2の面にも適切な印刷が行われる。
【0033】二次プレスローラ24に近接して二次分離
爪25が移動可能に設けられている。二次分離爪25
は、二次プレスローラ24によって印刷ドラム2に押し
付けられて印刷され、印刷ドラム2に張り付いた印刷用
紙Pの先端を、印刷ドラム2から剥離する機能を備えて
いる。
【0034】印刷ドラム2の右側下方には、両面が印刷
された印刷用紙Pを排出するための排紙手段26が設け
られている。排紙手段26は、吸引機構によって保持し
た印刷用紙Pをベルト搬送機構によって搬送する搬送部
26aと、搬送部26aによって搬送された印刷用紙P
を積載する排紙部26bとを有している。
【0035】次に、孔版印刷装置1の天地調整機構であ
る第1及び第2の給紙タイミング調整手段について図5
を参照して説明する。天地調整とは、印刷用紙に対する
印刷画像の印刷位置を、印刷方向(本例では印刷ドラム
2の回転方向に一致)について前後に調整することをい
う。本例における天地調整は、印刷用紙を印刷ドラムに
対して給紙するタイミングを調整することによって行
う。
【0036】前記印刷ドラム2には、従動回転体として
のプーリ30が印刷ドラム2の中心軸線と同軸に設けら
れている。31は印刷ドラム2及び給紙手段16の駆動
手段である。前記プーリ30と、前記給紙手段16の一
次給紙ローラ16bの回転軸と、前記駆動手段31の駆
動軸との間には、駆動ベルト32が掛け回されている。
駆動手段31を駆動すると、印刷ドラム2と給紙手段1
6が連動する。
【0037】駆動手段31とプーリ30の間の駆動ベル
ト32には、一対のテンションプーリ33,33が設け
られ、さらに一対のテンションプーリ33,33の間に
テンションプーリ34が設けられている。
【0038】また、一次給紙ローラ16bとプーリ30
の間の駆動ベルト32には、駆動ベルト32の張力調整
手段として、他のテンションプーリ35が設けられてい
る。このテンションプーリ35は、付勢手段36の付勢
力によって駆動ベルト32を押圧し、駆動ベルト32に
張力を与える。このテンションプーリ35は第5図にお
いて矢印J方向に移動可能であり、同方向の位置を調整
することによって、駆動ベルト32に与える張力を調整
できる。このテンションプーリ35は、駆動ベルト32
に与える張力を調整することによって一次給紙ローラ1
6bと印刷ドラム2の回転方向の位相を相対的に変化さ
せる第1の給紙タイミング調整手段として機能する。こ
のテンションプーリ35によって駆動ベルト32の張力
を調整し、一次給紙ローラ16bと印刷ドラム2の回転
方向の位相を相対的に変化させれば、印刷用紙の第1の
面に印刷される第1の画像の位置の天地を調整すること
ができる。
【0039】前記印刷用紙反転手段19において、第2
の搬送手段22の搬送ローラ22bの回転軸には、第2
の給紙タイミング調整手段としての電磁クラッチ40が
設けられている。電磁クラッチ40は、図示しない駆動
源と搬送ローラ22bの回転軸を連動連結し、又は切り
離すことができる。電磁クラッチ40は、通電している
間のみ駆動源の動力を搬送ローラ22bに伝達する。こ
の電磁クラッチ40を適当なタイミングで適当な時間だ
け駆動すれば、第2の搬送手段22による印刷用紙の搬
送のタイミングが調整され、印刷用紙反転手段19によ
って反転された印刷用紙が前記二次プレスローラ24と
前記印刷ドラム2との間に供給されるタイミングを調整
できる。回転する印刷ドラム2に対する印刷用紙の供給
タイミングを電磁クラッチ40によって調整すれば、印
刷用紙の第2の面に印刷される第2の画像の位置の天地
を調整することができる。
【0040】以上の構成における作用を説明する。本例
においては、一枚の印刷用紙Pの表面及び裏面にそれぞ
れ印刷を施す。表面に印刷する画像を第1の画像とし、
裏面に印刷する画像を第2の画像とする。本孔版印刷装
置1にて製版を行う場合には、まず図中には示していな
い原稿読み取り装置によって第1及び第2の画像を読み
取って画像情報を得、この画像情報に基づいて製版部1
1の穿孔部12を駆動する。これによって、製版部11
にある未使用の孔版印刷用原紙Sには、第1の画像に基
づいた第1の製版画像3と、第2の画像に基づいた第2
の製版画像4が、孔版印刷用原紙Sの搬送方向に関して
所定の間隔をおいてそれぞれ穿孔される。
【0041】両製版画像が穿孔された孔版印刷用原紙S
は、製版部11から印刷ドラム2に向けて搬送される。
この孔版印刷用原紙Sの先端部は、クランプベース5と
クランプ6の間に挟まれた状態で固定される。
【0042】次に、印刷ドラム2が矢印Aの方向に回転
し、印刷ドラム2の周壁の外周面に画像が穿孔された孔
版印刷用原紙Sが巻き付けられる。孔版印刷用原紙Sが
印刷ドラム2の外周面に1巻きされた後、製版部11の
カッタ14が孔版印刷用原紙Sを切断する。
【0043】従って印刷時の印刷ドラム2の表面には、
図2に示す様に、印刷用紙Pの表面に印刷する原稿の画
像(以下、画像aと呼ぶ)に基づく第1の製版画像3
と、印刷用紙Pの裏面に印刷する原稿の画像(以下、画
像bと呼ぶ)に基づく第2の製版画像4が、印刷ドラム
2の回転方向について一定の間隔を保持して並んでい
る。
【0044】印刷を行う場合には、給紙台16aに印刷
用紙Pを配置し、印刷開始のスイッチを入れる。図中に
は示していない動力用モータから動力が伝達され、一次
給紙ローラ16bが回転し、印刷用紙Pを印刷ドラム2
の近傍に搬送する。印刷用紙Pの搬送にタイミングを合
わせて、動力用モータの働きにより印刷ドラム2が矢印
Aの方向に回転する。前記印刷用紙Pは、印刷ドラム2
の外周面に巻かれた孔版印刷用原紙Sの第1の製版画像
3が一次プレスローラ17の近傍に到達するのと同時
に、印刷ドラム2と一次プレスローラ17の間に搬送さ
れる。
【0045】一次プレスローラ17は、印刷用紙Pの表
面に画像aを印刷する為、印刷用紙Pの搬送にタイミン
グを合わせて該印刷用紙Pを印刷ドラム2に押圧する。
即ち、図1において一次プレスローラ17が矢印Bの方
向に動き、供給された印刷用紙Pの表面を印刷ドラム2
に巻かれた孔版印刷用原紙Sの第1の製版画像3に押し
付け、印刷ドラム2内の印刷用インクを印刷用紙Pの表
面に転移させ、該表面に画像aを印刷させる。
【0046】画像aの印刷が終了した段階で一次プレス
ローラ17は印刷ドラム2から離れる。印刷用紙Pは一
次分離爪18により印刷ドラム2から剥離され、印刷ド
ラム2の回転に伴って印刷用紙反転手段19に送り込ま
れる。この時、ゲート23は先端を右側に向けており、
一次プレスローラ17による印刷が完了した印刷用紙P
が入り易い状態になっている。印刷用紙反転手段19に
送り込まれた印刷用紙Pは、第1の搬送手段20におい
て、矢印Gの方向に回転する搬送ベルト20aに吸着保
持されるとともに、搬送ベルト20aと搬送ローラ20
bに挟まれて、付勢手段21に向けて搬送される。該印
刷用紙Pは、付勢手段21の案内部材21aに沿って下
方に搬送され、弾性部材21bを押し下げる。
【0047】次に、図3に示すようにゲート23の先端
が左側に向き、第1の搬送手段20による印刷用紙Pの
保持が解除されると共に第1の搬送手段20による搬送
が停止すると、印刷用紙Pは弾性部材21bの反発力に
よって印刷用紙反転手段19の外側に向けて飛び出す。
【0048】この印刷用紙Pは、吸引手段によって第2
の搬送手段22の搬送ベルト22aに吸着保持されると
ともに、搬送ベルト22aと搬送ローラ22bに挟まれ
て、搬送される。この印刷用紙Pは、第2の搬送手段2
2の搬送ベルト22aが図3に示すように矢印Hの方向
に動くことにより、裏面を印刷ドラム2に向けた状態で
二次プレスローラ24の付近に搬送される。この時、印
刷ドラム2に巻かれた孔版印刷用原紙Sの第2の製版画
像4は二次プレスローラ24に近い位置まで回転してお
り、印刷用紙Pが二次プレスローラ24と印刷ドラム2
の間を通過する際に、二次プレスローラ24は印刷用紙
Pを矢印Cの方向に押圧する。これによって、印刷ドラ
ム2に巻かれた孔版印刷用原紙Sの第2の製版画像4に
印刷用紙Pの裏面が押し付けられ、印刷ドラム2内の印
刷用インクは印刷用紙Pの裏面に転移し、該裏面には画
像bが印刷される。
【0049】この場合、二次プレスローラ24は印刷用
紙Pの表面に接する。印刷用紙Pの表面には画像aが印
刷されているので、この表面側の印刷は十分に乾燥して
いることが好ましい。しかしながら、印刷用紙Pの表面
に印刷された画像が十分に乾燥していなくとも、搬送ベ
ルトや二次プレスローラ24が、印刷用紙Pに印刷され
た印刷用インクが転移しない構造及び/又は材質であれ
ばよい。
【0050】次に、裏面と表面の両面に印刷が施された
印刷用紙Pは、二次分離爪25により印刷ドラム2から
剥離され、吸引機構に保持されて搬送部26aにより搬
送され、排紙部26bに格納される。
【0051】印刷が終了した後、使用済みで不要となっ
た孔版印刷用原紙Sの先端部は、クランプ6が回転して
クランプベース5から離れることにより、印刷ドラム2
から自由になる。この状態において、印刷ドラム2を矢
印Aの方向に回転させることにより、孔版印刷用原紙S
の先端部は排版部15に引き込まれて印刷ドラム2から
剥がされ、排版部15内に格納される。
【0052】本孔版印刷装置1を用いた両面印刷は以上
の通りであるが、本装置によれば上記のようにして印刷
用紙の両面に印刷される画像の天地を任意に調整するこ
とができる。即ち、印刷用紙に対する印刷画像の印刷位
置を、印刷方向について前後に調整することができる。
【0053】印刷用紙の第1の面に印刷される第1の画
像の位置を調整する場合には、前記テンションンプーリ
35によって駆動ベルト32に与える張力を調整する。
これによって、一次給紙ローラ16bと印刷ドラム2の
回転方向の位相が相対的に変化し、印刷用紙の第1の面
に印刷される第1の画像の位置の天地を調整することが
できる。
【0054】印刷用紙の第2の面に印刷される第2の画
像の位置を調整する場合には、適当なタイミングと時間
で前記電磁クラッチ40に通電する。これによって、二
次プレスローラ24と印刷ドラム2との間に印刷用紙が
供給されるタイミングが調整され、印刷用紙の第2の面
に印刷される第2画像の天地を調整できる。
【0055】以上説明したように、本例の孔版印刷装置
1を用いて印刷用紙Pの両面に印刷を行う場合には、印
刷ドラム2の回転に同期して印刷用紙Pを反転させるた
めの時間が必要となる。このため、孔版印刷用原紙Sの
2つの製版画像3,4の間には、周方向について所定の
間隔を置かなければならない。図2に示す例では、図中
反時計回り方向である印刷ドラム2の回転方向につい
て、孔版印刷用原紙Sの先端部の側に先に印刷される第
1の製版画像3が形成され、孔版印刷用原紙Sの後端部
の側には後に印刷される第2の製版画像4が形成されて
いる。従って、孔版印刷用原紙Sには両製版画像3,4
の間に製版画像が形成されていない領域があり、この部
分が印刷ドラム2の回転方向について設けられた両製版
画像3,4の間隔となっている。この製版画像を設けら
れない部分のために、両製版画像の大きさには制約が加
えられていた。
【0056】しかしながら、図4に示す例では、印刷ド
ラム2の回転方向について、孔版印刷用原紙Sの先端部
の側に後に印刷される第2の製版画像4が形成され、孔
版印刷用原紙Sの後端部の側には先に印刷される第1の
製版画像3が形成されている。このようにすれば、連続
して一枚の印刷用紙Pの表裏に印刷される両画像3,4
の間隔は、孔版印刷用原紙Sの先端部が固定されるクラ
ンプベース5及びクランプ6の部分に当たることとな
る。このようにすれば、一枚の孔版印刷用原紙Sにおい
て、第1の製版画像3と第2の製版画像4の間には、図
2に示す例のような大きな間隔をとる必要がなくなる。
従って、より大きな製版画像を形成することが可能とな
り、孔版印刷用原紙Sの製版可能領域を有効に利用し
て、消耗品費を節約することができる。
【0057】以上説明した実施の形態では、両面印刷装
置の一例として孔版印刷装置1を例示したが、上述した
両面印刷のための構成は、これ以外の原理の印刷装置に
も提要できる。例えば、オフセット印刷等にも本発明は
適用できる。
【0058】以上説明した実施の形態では、印刷用紙の
第2の面に印刷される画像の天地調整機構として、第2
の搬送手段22に電磁クラッチ40を設けたが、これ以
外の機構によって第2の搬送手段22の駆動タイミング
及び駆動時間を調整して印刷ドラム2に対する印刷用紙
の供給タイミングを変えることができる。例えば、前記
第2の搬送手段22において搬送ローラ22bの駆動系
に間欠歯車を設け、間欠歯車の位相を変化させることに
よって天地調整を行うこともできる。
【0059】
【発明の効果】本発明の両面印刷装置によれば、一回の
製版工程と、これに続く一回の印刷工程により、印刷用
紙Pの両面に画像を印刷することが可能である。従っ
て、従来の印刷装置を利用して両面印刷を行う場合のよ
うに、印刷装置を使用する者が、一度排出された印刷用
紙を用紙供給側に再び配置する必要が無い。又、一回の
製版工程及び印刷工程で両面印刷が可能になる為、製版
工程と印刷工程をそれぞれ2回行い、両面を印刷するよ
りも、製版、印刷時間を短縮出来る。
【0060】また本発明の両面印刷装置によれば、印刷
用紙の両面にそれぞれ印刷される画像の天地調整をそれ
ぞれ別々に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における孔版印刷装置の一
例を示す断面図である。
【図2】図1の孔版印刷装置の印刷ドラムの断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態における孔版印刷装置の一
例を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態における印刷ドラムの他の
使用形態例を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態における第1及び第2の給
紙タイミング調整手段の構成例を示す断面図である。
【図6】従来の印刷装置の断面図である。
【符号の説明】
1 両面印刷装置としての孔版印刷装置 2 印刷ドラム 3 第1の版としての第1の製版画像 4 第2の版としての第2の製版画像 7,8 インク供給手段 16 給紙手段 16b 一次給紙ローラ 17 第1の押圧手段としての一次プレスローラ 19 印刷用紙反転手段 20 第1の搬送手段 21 付勢手段 22 第2の搬送手段 22a 第2の搬送手段の搬送ベルト 22b 第2の搬送手段の搬送ローラ 23 ゲート 24 第2の押圧手段としての二次プレスローラ 30 従動回転体としてのプーリ 31 駆動手段 32 駆動ベルト 35 第1の給紙タイミング調整手段かつ張力調整手段
であるテンションプーリ 40 第2の給紙タイミング調整手段である電磁クラッ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の版と第2の版を有し、自身の中心
    軸線の周りに回転可能とされた印刷ドラムと、 所定のタイミングで前記印刷ドラムの近傍に印刷用紙を
    供給する給紙手段と、 前記給紙手段が前記印刷ドラムの近傍に供給した印刷用
    紙の第1の面を前記印刷ドラムの第1の版に押し付け、
    第1の版による第1の印刷画像を印刷用紙の第1の面に
    形成する第1の押圧手段と、 第1の印刷画像が第1の面に印刷された印刷用紙を、第
    1の面と反対側の面である第2の面が前記印刷ドラムの
    側に向くように反転させる印刷用紙反転手段と、 前記印刷用紙反転手段によって反転された印刷用紙の第
    2の面を前記印刷ドラムの第2の版に押し付け、第2の
    版による第2の印刷画像を印刷用紙の第2の面に形成す
    る第2の押圧手段と、 前記給紙手段が前記印刷ドラムに印刷用紙を供給するタ
    イミングを調整する第1の給紙タイミング調整手段と、 前記印刷用紙反転手段によって反転された印刷用紙が前
    記第2の押圧手段と前記印刷ドラムとの間に供給される
    タイミングを調整する第2の給紙タイミング調整手段
    と、 を備えたことを特徴とする両面印刷装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも一部がインク通過性とされた
    実質的に円筒形の周壁を有し、第1の画像に基づく第1
    の製版画像と第2の画像に基づく第2の製版画像がそれ
    ぞれ穿孔された孔版印刷用原紙が前記周壁の外周面に巻
    装され、自身の中心軸線の周りに回転可能とされた印刷
    ドラムと、 前記印刷ドラムの内部に設けられ、前記周壁の内周面に
    インクを供給するインク供給手段と、 所定のタイミングで前記印刷ドラムの近傍に印刷用紙を
    供給する給紙手段と、 前記給紙手段が前記印刷ドラムの近傍に供給した印刷用
    紙の第1の面を前記印刷ドラムに押し付け、前記印刷ド
    ラムの内周面に供給されたインクを前記孔版印刷用原紙
    の第1の製版画像を介して印刷用紙の第1の面に転移さ
    せて第1の印刷画像を形成する第1の押圧手段と、 前記第1の押圧手段によって第1の製版画像が第1の面
    に印刷された印刷用紙を、第1の面と反対側の面である
    第2の面が前記印刷ドラムの側に向くように反転させる
    印刷用紙反転手段と、 前記印刷用紙反転手段によって反転された印刷用紙の第
    2の面を前記印刷ドラムに押し付け、前記印刷ドラムの
    内周面に供給されたインクを前記孔版印刷用原紙の第2
    の製版画像を介して印刷用紙の第2の面に転移させて第
    2の印刷画像を形成する第2の押圧手段と、 前記給紙手段が前記印刷ドラムに印刷用紙を供給するタ
    イミングを調整する第1の給紙タイミング調整手段と、 前記印刷用紙反転手段によって反転された印刷用紙が前
    記第2の押圧手段と前記印刷ドラムとの間に供給される
    タイミングを調整する第2の給紙タイミング調整手段
    と、 を備えたことを特徴とする両面印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷ドラムの前記中心軸線に同軸に
    設けられた従動回転体と、印刷用紙を給送する前記給紙
    手段としての給紙ローラと、前記従動回転体と前記給紙
    ローラを連動させる駆動ベルトと、前記駆動ベルトを駆
    動する駆動手段と、前記駆動ベルトの張力を調整するこ
    とによって前記給紙ローラと前記印刷ドラムの位相を変
    化させる前記第1の給紙タイミング調整手段としての張
    力調整手段とを有する請求項2に記載の両面印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記印刷用紙反転手段が、第1の印刷画
    像が形成された前記印刷用紙を前記印刷ドラムから離れ
    る方向に向けて搬送する第1の搬送手段と、前記第1の
    搬送手段によって搬送された前記印刷用紙を前記印刷ド
    ラムに向けて付勢する付勢手段と、前記付勢手段によっ
    て付勢された前記印刷用紙を第2の面が前記印刷ドラム
    に面した状態で前記印刷ドラムに向けて搬送する第2の
    搬送手段とを備え、前記第2の給紙タイミング調整手段
    が、前記第2の搬送手段による印刷用紙の搬送のタイミ
    ングを調整する請求項3に記載の両面印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の搬送手段が、循環して駆動さ
    れる搬送ベルトと該搬送ベルトに接して回転する搬送ロ
    ーラとを有しており、前記第2の給紙タイミング調整手
    段が、前記搬送ローラの回転軸に設けられて前記搬送ロ
    ーラの回転を制御する電磁クラッチである請求項4記載
    の両面印刷装置。
JP25334195A 1995-09-29 1995-09-29 両面印刷装置 Pending JPH0995034A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007055729A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Riso Kagaku Corp 用紙反転装置
JP2009168854A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Fujitsu Ltd 光アイソレータおよび半導体装置光学系

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