JPH08215023A - カーペット - Google Patents

カーペット

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JPH08215023A
JPH08215023A JP7026565A JP2656595A JPH08215023A JP H08215023 A JPH08215023 A JP H08215023A JP 7026565 A JP7026565 A JP 7026565A JP 2656595 A JP2656595 A JP 2656595A JP H08215023 A JPH08215023 A JP H08215023A
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JP
Japan
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carpet
pile
denier
section
degree
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Application number
JP7026565A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Tanada
勝博 棚田
Akira Kanayama
赫 金山
Hiroshige Araki
廣茂 荒木
Hiroyuki Tsugawa
浩之 津川
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Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
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Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 異形度が3.0のトリローバル断面形状,か
つ単糸デニールが75dの総デニール1500d/20
フィラメントの嵩高加工糸からなるパイルを有するカー
ペット。 【効果】 パイルの耐摩耗性と砂石脱落性と濡れたとき
の水切り性やへたり難さとワイルド感の優れた品位をも
つカットパイルあるいはループパイルカーペットおよび
カット・アンド・ループパイルカーペットを提供でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,耐摩耗性と砂石脱落性
と濡れたときの水切り性やへたり難さとワイルド感に優
れたカーペットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来,カーペットのパイル用糸条として
各種の繊維素材が使用されているが,耐摩耗性や変形回
復性がよいことからナイロン糸が広く用いられている。
例えば,一般の普通乗用の自動車には,異形度が2.5
〜3.5のトリローバル断面で,単糸デニールが15〜
20d程度の嵩高加工糸からなるベロア調のカットパイ
ルカーペットがカーマットとして広く利用されている。
また,近年レジャー用の四輪駆動乗用車等によるオフロ
ードを疾駆する,いわゆるRV車と呼ばれる自動車が広
く市場に出されているが,これらのRV車にも従来と同
様の嵩高加工糸によるカーマットが使用されているのが
現状である。
【0003】これらのレジャー用RV車を使用する場合
に,従来のカーマットでは,耐摩耗性を十分満足させる
ことができなかったり,パイルの隙間に入った砂石の脱
落性に問題があった。また,パイルが濡れたときは水切
り性が悪く,また,ブレーキやアクセルのフットペダル
の下部は,靴の踵で踏みつけられてパイルがへたりやす
くなるため,ヒールパットと呼ばれるPVC(塩化ビニ
ル)素材や他の素材による保護材を貼付しているのが現
状である。また,従来のカーマットは,単糸デニールが
15〜20dで比較的柔らかく,パイル倒れが起こりや
すく,特に濡れたときのパイル倒れが著しく,外観的に
はしなやかで上品な品位であるが,オフロードを背景に
すると,RV車のスタイル,デザインに見られる勇猛果
敢で野性的な感覚,いわゆるワイルド感が欠けていた。
【0004】パイル倒れが起こりにくいマットとして,
人工芝があり,このパイルは芝葉と似せるために断面形
状が偏平断面である。しかし,その単糸デニールは,2
00〜750d程度であって,カーペットとして使用す
るには太すぎて外観品位に適さない。
【0005】一方,嵩高加工糸によるカーマットを使用
せず,砂石の脱落性や水切り性が良好なゴム等からなる
カーマットを使用しているものもあるが、これは外観品
位に問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記の現状
に鑑みてなされたものであり,耐摩耗性と砂石脱落性と
濡れたときの水切り性やへたり難さとワイルド感に優れ
たカーペットを提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は,上記の課題を
解決するものであり,次の構成よりなるものである。す
なわち,本発明は,異形度が2.5〜5.5のトリロー
バル断面で,かつ単糸デニールが40〜100デニール
の嵩高加工糸からなるパイルを有することを特徴とする
カーペットを要旨とするものである。
【0008】また,本発明は,断面形状がトリローバル
で異形度が2.5〜5.5で,かつ単糸デニールが40
〜100デニールの嵩高加工糸からなるパイルを有し,
前記パイルが部分的にカットパイル部とループパイル部
に区分されてなることを特徴とするカーペットを要旨と
するものである。
【0009】本発明でいう嵩高加工糸とは,ナイロン,
ポリエステル,ポリプロピレン,ポリエチレン,ビニリ
デン,ポリ塩化ビニル等の合成繊維を捲縮加工した加工
糸である。嵩高加工を施す手段としては,仮撚法や押込
法等が挙げられるが,本発明では,特に押込法により得
られる嵩高加工糸が好適に用いられる。
【0010】本発明で用いられる嵩高加工糸は,異形度
が2.5〜5.5のトリローバル断面であることが必要
である。本発明においてトリローバル断面とは,図1に
示すごとく合成繊維が横断面において放射状に突出した
3個の突起部を有しているものである。また異形度は,
横断面の外接円直径Rと内接円直径rの比R/rでもっ
て表される。例えば,比R/rが1.0のものは,断面
形状が円形となる。本発明においては,異形度比R/r
が2.5〜5.5である。異形度が2.5未満であれ
ば,十分なバルキー性が得られず,カーペットにした場
合,ボリューム感に乏しく好ましくない。異形度が5.
5を超えると,断面形状のトリローバルの3個の突起部
が細くなり,耐摩耗性が低下するので好ましくない。
【0011】また,本発明で用いられる嵩高加工糸の単
糸デニールは,40〜100dの範囲とする。単糸デニ
ールが40d未満であれば,十分な耐摩耗性や砂石の脱
落性が得られず,また,パイルが濡れたときは水切り性
が悪く,へたりやすくなるので好ましくない。単糸デニ
ールが100dを超えると,太くなりすぎてカーペット
の外観品位が著しく低下するので好ましくない。
【0012】本発明のカーペットは,前記嵩高加工糸か
らなるパイルを有する。パイルは,カーペットの最も主
たる部分で,この部分の品質がカーペットの良否の大半
を決めてしまう。代表的なパイル形態には,パイル糸が
ループ状になっているループパイルとパイル糸がナイフ
によりカットされたカットパイルがある。本発明のカー
ペットは,ループパイルのみからなるもの,またはカッ
トパイルのみからなるもの,ループパイルとカットパイ
ルが混在するもののいずれであってもよい。
【0013】本発明のカーペットにおいて,ループパイ
ルとカットパイルが混在するカーペットでは,部分的に
ループパイル部とカットパイル部に区分配置させて,独
特の模様を作成したり,カーペットの使用目的,機能に
合わせてパイルの形態を適宜選択して配置することがよ
い。また,パイルの高さは,好ましくは3〜10mm,
特に好ましくは4〜7mmであるが,カーペットの使用
目的,機能に合わせてパイルの形態を適宜選択すればよ
い。
【0014】本発明のカーペットにおいて,部分的にカ
ットパイルとループパイルを区分配置させるには,カッ
ト・アンド・ループ機構のタフティングマシンを用いる
ことができる。タフティングマシンによりカットパイル
とループパイルを入り混ぜて柄を作ればよく,カット・
ループの中にはレベルカットアンドループの他ハイカッ
トローループなど2段階の高低差のあるものや,ハイカ
ットミドルループ・ローループというような3段階形状
のものが任意に配列することが出来,意匠性にも富んだ
ワイルド感に優れたカーペットが得られる。
【0015】例えば,レジャー用RV車のカーマットで
は,ハイカットパイルをベースにしてヒールパット部に
ローループパイルを配列する。特にブレーキやアクセル
のフットペダルの下部に当たる部分は,従来,靴の踵で
踏みつけられてパイルがへたったり,耐摩耗性が劣る等
の欠点があったので,それを解消できるローループパイ
ルを配列する。靴の踵が当たる部分をループパイルにデ
ザインすることで,すなわちカットパイルとループパイ
ルの区分けにより耐久性を著しく向上させることが可能
となり,特にローループパイルを配することによりパイ
ルの耐久性は向上する。本発明は,以上の構成よりなる
ものである。
【0016】
【作用】本発明のカーペットは,断面形状がトリローバ
ル断面で異形度を2.5〜5.5である嵩高加工糸を採
用し,かつその単糸デニールの太さを40〜100dの
範囲としたことにより,耐摩耗性と砂石脱落性と濡れた
ときの水切り性やへたり難さ,さらに,ワイルド感に優
れたカーペットを提供できるものである。
【0017】また,本発明のカーペットは,その使用目
的に合わせてパイルの形態を適宜選択され部分的にカッ
トパイル部とループパイル部を任意に区分配置されるこ
とができ,より機能的なカーペットとなる。例えばレジ
ャー用RV車のカーマットに使用する際,従来は,この
靴の踵が当たる部分にヒールパットと呼ばれるPVC
(塩化ビニル)素材や他の素材による小片を貼付して対
応していたが,本発明のカーペットではヒートパット部
に耐摩耗性等により優れたローループパイルを配列する
ことによって,PVC保護材のような小片の貼付が不要
になる。また,同様にパイルの形態や用いる糸条の色等
を適宜選択して,模様を編成しデザイン的にも優れたカ
ーペットを得る。
【0018】
【実施例】次に,実施例によって本発明を具体的に説明
する。なお、評価は以下の方法により行った。
【0019】(1)耐摩耗性:JIS L 1023に
準じて行った。すなわち、試料片を回転摩耗(磨耗回数
5,000回)する前後の質量差(mg)を測定し、そ
の減少率(%)を算出して次の3段階で評価した。 ○:減少率が1%未満のもの。 △:減少率が1〜1.5%のもの。 ×:減少率が1.5%超えるもの。
【0020】(2)砂石の脱落性:パイル重量の10%
の海砂をたて20cm×よこ10cmの試料片のパイル
面に均一に撒き散らし,レジャーシューズで50回足踏
みした後にパイル面を下向けて手で軽く5回はたき落と
した。海砂を撒き散らす前とはたき落とした後の試料片
の重さの差から海砂の残留量を算出し,パイル重量に対
する海砂の残留率を算出して,次の3段階で評価した。 ○:残留率が30%未満のもの。 △:残留量が30〜40%のもの。 ×:残留量が40%を超えるもの。
【0021】(3)水切り性:たて20cm×よこ10
cmの試料片を水道水に1分浸漬後に取り出し、水平棒
に吊るし5分間放置した後の重量を測定した。水道水に
浸漬する前の試料片の重量と5分間放置した後の試料片
の重量の差より含水量を算出し,パイル重量に対する含
水率をして算出して次の2段階で評価した。 ○:含水率150%以下のもの。 ×:含水率150%を超えるもの。
【0022】(4)へたり難さ:JIS L 1022
に準じて行い、次の2段階で評価した。 ○:圧縮弾性率85%以上のもの。 ×:圧縮弾性率85%未満のもの。
【0023】(5)ワイルド感:外観の見栄えを目視及
び触感により判定し、次の2段階で評価した。 ○:ワイルド感を有し,かつ外観品位も良好。 ×:ワイルド感がなく,外観に劣るもの。
【0024】実施例1 通常のナイロンチップを常法により紡糸−延伸−押込捲
縮加工して,断面形状がトリローバルで,異形度が3.
0,単糸デニールが75dの総デニール1500デニー
ル20フィラメントの嵩高加工糸を得た。得られた嵩高
加工糸を,チーズ染色した後,Z方向に40回/Mの追
撚をかけた。先染−追撚で得られた嵩高加工糸条をパイ
ル糸に使用して,カット・アンド・ループ機構のタフテ
ィングマシンを用いて,ゲージ10本/吋,ステッチ数
10/吋,カットパイル高さ7mm,パイル重量500
g/m2 の本発明のカーペットを得た。
【0025】実施例2 実施例1において,異形度が2.5,単糸デニールが4
2dの総デニール1500d/36フィラメントの嵩高
加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして本発明の
カーペットを得た。
【0026】実施例3 実施例1において,異形度が2.5,単糸デニールが9
4dの総デニール1500d/16フィラメントの嵩高
加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして本発明の
カーペットを得た。
【0027】実施例4 実施例1において,異形度が5.5,単糸デニールが4
2dの総デニール1500d/36フィラメントの嵩高
加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして本発明の
カーペットを得た。
【0028】実施例5 実施例1において,異形度が5.5,単糸デニールが9
4dの総デニール1500d/16フィラメントの嵩高
加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして本発明の
カーペットを得た。
【0029】比較例1 実施例1において,異形度が6.0,単糸デニールが1
25dの総デニール1500d/12フィラメントの嵩
高加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして比較例
1のカーペットを得た。
【0030】比較例2 実施例1において,異形度が1.7,単糸デニールが4
2dの総デニール1500d/36フィラメントの嵩高
加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして比較例2
のカーペットを得た。
【0031】比較例3 実施例1において,異形度が2.5,単糸デニールが3
1dの総デニール1500d/48フィラメントの嵩高
加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして比較例3
のカーペットを得た。
【0032】比較例4 実施例1において,異形度が2.5,単糸デニールが1
25dの総デニール1500d/12フィラメントの嵩
高加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして比較例
4のカーペットを得た。
【0033】比較例5 実施例1において,異形度が5.5,単糸デニールが3
1dの総デニール1500d/48フィラメントの嵩高
加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして比較例5
のカーペットを得た。
【0034】比較例6 実施例1において,異形度が5.5,単糸デニールが1
25dの総デニール1500d/12フィラメントの嵩
高加工糸を用いた以外は,実施例1と同様にして比較例
6のカーペットを得た。
【0035】得た。
【0036】実施例1〜5と比較例1〜6の各々のカー
ペットについて,各評価を行った結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
【0038】本発明による実施例1〜5のカーペット
は、耐磨耗性,砂石の脱落性,水切り性,へたり難さ共
に良好であり、外観の見栄え及び触感によるワイルド感
に優れたものであった。
【0039】一方、比較例1のカーペットは,異形度が
大きく断面形状のトリローバルの3個の突起部が細いの
で,耐摩耗性に劣り,外観の見栄えが劣っていた。
【0040】比較例2のカーペットは,異形度が小さい
ので十分なバルキー性が得られず,ボリューム感に乏し
いものであり,外観の見栄えが劣っていた。
【0041】比較例3のカーペットは,単糸デニールが
小さいので,十分な耐摩耗性や砂石の脱落性が得られ
ず,また,パイルが濡れたときは水切り性が悪く,へた
りやすく,かつ外観に劣るものであった。
【0042】比較例4のカーペットは,単糸デニールが
大きいので太くなりすぎて,カーペットの外観品位が著
しく低下するものであった。
【0043】比較例5のカーペットは,単糸デニールが
小さいので,十分な耐摩耗性や砂石の脱落性が得られ
ず,また,パイルが濡れたときは水切り性が悪く,へた
りやすく,かつ外観に劣るものであった。
【0044】比較例6のカーペットは,単糸デニールが
大きいので太くなりすぎて,カーペットの外観品位が著
しく低下するものであり,また耐磨耗性にも劣るもので
あった。
【0045】実施例6 実施例1において,カット・アンド・ループ機構のタフ
ティングマシンを用いて,ゲージ10本/吋,ステッチ
数10/吋,カットとパイルの配置をカットパイル部
(6個×6個)とループパイル部(6個×6個)とが市
松模様となるような配置とし,カットパイル高さ5m
m,ループパイル高さ5mmとした以外は,実施例1と
同様にして本発明のカーペットを得た。
【0046】実施例7 実施例1において,カット・アンド・ループ機構のタフ
ティングマシンを用いて,ゲージ10本/吋,ステッチ
数10/吋,カットとパイルの配置をカットパイル部
(6個×6個)とループパイル部(6個×6個)とが市
松模様となるような配置とし,カットパイル高さ7m
m,ループパイル高さ4mmとした以外は,実施例1と
同様にして本発明のカーペットを得た。
【0047】比較例7〜12 実施例1において,表2に示す異形度と単糸繊度の嵩高
加工糸をパイル糸に用いて,カット・アンド・ループ機
構のタフティングマシンを用い,ゲージ10本/吋,ス
テッチ数10/吋,カットとパイルの配置をカットパイ
ル部(6個×6個)とループパイル部(6個×6個)と
が市松模様となるような配置とし,カットパイル高さ7
mm,ループパイル高さ4mmとした以外は,実施例1
と同様にして比較例7〜12のカーペットを得た。
【0048】実施例6〜7と比較例7〜12の各々のカ
ーペットについて,各評価を行った結果を表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】本発明による実施例6〜7のカーペット
は、耐磨耗性,砂石の脱落性,水切り性,へたり難さ共
に良好であった。また,カットパイル部とループパイル
部による模様が編成されているので外観の見栄えも優れ
ており,特に実施例7のカーペットはハイカットパイル
部とローループパイル部との組み合わせよりなる模様が
編成され意匠性にも富んでおり,耐磨耗性,へたり難さ
等に特に優れていた。
【0051】一方、比較例7のカーペットは,異形度が
大きく断面形状のトリローバルの3個の突起部が細いの
で,耐摩耗性に劣り,外観の見栄えが劣っていた。
【0052】比較例8のカーペットは,異形度が小さい
ので十分なバルキー性が得られず,ボリューム感に乏し
いものであり,外観の見栄えが劣っていた。
【0053】比較例9のカーペットは,単糸デニールが
小さいので,十分な耐摩耗性や砂石の脱落性が得られ
ず,また,パイルが濡れたときは水切り性が悪く,へた
りやすく,かつ外観に劣るものであった。
【0054】比較例10のカーペットは,単糸デニール
が大きいので太くなりすぎて,カーペットの外観品位が
著しく低下するものであった。
【0055】比較例11のカーペットは,単糸デニール
が小さいので,十分な耐摩耗性や砂石の脱落性が得られ
ず,また,パイルが濡れたときは水切り性が悪く,へた
りやすく,かつ外観に劣るものであった。
【0056】比較例12のカーペットは,単糸デニール
が大きいので太くなりすぎて,カーペットの外観品位が
著しく低下するものであり,また耐磨耗性にも劣るもの
であった。
【0057】
【発明の効果】本発明のカーペットは,断面形状がトリ
ローバル断面の嵩高加工糸の異形度と単糸デニールの太
さを上記の構成を採用したことにより,耐摩耗性と砂石
脱落性と濡れたときの水切り性やへたり難さ,さらに,
ワイルド感に優れたカーペットを提供できるものであ
る。
【0058】また,本発明のカーペットにおいては,部
分的にカットパイル部とループパイル部が任意に区分さ
れているものにおいては,カーペットの使用目的に合わ
せてパイルの形態を適宜選択することにより機能的でデ
ザイン的にも優れたカーペットを提供することができた
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明におけるトリローバル断面を示す概略図
である。
【符号の説明】
r:内接円直径 R:外接円直径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津川 浩之 京都府宇治市宇治小桜23番地 ユニチカ株 式会社中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異形度が2.5〜5.5のトリローバル
    断面で,かつ単糸デニールが40〜100デニールの嵩
    高加工糸からなるパイルを有することを特徴とするカー
    ペット。
  2. 【請求項2】 パイルが部分的にカットパイル部とルー
    プパイル部に区分されてなることを特徴とする請求項1
    記載のカーペット。
JP7026565A 1995-02-15 1995-02-15 カーペット Pending JPH08215023A (ja)

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JP7026565A JPH08215023A (ja) 1995-02-15 1995-02-15 カーペット

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
BE1023284B1 (nl) * 2015-12-30 2017-01-20 Beaulieu International Group Beurs- of evenemententapiit met massieve meerlobbige vezels
BE1023285B1 (nl) * 2015-12-30 2017-01-20 Beaulieu International Group Motorvoertuigtapijt met massieve meerlobbige vezels

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