JPH08212542A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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Publication number
JPH08212542A
JPH08212542A JP7015888A JP1588895A JPH08212542A JP H08212542 A JPH08212542 A JP H08212542A JP 7015888 A JP7015888 A JP 7015888A JP 1588895 A JP1588895 A JP 1588895A JP H08212542 A JPH08212542 A JP H08212542A
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JP
Japan
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magnetic disk
magnetic
zone
magnetic head
css
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Application number
JP7015888A
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English (en)
Inventor
Takashi Kitashiro
隆志 喜多代
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気ディスク装置において、磁気ディスク及び
磁気ヘッドの耐久性能を向上し、且つ良好なデータの記
録・再生特性を得ることを目的とする。 【構成】ゾーンテクスチャの施されたCSSゾーン39
を、磁気ディスク31の外周側に設けたので、該CSS
ゾーン39において磁気ヘッド34が所定の浮上量にな
るまでの磁気ディスク31の起動からの回転到達時間を
大幅に短縮することでき、しかも、ディスク表面の潤滑
剤は前記CSSゾーン39のある外周側に移動するの
で、磁気ディスク31と磁気ヘッド34との摺接による
耐摩耗特性を大幅に向上することができる。また、デー
タゾーン40が磁気ディスク31の平面度の悪い外周端
部を除いて設けられるので、良好なデータ記録・再生特
性を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ等の情報機器に搭載される磁気ディスク装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の磁気ディスク装置の構成を
示す平面図である。図9は従来の磁気ディスク装置にお
ける磁気ディスクと磁気ヘッドとの関係を示すディスク
半径方向の部分断面図である。
【0003】磁気ディスクユニットのケースとなるベー
ス10上には、磁気ディスク11がディスク押え11a
に押えられて回転自在に配設され、この磁気ディスク1
1に隣接するベース10上には、軸12を支点にして回
動するアームが13が設けられる。
【0004】前記アーム13の一端側の先端には、磁気
ヘッド14が取付けられ、該アーム13の回動に伴ない
磁気ヘッド14は磁気ディスク11の半径方向に移動
(シーク)される。
【0005】前記アーム13の他端側にはVCM(ボイ
ス・コイル・モータ)コイル15が接着により固定さ
れ、さらに、該アーム13の他端側の先端には、ラッチ
ピン16が設けられる。
【0006】また、前記VCMコイル15が固定された
アーム13の他端側の回動範囲に対応するベース10上
には、扇形のVCMマグネット17が配設され、さら
に、アーム13の他端側の回動範囲上はVCMトップヨ
ーク18により覆われる。
【0007】つまり、前記アーム13は、VCMコイル
15に供給される電流に応じて前記VCMマグネット1
7とVCMトップヨーク18との間で発生するローレン
ツ力により回動するもので、これにより、ディスク11
面の半径方向に対する磁気ヘッド14の移動制御が行な
われる。
【0008】一方、従来の磁気ディスク11は、その内
周側にCSS(コンタクト・スタート・ストップ)ゾー
ン19を有し、電源停止時には、このCSSゾーン19
に磁気ヘッド14が移動されそのABS(エア・ベアリ
ング・サーフェイス)面をディスク面に接触させて静止
状態になるもので、このCSSゾーン19には、ヘッド
14の吸着を防止するためのテクスチャと呼ばれる微細
溝加工が施され、また、データゾーン20には、ヘッド
14の低浮上化による記録密度向上のため平滑加工が施
されている。
【0009】ここで、前記ヘッド14の低浮上化による
データ記録密度向上のため平滑加工された磁気ディスク
11に対し、そのCSSゾーン19のみにヘッド吸着防
止用のテクスチャ処理を施すことをゾーンテクスチャと
称している。
【0010】前記扇形のVCMマグネット17の外周縁
には、前記磁気ヘッド14が磁気ディスク11のCSS
ゾーン19に移動した状態で、前記アーム13の他端側
先端に設けられたラッチピン16が対向する位置に対応
して、CSSラッチ部21が突出形成される。
【0011】そして、前記従来の磁気ディスク装置にお
ける磁気ヘッド14において、磁気ディスク11に対し
信号の書込み・読出しを行なう磁気変換部14aは、A
BS面の外周側及び内周側の2本のレールのうち、外周
側に位置するレールの流出端部に設けられている。
【0012】すなわち、前記従来の磁気ディスク装置に
あって、装置電源が停止された状態では、アーム13の
回動により磁気ヘッド14が磁気ディスク11の内周側
のCSSゾーン19に移動して着陸接触した状態で、該
アーム13の他端側先端のラッチピン16がVCMマグ
ネット17のCSSラッチ部21にマグネットラッチさ
れ固定される。
【0013】そして、装置電源が投入され磁気ディスク
11が矢印Aで示す方向に回転すると、磁気ヘッド14
は、前記CSSゾーン19にて浮上すると共に、VCM
の駆動力により前記VCMマグネット17のCSSラッ
チ部21に対するラッチピン16のマグネットラッチが
解除され、ホストからの命令に従ったデータゾーン20
の指定位置へ移動される。
【0014】このように、磁気ディスク11の内周側に
CSSゾーン19が設けられ、磁気ヘッド14の外周側
に磁気変換部14aが設けられる理由は、インダクティ
ブヘッドの場合、磁束の時間変化率が出力の高低となっ
て現れるので、磁気変換部14aの出力は該磁気変換部
14aと磁気ディスク11との相対速度に依存すること
になり、周速の速い外周側のエリアを使った方が有利で
あることによる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の磁気ディスク装置には、次のような問題がある。 (1)磁気ディスク11上で最も周速の遅い内周側にC
SSゾーン19が設けられるため、磁気ヘッド14がそ
の接触固定状態から完全な浮上状態となるまでに時間が
掛かり、テクスチャ処理の施されたCSSゾーン19と
の摺接により、磁気ディスク11及び磁気ヘッド14の
双方の耐摩耗特性が悪化する問題がある。
【0016】(2)磁気ディスク11に塗布された潤滑
剤が、該磁気ディスク11の回転に伴ない外周側に移動
するため、内周側に設けられたCSSゾーン19上の潤
滑剤が減少し、前記磁気ディスク11と磁気ヘッド14
との摺接による耐摩耗特性がより悪化する問題がある。
【0017】(3)磁気ディスク11の外周端部は、平
滑研磨の影響により平面度が悪いため、磁気ヘッド14
の安定した浮上状態が維持されにくく、データの記録・
再生特性に悪影響を及ぼす問題がある。
【0018】本発明は、前記のような問題に鑑みなされ
たもので、磁気ディスク及び磁気ヘッドの耐久性能を向
上し、且つ良好なデータの記録・再生特性を得ることが
可能になる磁気ディスク装置を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】最近、磁気ディスク装置
は、CDR(コンスタント・デンシティ・レコーディン
グ)のように磁気ディスク内外周でのデータ記録密度を
一定にする技術やMR(磁気抵抗型)ヘッドのように磁
気ディスクの周速に依存しない磁気ヘッドの実用化に伴
ない、データの記録・再生に伴なう内外周の優位性がな
くなっている。
【0020】すなわち、本発明の請求項1に係わる磁気
ディスクは、磁気ヘッドと接触、及び前記磁気ヘッドを
浮上させるためのCSSゾーンと、前記磁気ヘッドによ
りデータの書込みが行なわれるデータゾーンが設けられ
た磁気ディスクであって、前記データゾーンを内周側に
形成し、また前記CSSゾーンを前記データゾーンの外
側に形成し、且つこのCSSゾーンにテクスチャ処理を
施したことを特徴とする。
【0021】また、本発明の請求項2に係わる磁気ディ
スク装置は、CSSゾーンを外周部に設定し、且つこの
CSSゾーンにのみテクスチャ処理を施した磁気ディス
クと、この磁気ディスクに対しデータの記録・再生を行
なう磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを前記磁気ディスク
のCSSゾーンにおいて停止・接触及び動作・浮上させ
る制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】また、本発明の請求項3に係わる磁気ディ
スク装置は、CSSゾーンを外周部に設定した磁気ディ
スクと、この磁気ディスクに対しデータの記録・再生を
行なう磁気変換部をディスク内周側に対応して設けた磁
気ヘッドと、この磁気ヘッドを前記磁気ディスクのCS
Sゾーンにおいて停止・接触及び動作・浮上させる制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0023】さらに、本発明の請求項4に係わる磁気デ
ィスク装置は、CSSゾーンを外周部に設定し、且つこ
のCSSゾーンにのみテクスチャ処理を施した磁気ディ
スクと、この磁気ディスクに対しデータの記録・再生を
行なう磁気変換部をディスク内周側に対応して設けた磁
気ヘッドと、この磁気ヘッドを前記磁気ディスクのCS
Sゾーンにおいて停止・接触及び動作・浮上させる制御
手段とを備えたことを特徴とする。
【0024】
【作用】前記請求項1に係わる磁気ディスクを用いれ
ば、周速の速い外周側のCSSテクスチャゾーンによっ
て磁気ヘッドの所定浮上量を得るための回転到達時間が
短縮され、しかも、ディスクの回転により表面潤滑剤が
外周側のCSSゾーンに向けて移動されるので、磁気ヘ
ッドとの摺接による耐摩耗特性が大幅に向上され、ま
た、平面度の高い内周側のデータゾーンにて良好なデー
タの記録・再生が行なわれるようになる。
【0025】前記請求項2に係わる磁気ディスク装置で
は、周速の速い外周側のCSSテクスチャゾーンにおい
て磁気ヘッドがCSS制御されるので、磁気ヘッドの所
定浮上量を得るための回転到達時間が短縮され、しか
も、ディスクの回転により表面潤滑剤が外周側のCSS
ゾーンに向けて移動され、磁気ヘッドとの摺接による耐
摩耗特性が大幅に向上される。また、平面度の高い内周
側のデータゾーンにて良好なデータの記録・再生が行な
われるようになる。
【0026】前記請求項3に係わる磁気ディスク装置で
は、周速の速い外周側のCSSゾーンにおいて、磁気変
換部をディスク内周側に対応させて設けた磁気ヘッドが
CSS制御されるので、磁気ヘッドの所定浮上量を得る
ための回転到達時間が短縮され、しかも、ディスクの回
転により表面潤滑剤が外周側のCSSゾーンに向けて移
動され、磁気ヘッドとの摺接による耐摩耗特性が大幅に
向上される。また、平面度の高い内周側のデータゾーン
にて良好なデータの記録・再生が行なわれる。さらに、
前記データゾーンはその内周縁まで効率良くデータ記録
エリアとして利用されるようになる。
【0027】前記請求項4に係わる磁気ディスク装置で
は、周速の速い外周側のCSSテクスチャゾーンにおい
て、磁気変換部をディスク内周側に対応させて設けた磁
気ヘッドがCSS制御されるので、磁気ヘッドの所定浮
上量を得るための回転到達時間が短縮され、しかも、デ
ィスクの回転により表面潤滑剤が外周側のCSSゾーン
に向けて移動され、磁気ヘッドとの摺接による耐摩耗特
性が大幅に向上される。また、平面度の高い内周側のデ
ータゾーンにて良好なデータの記録・再生が行なわれ
る。さらに、前記データゾーンはその内周縁まで効率良
くデータ記録エリアとして利用されるようになる。
【0028】
【実施例】以下図面により本発明の実施例について説明
する。図1は本発明の磁気ディスク装置の構成を示す平
面図である。図2は前記磁気ディスク装置における磁気
ディスクと磁気ヘッドとの関係を示すディスク半径方向
の部分断面図である。
【0029】磁気ディスクユニットのケースとなるベー
ス30上には、磁気ディスク31がディスク押え31a
に押えられて回転自在に配設され、この磁気ディスク3
1に隣接するベース30上には、軸32を支点にして回
動するアームが33が設けられる。
【0030】前記アーム33の一端側の先端には、磁気
ヘッド34が取付けられ、該アーム33の回動に伴ない
磁気ヘッド34は磁気ディスク31の半径方向に移動
(シーク)される。
【0031】前記アーム33の他端側にはVCM(ボイ
ス・コイル・モータ)コイル35が接着により固定さ
れ、さらに、該アーム33の他端側の先端には、ラッチ
ピン36が設けられる。
【0032】また、前記VCMコイル35が固定された
アーム33の他端側の回動範囲に対応するベース30上
には、扇形のVCMマグネット37が配設され、さら
に、アーム33の他端側の回動範囲上はVCMトップヨ
ーク38により覆われる。
【0033】つまり、前記アーム33は、VCMコイル
35に供給される電流に応じて前記VCMマグネット3
7とVCMトップヨーク38との間で発生するローレン
ツ力により回動するもので、これにより、ディスク31
面の半径方向に対する磁気ヘッド34の移動制御が行な
われる。
【0034】一方、磁気ディスク31は、その外周側に
CSS(コンタクト・スタート・ストップ)ゾーン39
を有し、電源停止時には、このCSSゾーン39に磁気
ヘッド34が移動されそのABS(エア・ベアリング・
サーフェイス)面をディスク面に接触させて静止状態に
なるもので、このCSSゾーン39には、ヘッド34の
吸着を防止するためのゾーンテクスチャが施され、ま
た、データゾーン40には、ヘッド34の低浮上化によ
る記録密度向上のため平滑加工が施される。
【0035】ここで、ゾーンテクスチャ加工の一般的な
方法としては、図7に示すように、研磨砥粒のついたテ
ープTを走行させ、そこに、磁気ディスク31を押しつ
けることにより微細な溝を形成する方法がある。そこ
で、本実施例では、ディスク31の外周側に研磨テープ
Tを押し当て、微細な溝を形成することにより、CSS
ゾーン39として用いられる外周側にテクスチャ処理を
施している。
【0036】前記扇形のVCMマグネット37の外周縁
には、前記磁気ヘッド34が磁気ディスク31のCSS
ゾーン39に移動した状態で、前記アーム33の他端側
先端に設けられたラッチピン36が対向する位置に対応
して、CSSラッチ部41が突出形成される。
【0037】そして、前記磁気ディスク装置における磁
気ヘッド34において、磁気ディスク31に対し信号の
書込み・読出しを行なう磁気変換部34aは、ABS面
の外周側及び内周側の2本のレールのうち、内周側に位
置するレールの流出端部に設けられる。
【0038】前記構成による磁気ディスク装置にあっ
て、装置電源が停止された状態では、アーム33の回動
により磁気ヘッド34が磁気ディスク31の外周側のC
SSゾーン39に移動してそのテクスチャ面に着陸接触
した状態で、該アーム33の他端側先端のラッチピン3
6がVCMマグネット37のCSSラッチ部31にマグ
ネットラッチされ固定される。
【0039】一方、装置電源が投入され磁気ディスク3
1がスピンドルモータ(SPM:図示せず)により矢印
Aで示す方向に回転すると、磁気ヘッド34は、磁気デ
ィスク31の回転に伴なう空気流の動圧により前記CS
Sゾーン39にて微小浮上すると共に、VCMの駆動力
により前記VCMマグネット17のCSSラッチ部21
に対するラッチピン16のマグネットラッチが解除さ
れ、ホストからの命令に従ったデータゾーン40の指定
位置へ移動される。
【0040】そして、磁気ヘッド34のABS面におけ
る内周側のレールに形成された磁気変換部34aを介し
て、前記データゾーン40の指定トラックに対するデー
タの書込み・読出しが行なわれる。
【0041】図3は前記磁気ディスク装置の所定のヘッ
ド浮上量h0 に必要な磁気ディスク31の周速vh を示
す特性図である。図4は前記磁気ディスク装置の所定の
ヘッド浮上量h0 に必要なディスク周速vh に対応する
ディスク外周側ODの起動到達時間t1 及びディスク内
周側IDの起動到達時間t2 を示す特性図である。
【0042】図5は前記磁気ディスク装置の所定のヘッ
ド浮上量h0 に対応するディスク周速vh を得るための
ディスク内外周の必要回転数ri 及びro とそのそれぞ
れの起動到達時間t1 及びt2 の関係を示す特性図であ
る。
【0043】すなわち、前記構成による磁気ディスク装
置では、磁気ディスク31上で最も周速の速い外周側に
CSSゾーン39が設けられるので、磁気ヘッド34が
その接触固定状態から完全な浮上状態(h0 )となるま
でに要する時間が、従来の浮上必要時間t2 からt1
と大幅に短縮されるようになり、これに伴ない、テクス
チャ処理の施されたディスクCSSゾーン39と磁気ヘ
ッド14との摺接時間も大幅に短縮されるようになる。
【0044】これにより、磁気ディスク31及び磁気ヘ
ッド34の双方の耐摩耗特性を向上することができる。
また、磁気ディスク31に塗布された潤滑剤は、該磁気
ディスク31の回転に伴ない前記CSSゾーン39の設
けられた外周側に移動するので、前記磁気ディスク31
と磁気ヘッド34とのCSSゾーン39での摺接摩擦が
より低減されることになり、その耐摩耗特性をより向上
することができる。
【0045】さらに、磁気ディスク31の外周端部の平
面度が悪い場合でも、データゾーン40は、前記ディス
ク外周のCSSゾーン39より平面度の良い内側に設け
られるので、該データゾーン40では、磁気ヘッド34
の安定した浮上状態が維持されるようになり、良好なデ
ータの記録・再生特性を得ることができる。
【0046】一方、磁気ディスク31の外周側に対しC
SSゾーン39を設けると、内周側に設けた場合に比べ
データゾーン40の面積が減少することになるが、前記
構成による磁気ディスク装置では、磁気ヘッド34の磁
気変換部34aが、該磁気ヘッド34のABS面流出端
部における内周側のレールに位置して設けられるので、
実質的なデータ記録エリアを前記データゾーン40の最
も内周側まで拡大することができ、前記データゾーン4
0の面積減少分を充分補うことができる。
【0047】図6は前記磁気ディスク装置の磁気ヘッド
34における磁気変換部34aをヘッド内側に設けた場
合と外側に設けた場合とのデータ記録エリアの具体的な
面積差を示す図であり、同図(A)は磁気ディスク31
の平面図、同図(B)は磁気ヘッド34を含む磁気ディ
スク31の半径方向断面図である。
【0048】すなわち、前記磁気ディスク装置における
磁気ディスク31が2.5インチサイズ、磁気ヘッド3
4における外周側及び内周側のレール間隔が1.5mmで
ある場合に、磁気ヘッド34の外周側のレールに位置し
て磁気変換部が設けられた場合には、その実質的データ
記録エリアの外径ODはデータゾーン40の外周縁に対
応した30mm(=OD)となるが、内径IDはデータゾ
ーン40の内周縁に対応した位置まで磁気ヘッド34の
磁気変換部を移動できないので16.5mm(=ID)
となる。
【0049】また、磁気ヘッド34の内周側のレールに
位置して磁気変換部34aが設けられた場合には、その
実質的なデータ記録エリアの外径ODはデータゾーン4
0の外周縁に対応した30mm(=OD)、内径IDはデ
ータゾーン40の内周縁に対応した15mm(=ID)
となる。
【0050】よって、磁気ヘッド34の外周側に磁気変
換部を設けた場合のデータ記録エリアの面積Soは、下
式(1)で示す通り1972mm2 となり、また、磁気ヘ
ッド34の内周側に磁気変換部を設けた場合のデータ記
録エリアの面積Siは、下式(2)で示す通り2120
mm2 となるので、その面積比(Si/So)、つまり、
データ記録容量比は1.08となり、磁気ヘッド34の
内周側に磁気変換部を設けることで10%弱データ記憶
容量を増加することができる。
【0051】 So=π(302 −16.52 )=1972mm2 …式(1) Si=π(302 −15.02 )=2120mm2 …式(2) これにより、前記磁気ディスク31の外周側に対しCS
Sゾーン39を設けることによるデータゾーン40の面
積減少分を充分補うことができる。
【0052】したがって、前記構成の磁気ディスク装置
によれば、ゾーンテクスチャの施されたCSSゾーン3
9を、磁気ディスク31の外周側に設けたので、該CS
Sゾーン39において磁気ヘッド34が所定の浮上量に
なるまでの磁気ディスク31の起動からの回転到達時間
を大幅に短縮することでき、しかも、ディスク表面の潤
滑剤は前記CSSゾーン39のある外周側に移動するの
で、磁気ディスク31と磁気ヘッド34との摺接による
耐摩耗特性を大幅に向上することができる。
【0053】また、データゾーン40が磁気ディスク3
1の平面度の悪い外周端部を除いて設けられるので、良
好なデータ記録・再生特性を得ることができる。さら
に、磁気ヘッド34の内周側に磁気変換部34aが設け
られるので、前記CSSゾーン39を外周側へ設けたこ
とによるデータゾーン40の面積減少分を充分補うこと
ができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に係わ
る磁気ディスクを用いれば、周速の速い外周側のCSS
テクスチャゾーンによって磁気ヘッドの所定浮上量を得
るための回転到達時間が短縮され、しかも、ディスクの
回転により表面潤滑剤が外周側のCSSゾーンに向けて
移動されるので、磁気ヘッドとの摺接による耐摩耗特性
を大幅に向上することができ、また、平面度の高い内周
側のデータゾーンにて良好なデータの記録・再生を行な
うことができる。
【0055】また、本発明の請求項2に係わる磁気ディ
スク装置によれば、周速の速い外周側のCSSテクスチ
ャゾーンにおいて磁気ヘッドがCSS制御されるので、
磁気ヘッドの所定浮上量を得るための回転到達時間が短
縮され、しかも、ディスクの回転により表面潤滑剤が外
周側のCSSゾーンに向けて移動され、磁気ヘッドとの
摺接による耐摩耗特性を大幅に向上することができる。
また、平面度の高い内周側のデータゾーンにて良好なデ
ータの記録・再生を行なうことができる。
【0056】また、本発明の請求項3に係わる磁気ディ
スク装置によれば、周速の速い外周側のCSSゾーンに
おいて、磁気変換部をディスク内周側に対応させて設け
た磁気ヘッドがCSS制御されるので、磁気ヘッドの所
定浮上量を得るための回転到達時間が短縮され、しか
も、ディスクの回転により表面潤滑剤が外周側のCSS
ゾーンに向けて移動され、磁気ヘッドとの摺接による耐
摩耗特性を大幅に向上することができる。また、平面度
の高い内周側のデータゾーンにて良好なデータの記録・
再生を行なうことができる。さらに、前記データゾーン
をその内周縁まで効率良くデータ記録エリアとして利用
することができる。
【0057】さらに、本発明の請求項4に係わる磁気デ
ィスク装置によれば、周速の速い外周側のCSSテクス
チャゾーンにおいて、磁気変換部をディスク内周側に対
応させて設けた磁気ヘッドがCSS制御されるので、磁
気ヘッドの所定浮上量を得るための回転到達時間が短縮
され、しかも、ディスクの回転により表面潤滑剤が外周
側のCSSゾーンに向けて移動され、磁気ヘッドとの摺
接による耐摩耗特性を大幅に向上することができる。ま
た、平面度の高い内周側のデータゾーンにて良好なデー
タの記録・再生を行なうことができる。さらに、前記デ
ータゾーンをその内周縁まで効率良くデータ記録エリア
として利用することができる。よって、本発明によれ
ば、磁気ディスク及び磁気ヘッドの耐久性能を向上し、
且つ良好なデータの記録・再生特性を得ることが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係わる磁気ディスク装置の構
成を示す平面図。
【図2】前記磁気ディスク装置における磁気ディスクと
磁気ヘッドとの関係を示すディスク半径方向の部分断面
図。
【図3】前記磁気ディスク装置の所定のヘッド浮上量h
0 に必要な磁気ディスクの周速vh を示す特性図。
【図4】前記磁気ディスク装置の所定のヘッド浮上量h
0 に必要なディスク周速vh に対応するディスク外周側
ODの起動到達時間t1 及びディスク内周側IDの起動
到達時間t2 を示す特性図。
【図5】前記磁気ディスク装置の所定のヘッド浮上量h
0 に対応するディスク周速vhを得るためのディスク内
外周の必要回転数ri 及びro とそのそれぞれの起動到
達時間t1 及びt2 の関係を示す特性図。
【図6】前記磁気ディスク装置の磁気ヘッドにおける磁
気変換部をヘッド内側に設けた場合と外側に設けた場合
とのデータ記録エリアの具体的な面積差を示す図であ
り、同図(A)は磁気ディスクの平面図、同図(B)は
磁気ヘッドを含む磁気ディスクの半径方向断面図。
【図7】前記磁気ディスク装置の磁気ディスクに対する
ゾーンテクスチャの加工状態を示す図。
【図8】従来の磁気ディスク装置の構成を示す平面図。
【図9】従来の磁気ディスク装置における磁気ディスク
と磁気ヘッドとの関係を示すディスク半径方向の部分断
面図。
【符号の説明】
30…ベース、31…磁気ディスク、31a…データ押
え、32…軸、33…アーム、34…磁気ヘッド、34
a…磁気変換部、35…VCMコイル、36…ラッチピ
ン、37…VCMマグネット、38…VCMトップヨー
ク、39…CSSテクスチャゾーン、40…データゾー
ン、41…CSSラッチ部、T…研磨テープ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドと接触、及び前記磁気ヘッド
    を浮上させるためのCSSゾーンと、前記磁気ヘッドに
    よりデータの書込みが行なわれるデータゾーンが設けら
    れた磁気ディスクにおいて、 前記データゾーンを内周側に形成し、また前記CSSゾ
    ーンを前記データゾーンの外側に形成し、且つこのCS
    Sゾーンにテクスチャ処理を施したことを特徴とする磁
    気ディスク。
  2. 【請求項2】 CSSゾーンを外周部に設定し、且つこ
    のCSSゾーンにのみテクスチャ処理を施した磁気ディ
    スクと、 この磁気ディスクに対しデータの記録・再生を行なう磁
    気ヘッドと、 この磁気ヘッドを前記磁気ディスクのCSSゾーンにお
    いて停止・接触及び動作・浮上させる制御手段とを具備
    したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 CSSゾーンを外周部に設定した磁気デ
    ィスクと、 この磁気ディスクに対しデータの記録・再生を行なう磁
    気変換部をディスク内周側に対応して設けた磁気ヘッド
    と、 この磁気ヘッドを前記磁気ディスクのCSSゾーンにお
    いて停止・接触及び動作・浮上させる制御手段とを具備
    したことを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 CSSゾーンを外周部に設定し、且つこ
    のCSSゾーンにのみテクスチャ処理を施した磁気ディ
    スクと、 この磁気ディスクに対しデータの記録・再生を行なう磁
    気変換部をディスク内周側に対応して設けた磁気ヘッド
    と、 この磁気ヘッドを前記磁気ディスクのCSSゾーンにお
    いて停止・接触及び動作・浮上させる制御手段とを具備
    したことを特徴とする磁気ディスク装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990057757A (ko) * 1997-12-30 1999-07-15 윤종용 하드 디스크

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KR19990057757A (ko) * 1997-12-30 1999-07-15 윤종용 하드 디스크

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