JP3148034B2 - ギアホーニング加工方法及び装置 - Google Patents

ギアホーニング加工方法及び装置

Info

Publication number
JP3148034B2
JP3148034B2 JP2014393A JP2014393A JP3148034B2 JP 3148034 B2 JP3148034 B2 JP 3148034B2 JP 2014393 A JP2014393 A JP 2014393A JP 2014393 A JP2014393 A JP 2014393A JP 3148034 B2 JP3148034 B2 JP 3148034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
work
machining
gear
grindstone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014393A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06226534A (ja
Inventor
邦夫 大沢
秀機 木下
達行 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Advanced Technologies Co Ltd filed Critical Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Priority to JP2014393A priority Critical patent/JP3148034B2/ja
Publication of JPH06226534A publication Critical patent/JPH06226534A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3148034B2 publication Critical patent/JP3148034B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23FMAKING GEARS OR TOOTHED RACKS
    • B23F19/00Finishing gear teeth by other tools than those used for manufacturing gear teeth
    • B23F19/05Honing gear teeth
    • B23F19/057Honing gear teeth by making use of a tool in the shape of an internal gear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歯車状のワーク表面を
これに噛合する砥石によって加工するギアホーニング加
工方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、歯車状のワークの歯面を仕上げ加
工する手段として、ギアホーニング加工方法が知られて
いる。この方法は、例えば図9に示すような外歯車状の
ワーク90を加工する場合、上記ワーク90に噛合う内
歯車状の砥石92を用意し、上記ワーク90を図の実線
に示す位置から同図矢印A1に示すような切込み送り方
向に移動させて図の二点鎖線位置すなわち砥石92とバ
ックラッシュがなくなる状態まで噛合う位置へ移動さ
せ、さらに上記切込み送りを行いながら砥石92でワー
ク90を矢印A2方向に回転させることにより、上記ワ
ーク90の歯面を加工するものである。
【0003】ところで、このようなギアホーニング加工
では、上記ワーク90の切込み送り速度をその位置に応
じて適宜制御する必要がある。具体的には、一例として
図10(a)に示すように、ワーク90と砥石92が接
触するまでは、加工時間を短縮するために可及的速やか
にワーク90を砥石92に近付け(割り出し;切込み送
り位置は0→X0)、その後、両者の間に加工を行うの
に十分な圧接力が生じるまでは上記割り出しの速度より
も少し低い速度で切込み送りし(切込み送り位置X0→
X1)、実際に加工を行う際にはさらに低い速度(加工
用速度)で切込み送りを行い、一定の切込み送り位置
(仕上げ寸法位置)X2に達した時点で加工を終了する
といった制御が行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ギアホーニング加
工が実行されるワークには、予め前加工が施されている
が、この前加工でのワークの切込み寸法にはバラツキが
あり、よってギアホーニング加工前の各ワークの寸法に
もバラツキがある。しかしながら、従来のギアホーニン
グ加工では、ワークの寸法バラツキに関係なく一定の切
込み送り位置X1まで急速に切込み送りした後、低速で
加工を開始しているので、ワークの研削負荷もその寸法
によってばらついてしまう。具体的に、前加工時の切込
み寸法が小さいワーク(すなわち径寸法が大きいワー
ク)は、前加工時の切込み寸法が大きいワーク(すなわ
ち径寸法が小さいワーク)よりも早く砥石と接触するの
で、すべてのワークに対して同じ加工動作を行っても、
実際の研削負荷はワーク寸法に応じて大きく変動するこ
とになる。例えば、前加工時の切込み寸法が過小である
場合には、図10(b)に実線で示すように加工開始時
の研削負荷が過大となり、この研削負荷は加工中に漸次
減少することとなり、逆に前加工時の切込み寸法が過大
である場合には、同図に一点鎖線で示すように加工開始
時の研削負荷が過小となり、この研削負荷は加工に伴っ
て漸次増大することとなる。従って、同じ仕上げ寸法位
置X2で切込み送りを停止しても、これに至るまでの研
削状態が異なるために実際のワークの仕上げ寸法は大き
くばらつき、安定した歯面精度が得られない不都合があ
る。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、加工前
のワークの寸法にばらつきがある場合でも、安定した歯
面精度でワークを仕上げることができるギアホーニング
加工方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記ギアホーニング加工
において、加工中の研削負荷は切込み送り速度と密接な
関係があり、また切込み送り速度が一定の場合、加工中
の研削負荷は上記切込み送り速度に見合った一定の収束
研削負荷に収束しようとする。
【0007】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであり、歯車状のワークと歯車状の砥石とを噛合
しながら両者が互いに圧接する方向である切込み送り方
向に相対移動させかつ相対回転させることによりワーク
表面を加工するギアホーニング加工方法において、1回
目の加工では、上記ワークと砥石とを上記切込み送り方
向に予め定められた一定の切込み送り速度で相対移動さ
せながらワークの加工を行い、上記ワークと砥石とを予
め設定された一定の仕上げ寸法位置まで相対移動させた
時点で加工を終了し、2回目以降の加工については、実
際の研削負荷が前回の加工終了時の研削負荷に達した時
点で当該加工を開始し、上記切込み送り速度と同じ速度
で切込み送りするものである(請求項1)。
【0008】また本発明は、歯車状のワークと歯車状の
砥石とを噛合しながら両者が互いに圧接する方向である
切込み送り方向に相対移動させかつ相対回転させること
によりワーク表面を加工するギアホーニング加工装置に
おいて、加工中の研削負荷を検出する負荷検出手段と、
加工終了時に検出された研削負荷を記憶する負荷記憶手
段と、1回目の加工では、上記ワークと砥石とを上記切
込み送り方向に予め定められた一定の切込み送り速度で
相対移動させながらワークの加工を行わせ、上記ワーク
と砥石とを予め設定された一定の仕上げ寸法位置まで相
対移動させた時点で加工を終了させ、2回目以降の加工
については、実際の研削負荷が上記負荷記憶手段で記憶
された前回の加工終了時における研削負荷に達した時点
で当該加工を開始させ、上記切込み送り速度と同じ速度
で切込み送りさせる加工制御手段とを備えたものである
(請求項2)。
【0009】また本発明は、歯車状のワークと歯車状の
砥石とを噛合しながら両者が互いに圧接する方向である
切込み送り方向に相対移動させかつ相対回転させること
によりワーク表面を加工するギアホーニング加工方法に
おいて、加工中の研削負荷を加工開始時の研削負荷に近
付けるように上記切込み送り方向へのワークと砥石との
相対移動速度を制御しながら加工を行い、上記ワークと
砥石とを予め設定された一定の仕上げ寸法位置まで上記
切込み送り方向に相対移動させた時点で加工を終了する
ものである(請求項3)。
【0010】また本発明は、上記ギアホーニング加工を
行う装置であって、加工中の研削負荷を検出する負荷検
出手段と、予め設定された研削負荷で加工を開始させ、
加工中に検出される研削負荷を上記加工開始時の研削負
荷に近付けるように上記切込み送り方向へのワークと砥
石との相対移動速度を加工中に制御し、上記ワークと砥
石とが予め設定された一定の仕上げ寸法位置まで上記切
込み送り方向に相対移動した時点で加工を終了させる加
工制御手段とを備えたものである(請求項4)。
【0011】
【作用】ギアホーニング加工において切込み送り速度が
一定の場合、この切込み送り速度に見合った適当な研削
負荷で加工を開始すれば、加工中の研削負荷はほぼ一定
となるが、この研削負荷に比べて加工開始時の研削負荷
が小さいと、この研削負荷が加工中に増大し、逆に加工
開始時の研削負荷が大きいと、この研削負荷が加工中に
減少して、いずれの場合も最終的に上記適当な研削負荷
(収束研削負荷)に収束しようとする。従って、請求項
1,2記載の方法及び装置によれば、2回目以降の加工
について、実際の研削負荷が前回の加工終了時の研削負
荷に達した時点で当該加工を開始することにより、加工
回数が増えるに従って加工時の研削負荷が次第に安定
し、加工後のワークの歯面精度も安定し向上していく。
【0012】また、請求項3,4記載の方法及び装置に
よれば、ワークの加工中、加工開始時の研削負荷に近付
けるように切込み送り速度が制御されるため、これによ
り研削負荷が加工中安定し、従って加工後のワークの歯
面精度も安定する。
【0013】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図5に基づいて
説明する。
【0014】図1〜3に示すギアホーニング加工装置
は、ワーク10を支持するワーク支持系と、これを加工
するための砥石30を支持する砥石支持系とを備えてい
る。
【0015】上記ワーク10は、その全周にわたり外歯
12をもつ外歯車状に形成されている。ワーク支持系と
しては、図2に示すようなワーク支持台14が設置され
ている。このワーク支持台14上には、横向きに主軸1
6が設置されるとともに、この主軸16と対向した状態
でその軸方向(水平方向)にスライド可能にテイルスト
ック軸18が設置されている。そして、このテイルスト
ック軸18と上記主軸16とでワーク10が水平軸回り
(外歯車の中心軸回り)に回転可能に挾持されている。
【0016】砥石支持系としては、べッド20上に砥石
支持台22が水平方向(図1の左右方向;以下、切込み
送り方向と称する。)にスライド可能に設置され、この
砥石支持台22にリング状の軸受24が保持されてい
る。この軸受24は、上記砥石支持台22側に固定され
る外輪25と、この外輪25内にボール等を介して回転
可能に保持される内輪26とを有し、この内輪26の内
周面に沿い、位置決めリング28等を用いて上記砥石3
0が固定されている。すなわち、砥石30は砥石支持台
22に対して上記ワーク10の回転中心軸に対して任意
に角度設定ができ、回転可能に支持されている。この砥
石30の内周面には、上記ワーク10と内接し、かつそ
の外歯12と噛合可能な内歯32が形成されている。
【0017】上記砥石支持台22には、回転駆動モータ
34が取付けられ、べッド20には切込み送りモータ3
6が取付けられている。上記回転駆動モータ34は、上
記砥石支持台22に対して砥石30を回転駆動するもの
であり、切込み送りモータ36は、上記べッド20に対
して砥石支持台22を切込み送り方向にスライド駆動す
るものである。
【0018】上記テイルストック軸18のすぐ側方の位
置には、非接触式の変位量センサ(負荷検出手段)38
が設けられている。この変位量センサ38は、その検出
部からテイルストック軸18周面までの距離の変化、換
言すれば無負荷状態での基準位置からテイルストック軸
18が切込み送り方向に変位する量を検出するものであ
り、静電容量型センサや光センサ、超音波センサ等、従
来から知られている種々の距離センサ等を適用できるも
のである。
【0019】この変位量センサ38からの検出信号は、
図1に示すような制御装置50に入力される。この制御
装置50は、制御信号の出力によって上記回転駆動モー
タ34や切込み送りモータ36の駆動制御を行う。この
制御装置50は、加工を行う度にその加工開始時の研削
負荷を変更することにより、研削負荷の一定化を図る制
御を行う。すなわち、加工中に研削負荷が増減する場
合、それが増加であっても減少であっても、最終的には
ある決まった収束値に近づくように変化するので、その
加工終了時の研削負荷でもって次回の加工動作を開始す
るようにしている。
【0020】具体的に、この制御装置50は、図4に示
すような構成を有している。同図に示す変位量記憶器5
2は、切込み送りが終了した時点で変位量センサ38が
検出した変位量を読取り、これを記憶するものである。
切込み送り制御器54は、上記変位量記憶器52で記憶
された研削負荷で次回の研削動作を行うように構成され
ている。
【0021】次に、この装置を用いたギアホーニング加
工方法を図5(a)(b)も併せて参照しながら説明す
る。
【0022】まず、1回目の加工に際し、ワーク10と
砥石30とが所定距離離間した位置(図5(a)のグラ
フの原点)から所定切込み送り位置X0までワーク10
を大きな速度(割出し用速度)で切込み送り方向に迅速
に移動させる。なお、この時の切込み送り位置X0は、
ワーク10の加工前寸法の大小にかかわらず、ワーク1
0と砥石30とがゼロバックラッシュ状態で接触しない
ような量に制限する。
【0023】この割り出し終了後、切込み送り速度を上
記割出し用速度よりも少し小さい圧接用速度に落として
切込み送りを続行する一方、適当なタイミングで砥石3
0の回転駆動を開始する。この動作中、ワーク10の外
歯12が砥石30の内歯32にバックラッシュを残して
接触している間は、ワーク10及び砥石30は大きな抵
抗を受けることなく回転するのみで、両者が互いに受け
る反力はほとんど生じないが、両者がゼロバックラッシ
ュ状態で噛合い始めると、回転抵抗が急激に増大すると
ともに、ワーク10が砥石30から切込み送り方向に受
ける反力も急激に高まり、これを支持するテイルストッ
ク軸18の撓み量すなわち変位量センサ38により検出
される変位量が急増する。このような圧接用速度で切込
み送り位置X1まで切込み送りを行った後、切込み送り
速度を所望の加工精度に適応した比較的低い加工用速度
まで落とし、ワーク10表面の仕上げ加工を開始する。
そして、最終仕上げ寸法位置X2に達した時点で切込み
送りを終了する。
【0024】ここで、加工開始時の切込み送り位置X1
が一定であっても、ワークの前加工の切込み量が小さい
場合(すなわちワークの加工前寸法が大きい場合)に
は、加工開始時の研削負荷は大きくなり、逆にワークの
前加工の切込み量が大きい場合(すなわちワークの加工
前寸法が小さい場合)には、加工開始時の研削負荷は小
さくなる。この加工開始時の研削負荷が、毎加工時にお
ける一定の切込み送り速度に見合った研削負荷である場
合には、加工開始後も加工終了時まで終始研削負荷が安
定することになるが、加工開始時の研削負荷が過大であ
る場合には、図5(b)実線A2に示すように研削負荷
は加工開始時の研削負荷Wbから次第に減少し、逆に加
工開始時の研削負荷が過小である場合には、同図実線B
2に示すように研削負荷は加工開始実験策負荷Waから
次第に増大し、いずれの場合も上記切込み送り速度に見
合った一定の収束値に収束しようとする。
【0025】そこで変位量記憶器52は、加工終了時の
検出変位量を記憶し、切込み送り制御器54は、次の加
工時において、今度は切込み送り位置にかかわらず、変
位量センサ38で検出される変位量が上記変位量記憶器
52で検出された変位量に達した時点(すなわち研削負
荷が前回の加工終了時の研削負荷に達した時点)から加
工を始める。例えば、1回目の加工時に研削負荷が図5
(b)の実線A2に示すように変化した場合には次回に
図5(a)(b)に破線で示すような加工となり、1回
目の加工時に研削負荷が実線B2に示すように変化した
場合には次回に図5(a)(b)に一点鎖線で示すよう
な加工となる。このように、N回目の加工の終了時にお
ける研削負荷(すなわち収束研削負荷)で(N+1)回
目の加工を開始していくことにより、加工前のワーク寸
法にかかわらず、加工後に安定した歯面精度を得ること
ができる。
【0026】次に、第2実施例を図6,7に基づいて説
明する。
【0027】前記第1実施例では、1回のギアホーニン
グ加工を行っている間、切込み送り速度は常時一定の速
度に制御されているが、この実施例では、加工中の研削
負荷を加工開始時の研削負荷と略等しい負荷に維持する
ことにより、歯面精度の安定を図っている。その具体的
な手段として、この実施例では図6に示すような制御装
置60を用いている。
【0028】図示の変位量設定器62は、加工開始時点
(すなわち切込み送り速度が低速の加工用速度に切換え
られた時点)で変位量センサ38が検出した変位量(す
なわち加工開始時の研削負荷Woに対応する変位量)を
読取り、この変位量を中心とする変位量許容幅を設定し
(すなわち変位量許容上限値及び変位量許容下限値を設
定し)、これを比較器64に出力するものである。
【0029】比較器64は、加工中に変位量センサ38
で検出される実際の変位量と、上記変位量設定器62で
設定された変位量許容幅(以下、設定幅と称する。)と
を照らし合わせ、上記検出変位量が上記許容幅から外れ
た場合に速度変更指令信号を切込み送り制御器66に出
力するものである。
【0030】切込み送り制御器66は、加工中に比較器
64から速度変更指令信号を受けた時に、実際の変位量
を上記許容幅に収めるように切込み送り速度を加工途中
で変えるように構成されている。具体的には、図7
(a)(b)に示すように、研削負荷が上限値に達した
場合(実際には検出変位量が上限値に達した場合)には
切込み送り速度を下げ、逆に研削負荷が下限値に達した
場合(実際には検出変位量が下限値に達した場合)には
切込み送り速度を上げる。このような速度制御が加工中
に行われることにより、研削負荷は安定した状態に保た
れ、これにより歯面精度の一定化及び向上が実現され
る。
【0031】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のでなく、例として次のような態様をとることも可能で
ある。
【0032】(1) 上記各実施例では、1回目の加工を行
う際、適当に定められた切込み送り位置X1に達した時
点で加工を開始する(すなわち低速の加工用速度に切換
える)ようにしているが、これに代え、本加工を行う前
に試し加工(1回目の加工)を行っておき、この試し加
工によって研削負荷が最終的に収束するであろう値を調
べておき、この収束研削負荷で1回目の本加工を開始す
るようにすれば、1回目の本加工時から所望の精度に近
い歯面精度をもつワークを得ることができる。具体的
に、1回目の試し加工において図10(b)の実線や一
点鎖線で示すように研削負荷が変化した場合には、その
負荷曲線の漸近線を予測してこの漸近線に相当する研削
負荷で1回目の本加工を行うようにしてもよいし、1回
目の試し加工において収束値が予測しにくい場合には試
し加工を複数回行って最終的な収束研削負荷を求めるよ
うにすればよい。このようにして求めた収束研削負荷に
達した時点から1回目の本加工を開始し、その後前記各
実施例に示した方法を実行することにより、研削負荷及
びワーク歯面精度をより安定させることができる。
【0033】(2) 上記各実施例、上記非接触式の変位量
センサ38に代え、テイルストック軸18の周面に直接
ひずみゲージを貼り付け、このテイルストック軸18の
撓み量を検出するようにしても上記と同様の効果を得る
ことができる。変位量の検出対象も上記テイルストック
軸18に限らず、ワーク支持系の他の部分例えば主軸1
6や、ワーク10そのものの変位量を検出するようにし
てもよい。
【0034】(3) 前記実施例で示した装置において、研
削負荷が増大するとこれに伴って回転駆動モータ34の
モータ電流も急増する。従って、図8に示すように、上
記モータ電流に基づいて研削負荷を把握し、加工開始時
点の判断を行うようにしてもよい。具体的に、図示の制
御装置40には、モータ電流設定器42′、比較器4
4、切込み送り制御器46、及びモータ制御器48が設
けられている。
【0035】(4) 上記実施例では、外歯車状のワーク1
0を加工する装置を示したが、内歯車状のワークを加工
する場合には、これに内接する外歯車状の砥石を用いれ
ばよい。この場合、前記実施例のように変位量に基づく
研削負荷検出を行うのには、砥石の支持系もしくは砥石
そのものの変位量を検出すればよい。
【0036】(5) 上記実施例では、砥石30を回転駆動
してこれにワーク10を従動させるものを示したが、ワ
ーク10を回転駆動するようにしてもよいし、砥石30
とワーク10の双方を回転駆動するようにしてもよい。
また、上記実施例では砥石30を切込み送り方向にスラ
イド駆動するものを示したが、ワーク10を移動させる
ようにしてもよいし、ワーク10と砥石30とを相互逆
方向にスライド駆動するようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明は、ワークと砥石と
を切込み送り方向に一定の切込み送り速度で相対移動さ
せながら加工を行い、上記ワークと砥石とを予め設定さ
れた一定の仕上げ寸法位置まで上記切込み送り方向に相
対移動させた時点で加工を終了し、2回目以降の加工に
ついては実際の研削負荷が前回の加工終了時における研
削負荷に達した時点で当該加工を開始し、もしくは加工
中の研削負荷を加工開始時の研削負荷に近付けるように
上記切込み送り方向へのワークと砥石との相対移動速度
を制御しながら加工を行うようにしたものであるので、
加工中の研削負荷を安定化していくことができる。この
ため、ワークの加工前寸法のばらつきにかかわらず、最
終的に得られるワークの歯面精度を安定化し向上させる
ことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例において用いられるギアホ
ーニング加工装置の一部断面正面図である。
【図2】上記ギアホーニング加工装置の要部を示す一部
断面側面図である。
【図3】上記ギアホーニング加工装置の要部を示す一部
断面平面図である。
【図4】上記ギアホーニング加工装置に設けられる制御
装置の機能ブロック図である。
【図5】(a)は上記ギアホーニング加工装置による加
工時の切込み送り位置の時間変化を示すグラフ、(b)
は同装置における研削負荷の時間変化を示すグラフであ
る。
【図6】本発明の第2実施例におけるギアホーニング加
工装置に設けられる制御装置の機能ブロック図である。
【図7】(a)は上記ギアホーニング加工装置による加
工時の切込み送り位置の時間変化を示すグラフ、(b)
は同装置における研削負荷の時間変化を示すグラフであ
る。
【図8】他の実施例における制御装置の機能ブロック図
である。
【図9】一般のギアホーニング加工装置における砥石と
ワークとの噛合状態を示す説明図である。
【図10】(a)は従来のギアホーニング加工方法での
切込み送り位置の時間変化を示すグラフ、(b)は同方
法での研削負荷の時間変化を示すグラフである。
【符号の説明】
10 ワーク 14 ワーク支持台 16 主軸 18 テイルストック軸(ワークを支持する部材) 22 砥石支持台(砥石を支持する部材) 30 砥石 34 回転駆動モータ 36 切込み送りモータ 38 変位量センサ 50,60 制御装置 52 変位量記憶器(負荷記憶手段) 54,66 切込み送り制御器(加工制御手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−284819(JP,A) 特開 昭64−87152(JP,A) 特公 昭37−10392(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23F 19/05

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車状のワークと歯車状の砥石とを噛合
    しながら両者が互いに圧接する方向である切込み送り方
    向に相対移動させかつ相対回転させることによりワーク
    表面を加工するギアホーニング加工方法において、1回
    目の加工では、上記ワークと砥石とを上記切込み送り方
    向に予め定められた一定の切込み送り速度で相対移動さ
    せながらワークの加工を行い、上記ワークと砥石とを予
    め設定された一定の仕上げ寸法位置まで相対移動させた
    時点で加工を終了し、2回目以降の加工については、実
    際の研削負荷が前回の加工終了時の研削負荷に達した時
    点で当該加工を開始し、上記切込み送り速度と同じ速度
    で切込み送りすることを特徴とするギアホーニング加工
    方法。
  2. 【請求項2】 歯車状のワークと歯車状の砥石とを噛合
    しながら両者が互いに圧接する方向である切込み送り方
    向に相対移動させかつ相対回転させることによりワーク
    表面を加工するギアホーニング加工装置において、加工
    中の研削負荷を検出する負荷検出手段と、加工終了時に
    検出された研削負荷を記憶する負荷記憶手段と、1回目
    の加工では、上記ワークと砥石とを上記切込み送り方向
    に予め定められた一定の切込み送り速度で相対移動させ
    ながらワークの加工を行わせ、上記ワークと砥石とを予
    め設定された一定の仕上げ寸法位置まで相対移動させた
    時点で加工を終了させ、2回目以降の加工については、
    実際の研削負荷が上記負荷記憶手段で記憶された前回の
    加工終了時における研削負荷に達した時点で当該加工を
    開始させ、上記切込み送り速度と同じ速度で切込み送り
    させる加工制御手段とを備えたことを特徴とするギアホ
    ーニング加工装置。
  3. 【請求項3】 歯車状のワークと歯車状の砥石とを噛合
    しながら両者が互いに圧接する方向である切込み送り方
    向に相対移動させかつ相対回転させることによりワーク
    表面を加工するギアホーニング加工方法において、加工
    中の研削負荷を加工開始時の研削負荷に近付けるように
    上記切込み送り方向へのワークと砥石との相対移動速度
    を制御しながら加工を行い、上記ワークと砥石とを予め
    設定された一定の仕上げ寸法位置まで上記切込み送り方
    向に相対移動させた時点で加工を終了することを特徴と
    するギアホーニング加工方法。
  4. 【請求項4】 歯車状のワークと歯車状の砥石とを噛合
    しながら両者が互いに圧接する方向である切込み送り方
    向に相対移動させかつ相対回転させることによりワーク
    表面を加工するギアホーニング加工装置において、加工
    中の研削負荷を検出する負荷検出手段と、予め設定され
    た研削負荷で加工を開始させ、加工中に検出される研削
    負荷を上記加工開始時の研削負荷に近付けるように上記
    切込み送り方向へのワークと砥石との相対移動速度を加
    工中に制御し、上記ワークと砥石とが予め設定された一
    定の仕上げ寸法位置まで上記切込み送り方向に相対移動
    した時点で加工を終了させる加工制御手段とを備えたこ
    とを特徴とするギアホーニング加工装置。
JP2014393A 1993-02-08 1993-02-08 ギアホーニング加工方法及び装置 Expired - Fee Related JP3148034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014393A JP3148034B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 ギアホーニング加工方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014393A JP3148034B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 ギアホーニング加工方法及び装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06226534A JPH06226534A (ja) 1994-08-16
JP3148034B2 true JP3148034B2 (ja) 2001-03-19

Family

ID=12018929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014393A Expired - Fee Related JP3148034B2 (ja) 1993-02-08 1993-02-08 ギアホーニング加工方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3148034B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019052724A1 (de) * 2017-09-14 2019-03-21 Microcut Ltd Verfahren und vorrichtung zur feinbearbeitung von zylindrischen werkstückflächen

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001150343A (ja) * 1999-11-26 2001-06-05 Shigiya Machinery Works Ltd ハードディスク用基板周縁の研削方法
JP4517091B2 (ja) * 2000-10-20 2010-08-04 株式会社 神崎高級工機製作所 同期駆動による歯車仕上げ加工方法
JP4635143B2 (ja) * 2002-04-19 2011-02-16 株式会社 神崎高級工機製作所 同期駆動による歯車仕上げ加工方法
JP4635142B2 (ja) * 2003-04-18 2011-02-16 株式会社 神崎高級工機製作所 歯車仕上装置及び歯車の噛合わせ方法
US8251620B2 (en) * 2007-03-02 2012-08-28 GM Global Technology Operations LLC Method and system to manufacture oriented internal and external gear teeth

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019052724A1 (de) * 2017-09-14 2019-03-21 Microcut Ltd Verfahren und vorrichtung zur feinbearbeitung von zylindrischen werkstückflächen

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06226534A (ja) 1994-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6915673B2 (en) Method of rolling worm gear and the worm gear
JP5353586B2 (ja) 工作機械および加工方法
US5251405A (en) Method for circumferential grinding of radially non-circular workpieces
JPS6258870B2 (ja)
JPS6332587B2 (ja)
JP3148034B2 (ja) ギアホーニング加工方法及び装置
JP3050712B2 (ja) ギアホーニング加工方法
JP3344064B2 (ja) 研削装置
JPH06126530A (ja) ギアホーニング加工装置
JP2513342B2 (ja) 研削力制御研削におけるリトラクション研削方法および研削装置
JP3385666B2 (ja) 研削装置
JP7417281B2 (ja) センタレス研削盤
JPH0675619A (ja) トラバース研削機能を有する数値制御装置
JPH06339813A (ja) 歯車の精密仕上げ方法および加工機械
JP2521277Y2 (ja) ワークレスト
JP3148016B2 (ja) ギアホーニング加工装置のドレスタイミング判定方法及び装置
JP5262437B2 (ja) 砥石のツルーイング方法および研削加工方法
JP2003025149A (ja) 歯面仕上加工方法および装置
JP3918896B2 (ja) 研削加工装置
JP3182928B2 (ja) 数値制御研削装置
JP2973197B1 (ja) Cnc研削盤による研削方法
JPH0957624A (ja) 内歯車形ハードギヤホーニングのドレス方法
JP2003117813A (ja) ワークレスト装置及びその制御方法
JPS61252064A (ja) 研削制御装置
JP2700685B2 (ja) 長手方向の位置決め装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees