JPH08213763A - 多層配線基板及びその製造方法 - Google Patents
多層配線基板及びその製造方法Info
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- JPH08213763A JPH08213763A JP1676195A JP1676195A JPH08213763A JP H08213763 A JPH08213763 A JP H08213763A JP 1676195 A JP1676195 A JP 1676195A JP 1676195 A JP1676195 A JP 1676195A JP H08213763 A JPH08213763 A JP H08213763A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 多層配線基板の孤立配線が配置された領域に
おいて平坦化を促進し、かつ孤立配線と孤立された接続
孔を通して接続される配線との間の導通不良を防止す
る。さらに、多層配線基板の製造工程数を削減する。 【構成】 多層配線基板において、孤立配線4Bと上層
の配線7との間を接続する孤立した接続孔6の周囲にダ
ミー配線4D及びダミー接続孔6Dが形成される。ダミ
ー配線4Dは孤立配線4Bが配置された領域において孤
立配線4B上の層間絶縁膜の表面に密集配線4Aが配置
された領域に近似した平坦性を確保できる。ダミー接続
孔6Dは層間絶縁膜の回転塗布型絶縁膜(SOG膜)に
起因し発生する残留ガスを分散できる。特に孤立した接
続孔6に埋込みまれる埋込み用金属膜の堆積不良が防止
できる。ダミー配線4Dは孤立配線4Bと、ダミー接続
孔6Dは接続孔6と各々同一製造工程で形成される。
おいて平坦化を促進し、かつ孤立配線と孤立された接続
孔を通して接続される配線との間の導通不良を防止す
る。さらに、多層配線基板の製造工程数を削減する。 【構成】 多層配線基板において、孤立配線4Bと上層
の配線7との間を接続する孤立した接続孔6の周囲にダ
ミー配線4D及びダミー接続孔6Dが形成される。ダミ
ー配線4Dは孤立配線4Bが配置された領域において孤
立配線4B上の層間絶縁膜の表面に密集配線4Aが配置
された領域に近似した平坦性を確保できる。ダミー接続
孔6Dは層間絶縁膜の回転塗布型絶縁膜(SOG膜)に
起因し発生する残留ガスを分散できる。特に孤立した接
続孔6に埋込みまれる埋込み用金属膜の堆積不良が防止
できる。ダミー配線4Dは孤立配線4Bと、ダミー接続
孔6Dは接続孔6と各々同一製造工程で形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多層配線基板及びその製
造方法に関する。特に本発明は、配線密度が高い領域に
配置された密集配線及び配線密度が低い領域に配置され
た孤立配線を有する多層配線基板及びその製造方法に関
する。
造方法に関する。特に本発明は、配線密度が高い領域に
配置された密集配線及び配線密度が低い領域に配置され
た孤立配線を有する多層配線基板及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路装置においては高密度
化、微細化が進むにつれ多層配線技術が採用される。多
層配線技術においては配線を形成する下地表面の平坦化
の促進が重要な要素であり、下地表面の平坦化がなされ
ない場合には配線の断線、上下配線間の接続不良、隣接
配線間の短絡等が発生する。このような不良は半導体集
積回路装置の製造プロセスにおいて歩留りの低下を生じ
る。
化、微細化が進むにつれ多層配線技術が採用される。多
層配線技術においては配線を形成する下地表面の平坦化
の促進が重要な要素であり、下地表面の平坦化がなされ
ない場合には配線の断線、上下配線間の接続不良、隣接
配線間の短絡等が発生する。このような不良は半導体集
積回路装置の製造プロセスにおいて歩留りの低下を生じ
る。
【0003】そこで、一般的には、配線の下地となる層
間絶縁膜の表面の平坦化、上下配線間を接続する接続孔
内に金属材料を埋込む平坦化等、さまざまな平坦化技術
が採用されている。図4(A)〜図4(F)には従来技
術に係る半導体集積回路装置の断面構造を各製造工程毎
に示す。
間絶縁膜の表面の平坦化、上下配線間を接続する接続孔
内に金属材料を埋込む平坦化等、さまざまな平坦化技術
が採用されている。図4(A)〜図4(F)には従来技
術に係る半導体集積回路装置の断面構造を各製造工程毎
に示す。
【0004】まず、第1工程においては、図4(A)に
示すように、単結晶珪素からなる半導体基板1上の第1
配線層(下層配線層)に複数の配線4が形成される。半
導体基板1の主面には図示しないが集積回路を構成する
半導体素子が配置され、半導体素子間は素子間分離絶縁
膜(フィールド絶縁膜)2で相互に分離される。半導体
素子上には層間絶縁膜3が形成され、層間絶縁膜3は半
導体素子と配線4との間を電気的に絶縁する。つまり、
配線4は層間絶縁膜3の表面上に形成される。
示すように、単結晶珪素からなる半導体基板1上の第1
配線層(下層配線層)に複数の配線4が形成される。半
導体基板1の主面には図示しないが集積回路を構成する
半導体素子が配置され、半導体素子間は素子間分離絶縁
膜(フィールド絶縁膜)2で相互に分離される。半導体
素子上には層間絶縁膜3が形成され、層間絶縁膜3は半
導体素子と配線4との間を電気的に絶縁する。つまり、
配線4は層間絶縁膜3の表面上に形成される。
【0005】同図4(A)及び図5(配線形成工程が完
了した時点での平面図)中、左側には、配線4のうち、
周囲の近接した位置に他の配線が配置される密集配線4
Aが配置される。例えば、密集配線4Aは半導体集積回
路装置の中央部分に配置され、製造プロセスの最小加工
寸法で配線幅及び配線間隔が形成される。図中、右側に
は周囲の近接した位置に他の配線が配置されない孤立配
線4Bが配置される。例えば、孤立配線4Bは半導体集
積回路装置の周辺部分に配置され、孤立配線4B(後述
する接続孔)の周囲、約10μmの範囲内においては他
の配線が配置されない。
了した時点での平面図)中、左側には、配線4のうち、
周囲の近接した位置に他の配線が配置される密集配線4
Aが配置される。例えば、密集配線4Aは半導体集積回
路装置の中央部分に配置され、製造プロセスの最小加工
寸法で配線幅及び配線間隔が形成される。図中、右側に
は周囲の近接した位置に他の配線が配置されない孤立配
線4Bが配置される。例えば、孤立配線4Bは半導体集
積回路装置の周辺部分に配置され、孤立配線4B(後述
する接続孔)の周囲、約10μmの範囲内においては他
の配線が配置されない。
【0006】第2工程においては、図4(B)に示すよ
うに、配線4上、すなわち密集配線4A上及び孤立配線
4B上に無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5Bが順次成膜さ
れる。無機絶縁膜5Aは例えばプラズマCVD法で形成
される酸化珪素膜が使用される。有機絶縁膜5Bはプラ
ズマCVD法で形成されるテトラエソキシシラン(TE
OS)膜が使用される。
うに、配線4上、すなわち密集配線4A上及び孤立配線
4B上に無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5Bが順次成膜さ
れる。無機絶縁膜5Aは例えばプラズマCVD法で形成
される酸化珪素膜が使用される。有機絶縁膜5Bはプラ
ズマCVD法で形成されるテトラエソキシシラン(TE
OS)膜が使用される。
【0007】第3工程においては、前記有機絶縁膜5B
上に回転塗布型絶縁膜5Cが形成される。回転塗布型絶
縁膜5Cには例えばアルキル基を含有するアルキルシラ
ノール化合物からなるガラス塗布膜(SOG膜)が使用
され、塗布、焼成した後に反応性イオンエッチングによ
るバックエッチングが行われる。下地となる有機絶縁膜
5Bの表面には特に配線4に起因した凹凸、段差が形成
され、この凹凸、段差は回転塗布型絶縁膜5Cにより吸
収され、平坦化がなされる。バックエッチングが行われ
る結果、回転塗布型絶縁膜5Cは凸部分や段差部分の側
壁にのみ形成される。
上に回転塗布型絶縁膜5Cが形成される。回転塗布型絶
縁膜5Cには例えばアルキル基を含有するアルキルシラ
ノール化合物からなるガラス塗布膜(SOG膜)が使用
され、塗布、焼成した後に反応性イオンエッチングによ
るバックエッチングが行われる。下地となる有機絶縁膜
5Bの表面には特に配線4に起因した凹凸、段差が形成
され、この凹凸、段差は回転塗布型絶縁膜5Cにより吸
収され、平坦化がなされる。バックエッチングが行われ
る結果、回転塗布型絶縁膜5Cは凸部分や段差部分の側
壁にのみ形成される。
【0008】第4工程においては、図4(D)に示すよ
うに、回転塗布型絶縁膜5C上を含む全面に有機絶縁膜
5Dが形成される。有機絶縁膜5DにはプラズマCVD
法で成膜されたTEOS膜が使用される。有機絶縁膜5
Dが形成されると、無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5B、
回転塗布型絶縁膜5C及び有機絶縁膜5Dからなる層間
絶縁膜5が完成する。
うに、回転塗布型絶縁膜5C上を含む全面に有機絶縁膜
5Dが形成される。有機絶縁膜5DにはプラズマCVD
法で成膜されたTEOS膜が使用される。有機絶縁膜5
Dが形成されると、無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5B、
回転塗布型絶縁膜5C及び有機絶縁膜5Dからなる層間
絶縁膜5が完成する。
【0009】第5工程においては、層間絶縁膜5の密集
配線4A上、孤立配線4B上がそれぞれ除去され、接続
孔(スルーホール又はビアホール)6が形成される。こ
の後、前記接続孔6から露出する密集配線4A上、孤立
配線4B上及び層間絶縁膜5上を含む基板全面にバリア
メタル膜7Aが形成される。バリアメタル膜7Aには例
えばTi膜、TiN膜を順次成膜した複合膜が使用され
る。次に、図4(E)に示すように、前記接続孔6内に
おいて密集配線4A上、孤立配線4B上に各々バリアメ
タル膜7Aを介在し埋込み用金属膜7Bが形成される。
埋込み用金属膜7Bには例えばCVD法で成膜されたW
膜が使用される。埋込み用金属膜7Bにおいては、前記
バリアメタル膜7A上で基板全面に形成された後に、成
膜された膜厚に相当する分、バックエッチングが行われ
る。埋込み用金属膜7Bが形成されると、接続孔6内が
埋込まれ、層間絶縁膜5の表面が平坦化される。
配線4A上、孤立配線4B上がそれぞれ除去され、接続
孔(スルーホール又はビアホール)6が形成される。こ
の後、前記接続孔6から露出する密集配線4A上、孤立
配線4B上及び層間絶縁膜5上を含む基板全面にバリア
メタル膜7Aが形成される。バリアメタル膜7Aには例
えばTi膜、TiN膜を順次成膜した複合膜が使用され
る。次に、図4(E)に示すように、前記接続孔6内に
おいて密集配線4A上、孤立配線4B上に各々バリアメ
タル膜7Aを介在し埋込み用金属膜7Bが形成される。
埋込み用金属膜7Bには例えばCVD法で成膜されたW
膜が使用される。埋込み用金属膜7Bにおいては、前記
バリアメタル膜7A上で基板全面に形成された後に、成
膜された膜厚に相当する分、バックエッチングが行われ
る。埋込み用金属膜7Bが形成されると、接続孔6内が
埋込まれ、層間絶縁膜5の表面が平坦化される。
【0010】第6工程においては、前記バリアメタル膜
7A上において密集配線4Aに埋込み用金属膜7Bを通
して接続されるAl合金膜7C及び孤立配線4Bに埋込
み用金属膜7Bを通して接続されるAl合金膜7Cが形
成される。Al合金膜7Cには例えばAl−Si−Cu
膜が使用される。そして、図4(F)及び前記図5に示
すように、Al合金膜7C、バリアメタル膜7Aが各々
順次パターンニングされ、バリアメタル膜7A及びAl
合金膜7Cで形成され第2配線層(上層配線層)に配置
される配線7が形成される。
7A上において密集配線4Aに埋込み用金属膜7Bを通
して接続されるAl合金膜7C及び孤立配線4Bに埋込
み用金属膜7Bを通して接続されるAl合金膜7Cが形
成される。Al合金膜7Cには例えばAl−Si−Cu
膜が使用される。そして、図4(F)及び前記図5に示
すように、Al合金膜7C、バリアメタル膜7Aが各々
順次パターンニングされ、バリアメタル膜7A及びAl
合金膜7Cで形成され第2配線層(上層配線層)に配置
される配線7が形成される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
半導体集積回路装置においては下記の点の配慮がなされ
ていない。
半導体集積回路装置においては下記の点の配慮がなされ
ていない。
【0012】前述の平坦化技術においては層間絶縁膜5
のうち密集配線4A上、孤立配線4B上に形成された回
転塗布型絶縁膜5Cがバックエッチングにより完全に除
去され、接続孔6内の側壁において回転塗布型絶縁膜5
Cは残置させていない。接続孔6内の側壁に回転塗布型
絶縁膜5Cが残置している場合には特に埋込み用金属膜
7Bの成膜に際してO2 ガスやH2 ガス等の残留ガスが
発生し、この残留ガスと埋込み用金属膜7Bの生成ガス
との間に反応が生じるので、埋込み用金属膜7B自体の
成膜不良が発生する。埋込み用金属膜7B自体の成膜不
良はAl合金膜7Cの成膜不良の原因になり、配線4と
配線7との間に導通不良が発生する。
のうち密集配線4A上、孤立配線4B上に形成された回
転塗布型絶縁膜5Cがバックエッチングにより完全に除
去され、接続孔6内の側壁において回転塗布型絶縁膜5
Cは残置させていない。接続孔6内の側壁に回転塗布型
絶縁膜5Cが残置している場合には特に埋込み用金属膜
7Bの成膜に際してO2 ガスやH2 ガス等の残留ガスが
発生し、この残留ガスと埋込み用金属膜7Bの生成ガス
との間に反応が生じるので、埋込み用金属膜7B自体の
成膜不良が発生する。埋込み用金属膜7B自体の成膜不
良はAl合金膜7Cの成膜不良の原因になり、配線4と
配線7との間に導通不良が発生する。
【0013】ところが、回転塗布型絶縁膜5Cは比較的
広範囲で平坦な領域において厚い膜厚で塗布されるの
で、多数の密集配線4Aが存在する密集配線4A上では
平坦な領域が形成され回転塗布型絶縁膜5Cが厚い膜厚
で形成され、逆に孤立配線4B上では回転塗布型絶縁膜
5Cが薄い膜厚で形成される。密集配線4A上の回転塗
布型絶縁膜5Cを完全に除去する条件、つまり厚い膜厚
の回転塗布型絶縁膜5Cが完全に除去される条件におい
てバックエッチングが行われると、孤立配線4B上にお
いてオーバーエッチングが発生し、回転塗布型絶縁膜5
Cの除去に止まらず有機絶縁膜5Bも除去され、層間絶
縁膜5の最下層である無機絶縁膜5Aまでエッチングが
進行する。このため、孤立配線4B上においては無機絶
縁膜5A上に直接有機絶縁膜5Dが形成され、双方の膜
質が異なるのでこの部分での密着性が劣化する。この結
果、埋込み用金属膜7Bの形成の際に前記密着性が劣化
した部分の界面すなわち無機絶縁膜5Aと有機絶縁膜5
Dとの間の界面を通じて孤立配線4B上の孤立した接続
孔6から残留ガスが集中的に放出され、図4(F)に示
すように埋込み用金属膜7Bの成膜不良が発生し、孤立
配線4Bと配線7との間に導通不良が発生する。
広範囲で平坦な領域において厚い膜厚で塗布されるの
で、多数の密集配線4Aが存在する密集配線4A上では
平坦な領域が形成され回転塗布型絶縁膜5Cが厚い膜厚
で形成され、逆に孤立配線4B上では回転塗布型絶縁膜
5Cが薄い膜厚で形成される。密集配線4A上の回転塗
布型絶縁膜5Cを完全に除去する条件、つまり厚い膜厚
の回転塗布型絶縁膜5Cが完全に除去される条件におい
てバックエッチングが行われると、孤立配線4B上にお
いてオーバーエッチングが発生し、回転塗布型絶縁膜5
Cの除去に止まらず有機絶縁膜5Bも除去され、層間絶
縁膜5の最下層である無機絶縁膜5Aまでエッチングが
進行する。このため、孤立配線4B上においては無機絶
縁膜5A上に直接有機絶縁膜5Dが形成され、双方の膜
質が異なるのでこの部分での密着性が劣化する。この結
果、埋込み用金属膜7Bの形成の際に前記密着性が劣化
した部分の界面すなわち無機絶縁膜5Aと有機絶縁膜5
Dとの間の界面を通じて孤立配線4B上の孤立した接続
孔6から残留ガスが集中的に放出され、図4(F)に示
すように埋込み用金属膜7Bの成膜不良が発生し、孤立
配線4Bと配線7との間に導通不良が発生する。
【0014】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、本発明の目的は以下の通りである。
たものであり、本発明の目的は以下の通りである。
【0015】本発明の目的は、第1に、密集配線が配置
された領域において平坦化を促進しつつ、孤立配線が配
置された領域において平坦化を促進し、かつ孤立配線と
孤立された接続孔を通して接続される配線との間の導通
不良を防止できる多層配線基板の提供にある。
された領域において平坦化を促進しつつ、孤立配線が配
置された領域において平坦化を促進し、かつ孤立配線と
孤立された接続孔を通して接続される配線との間の導通
不良を防止できる多層配線基板の提供にある。
【0016】本発明の目的は、第2に、前記目的を達成
しつつ、製造工程数を削減できる多層配線基板の製造方
法の提供にある。
しつつ、製造工程数を削減できる多層配線基板の製造方
法の提供にある。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】上記課題を解決
するために、本発明は、第1に、基板上の第1配線層に
おいて周囲に近接して他の配線が配置される密集配線及
び周囲に近接した他の配線が配置されない孤立配線と、
前記密集配線上及び孤立配線上に無機絶縁膜、有機絶縁
膜、塗布後にバックエッチングが行われ段差側壁部分に
選択的に形成される回転塗布型絶縁膜、有機絶縁膜を順
次積層した層間絶縁膜と、前記密集配線上において前記
層間絶縁膜に形成された接続孔及び前記孤立配線上にお
いて層間絶縁膜に形成された接続孔と、前記第1配線層
上の第2配線層において各々接続孔を通して密集配線に
接続される配線及び孤立配線に接続される配線と、を有
する多層配線基板であって、前記第1配線層の孤立配線
と第2配線層の配線とを接続する接続孔の周囲で近接す
る位置に、前記第1配線層に形成されるダミー配線及び
前記ダミー配線上に形成されるダミー接続孔を配置した
ことを特徴とする。さらに、前記ダミー配線及びダミー
接続孔の周囲で近接する位置には第1配線層に形成され
る第2ダミー配線が配置される。前記ダミー配線、ダミ
ー接続孔、第2ダミー配線はいずれも前記孤立配線と配
線とを接続する接続孔を中心とした半径10μmの範囲
内に配置される。前記ダミー配線及びダミー接続孔は前
記接続孔の周囲に3個以上配置される。前記接続孔内、
ダミー接続孔内にはいずれもCVD法で堆積される高融
点金属の埋込み用金属膜が埋込まれる。
するために、本発明は、第1に、基板上の第1配線層に
おいて周囲に近接して他の配線が配置される密集配線及
び周囲に近接した他の配線が配置されない孤立配線と、
前記密集配線上及び孤立配線上に無機絶縁膜、有機絶縁
膜、塗布後にバックエッチングが行われ段差側壁部分に
選択的に形成される回転塗布型絶縁膜、有機絶縁膜を順
次積層した層間絶縁膜と、前記密集配線上において前記
層間絶縁膜に形成された接続孔及び前記孤立配線上にお
いて層間絶縁膜に形成された接続孔と、前記第1配線層
上の第2配線層において各々接続孔を通して密集配線に
接続される配線及び孤立配線に接続される配線と、を有
する多層配線基板であって、前記第1配線層の孤立配線
と第2配線層の配線とを接続する接続孔の周囲で近接す
る位置に、前記第1配線層に形成されるダミー配線及び
前記ダミー配線上に形成されるダミー接続孔を配置した
ことを特徴とする。さらに、前記ダミー配線及びダミー
接続孔の周囲で近接する位置には第1配線層に形成され
る第2ダミー配線が配置される。前記ダミー配線、ダミ
ー接続孔、第2ダミー配線はいずれも前記孤立配線と配
線とを接続する接続孔を中心とした半径10μmの範囲
内に配置される。前記ダミー配線及びダミー接続孔は前
記接続孔の周囲に3個以上配置される。前記接続孔内、
ダミー接続孔内にはいずれもCVD法で堆積される高融
点金属の埋込み用金属膜が埋込まれる。
【0018】このように構成される多層配線基板におい
ては、以下の作用効果が得られる。 (1)層間絶縁膜として段差側壁部分に選択的に形成さ
れる回転塗布型絶縁膜が含まれ、密集配線に起因する段
差が緩和されるので、層間絶縁膜の表面の平坦化が促進
できる。従って、第2配線層に形成されかつ密集配線に
接続される配線のステップカバレッジが向上でき、密集
配線とそれに接続される配線との間の導通不良が防止で
きる。さらに、フォトリソグラフィ技術においてパター
ンニングマスクの形成に際して配線表面の凹凸に起因す
るハレーションが減少できるので、第2配線層に形成さ
れかつ密集配線に接続される配線のパターンニング精度
が向上できる。
ては、以下の作用効果が得られる。 (1)層間絶縁膜として段差側壁部分に選択的に形成さ
れる回転塗布型絶縁膜が含まれ、密集配線に起因する段
差が緩和されるので、層間絶縁膜の表面の平坦化が促進
できる。従って、第2配線層に形成されかつ密集配線に
接続される配線のステップカバレッジが向上でき、密集
配線とそれに接続される配線との間の導通不良が防止で
きる。さらに、フォトリソグラフィ技術においてパター
ンニングマスクの形成に際して配線表面の凹凸に起因す
るハレーションが減少できるので、第2配線層に形成さ
れかつ密集配線に接続される配線のパターンニング精度
が向上できる。
【0019】(2)孤立配線とそれに接続される配線と
の間を接続する接続孔の周囲にはダミー配線、又はダミ
ー配線及び第2ダミー配線が配置され、密集配線が配置
される領域に近似した広範囲で平坦な領域が孤立配線上
に確保される。従って、回転塗布型絶縁膜の膜厚が密集
配線上、孤立配線上のいずれの領域においても均一化さ
れ、密集配線とそれに接続される配線との間の導通状態
と同様に、孤立配線とそれに接続される配線との間の導
通不良が防止できる。さらに、孤立配線に接続される配
線のパターンニング精度が向上できる。
の間を接続する接続孔の周囲にはダミー配線、又はダミ
ー配線及び第2ダミー配線が配置され、密集配線が配置
される領域に近似した広範囲で平坦な領域が孤立配線上
に確保される。従って、回転塗布型絶縁膜の膜厚が密集
配線上、孤立配線上のいずれの領域においても均一化さ
れ、密集配線とそれに接続される配線との間の導通状態
と同様に、孤立配線とそれに接続される配線との間の導
通不良が防止できる。さらに、孤立配線に接続される配
線のパターンニング精度が向上できる。
【0020】(3)回転塗布型絶縁膜の膜厚が密集配線
上、孤立配線上のいずれの領域においても均一化され、
孤立配線上において回転塗布型絶縁膜の下地となる有機
絶縁膜を必要以上にオーバーエッチングする必要がなく
なるので、層間絶縁膜の最下層の無機絶縁膜が露出しな
い。従って、孤立配線上において回転塗布型絶縁膜の上
下の有機絶縁膜同士が密着し、有機絶縁膜の双方が同質
であるので、双方の密着性が向上できる。すなわち、孤
立配線上の孤立した接続孔内に通じる残留ガスの経路が
遮断される。
上、孤立配線上のいずれの領域においても均一化され、
孤立配線上において回転塗布型絶縁膜の下地となる有機
絶縁膜を必要以上にオーバーエッチングする必要がなく
なるので、層間絶縁膜の最下層の無機絶縁膜が露出しな
い。従って、孤立配線上において回転塗布型絶縁膜の上
下の有機絶縁膜同士が密着し、有機絶縁膜の双方が同質
であるので、双方の密着性が向上できる。すなわち、孤
立配線上の孤立した接続孔内に通じる残留ガスの経路が
遮断される。
【0021】(4)孤立配線とそれに接続される配線と
の間を接続する接続孔、その周囲に配置されたダミー接
続孔から各々回転塗布型絶縁膜に起因する残留ガスが分
散され放出されるので、残留ガスに起因する孤立配線と
それに接続される配線との間の導通不良が減少できる。
の間を接続する接続孔、その周囲に配置されたダミー接
続孔から各々回転塗布型絶縁膜に起因する残留ガスが分
散され放出されるので、残留ガスに起因する孤立配線と
それに接続される配線との間の導通不良が減少できる。
【0022】(5)第2ダミー配線でダミー配線、ダミ
ー接続孔の配列規則性が確保され、孤立配線及びその上
に形成される接続孔の形状と同様な形状においてダミー
配線及びダミー接続孔が形成されるので、前記ダミー配
線及びダミー接続孔の形状が保護される。
ー接続孔の配列規則性が確保され、孤立配線及びその上
に形成される接続孔の形状と同様な形状においてダミー
配線及びダミー接続孔が形成されるので、前記ダミー配
線及びダミー接続孔の形状が保護される。
【0023】(6)孤立配線とそれに接続される配線と
の間を接続する接続孔内にCVD法で堆積される高融点
金属膜(いわゆるプラグ)が埋込まれ、層間絶縁膜の表
面の平坦性が促進できるので、孤立配線と配線との間の
接続不良が防止できる。さらに、併せて前述の通り、孤
立配線上の接続孔内から回転塗布型絶縁膜に起因する残
留ガスの発生が防止できるので、この残留ガスに起因す
る高融点金属膜の堆積不良が防止でき、孤立配線と配線
との間の導通不良が防止できる。
の間を接続する接続孔内にCVD法で堆積される高融点
金属膜(いわゆるプラグ)が埋込まれ、層間絶縁膜の表
面の平坦性が促進できるので、孤立配線と配線との間の
接続不良が防止できる。さらに、併せて前述の通り、孤
立配線上の接続孔内から回転塗布型絶縁膜に起因する残
留ガスの発生が防止できるので、この残留ガスに起因す
る高融点金属膜の堆積不良が防止でき、孤立配線と配線
との間の導通不良が防止できる。
【0024】本発明は、第2に、多層配線基板の製造方
法において、以下の工程(1)乃至工程(4)を備えた
ことを特徴とする。(1)基板上の第1配線層において
周囲に近接して他の配線が配置される密集配線及び周囲
に近接した他の配線が配置されない孤立配線を形成する
とともに、同一製造工程において前記孤立配線の周囲で
近接する位置にダミー配線を形成する工程。(2)前記
密集配線上、孤立配線上及びダミー配線上に無機絶縁
膜、有機絶縁膜、塗布後にバックエッチングが行われ段
差側壁部分に選択的に形成される回転塗布型絶縁膜、有
機絶縁膜を順次積層した層間絶縁膜を形成する工程。
(3)前記層間絶縁膜において前記密集配線上及び前記
孤立配線上に各々接続孔を形成するとともに、同一製造
工程において前記ダミー配線上にダミー接続孔を形成す
る工程。(4)前記第1配線層上の第2配線層において
少なくとも各々接続孔を通して密集配線、孤立配線に接
続される配線をそれぞれ形成する工程。
法において、以下の工程(1)乃至工程(4)を備えた
ことを特徴とする。(1)基板上の第1配線層において
周囲に近接して他の配線が配置される密集配線及び周囲
に近接した他の配線が配置されない孤立配線を形成する
とともに、同一製造工程において前記孤立配線の周囲で
近接する位置にダミー配線を形成する工程。(2)前記
密集配線上、孤立配線上及びダミー配線上に無機絶縁
膜、有機絶縁膜、塗布後にバックエッチングが行われ段
差側壁部分に選択的に形成される回転塗布型絶縁膜、有
機絶縁膜を順次積層した層間絶縁膜を形成する工程。
(3)前記層間絶縁膜において前記密集配線上及び前記
孤立配線上に各々接続孔を形成するとともに、同一製造
工程において前記ダミー配線上にダミー接続孔を形成す
る工程。(4)前記第1配線層上の第2配線層において
少なくとも各々接続孔を通して密集配線、孤立配線に接
続される配線をそれぞれ形成する工程。
【0025】このように多層配線基板の製造方法におい
ては、以下の作用効果が得られる。
ては、以下の作用効果が得られる。
【0026】(1)前記密集配線及び孤立配線を形成す
る工程と同一製造工程において孤立配線の周囲にダミー
配線が形成でき、ダミー配線を形成する工程が密集配線
及び孤立配線を形成する工程で兼用できるので、製造工
程数が削減できる。
る工程と同一製造工程において孤立配線の周囲にダミー
配線が形成でき、ダミー配線を形成する工程が密集配線
及び孤立配線を形成する工程で兼用できるので、製造工
程数が削減できる。
【0027】(2)密集配線上、孤立配線上の各々の接
続孔を形成する工程と同一製造工程においてダミー配線
上にダミー接続孔が形成でき、ダミー接続孔を形成する
工程が前記接続孔を形成する工程で兼用できるので、製
造工程が削減できる。
続孔を形成する工程と同一製造工程においてダミー配線
上にダミー接続孔が形成でき、ダミー接続孔を形成する
工程が前記接続孔を形成する工程で兼用できるので、製
造工程が削減できる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の構成について、本発明を半導
体集積回路装置の多層配線構造に適用した実施例ととも
に説明する。
体集積回路装置の多層配線構造に適用した実施例ととも
に説明する。
【0029】実施例1 図1は本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置の多
層配線構造を示す要部平面図、図2(F)は前記図1に
おいて2F−2F切断線で切った要部断面図である。本
実施例の半導体集積回路装置において、下層の孤立配線
4Bと上層の配線7との間を接続する孤立した接続孔6
の周囲にはダミー配線(追加配線)4D、ダミー接続孔
(追加接続孔)6D、ダミー配線7D及び第2ダミー配
線4D2が配置される。
層配線構造を示す要部平面図、図2(F)は前記図1に
おいて2F−2F切断線で切った要部断面図である。本
実施例の半導体集積回路装置において、下層の孤立配線
4Bと上層の配線7との間を接続する孤立した接続孔6
の周囲にはダミー配線(追加配線)4D、ダミー接続孔
(追加接続孔)6D、ダミー配線7D及び第2ダミー配
線4D2が配置される。
【0030】ダミー配線4Dは、基本的な電気信号を伝
達する本来の機能を備えておらず、主として孤立配線4
Bの領域の段差形状を密集配線4Aの領域の段差形状に
近似する成形を行う。つまり、孤立配線4B上に形成さ
れる層間絶縁膜5の表面上において広範囲にわたって
(密集配線4Aの領域と同様に)平坦性が確保できる。
本実施例において、ダミー配線4Dは、図中、縦方向に
延在する孤立配線4Bが配置された領域を除き、孤立し
た接続孔6を中心として横方向に2箇所及び縦方向に1
箇所、合計3箇所に配置される。各々のダミー配線4D
は、孤立した接続孔6に近接した位置に、例えば最小配
線間寸法分、離間した位置に配置される。
達する本来の機能を備えておらず、主として孤立配線4
Bの領域の段差形状を密集配線4Aの領域の段差形状に
近似する成形を行う。つまり、孤立配線4B上に形成さ
れる層間絶縁膜5の表面上において広範囲にわたって
(密集配線4Aの領域と同様に)平坦性が確保できる。
本実施例において、ダミー配線4Dは、図中、縦方向に
延在する孤立配線4Bが配置された領域を除き、孤立し
た接続孔6を中心として横方向に2箇所及び縦方向に1
箇所、合計3箇所に配置される。各々のダミー配線4D
は、孤立した接続孔6に近接した位置に、例えば最小配
線間寸法分、離間した位置に配置される。
【0031】ダミー接続孔6Dは前記ダミー配線4D上
に各々配置され、本実施例においてダミー配線4Dの配
置個数と同様に合計3個配置される。ダミー接続孔6D
は、ダミー配線4Dと同様に上下配線間を電気的に導通
する本来の機能を備えておらず、主として孤立配線4B
の領域の段差形状を密集配線4Aの領域の段差形状に近
似する成形を行う。さらに、ダミー接続孔6Dは層間絶
縁膜5の回転塗布型絶縁膜5Cに起因する残留ガスを排
出する通気孔としての機能を備える。つまり、孤立した
接続孔6において残留ガスが排出される場合には複数の
ダミー接続孔6Dからも残留ガスが排出され、ダミー接
続孔6Dは孤立した接続孔6から排出される残留ガスを
分散し孤立した接続孔6から排出される残留ガス量を減
少できる。
に各々配置され、本実施例においてダミー配線4Dの配
置個数と同様に合計3個配置される。ダミー接続孔6D
は、ダミー配線4Dと同様に上下配線間を電気的に導通
する本来の機能を備えておらず、主として孤立配線4B
の領域の段差形状を密集配線4Aの領域の段差形状に近
似する成形を行う。さらに、ダミー接続孔6Dは層間絶
縁膜5の回転塗布型絶縁膜5Cに起因する残留ガスを排
出する通気孔としての機能を備える。つまり、孤立した
接続孔6において残留ガスが排出される場合には複数の
ダミー接続孔6Dからも残留ガスが排出され、ダミー接
続孔6Dは孤立した接続孔6から排出される残留ガスを
分散し孤立した接続孔6から排出される残留ガス量を減
少できる。
【0032】ダミー配線7Dは配線7が配置される部分
を除きダミー配線4D上に配置され、ダミー配線7Dは
ダミー接続孔6Dを通してダミー配線4Dに接続され
る。ダミー配線4D上に位置する配線7はダミー配線7
Dとしても使用され、配線7の一部はダミー接続孔6D
を通してダミー配線4Dに接続される。
を除きダミー配線4D上に配置され、ダミー配線7Dは
ダミー接続孔6Dを通してダミー配線4Dに接続され
る。ダミー配線4D上に位置する配線7はダミー配線7
Dとしても使用され、配線7の一部はダミー接続孔6D
を通してダミー配線4Dに接続される。
【0033】前記ダミー配線4D、ダミー接続孔6D及
びダミー配線7Dで形成されるダミー接続構造は基本的
には孤立配線4B、孤立した接続孔6及び配線7で形成
される接続構造と同様の形状で形成される。
びダミー配線7Dで形成されるダミー接続構造は基本的
には孤立配線4B、孤立した接続孔6及び配線7で形成
される接続構造と同様の形状で形成される。
【0034】第2ダミー配線4D2は、ダミー配線4D
に近接した位置、例えば最小配線間寸法分、離間した位
置に配置され、孤立配線4Bが配置された領域を除きダ
ミー配線4Dを取り囲む形状で形成される。第2ダミー
配線4D2は基本的にはダミー配線4Dと同様な機能で
形成され、特にダミー配線4Dを含むダミー接続構造の
パターン規則性が維持され、ダミー接続構造が保護され
る。
に近接した位置、例えば最小配線間寸法分、離間した位
置に配置され、孤立配線4Bが配置された領域を除きダ
ミー配線4Dを取り囲む形状で形成される。第2ダミー
配線4D2は基本的にはダミー配線4Dと同様な機能で
形成され、特にダミー配線4Dを含むダミー接続構造の
パターン規則性が維持され、ダミー接続構造が保護され
る。
【0035】本実施例において前述のダミー配線4D、
ダミー接続孔6D、ダミー配線7D及び第2ダミー配線
4D2はいずれも孤立した接続孔6を中心として10μ
mの範囲内において配置される。換言すれば、孤立した
接続孔6を中心として10μmの範囲内に他の配線が配
置されない孤立配線4Bの周囲にはこれらのダミー接続
構造が設けられる。
ダミー接続孔6D、ダミー配線7D及び第2ダミー配線
4D2はいずれも孤立した接続孔6を中心として10μ
mの範囲内において配置される。換言すれば、孤立した
接続孔6を中心として10μmの範囲内に他の配線が配
置されない孤立配線4Bの周囲にはこれらのダミー接続
構造が設けられる。
【0036】次に、本実施例に係る半導体集積回路装置
の製造方法について説明する。図2(A)〜図2(F)
は各々多層配線構造の製造方法を各製造工程毎に示す要
部断面図である。
の製造方法について説明する。図2(A)〜図2(F)
は各々多層配線構造の製造方法を各製造工程毎に示す要
部断面図である。
【0037】まず、第1工程においては、図2(A)に
示すように、半導体基板1上の第1配線層(下層配線
層)に複数の配線4が形成される。半導体基板1は単結
晶珪素で形成され、半導体基板1と配線4との間には素
子間分離絶縁膜2及び層間絶縁膜3が形成される。素子
間分離絶縁膜2は半導体基板1の表面を酸化した酸化珪
素膜で形成される。層間絶縁膜3は例えばBPSG膜が
使用され、膜厚が600〜800nmに設定される。配
線4には例えばAl合金膜(Al−Si−Cu膜)が使
用され、膜厚が600〜1000nmに設定される。な
お、配線4においてはTi膜、TiN膜、Al−Si−
Cu(又はAl−Si若しくはAl−Cu)膜、TiN
膜を順次積層した複合膜等が使用できる。
示すように、半導体基板1上の第1配線層(下層配線
層)に複数の配線4が形成される。半導体基板1は単結
晶珪素で形成され、半導体基板1と配線4との間には素
子間分離絶縁膜2及び層間絶縁膜3が形成される。素子
間分離絶縁膜2は半導体基板1の表面を酸化した酸化珪
素膜で形成される。層間絶縁膜3は例えばBPSG膜が
使用され、膜厚が600〜800nmに設定される。配
線4には例えばAl合金膜(Al−Si−Cu膜)が使
用され、膜厚が600〜1000nmに設定される。な
お、配線4においてはTi膜、TiN膜、Al−Si−
Cu(又はAl−Si若しくはAl−Cu)膜、TiN
膜を順次積層した複合膜等が使用できる。
【0038】前記配線4を形成する工程においては、図
2(A)及び前述の図1に示すように、密集配線4A及
び孤立配線4Bが形成され、これらと同一製造工程で孤
立配線4Bの周囲に近接してダミー配線4D及び第2ダ
ミー配線4D2が形成される。
2(A)及び前述の図1に示すように、密集配線4A及
び孤立配線4Bが形成され、これらと同一製造工程で孤
立配線4Bの周囲に近接してダミー配線4D及び第2ダ
ミー配線4D2が形成される。
【0039】第2工程においては、図2(B)に示すよ
うに、配線4上、すなわち密集配線4A上、孤立配線4
B上等に無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5Bが順次成膜さ
れる。
うに、配線4上、すなわち密集配線4A上、孤立配線4
B上等に無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5Bが順次成膜さ
れる。
【0040】無機絶縁膜5Aは例えばプラズマCVD法
で形成される酸化珪素膜が使用され、膜厚が300nm
に設定される。有機絶縁膜5BはプラズマCVD法で形
成されるTEOS膜が使用され、膜厚が300nmに設
定される。
で形成される酸化珪素膜が使用され、膜厚が300nm
に設定される。有機絶縁膜5BはプラズマCVD法で形
成されるTEOS膜が使用され、膜厚が300nmに設
定される。
【0041】第3工程においては、前記有機絶縁膜5B
上に回転塗布型絶縁膜5Cが形成される。回転塗布型絶
縁膜5Cには例えばアルキル基を含有するアルキルシラ
ノール化合物からなるSOG膜が使用され、塗布、焼成
した後に反応性イオンエッチングによるバックエッチン
グが行われる。SOG膜には例えば東京応化社製、製品
名OCDType 7シリーズが使用され、平坦部分の膜厚
が500〜900nmにおいて塗布がなされる。反応性
イオンエッチングにはCHF3 及びC2 F6 の混合ガス
が使用される。前記下地となる有機絶縁膜5Bの表面に
は特に配線4に起因した凹凸、段差が形成され、この凹
凸、段差は回転塗布型絶縁膜5Cにより吸収され、平坦
化がなされる。バックエッチングが行われる結果、回転
塗布型絶縁膜5Cは凸部分や段差部分の側壁にのみ形成
される。
上に回転塗布型絶縁膜5Cが形成される。回転塗布型絶
縁膜5Cには例えばアルキル基を含有するアルキルシラ
ノール化合物からなるSOG膜が使用され、塗布、焼成
した後に反応性イオンエッチングによるバックエッチン
グが行われる。SOG膜には例えば東京応化社製、製品
名OCDType 7シリーズが使用され、平坦部分の膜厚
が500〜900nmにおいて塗布がなされる。反応性
イオンエッチングにはCHF3 及びC2 F6 の混合ガス
が使用される。前記下地となる有機絶縁膜5Bの表面に
は特に配線4に起因した凹凸、段差が形成され、この凹
凸、段差は回転塗布型絶縁膜5Cにより吸収され、平坦
化がなされる。バックエッチングが行われる結果、回転
塗布型絶縁膜5Cは凸部分や段差部分の側壁にのみ形成
される。
【0042】ここで、孤立配線4Bが配置された領域に
おいては孤立配線4Bの周囲にダミー配線4D及び第2
ダミー配線4D2が配置されるので、密集配線4Aが配
置された領域と同様な条件下で回転塗布型絶縁膜5Cが
塗布され、この後エッチングが行われる。つまり、孤立
配線4Bが配置された領域、密集配線4Aが配置された
領域はいずれも同様な膜厚において回転塗布型絶縁膜5
Cが塗布され、各々の領域の端部の段差側壁にのみ回転
塗布型絶縁膜5Cが残置できる。従って、孤立配線4B
が配置された領域において、有機絶縁膜5Bが必要以上
にオーバーエッチングされず、無機絶縁膜5Aが露出し
ない。
おいては孤立配線4Bの周囲にダミー配線4D及び第2
ダミー配線4D2が配置されるので、密集配線4Aが配
置された領域と同様な条件下で回転塗布型絶縁膜5Cが
塗布され、この後エッチングが行われる。つまり、孤立
配線4Bが配置された領域、密集配線4Aが配置された
領域はいずれも同様な膜厚において回転塗布型絶縁膜5
Cが塗布され、各々の領域の端部の段差側壁にのみ回転
塗布型絶縁膜5Cが残置できる。従って、孤立配線4B
が配置された領域において、有機絶縁膜5Bが必要以上
にオーバーエッチングされず、無機絶縁膜5Aが露出し
ない。
【0043】第4工程においては、図2(D)に示すよ
うに、回転塗布型絶縁膜5C上を含む全面に有機絶縁膜
5Dが形成される。有機絶縁膜5DにはプラズマCVD
法で成膜されたTEOS膜が使用され、膜厚が200〜
800nmに設定される。有機絶縁膜5Dが形成される
と、無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5B、回転塗布型絶縁
膜5C及び有機絶縁膜5Dからなる層間絶縁膜5が完成
する。
うに、回転塗布型絶縁膜5C上を含む全面に有機絶縁膜
5Dが形成される。有機絶縁膜5DにはプラズマCVD
法で成膜されたTEOS膜が使用され、膜厚が200〜
800nmに設定される。有機絶縁膜5Dが形成される
と、無機絶縁膜5A、有機絶縁膜5B、回転塗布型絶縁
膜5C及び有機絶縁膜5Dからなる層間絶縁膜5が完成
する。
【0044】第5工程においては、層間絶縁膜5の密集
配線4A上、孤立配線4B上がそれぞれ除去され、接続
孔6が形成される。この接続孔6を形成する工程と同一
製造工程において孤立配線4Bの周囲でダミー配線4D
上にダミー接続孔6Dが形成される。
配線4A上、孤立配線4B上がそれぞれ除去され、接続
孔6が形成される。この接続孔6を形成する工程と同一
製造工程において孤立配線4Bの周囲でダミー配線4D
上にダミー接続孔6Dが形成される。
【0045】この後、前記接続孔6から露出する密集配
線4A上、孤立配線4B上、ダミー配線4D上及び層間
絶縁膜5上を含む基板全面にバリアメタル膜7Aが形成
される。バリアメタル膜7Aは、この後に形成される埋
込み用金属膜7Bの下地膜として使用されるとともに、
上層の配線7において最下層に位置するバリアメタル膜
として形成される。バリアメタル膜7Aには例えばTi
膜、TiN膜を順次成膜した複合膜が使用される。Ti
膜の膜厚は例えば50nmに設定され、TiN膜の膜厚
は例えば100nmに設定される。
線4A上、孤立配線4B上、ダミー配線4D上及び層間
絶縁膜5上を含む基板全面にバリアメタル膜7Aが形成
される。バリアメタル膜7Aは、この後に形成される埋
込み用金属膜7Bの下地膜として使用されるとともに、
上層の配線7において最下層に位置するバリアメタル膜
として形成される。バリアメタル膜7Aには例えばTi
膜、TiN膜を順次成膜した複合膜が使用される。Ti
膜の膜厚は例えば50nmに設定され、TiN膜の膜厚
は例えば100nmに設定される。
【0046】次に、図2(E)に示すように、前記接続
孔6内において密集配線4A上、孤立配線4B上、ダミ
ー配線4D上に各々バリアメタル膜7Aを介在し埋込み
用金属膜7Bが形成される。埋込み用金属膜7Bには例
えばCVD法で成膜されたW膜(いわゆるWプラグ)が
使用される。埋込み用金属膜7Bにおいては、前記バリ
アメタル膜7A上の基板全面に形成された後に、成膜さ
れた膜厚に相当する分、バックエッチングが行われる。
埋込み用金属膜7Bが形成されると、接続孔6内が埋込
まれ、層間絶縁膜5の表面が平坦化される。
孔6内において密集配線4A上、孤立配線4B上、ダミ
ー配線4D上に各々バリアメタル膜7Aを介在し埋込み
用金属膜7Bが形成される。埋込み用金属膜7Bには例
えばCVD法で成膜されたW膜(いわゆるWプラグ)が
使用される。埋込み用金属膜7Bにおいては、前記バリ
アメタル膜7A上の基板全面に形成された後に、成膜さ
れた膜厚に相当する分、バックエッチングが行われる。
埋込み用金属膜7Bが形成されると、接続孔6内が埋込
まれ、層間絶縁膜5の表面が平坦化される。
【0047】孤立配線4Bが配置された領域において
は、密集配線4Aが配置された領域と同様に孤立配線4
B上の回転塗布型絶縁膜5Cが完全に除去され、かつ有
機絶縁膜5Bが過剰にオーバーエッチングされないの
で、回転塗布型絶縁膜5Cの上下の有機絶縁膜5Bと5
Dとの間の接着力が向上できる。つまり、回転塗布型絶
縁膜5Cに起因する残留ガスの通過経路は有機絶縁膜5
Bと5Dとの間の界面に形成されなくなり、孤立した接
続孔6内において残留ガスの排出がなくなる。さらに、
たとえ孤立した接続孔6内において残留ガスが発生した
としても、残留ガスは周囲に配置されたダミー接続孔6
Dからも排出されるので、孤立した接続孔6自体から発
生する残留ガス量が減少される。従って、残留ガスに起
因する導通不良、特に残留ガスと埋込み用金属膜7Bの
生成ガスとの間の不必要な反応が防止でき、埋込み用金
属膜7Bの堆積不良が防止できる。
は、密集配線4Aが配置された領域と同様に孤立配線4
B上の回転塗布型絶縁膜5Cが完全に除去され、かつ有
機絶縁膜5Bが過剰にオーバーエッチングされないの
で、回転塗布型絶縁膜5Cの上下の有機絶縁膜5Bと5
Dとの間の接着力が向上できる。つまり、回転塗布型絶
縁膜5Cに起因する残留ガスの通過経路は有機絶縁膜5
Bと5Dとの間の界面に形成されなくなり、孤立した接
続孔6内において残留ガスの排出がなくなる。さらに、
たとえ孤立した接続孔6内において残留ガスが発生した
としても、残留ガスは周囲に配置されたダミー接続孔6
Dからも排出されるので、孤立した接続孔6自体から発
生する残留ガス量が減少される。従って、残留ガスに起
因する導通不良、特に残留ガスと埋込み用金属膜7Bの
生成ガスとの間の不必要な反応が防止でき、埋込み用金
属膜7Bの堆積不良が防止できる。
【0048】第6工程においては、前記バリアメタル膜
7A上において密集配線4Aに埋込み用金属膜7Bを通
して接続されるAl合金膜7C、孤立配線4Bに埋込み
用金属膜7Bを通して接続されるAl合金膜7C及びダ
ミー配線4Dに埋込み用金属膜7Bを通して接続される
Al合金膜7Cが形成される。Al合金膜7Cには例え
ばAl−Si−Cu膜が使用され、膜厚が900nmに
設定される。
7A上において密集配線4Aに埋込み用金属膜7Bを通
して接続されるAl合金膜7C、孤立配線4Bに埋込み
用金属膜7Bを通して接続されるAl合金膜7C及びダ
ミー配線4Dに埋込み用金属膜7Bを通して接続される
Al合金膜7Cが形成される。Al合金膜7Cには例え
ばAl−Si−Cu膜が使用され、膜厚が900nmに
設定される。
【0049】そして、図2(F)及び前記図1に示すよ
うに、Al合金膜7C、バリアメタル膜7Aが各々順次
パターンニングされ、バリアメタル膜7A及びAl合金
膜7Cで形成される第2配線層(上層配線層)に配置さ
れる配線7及びダミー配線7Dが形成される。前記Al
合金膜7Cにおいては、回転塗布型絶縁膜5Cで層間絶
縁膜5の表面が平坦化され、接続孔6内を埋込み用金属
膜7Bで埋込み層間絶縁膜5の表面が平坦化され、さら
にダミー配線4D及び第2ダミー配線4D2の配置で層
間絶縁膜5の表面が平坦化されるので、良好なステップ
カバレッジが得られる。しかも、Al合金膜7Cをパタ
ーンニングするフォトマスクの作成の際、Al合金膜7
Cの表面の起伏が減少されるのでハレーションが減少さ
れ、Al合金膜7Cのパターンニング精度が向上でき
る。
うに、Al合金膜7C、バリアメタル膜7Aが各々順次
パターンニングされ、バリアメタル膜7A及びAl合金
膜7Cで形成される第2配線層(上層配線層)に配置さ
れる配線7及びダミー配線7Dが形成される。前記Al
合金膜7Cにおいては、回転塗布型絶縁膜5Cで層間絶
縁膜5の表面が平坦化され、接続孔6内を埋込み用金属
膜7Bで埋込み層間絶縁膜5の表面が平坦化され、さら
にダミー配線4D及び第2ダミー配線4D2の配置で層
間絶縁膜5の表面が平坦化されるので、良好なステップ
カバレッジが得られる。しかも、Al合金膜7Cをパタ
ーンニングするフォトマスクの作成の際、Al合金膜7
Cの表面の起伏が減少されるのでハレーションが減少さ
れ、Al合金膜7Cのパターンニング精度が向上でき
る。
【0050】実施例2 図3は本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置の要
部平面図である。同図に示す半導体集積回路装置の多層
配線構造においては、孤立配線4B上の孤立した接続孔
6の周囲に7箇所のダミー接続構造が設けられ、さらに
このダミー接続構造の周囲には第2ダミー配線4D2が
設けられる。
部平面図である。同図に示す半導体集積回路装置の多層
配線構造においては、孤立配線4B上の孤立した接続孔
6の周囲に7箇所のダミー接続構造が設けられ、さらに
このダミー接続構造の周囲には第2ダミー配線4D2が
設けられる。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、本発明は、3以上の多層配線構造
を有する半導体集積回路装置に適用できる。さらに、本
発明は、層間絶縁膜の回転塗布型絶縁膜に樹脂膜が使用
できる。さらに、本発明は、半導体集積回路装置の多層
配線技術に限らず、プリント配線基板等の多層配線技術
に適用できる。
のではない。例えば、本発明は、3以上の多層配線構造
を有する半導体集積回路装置に適用できる。さらに、本
発明は、層間絶縁膜の回転塗布型絶縁膜に樹脂膜が使用
できる。さらに、本発明は、半導体集積回路装置の多層
配線技術に限らず、プリント配線基板等の多層配線技術
に適用できる。
【0052】
【発明の効果】本発明においては、密集配線が配置され
た領域において平坦化を促進しつつ、孤立配線が配置さ
れた領域において平坦化を促進し、かつ孤立配線と孤立
された接続孔を通して接続される配線との間の導通不良
を防止できる多層配線基板が提供できる。
た領域において平坦化を促進しつつ、孤立配線が配置さ
れた領域において平坦化を促進し、かつ孤立配線と孤立
された接続孔を通して接続される配線との間の導通不良
を防止できる多層配線基板が提供できる。
【0053】さらに、本発明においては、前記効果が得
られ、かつ製造工程数を削減できる多層配線基板の製造
方法が提供できる。
られ、かつ製造工程数を削減できる多層配線基板の製造
方法が提供できる。
【図1】 本発明の実施例1に係る半導体集積回路装置
の要部平面図である。
の要部平面図である。
【図2】 ( A) 〜(F)は前記半導体集積回路装置の
製造方法を各工程毎に示す要部断面図である。
製造方法を各工程毎に示す要部断面図である。
【図3】 本発明の実施例2に係る半導体集積回路装置
の要部平面図である。
の要部平面図である。
【図4】 ( A) 〜(F)は従来に係る半導体集積回路
装置の製造方法を各工程毎に示す要部断面図である。
装置の製造方法を各工程毎に示す要部断面図である。
【図5】 従来に係る半導体集積回路装置の要部平面図
である。
である。
1 半導体基板、4,7 配線、4A 密集配線、4B
孤立配線、4D,7D,4D2 ダミー配線、5 層
間絶縁膜、5A 無機絶縁膜、5B,5D 有機絶縁
膜、5C 回転塗布型絶縁膜、6 接続孔、6D ダミ
ー接続孔、7Aバリアメタル膜、7B 埋込み用金属
膜、7C Al合金膜。
孤立配線、4D,7D,4D2 ダミー配線、5 層
間絶縁膜、5A 無機絶縁膜、5B,5D 有機絶縁
膜、5C 回転塗布型絶縁膜、6 接続孔、6D ダミ
ー接続孔、7Aバリアメタル膜、7B 埋込み用金属
膜、7C Al合金膜。
Claims (6)
- 【請求項1】 基板上の第1配線層において周囲に近接
して他の配線が配置される密集配線及び周囲に近接した
他の配線が配置されない孤立配線と、前記密集配線上及
び孤立配線上に無機絶縁膜、有機絶縁膜、塗布後にバッ
クエッチングが行われ段差側壁部分に選択的に形成され
る回転塗布型絶縁膜、有機絶縁膜を順次積層した層間絶
縁膜と、前記密集配線上において前記層間絶縁膜に形成
された接続孔及び前記孤立配線上において層間絶縁膜に
形成された接続孔と、前記第1配線層上の第2配線層に
おいて各々接続孔を通して密集配線に接続される配線及
び孤立配線に接続される配線と、を有する多層配線基板
であって、 前記第1配線層の孤立配線と第2配線層の配線とを接続
する接続孔の周囲で近接する位置に、前記第1配線層に
形成されるダミー配線及び前記ダミー配線上に形成され
るダミー接続孔を配置したことを特徴とする多層配線基
板。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載される多層配線基板
において、 前記ダミー配線及びダミー接続孔の周囲で近接する位置
には、さらに第1配線層に形成される第2ダミー配線を
配置したことを特徴とする多層配線基板。 - 【請求項3】 前記請求項2に記載される多層配線基板
において、 前記ダミー配線、ダミー接続孔、第2ダミー配線はいず
れも前記孤立配線と配線とを接続する接続孔を中心とし
た半径10μmの範囲内に配置されることを特徴とする
多層配線基板。 - 【請求項4】 前記請求項3に記載される多層配線基板
において、 前記ダミー配線及びダミー接続孔は前記接続孔の周囲に
3個以上配置されることを特徴とする多層配線基板。 - 【請求項5】 前記請求項1乃至請求項4のいずれかに
記載される多層配線基板において、 前記接続孔内、ダミー接続孔内にはいずれもCVD法で
堆積され高融点金属からなる埋込み用金属膜が埋込まれ
たことを特徴とする多層配線基板。 - 【請求項6】 基板上の第1配線層において周囲に近接
して他の配線が配置される密集配線及び周囲に近接した
他の配線が配置されない孤立配線を形成するとともに、
同一製造工程において前記孤立配線の周囲で近接する位
置にダミー配線を形成する工程と、 前記密集配線上、孤立配線上及びダミー配線上に無機絶
縁膜、有機絶縁膜、塗布後にバックエッチングが行われ
段差側壁部分に選択的に形成される回転塗布型絶縁膜、
有機絶縁膜を順次積層した層間絶縁膜を形成する工程
と、 前記層間絶縁膜において前記密集配線上及び前記孤立配
線上に各々接続孔を形成するとともに、同一製造工程に
おいて前記ダミー配線上にダミー接続孔を形成する工程
と、 前記第1配線層上の第2配線層において少なくとも各々
接続孔を通して密集配線、孤立配線に接続される配線を
それぞれ形成する工程と、 を備えたことを特徴とする多層配線基板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1676195A JPH08213763A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 多層配線基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1676195A JPH08213763A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 多層配線基板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08213763A true JPH08213763A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11925222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1676195A Pending JPH08213763A (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 多層配線基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08213763A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999060831A1 (en) * | 1998-05-19 | 1999-11-25 | Ibiden Co., Ltd. | Printed circuit board and method of production thereof |
JP2007305653A (ja) * | 2006-05-09 | 2007-11-22 | Toppan Printing Co Ltd | 多層回路配線板および半導体装置 |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP1676195A patent/JPH08213763A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999060831A1 (en) * | 1998-05-19 | 1999-11-25 | Ibiden Co., Ltd. | Printed circuit board and method of production thereof |
US6407345B1 (en) | 1998-05-19 | 2002-06-18 | Ibiden Co., Ltd. | Printed circuit board and method of production thereof |
KR100791281B1 (ko) * | 1998-05-19 | 2008-01-04 | 이비덴 가부시키가이샤 | 프린트배선판 및 프린트배선판의 제조방법 |
US7332816B2 (en) | 1998-05-19 | 2008-02-19 | Ibiden Co., Ltd. | Method of fabricating crossing wiring pattern on a printed circuit board |
US7525190B2 (en) | 1998-05-19 | 2009-04-28 | Ibiden Co., Ltd. | Printed wiring board with wiring pattern having narrow width portion |
US8018046B2 (en) | 1998-05-19 | 2011-09-13 | Ibiden Co., Ltd. | Printed wiring board with notched conductive traces |
US8629550B2 (en) | 1998-05-19 | 2014-01-14 | Ibiden Co., Ltd. | Printed wiring board with crossing wiring pattern |
JP2007305653A (ja) * | 2006-05-09 | 2007-11-22 | Toppan Printing Co Ltd | 多層回路配線板および半導体装置 |
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