JPH08215783A - 転造加工方法 - Google Patents

転造加工方法

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JPH08215783A
JPH08215783A JP2928895A JP2928895A JPH08215783A JP H08215783 A JPH08215783 A JP H08215783A JP 2928895 A JP2928895 A JP 2928895A JP 2928895 A JP2928895 A JP 2928895A JP H08215783 A JPH08215783 A JP H08215783A
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JP
Japan
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flat die
rolling
round bar
blank
dies
Prior art date
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Pending
Application number
JP2928895A
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English (en)
Inventor
Kenichi Itako
健一 板子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOFU SEIBIYOU KK
Original Assignee
KOFU SEIBIYOU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 素材の表面を転造加工する際、素材の転がり
回転数を増やすことで、表面粗度の非常に細かい目つぶ
し加工などを達成する。 【構成】 固定平ダイス10と移動平ダイス11との間
に丸棒12を挟み、移動平ダイス11を往復動させるこ
とで固定平ダイス10との間で平行にずれる距離を長く
し、丸棒12の転がり回転数を増やした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一対の平行な平ダイス
の間に素材を挟み、平ダイスが平行にずれる間に素材が
転がり回転され、素材の外周面が加工される転造加工方
法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に平ダイスを用いた転造機は、平行
にずれる固定平ダイスと移動平ダイスとを備え、パレッ
トから供給される素材をこれら平ダイスの間に挟み込
み、移動平ダイスを固定平ダイスに沿って前方にスライ
ドさせ、素材に転がり回転を与えながらその外周面にね
じ加工などを施すものである。この種の転造機を用いた
加工の種類には、ねじ加工やローレット加工だけでな
く、素材の表面粗さを改善する目つぶし加工に利用され
たり、フォームロールのように素材の先端に深溝を入れ
てR面やC面を加工する場合などにも良く利用されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の転造法では、移動平ダイスが固定平ダイス
に沿って後端部から先端部まで前進する間で素材に必要
な加工を施し、後退時は空移動となるために、素材の転
がり回転数をそれほど稼ぐことができず、一般には素材
が6回〜10回程度転がる間で加工が施されていた。そ
のために、平ダイスによる素材への押圧力も大きくな
り、例えば転造によって素材の外周面にねじ加工やロー
レット加工をする場合に素材がパイプ状になっている
と、押圧力が強いために変形をしてしまう虞れがあっ
た。また、転造によって素材の表面を目つぶし加工する
場合でも回転数が少ないために表面粗さの改善が不十分
であったり、転造工程で素材に深溝を入れてC面やR面
を成形する場合のように転造時に大きな負荷が掛かる
と、素材が回転途中でスリップして所定の加工ができな
いといった問題があった。
【0004】図1及び図2は、転造加工によって図2
(e)に示したような先端にC面を有する最終製品1を
作る場合のダイス2の形状と、ダイス2の任意の点にお
ける素材の加工形状をあらわしたものである。即ち、ダ
イス2は(a)位置で円柱状素材3を挟み込み、この位
置から転造を開始する。素材3は転がり回転しながら
(b)位置、(c)位置、(d)位置と進み、図2に示
したようにそれぞれの位置で所定の加工が施される。そ
して、(e)位置で転造が終了し最終製品1の形状にな
る。このような転造加工では、(b)〜(d)間でダイ
ス2と加工途中の素材4との間でスリップが生じ易く、
特に先端部5の揉み切り加工と溝付け6の加工とが重な
る(c)位置付近では大きな負荷が掛かるために、他の
位置よりスリップが起こり易くなるといった問題があっ
た。
【0005】そこで本発明は、素材を転造する際、素材
の転がり回転数を増やすと共に、素材に無理な力を掛け
ないようにして上記問題点を解決するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明に係る転造
加工方法は、一対の平行な平ダイスの間に素材を挟み、
平ダイスが平行にずれる間に素材が転がり回転され、素
材の外周面が加工される転造加工方法において、上記一
対の平ダイスが平行にずれる距離を長くし、素材の転が
り回転数を増やしたことを特徴とする。
【0007】また、本発明は上記一対の平ダイスが固定
平ダイスと移動平ダイスとで構成される場合、移動平ダ
イスを往復動させることで素材の転がり回転数を増やし
たことを特徴とする。尚、移動ダイスの往復動は、適宣
の位置で適宣の回数だけ行なわれる
【0008】本発明において、素材の転がり回転数を増
やす手段としては、例えば平ダイスを長くして後端部か
ら先端部までスライドする距離を延ばすか、又は平ダイ
スの長さは従来と変えずに一工程終わるまでに平ダイス
を複数回往復させる手段などがあるが、転造装置が大型
化しない点、及び素材の特性や加工の種類によって制御
し易い点で後者の方法が好ましい。この場合、平ダイス
を何回往復動させるかは素材の種類や大きさ、又はどの
ような加工を施すのかによって適宜選択し、またその制
御法は公知の手段で行うことができる。
【0009】平ダイスを複数回往復させる場合は、固定
平ダイスに沿って移動平ダイスを進退動させればよい
が、移動平ダイスを固定平ダイスの何処の位置で往復動
させるかは素材の種類や大きさ、又はどのような加工を
施すかによって適宜選択する。移動平ダイスを進退動さ
せるのに伴って素材も転がり回転し、その外周面に加工
が施されていく。移動平ダイスが前進する場合と後退す
る場合とでは逆方向に回転するが、いずれの回転時にも
同じ加工がなされる。このように、本発明では、必要に
応じて何回でも移動平ダイスを往復動させることがで
き、例えば一往復させただけでも従来の3倍程度の転が
り回転数を稼ぐことができることになる。
【0010】一方、素材の転がり回転数が増えたこと
で、平ダイスによる加工距離が長くなるので、結果的に
平ダイスによる素材への押圧力を軽減することができ
る。即ち、素材への押圧力を軽減してもその分加工距離
が長くなるので、所定の加工を施すことができる。ま
た、押圧力を軽減することによって、無理な力が急激に
素材には掛からないため、パイプ状部材に歪みが生ずる
こともなく、またスリップも起こり難くなる。更に、表
面を目つぶし加工する場合でも、押圧力を弱くして転が
り回転数が増えたことで、素材の表面に生じている凹凸
が徐々に埋められてしまい、結果的に表面に凹凸がほと
んどない目つぶし加工をすることができる。
【0011】
【実施例】以下添付図面に基づいて本発明に係る転造方
法の一実施例を説明する。図3乃至図7は、転造加工に
よって素材から製品が完成するまでの製造工程を順に示
したものである。図3は固定平ダイス10の後端部と移
動平ダイス11の先端部との間に素材となる丸棒12を
挟み込んだ状態を示す。この時、丸棒12の姿勢を保つ
ために丸棒12の後側を押し棒13で支える。この実施
例では、固定平ダイス10及び移動平ダイス11とも中
間部位に直線部14,15を有し、その前後にテーパ部
16a,16b及び17a,17bをそれぞれ備える。
そして、固定平ダイス10の後側のテーパ部16bと移
動平ダイス11の前側のテーパ部17aとの間で丸棒1
2を挟み込み、直線部14a,14bで丸棒12を転が
しながら任意の回数だけ往復動させることにより加工を
施し、他方のテーパ部16a,17bから加工の終了し
た丸棒12を落下させる。
【0012】図4は移動平ダイス11が固定平ダイス1
0に沿って前方向にスライドし、両方の平ダイス10,
11の直線部14,15において丸棒12に加工を施し
ている状態を示す。また、図5は移動平ダイス11がさ
らにスライドして丸棒12を直線部14,15の終端ま
で転がり回転させた状態を示す。移動平ダイス11はこ
の位置から一旦バックして後方向にスライドし、それに
伴って丸棒12も逆方向に転がり回転しながら戻り、再
び直線部14,15で加工が施される。そして、図6に
示したように、丸棒12が固定平ダイス10の直線部1
4の後端位置まで戻った所で再び移動平ダイス11が前
方向にスライドし、丸棒12を再度反対方向に回転させ
る。このように、移動平ダイス11を往復動させた場合
に、丸棒12は両方の平ダイス10,11の直線部1
4,15で何回も転がり回転を繰り返す。そして、移動
平ダイス11が所定の回数だけ往復動した後、図7に示
したように移動平ダイス11の後側のテーパ部17bが
固定平ダイス10の先側のテーパ部16aの前方まで達
すると、加工の終了した丸棒12が固定平ダイス10の
前側テーパ部16aから落下する。
【0013】図8は、ビデオデッキ等に用いられている
テープ走行用のガイド棒20を示す。図9は、このガイ
ド棒20のテープ接触面21を本発明による方法で転造
し、目つぶし加工したときの表面粗度の測定結果を示し
たものである。移動平ダイスの往復回数は3回である。
一方、図10は同じ種類のガイド棒20を従来の転造法
によって同様に研磨加工したときの表面粗度の測定結果
を示したものである。それによれば、本発明による転造
法によって目つぶし加工した場合は、表面粗さをそれま
での1/3程度に抑えることができ、平均表面粗度を
0.2μm以下(0.2S)まで抑えることができる。
【0014】図11は、円筒体22の表面に本発明に係
る転造法によってローレット23加工を施した製品を示
したものである。この実施例においても移動平ダイスを
3往復させながらローレット23を徐々に刻設したた
め、最終製品の円筒体22に歪みは一切生じなかった。
【0015】また、上記図2に示したようなC面加工製
品を本発明によって転造したが、従来のような加工途中
でのスリップは一切なく、また出来上がった製品の品質
も良好なものであった。この場合には例えば、図1に示
した加工工程において、スリップが生じやすい(b)〜
(d)位置間で移動平ダイスを往復動させ、その間での
加工物の転がり回転数を増やす。即ち、(d)位置まで
加工物が転がり進んだ時点で移動平ダイスを一旦バック
させ、加工物が(b)位置まで逆方向に転がり進んだ時
に再度移動平ダイスを前進させることにより、平ダイス
の一部分に急激に負荷が掛かるのを避けることができ、
結果的にスリップを防いで円滑な転造加工が出来るよう
になった。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る転造
加工方法によれば、一対の平ダイスが平行にずれる距離
を長くし、素材の転がり回転数を増やしたことで、表面
粗度が非常に細かい目つぶし加工を転造によって達成す
ることができた。また、円筒体の表面にねじ溝やローレ
ットを転造加工する場合でも、円筒体が歪んでしまうと
いったことがなく、さらに転造時にスリップが生ずる等
のトラブルも一切なくなった。
【0017】また、平ダイスを往復動させることで素材
の転がり回転数を増やしているので、往復動の回数や位
置を適宜選択することで素材の転がり回転数を容易に制
御することができ、仕様に適した転造加工を行うことが
できるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】平ダイスの一例を示す説明図である。
【図2】上記図1の平ダイスを用いた転造加工の一例を
示す工程図である。
【図3】本発明に係る転造法の第1工程を示す概略図で
ある。
【図4】本発明に係る転造法の第2工程を示す概略図で
ある。
【図5】本発明に係る転造法の第3工程を示す概略図で
ある。
【図6】本発明に係る転造法の第4工程を示す概略図で
ある。
【図7】本発明に係る転造法の最終工程を示す概略図で
ある。
【図8】本発明に係る転造法によって表面を目つぶし加
工したガイド棒の斜視図である。
【図9】本発明によって表面を目つぶし加工したガイド
棒の表面粗度を測定した結果である。
【図10】従来の方法で表面研磨したガイド棒の表面粗
度を測定した結果である。
【図11】本発明に係る転造法によってローレット加工
した円筒体の斜視図である。
【符号の説明】
10 固定平ダイス(平ダイス) 11 移動平ダイス(平ダイス) 12 丸棒(素材)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の平行な平ダイスの間に素材を挟
    み、平ダイスが平行にずれる間に素材が転がり回転さ
    れ、素材の外周面が加工される転造加工方法において、 上記一対の平ダイスが平行にずれる距離を長くし、素材
    の転がり回転数を増やしたことを特徴とする転造加工方
    法。
  2. 【請求項2】 固定平ダイスと移動平ダイスとの間に素
    材を挟み、移動平ダイスを往復動させることで固定平ダ
    イスとの間で平行にずれる距離を長くし、素材の転がり
    回転数を増やしたことを特徴とする転造加工方法。
JP2928895A 1995-02-17 1995-02-17 転造加工方法 Pending JPH08215783A (ja)

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JP2928895A JPH08215783A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 転造加工方法

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JP2928895A JPH08215783A (ja) 1995-02-17 1995-02-17 転造加工方法

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007283390A (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Osg Corp 転造平ダイス、転造平ダイスの製造方法及び転造方法
JP2009531148A (ja) * 2006-03-28 2009-09-03 ダニエル・アール・シュメイアー 耳栓整形器及びその使用法
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