JPH0821326B2 - ガラスステムの製造方法 - Google Patents
ガラスステムの製造方法Info
- Publication number
- JPH0821326B2 JPH0821326B2 JP62012141A JP1214187A JPH0821326B2 JP H0821326 B2 JPH0821326 B2 JP H0821326B2 JP 62012141 A JP62012141 A JP 62012141A JP 1214187 A JP1214187 A JP 1214187A JP H0821326 B2 JPH0821326 B2 JP H0821326B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- header
- lead
- glass
- manufacturing
- glass stem
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Manufacture Of Electron Tubes, Discharge Lamp Vessels, Lead-In Wires, And The Like (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子管、例えば陰極線管等の基部に設けら
れるリードを固定するとともに、陰極線管用バルブを封
止するためのガラスステムの製造方法に関する。
れるリードを固定するとともに、陰極線管用バルブを封
止するためのガラスステムの製造方法に関する。
従来の技術 電子ビューファインダー等の陰極線管の基部に取付け
られるリードを固定するとともに、陰極線管内を封止す
るためのガラスステムの従来の製造方法は、第6図ない
し第9図に示したように、上面が凹部21になった下治具
22に、複数のリード31の端部を立設状態に挿入するとと
もに、前記凹部21の中央に真空引きのためのエグゾース
トパイプ32を埋設し、該リード31の外周側に高さがH1と
されたガラス製で筒状のヘッダ33を配し(第7図参
照)、次いで、前記ヘッダ33をバーナー23で加熱して溶
融させ、溶けたヘッダ33を上治具24を用いて前記下治具
22の凹部21の略全体に圧延させ、その後該ヘッダ33を冷
却してリード31に固定させるものであった。
られるリードを固定するとともに、陰極線管内を封止す
るためのガラスステムの従来の製造方法は、第6図ない
し第9図に示したように、上面が凹部21になった下治具
22に、複数のリード31の端部を立設状態に挿入するとと
もに、前記凹部21の中央に真空引きのためのエグゾース
トパイプ32を埋設し、該リード31の外周側に高さがH1と
されたガラス製で筒状のヘッダ33を配し(第7図参
照)、次いで、前記ヘッダ33をバーナー23で加熱して溶
融させ、溶けたヘッダ33を上治具24を用いて前記下治具
22の凹部21の略全体に圧延させ、その後該ヘッダ33を冷
却してリード31に固定させるものであった。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、前述した製造方法では、リード31の外
周に配するヘッダ33の高さH1が大きいので、バーナー23
で加熱してヘッダ33が溶けかかってリード31側に倒状す
ると(第8図に破線で示す)、リード31の突出した上方
部分にもたれかかる状態となる。そして、その後上治具
24で圧延してもリード31とガラスとはなじみが良いた
め、リード31に固着される所定のガラスステムA以上の
長さ、換言すれば、リード31にガラスが付着した長さの
全体に、ガラスのはい上がり現象が生ずる(第9図にH2
で示す)。
周に配するヘッダ33の高さH1が大きいので、バーナー23
で加熱してヘッダ33が溶けかかってリード31側に倒状す
ると(第8図に破線で示す)、リード31の突出した上方
部分にもたれかかる状態となる。そして、その後上治具
24で圧延してもリード31とガラスとはなじみが良いた
め、リード31に固着される所定のガラスステムA以上の
長さ、換言すれば、リード31にガラスが付着した長さの
全体に、ガラスのはい上がり現象が生ずる(第9図にH2
で示す)。
したがって、リード31に必要以上にガラスが付着して
いると、特に小型の陰極線管ではリードの長さも短いの
で、電極を支持するサポート等をこのリードに接続する
ための溶接等のための部分がなくなり接続が困難を極め
るという問題点を有するものである。
いると、特に小型の陰極線管ではリードの長さも短いの
で、電極を支持するサポート等をこのリードに接続する
ための溶接等のための部分がなくなり接続が困難を極め
るという問題点を有するものである。
本発明は、上記の問題点に鑑み、リードに対する不所
望なガラスのはい上がりを防止することができるガラス
ステムの製造方法を提供することを目的とする。
望なガラスのはい上がりを防止することができるガラス
ステムの製造方法を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記の目的を達成するため、本発明は、上面が凹部にな
った下治具に複数の環状配置したリードを立設状態に挿
入して、該リードの周辺にガラス製のヘッダを配し、次
いで、前記ヘッダを加熱して溶融させ、上治具で前記下
治具の凹部の略全体に溶けたヘッダを圧延させた後、冷
却したヘッダでリードの周囲を固定するガラスステムの
製造方法において、リードの周辺に配置する前記ヘッダ
を、配置前に前記上下治具と異なる金型を用いて一旦加
熱してそれの高さを低くするとともにリードの周辺に沿
う形状又はリードを取り巻く形状に成形しているので、
ヘッダ配置後のヘツダ加熱溶融の際、リードの近傍では
ヘツダの局部が隣接していたため、ヘッダはリードに巻
き付くようにして溶融されていくので、更にヘッダは倒
れにくくなる。しておくことを特徴とする。
った下治具に複数の環状配置したリードを立設状態に挿
入して、該リードの周辺にガラス製のヘッダを配し、次
いで、前記ヘッダを加熱して溶融させ、上治具で前記下
治具の凹部の略全体に溶けたヘッダを圧延させた後、冷
却したヘッダでリードの周囲を固定するガラスステムの
製造方法において、リードの周辺に配置する前記ヘッダ
を、配置前に前記上下治具と異なる金型を用いて一旦加
熱してそれの高さを低くするとともにリードの周辺に沿
う形状又はリードを取り巻く形状に成形しているので、
ヘッダ配置後のヘツダ加熱溶融の際、リードの近傍では
ヘツダの局部が隣接していたため、ヘッダはリードに巻
き付くようにして溶融されていくので、更にヘッダは倒
れにくくなる。しておくことを特徴とする。
作用 上記の方法によれば、予めヘッダの高さを低く成形し
たのちに、リードの周囲で溶融させるため、該ヘッダが
溶けかかったときにリード側に倒伏しても、リードの根
元部分に接触するのみであり、はい上がり現象を防止す
ることができる。
たのちに、リードの周囲で溶融させるため、該ヘッダが
溶けかかったときにリード側に倒伏しても、リードの根
元部分に接触するのみであり、はい上がり現象を防止す
ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例として電子ビューファインダ
ー等の陰極線管の基部にリードを固定するガラスステム
を製造する場合の例を説明する。第1図は本発明に係る
製造方法の一工程を示す断面図、第2図は下治具にヘッ
ダを配した状態の平面図、第3図はガラスステムにリー
ドが固定された状態の側面図である。陰極線管の基部に
リードを固定するとともに、封止するためのガラスステ
ムの製造方法は、先ず、ガラスステムの製造に先立っ
て、溶融後にガラスステムとなるガラスの素材である筒
状のヘッダ1が、予備成形される。すなわち、ヘッダ1
は、全体の容積を確保するため、従来例で説明したもの
と同じヘッダ(高さH1)を使用し、このヘッダ1を加熱
するとともに、押しつけて高さを低くする(第1図にH3
で示す。H3<H1)。このとき、高さが低くなるため、横
方向に膨張するが、この膨張分を第2図に示したよう
に、多数のリード2の周囲に沿うように金型(不図示)
で成形する。
ー等の陰極線管の基部にリードを固定するガラスステム
を製造する場合の例を説明する。第1図は本発明に係る
製造方法の一工程を示す断面図、第2図は下治具にヘッ
ダを配した状態の平面図、第3図はガラスステムにリー
ドが固定された状態の側面図である。陰極線管の基部に
リードを固定するとともに、封止するためのガラスステ
ムの製造方法は、先ず、ガラスステムの製造に先立っ
て、溶融後にガラスステムとなるガラスの素材である筒
状のヘッダ1が、予備成形される。すなわち、ヘッダ1
は、全体の容積を確保するため、従来例で説明したもの
と同じヘッダ(高さH1)を使用し、このヘッダ1を加熱
するとともに、押しつけて高さを低くする(第1図にH3
で示す。H3<H1)。このとき、高さが低くなるため、横
方向に膨張するが、この膨張分を第2図に示したよう
に、多数のリード2の周囲に沿うように金型(不図示)
で成形する。
しかる後、ガラスステムの製造に移るが、これは、上
面が凹部11になった下治具12に、複数のリード2の端部
を立設状態に挿入するとともに、前記凹部11の中央に真
空引きのためのエグゾーストパイプ3を埋設し、該リー
ド2の外周側に前述したように予め高さが低くされると
同時にリード2に沿って成形されているヘッダ1を配す
る。次いで、バーナー13で前記ヘッダ1を加熱して溶融
させ、溶けたヘッダ1を上治具14を用いて前記下治具12
の凹部11の略全体に圧延させ、その後該ヘッダ1を冷却
してリード2に固定させ、ガラスステムAの製造が完了
する(第3図参照)。
面が凹部11になった下治具12に、複数のリード2の端部
を立設状態に挿入するとともに、前記凹部11の中央に真
空引きのためのエグゾーストパイプ3を埋設し、該リー
ド2の外周側に前述したように予め高さが低くされると
同時にリード2に沿って成形されているヘッダ1を配す
る。次いで、バーナー13で前記ヘッダ1を加熱して溶融
させ、溶けたヘッダ1を上治具14を用いて前記下治具12
の凹部11の略全体に圧延させ、その後該ヘッダ1を冷却
してリード2に固定させ、ガラスステムAの製造が完了
する(第3図参照)。
上述したように、このガラスステムの製造方法によれ
ば、予めヘッダ1の高さが低くされるとともに、リード
2の配置に沿って成形された後に、リード2の周囲で溶
融させるため、該ヘッダ1が溶けかかったときにリード
2側に倒状しても、高さが低いのでリード2の根元部分
に接触するのみであり、リード2の先端側にガラスが付
着するという不所望なはい上がり現象を防止することが
できる。したがって、ヘッダ1を溶融させて製造された
ガラスステムAは、リード2の所定の部分にのみ付着さ
れ、電極を支持するサボート等が該リード2に対して溶
接される位置には溶接等が不可能となるガラスが付着し
ていないので、簡単かつ確実にサポート等を接続するこ
とができる。
ば、予めヘッダ1の高さが低くされるとともに、リード
2の配置に沿って成形された後に、リード2の周囲で溶
融させるため、該ヘッダ1が溶けかかったときにリード
2側に倒状しても、高さが低いのでリード2の根元部分
に接触するのみであり、リード2の先端側にガラスが付
着するという不所望なはい上がり現象を防止することが
できる。したがって、ヘッダ1を溶融させて製造された
ガラスステムAは、リード2の所定の部分にのみ付着さ
れ、電極を支持するサボート等が該リード2に対して溶
接される位置には溶接等が不可能となるガラスが付着し
ていないので、簡単かつ確実にサポート等を接続するこ
とができる。
なお、ヘッダ1の高さを低くする場合の成形において
は、前述した実施例に示した形状や、第4図及び第5図
に示すように、リード2の周囲に沿う形状、若しくは取
り巻く形状にすることが好ましく、溶融後のリード2の
固定が確実となり、陰極線管の気密性保持のために寄与
する。
は、前述した実施例に示した形状や、第4図及び第5図
に示すように、リード2の周囲に沿う形状、若しくは取
り巻く形状にすることが好ましく、溶融後のリード2の
固定が確実となり、陰極線管の気密性保持のために寄与
する。
また、本発明の製造方法は、電子管として前述した陰
極線管に限らずガラスステムにリードが固定される形態
のものであれば、例えば蛍光管等にも適用できるもので
ある。
極線管に限らずガラスステムにリードが固定される形態
のものであれば、例えば蛍光管等にも適用できるもので
ある。
発明の効果 以上のように、本発明の製造方法によれば、リードに
ガラスのはい上がりが防止できるので、リードに溶接等
を行なう場合に確実な接続ができ、不良品の発生を防い
で生産性の向上に寄与する。
ガラスのはい上がりが防止できるので、リードに溶接等
を行なう場合に確実な接続ができ、不良品の発生を防い
で生産性の向上に寄与する。
第1図は本発明に係る製造方法の一工程を示す断面図、
第2図は下治具にヘッダを配した状態の平面図、第3図
はガラスステムにリードが固定された状態の側面図、第
4図及び第5図はそれぞれヘッダを予め成形した例を示
す平面図である。 第6図は従来の製造方法の一工程を示す断面図、第7図
は従来例において下治具にヘッダを配した状態の平面
図、第8図は従来例における一製造工程の部分断面図、
第9図は従来例で製造されたガラスステムの側面図であ
る。 1……ヘッダ、2……リード、11……凹部、12……下治
具、14……上治具、A……ガラスステム。
第2図は下治具にヘッダを配した状態の平面図、第3図
はガラスステムにリードが固定された状態の側面図、第
4図及び第5図はそれぞれヘッダを予め成形した例を示
す平面図である。 第6図は従来の製造方法の一工程を示す断面図、第7図
は従来例において下治具にヘッダを配した状態の平面
図、第8図は従来例における一製造工程の部分断面図、
第9図は従来例で製造されたガラスステムの側面図であ
る。 1……ヘッダ、2……リード、11……凹部、12……下治
具、14……上治具、A……ガラスステム。
Claims (1)
- 【請求項1】上面が凹部になった下治具に複数の環状配
置したリードを立設状態に挿入して、該リードの周辺に
ガラス製のヘッダを配し、次いで、前記ヘッダを加熱し
て溶融させ、上治具で前記下治具の凹部の略全体に溶け
たヘッダの周囲を固定するガラスステムの製造方法にお
いて、 リードの周辺に配置する前記ヘッダを、配置前に前記上
下治具と異なる金型を用いて一旦加熱してそれの高さを
低くするとともにリードの周囲に沿う形状又はリードを
取り巻く形状に成形しておくことを特徴とするガラスス
テムの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62012141A JPH0821326B2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | ガラスステムの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62012141A JPH0821326B2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | ガラスステムの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63178430A JPS63178430A (ja) | 1988-07-22 |
JPH0821326B2 true JPH0821326B2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=11797228
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62012141A Expired - Lifetime JPH0821326B2 (ja) | 1987-01-20 | 1987-01-20 | ガラスステムの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0821326B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5755029A (en) * | 1980-09-19 | 1982-04-01 | Toshiba Corp | Stem of electronic tube and production thereof |
-
1987
- 1987-01-20 JP JP62012141A patent/JPH0821326B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63178430A (ja) | 1988-07-22 |
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