JPH08215312A - バルーンカテーテル - Google Patents
バルーンカテーテルInfo
- Publication number
- JPH08215312A JPH08215312A JP7022031A JP2203195A JPH08215312A JP H08215312 A JPH08215312 A JP H08215312A JP 7022031 A JP7022031 A JP 7022031A JP 2203195 A JP2203195 A JP 2203195A JP H08215312 A JPH08215312 A JP H08215312A
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- JP
- Japan
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- balloon
- reinforcing body
- lumen
- balloon catheter
- inner tube
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】柔軟性と耐キンク性を両方満足し、バルーンを
安定して確実に駆動できるバルーンカテーテルを提供す
る。 【構成】本発明のバルーンカテーテル1は、内管2と、
外管3と、バルーン6と、内管2の外周面に螺旋状に巻
回する第1の補強体7と、外管3の内周面に螺旋状に巻
回する第2の補強体8とを有する。内管2の内部に形成
された第1のルーメン4は、第1の補強体7によって容
易に潰れないように補強されている。また、内管2と外
管3との間に形成された第2のルーメン5は、第1の補
強体7と第2の補強体8によって容易に潰れないように
補強されている。
安定して確実に駆動できるバルーンカテーテルを提供す
る。 【構成】本発明のバルーンカテーテル1は、内管2と、
外管3と、バルーン6と、内管2の外周面に螺旋状に巻
回する第1の補強体7と、外管3の内周面に螺旋状に巻
回する第2の補強体8とを有する。内管2の内部に形成
された第1のルーメン4は、第1の補強体7によって容
易に潰れないように補強されている。また、内管2と外
管3との間に形成された第2のルーメン5は、第1の補
強体7と第2の補強体8によって容易に潰れないように
補強されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば人体の大動脈内
に挿入され、心臓の働きを補助するために使用される大
動脈内バルーンポンプカテーテル等のバルーンカテーテ
ルに関する。
に挿入され、心臓の働きを補助するために使用される大
動脈内バルーンポンプカテーテル等のバルーンカテーテ
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、IABP(大動脈内バルーンポン
ピング)は、ポンプ失調の心原性ショック症状、体外循
環脱離困難例、心臓手術後の心不全、低心拍出量症候群
などに対する補助循環法として、徐々に普及している。
ピング)は、ポンプ失調の心原性ショック症状、体外循
環脱離困難例、心臓手術後の心不全、低心拍出量症候群
などに対する補助循環法として、徐々に普及している。
【0003】従来のIABPは、血管を露出して挿入す
る外科的挿入法を用いるものが一般的であったが、近年
では、経皮的に挿入可能なIABPが考えられるように
なってきている。この経皮的挿入可能なIABPの出現
により、外科医以外の例えば、内科医、麻酔科医にもI
ABPが迅速に挿入可能となってきたため、IABPを
予防的に使用する場合も見られるようになり、近年、特
に普及の傾向を示している。
る外科的挿入法を用いるものが一般的であったが、近年
では、経皮的に挿入可能なIABPが考えられるように
なってきている。この経皮的挿入可能なIABPの出現
により、外科医以外の例えば、内科医、麻酔科医にもI
ABPが迅速に挿入可能となってきたため、IABPを
予防的に使用する場合も見られるようになり、近年、特
に普及の傾向を示している。
【0004】現在使用されているIABP用バルーンカ
テーテルとしては、例えば、米国特許第883,503
号明細書に示されるように、合成樹脂製カテーテルの先
端にバルーンの基端部が固定されており、バルーンの先
端は、カテーテルの内部を挿通した剛性のワイヤーの先
端に固定された構造のものや、特開平4−138172
号公報に示されるように、バルーンと、このバルーンの
基端部に連結された可撓性を有する合成樹脂製の外管
と、この外管内に同軸的に配置され、ガイドワイヤーを
挿入するための、あるいは大動脈圧を測定するためのル
ーメンを内部に有する内管とからなる構造のものがあ
る。後者の構造においては、内管を金属製とするもの、
あるいは、可撓性の合成樹脂管とその内管の外面に外嵌
された補強用のコイルとを有する構造のものが考えられ
ている。
テーテルとしては、例えば、米国特許第883,503
号明細書に示されるように、合成樹脂製カテーテルの先
端にバルーンの基端部が固定されており、バルーンの先
端は、カテーテルの内部を挿通した剛性のワイヤーの先
端に固定された構造のものや、特開平4−138172
号公報に示されるように、バルーンと、このバルーンの
基端部に連結された可撓性を有する合成樹脂製の外管
と、この外管内に同軸的に配置され、ガイドワイヤーを
挿入するための、あるいは大動脈圧を測定するためのル
ーメンを内部に有する内管とからなる構造のものがあ
る。後者の構造においては、内管を金属製とするもの、
あるいは、可撓性の合成樹脂管とその内管の外面に外嵌
された補強用のコイルとを有する構造のものが考えられ
ている。
【0005】しかしながら、上記米国特許第883,5
03号明細書に記載された構造においては、剛性でかつ
中実なワイヤを用いているため、曲げ剛性が高く、押し
込み性が良好である反面、柔軟性が乏しく血管追随性に
劣るため、挿入される血管に強度の蛇行が存在する場合
には挿入が困難であり、また挿入できたとしても、血管
壁に大きな損傷を与え、血管の損傷部分が肥厚して新た
な血管病変を誘発する虞れが高い。また、外管は可撓性
の高い合成樹脂材料からなっており、挿入時の扱いによ
っては外管がキンク(折れ曲がり)を生じる虞れがあ
り、かつ、IABP等における長時間にわたる血管内へ
の留置に際し、この外管が次第に軟化し、内管で支持し
きれずキンクを生じるという問題点がある。このキンク
は、駆動流体の流入、排出を妨げ、これによりバルーン
の迅速な拡張、収縮が妨げられてバルーンポンピングの
効果が不十分となり、患者の生命の危険につながる。こ
れらの問題は、上記した金属製の内管を用いる構造にお
いても同様に存在する。
03号明細書に記載された構造においては、剛性でかつ
中実なワイヤを用いているため、曲げ剛性が高く、押し
込み性が良好である反面、柔軟性が乏しく血管追随性に
劣るため、挿入される血管に強度の蛇行が存在する場合
には挿入が困難であり、また挿入できたとしても、血管
壁に大きな損傷を与え、血管の損傷部分が肥厚して新た
な血管病変を誘発する虞れが高い。また、外管は可撓性
の高い合成樹脂材料からなっており、挿入時の扱いによ
っては外管がキンク(折れ曲がり)を生じる虞れがあ
り、かつ、IABP等における長時間にわたる血管内へ
の留置に際し、この外管が次第に軟化し、内管で支持し
きれずキンクを生じるという問題点がある。このキンク
は、駆動流体の流入、排出を妨げ、これによりバルーン
の迅速な拡張、収縮が妨げられてバルーンポンピングの
効果が不十分となり、患者の生命の危険につながる。こ
れらの問題は、上記した金属製の内管を用いる構造にお
いても同様に存在する。
【0006】また、可撓性の内管の外面に補強用のコイ
ルを外嵌させたIABP用バルーンカテーテルにおいて
は、内管の柔軟性を維持しつつその耐キンク性を高めた
構造となっているが、駆動流体の流路を形成する外管の
耐キンク性には何ら改善がなく、挿入時の扱いによって
はキンクを生じる虞れがある。
ルを外嵌させたIABP用バルーンカテーテルにおいて
は、内管の柔軟性を維持しつつその耐キンク性を高めた
構造となっているが、駆動流体の流路を形成する外管の
耐キンク性には何ら改善がなく、挿入時の扱いによって
はキンクを生じる虞れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来の問題点を鑑みてなされたものであり、目的血管へ
の挿入の際の操作性を損なうことなく血管への追従性に
優れ、留置時においてもキンクを生じ難く、確実にバル
ーン駆動流体の流路を確保でき、バルーンの拡張、収縮
を確実に行え、安全性の高い、IABPカテーテル等の
バルーンカテーテルを提供することを目的とする。
従来の問題点を鑑みてなされたものであり、目的血管へ
の挿入の際の操作性を損なうことなく血管への追従性に
優れ、留置時においてもキンクを生じ難く、確実にバル
ーン駆動流体の流路を確保でき、バルーンの拡張、収縮
を確実に行え、安全性の高い、IABPカテーテル等の
バルーンカテーテルを提供することを目的とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0009】(1) 可撓性を有する内管と、可撓性を
有し、該内管と同軸的に設けられ、先端が該内管の先端
よりも所定長後退した位置に設けられた外管と、前記内
管の内部に設けられた第1のルーメンと、前記内管およ
び前記外管との間に形成された第2のルーメンと、基端
部が前記外管の先端部側に取り付けられ、先端部が前記
内管の先端部側に取り付けられ、前記第2のルーメンと
連通する内部空間を有するバルーンとを有し、前記第2
のルーメンへ駆動流体を流入、排出させることにより、
前記バルーンの拡張、収縮を行うバルーンカテーテルで
あって、前記内管の外周面に螺旋状に巻回した形状をな
す第1の補強体と、前記外管の内周面に螺旋状に巻回し
た形状をなす第2の補強体とを有し、前記第1のルーメ
ンが該第1の補強体によって囲まれ、前記第2のルーメ
ンが前記第1の補強体および前記第2の補強体によって
囲まれていることを特徴とするバルーンカテーテル。
有し、該内管と同軸的に設けられ、先端が該内管の先端
よりも所定長後退した位置に設けられた外管と、前記内
管の内部に設けられた第1のルーメンと、前記内管およ
び前記外管との間に形成された第2のルーメンと、基端
部が前記外管の先端部側に取り付けられ、先端部が前記
内管の先端部側に取り付けられ、前記第2のルーメンと
連通する内部空間を有するバルーンとを有し、前記第2
のルーメンへ駆動流体を流入、排出させることにより、
前記バルーンの拡張、収縮を行うバルーンカテーテルで
あって、前記内管の外周面に螺旋状に巻回した形状をな
す第1の補強体と、前記外管の内周面に螺旋状に巻回し
た形状をなす第2の補強体とを有し、前記第1のルーメ
ンが該第1の補強体によって囲まれ、前記第2のルーメ
ンが前記第1の補強体および前記第2の補強体によって
囲まれていることを特徴とするバルーンカテーテル。
【0010】(2) 前記第1の補強体および第2の補
強体は、それぞれ、前記内管または前記外管の基端側か
ら先端方向に向かって螺旋状に巻回する形状をなすコイ
ルからなる上記(1)記載のバルーンカテーテル。
強体は、それぞれ、前記内管または前記外管の基端側か
ら先端方向に向かって螺旋状に巻回する形状をなすコイ
ルからなる上記(1)記載のバルーンカテーテル。
【0011】(3) 前記コイルは、先端方向に向かっ
てピッチが小さくなるように形成されている上記(2)
記載のバルーンカテーテル。
てピッチが小さくなるように形成されている上記(2)
記載のバルーンカテーテル。
【0012】(4) 前記コイルは、先端方向に向かっ
てコイルの隙間が大きくなるように形成されている上記
(2)記載のバルーンカテーテル。
てコイルの隙間が大きくなるように形成されている上記
(2)記載のバルーンカテーテル。
【0013】(5) 前記コイルは、その基端から先端
方向に向かって所定長にかけては密着巻きとなっている
上記(2)〜(4)のいずれかに記載のバルーンカテー
テル。
方向に向かって所定長にかけては密着巻きとなっている
上記(2)〜(4)のいずれかに記載のバルーンカテー
テル。
【0014】(6) 前記第1の補強体および第2の補
強体は、それぞれ、前記内管または前記外管の基端側か
ら先端方向に向かって形成された螺旋状のスリットを有
する硬質のパイプからなる上記(1)記載のバルーンカ
テーテル。
強体は、それぞれ、前記内管または前記外管の基端側か
ら先端方向に向かって形成された螺旋状のスリットを有
する硬質のパイプからなる上記(1)記載のバルーンカ
テーテル。
【0015】(7) 前記スリットは、先端方向に向か
ってピッチが小さくなるように形成されている上記
(6)記載のバルーンカテーテル。
ってピッチが小さくなるように形成されている上記
(6)記載のバルーンカテーテル。
【0016】(8) 前記スリットは、先端方向に向か
ってその幅が広くなるように形成されている上記(6)
記載のバルーンカテーテル。
ってその幅が広くなるように形成されている上記(6)
記載のバルーンカテーテル。
【0017】
【作用】本発明のバルーンカテーテルは、可撓性を有す
る内管の外周面に第1の補強体が設けられ、また、可撓
性を有する外管の内周面に第2の補強体が設けられてお
り、前記内管および前記外管のキンクが防止される。そ
して、内管内部に設けられた第1のルーメンおよび可撓
性を有する外管と内管との間に形成された第2のルーメ
ンの両方が上記第1および第2の補強体で囲まれ、これ
により第1のルーメンおよび第2のルーメンの潰れが防
止される。このため、バルーンを拡張・収縮する駆動流
体は第2のルーメンを介して滞りなくバルーン内部へ流
入し、かつバルーン内部から排出される。そして、この
駆動流体の流入、排出に伴ってバルーンが迅速かつ確実
に拡張、収縮する。したがって、バルーンの拡張、収縮
の応答性に優れたカテーテルが得られる。本発明のバル
ーンカテーテルを例えばIABPカテーテルとして構成
した場合は、ポンピングを滞りなく確実に行え、安定し
た補助効果を実現でき、安全性の高いIABPカテーテ
ルが得られる。
る内管の外周面に第1の補強体が設けられ、また、可撓
性を有する外管の内周面に第2の補強体が設けられてお
り、前記内管および前記外管のキンクが防止される。そ
して、内管内部に設けられた第1のルーメンおよび可撓
性を有する外管と内管との間に形成された第2のルーメ
ンの両方が上記第1および第2の補強体で囲まれ、これ
により第1のルーメンおよび第2のルーメンの潰れが防
止される。このため、バルーンを拡張・収縮する駆動流
体は第2のルーメンを介して滞りなくバルーン内部へ流
入し、かつバルーン内部から排出される。そして、この
駆動流体の流入、排出に伴ってバルーンが迅速かつ確実
に拡張、収縮する。したがって、バルーンの拡張、収縮
の応答性に優れたカテーテルが得られる。本発明のバル
ーンカテーテルを例えばIABPカテーテルとして構成
した場合は、ポンピングを滞りなく確実に行え、安定し
た補助効果を実現でき、安全性の高いIABPカテーテ
ルが得られる。
【0018】また、上記第1および第2の補強体は、そ
れぞれ、内管の外周面あるいは外管の内周面に螺旋状に
巻回した形状をなしており、高い柔軟性を備える。した
がって、本発明のバルーンカテーテルは、柔軟性が高く
体腔内に挿入する際の操作性が良好であるとともに、体
腔内への挿入時および留置時における耐キンク性にも優
れる。
れぞれ、内管の外周面あるいは外管の内周面に螺旋状に
巻回した形状をなしており、高い柔軟性を備える。した
がって、本発明のバルーンカテーテルは、柔軟性が高く
体腔内に挿入する際の操作性が良好であるとともに、体
腔内への挿入時および留置時における耐キンク性にも優
れる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づき詳
細に説明する。図1は、本発明のバルーンカテーテルを
IABPカテーテルに適用した場合の実施例を示す部分
断面概略図、図2は、図1に示すバルーンカテーテルの
基端部の拡大縦断面図である。なお、以下、図1および
図2における右側を「基端」、左側を「先端」とする。
細に説明する。図1は、本発明のバルーンカテーテルを
IABPカテーテルに適用した場合の実施例を示す部分
断面概略図、図2は、図1に示すバルーンカテーテルの
基端部の拡大縦断面図である。なお、以下、図1および
図2における右側を「基端」、左側を「先端」とする。
【0020】図1に示すように、本発明のバルーンカテ
ーテル1は、可撓性を有する内管2と、可撓性を有し、
内管2と同軸的に設けられ、先端が内管2の先端よりも
所定長後退した位置に設けられた外管3と、内管2の内
部に設けられた第1のルーメン4と、内管2および外管
3との間に形成された第2のルーメン5と、基端部が外
管3の先端部側に取り付けられ、先端部が内管2の先端
部側に取り付けられ、第2のルーメン5と連通する内部
空間を有するバルーン6とを有し、第2のルーメン2へ
駆動流体を流入、排出させることにより、バルーン6の
拡張、収縮を行うバルーンカテーテルであって、内管2
の外周面に螺旋状に巻回した形状をなす第1の補強体7
と、外管2の内周面に螺旋状に巻回した形状をなす第2
の補強体8とを有し、第1のルーメン4が第1の補強体
7によって囲まれ、第2のルーメン5が第1の補強体7
および第2の補強体8によって囲まれているものであ
る。
ーテル1は、可撓性を有する内管2と、可撓性を有し、
内管2と同軸的に設けられ、先端が内管2の先端よりも
所定長後退した位置に設けられた外管3と、内管2の内
部に設けられた第1のルーメン4と、内管2および外管
3との間に形成された第2のルーメン5と、基端部が外
管3の先端部側に取り付けられ、先端部が内管2の先端
部側に取り付けられ、第2のルーメン5と連通する内部
空間を有するバルーン6とを有し、第2のルーメン2へ
駆動流体を流入、排出させることにより、バルーン6の
拡張、収縮を行うバルーンカテーテルであって、内管2
の外周面に螺旋状に巻回した形状をなす第1の補強体7
と、外管2の内周面に螺旋状に巻回した形状をなす第2
の補強体8とを有し、第1のルーメン4が第1の補強体
7によって囲まれ、第2のルーメン5が第1の補強体7
および第2の補強体8によって囲まれているものであ
る。
【0021】具体的に説明すると、図1に示す構成のバ
ルーンカテーテル1は、内管2と、この内管2の外側に
内管2と同軸的に設けられた外管3と、基端部が外管3
の先端部側に取り付けられ、先端部が内管2の先端部側
に取り付けられたバルーン6と、内管2および外管3の
基端部に取り付けられた分岐ハブ10とで構成されてい
る。
ルーンカテーテル1は、内管2と、この内管2の外側に
内管2と同軸的に設けられた外管3と、基端部が外管3
の先端部側に取り付けられ、先端部が内管2の先端部側
に取り付けられたバルーン6と、内管2および外管3の
基端部に取り付けられた分岐ハブ10とで構成されてい
る。
【0022】内管2は、バルーン6の形状を保持する芯
材としての役割を有している。また、この内管2の内部
には、第1のルーメン4が形成されている。このルーメ
ン4は、大動脈への挿入時にはガイドワイヤーを挿通す
る通路として、また、大動脈留置後は大動脈圧測定用ル
ーメンとして機能するものである。なお、必要に応じ
て、このルーメン4を必要薬剤の投与のための通路とし
て用いてもよい。
材としての役割を有している。また、この内管2の内部
には、第1のルーメン4が形成されている。このルーメ
ン4は、大動脈への挿入時にはガイドワイヤーを挿通す
る通路として、また、大動脈留置後は大動脈圧測定用ル
ーメンとして機能するものである。なお、必要に応じ
て、このルーメン4を必要薬剤の投与のための通路とし
て用いてもよい。
【0023】内管2の構成材料としては、可撓性を有す
る合成樹脂であればよく、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ
塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム等の各種ゴム類、ポリウレタンエラストマー、
ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等
の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレ
ン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックが挙
げられる。
る合成樹脂であればよく、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ
塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム等の各種ゴム類、ポリウレタンエラストマー、
ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等
の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレ
ン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックが挙
げられる。
【0024】なお、これらの材料中に、例えば、ヘパリ
ン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘
導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料
としてもよい。あるいは、内管2の血液との接触部分
(特に、内管2の内面)に上記のような物質をコーティ
ングしてもよい。このようにすれば、バルーンカテーテ
ル1に優れた抗血栓性を付与でき、IABP等の長時間
にわたる手技においても、内管2の血液に接触する部分
に血栓等が生じ難く、安全に手技を行うことができる。
ン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘
導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料
としてもよい。あるいは、内管2の血液との接触部分
(特に、内管2の内面)に上記のような物質をコーティ
ングしてもよい。このようにすれば、バルーンカテーテ
ル1に優れた抗血栓性を付与でき、IABP等の長時間
にわたる手技においても、内管2の血液に接触する部分
に血栓等が生じ難く、安全に手技を行うことができる。
【0025】内管2の長さは、700〜1000mm程
度、より好ましくは750〜850mm程度、内径は、
0.4〜1.45mm程度、より好ましくは0.6〜1.
0mm程度、外径は、0.5〜1.5mm程度、より好まし
くは0.65〜1.2mm程度で、肉厚は、0.025〜
0.12mm程度、より好ましくは0.03〜0.10mm
程度である。
度、より好ましくは750〜850mm程度、内径は、
0.4〜1.45mm程度、より好ましくは0.6〜1.
0mm程度、外径は、0.5〜1.5mm程度、より好まし
くは0.65〜1.2mm程度で、肉厚は、0.025〜
0.12mm程度、より好ましくは0.03〜0.10mm
程度である。
【0026】外管3は、内管2の先端から所定長基端側
に後退した位置に先端を有し、内管2と同軸的に設けら
れている。この外管3と内管2の先端のずれた部分にバ
ルーン6が位置する。そして、内管2と外管3との間に
は、後述するバルーン6の駆動流体を流通させるための
第2のルーメン5が形成されている。
に後退した位置に先端を有し、内管2と同軸的に設けら
れている。この外管3と内管2の先端のずれた部分にバ
ルーン6が位置する。そして、内管2と外管3との間に
は、後述するバルーン6の駆動流体を流通させるための
第2のルーメン5が形成されている。
【0027】内管2の構成材料としては、可撓性を有す
る合成樹脂であればよく、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ
塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム等の各種ゴム類、ポリウレタンエラストマー、
ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等
の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレ
ン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックが挙
げられる。
る合成樹脂であればよく、例えば、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、エチレン−プロピレン共重合体等、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟質ポリ
塩化ビニル等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテッ
クスゴム等の各種ゴム類、ポリウレタンエラストマー、
ポリアミドエラストマー、ポリエステルエラストマー等
の各種エラストマー、ポリアミド、結晶性ポリエチレ
ン、結晶性ポリプロピレン等の結晶性プラスチックが挙
げられる。
【0028】なお、これらの材料中に、例えば、ヘパリ
ン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘
導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料
としてもよい。あるいは、外管3の血液との接触部分
(特に、外管3の外面)に上記のような物質をコーティ
ングしてもよい。このようにすれば、バルーンカテーテ
ル1に優れた抗血栓性を付与でき、IABP等の長時間
にわたる手技においても、外管2の血液に接触する部分
に血栓が生じ難く、安全に手技を行うことができる。
ン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘
導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料
としてもよい。あるいは、外管3の血液との接触部分
(特に、外管3の外面)に上記のような物質をコーティ
ングしてもよい。このようにすれば、バルーンカテーテ
ル1に優れた抗血栓性を付与でき、IABP等の長時間
にわたる手技においても、外管2の血液に接触する部分
に血栓が生じ難く、安全に手技を行うことができる。
【0029】外管3の長さは、200〜600mm程度、
より好ましくは450〜550mm程度、内径は、1.5
〜3.7mm程度、より好ましくは2.0〜2.9mm程
度、外径は、2.0〜4.0mm程度、より好ましくは
2.3〜3.2mm程度で、肉厚は、0.10〜0.40
mm程度、より好ましくは0.15〜0.25mm程度であ
る。
より好ましくは450〜550mm程度、内径は、1.5
〜3.7mm程度、より好ましくは2.0〜2.9mm程
度、外径は、2.0〜4.0mm程度、より好ましくは
2.3〜3.2mm程度で、肉厚は、0.10〜0.40
mm程度、より好ましくは0.15〜0.25mm程度であ
る。
【0030】バルーン6は、内圧の変化により内容積が
増大、縮小して、拡張(膨張)、収縮するものであり、
基端部61が外管3の先端部側に、接着、融着等により
取り付けられている。また、バルーン6の先端部62
は、後述する先端部材9に接着、融着等により取り付け
られている。これにより、バルーン6の先端部62が、
先端部材9を介して、間接的に、内管2の先端部側に取
り付けられている。このような構造により、バルーン6
は内管2の外管3から突出した部分を被包するように内
管2および外管3に装着されている。
増大、縮小して、拡張(膨張)、収縮するものであり、
基端部61が外管3の先端部側に、接着、融着等により
取り付けられている。また、バルーン6の先端部62
は、後述する先端部材9に接着、融着等により取り付け
られている。これにより、バルーン6の先端部62が、
先端部材9を介して、間接的に、内管2の先端部側に取
り付けられている。このような構造により、バルーン6
は内管2の外管3から突出した部分を被包するように内
管2および外管3に装着されている。
【0031】そして、バルーンカテーテル1を血管へ挿
入する時には、バルーン6を収縮させ、内管2の外周に
巻き付けられた状態(ラッピング状態)とする。
入する時には、バルーン6を収縮させ、内管2の外周に
巻き付けられた状態(ラッピング状態)とする。
【0032】また、バルーン6の内部は、外管3の先端
開口を介して、第2のルーメン5に連通している。この
ルーメン9を通じて、駆動流体がバルーン6の内部に注
入され、またはバルーン6の内部から排出される。この
ような駆動流体の注入、排出に伴って、大動脈内の所定
位置に挿入されたバルーン6は、拡張、収縮し、血液を
脈動的に送出することができる。
開口を介して、第2のルーメン5に連通している。この
ルーメン9を通じて、駆動流体がバルーン6の内部に注
入され、またはバルーン6の内部から排出される。この
ような駆動流体の注入、排出に伴って、大動脈内の所定
位置に挿入されたバルーン6は、拡張、収縮し、血液を
脈動的に送出することができる。
【0033】駆動流体としては、気体でも液体でもよ
く、例えば、ヘリウムガス、CO2ガス、O2ガス等の気
体や、生理食塩水等の液体が挙げられる。
く、例えば、ヘリウムガス、CO2ガス、O2ガス等の気
体や、生理食塩水等の液体が挙げられる。
【0034】バルーン6の材質は、ある程度の柔軟性と
血液を送血できる程度の硬度を有するものが好ましく、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミ
ドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が
使用できる。
血液を送血できる程度の硬度を有するものが好ましく、
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プ
ロピレン共重合体等のポリオレフィン、ポリエチレンテ
レフタレート等のポリエステル、ポリ塩化ビニル、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、架橋型エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体、ポリウレタン等の熱可塑性樹脂、ポリアミ
ドエラストマー、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が
使用できる。
【0035】なお、これらの材料中に、例えば、ヘパリ
ン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘
導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料
としてもよい。あるいは、外管3の血液との接触部分
(特に、外管3の外面)に上記のような物質をコーティ
ングしてもよい。このようにすれば、バルーンカテーテ
ル1に優れた抗血栓性を付与でき、IABP等の長時間
にわたる手技においても、外管2の血液に接触する部分
に血栓が生じ難く、安全に手技を行うことができる。
ン、プロスタグランジン、ウロキナーゼ、アルギニン誘
導体等の抗血栓性物質を配合し、抗血栓性を有する材料
としてもよい。あるいは、外管3の血液との接触部分
(特に、外管3の外面)に上記のような物質をコーティ
ングしてもよい。このようにすれば、バルーンカテーテ
ル1に優れた抗血栓性を付与でき、IABP等の長時間
にわたる手技においても、外管2の血液に接触する部分
に血栓が生じ難く、安全に手技を行うことができる。
【0036】バルーン6の寸法としては、膨張時の円筒
部分の外径が5〜25mm、好ましくは12〜18mm
であり、基端部61の外径が2.50〜4.50mm、
好ましくは2.70〜3.60mmであり、先端部62
の外径が1.0〜2.0mm、好ましくは1.1〜1.
6mmであり、バルーン6の全長が180〜280m
m、好ましくは200〜250mmである。
部分の外径が5〜25mm、好ましくは12〜18mm
であり、基端部61の外径が2.50〜4.50mm、
好ましくは2.70〜3.60mmであり、先端部62
の外径が1.0〜2.0mm、好ましくは1.1〜1.
6mmであり、バルーン6の全長が180〜280m
m、好ましくは200〜250mmである。
【0037】そして、内管2の外周面には、螺旋状に巻
回した形状をなす第1の補強体7が設けられ、この補強
体7により、ガイドワイヤーの通過や大動脈圧の測定に
用いられる第1のルーメン4が囲まれている。この補強
体7により、内管2が容易にキンクしないように、言い
換えれば、第1のルーメン4が容易に潰れないように補
強されている。したがって、例えば蛇行の大きい血管内
にバルーンカテーテル1を挿入しても、第1のルーメン
4は容易に潰れ難く、ガイドワイヤーを第1のルーメン
4内に容易に通過させることができる。また、この補強
体7は螺旋状に巻回した形状をなしているため、柔軟に
湾曲でき、バルーンカテーテル1を柔軟性に優れたもの
とすることができる。
回した形状をなす第1の補強体7が設けられ、この補強
体7により、ガイドワイヤーの通過や大動脈圧の測定に
用いられる第1のルーメン4が囲まれている。この補強
体7により、内管2が容易にキンクしないように、言い
換えれば、第1のルーメン4が容易に潰れないように補
強されている。したがって、例えば蛇行の大きい血管内
にバルーンカテーテル1を挿入しても、第1のルーメン
4は容易に潰れ難く、ガイドワイヤーを第1のルーメン
4内に容易に通過させることができる。また、この補強
体7は螺旋状に巻回した形状をなしているため、柔軟に
湾曲でき、バルーンカテーテル1を柔軟性に優れたもの
とすることができる。
【0038】さらに、外管2の内周面には、螺旋状に巻
回した形状をなす第2の補強体8が設けられている。こ
の第2の補強体8と上記した第1の補強体7によって、
駆動流体の流入、排出のための第2のルーメン5が囲ま
れている。この第2の補強体8により、外管3が容易に
キンクしないように補強される。そして、第1の補強体
7および第2の補強体8によって、第2のルーメン5が
容易に潰れないように補強される。したがって、バルー
ンカテーテル1を蛇行の大きい血管へ挿入しても、第2
のルーメン5は容易に潰れ難く、駆動流体の注入、排出
に伴ってバルーン6が迅速に膨張、収縮し、バルーン6
による血液の送血を確実に行うことができる。また、こ
の補強体8も、第1の補強体7と同様に、螺旋状に巻回
した形状をなしているため、柔軟に湾曲でき、バルーン
カテーテル1を柔軟性に優れたものとすることができ
る。
回した形状をなす第2の補強体8が設けられている。こ
の第2の補強体8と上記した第1の補強体7によって、
駆動流体の流入、排出のための第2のルーメン5が囲ま
れている。この第2の補強体8により、外管3が容易に
キンクしないように補強される。そして、第1の補強体
7および第2の補強体8によって、第2のルーメン5が
容易に潰れないように補強される。したがって、バルー
ンカテーテル1を蛇行の大きい血管へ挿入しても、第2
のルーメン5は容易に潰れ難く、駆動流体の注入、排出
に伴ってバルーン6が迅速に膨張、収縮し、バルーン6
による血液の送血を確実に行うことができる。また、こ
の補強体8も、第1の補強体7と同様に、螺旋状に巻回
した形状をなしているため、柔軟に湾曲でき、バルーン
カテーテル1を柔軟性に優れたものとすることができ
る。
【0039】第1の補強体7、第2の補強体8の構成材
料としては、それぞれ、硬質の材料であればよく、例え
ば、ステンレス鋼、タングステン、炭素鋼、TiNi系
合金等の超弾性合金、アルミニウム、真鍮、銅等の金属
材料や、硬質ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の比較的硬
質な樹脂材料を用いることができる。このうち、好まし
くは上記した金属材料であり、より好ましくはステンレ
ス鋼である。
料としては、それぞれ、硬質の材料であればよく、例え
ば、ステンレス鋼、タングステン、炭素鋼、TiNi系
合金等の超弾性合金、アルミニウム、真鍮、銅等の金属
材料や、硬質ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の比較的硬
質な樹脂材料を用いることができる。このうち、好まし
くは上記した金属材料であり、より好ましくはステンレ
ス鋼である。
【0040】図示の補強体7および補強体8は、それぞ
れ、平板状の線材を内管2の外周面に螺旋状に巻回した
コイルからなっている。このように構成する場合、上記
平板状の線材の寸法としては、例えばステンレス鋼製の
場合、厚さが30〜300μm、好ましくは50〜10
0μmであり、板幅は厚さの5〜15倍、好ましくは6
〜10倍である。
れ、平板状の線材を内管2の外周面に螺旋状に巻回した
コイルからなっている。このように構成する場合、上記
平板状の線材の寸法としては、例えばステンレス鋼製の
場合、厚さが30〜300μm、好ましくは50〜10
0μmであり、板幅は厚さの5〜15倍、好ましくは6
〜10倍である。
【0041】また、図1の例では、第1の補強体7が先
端方向に向かって時計回りに、第2の補強体8が先端方
向に向かって反時計回りに巻回している。このように、
第1の補強体7と第2の補強体8の巻き方向を逆とし、
かつ、密着巻きとすれば、バルーンカテーテル1の基端
部を把持して先端方向に向かって時計回り、反時計回り
のいずれの方向に回転しても、その回転力が補強体7、
補強体8のいずれかにおいて吸収されることなく良好に
伝達されるため、バルーンカテーテル1のトルク伝達性
が向上する。このようにする場合、第1の補強体7、第
2の補強体8は、それぞれ、部分的に密着巻きでない部
分があってもよいが、それらの全長にわたって密着巻き
とすることが好ましい。
端方向に向かって時計回りに、第2の補強体8が先端方
向に向かって反時計回りに巻回している。このように、
第1の補強体7と第2の補強体8の巻き方向を逆とし、
かつ、密着巻きとすれば、バルーンカテーテル1の基端
部を把持して先端方向に向かって時計回り、反時計回り
のいずれの方向に回転しても、その回転力が補強体7、
補強体8のいずれかにおいて吸収されることなく良好に
伝達されるため、バルーンカテーテル1のトルク伝達性
が向上する。このようにする場合、第1の補強体7、第
2の補強体8は、それぞれ、部分的に密着巻きでない部
分があってもよいが、それらの全長にわたって密着巻き
とすることが好ましい。
【0042】図1に示す実施例においては、第1および
第2の補強体のピッチが、それぞれ、全長にわたり密着
巻きであり一定となっているが、本発明はこれに限定さ
れず、ピッチが異なっていてもよく、例えば、図3に示
すようにしてもよい。図3に示すバルーンカテーテル2
0は、その基端側から先端側に向かって、上記ピッチが
大きくなっている。これにより、バルーンカテーテル1
の基端部は剛性が高く、先端部は柔軟性(可撓性)が高
くなり、バルーンカテーテル1の血管挿入時の操作性を
向上することができる。
第2の補強体のピッチが、それぞれ、全長にわたり密着
巻きであり一定となっているが、本発明はこれに限定さ
れず、ピッチが異なっていてもよく、例えば、図3に示
すようにしてもよい。図3に示すバルーンカテーテル2
0は、その基端側から先端側に向かって、上記ピッチが
大きくなっている。これにより、バルーンカテーテル1
の基端部は剛性が高く、先端部は柔軟性(可撓性)が高
くなり、バルーンカテーテル1の血管挿入時の操作性を
向上することができる。
【0043】また、第1の補強体7、第2の補強体8の
それぞれにおいて、部分的に、ピッチに拘わらず、コイ
ルを構成する線状体の幅を変化させ、補強体7のコイル
の隙間7aの幅t1、あるいは補強体8のコイルの隙間
8aの幅t2を変化させてもよい。例えば、バルーンカ
テーテル1の基端側から先端側に向かって、上記ピッチ
に拘わらず、上記幅t1、t2を大きくすることによって
も、上記ピッチを先端側に向かって大きくする場合と同
様に、バルーンカテーテル1の基端部は剛性が高く、先
端部は柔軟性(可撓性)が高くなり、バルーンカテーテ
ル1の血管挿入時の操作性を向上することができる。
それぞれにおいて、部分的に、ピッチに拘わらず、コイ
ルを構成する線状体の幅を変化させ、補強体7のコイル
の隙間7aの幅t1、あるいは補強体8のコイルの隙間
8aの幅t2を変化させてもよい。例えば、バルーンカ
テーテル1の基端側から先端側に向かって、上記ピッチ
に拘わらず、上記幅t1、t2を大きくすることによって
も、上記ピッチを先端側に向かって大きくする場合と同
様に、バルーンカテーテル1の基端部は剛性が高く、先
端部は柔軟性(可撓性)が高くなり、バルーンカテーテ
ル1の血管挿入時の操作性を向上することができる。
【0044】また、本発明の第1の補強体、第2の補強
体の基端から先端方向に向かって所定長にかけては、図
2に示すように密着巻きとすることが好ましい。そのよ
うにすることにより、バルーンカテーテル1の基端部に
与えた押し込み力を、第1の補強体7、第2の補強体8
を介してバルーンカテーテル1の先端方向へ良好に伝達
することができ、バルーンカテーテル1の押し込み性が
向上する。
体の基端から先端方向に向かって所定長にかけては、図
2に示すように密着巻きとすることが好ましい。そのよ
うにすることにより、バルーンカテーテル1の基端部に
与えた押し込み力を、第1の補強体7、第2の補強体8
を介してバルーンカテーテル1の先端方向へ良好に伝達
することができ、バルーンカテーテル1の押し込み性が
向上する。
【0045】上記ピッチあるいは隙間の幅を変化させる
場合、その間隔としては、補強体7、補強体8を構成す
る線材の板幅によっても異なるが、バルーンカテーテル
1の先端部では隙間7aの幅t1が10〜300μm 程
度、より好ましくは50〜100μm 程度が好適であ
り、バルーンカテーテル1の基端部では100μm 以
下、より好ましくは10〜50μm 程度が好適である。
また、隙間8aの幅t2は、バルーンカテーテル1の先
端部で100〜500μm 程度、より好ましくは100
〜300μm 程度が好適であり、バルーンカテーテル1
の基端部では50〜500μm 程度、より好ましくは1
00〜300μm 程度が好適である。特に、先端部と基
端部の中間では、両者の中間の幅を有しているか徐々に
幅が変化していることが好ましい。
場合、その間隔としては、補強体7、補強体8を構成す
る線材の板幅によっても異なるが、バルーンカテーテル
1の先端部では隙間7aの幅t1が10〜300μm 程
度、より好ましくは50〜100μm 程度が好適であ
り、バルーンカテーテル1の基端部では100μm 以
下、より好ましくは10〜50μm 程度が好適である。
また、隙間8aの幅t2は、バルーンカテーテル1の先
端部で100〜500μm 程度、より好ましくは100
〜300μm 程度が好適であり、バルーンカテーテル1
の基端部では50〜500μm 程度、より好ましくは1
00〜300μm 程度が好適である。特に、先端部と基
端部の中間では、両者の中間の幅を有しているか徐々に
幅が変化していることが好ましい。
【0046】また、第1の補強体7、第2の補強体8を
部分的に密着巻きとする場合、その長さは、バルーンカ
テーテル1の全長の1〜30%、より好ましくは5〜2
5%程度とするのが好ましい。
部分的に密着巻きとする場合、その長さは、バルーンカ
テーテル1の全長の1〜30%、より好ましくは5〜2
5%程度とするのが好ましい。
【0047】図示の第1の補強体7および第2の補強体
8は、それぞれ、内管2および外管3の基端および先端
まで延設しているが、本発明はこれに限定されず、内管
2および外管3の途中で補強体7、補強体8が終端して
いてもよい。が、第1の補強体7および第2の補強体8
が、内管2および外管3の基端付近まで設けられ、ま
た、内管2および外管3の先端付近まで設けられている
ほうが、第1の補強体7、第2の補強体8の補強効果を
良好に発揮でき好ましい。
8は、それぞれ、内管2および外管3の基端および先端
まで延設しているが、本発明はこれに限定されず、内管
2および外管3の途中で補強体7、補強体8が終端して
いてもよい。が、第1の補強体7および第2の補強体8
が、内管2および外管3の基端付近まで設けられ、ま
た、内管2および外管3の先端付近まで設けられている
ほうが、第1の補強体7、第2の補強体8の補強効果を
良好に発揮でき好ましい。
【0048】内管2の先端(図示の例では、内管2およ
び第1の補強体7の先端)には、先端部材9が固着され
ている。これにより、第1の補強体7の先端が、先端部
材9を介して、内管2に固定されている。この先端部材
9は、バルーンカテーテル1の誘導部として機能し、ま
た、バルーンカテーテル1の先端部が血管内に挿入され
る際に血管壁に損傷を与えないようにするために設けら
れている。このため、先端部材9の先端は砲弾状、半球
状となった曲面に形成されている。
び第1の補強体7の先端)には、先端部材9が固着され
ている。これにより、第1の補強体7の先端が、先端部
材9を介して、内管2に固定されている。この先端部材
9は、バルーンカテーテル1の誘導部として機能し、ま
た、バルーンカテーテル1の先端部が血管内に挿入され
る際に血管壁に損傷を与えないようにするために設けら
れている。このため、先端部材9の先端は砲弾状、半球
状となった曲面に形成されている。
【0049】先端部材9の形成材料としては、ある程度
の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟
質ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレ
タン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスコ
ム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂であ
る。さらに、バルーン6の形成材料と接着性を有するも
のが好ましい。さらに、先端部材9は、バルーンカテー
テル1の先端部でもあるため、X線透視下において位置
を容易に確認できることが好ましい。このため、先端部
材9の内部に、Pt、Pt合金、W、W合金、Ag、A
g合金等により形成された金属部材の埋設、あるいは金
属粉末の混入を行ってもよい。
の可撓性を有するものが好ましく、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン、軟
質ポリ塩化ビニル、ポリアミドエラストマー、ポリウレ
タン等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスコ
ム等が使用でき、好ましくは上記の熱可塑性樹脂であ
る。さらに、バルーン6の形成材料と接着性を有するも
のが好ましい。さらに、先端部材9は、バルーンカテー
テル1の先端部でもあるため、X線透視下において位置
を容易に確認できることが好ましい。このため、先端部
材9の内部に、Pt、Pt合金、W、W合金、Ag、A
g合金等により形成された金属部材の埋設、あるいは金
属粉末の混入を行ってもよい。
【0050】第1の補強体7、第2の補強体8は、それ
ぞれ、内管2および外管3に対して移動しないように取
り付けられていることが好ましい。そのようにするに
は、上記した先端部材9や内管ハブ11、外管ハブ12
への固着のほか、第1の補強体7を内管2に、第2の補
強体8を外管3に、それぞれ直接に接着剤等により固着
することが挙げられる。この場合、固着箇所としては、
第1の補強体7、第2の補強体8の自由度(柔軟性)を
損ねないように、それぞれ先端および基端付近の2箇所
程度とすることが好ましい。
ぞれ、内管2および外管3に対して移動しないように取
り付けられていることが好ましい。そのようにするに
は、上記した先端部材9や内管ハブ11、外管ハブ12
への固着のほか、第1の補強体7を内管2に、第2の補
強体8を外管3に、それぞれ直接に接着剤等により固着
することが挙げられる。この場合、固着箇所としては、
第1の補強体7、第2の補強体8の自由度(柔軟性)を
損ねないように、それぞれ先端および基端付近の2箇所
程度とすることが好ましい。
【0051】また、第1の補強体7、第2の補強体8を
内管2、外管3にそれぞれ固着しなくとも、例えば、外
管3の場合は、熱収縮チューブとすることにより、その
収縮力によって、第2の補強体8を外管3に対して移動
しないように取り付けることもできる。また、内管2の
場合は、第1の補強体7を構成する線状体を内管2の外
面に、両者の摩擦を大きくするように密着して巻き付け
ることにより、補強体7を容易に移動しないように取り
付けることもできる。
内管2、外管3にそれぞれ固着しなくとも、例えば、外
管3の場合は、熱収縮チューブとすることにより、その
収縮力によって、第2の補強体8を外管3に対して移動
しないように取り付けることもできる。また、内管2の
場合は、第1の補強体7を構成する線状体を内管2の外
面に、両者の摩擦を大きくするように密着して巻き付け
ることにより、補強体7を容易に移動しないように取り
付けることもできる。
【0052】図1および図2に示すように、分岐ハブ1
0は、外管ハブ11と内管ハブ12とで構成されてい
る。
0は、外管ハブ11と内管ハブ12とで構成されてい
る。
【0053】外管ハブ11は、外管3の基端部および第
2の補強体8の基端部に気密または液密に固着されてお
り、第2のルーメン5と連通する開口部11aを有して
いる。この開口部11aは、バルーン6を拡張、収縮さ
せる駆動流体の注入、排出口として機能する。
2の補強体8の基端部に気密または液密に固着されてお
り、第2のルーメン5と連通する開口部11aを有して
いる。この開口部11aは、バルーン6を拡張、収縮さ
せる駆動流体の注入、排出口として機能する。
【0054】内管ハブ12は、内管2の基端部および第
1の補強体7の基端部に気密または液密に固着されてお
り、第1のルーメン4と連通する開口部12aを有して
いる。開口部12aは、ガイドワイヤーの挿入口とし
て、あるいは、薬液の注入や血圧測定のための装置との
接続に使用される。
1の補強体7の基端部に気密または液密に固着されてお
り、第1のルーメン4と連通する開口部12aを有して
いる。開口部12aは、ガイドワイヤーの挿入口とし
て、あるいは、薬液の注入や血圧測定のための装置との
接続に使用される。
【0055】図示の例において、内管ハブ12と外管ハ
ブ11とは、固着されている。なお、内管ハブ12を外
管ハブ11に対して回転できるように構成し、この回転
により、内管2も追従して回転するようにしてもよい。
そのようにすれば、ラッピングに際し、内管2の外周に
バルーン6を容易に巻き付けることが可能となり、その
巻き付けた逆方向に回転してバルーン6を拡張、収縮可
能な状態にすることができる。
ブ11とは、固着されている。なお、内管ハブ12を外
管ハブ11に対して回転できるように構成し、この回転
により、内管2も追従して回転するようにしてもよい。
そのようにすれば、ラッピングに際し、内管2の外周に
バルーン6を容易に巻き付けることが可能となり、その
巻き付けた逆方向に回転してバルーン6を拡張、収縮可
能な状態にすることができる。
【0056】外管ハブ11、内管ハブ12の材質として
は、それぞれ、例えば、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−
スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
は、それぞれ、例えば、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリサルホン、ポリアリレート、メタクリレート−
スチレン共重合体等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0057】本発明において、第1および第2の補強体
は、線状体を螺旋状に巻回したコイルからなるものに限
定されない。図4は、本発明のバルーンカテーテルの他
の実施例を示す部分断面側面図である。なお、図4に示
す例について、図1および図2に示す構成と同様の構成
については、同一の符号を付して説明は省略する。
は、線状体を螺旋状に巻回したコイルからなるものに限
定されない。図4は、本発明のバルーンカテーテルの他
の実施例を示す部分断面側面図である。なお、図4に示
す例について、図1および図2に示す構成と同様の構成
については、同一の符号を付して説明は省略する。
【0058】図4に示すバルーンカテーテル30が図1
および図2に示す実施例と相違している点は、第1の補
強体70が、螺旋状のスリット71を有する硬質のパイ
プからなり、第2の補強体80が、螺旋状のスリット8
1を有する硬質のパイプからなっていることにある。
および図2に示す実施例と相違している点は、第1の補
強体70が、螺旋状のスリット71を有する硬質のパイ
プからなり、第2の補強体80が、螺旋状のスリット8
1を有する硬質のパイプからなっていることにある。
【0059】このようにしても、図1に示す実施例と同
様に、補強体70によって、内管2が容易にキンクしな
いように補強され、また補強体80によって、外管3が
容易にキンクしないように補強される。そして、第1の
ルーメン4は第1の補強体70によって囲まれ、容易に
潰れないように補強され、他方、第2のルーメン5は第
1の補強体70および第2の補強体80によって囲ま
れ、容易に潰れないように補強される。したがって、バ
ルーンカテーテル30を蛇行の大きい血管へ挿入して
も、第1のルーメン4および第2のルーメン5は容易に
潰れ難く、ガイドワイヤーを第1のルーメン4内に容易
に通過させることができ、かつ、駆動流体の注入、排出
に伴ってバルーン6を迅速に膨張、収縮でき、バルーン
6による血液の送血を確実に行うことができる。
様に、補強体70によって、内管2が容易にキンクしな
いように補強され、また補強体80によって、外管3が
容易にキンクしないように補強される。そして、第1の
ルーメン4は第1の補強体70によって囲まれ、容易に
潰れないように補強され、他方、第2のルーメン5は第
1の補強体70および第2の補強体80によって囲ま
れ、容易に潰れないように補強される。したがって、バ
ルーンカテーテル30を蛇行の大きい血管へ挿入して
も、第1のルーメン4および第2のルーメン5は容易に
潰れ難く、ガイドワイヤーを第1のルーメン4内に容易
に通過させることができ、かつ、駆動流体の注入、排出
に伴ってバルーン6を迅速に膨張、収縮でき、バルーン
6による血液の送血を確実に行うことができる。
【0060】また、第1の補強体70、第2の補強体8
0は、それぞれ、螺旋状のスリット71、スリット81
を有するため、柔軟に湾曲でき、バルーンカテーテル3
0を柔軟性に優れたものとすることができる。
0は、それぞれ、螺旋状のスリット71、スリット81
を有するため、柔軟に湾曲でき、バルーンカテーテル3
0を柔軟性に優れたものとすることができる。
【0061】補強体70、補強体80を構成する硬質の
パイプの構成材料としては、それぞれ、硬質の材料であ
ればよく、例えば、上記した第1の補強体7、第2の補
強体8と同様のものを用いることができる。
パイプの構成材料としては、それぞれ、硬質の材料であ
ればよく、例えば、上記した第1の補強体7、第2の補
強体8と同様のものを用いることができる。
【0062】また、補強体70、補強体80の寸法とし
ては、その構成材料によって異なるが、例えばステンレ
ス鋼製とする場合、パイプの厚さは、30〜300μ
m、好ましくは50〜100μmである。また、スリッ
ト71のピッチは、10〜300μm、好ましくは50
〜100μmである。また、スリット81のピッチは、
50〜500μm、好ましくは100〜300μmであ
る。
ては、その構成材料によって異なるが、例えばステンレ
ス鋼製とする場合、パイプの厚さは、30〜300μ
m、好ましくは50〜100μmである。また、スリッ
ト71のピッチは、10〜300μm、好ましくは50
〜100μmである。また、スリット81のピッチは、
50〜500μm、好ましくは100〜300μmであ
る。
【0063】補強体70、80におけるスリット71、
81の形成は、例えば、レーザー加工(例えば、YAG
レーザー)、放電加工、化学エッチング、切削加工な
ど、さらにそれらの併用により行うことができる。
81の形成は、例えば、レーザー加工(例えば、YAG
レーザー)、放電加工、化学エッチング、切削加工な
ど、さらにそれらの併用により行うことができる。
【0064】スリット71、スリット81のピッチは、
それぞれ、補強体70、補強体80の全長にわたって一
定でも、部分的に異なっていてもよいが、図4に示すよ
うに、バルーンカテーテル30の基端側(図示せず)か
ら先端方向に向かってピッチを小さくすれば、バルーン
カテーテル30の基端部は剛性が高く、先端部は柔軟性
(可撓性)が高くなり、バルーンカテーテル30の血管
挿入時の操作性を向上することができる。このように構
成する場合、上記ピッチとしては、補強体7の先端部で
は、0.05〜0.8mm程度、基端部では0.8〜1.
0mm程度が好適であり、補強体8の先端部では0.5〜
5mm程度、基端部では1.0〜10mm程度が好適であ
り、特に、先端部と基端部の中間部では、両者の中間の
ピッチを有しているか徐々にピッチが変化していること
が好ましい。
それぞれ、補強体70、補強体80の全長にわたって一
定でも、部分的に異なっていてもよいが、図4に示すよ
うに、バルーンカテーテル30の基端側(図示せず)か
ら先端方向に向かってピッチを小さくすれば、バルーン
カテーテル30の基端部は剛性が高く、先端部は柔軟性
(可撓性)が高くなり、バルーンカテーテル30の血管
挿入時の操作性を向上することができる。このように構
成する場合、上記ピッチとしては、補強体7の先端部で
は、0.05〜0.8mm程度、基端部では0.8〜1.
0mm程度が好適であり、補強体8の先端部では0.5〜
5mm程度、基端部では1.0〜10mm程度が好適であ
り、特に、先端部と基端部の中間部では、両者の中間の
ピッチを有しているか徐々にピッチが変化していること
が好ましい。
【0065】また、上記ピッチを変化させる代わりに、
図5に示すようにしてもよい。図5に示すバルーンカテ
ーテル40は、スリット71の幅t3、スリット81の
幅t4が、それぞれ、バルーンカテーテル40の基端側
から先端方向に向かって大きくなっている。そのように
しても、バルーンカテーテル40の基端部は剛性が高
く、先端部は柔軟性(可撓性)が高くなり、バルーンカ
テーテル40の血管挿入時の操作性を向上することがで
きる。そのようにする場合、上記幅としては、幅t3が
バルーンカテーテル40の先端部で10〜300μm 程
度、より好ましくは、50〜100μm 程度であり、基
端部では100μm 以下、より好ましくは、10〜50
μm 程度が好適である。また、幅t4はバルーンカテー
テル40の先端部で100〜500μm 程度、より好ま
しくは、100〜300μm 程度であり、基端部では5
0〜500μm 程度、より好ましくは、100〜300
μm 程度が好適である。特に、先端部と基端部の中間部
では、両者の中間の幅を有しているか徐々に幅が変化し
ていることが好ましい。
図5に示すようにしてもよい。図5に示すバルーンカテ
ーテル40は、スリット71の幅t3、スリット81の
幅t4が、それぞれ、バルーンカテーテル40の基端側
から先端方向に向かって大きくなっている。そのように
しても、バルーンカテーテル40の基端部は剛性が高
く、先端部は柔軟性(可撓性)が高くなり、バルーンカ
テーテル40の血管挿入時の操作性を向上することがで
きる。そのようにする場合、上記幅としては、幅t3が
バルーンカテーテル40の先端部で10〜300μm 程
度、より好ましくは、50〜100μm 程度であり、基
端部では100μm 以下、より好ましくは、10〜50
μm 程度が好適である。また、幅t4はバルーンカテー
テル40の先端部で100〜500μm 程度、より好ま
しくは、100〜300μm 程度であり、基端部では5
0〜500μm 程度、より好ましくは、100〜300
μm 程度が好適である。特に、先端部と基端部の中間部
では、両者の中間の幅を有しているか徐々に幅が変化し
ていることが好ましい。
【0066】図示の第1の補強体70および第2の補強
体80は、それぞれ、内管2および外管3の基端(図示
せず)および先端まで延設しているが、本発明はこれに
限定されず、内管2および外管3の途中で補強体70、
補強体80が終端していてもよい。が、第1の補強体7
0および第2の補強体80が、内管2および外管3の基
端付近まで設けられ、また、内管2および外管3の先端
付近まで設けられているほうが、第1の補強体70、第
2の補強体80の補強効果を良好に発揮でき好ましい。
体80は、それぞれ、内管2および外管3の基端(図示
せず)および先端まで延設しているが、本発明はこれに
限定されず、内管2および外管3の途中で補強体70、
補強体80が終端していてもよい。が、第1の補強体7
0および第2の補強体80が、内管2および外管3の基
端付近まで設けられ、また、内管2および外管3の先端
付近まで設けられているほうが、第1の補強体70、第
2の補強体80の補強効果を良好に発揮でき好ましい。
【0067】次に、本発明のバルーンカテーテルの使用
方法を、図1に示すIABP用バルーンカテーテル1を
用いてIABPを行う場合を例として説明する。
方法を、図1に示すIABP用バルーンカテーテル1を
用いてIABPを行う場合を例として説明する。
【0068】まず、すでに挿入されて血管(大腿動脈)
を確保しているシースに、バルーン6を内管2に巻き付
けた状態(ラッピング状態)で挿入する。
を確保しているシースに、バルーン6を内管2に巻き付
けた状態(ラッピング状態)で挿入する。
【0069】続いて、バルーン6の先端を大動脈の所定
の箇所(左鎖骨下静脈分岐部直下)に固定できるまで挿
入して固定する。この時、第1のルーメン4にガイドワ
イヤーを挿入し、このガイドワイヤーを用いて目的箇所
までバルーンカテーテル1を誘導する。
の箇所(左鎖骨下静脈分岐部直下)に固定できるまで挿
入して固定する。この時、第1のルーメン4にガイドワ
イヤーを挿入し、このガイドワイヤーを用いて目的箇所
までバルーンカテーテル1を誘導する。
【0070】そして、分岐ハブ10を把持して、ラッピ
ングした方向と反対の方向に回転し、ラッピングされた
バルーン6の内管2への巻き付けを解除し、バルーン6
を拡張できるようにする。
ングした方向と反対の方向に回転し、ラッピングされた
バルーン6の内管2への巻き付けを解除し、バルーン6
を拡張できるようにする。
【0071】次に、分岐ハブ10の開口部にIABP駆
動装置を接続し、心臓の拡張期に同期してバルーン6を
拡張させ、心臓収縮期に同期してバルーン6を収縮させ
るように駆動流体を注入、吸引する。これにより、心臓
の拡張期に同期してバルーン6を拡張させることで、上
行大動脈の拡張期血圧を上昇させて、冠状動脈の血流量
を増加させ、心臓収縮期に同期してバルーン6が収縮す
ることで、後方負荷を軽減できる。この駆動装置の作動
中若しくはその前後に、先端開口している内管2の第1
のルーメン4を使用して、血圧を測定することができ
る。
動装置を接続し、心臓の拡張期に同期してバルーン6を
拡張させ、心臓収縮期に同期してバルーン6を収縮させ
るように駆動流体を注入、吸引する。これにより、心臓
の拡張期に同期してバルーン6を拡張させることで、上
行大動脈の拡張期血圧を上昇させて、冠状動脈の血流量
を増加させ、心臓収縮期に同期してバルーン6が収縮す
ることで、後方負荷を軽減できる。この駆動装置の作動
中若しくはその前後に、先端開口している内管2の第1
のルーメン4を使用して、血圧を測定することができ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のバルーンカ
テーテルは、可撓性を有する内管と、可撓性を有し、該
内管と同軸的に設けられ、先端が該内管の先端よりも所
定長後退した位置に設けられた外管と、前記内管の内部
に設けられた第1のルーメンと、前記内管および前記外
管との間に形成された第2のルーメンと、基端部が前記
外管の先端部側に取り付けられ、先端部が前記内管の先
端部側に取り付けられ、前記第2のルーメンと連通する
内部空間を有するバルーンとを有し、前記第2のルーメ
ンへ駆動流体を流入、排出させることにより、前記バル
ーンの拡張、収縮を行うバルーンカテーテルであって、
前記内管の外周面に螺旋状に巻回した形状をなす第1の
補強体と、前記外管の内周面に螺旋状に巻回した形状を
なす第2の補強体とを有し、前記第1のルーメンが該第
1の補強体によって囲まれ、前記第2のルーメンが前記
第1の補強体および前記第2の補強体によって囲まれて
いることを特徴とするため、柔軟性および耐キンク性の
両方に優れており、かつ、バルーンの駆動を安定して確
実に行うことができる。
テーテルは、可撓性を有する内管と、可撓性を有し、該
内管と同軸的に設けられ、先端が該内管の先端よりも所
定長後退した位置に設けられた外管と、前記内管の内部
に設けられた第1のルーメンと、前記内管および前記外
管との間に形成された第2のルーメンと、基端部が前記
外管の先端部側に取り付けられ、先端部が前記内管の先
端部側に取り付けられ、前記第2のルーメンと連通する
内部空間を有するバルーンとを有し、前記第2のルーメ
ンへ駆動流体を流入、排出させることにより、前記バル
ーンの拡張、収縮を行うバルーンカテーテルであって、
前記内管の外周面に螺旋状に巻回した形状をなす第1の
補強体と、前記外管の内周面に螺旋状に巻回した形状を
なす第2の補強体とを有し、前記第1のルーメンが該第
1の補強体によって囲まれ、前記第2のルーメンが前記
第1の補強体および前記第2の補強体によって囲まれて
いることを特徴とするため、柔軟性および耐キンク性の
両方に優れており、かつ、バルーンの駆動を安定して確
実に行うことができる。
【0073】前記第1の補強体、第2の補強体がコイル
であって、先端方向に向かってそのピッチが小さくなる
ように形成するか、あるいは、先端方向に向かってコイ
ルの隙間が広くなるように形成すれば、バルーンカテー
テルの基端部は剛性が高く、先端部は柔軟性が高いもの
となり、血管挿入時の操作性を向上できる。また、前記
第1の補強体、第2の補強体がコイルであって、その基
端から先端方向に向かって所定長にかけては密着巻きと
なっていれば、バルーンカテーテルの押し込み性をさら
に向上することができる。
であって、先端方向に向かってそのピッチが小さくなる
ように形成するか、あるいは、先端方向に向かってコイ
ルの隙間が広くなるように形成すれば、バルーンカテー
テルの基端部は剛性が高く、先端部は柔軟性が高いもの
となり、血管挿入時の操作性を向上できる。また、前記
第1の補強体、第2の補強体がコイルであって、その基
端から先端方向に向かって所定長にかけては密着巻きと
なっていれば、バルーンカテーテルの押し込み性をさら
に向上することができる。
【0074】また、前記第1の補強体、第2の補強体が
螺旋状のスリットを有する硬質のパイプであって、先端
方向に向かってスリットのピッチが小さくなるように形
成するか、あるいは、先端方向に向かってスリットの幅
が広くなるように形成すれば、バルーンカテーテルの基
端部は剛性が高く、先端部は柔軟性が高いものとなり、
血管挿入時の操作性を向上できる。
螺旋状のスリットを有する硬質のパイプであって、先端
方向に向かってスリットのピッチが小さくなるように形
成するか、あるいは、先端方向に向かってスリットの幅
が広くなるように形成すれば、バルーンカテーテルの基
端部は剛性が高く、先端部は柔軟性が高いものとなり、
血管挿入時の操作性を向上できる。
【図1】本発明のバルーンカテーテルをIABPカテー
テルに適用した場合の実施例を示す部分断面概略図であ
る。
テルに適用した場合の実施例を示す部分断面概略図であ
る。
【図2】図1に示すバルーンカテーテルの基端部を示す
部分拡大縦断面図である。
部分拡大縦断面図である。
【図3】本発明のバルーンカテーテルの他の実施例の先
端部を示す部分拡大縦断面図である。
端部を示す部分拡大縦断面図である。
【図4】本発明のバルーンカテーテルの他の実施例の先
端部を示す部分拡大縦断面図である。
端部を示す部分拡大縦断面図である。
【図5】本発明のバルーンカテーテルの他の実施例の先
端部を示す部分拡大縦断面図である。
端部を示す部分拡大縦断面図である。
1、20、30、40 バルーンカテーテル 2 内管 3 外管 4 第1のルーメン 5 第2のルーメン 6 バルーン 7、70 第1の補強体 8、80 第2の補強体
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓性を有する内管と、可撓性を有し、
該内管と同軸的に設けられ、先端が該内管の先端よりも
所定長後退した位置に設けられた外管と、前記内管の内
部に設けられた第1のルーメンと、前記内管および前記
外管との間に形成された第2のルーメンと、基端部が前
記外管の先端部側に取り付けられ、先端部が前記内管の
先端部側に取り付けられ、前記第2のルーメンと連通す
る内部空間を有するバルーンとを有し、前記第2のルー
メンへ駆動流体を流入、排出させることにより、前記バ
ルーンの拡張、収縮を行うバルーンカテーテルであっ
て、 前記内管の外周面に螺旋状に巻回した形状をなす第1の
補強体と、前記外管の内周面に螺旋状に巻回した形状を
なす第2の補強体とを有し、前記第1のルーメンが該第
1の補強体によって囲まれ、前記第2のルーメンが前記
第1の補強体および前記第2の補強体によって囲まれて
いることを特徴とするバルーンカテーテル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022031A JPH08215312A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | バルーンカテーテル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7022031A JPH08215312A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | バルーンカテーテル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08215312A true JPH08215312A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12071615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7022031A Pending JPH08215312A (ja) | 1995-02-09 | 1995-02-09 | バルーンカテーテル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08215312A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-02-09 JP JP7022031A patent/JPH08215312A/ja active Pending
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