JPH082125Y2 - 弾性反転する蓋板付き容器等 - Google Patents

弾性反転する蓋板付き容器等

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JPH082125Y2
JPH082125Y2 JP1988116735U JP11673588U JPH082125Y2 JP H082125 Y2 JPH082125 Y2 JP H082125Y2 JP 1988116735 U JP1988116735 U JP 1988116735U JP 11673588 U JP11673588 U JP 11673588U JP H082125 Y2 JPH082125 Y2 JP H082125Y2
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JP
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container
plate
lid
elastic connecting
connecting plates
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JP1988116735U
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JPH0237857U (ja
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孝光 野沢
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本案は、弾性反転する蓋付きの容器等に係る。尚本明
細書において容器等とは、キャップおよび容器の双方を
含む意味で使用する。
「従来の技術」 従来、弾性反転する蓋付き容器等として多くのものが
知られており、その代表的なものとしてはいわゆる三点
ヒンジのキャップないし容器がある。該キャップないし
容器は、キャップ本体ないし容器体後部上端と、それ等
上面に穿設した口部を閉塞させてその上面に載置させた
蓋板の後部下端とを、適宜間隔をおいて左右一対の第一
ヒンジで連結すると共に、その第一ヒンジ間に設けた逆
L字形弾性板下端を、第一ヒンジよりも下方のキャップ
本体等の後部へ第二ヒンジを介して連結すると共に、弾
性板他端を第一ヒンジよりも前方の蓋板上面部分に第三
ヒンジを介して連結するものである。
このほか公知例ではないが、本出願人が出願した実願
昭63−71518号(実公平6−21886号)その他があり、そ
の考案は円形の容器等と該容器等の上面を開閉自在に閉
塞する同一円形の蓋板とを第一弾性連結板で薄肉ヒンジ
を介して連結すると共に、該第一弾性連結板の左右両側
部において、第一弾性連結板よりも長く設けた巾広の第
二、第三弾性連結板で、その下端を容器等外面へかつ上
端を蓋板外面へ、それぞれ薄肉ヒンジを介して連結し、
それ等両弾性連結板が、蓋板閉塞時後上方からみて横断
面逆ハの字状態から、蓋板開放時には後方からみて横断
面正ハの字状に弾性反転するように設けたものである。
「考案が解決しようとする課題」 従来の三点ヒンジ機構による蓋板付き容器等は、その
逆L字状弾性板が蓋板頂壁の後半部外面に露出するため
外見が損なわれ、また第一ヒンジの左右方向外端部が後
方へエッジ状に突出することとなり、その突出部が手触
りを損なう等の欠点があった。
このような欠点除去のために、既述実願昭63−71518
号にみられるように、容器等本体と蓋板との各後部を複
数の弾性連結板で、薄肉ヒンジを介して連結させて、弾
性反転により蓋板が開閉蓋するよう設けたが、その弾性
反転の際、弾性連結板は、左右の弾性連結の内側部分と
左右弾性連結板の外側部分とが異なる基点を中心に回動
するため、局部的に半径方向の圧縮力或いは引張力を受
けることになり、過度の引張力をうけるヒンジ外端箇所
において薄肉のヒンジ部がちぎれる虞れがあった。
そこで本案は左右両弾性連結板の外側部に弾性変形用
伸び代としての彎曲部を付設することで薄肉ヒンジ外端
部がちぎれることを防止した、弾性反転する蓋付き容器
等を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 上面に口部2を設けた横断面円形の容器等本体1と、
上記口部を閉塞して容器等本体の上面へ載置させた、容
器等本体と同一横断面形状の蓋板3と、上記容器等本体
後部に適宜間隔をおいて左右一対をなす板部下端を、か
つ蓋板後部に各板部上端を、それぞれ薄肉ヒンジ部8,9
を介して連結させた弾性連結板7,7とを有し、それ等両
弾性連結板7,7に上記各薄肉ヒンジ部を中心としての弾
性反転が可能に、容器等を後方からみて、下の薄肉ヒン
ジ部8,8は中間側が上昇する正ハの字形状に、かつ上の
薄肉ヒンジ部9,9は中間側が下降する逆ハの字形状に、
それぞれ形成すると共に、上記両弾性連結板7,7の外側
部に、上記蓋板3の閉蓋態勢で真っ直ぐ、かつ開蓋態勢
で彎曲状態となるようにして上記弾性反転時における伸
び代としての上向きの彎曲部11,11を付形した。
「作用」 第3図の状態から容器等本体1に対して蓋板3前端を
押上げると、後方において容器等本体と蓋板とを連結す
る左右の弾性連結板7,7は、思案点経過後第1図のよう
に弾性反転して蓋板3を後方に移動させて容器等本体1
上面を開く。
上記思案点通過の際、薄肉ヒンジ部8,8の各外端部分
に後述のように引張力が作用する筈であるが、左右両弾
性連結板の外側部に彎曲部11,11が設けてあって、該彎
曲部が引延ばされて上記引張力を吸収するため、薄肉ヒ
ンジ部8,9の各外端部に過大な引張力が作用することを
防止する。
第1図の状態で最後方に位置する蓋板前部を上前方へ
押上げると、思案点通過後第3図のように蓋板3は弾性
反転して容器等本体1の上面を再び閉塞する。その弾性
反転についても上記引張力と共に後述する。
「実施例」 第1図乃至第4図は、実施の一例を示している。
図において、1は、上面に口部2を有する横断面円形
の容器等本体であり、該容器等本体は下端面開放により
キャップとしてもよく、また下端面閉塞により容器とし
てもよい。
3は、上記口部を閉塞して容器等本体の上面に載置さ
せた蓋板で、上記容器等本体と同一の横断面形状を有す
る。図示の蓋板は中央部下面から上記口部2内へ嵌合す
る栓4を垂下しかつ頂板5から周壁6を垂下する。
上記容器等本体1と蓋体3とは図示の如く各後側面を
巾広の左右一対の弾性連結板7,7で連結している。図示
例では上記容器等本体1と蓋体3との各後側面左右両側
部に溝を連通縦設させ、これ等溝に上記弾性連結板7,7
をそれぞれ着脱自在に嵌合させると共に、これ等弾性連
結板下端を溝下端にかつ弾性連結板上端を溝上端にそれ
ぞれ薄肉ヒンジ部8,9で連結している。更に第3図に示
すように上記弾性連結板7,7の下の各薄肉ヒンジ部8
は、第3図が示すように容器等の後方からみて正ハの字
形状に、また上の薄肉ヒンジ部9は逆ハの字形状に形成
する。
上記弾性連結板7,7の外側部に位置する最長部分10に
は、蓋板開放時に側方からみて中間部を上方に彎曲させ
た彎曲部11,11が、弾性変形用の伸び代として付形され
ている。すなわち弾性連結板7,7は、蓋板を開蓋状態か
ら第4図に示すように閉塞する(すなわち実線位置から
二点鎖線位置へ移す)場合において、弾性連結板7,7の
最長部分10の先端がこれ等最長部分の長さを基準とすれ
ば点O1を中心に2点間O1、A1の距離を半径R1とする弧S1
上を、また下の薄肉ヒンジ部8の内側端部を基準とすれ
ば点O2を中心に2点O2、A2間の距離を半径R2とする弧S2
上を、それぞれ回転しようとするために、上記最長部分
10に形成した彎曲部11,11が、点A1から上記弧S1、S2
最大離間距離Cを与える思案点Pまでは弾性伸長し、思
案点Pから点A2までは反転して弾性復元するよう設け
る。また、蓋板を開放する時も同様に、上記彎曲部11が
点A2から点Pまでは弾性伸長し、点Pから点A1までは反
転して弾性復元するよう設ける。
上記彎曲部11,11が弾性伸長することで、弾性連結板
の上下両端薄肉ヒンジの各外端部に過大な引張力が加わ
ってこれ等薄肉ヒンジ部分がちぎれることを防止出来
る。そのためには、上記彎曲部両端間のその彎曲面に沿
う長さを、上記弧S1、S2間の最大離間距離C及び弧S1
半径R1の和と等しくすることが望ましい。
また、図示例では上記弾性連結板7,7は、上記弧S1,S
2の前方の交差点Dを下の薄肉ヒンジ部8の外端部の点O
1よりも前方へ位置させるように(すなわち側方からみ
て∠DO1O2=∠O2O1A1>45°となるように)設けてい
る。かかる構成とすれば、蓋板閉塞状態で上記弾性連結
板最長部分10上端は彎曲部11,11の弾性復元力により更
に点Dの位置まで移動しようとするので、蓋板3には更
に蓋板を閉じる方向の力が作用し、蓋板の閉塞状態を確
実に維持できる。
両弾性連結板は、上記反転により裏返し状態となる。
すなわち第2図の開蓋状態で上外面側に位置した弾性連
結板の一方壁面は開蓋により内面側へ、開蓋時下内面に
あった他方壁面は開蓋により外面側へそれぞれ移動す
る。開蓋状態から開蓋する際も同様である。
第5図乃至第7図は、他の実施例を示している。
この場合は、前実施例の容器等本体1と蓋板3との各
後側面を広巾の弾性帯板12で、また該帯板左右両側から
適宜離間して弾性連結板7,7で、それぞれ薄肉ヒンジ13,
14,8,9を介して弾性反転可能に連結し、かつ両弾性連結
板の外側部を蓋板開放状態で上方へ彎曲させて彎曲部1
1,11を形成して例である。尚、図示例では上記弾性帯板
12を、その板部上下端左右両側部からそれぞれ脚片15を
突出した略H形に形成し、これ等脚片を介して弾性帯板
12と、容器等本体1及び蓋板3とを連結している。
「考案の効果」 本案は既述構成とするもので、次の効果を奏する。
既述構成は、全体を合成樹脂により一体成形すれば
よく、その際には開蓋態勢で成形することとなるが、左
右対をなす弾性連結板7,7を、容器等本体1と蓋板3と
の後面に後方からみて正ハの字形状をなす下の薄肉ヒン
ジ部8,8と逆ハの字形状をなす上の薄肉ヒンジ部9,9とを
介して連結し、かつ上下双方の薄肉ヒンジ部にて左右相
互間で適宜間隔をもさせているから、 i)容器等本体1と開蓋態勢の蓋板3との間には、合成
樹脂成形に必要かつ十分な隙間を確保することが出来、
従ってヒンジ部についての金型の製作及び成形後の型抜
きが容易となるだけでなく、成形品のヒンジ部がエッジ
状に後方へと突出するのを無くすることが出来て、突出
するエッジ状のヒンジ部により使用時の手触りが損なわ
れることも指等を怪我することも外見が損なわれること
も無い。
ii)また、上下双方の薄肉ヒンジ部8,9はいずれもが各
条の薄肉ヒンジ部自体に極端な屈曲や折曲を形成させな
いので、薄肉ヒンジとして機能が阻害されることは無
く、弾性連結板7,7の弾性反転にも薄肉ヒンジとして適
切にその機能を発揮させることが出来る。
iii)勿論、従来の三点ヒンジ機構による蓋付き容器の
ように、蓋板上面に弾性帯板が露出して体裁を損なうこ
とも無い。
薄肉ヒンジ部8,9は上記特定形態により上述のよう
に薄肉ヒンジとしての機能が阻害されることは無いか
ら、弾性連結板7,7には問題無く彎曲の向きを弾性反転
させることが出来、しかも弾性連結板7,7の外側部に弾
性変形用伸び代としての彎曲部を付設しているから、弾
性連結板7,7はその弾性反転の際の弾性変形許容量を大
とすることが出来、従って各薄肉ヒンジ部8,9には外端
部に過大な引張力が加わることもなければ、この過大な
引張力によって各薄肉ヒンジ部8,9がちぎれることも無
く、余裕のある適切十分な弾性反転と弾力を生じさせる
ことが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本考案に係る実施の一例を示し、第
1図は本案容器等を開蓋状態で示す平面図、第2図はそ
の容器等の側面図、第3図はその蓋板閉蓋状態での背面
図、第4図はその容器等での弾性反転による蓋板の開閉
を示す説明図、第5図乃至第7図は本考案に係る他の実
施例を示し、第5図は本案容器等を開蓋状態で示す平面
図、第6図はこの容器等の側面図、第7図は弾性帯板を
截断した背面図である。 1…容器等本体、2…口部 3…蓋板、7…弾性連結板 8,9…薄肉ヒンジ部、11…彎曲部 12…弾性帯板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に口部2を設けた横断面円形の容器等
    本体1と、上記口部を閉塞して容器等本体の上面へ載置
    させた、容器等本体と同一横断面形状の蓋板3と、上記
    容器等本体後部に適宜間隔をおいて左右一対をなす板部
    下端を、かつ蓋板後部に各板部上端を、それぞれ薄肉ヒ
    ンジ部8,9を介して連結させた弾性連結板7,7とを有し、
    それ等両弾性連結板7,7に上記各薄肉ヒンジ部を中心と
    しての弾性反転が可能に、容器等を後方からみて、下の
    薄肉ヒンジ部8,8は中間側が上昇する正ハの字形状に、
    かつ上の薄肉ヒンジ部9,9は中間側が下降する逆ハの字
    形状に、それぞれ形成すると共に、上記両弾性連結板7,
    7の外側部に、上記蓋板3の閉蓋態勢で真っ直ぐ、かつ
    開蓋態勢で彎曲状態となるようにして上記弾性反転時に
    おける伸び代としての上向きの彎曲部11,11を付形した
    ことを特徴とする弾性反転する蓋板付き容器等。
JP1988116735U 1988-09-05 1988-09-05 弾性反転する蓋板付き容器等 Expired - Lifetime JPH082125Y2 (ja)

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