JP3094506B2 - 固定磁気ディスク装置 - Google Patents

固定磁気ディスク装置

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JP3094506B2
JP3094506B2 JP03121759A JP12175991A JP3094506B2 JP 3094506 B2 JP3094506 B2 JP 3094506B2 JP 03121759 A JP03121759 A JP 03121759A JP 12175991 A JP12175991 A JP 12175991A JP 3094506 B2 JP3094506 B2 JP 3094506B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固定磁気ディスク装置
に関し、特に固定磁気ディスク装置において、高密度化
しヘッド浮上量を小さくするのに好適なダイナミックロ
ーディング方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、固定磁気ディスク装置は、コンピ
ュータ用の外部記憶装置の1つとして、大型コンピュー
タ、オフィスコンピュータ、パーソナルコンピュータ等
のシステムで広く使用されている。これらのシステムで
使用されている固定磁気ディスク装置では、磁気ヘッド
は記録媒体(磁気ディスク)との接触による損傷を避け
るため、浮動ヘッドが用いられている。また、磁気記録
媒体は高密度記録化の傾向に伴い、めっき、スパッタ法
等で形成する薄膜媒体が用いられるようになった。
【0003】上述した浮動ヘッドは、ヘッドと記録媒体
が高速で相対的に移動する時に、空気の粘性によって発
生する動圧を利用して、トランスデューサであるヘッド
と記録媒体の間に微小なすき間(浮上量)を保たせる気
体潤滑によって記録媒体上を走行する。これらの浮動ヘ
ッドには動圧を発生させる部分(浮上面と呼ぶ)がトラ
ンスデューサの一部に形成されているモノリシックヘッ
ド(例えば、ウィンチェスタ型ヘッド)、浮上面を有す
るセラミック等の構造体にトランスデューサをガラスで
固着したコンポジットヘッドや、半導体製造技術と同様
のプロセスによってつくられた薄膜素子を、セラミック
構造体に形成させた薄膜ヘッドがある。
【0004】一般に広く使用されている固定磁気ディス
ク装置は、ヘッドとディスクの組合せ(ヘッドディスク
アセンブリ)を固定化し、これを密閉容器(ディスクエ
ンクロージャ)内に封入した構造を採っている。これに
よりヘッドとディスク間に塵埃が入りヘッドやディスク
を破損(ヘッドクラッシュ)することを防止し、ヘッド
浮上量を低くすることを可能としている。また、ヘッド
ディスクアセンブリ(HDA)を固定化したため、ヘッ
ドとディスク間の位置補正が不要となり、トラック密度
も向上した。
【0005】上記のように、HDAを固定化するメリッ
トはあるが、このとき、ヘッドのロード/アンロードを
考えると、非常に複雑な機構が必要となっていた。この
ため、現在の固定磁気ディスク装置ではヘッドのディス
ク面への押付け荷重を15g以下とし、ディスク停止中
は、ヘッドはディスクに接触しており、ディスクの回転
数が上がるにつれ浮上するコンタクト・スタート・スト
ップ方式(以下、CSS方式という)を採っている。こ
のため、ディスク表面には固体潤滑層及び液体潤滑層を
設け、信頼性を向上させている。
【0006】浮動ヘッドスライダを磁気ディスク媒体上
に接触させたまま装置の起動停止を行ういわゆるCSS
方式は、周知のごとく、ウィンチェスタ技術において導
入された画期的な技術であった。この技術により機構が
簡略化され磁気ディスク装置の信頼性は大きく向上し
た。しかし最近の薄膜媒体の実用化、スライダの超低浮
揚化に伴い、逆に大きな問題点が顕著なものとなってき
た。それはCSS時における浮動ヘッドスライダと磁気
ディスク媒体との接触による摩擦、摩耗、および吸着の
問題である。特に吸着はヘッド・ディスク間距離、すな
わち浮上量を小さくしようとすればするほどより顕著と
なる。そのため平滑にした磁気ディスク媒体面にわざわ
ざ粗さをつけるテクスチャリングが施される。
【0007】最近、この矛盾した技術課題を解決するた
め、磁気ディスク媒体と非接触に浮動ヘッドスライダが
起動停止する方式が大きく注目されてきた。
【0008】以上述べたような浮動ヘッドを磁気ディス
ク媒体と非接触状態で起動、停止を行う方法を以下では
ダイナミックローディング方式という。なお、ダイナミ
ックローディング方式に関連する公知例としては、特開
昭61−16079号公報、特開昭63−247981
号公報、及び特開平4−89675号公報等が挙げられ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のダイナミックローディング方式では、磁気ヘッドを
磁気ディスク上に浮上させる際、磁気ヘッドが磁気ディ
スクに衝突ないし接触し、磁性層に傷が入ったり、場合
によってはヘッドクラッシュを発生する危険がある。
【0010】そして、磁気ヘッドの低浮上量化がさらに
進み、ディスク最内周での浮上量が0.1μm以下の場
合には、より一層ヘッドクラッシュの発生が顕著にな
る。本発明の目的は、このような従来の問題を解決し、
低浮上量下においても安定して記録再生可能とし、ヘッ
ドクラッシュを防止する固定磁気ディスク装置のダイナ
ミックローディング方式を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の固定磁気ディスク装置は、磁気ディスク媒
体に対して浮動磁気ヘッドが非接触状態でロード/アン
ロードされる固定磁気ディスク装置において、定常速度
rsの1/4ないし3/4の速度で前記磁気ディスク媒
体を回転させ、前記浮動磁気ヘッドの浮上量FHをFH
≦0.15μmになるように調整し、前記浮動磁気ヘッ
ドのダイナミックローディングを行い、該ダイナミック
ローディング終了後に前記磁気ディスク媒体の回転を前
記定常速度Vrsに切換えることに特徴がある。
【0012】また、前記固定磁気ディスク装置におい
て、前記ダイナミックローディング時には、前記定常速
度Vrsが前記浮動磁気ヘッドの浮上開始速度Vriに比し
て大きく、ダイナミックロードする時の前記磁気ディス
ク媒体の速度Vroとの間に、Vri<VroかつVro≦1/
3Vrsの関係を満足することに特徴がある。
【0013】
【作用】本発明においては、定常速度Vrsの1/4ない
し3/4の速度で前記磁気ディスク媒体を回転させ、前
記浮動磁気ヘッドの浮上量FHをFH≦0.15μmに
なるように調整し、前記浮動磁気ヘッドのダイナミック
ローディングを行い、該ダイナミックローディング終了
後に前記磁気ディスク媒体の回転を前記定常速度Vrs
切換える。これにより、ヘッドの衝撃を小さくし、信頼
性を向上できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図面により詳細
に説明する。 (〓)第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例を示す固定磁気ディスク
装置のダイナミックローデイング方式を説明するための
図である。これは、磁気ディスク媒体に対して浮動ヘッ
ドがほぼ垂直にロード/アンロードされる機構を有する
固定磁気ディスク装置の例を示している。
【0015】図1において、1は直径130mm、厚さ
1.27mmのガラス基板(例えば、表面強化ガラス)
上に、スパッタリング等の気相成膜法により形成された
表面粗さ200オングストローム程度の金属磁性薄膜を
有する磁気ディスク媒体である。2は磁気ディスク媒体
1を固定し回転させるためのスピンドル軸であり、図面
には簡便のため磁気ディスク媒体1が1枚しか記載され
ていないが、通常複数枚取り付けられる。3はスライダ
を有し、磁気ディスク媒体1の回転による浮上力を受け
て非接触状態で磁気ディスク媒体1への記録または再生
を行う浮動ヘッドであり、例えばモノリシックヘッド、
コンポジットヘッド、薄膜ヘッドなどである。4は浮動
ヘッド3を取り付けたジンバル、6は浮動ヘッド3を直
線的に移動させるためのリニアアクチュエータ、11は
浮動ヘッド3をほぼ垂直に上下するためのリフタ、12
はリフタ11を上下運動させるリフタ駆動装置である。
【0016】以下、図1のダイナミックローディング方
式の動作について説明する。ディスク停止中はリフタ1
1の支持によって、浮動ヘッド3はディスク面から引き
上げられており、固定磁気ディスク装置の電源を入れる
と、スピンドルモータ(図示せず)が回転し、スピンド
ルモータ(図示せず)に取り付けられたスピンドル軸2
を回転させ磁気ディスク媒体1が回転し始める。
【0017】磁気ディスク媒体1の相対速度Vr (m/
s)が定常速度Vrs(m/s)の1/4〜3/4、即ち
ローディング開始速度Vro(m/s)に達した時、リフ
タ駆動装置12によって、浮動ヘッド3を支持している
ジンバル4を支えていたリフタ11が下(ディスクに近
接する)方向に動き始め、ジンバル4の支持を解除す
る。この時、浮動ヘッド3は下降して磁気ディスク媒体
1上に浮上しヘッドローディングを終了する。
【0018】その後、スピンドルモータは回転数を所定
の値まで上昇させ、磁気ディスク媒体1の相対速度を定
常速度Vrs(m/s)とし、浮動ヘッド3はFH=0.
10μmの低浮上量で安定浮上姿勢をとる。
【0019】アンローディングは前記ローディング方法
と逆であり、スピンドルモータの回転数を下げ磁気ディ
スク媒体1の相対速度Vroが定常速度Vrs(m/s)か
らアンローディング開始速度Vro(m/s)に達した
時、リフタ駆動装置12により、リフタ11を上昇さ
せ、浮動ヘッド3を支持しているジンバル4を支持し、
磁気ディスク媒体1面上から浮動ヘッド3を持ち上げ
る。
【0020】その後スピンドルモータはさらに回転数を
下げ停止し、磁気ディスク媒体1の回転をも停止させ
る。
【0021】図2は、浮動ヘッドの浮上量FHとローデ
ィング場所でのディスク相対速度Vr との関係を示す図
である。図2に示したように、浮動ヘッドの浮上量FH
(μm)は、磁気ディスク装置の電源が入り、磁気ディ
スクの回転速度が上がり、浮上開始速度Vri(m/s)
以上になると得られる。定常速度Vrs(m/s)におい
て、浮上量FHは所定の値が得られる。このように、浮
上量FHは浮上開始速度Vriから定常速度Vrsまで上昇
し、定常速度Vrsになると所定値に落ち着く。従来のダ
イナミックローディングは、ダイナミックローディング
する場所でのディスク相対速度Vr (m/s)が定常速
度Vrs(m/s)になってから行っていた。しかし、ヘ
ッドがディスク面に当たり、ヘッドクラッシュの危険性
があった。本実施例では、定常速度Vrsより低速度Vro
の時にダイナミックローディングを行うことにより、ヘ
ッドに対する衝撃が小さく、ローディング時の信頼性が
増す。
【0022】本第1の実施例では、図1に示すような磁
気ディスク媒体1に対して浮動ヘッド3がほぼ垂直にロ
ード/アンロードされる固定磁気ディスク装置を用い、
定常速度Vrs以下で、ダイナミックローディング試験
(ヘッドの起動・停止)を30万回行った後の浮動ヘッ
ドの外観変化、ディスク外観変化、及び電磁変換特性変
化を調べ、信頼性が高い有効なダイナミックローディン
グ方式を実現している。また、固定磁気ディスク装置に
取り付けた浮動ヘッドとしてはAl23 −TiCの薄
膜ヘッドを用い、磁気ディスク媒体としては上述したよ
うな直径130mm、厚さ1.27mmのガラス基板上
に表面粗さRmax =200オングストロームで金属磁性
薄膜を形成した薄膜媒体を用いた。
【0023】図3は、本発明の第1の実施例におけるダ
イナミックローディング試験結果を示す図である。これ
は、浮動ヘッドの浮上量(FH)をローディングする場
所でFH=0.1μmとなるように調整し、ヘッドをデ
ィスク面に対してほぼ垂直に近接させる近接速度Vd
d =5mm/sec、定常速度VrsをVrs=24m/
secと設定し(ここで、浮上開始速度Vriは4m/s
ecである)、ダイナミックローディングする時のディ
スク相対速度Vroを変化させてダイナミックローディン
グ試験(ヘッドの起動・停止)を約30万回行い、その
前後のヘッドの外観変化、ディスク外観変化、及び電磁
変換特性変化(出力変化とPW50(孤立波の半値幅)変
化)を示したものである。すなわち、ダイナミックロー
ディング試験を6回行い、第1回目はVro=24m/s
ec、第2回目はVro=5m/sec、第3回目はVro
=8m/sec、第4回目はVro=12m/sec、第
5回目はVro=17m/sec、第6回目はVro=20
m/secと設定し、ヘッド外観等を調べた。ここで、
ヘッド外観は金属顕微鏡を用いて100倍の倍率で検査
し、図4に示す評価基準に基づいて5段階評価したもの
であり、数値が大きい程良好状態を示しており、数値1
はヘッドの損傷がかなり大きいことを示す。ディスク外
観の評価についても図4に示す評価基準に基づいて5段
階評価したものであり、数値の意味も検査方法もヘッド
外観の場合と同様である。出力変化はダイナミックロー
ディング30万回前後での出力値の変化をパーセントで
表したものである。PW50変化はダイナミックローディ
ング30万回前後での孤立波の半値幅の変化をパーセン
トで表したものである。
【0024】本第1の実施例では、図2から明らかなよ
うに、ヘッド外観やディスク外観が1、2の評価(Vro
=5、20、24m/sec)では、ヘッド等の損傷が
大きいので、定常速度Vrs=24m/sの1/4〜3/
4の範囲、すなわち6m/s〜18m/sの範囲でダイ
ナミックローディングを行えば、ヘッドの信頼性を高く
できることがわかる。ダイナミックローディングする場
所での定常速度Vrsが浮上開始速度Vriに比べて比較的
大きく、ダイナミックロードする時の磁気ディスク媒体
の速度Vroとの間にVri<VroかつVro≦1/3Vrs
関係を満足する場合、特に有効である。ダイナミックロ
ーディングを行った後に、ディスクの相対速度を定常速
度Vrsに戻すようにする。公知の切換え回路等を用いて
低速度から定常速度Vrsへの切換えを自動的に行う。
【0025】上記第1の実施例では、ローディング場所
でのヘッドの浮上量FHが0.1μmになるように調整
してダイナミックローディング試験を行ったが、FH=
0.15μm程度でも良い。
【0026】上記第1の実施例では、浮動ヘッドとして
薄膜ヘッドを用いたが、通常のモノリシックヘッドやコ
ンポジットヘッドでも同様に本第1の実施例を適用でき
ることは言うまでもない。特にヘッド浮上量が0.1μ
mより小さい値を得るには薄膜ヘッドが適している。
【0027】(II)第2の実施例 本第2の実施例は、基本的に定常速度Vrsより低い速度
でダイナミックローディングを行い、ローディング終了
後にディスクの回転を定常速度Vrsに戻す点は、上述し
た第1の実施例と同様であるが、適用する固定磁気ディ
スク装置のローディング機構が異なっている。
【0028】図5は本発明の第2の実施例を示す固定磁
気ディスク装置のダイナミックローディング方式を説明
するための図である。これは、磁気ディスク媒体に対し
て浮動ヘッドが斜めにロードされる機構を有する固定磁
気ディスク装置の例を示している。
【0029】図5において、1は直径130mm、厚さ
1.27mmのガラス基板(例えば、表面強化ガラス)
上に、スパッタリング等の気相成膜法により形成された
表面粗さ200オングストローム程度の金属磁性薄膜を
有する磁気ディスク媒体である。2は磁気ディスク媒体
1を固定し回転させるためのスピンドル軸であり、図面
には簡便のため磁気ディスク媒体1が1枚しか記載され
ていないが、通常複数枚取り付けられる。7はスライダ
を有し、磁気ディスク媒体1の回転による浮上力を受け
て非接触状態で磁気ディスク媒体1への記録又は再生を
行う浮動ヘッドである。8は浮動ヘッド7を退避させて
載せる支持台である。9は浮動ヘッド7の取付軸を回転
させて浮動ヘッド7を斜めにロードするためのロータリ
アクチュエータである。
【0030】本第2の実施例では、図5に示すような磁
気ディスク媒体1に対して浮動ヘッド7が斜めにロード
される固定磁気ディスク装置を用い、定常速度Vrs
下でダイナミックローディング試験(ヘッドの起動・停
止)を30万回行った後の浮動ヘッドの外観変化、ディ
スクの外観変化、及び電磁変換特性変化を調べ、信頼性
が高い有効なダイナミックローディング方式を実現して
いる。また、固定磁気ディスク装置に取り付けた浮動ヘ
ッドとしてはAl−TiCの薄膜ヘッドを用い、
磁気ディスク媒体としては上述したような直径130m
m、厚さ1.27mmのガラス基板上に表面粗さR
max=200オングストロームで金属磁性薄膜を形成
した薄膜媒体を用いた。
【0031】図6は、本発明の第2の実施例におけるダ
イナミックローディング試験結果を示す図である。これ
は、浮動ヘッドの浮上量(FH)をローディングする場
所(ここでは、外周)でFH=0.1μmとなるように
調整し、ヘッドをディスク面に対して斜めに近接させる
近接速度Vd をVd =0.5m/sec、定常速度Vrs
=24m/secと設定し(ここで、浮上開始速度Vri
は4m/secである)、ダイナミックローディングす
る時のディスク相対速度Vroとを変化させてダイナミッ
クローディング試験(ヘッドの起動・停止)を約30万
回行い、その前後のヘッドの外観変化、ディスクの外観
変化、及び電磁変換特性変化(出力変化とPW50(孤立
波の半値幅)変化)を示したものである。すなわち、ダ
イナミックローディング試験を6回行い、第1回目はV
ro=24m/sec、第2回目はVro=5m/sec、
第3回目はVro=8m/sec、第4回目はVro=12
m/sec、第5回目はVro=17m/sec、第6回
目はVro=20m/secと設定し、ヘッド外観等を調
べた。ここで、ヘッド外観は金属顕微鏡を用いて100
倍の倍率で検査し、前述の第1の実施例と同様に図4に
示す評価基準に基づいて5段階評価したものであり、数
値が大きい程良好状態を示しており、数値1はヘッドの
損傷がかなり大きいことを示す。ディスク外観もヘッド
外観と同様な方法で検査し、図4に示す評価基準に基づ
いて5段階評価したものである。従って、ディスク外観
も数値が大きい程良好状態を示しており、数値1はディ
スクの損傷がかなり大きいことを示す。出力変化はダイ
ナミックローディング30万回前後での出力値の変化を
パーセントで表したものである。PW50変化はダイナミ
ックローディング30万回前後での孤立波の半値幅の変
化をパーセントで表したものである。図6中、出力なし
とはヘッド及びディスクがクラッシュし、記録再生不可
能となったことを意味する。
【0032】本第2の実施例では、図6から明らかなよ
うに、ヘッド外観やディスク外観が1、2の評価(Vro
=5、20、24m/sec)では、ヘッド等の損傷が
大きいので、定常速度Vrs=24m/sの1/4〜3/
4の範囲、すなわち6m/s〜18m/sの範囲でダイ
ナミックローディングを行えば、ヘッドの信頼性を高く
できることがわかる。ダイナミックローディングする場
所での定常速度Vrsが浮上開始速度Vriに比べて比較的
大きく、ダイナミックロードする時の磁気ディスク媒体
の速度Vroとの間に、Vri<VroかつVro≦1/3Vrs
の関係を満足する場合、特に有効である。ダイナミック
ローディングを行った後に、ディスクの相対速度を定常
速度Vrsに戻すようにする。この場合も上記第1の実施
例と同様に切換え回路等を用いて切換える。これによ
り、安定した信頼性の高いアクセスが可能となる。上記
第2の実施例では、ローディング場所でのヘッドの浮上
量FHが0.1μmになるように調整してダイナミック
ローディング試験を行ったが、FH=0.15μm程度
でも良い。
【0033】上記第1の実施例及び第2の実施例では、
表面粗さRmax=200オングストロームの金属磁性薄
膜媒体を使用したが、これに限定されるものではなく、
所望の浮上量に応じて変更することは可能である。
【0034】上記第1の実施例及び第2の実施例では、
浮動ヘッドとしてAl23 −TiCの薄膜ヘッドを用
いたが、これに限定されるものではない。
【0035】上記第1の実施例及び第2の実施例におい
て、浮動ヘッドの浮上量FHの調整は、ヘッドスライダ
幅やサスペンション(ジンバル)荷重を変える等により
行う。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
定常速度よりも低速度でダイナミックローディングを行
うので、浮上量が0.15μm以下でもヘッド衝撃が小
さくローディング時の信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すダイナミックロー
ディング方式説明図である。
【図2】浮上量FHとディスク相対速度との関係を示す
図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるダイナミックロ
ーディング試験結果を示す図である。
【図4】ヘッド外観の評価基準例を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例を示すダイナミックロー
ディング方式説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例におけるダイナミックロ
ーディング試験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 磁気ディスク媒体 2 スピンドル軸 3 浮動ヘッド 4 ジンバル 6 リニアアクチュエータ 7 浮動ヘッド 8 支持台 9 ロータリアクチュエータ 11 リフタ 12 リフタ駆動装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−76555(JP,A) 特開 平3−176874(JP,A) 特開 昭63−166079(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク媒体に対して浮動磁気ヘッ
    ドが非接触状態でロード/アンロードされる固定磁気デ
    ィスク装置において、定常速度Vrsの1/4ないし3/
    4の速度で前記磁気ディスク媒体を回転させ、前記浮動
    磁気ヘッドの浮上量FHをFH≦0.15μmになるよ
    うに調整し、前記浮動磁気ヘッドのダイナミックローデ
    ィングを行い、該ダイナミックローディング終了後に前
    記磁気ディスク媒体の回転を前記定常速度Vrsに切換え
    ることを特徴とする固定磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記ダイナミックローディング時には、
    前記定常速度Vrsが前記浮動磁気ヘッドの浮上開始速度
    riに比して大きく、ダイナミックロードする時の前記
    磁気ディスク媒体の速度Vroとの間にVri<VroかつV
    ro≦1/3Vrsの関係を満足することを特徴とする請求
    項1記載の固定磁気ディスク装置。
JP03121759A 1991-04-25 1991-04-25 固定磁気ディスク装置 Expired - Lifetime JP3094506B2 (ja)

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